JP6434850B2 - 複層ガラス - Google Patents

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Description

本発明は、建物の窓等に嵌め込まれた三層またはそれ以上のガラスをスペーサを介して配設した複層ガラスに関する。
従来、窓や扉等の建具に嵌合させる三層以上の複層ガラスの構造として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載されたトリプルガラスからなる複層ガラスは、3枚のガラス板をスペーサとシール部材を挟んで略平行に配列させ、各ガラス板の間にそれぞれ中空層を有している。3枚のガラス板は同一寸法で同じ大きさに設定されている。2つの中空層の一方に空気、もう一方にヘリウムガスを封入し、両側2枚のガラス板の厚さと2つの中空層の厚さが中央のガラス板からみて対称である。
そして、屋外側と屋内側の両側2枚のガラス板よりも中央のガラス板の厚さが小さく設定されている。複層ガラスを収納した窓はこのような構成を採用することで遮音性と断熱性を高めているとしている。
また、特許文献1に記載された複層ガラスを含めて、一般的に三層以上のガラス板を積層して窓枠にはめ込む場合、それぞれのガラス板の縦横寸法を同一に設定している。
特開2010−6684号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような三枚以上の複層ガラス100では、寸法誤差等によって、図5に示すように中間のガラス板101が両側のガラス板102,103よりもわずかに縦横寸法が大きく外側に飛び出してしまうことがあった。また、同一寸法に形成された三枚以上のガラス板を組み立てる場合においても、屋外側と屋内側のガラス板102,103に対して二点鎖線で示す中央のガラス板101が傾いたりすると角部が両側のガラス板102,103から外側に飛び出すことがあった。
これらの場合、各ガラス板の間の周縁部にスペーサ104やシーリング材105を設置して中空層を封止する際にシーリング材105の充填処理がしづらく、歩留まりの低下を招いていた。しかも、複層ガラス100の取り扱い時等に突出した中央のガラス板101の端部に衝撃が集中し、クラックが生じる等して破損するおそれがあった。
また、複層ガラス100の端面をグレージングチャンネル106で覆って接着する場合でも、図6に示すように、グレージングチャンネル106と突出した中央のガラス板101との間に隙間が発生し、衝撃で破損のおそれがあった。
しかも、製造段階で中央のガラス板101の端部にクラック等が生じた場合、スペーサ104やシーリング材105、グレージングチャンネル106等に隠れて外部から検出できないことがあり、複層ガラス100を納めたサッシの使用を繰り返すことでクラックが成長して破損に至ったりクラックがサッシの外部から見えたりするようになるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、中間のガラスが両端のガラスに対して飛び出して衝撃が集中して破損することを防止するようにした複層ガラスを提供することを目的とする。
本発明による複層ガラスは、略平行に配列された少なくとも三枚のガラスと、隣り合うガラスの間に設置して互いに分離されたスペーサと、前記ガラスの間において前記スペーサの外側に配設されたシール部材と、前記シール部材の外側に配設されていて前記三枚のガラスの端面を覆うグレージングチャンネルと、を備え、
前記三枚のガラスの少なくとも一の端面では中間の前記ガラスは両端の前記ガラスより短い長さに設定され、他の端面では同一面上に配設されており、前記一の端面では中間の前記ガラスの端面を覆って両側の前記シール部材が連続していることを特徴とする。
本発明によれば、中間のガラスを両端のガラスより短い長さに設定したため、中間のガラスに寸法誤差があったり取り付け時に傾いたりした場合でも、三枚以上のガラスをスペーサを介して配列して一体化した状態で、中間のガラスが両端のガラスより外側に飛び出すことを防止できる。そのため、取扱いの際に中間のガラスの端部に衝撃が集中することがなく破損等を生じない上に、ガラス間のシーリング処理がし易い。また、仮に衝撃が発生するような取扱いをした場合でも少なくとも両側のガラスに衝撃が加わるため破損部の特定がし易い。
また、ガラス間においてスペーサの外側にシール部材が配設されており、少なくとも一の端面では中間のガラスの端面を覆って両側のシール部材に連続している。
中間のガラスを外側のガラスより短い長さに設定したことで、スペーサの外側に配設したシール部材は中間のガラスの端面の外側を覆ってその両側のシール部材に連続させることができ、複層ガラスの端面に衝撃が加わることがあっても連続する部分のシール部材によって中間のガラスの端面に衝撃が加わることを緩和できる。
