JP6435159B2 - 角度調整機構および表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体の回転角度を調整する角度調整機構およびそれを備えた表示装置に関する。
車両用の表示装置として、表示器から照射される光学的情報を含む表示光をフロントガラス等のウインドシールドに投影して虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が知られている。この種のヘッドアップディスプレイ装置は、一般に、車両のダッシュボード内に収容され、表示器から照射される表示光を凹面鏡からなるミラーに反射させてウインドシールドに投影する構成となっている。凹面鏡からなるミラーは、ウインドシールドに投影される虚像の高さ位置が乗員の視点の高さに応じて調整可能なように水平な回転軸を中心に回転可能に設けられ、モータによって回転駆動されるものが知られている(特許文献1)。
特開2011−131651号公報
上記特許文献1に記載されるヘッドアップディスプレイ装置にあっては、上記ミラーの回転軸をモータで回転させて該ミラーを回転駆動しており、そのモータはミラーの側方に配設されるとともに出力軸が回転軸の一端に同軸、かつ直接に結合されている。しかしこのような構成では、幅寸法がミラーを超えて大きくなってしまうため、車載のためのスペース増大や、それに伴う他の車載機器の寸法や配設位置の自由度を低下させるといった問題を招く。そこで、モータをミラーの背面側に配置することで全体の幅を抑えることが可能となるが、その場合には、モータの出力軸と回転軸を接続させるギヤ列等の手段が必要となるため、組み立て精度や部品精度に対して高いレベルが要求されてくる。また、ミラーの回転軸を直接モータで駆動する構成では大きい駆動トルクを有するモータを要するため、消費電力を抑えにくくなるという不利な面もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、小型化とともに組み立て精度や部品精度を抑えることができ、さらに省電力が図られる角度調整機構を提供することにあり、また、そのような角度調整機構を備えた表示装置を提供することにある。
本発明の角度調整機構は、第1の支持体に第1の回転軸を介して回転可能に支持された回転体を回転させて該回転体の回転角度を調整する角度調整機構であって、駆動源と、第2の支持体に第2の回転軸を介して揺動可能に支持されるとともに前記回転体に係合し、前記駆動源の駆動出力に応じて該回転体を回転させるアームと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の角度調整機構は、第1の回転軸に対して回転可能な回転体の回転角度を調整する角度調整機構であって、駆動源と、前記第1の回転軸に平行な第2の回転軸を軸に揺動可能であり、前記駆動源の駆動出力に応じて前記回転体を回転させるアームと、を備えることを特徴とする(請求項1)。
本発明の角度調整機構は、駆動源の駆動出力に応じて作動するアームにより回転体が回転させられ、回転体の回転角度が調整される。回転体とアームの各回転軸すなわち第1および第2の回転軸が別個に独立しているため、当該角度調整機構を回転体の幅内に配設することができ、これにより回転体に対して幅を拡大させることなく組み込むことができ、小型化が図られる。本発明ではこのように小型化を図る上で、当該角度調整機構の少なくとも一部が回転体の幅内に配設される形態(請求項)を好ましいものとし、具体的には、前記アームおよび前記駆動源の少なくとも一部が前記回転体の幅内に配設されている形態(請求項)が挙げられる。
本発明の角度調整機構によれば、回転体をアームで回転させて角度調整するため、アームが回転体を回転駆動する機構に高い精度は必要なく、したがって、例えばギヤ列からなる動作伝達手段等のように組み立て精度や部品精度に高いレベルは要求されない。したがって組み立てが容易化する。また、回転体の第1の回転軸を直接モータで駆動するような場合に比べて駆動源の駆動トルクは小さくてよく、その結果、省電力が図られる。
本発明の角度調整機構は、前記第2の回転軸が前記第1の回転軸に対し同一軸上または非同軸の状態で近傍に配設されている形態を含む(請求項)。この形態では、回転体に当該角度調整機構を組み込んだ状態での小型化が図られる。また、アームが回転体を回転させるための応力の損失は小さく、アームの揺動による回転体の回転が効率よくなされる。なお、第2の回転軸が第1の回転軸に対し非同軸の状態で近傍に配設した形態は、上記のように当該角度調整機構が回転体の幅内に配設されるため、幅の拡大が抑えられる。
また、本発明の角度調整機構は、前記駆動源が前記第2の回転軸の延在方向に対して前記アームと重なるように配置されている形態を含む(請求項)。この形態では第2の回転軸に直交する奥行き方向の寸法が抑えられ、小型化が可能となる。
