JP6435724B2 - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6435724B2
JP6435724B2 JP2014181011A JP2014181011A JP6435724B2 JP 6435724 B2 JP6435724 B2 JP 6435724B2 JP 2014181011 A JP2014181011 A JP 2014181011A JP 2014181011 A JP2014181011 A JP 2014181011A JP 6435724 B2 JP6435724 B2 JP 6435724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
tire
pneumatic tire
absorbing material
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014181011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016055439A (ja
Inventor
崇史 干場
崇史 干場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2014181011A priority Critical patent/JP6435724B2/ja
Publication of JP2016055439A publication Critical patent/JP2016055439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6435724B2 publication Critical patent/JP6435724B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域に帯状の吸音材を接着した空気入りタイヤの製造方法に関し、更に詳しくは、タイヤ内面の吸音材が接着される領域から離型剤を容易に除去することを可能にし、それによって吸音材の剥離を抑制するようにした空気入りタイヤの製造方法に関する。
空気入りタイヤにおいて、騒音を発生させる原因の一つにタイヤ内部に充填された空気の振動による空洞共鳴音がある。この空洞共鳴音は、タイヤを転動させたときにトレッド部が路面の凹凸によって振動し、トレッド部の振動がタイヤ内部の空気を振動させることによって生じるものである。
このような空洞共鳴現象による騒音を低減する手法として、タイヤとホイールのリムとの間に形成される空洞部内に吸音材を配設することが提案されている。より具体的には、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域に帯状の吸音材を接着することが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかしながら、空気入りタイヤの内面には、加硫時に使用される離型剤が付着しているため、その離型剤の影響によりタイヤ内面から吸音材が剥離し易いという問題がある。これに対して、吸音材を接着する前にタイヤ内面を表面仕上げ装置により研磨し、その研磨処理を施した領域に吸音材を接着することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。ところが、タイヤ内面に対して研磨処理を施した場合、タイヤ内面に配置されたインナーライナー層を損傷する恐れがあるので、このような手法は必ずしも好ましいものではない。また、吸音材を接着する前にタイヤ内面に付着した離型剤を布帛により拭き取ることが考えられるが、タイヤ内面から離型剤を拭き取る作業には多大な労力を要し、しかも離型剤を綺麗に取り除くことは困難である。
特開2002−67608号公報 特開2005−138760号公報 特開2007−168242号公報
本発明の目的は、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域に帯状の吸音材を接着するにあたって、タイヤ内面の吸音材が接着される領域から離型剤を容易に除去することを可能にし、それによって吸音材の剥離を抑制するようにした空気入りタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的を解決するための本発明の空気入りタイヤの製造方法は、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にフィルムが固着されていて該フィルムがタイヤ周方向の少なくとも1箇所に欠落部を形成するように配置されたグリーンタイヤを成形し、該フィルムを備えたグリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、前記欠落部にも該離型剤を付着させ、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面から前記フィルムを除去し、該フィルムが引き剥がされて露出した領域にタイヤ周方向に沿って前記欠落部を跨ぐように接着層を介して帯状の吸音材を接着するようにした空気入りタイヤの製造方法であって、前記フィルムに該フィルムを前記空気入りタイヤから引き剥がし易くするための剥離促進部を設けたことを特徴とするものである。
本発明では、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にフィルムが固着されたグリーンタイヤを成形し、該フィルムを備えたグリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面からフィルムを除去し、該フィルムが引き剥がされて露出した領域に接着層を介して吸音材を接着するので、タイヤ内面の吸音材が接着される領域から離型剤を容易に除去することができる。これにより、離型剤による接着力の低下を防止し、吸音材の剥離を効果的に抑制することができる。その結果、吸音材に基づく騒音低減効果を長期間にわたって維持することができる。