また、少なくとも三枚のガラスの他の端面は同一面上に配設されている。
複層ガラスの中間のガラスを両端のガラスより短い長さに設定しても、少なくとも三枚のガラスの他の端面を同一面上に配設したことで、複層ガラスの取り扱い時等に衝撃が加わったとしても他の端面では中間のガラスに衝撃が集中することはない。この場合、その他のいずれかの端面では中間のガラスが両側のガラスより内側に位置するため、中間のガラスに衝撃が加わることを抑制できる。そのため、中間のガラスのいずれかの端面に衝撃が集中することを防止してクラックや破損を生じない。
また、一の端面では、前記両端のガラスより短い長さの前記中間のガラスの端面を覆う前記シール部材を介して前記グレージングチャンネルと密着され、前記中間のガラスの端面が前記シール部材で覆われていない前記他の端面では、前記中間のガラスの端面は前記グレージングチャンネルと密着していることが好ましい
また、グレージングチャンネルは、前記三枚のガラスの端面の前記シール部材に埋め込まれるアンカーを有していることが好ましい
本発明による複層ガラスによれば、少なくとも三枚のガラスの隣り合うガラスの間にスペーサを分離して設置し、中間のガラスは両側のガラスより短い長さにしたため、中間のガラスが両側のガラスより外側に突出しないのでシーリング処理を確実に行えると共に、衝撃が中間のガラスに集中してクラックや破損等を生じることを防止できる。
本発明の実施形態による縦辷り出し窓の要部縦断面図である。 図1に示す縦辷り出し窓の要部水平断面図である。 実施形態による縦辷り出し窓における三枚のガラスを備えた複層ガラスを示すものであり、(a)は中間ガラスと屋外側ガラスの正面図、(b)は厚み方向の端面図である。 図1に示す縦辷り出し窓に用いる複層ガラスの上端部と下端部を示す要部縦断面図である。 従来の窓に納める三枚ガラスを重ねて示す正面図である。 従来の縦辷り出し窓の一端部を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態による複層ガラスを備えた縦辷り出し窓について図1から図4に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態による建具としての縦辷り出し窓1を示すものである。本実施形態による縦辷り出し窓1は、躯体の開口部2に上枠3と下枠4と左右の縦枠5とが四角形枠状に形成された枠体6を取り付けている。
そして、枠体6内に開閉可能に納めた障子8は、それぞれアルミと樹脂の複合サッシからなる上框9と下框10と左右の縦框11とからなる四角形枠状の框体12を有し、その内部に三層以上、例えばトリプルガラスからなる複層ガラス13を納めている。
図1において、枠体6の上枠3は、屋外側に設けた金属上枠14と屋内側に設けた樹脂上枠15を連結して構成している。金属上枠14は樹脂製の断熱材16を介して屋外側と屋内側を連結している。框体12の上框9は屋外側に設けた金属上框18と屋内側に設けた樹脂上框19を連結して構成している。
また、下枠4は屋外側に設けた金属下枠20と屋内側に設けた樹脂下枠21を連結して構成している。金属下枠20は樹脂製の断熱材22を介して屋外側と屋内側を連結している。下框10は屋外側に設けた金属下框23と屋内側に設けた樹脂下框24を連結して構成している。
また、図2において、枠体6の左右の縦枠5は屋外側の金属縦枠25と屋内側の樹脂縦枠26とを連結している。また、框体12の左右の縦框11は屋外側の金属縦框27と屋内側の樹脂縦框28とを連結している。
次に障子8に設けた複層ガラス13について図3及び図4により説明する。
框体12内に納めた複層ガラス13は例えば略四角形板状をなす三層のガラス板を備え、屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32がそれぞれスペーサ34及びシール部材35を挟んで略平行に配列されている。複層ガラス13は、図3に示すように、屋外側ガラス30と屋内側ガラス32は例えば中間ガラス31よりも厚みが大きく、中間ガラス31の厚みを比較的小さく設定することで複層ガラス13を軽量化している。
そして、屋外側ガラス30と屋内側ガラス32は縦横方向の寸法が略同一とされ、中間ガラス31の縦横方向の寸法が屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32の縦横方向の寸法より若干小さく設定されている。