また、本発明の角度調整機構は、前記駆動源の駆動出力を前記アームに伝達する減速機構を備えた形態を含む(請求項)。そしてこの形態においては、減速機構がウォームギヤを含むものとする(請求項)と、ウォームギヤによって減速機構にセルフロックが働き、減速機構の逆転が規制され、回転体が外力を受けた際などにおいて減速機構が逆転することに起因する減速機構や駆動源の破損が防止される。
次に、本発明の表示装置は、表示器から照射される光をミラーで反射させて車両のウインドシールドに投影して表示を行う表示装置であって、前記回転体が該ミラーであり、請求項1〜のいずれかに記載の角度調整機構を備えることを特徴とする(請求項)。
また、本発明の表示装置は、表示器から照射される光をコンバイナに投影して表示を行う表示装置であって、前記回転体が該コンバイナであり、請求項1〜のいずれかに記載の角度調整機構を備えることを特徴とする(請求項)。
本発明によれば、小型化とともに組み立て精度や部品精度を抑えることができ、さらに省電力が図られる角度調整機構およびそれを備えた表示装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(HUD)の概要を示す側面図である。 一実施形態のHUDが備える凹面鏡ユニットの斜視図である。 同凹面鏡ユニットの背面側の斜視図(ブラケットの背板を不図示)である。 同凹面鏡ユニットの背面図(ブラケットの背板を不図示)である。 同凹面鏡ユニットの平面図である。 同凹面鏡ユニットが具備する角度調整機構の側面図である。 同角度調整機構の構造を示す側面図である。 同角度調整機構の構造を示す斜視図である。 同角度調整機構の作用を示す図であって、図4のIX−IX矢視部分の断面図である。 一実施形態に係る角度調整機構が適用される他のHUDの概要を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明の角度調整機構を備えた表示装置をヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
[1]ヘッドアップディスプレイ装置の全体構成
図1は、一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(表示装置、以下、HUDと略称)1の概要を示す図であって、HUD1Aが、フロントガラス(ウインドシールド)Gを備える車両のダッシュボード(不図示)内にセットされた状態を示している。
HUD1Aは、プロジェクタ等からなる表示器2と、平面鏡からなる反射ミラー3と、凹面鏡210を有するミラーユニット4と、これら表示器2、反射ミラー3、ミラーユニット4を収容するハウジング5を備えている。HUD1Aによれば、表示器2で生成された表示光Lが反射ミラー3、凹面鏡210を通じてハウジング5の上部の出射口5aからフロントガラスGに投影される。その表示光LはフロントガラスGで運転者P側に反射し、フロントガラスGの前方に表示光Lに基づく虚像Vが表示される。運転者Pは前方の風景と重畳するその虚像Vを視認し、運転のための情報を得る。虚像Vで表示される情報は、例えば各種車両情報(速度、走行距離等)やナビゲーション情報等である。
[2]ミラーユニットの構成
続いて、上記ミラーユニット4の構成を説明する。
ミラーユニット4は、図2〜図5に示すように、ブラケット(第1の支持体)100と、ブラケット100に一対の凸軸232,236からなる第1の回転軸201を介して回転可能に支持された凹面鏡210を含むミラー(回転体)200と、ミラー200を第1の回転軸201を中心に回転させて回転角度を調整する角度調整機構300とを備えている。
ブラケット100は、底板110、両側の側板120、背板130を有する横長な直方体の箱状に形成されたものである。ミラー200は、所定の曲率に形成された反射面211を有する横長な板状の凹面鏡210と、凹面鏡210が内部に嵌め込まれて固定されるフレーム220とから構成されている。ミラー200は、ブラケット100内に、フレーム220を背板130側に対向させて収容されている。
図1に示すように、ブラケット100は、上記ダッシュボード内に、幅方向が車両の左右方向(図1で紙面表裏方向)と平行で、凹面鏡210の反射面211が車両の後方すなわち運転者P方向、かつ斜め上方に向く状態に傾斜してセットされる。図2のX・Y・Zの各方向は、それぞれブラケット100の幅方向(左右方向)、奥行き方向(前後方向)、高さ方向を示している。