しかも、グリーンタイヤの内面に固着されたフィルムには、該フィルムを空気入りタイヤから引き剥がし易くするための剥離促進部を設けているため、この剥離促進部を始点としてフィルムを効率良く引き剥がすことができる。そのため、上述のような離型剤除去用のフィルムを使用するにあたって、空気入りタイヤの生産性を高めることができる。
剥離促進部はフィルムの引き剥がしのきっかけとなる部分であるが、具体的には以下のような構造を採用することができる。
即ち、上記剥離促進部はフィルムの縁部に形成された一対の谷型部と該一対の谷型部で挟まれた山型部とから構成されることが好ましい。この場合、山型部を摘まむことでフィルムの引き剥がしを容易に開始することができる。
上記剥離促進部はフィルムの縁部に形成された切り欠き部から構成されることが好ましい。この場合、切り欠き部によって形成されるフィルムの角部を摘まむことでフィルムの引き剥がしを容易に開始することができる。
上記剥離促進部はフィルムの縁部に形成された切り込み部から構成されることが好ましい。この場合、切り込み部によって形成されるフィルムの角部を摘まむことでフィルムの引き剥がしを容易に開始することができる。
上記剥離促進部はフィルムの縁部に形成された折り返し部から構成されることが好ましい。この場合、折り返し部を摘まむことでフィルムの引き剥がしを容易に開始することができる。
上記剥離促進部はフィルムの縁部に到達するようにフィルムの外面に貼り付けられた剥離性テープから構成されることが好ましい。この場合、剥離性テープの介在によりフィルムが剥離している部分を摘まむことでフィルムの引き剥がしを容易に開始することができる。
上記剥離促進部はフィルムの縁部から突き出すようにフィルムとタイヤ内面と間に挿入された紐状体から構成されることが好ましい。この場合、紐状体を摘まむことでフィルムの引き剥がしを容易に開始することができる。
フィルムとしては、タイヤ周方向の両端部を有するシート材、又は、タイヤ周方向に連続した円筒材を使用することができる。フィルムがシート材である場合、フィルムのタイヤ周方向の両端部での切断角度がタイヤ周方向に対して40°〜80°であることが好ましい。これにより、フィルムが成形時のインフレートに追従し易くなり、フィルムの粘着性を良好に保つことができる。
フィルムは熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂とエラストマーとの複合材料から構成されることが好ましい。これにより、フィルムのタイヤ内面に対する粘着力と加硫後の引き剥がし易さとを両立することができる。
フィルムの加硫後の厚さは10μm〜130μmであることが好ましい。これにより、加硫後のフィルムの引き剥がし易さと成形時の変形に対する追従性とを両立することができる。
吸音材はタイヤ周方向に延在する単一の吸音材であり、その長手方向に直交する断面において少なくとも接着面に対応する範囲では均一な厚さを有し、その断面形状が長手方向に沿って一定であることが好ましい。これにより、接着面積当たりの吸音材の容量を最大限に大きくし、優れた騒音低減効果を得ることができる。また、このような形状を有する吸音材は加工が容易であるため製造コストも安価である。
リム組み時にタイヤ内に形成される空洞部の体積に対する吸音材の体積の比率は20%よりも大きいことが好ましい。このように吸音材の体積を大きくすることで優れた騒音低減効果を得ることができ、しかも大型の吸音材であっても良好な接着状態を長期間にわたって確保することができる。空洞部の体積は、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態でタイヤとリムとの間に形成される空洞部の体積である。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。但し、タイヤが新車装着タイヤの場合には、このタイヤが組まれた純正ホイールを用いて空洞部の体積を求めることとする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが新車装着タイヤの場合には、車両に表示された空気圧とする。
吸音材の硬さは60N〜170Nであり、吸音材の引張り強度は60kPa〜180kPa以上であることが好ましい。このような物性を有する吸音材はせん断歪みに対する耐久性が優れている。吸音材の硬さは、JIS−K6400−2「軟質発泡材料−物理特性−第2部:硬さ及び圧縮応力−ひずみ特性の求め方」に準拠して測定されるものであって、そのD法(25%定圧縮して20秒後の力を求める方法)により測定されるものである。また、吸音材の引張り強度は、JIS−K6400−5「軟質発泡材料−物理特性−第5部:引張強さ、伸び及び引裂強さの求め方」に準拠して測定されるものである。
接着層は両面接着テープからなり、その引き剥がし粘着力が8N/20mm〜40N/20mmの範囲にあることが好ましい。これにより、吸音材の固定強度を良好に保ちつつ、吸音材の貼り付け作業及びタイヤ廃棄時の解体作業を容易に行うことが可能になる。両面接着テープの引き剥がし粘着力は、JIS−Z0237に準拠して測定されるものである。即ち、両面粘着シートを、厚さ25μmのPETフィルムを貼り合わせて裏打ちする。この裏打ちされた粘着シートを20mm×200mmの方形状にカットして試験片を作製する。この試験片から剥離ライナーを剥がし、露出した粘着面を、被着体としてのステンレス鋼(SUS304、表面仕上げBA)板に、2kgのローラーを一往復させて貼り付ける。これを23℃、RH50%の環境下に30分間保持した後、引張試験機を用い、JIS Z 0237に準拠して、23℃、RH50%の環境下、剥離角度180°、引張速度300mm/分の条件にて、SUS板に対する180°引き剥がし粘着力を測定する。