複層ガラス13の屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32は、図3(a)、(b)に示すように、互いに直交して配置した平面状の治具a1、a2によって隣接する端面が面一になるように位置決めしている。また、図4において、屋外側ガラス30と中間ガラス31の間、中間ガラス31と屋内側ガラス32の間における各辺の周辺部にはスペーサ34としてスペーサ34a、34bが設置され、各スペーサ34a、34bの両端部は両面テープや接着剤等を用いて各ガラス面に固着されている。そして、スペーサ34a、34bの外側にはシール部材35としてシール部材35a、35bが充填または塗布されて屋外側ガラス30と中間ガラス31の間、中間ガラス31と屋内側ガラス32の間をそれぞれ封止している。
これによって、屋外側ガラス30と中間ガラス31の間、中間ガラス31と屋内側ガラス32の間にそれぞれ空気または不活性ガス等で封止された中空層36a、36bが形成されている。本実施形態では中空層36a、36bにはアルゴンガスやクリプトンガス等を封止しており、断熱性を高めている。
しかも、図4で示すように、複層ガラス13の四辺の各端面は断面略コの字状のグレージングチャンネル37によって覆われている。グレージングチャンネル37にはシール部材35a、35b内に埋設された略矢印形状のアンカー37a、37bが設けられている。グレージングチャンネル37の両側部は屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32の側面に当接して密着保持される。
複層ガラス13は、障子8における上框9の金属上框18及び樹脂上框19、下框10の金属下框23及び樹脂下框24、左右の縦框11の金属縦框27と樹脂縦框28によって、グレージングチャンネル37の側部を介して保持されている。
そして、障子8における複層ガラス13の四辺の各端面のうち、隣接する二面は屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32の各端面が略面一に設定されている。例えば、図4は複層ガラス13の上下方向の断面を示すものであり、その下側端面は屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32の各端面がシール部材35a、35bと共に略面一に設定され、三枚のガラス30,31、32によってスペーサ34a、34bだけでなくシール部材35a、35bも分離されている。
一方、図4において、複層ガラス13の下側端面に対向する上側端面は中間ガラス31が屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32より縦方向長さが短く形成されているため、中間ガラス31は上端が屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32よりも短く設定されている。そのため、中間ガラス31の上端はグレージングチャンネル37との間を薄層シール部材35cで覆って、シール部材35aとシール部材35bを連結している。薄層シール部材35cによって中間ガラス31の上側端面とグレージングチャンネル37とは非接触になる。
この場合、屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32の各端面とシール部材35a、35bと中間ガラス31上の薄層シール部材35cとは略面一になり、グレージングチャンネル37の内面と密着する。これによって、複層ガラス13や縦辷り出し窓1の端面に誤って衝撃がかかるような取扱いをした場合でも、中間ガラス31に係る衝撃は薄層シール部材35cによって緩和できる。
また、複層ガラス13の水平方向に対向する左右端面においても、同様に一方の端面では屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32の各端面がシール部材35a、35bと共に略面一に設定されている。これら三枚のガラス30,31、32によってスペーサ34a、34bだけでなくシール部材35a、35bも分離されている。また、左右方向の他方の端面では中間ガラス31が屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32より横方向が短く形成されている。そのため、シール部材35a、35bは中間ガラス31の端部とグレージングチャンネル37との間に設けた薄層シール部材35cによって互いに連結されている。
なお、スペーサ34a、34bは例えばブチルゴム又はポリイソブチレンをベースとした中空の樹脂部材からなり、中空の内部に多数の乾燥剤が含まれている。スペーサ34a、34bの中空層36a、36b側の面に細穴を形成して連通してもよい。シール部材35a、35bは例えばポリサルファイド、シリコーン、ウレタン等の硬化性エラストマをベースとし、ガラスとの接着性を発現するために適当な変性を加えられたもの等が好適であり、硬化して弾性を発揮するゴム状になる。