ミラー200のフレーム220は、凹面鏡210の形状に沿って湾曲形状に形成された枠部230を主体としており、この枠部230の前面側に凹面鏡210が嵌め込まれ固定されている。図3〜図5に示すように、枠部230の背面には、中央部から一方(図3および図5で左側)の側端面231方向に向け膨出して延在する梁部240が、枠部230と一体に形成されている。この梁部240は、枠部230の高さ方向中央部に形成されている。図4および図5に示すように、梁部240の端部は側端面231よりも側方に突出しており、その端面には側方に突出する凸軸232が形成されている。また、枠部230の他方(図4および図5で右側)の側端面235には、側方に突出する凸軸236が、凸軸232と同軸的に形成されている。
左右の凸軸232,236は、ブラケット100の左右の側板120に形成された軸孔122、126にそれぞれ挿入され、これによりミラー200は凸軸232,236を中心にブラケット100に回転可能に支持されている。本実施形態では、互いに同軸である左右一対の凸軸232,236によりミラー200の第1の回転軸201が構成される。
第1の回転軸201の軸線201A(図5に示す)は、ブラケット100の幅方向すなわち車両の左右方向と平行に延びている。このため、凹面鏡210自体の幅方向(図5の線210Aで示す)は第1の回転軸201の軸線201Aに対し斜めとなっており、梁部240が形成された側の湾曲する凹面鏡210およびフレーム220の端部はブラケット100から突出している。ブラケット100内においては、ブラケット100から突出する側のフレーム220の背面とブラケット100の背板130との間にスペースが形成され、このスペースに上記角度調整機構300が配設されている。以下、本発明に係る角度調整機構を説明する。
[3]角度調整機構
[3−1]構成
図4に示すように、角度調整機構300は、ブラケット100の底板110に立設された2つの支柱111に載置され、固定されている。図6〜図8に示すように、角度調整機構300は、支柱111に固定されるケース(第2の支持体)310と、ケース310内に収容されたモータ(駆動源)320、減速機構330およびアーム340を備えている。ケース310は、ケース本体311と蓋体315との組み合わせからなり、ケース本体311および蓋体315が、それぞれ各支柱111に載置されて固定されている。図4に示すように、この固定状態で、角度調整機構300はミラー200の幅内に配設されている。
図7に示すように、アーム340は略上下方向に延びており、上端部には、軸線が左右方向(図2でX方向)に延びる第2の回転軸342が形成されている。第2の回転軸342は、ケース310内に設けられた軸受(図示略)に、上記第1の回転軸201と平行な状態に、かつ回転自在に支持されている。アーム340は、ケース310内において第2の回転軸342を介して矢印Aで示すように前後方向(図2でY方向)に揺動可能に支持されている。アーム340の下端面には、第2の回転軸342と同心状のヘリカルギヤ歯で構成されるウォームホイール335が形成されている。第2の回転軸342は上記第1の回転軸201とは非同軸であって、第1の回転軸201に近接して配置されている。
図8に示すように、アーム340は、ケース310内に固定されるモータ320によって揺動させられる。モータ320とアーム340との間には、モータ320の回転を減速してアーム340に伝達するギヤ列からなる減速機構330が介在している。モータ320は、駆動ギヤ321が固定された駆動軸322を後方のミラー200側に向けた状態でアーム340の側方に配置されている。減速機構330は、駆動ギヤ321に噛合する二段構成の平歯車331と、この平歯車331に順次噛合する平歯車332,333、平歯車333と同軸、かつ一体のウォームギヤ334と、ウォームギヤ334に噛合する上記ウォームホイール335とから構成されている。各ギヤ331〜335の軸線はモータ320の駆動軸322と平行で前後方向に延びている。各ギヤ331〜335は、ケース310内に設けられた軸受に回転可能に支持されている。
モータ320の駆動軸322は、板バネ325によってモータ320側に付勢されることで軸方向のガタが抑えられている。板バネ325は、その一端部がケース310の蓋体315の内側に固定され、他端部が駆動軸322の先端に弾性的に当接するように設けられている。
モータ320が回転すると、その回転は減速機構330を介してアーム340に伝達し、モータ320の回転方向に応じてアーム340が第2の回転軸342を中心に図7の矢印Aで示すように前後方向に揺動する。このように揺動するアーム340の揺動端部すなわち下端部におけるモータ320側とは反対側の側面には、側方に向かって延びる円筒状のボス341が形成されている。図6に示すように、ボス341は、ケース本体311に形成された前後方向に延びるスリット312を貫通してケース310から突出している。そしてこのボス341は、図3および図9に示すように、ミラー200のフレーム220の梁部240に形成された溝246に嵌入している。