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す斜視断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す赤道線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤの内面にフィルムが貼り付けられた状態を示す子午線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法において加硫済みの空気入りタイヤの内面からフィルムを引き剥がした状態を示す斜視断面図である。 フィルムの縁部に形成された剥離促進部(一対の谷型部及び山型部)を示す平面図である。 フィルムの縁部に形成された剥離促進部(切り欠き部)を示す平面図である。 フィルムの縁部に形成された剥離促進部(切り込み部)を示す平面図である。 フィルムの縁部に形成された剥離促進部(折り返し部)を示す平面図である。 フィルムの縁部に形成された剥離促進部(剥離性テープ)を示す平面図である。 フィルムの縁部に形成された剥離促進部(紐状体)を示す平面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤの内面にシート材からなるフィルムが貼り付けられた状態を示す赤道線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤの内面にシート材からなるフィルムが貼り付けられた他の状態を示す赤道線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法において使用されるフィルムとゴムシートとの積層体の一例を示す平面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法において使用されるフィルムとゴムシートとの積層体の変形例を示す平面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤの内面に円筒材からなるフィルムが貼り付けられた状態を示す赤道線断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 図1及び図2は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。図1及び図2において、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。
上記空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面4にはインナーライナー層14が配設されている。インナーライナー層14はゴム組成物から構成されており、未加硫状態において粘着性を呈するものである。タイヤ内面4のトレッド部1に対応する領域には、タイヤ周方向に沿って接着層5を介して帯状の吸音材6が接着されている。吸音材6は、連続気泡を有する多孔質材料から構成され、その多孔質構造に基づく所定の吸音特性を有している。吸音材6の多孔質材料としては発泡ポリウレタンを用いると良い。一方、接着層5としては、ペースト状接着剤や両面接着テープを用いることができる。
図3及び図4は本発明の空気入りタイヤの製造方法を示すものである。上述のような空気入りタイヤを製造する場合、図3に示すように、タイヤ内面4のトレッド部1に対応する領域にインナーライナー部材14Xの粘着力によりフィルムFが貼り付けられた状態にあるグリーンタイヤGを用意する。インナーライナー部材14Xは加硫済みの空気入りタイヤにおいてインナーライナー層14となる部材である。次いで、フィルムFを備えたグリーンタイヤGの内面4にシリコーンオイル等の離型剤Pを塗布した後、該離型剤Pが塗布されたグリーンタイヤGを金型内に投入し、グリーンタイヤGの内側からブラダーにより内圧を与えながら該グリーンタイヤGを加硫する。
次に、図4に示すように、上記加硫工程により得られた空気入りタイヤの内面4からフィルムFを除去し、該フィルムFが引き剥がされて露出した領域X(フィルム跡)に図1のように接着層5を介して吸音材6を接着する。このようにして吸音材6を備えた空気入りタイヤを製造することにより、タイヤ内面4の吸音材6が接着される領域から離型剤Pを容易に除去することができる。これにより、離型剤Pによる接着力の低下を防止し、吸音材6の剥離を効果的に抑制することができる。その結果、吸音材6に基づく騒音低減効果を長期間にわたって維持することができる。
ここで、グリーンタイヤGの内面に固着されたフィルムFには、フィルムFを加硫済みの空気入りタイヤから引き剥がし易くするための手段として剥離促進部20(図5〜図10参照)が設けられている。剥離促進部20はタイヤ周上の少なくとも1箇所に設けるようにすれば良い。このような剥離促進部20を始点としてフィルムFを効率良く引き剥がすことができる。これにより、離型剤除去用のフィルムFを使用するにあたって、空気入りタイヤの生産性を高めることができる。
図5において、剥離促進部20はフィルムFのタイヤ周方向に沿って延長する縁部に形成された三角形状を有する一対の谷型部21A,21Aと該一対の谷型部21A,21Aで挟まれた三角形状を有する山型部21Bとから構成されている。この場合、加硫後に山型部21Bを摘まむことでフィルムFの引き剥がしを容易に開始することができる。
図6において、剥離促進部20はフィルムFのタイヤ周方向に沿って延長する縁部に形成された円弧状の輪郭線を有する切り欠き部22から構成されている。この場合、切り欠き部22によって形成されるフィルムFの角部を摘まむことでフィルムFの引き剥がしを容易に開始することができる。