本実施形態による複層ガラス13を框体12内に収納した縦辷り出し窓1は上述の構成を備えており、次にその組立方法について説明する。
複層ガラス13を構成する屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32を所定寸法に切り出す。屋外側ガラス30と屋内側ガラス32の縦横寸法と厚みは任意に設定できるが、例えば縦横寸法1000mm×1000mmとし、中間ガラス31の縦横寸法は屋外側ガラス30と屋内側ガラス32より若干短い999.5mm×999.5mmに設定し、その厚みも屋外側ガラス30と屋内側ガラス32より短く設定した。
そして、図3(a)、(b)に示すように、平坦な基準面を備えた治具a1,a2を直交する二面に設置し、この二面の治具a1,a2を基準にして屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32の隣接する二辺の各端面を当接させて位置決めして順次水平に設置する。
その際、スペーサ34a、34bを別の治具(図示せず)によって屋外側ガラス30と中間ガラス31の間、中間ガラス31と屋内側ガラス32の間の各辺の周辺部に位置決めする。そして、両面テープ等でスペーサ34aを屋外側ガラス30及び中間ガラス31に、またスペーサ34bを中間ガラス31と屋内側ガラス32にそれぞれ接着する。
つぎに、積層された屋外側ガラス30と中間ガラス31の間、中間ガラス31と屋内側ガラス32の間で、各スペーサ34a、34bの外側に溶融状態のシール部材35a、35bを充填または塗布する。そして、シール部材35a、35bが硬化する前にヘラ等で表面を均す。
その際、図4に示すように、複層ガラス13の下側端面では、屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32が略面一に配設されているため、シール部材35a、35bも屋外側ガラス30及び中間ガラス31、中間ガラス31及び屋内側ガラス32によってそれぞれ分離され、略面一に成形される。
複層ガラス13の下側端面に対向する上側端面では、中間ガラス31が屋外側ガラス30や屋内側ガラス32より短い寸法に設定されている。図4に示すように、シール部材35a、35bも屋外側ガラス30及び中間ガラス31、中間ガラス31及び屋内側ガラス32の間で各スペーサ34a、34bの外側にそれぞれ溶融状態で塗布または充填されて硬化前にヘラ等で成形される。そして、中間ガラス31の端面が短いため、その上にシール部材35が薄く塗布されてシール部材35a、35bと連続され、硬化後に中間ガラス31の端面を薄層シール部材35cとして覆う。
次に、複層ガラス13の各端面を覆って断面略コの字形状のグレージングチャンネル37を被覆する。その際、シール部材35a、35bが硬化する前に、木槌等で叩くことでグレージングチャンネル37のアンカー37a、37bをシール部材35a,35bに埋め込む。そして、グレージングチャンネル37を複層ガラス13の端面に密着させる。これによってトリプルガラスからなる複層ガラス13が形成される。
グレージングチャンネル37を木槌等で叩く場合、従来技術のように、複層ガラス13のうちの比較的厚みの小さい中間ガラス31の端面が屋外側ガラス30と屋内側ガラス32の端面より突出していると、中間ガラス31に衝撃が集中して破損が生じたりクラックが入ったりする等のおそれがある。この破損はグレージングチャンネル37等に隠れるために製造時には目視されないが、枠体に障子8を収納して縦辷り出し窓1の使用を繰り返すことで、破損やクラックが成長して屋外側ガラス30や屋内側ガラス32を通して目視できるようになる不具合が発生するおそれがある。
しかしながら、本実施形態による複層ガラス13では、治具a1,a2に当接した二面の端面は面一になるため、中間ガラス31に衝撃が集中して破損やクラックが発生することはない。また、これらの端面に対向する端面では中間ガラス31が屋外側ガラス30や屋内側ガラス32より短く、しかも中間ガラス31の端面上に薄層シール部材35cが固定されているため中間ガラス31に衝撃がかかって破損やクラック等が入るおそれはない。
上述のように本実施形態による縦辷り出し窓1によれば、少なくとも三枚の複層ガラス13の隣り合うガラスの間にスペーサ34a、34bを設置し、中間ガラス31は屋外側ガラス30や屋内側ガラス32より短い縦横方向の長さにしたため、中間ガラス31が両側のガラス30、32より外側に突出しないのでシール部材35のシーリング処理を確実に行える。
しかも、複層ガラス13の各端面にグレージングチャンネル37を叩いてアンカー37a、37bを硬化前のシール部材35a、35bに埋め込む場合や、複層ガラス13の取り扱いを誤った場合でも、衝撃が中間ガラス31に集中してクラックや破損等を生じることを防止できる。