図3および図4に示すように、梁部240には上方に突出するアーチ部241が形成されており、角度調整機構300は上部がアーチ部241内に入り込む状態に配設されている。また、梁部240は、角度調整機構300の上記ボス341が形成された側の側方に、下方に突出する係合部245を有しており、この係合部245には、図9に示すように、左右方向および下方に開放する溝246が形成されている。そして角度調整機構300のボス341がこの溝246に嵌入されており、アーム340はボス341を介して係合部245に係合する。
ボス341はアーム340が揺動するに伴い前後方向に移動する。ボス341が前後移動すると、ボス341は溝246の内面に当接して係合部245を前後に移動させ、これによりミラー200は、図9の矢印Bで示すように第1の回転軸201を中心に回転させられ、ミラー200の回転角度すなわち傾斜角度が調整される。なお、ミラー200は、例えばフレーム220の下端部をバネ等の弾性体で常に一定方向に回転するよう付勢され、これにより、ボス341が常に溝246の内面に当接し、振動を受けてもガタが生じないようになされている。また、当該弾性体の作用により、減速機構330のギヤ列のバックラッシも抑えられるものとなっている。
角度調整機構300においては、車両の電源がONされると一旦アーム340は背板130側(車両の前側)に揺動して図7に示すように接触スイッチ350に接触し、接触スイッチ350がONとなってアーム340は停止し、その位置が作動原点位置とされる。アーム340はこの原点位置を起点として回転角度が制御されるようになされている。
[3−2]動作
角度調整機構300によれば、モータ320のスイッチがONされて駆動ギヤ321が回転すると、その回転が各ギヤ331〜333を介してウォームギヤ334に伝達し、ウォームギヤ334が回転することでウォームホイール335が回転する。ウォームホイール335が回転するとアーム340が揺動し、ボス341がフレーム220の係合部245に係合して前後方向に押し引きすることで、上記のようにミラー200は回転角度が調整される。ミラー200の回転角度の調整範囲は、例えば3°〜7°程度とされる。なお、例えばウォームホイール335の歯数を増やすことにより、アーム340の回転角度、すなわちミラー200の回転角度をさらに増加させることが可能である。
このようにミラー200の傾斜角度が調整されることにより、フロントガラスGの前方に投影される虚像Vの高さ位置が運転者Pの視点の高さに応じて調整可能となっている。
[3−3]作用効果
本実施形態の角度調整機構300によれば、ミラー200とアーム340の各回転軸すなわち第1の回転軸201と第2の回転軸342とを別個に独立させており、このため角度調整機構300をミラー200の幅内の背面側に配設することができている。さらに、アーム340の第2の回転軸342はミラー200の第1の回転軸201の近傍に配設されている。これらの構成により、ミラー200に対して幅を拡大させることなく角度調整機構300を組み込むことができ、モータ320を含めて小型化が図られる。また、モータ320を小型化させることにより、ブラケット100内におけるミラー200の背面側のデッドスペースを有効利用して角度調整機構300を設置することができる。
また、ミラー200をアーム340で回転させて角度調整するため、両者の間の係合状態に高い精度は必要なく、このためアーム340や係合部245には、例えばモータの出力軸と回転軸を接続させるギヤ列からなる動作伝達手段等のように組み立て精度や部品精度に高いレベルは要求されない。その結果、組み立てが容易化する。また、ミラー200の第1の回転軸201を同軸的に直接接続したモータで駆動するような場合に比べて、第1の回転軸201から離間した係合部245をアーム340のボス341で押し引きしてミラー200を回転させるため、モータ320の駆動トルクを小さくすることができ、その結果、省電力が図られる。
また、上記のようにアーム340の第2の回転軸342がミラー200の第1の回転軸201の近傍に配設されていることにより、アーム340がミラー200を回転させるための応力の損失は小さく、アーム340の揺動によるミラー200の回転が効率よくなされる。なお、第2の回転軸342を第1の回転軸201と同軸に配設してもよく、同軸の場合にはアーム340とミラー200の回転軌道にずれは生じず、したがって係合部245の内面に対するボス341の摩擦も生じないため、応力損失は起こらず最も作動効率がよい。したがって非同軸の場合には、第2の回転軸342は第1の回転軸201に対しできるだけ近傍であることが望ましい。
また、減速機構330は、ウォームギヤ334を含むため減速機構330にセルフロックが働き、減速機構330の逆転が規制される。このため、ミラー200が外力を受けた際などにおいて減速機構330が逆転することに起因する減速機構330やモータ320の破損が防止される。
[4]他の適用例