図7において、剥離促進部20はフィルムFのタイヤ周方向に沿って延長する縁部に形成された切り込み部23(スリット)から構成されている。この場合、切り込み部23によって形成されるフィルムFの角部を摘まむことでフィルムFの引き剥がしを容易に開始することができる。
図8において、剥離促進部20はフィルムFのタイヤ周方向に沿って延長する縁部に形成された折り返し部24から構成されている。この場合、折り返し部24を摘まむことでフィルムFの引き剥がしを容易に開始することができる。なお、図8ではフィルムFの縁部にスリットを設けた上で折り返し部24を形成しているが、フィルムFのタイヤ周方向の端部に折り返し部24を設ける場合はフィルムFにスリットを設ける必要はない。
図9において、剥離促進部20はフィルムFのタイヤ周方向に沿って延長する縁部に到達するようにフィルムFの外面(即ち、インナーライナー層14に対して接触する面)に貼り付けられた剥離性テープ25から構成されている。この場合、剥離性テープ25の介在によりフィルムFが剥離している部分を摘まむことでフィルムFの引き剥がしを容易に開始することができる。なお、剥離性テープ25はフィルムFの縁部に到達していることが必要であるが、余剰部分はフィルムFの縁部で折り返して該フィルムFの内面に貼り付けるようにすれば良い。剥離性テープ25としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなフッ素樹脂からなるテープを使用することができる。
図10において、剥離促進部20はフィルムFのタイヤ周方向に沿って延長する縁部から突き出すようにフィルムFとタイヤ内面4(即ち、インナーライナー層14の内面)と間に挿入された紐状体26から構成されている。この場合、紐状体26を摘まむことでフィルムFの引き剥がしを容易に開始することができる。紐状体26はフィルムFを引き剥がす際に簡単に抜けないようにフィルムFとタイヤ内面4との間に十分な長さで挿入される。例えば、紐状体26はフィルムFの幅方向の半分以上の領域に延在していれば良い。紐状体26としては、例えば、カーカスコードのような有機繊維コードを使用することができる。
前述のようにタイヤ内面4のトレッド部1に対応する領域にフィルムFが貼り付けられた状態にあるグリーンタイヤGを用意する方法としては、以下のような第1乃至第3の方法がある。その際、フィルムFとしては、タイヤ周方向の両端部を有するシート材、又は、タイヤ周方向に連続した円筒材を使用することができる。
第1の方法は、グリーンタイヤGを成形した後、グリーンタイヤGの内面4のトレッド部1に対応する領域に接着剤を使用せずにインナーライナー部材14Xの粘着力を利用してフィルムFを貼り付ける方法である。ここで、グリーンタイヤGの成形とは、インナーライナー部材、カーカス部材、ビードコア及びビードフィラーを含む円筒状のカーカス成形体を成形する一方で、ベルト部材及びトレッドゴム部材を含むトレッドリングを成形し、カーカス成形体をトロイダル形状に膨らませて該カーカス成形体をトレッドリングの内周面に圧着することにより、必要とされるタイヤ構成部材を具備した状態のグリーンタイヤGを成形することである。
第2の方法は、成形ドラムの周囲にシート材からなるフィルムFを巻回し、該フィルムF上にシート状のインナーライナー部材14Xを巻回して該インナーライナー部材14Xのトレッド部1に対応する領域に接着剤を使用せずにインナーライナー部材14Xの粘着力を利用してフィルムFを貼り付け、該フィルムFがタイヤ内面4に位置するように積層されたインナーライナー部材14Xを含むグリーンタイヤGを成形する方法である。このようにグリーンタイヤGの成形工程においてフィルムFをインナーライナー部材14Xに対して貼り付けた場合、両者の密着性を十分に確保することができ、そのフィルムFが加硫工程以前に剥離してしまうのを防止することができる。なお、フィルムFとインナーライナー部材14Xとは一体的に積層された状態で成形ドラムDの周囲に巻回するようにしても良い。
図11は本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤGの内面にシート材からなるフィルムFが貼り付けられた状態を示すものである。図11に示すように、フィルムFはタイヤ周方向の端部同士が互いに重なり合うように配置され、その重なり合いが加硫後の状態まで維持されるようになっている。この場合、フィルムFのスプライス部F1では端部同士が互いに重なり合っているため、そのスプライス部F1からの離型剤Pの浸入を確実に防ぐことができる。
図12は本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤGの内面にシート材からなるフィルムFが貼り付けられた他の状態を示すものである。図12に示すように、フィルムFは加硫前の状態においてタイヤ周方向の少なくとも1箇所に欠落部F2を形成するように配置されている。この場合、欠落部F2には離型剤Pが局部的に付着することになる。そして、欠落部F2を跨ぐように吸音材6をタイヤ内面4に接着したとき、接着層5の存在に拘らず欠落部F2は非接着領域となり、そのタイヤ周方向の両側部分が接着領域となる。つまり、フィルムFのタイヤ周方向の少なくとも1箇所に欠落部F2を形成することにより、吸音材6の接着領域をタイヤ周方向に分断することができる。空気入りタイヤに径成長が生じたり、トレッド部1が変形したりすると、吸音材6の接着面にはせん断歪みが生じることになるが、吸音材6の接着領域をタイヤ周方向に分断することにより、吸音材6の接着面に生じるせん断歪みを緩和し、吸音材6の剥離を抑制することができる。
図13及び図14はそれぞれ本発明の空気入りタイヤの製造方法において使用されるフィルムFとゴムシートRとの積層体を示すものである。図13及び図14において、矢印Cはタイヤ周方向を示す。フィルムFはそれ自体を単体で使用しても良いが、図13及び図14に示すように、ゴムシートRと積層された状態で使用しても良い。このゴムシートRはインナーライナー部材14Xの一部を構成するものである。図13ではフィルムFの一端とゴムシートRの一端とが互いに一致するように両者が積層されているが、図14ではフィルムFの一端がゴムシートRから突き出すように両者が積層されている。