なお、複層ガラス13を組み立てる際に、上述したような二面の治具a1,a2の内の一方だけを用いて、スペーサ34a、34bを介して屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32を組み立てる場合でも、中間ガラス31の端面を当接させた治具a1(または治具a2)に隣接する辺の端面が屋外側ガラス30や屋内側ガラス32の端面から突出しないようにすれば、中間ガラス31の端部が屋外側ガラス30や屋内側ガラス32から外側に突出することを防いで、衝撃が中間ガラス31の端部に集中してクラックや破損等を生じることを防止できる。
この場合、中間ガラス31は屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32の治具a1に当接する端面で面一となり、他の3面または2面の端面で屋外側ガラス30及び屋内側ガラス32より内側にわずかに引っ込んで薄層シール部材35aで覆われた配置構成になる。
また、治具a1,a2の両方とも用いないでスペーサ34a、34bを介して屋外側ガラス30と中間ガラス31と屋内側ガラス32を組み立てる場合、中間ガラス31が屋外側ガラス30や屋内側ガラス32に対して傾斜するおそれもあるが、縦横寸法の小さい中間ガラス31の端部が屋外側ガラス30や屋内側ガラス32から外側に突出することを防いで、衝撃が中間ガラス31の端部に集中してクラックや破損等を生じることを防止できる。
なお、本発明による縦辷り出し窓1の複層ガラス13は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例について上述した実施形態と同一または同様な部品や部分には同一の符号を用いて説明する。
上述した実施形態では、複層ガラス13を三層のトリプルガラスで形成したが、三層に限定されることなく、四層や五層等の三層以上の任意の複層ガラス13にも本発明を適用できる。その場合、両端の屋外側ガラス30と屋内側ガラス32を除く1または複数の中間ガラス31について縦横寸法を比較的短く形成できる。
また、上述した実施形態では、中間ガラス31の縦寸法及び横寸法を両端の屋外側ガラス30と屋内側ガラス32より短く設定したが、縦方向と横方向のいずれか一方の寸法のみを短く設定し他方を同一寸法に設定してもよい。
また、上述した実施形態において、中間ガラス31の厚みを屋外側ガラス30や屋内側ガラス32より小さくしたが、同一厚みに設定してもよい。或いは中間ガラス31の厚みを屋外側ガラス30または屋内側ガラス32の厚みより大きく設定してもよい。また、屋外側ガラス30と屋内側ガラス32の厚みが違っていてもよく、網入りガラスにしてもよい。
また、上述した実施形態において、複層ガラス13を縦辷り出し窓1の框体12に納める構成にしたが、複層ガラス13を固定保持される嵌め殺し窓に納めるようにしてもよい。この場合、複層ガラス13の各端面にグレージングチャンネル37を被覆して嵌合しなくてもよい。また、複層ガラス13はアンカー式でないグレージングチャンネルにも適用できる。
なお、本発明の複層ガラス13は縦辷り出し窓1や嵌め殺し窓等に限らず、他の任意の障子を備えた窓や扉等の各種の建具にも適用できる。
1 縦辷り出し窓
13 複層ガラス
30 屋外側ガラス
31 中間ガラス
32 屋内側ガラス
34、34a、34b スペーサ
35、35a、35b シール部材
35c 薄層シール部材
37 グレージングチャンネル

Claims (3)

  1. 略平行に配列された少なくとも三枚のガラスと、
    隣り合う前記ガラスの間に設置して互いに分離されたスペーサと、
    前記ガラスの間において前記スペーサの外側に配設されたシール部材と、
    前記シール部材の外側に配設されていて前記三枚のガラスの端面を覆うグレージングチャンネルと、
    を備え、
    前記三枚のガラスの少なくとも一の端面では中間の前記ガラスは両端の前記ガラスより短い長さに設定され、他の端面では同一面上に配設されており、
    前記一の端面では中間の前記ガラスの端面を覆って両側の前記シール部材が連続していることを特徴とする複層ガラス。
  2. 前記一の端面では、前記両端のガラスより短い長さの前記中間のガラスの端面を覆う前記シール部材を介して前記グレージングチャンネルが密着され、
    前記中間のガラスの端面が前記シール部材で覆われていない前記他の端面では、前記中間のガラスの端面は前記グレージングチャンネルと密着している請求項1に記載された複層ガラス。
  3. 前記グレージングチャンネルは、前記三枚のガラスの端面の前記シール部材に埋め込まれるアンカーを有している請求項1または2に記載された複層ガラス。
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