いわゆるHUDは、上記実施形態のような形式の他に、コンバイナと呼ばれる光学素子を有するデバイスを用いたものがあり、本発明の角度調整機構は、そのような形式のHUDにも適用することができる。
図10はそのようなコンバイナ6を用いたHUD1Bの概要を示す図であって、HUD1Bが、車両のフロントガラスGに対してセットされた状態を示している。
HUD1Bは、画像の表示器7と、反射型中間像スクリーン8と、コンバイナ6を備えている。表示器7と反射型中間像スクリーン8はハウジング9内に収容され、車両のダッシュボード(不図示)内にセットされる。
このHUD1Bによれば、表示器7で生成された表示光Lが反射型中間像スクリーン8で結像されて画像が実像化され、その画像を示す表示光Lがハウジング9の出射口9aを通過してコンバイナ6に投射される。コンバイナ6においては、フロントガラスGを介して入射する外来光を透過するとともに表示光Lを反射し、コンバイナ6を視認する運転者Pの前方のフロントガラスGのさらに前方に、表示光Lに基づく虚像Vを表示する。運転者Pは前方の風景と重畳するその虚像Vを視認し、虚像Vが示す運転のための情報を得る。
コンバイナ6は凹面鏡で構成されたハーフミラーであり、上記一実施形態の凹面鏡210を含むミラー200と同様に、車両の左右方向と平行に延びる回転軸(本発明の第1の回転軸)を中心に回転可能に設けられている。そしてその回転角度すなわち傾斜角度を調整することで虚像Vの高さ位置が運転者Pの視点の高さに応じて調整可能とされる。ここで、上記一実施形態の角度調整機構300をコンバイナ6に適用して、コンバイナ6の傾斜角度を調整することができる。すなわちその場合には、コンバイナ6は本発明の回転体を構成する。
[5]その他
なお、上記実施形態では角度調整機構300を図1および図10で示したようなHUDに適用する例を示しているが、本発明の角度調整機構が適用されるHUDとしてはこれらHUD1A,1Bのような構成の光学系を有するものに限定はされず、多様な形式のHUDに適用可能である。また、本発明の角度調整機構はHUDに限られず、回転体を回転させて回転角度を調整する装置に対して適宜に適用することができる。その種の回転体としては、例えばカーナビゲーション装置のディスプレイ、可動アンテナ、太陽熱発電のヘリオスタット等が挙げられる。
1A,1B…HUD:ヘッドアップディスプレイ装置(表示装置)
2,7…表示器
6…コンバイナ(回転体)
100…ブラケット(第1の支持体)
200…ミラー(回転体)
201…第1の回転軸
210…凹面鏡
220…フレーム
245…係合部
300…角度調整機構
310…ケース(第2の支持体)
320…モータ(駆動源)
330…減速機構
334…ウォームギヤ
340…アーム
342…第2の回転軸
G…フロントガラス(ウインドシールド)

Claims (9)

  1. 第1の回転軸に対して回転可能な回転体の回転角度を調整する角度調整機構であって、 駆動源と、
    前記第1の回転軸に平行な第2の回転軸を軸に揺動可能であり、前記駆動源の駆動出力に応じて前記回転体を回転させるアームと、
    を備えることを特徴とする角度調整機構。
  2. 前記第2の回転軸は、前記第1の回転軸に対し同一軸上または非同軸の状態で近傍に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の角度調整機構。
  3. 少なくとも一部が前記回転体の幅内に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の角度調整機構。
  4. 前記アームおよび前記駆動源は、少なくとも一部が前記回転体の幅内に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角度調整機構。
  5. 前記駆動源は前記第2の回転軸の延在方向に対して前記アームと重なるように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角度調整機構。
  6. 前記駆動源の駆動出力を前記アームに伝達する減速機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の角度調整機構。
  7. 前記減速機構はウォームギヤを含むことを特徴とする請求項6に記載の角度調整機構。
  8. 表示器から照射される光をミラーで反射させて車両のウインドシールドに投影して表示を行う表示装置であって、
    前記回転体が該ミラーであり、請求項1〜7のいずれかに記載の角度調整機構を備えることを特徴とする表示装置。
  9. 表示器から照射される光をコンバイナに投影して表示を行う表示装置であって、
    前記回転体が該コンバイナであり、請求項1〜7のいずれかに記載の角度調整機構を備えることを特徴とする表示装置。
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