図13及び図14に示すように、フィルムFのタイヤ周方向の両端部での切断角度θ1,θ2はタイヤ周方向Cに対して40°〜80°の範囲に設定されている。このようにフィルムFの両端部をタイヤ周方向Cに対して傾斜させることにより、グリーンタイヤタイヤGが変形する際にフィルムFの両端部に生じる応力集中が緩和されるので、フィルムFが成形時のインフレートに追従し易くなり、フィルムFの粘着性を良好に保つことができる。ここで、切断角度θ1,θ2が40°よりも小さいとフィルムFが必要以上に長くなるため空気入りタイヤの生産性が低下し、逆に80°を超えると応力集中を緩和する効果が低下する。特に、切断角度θ1,θ2は60°〜70°であると良い。
また、フィルムFのタイヤ周方向の両端部での切断角度θ1,θ2は同一であると良い。つまり、フィルムFは長尺のフィルム材料を切断することでタイヤ成形工程に供されるが、切断角度θ1,θ2を同一角度とした場合、タイヤ周方向の両端部が同一の切断角度θ1,θ2で切断されたフィルムFを効率良く供給し、空気入りタイヤの生産性を向上することができる。
第3の方法は、成形ドラムの周囲に円筒材からなるフィルムFを配置し、該フィルムF上にシート状のインナーライナー部材14Xを巻回して該インナーライナー部材14Xのトレッド部1に対応する領域に接着剤を使用せずにインナーライナー部材14Xの粘着力を利用してフィルムFを貼り付け、該フィルムFがタイヤ内面4に位置するように積層されたインナーライナー部材14Xを含むグリーンタイヤGを成形する方法である。このようにグリーンタイヤGの成形工程においてフィルムFをインナーライナー部材14Xに対して貼り付けた場合、両者の密着性を十分に確保することができ、そのフィルムFが加硫工程以前に剥離してしまうのを防止することができる。
図15は本発明の空気入りタイヤの製造方法においてグリーンタイヤGの内面に円筒材からなるフィルムFが貼り付けられた状態を示すものである。図15において、フィルムFはタイヤ周方向に連続しているため、タイヤ内面4への離型剤Pの付着を確実に防ぐことができる。
フィルムFは熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂とエラストマーとの複合材料から構成されることが好ましい。このような材料からなるフィルムFは未加硫ゴムからなるインナーライナー部材14Xに対する粘着力と加硫後の引き剥がし易さとを両立することができる。特に、熱可塑性樹脂とエラストマーとの複合材料は、熱可塑性樹脂のマトリクス中にエラストマーが不連続相として分散した構造をとることが望ましい。かかる構造をとることにより、フィルムFに十分な柔軟性と連続相としての樹脂層の効果により十分な剛性を同時に付与することができると共に、エラストマーの多少によらず、成形に際し、熱可塑性樹脂と同等の成形加工性を得ることができる。
フィルムFの加硫後の厚さは10μm〜130μmであることが好ましい。これにより、加硫後のフィルムFの引き剥がし易さと成形時の変形に対する追従性とを両立することができる。フィルムFの加硫後の厚さが10μmよりも小さいと加硫後の引き剥がし時にフィルムFが破断し易くなり、逆に130μmよりも大きいとグリーンタイヤGの成形工程においてフィルムFがタイヤ変形に追従して伸張し難くなる。特に、フィルムFの加硫後の厚さは20μm〜90μmであることが好ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、単一の吸音材6がタイヤ周方向に延在しており、吸音材6はその長手方向に直交する断面において少なくとも接着面に対応する範囲では均一な厚さを有し、その断面形状が長手方向に沿って一定であることが好ましい。特に、吸音材6の長手方向に直交する断面での断面形状は長方形(正方形を含む)であることが好ましいが、場合によっては、接着面側が狭くなるような逆台形にすることも可能である。これにより、接着面積当たりの吸音材6の容量を最大限に大きくし、優れた騒音低減効果を得ることができる。また、このような形状を有する吸音材6は加工が容易であるため製造コストも安価である。
上記空気入りタイヤをリム組みしたときタイヤ内面4とリムとの間には空洞部7が形成されるが、その空洞部7の体積に対する吸音材6の体積の比率は20%よりも大きいことが好ましい。このように吸音材6の体積を大きくすることで優れた騒音低減効果を得ることができ、しかも大型の吸音材6であっても良好な接着状態を長期間にわたって確保することができる。なお、吸音材6の幅はタイヤ接地幅の30%〜90%の範囲であることが好ましい。また、吸音材6は非環状とすることが好ましい。
吸音材6の硬さ(JIS−K6400−2)は60N〜170Nであり、吸音材6の引張り強度(JIS−K6400−5)は60kPa〜180kPaであることが好ましい。このような物性を有する吸音材6はせん断歪みに対する耐久性が優れている。吸音材6の硬さ又は引張り強度が小さ過ぎると吸音材6の耐久性が低下することになる。特に、吸音材6の硬さは、好ましくは70N〜160Nとし、より好ましくは80N〜140Nとするのが良い。また、吸音材6の引張り強度は、好ましくは75kPa〜165kPaとし、より好ましくは90kPa〜150kPaとするのが良い。
接着層5はその引き剥がし粘着力(JIS−Z0237:2009)が8N/20mm〜40N/20mmの範囲にあることが好ましい。これにより、吸音材6の固定強度を良好に保ちつつ、吸音材6の貼り付け作業及びタイヤ廃棄時の解体作業を容易に行うことが可能になる。つまり、接着層5の剥離力が弱過ぎると吸音材6の固定状態が不安定になり、逆に接着層5の剥離力が強過ぎると吸音材6の貼り付け作業において貼り付け位置を変更することが困難になり、タイヤ廃棄時には吸音材6を引き剥がすことが困難になる。特に、接着層5の引き剥がし粘着力は、好ましくは9N/20mm〜30N/20mm、より好ましくは10N/20mm〜25N/20mmとするのが良い。
タイヤサイズ275/35R20で、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤを製造するにあたって、その製造条件を種々異ならせた比較例1〜2及び実施例1〜8のタイヤ製造方法を実施した。
比較例1では、インナーライナー部材を備えたグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面のトレッド部に対応する領域にタイヤ周方向に沿って接着層を介して帯状の吸音材を接着した。
比較例2では、インナーライナー部材を備えたグリーンタイヤを成形し、該グリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面のトレッド部に対応する領域から離型剤を布帛により拭き取り、離型剤を除去した領域にタイヤ周方向に沿って接着層を介して帯状の吸音材を接着した。
実施例1〜7では、成形ドラム上にシート材からなるフィルムを配置し、該フィルム上にシート状のインナーライナー部材を巻回して該インナーライナー部材のトレッド部に対応する領域に該インナーライナー部材の粘着力によりフィルムを貼り付け、該フィルムがタイヤ内面に位置するように積層されたインナーライナー部材を含むグリーンタイヤを成形し、該フィルムを備えたグリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面からフィルムを除去し、該フィルムが引き剥がされて露出した領域にタイヤ周方向に沿って接着層を介して帯状の吸音材を接着した。各フィルムには図5〜図10のいずれかに示す剥離促進部を設けた。また、実施例1〜6においてはフィルムのタイヤ周方向の両端部での切断角度をタイヤ周方向に対して80°としたのに対して、実施例7ではフィルムのタイヤ周方向の両端部での切断角度をタイヤ周方向に対して85°とした。
実施例8では、成形ドラム上に円筒材からなるフィルムを配置し、該フィルム上にシート状のインナーライナー部材を巻回して該インナーライナー部材のトレッド部に対応する領域に該インナーライナー部材の粘着力によりフィルムを貼り付け、該フィルムがタイヤ内面に位置するように積層されたインナーライナー部材を含むグリーンタイヤを成形し、該フィルムを備えたグリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面からフィルムを除去し、該フィルムが引き剥がされて露出した領域にタイヤ周方向に沿って接着層を介して帯状の吸音材を接着した。フィルムには図5に示す剥離促進部を設けた。
比較例1〜2及び実施例1〜8において、以下の事項を共通にした。吸音材の長手方向に直交する断面における断面形状は長方形とし、その断面形状をタイヤ周方向に沿って一定とした。リム組み時にタイヤ内に形成される空洞部の体積に対する吸音材の体積の比率は30%とした。吸音材の硬さは91Nとし、吸音材の引張り強度は132kPaとした。接着層の引き剥がし粘着力は16N/20mmとした。また、実施例1〜8において、フィルムは6ナイロンから構成し、その厚さを50μmとした。
これら比較例1〜2及び実施例1〜8について、下記の評価方法により、タイヤの生産性及び吸音材の接着剥がれを評価し、その結果を表1に示した。また、実施例1〜8については、離型剤の巻き込みの有無を評価すると共に、下記の評価方法により、フィルムの粘着性及び剥がし易さを評価し、その結果を表1に併せて示した。
タイヤの生産性:
各製造方法について、成形工程、加硫工程、吸音材の接着工程を含む全工程の所要時間を計測した。評価結果は、計測値の逆数を用い、比較例1を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど生産性が優れていることを意味する。
吸音材の接着剥がれ:
各製造方法にて得られた空気入りタイヤをそれぞれリムサイズ20×9.5Jのホイールに組み付け、空気圧150kPa、荷重6.9kN、速度150km/hの条件でドラム試験機にて100時間の走行試験を実施した後、吸音材の接着剥がれの有無を目視により確認した。
フィルムの粘着性:
各製造方法について加硫工程の直前におけるフィルムのタイヤ内面に対する粘着状態を目視により評価した。評価結果は、フィルムが全域にわたってタイヤ内面に密着している場合を「A」で示し、フィルムとタイヤ内面との間に局部的な剥離が認められる場合を「B」で示し、フィルムの広範囲にわたってタイヤ内面からの剥離が認められる場合を「C」で示した。
フィルムの剥がし易さ:
各製造方法について加硫後の空気入りタイヤの内面からフィルムを除去する際の引き剥がし易さを評価した。評価結果は、フィルムを容易に引き剥がすことができる場合を「A」で示し、フィルムの引き剥がしがやや難しい場合を「B」で示し、フィルムの引き剥がしが困難である場合を「C」で示した。
Figure 0006435724
表1に示すように、比較例1のタイヤでは吸音材の接着剥がれが顕著に発生し、比較例2のタイヤでは吸音材の接着剥がれが僅かに発生していたが、実施例1〜8のタイヤでは吸音材の接着剥がれが全く認められなかった。また、実施例1〜8は比較例1に比べて生産性の低下が少ないものであったが、比較例2では生産性の低下が顕著であった。
1 トレッド部
2 ビード部
3 サイドウォール部
4 タイヤ内面
5 接着層
6 吸音材
7 空洞部
14 インナーライナー層
20 剥離促進部
F フィルム
G グリーンタイヤ
P 離型剤

Claims (16)

  1. タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にフィルムが固着されていて該フィルムがタイヤ周方向の少なくとも1箇所に欠落部を形成するように配置されたグリーンタイヤを成形し、該フィルムを備えたグリーンタイヤの内面に離型剤を塗布し、前記欠落部にも該離型剤を付着させ、該離型剤が塗布されたグリーンタイヤを加硫し、この加硫により得られた空気入りタイヤの内面から前記フィルムを除去し、該フィルムが引き剥がされて露出した領域にタイヤ周方向に沿って前記欠落部を跨ぐように接着層を介して帯状の吸音材を接着するようにした空気入りタイヤの製造方法であって、前記フィルムに該フィルムを前記空気入りタイヤから引き剥がし易くするための剥離促進部を設けたことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記剥離促進部が前記フィルムの縁部に形成された一対の谷型部と該一対の谷型部で挟まれた山型部とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記剥離促進部が前記フィルムの縁部に形成された切り欠き部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記剥離促進部が前記フィルムの縁部に形成された切り込み部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. 前記剥離促進部が前記フィルムの縁部に形成された折り返し部から構成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  6. 前記剥離促進部が前記フィルムの縁部に到達するように前記フィルムの外面に貼り付けられた剥離性テープから構成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  7. 前記剥離促進部が前記フィルムの縁部から突き出すように前記フィルムと前記タイヤ内面と間に挿入された紐状体から構成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  8. 前記フィルムがタイヤ周方向の両端部を有するシート材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  9. 前記フィルムのタイヤ周方向の両端部での切断角度がタイヤ周方向に対して40°〜80°であることを特徴とする請求項8に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  10. 前記フィルムがタイヤ周方向に連続した円筒材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  11. 前記フィルムが熱可塑性樹脂又は熱可塑性樹脂とエラストマーとの複合材料から構成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  12. 前記フィルムの加硫後の厚さが10μm〜130μmであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  13. 前記吸音材はタイヤ周方向に延在する単一の吸音材であり、その長手方向に直交する断面において少なくとも接着面に対応する範囲では均一な厚さを有し、その断面形状が長手方向に沿って一定であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  14. リム組み時にタイヤ内に形成される空洞部の体積に対する前記吸音材の体積の比率が20%よりも大きいことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  15. 前記吸音材の硬さが60N〜170Nであり、前記吸音材の引張り強度が60kPa〜180kPaであることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
  16. 前記接着層は両面接着テープからなり、その引き剥がし粘着力が8N/20mm〜40N/20mmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
JP2014181011A 2014-09-05 2014-09-05 空気入りタイヤの製造方法 Expired - Fee Related JP6435724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181011A JP6435724B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 空気入りタイヤの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181011A JP6435724B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 空気入りタイヤの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016055439A JP2016055439A (ja) 2016-04-21
JP6435724B2 true JP6435724B2 (ja) 2018-12-12

Family

ID=55757014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014181011A Expired - Fee Related JP6435724B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 空気入りタイヤの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6435724B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6786867B2 (ja) * 2016-05-12 2020-11-18 横浜ゴム株式会社 タイヤ劣化判定装置及びそれを備えた空気入りタイヤ
US20190299722A1 (en) * 2016-12-07 2019-10-03 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tire
US20210129599A1 (en) * 2017-02-06 2021-05-06 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Pneumatic tyre
EP3730311B1 (en) * 2017-12-18 2023-09-27 Bridgestone Corporation Tire and method for fixing porous body

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5033364Y1 (ja) * 1970-04-22 1975-09-29
JP4167340B2 (ja) * 1999-03-08 2008-10-15 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤおよび空気入りタイヤの製造方法
JP4787784B2 (ja) * 2006-05-09 2011-10-05 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤセット
JP5353254B2 (ja) * 2009-01-13 2013-11-27 横浜ゴム株式会社 未加硫タイヤの製造方法
JP2010173573A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
US20110308705A1 (en) * 2010-06-21 2011-12-22 Paul Harry Sandstrom Method for making pneumatic tire with foam noise damper
JP2012130405A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Keiko Ugawa 剥し機能付きシップ薬
JP2013039808A (ja) * 2011-08-19 2013-02-28 Sekisui Seikei Ltd ファイル
WO2014049813A1 (ja) * 2012-09-28 2014-04-03 任天堂株式会社 保護シート積層体および保護シート貼り付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016055439A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5811249B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP6551228B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6519472B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6519471B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4393070B2 (ja) 安全タイヤ用補強空気のう、それの製造方法および補強層成型体の製造方法
JP6520710B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3964878B2 (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP6435724B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JPWO2015076382A1 (ja) 空気入りタイヤ
CN105745088B (zh) 充气轮胎
JP5350876B2 (ja) タイヤの製造方法
JP6954122B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP3567431B2 (ja) チューブレスタイヤ及びその製造方法
WO2018025854A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP5495698B2 (ja) プレキュアトレッド、更生タイヤ及び更生タイヤの製造方法
CN111051030B (zh) 充气轮胎及其制造方法
JP6660254B2 (ja) タイヤの修理方法および修理済みタイヤ
WO2020022161A1 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
WO2017183424A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP2014012426A (ja) 更生タイヤ
JP2009029098A (ja) 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ
JP2007024723A (ja) 電子部品取付用ゴムパッチ及びゴムパッチ付タイヤ
JP2008279988A (ja) 安全タイヤ用空気のう及び安全タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6435724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees