JP6434842B2 - 空調システム - Google Patents

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本発明は、少なくとも1台の空気調和機を含む一つの熱源で、建物内の複数の空間を空調するための空調システムに関する。
近年、一つの熱源で建物内の複数の空間を空調するいわゆる全館空調システムが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平7−190414号公報
上記全館空調システムでは、建物内の各空間には、一つの空気吹出口が設けられており、そこから、熱源である集中空調ユニットで調節された空気が供給される。
しかしながら、例えば、冬期において、一つの空間内に、寒がりのユーザーや体が冷えきったユーザーと、それ以外のユーザーが混在しているような状況が生じうる。このような場合、一つの空間の中で、異なる温度に調節された空気が異なる位置から吹き出されれば、非常に使い勝手が良い。また、夏期において、一つの空間内に、暑がりのユーザーや体が火照ったユーザーと、それ以外のユーザーが混在しているような状況でも、異なる温度に調節された空気が異なる位置から吹き出されれば、非常に使い勝手が良い。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、少なくとも一つの空間に、第1吹出口と、第2吹出口とを設け、それぞれから異なる温度の空気を吹き出させることを基本として、使い勝手を大幅に向上しうる空調システムを提供することを主たる課題としている。
本発明の第1の態様は、少なくとも1台の空気調和機を用いた一つの熱源で、建物内の複数の空間を空調するための空調システムであって、前記空間のうちの少なくとも一つの空間には、第1吹出口と第2吹出口とが少なくとも設けられており、前記第1吹出口には、前記熱源で空調された空気に外気を混合させた換気・空調空気を前記空間側へ送る第1流路が接続されており、前記第2吹出口には、前記熱源で空調された空気を、外気と混合させることなく、前記空間側に送る第2流路が接続されており、前記空気調和機は、前記空間の空気が供給される吸気部と、前記空調された空気を排気する排気部とを含み、前記吸気部と前記排気部との間を連通、又は、遮断可能な遮蔽部を有することを特徴とする。
本発明の第2の態様は、少なくとも1台の空気調和機を用いた一つの熱源で、建物内の複数の空間を空調するための空調システムであって、前記空間のうちの少なくとも一つの空間には、第1吹出口と第2吹出口とが少なくとも設けられており、前記第1吹出口には、前記熱源で空調された空気に外気を混合させた換気・空調空気を前記空間側へ送る第1流路が接続されており、前記第2吹出口には、前記熱源で空調された空気に、前記第1流路よりも小さい割合で外気を混合した換気・空調空気を前記空間側に送る第2流路が接続されており、前記空気調和機は、前記空間の空気が供給される吸気部と、前記空調された空気を排気する排気部とを含み、前記吸気部と前記排気部との間を連通、又は、遮断可能な遮蔽部を有することを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第1流路は、第1チャンバーと、前記第1チャンバーと前記第1吹出口との間を連通する第1ダクトとを含むことができ、前記第1チャンバーは、前記熱源で空調された空気を導入するための第1空調空気導入口と、前記外気を導入するための第1外気導入口と、前記第1チャンバー内で混合された前記換気・空調空気を排出するための第1排出口とを有しても良い。
本発明の他の態様では、前記第1流路は、前記第1チャンバーの上流側に、前記空気調和機が収納されているメインチャンバーを含むことができ、前記メインチャンバーは、前記空気調和機に前記空間のいずれかの室内空気を供給するための内気導入口と、前記空気調和機で調節された空気を前記第1チャンバーの前記第1空調空気導入口へと供給する排気口とを有しても良い。
本発明の他の態様では、前記メインチャンバーの前記排気口と、前記第1チャンバーの前記第1空調空気導入口との間には、前記第1チャンバーと前記メインチャンバーとを連通又は遮断するための開閉装置が設けられて良い。
本発明の他の態様では、前記第2流路は、第2チャンバーと、前記第2チャンバーと前記第2吹出口との間を連通する第2ダクトとを含むことができ、前記第2チャンバーは、前記熱源で空調された空気を内部に導入するための第2空調空気導入口と、前記第2チャンバー内に導入された空調空気を排出するための第2排出口とを有しても良い。
本発明の他の態様では、前記第2流路は、第2チャンバーと、前記第2チャンバーと前記第2吹出口との間を連通する第2ダクトとを含むことができ、前記第2チャンバーは、前記熱源で空調された空気を内部に導入するための第2空調空気導入口と、前記外気を導入するための第2外気導入口と、前記第2チャンバー内で混合された換気・空調空気を排出するための第2排出口とを有しても良い。
本発明は、少なくとも1台の空気調和機を含む一つの熱源で、建物内の複数の空間を空調するための空調システムであって、前記空間のうちの少なくとも一つの空間には、第1吹出口と第2吹出口とが少なくとも設けられている。前記第1吹出口には、前記熱源で空調された空気に、外気を混合させた換気・空調空気を前記空間側に送る第1流路が接続されている。一方、前記第2吹出口には、前記熱源で空調された空気を、外気と混合させることなく、前記空間側に送る第2流路が接続されている。
以上のような本発明の空調システムによれば、第1吹出口からは、外気と混合した換気・空調空気が吹き出される。これにより、各空間の換気と空調とが同時に行われる。一方、本発明の空調システムによれば、第2吹出口からは、外気と混合されていない純粋な空調空気が吹き出される。これにより、第2吹出口が設けられた空間では、ユーザーは、第2吹出口から、より空調効果の高い空気、即ち、夏期の冷房空調時では第1吹出口のそれよりも低温であり、冬期の暖房空調時では第1吹出口のそれよりも高温の空気を吹き出すことができる。
従って、例えば、冬期において、一つの空間内に、寒がりのユーザーや体が冷えきったユーザーと、それ以外のユーザーが混在しているような状況では、寒がりのユーザーや体が冷えきったユーザーが第2吹出口の近傍の空間を、それ以外のユーザーは第1吹出口の近傍の空間をそれぞれ利用することにより、全てのユーザーに快適な空調環境が提供され得る。
同様に、例えば、夏期において、一つの空間内に、暑がりのユーザーや体が火照ったユーザーと、それ以外のユーザーが混在しているような状況では、暑がりのユーザーや体が火照ったユーザーが第2吹出口の近傍の空間を、それ以外のユーザーは第1吹出口の近傍の空間をそれぞれ利用することにより、全てのユーザーに快適な空調環境が提供され得る。
以上のように、本発明の空調システムによれば、一つの熱源の利用であるにも関わらず、少なくとも一つの空間において、第1吹出口及び第2吹出口からそれぞれ異なる温度の空気を吹き出させることができ、ユーザーの利便性を高めることができる。
本発明の一実施形態の空調システムを説明するための建物の概略断面図である。 図1のメインチャンバー、第1チャンバー及び第2チャンバーの拡大断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本発明の一実施形態の空調システム1が適用された建物2の断面図が概念的に示されている。図1に示されるように、本実施形態では、建物2として、住宅Hが示されている。空調効果を高めるために、住宅Hは、優れた断熱性能、遮光性能及び気密性能を具えた工業化住宅として実施されるのが望ましい。
本実施形態の住宅Hは、床下空間3と、床上空間4とを具えている。
床下空間3は、基礎5と地面6と床7とで囲まれた非居住空間である。床下空間3の地面6は、例えば、土間コンクリート等で仕上げられているのが望ましい。基礎5には、基礎給気口5Aが設けられている。基礎給気口5Aは、基礎5の立ち上がり部に設けられた一つの開口であり、この基礎給気口5Aを介して、新鮮な外気が床下空間3に取り込まれる。床下空間3に積極的に外気を導入するために、基礎給気ファン5Bが、例えば、基礎給気口5Aの近傍に設けられても良い。
床下空間3に供給された外気は、例えば、床下空間3の地面6を介して、地冷熱と熱交換する。これにより、床下空間3の空気は、例えば、夏期では外気よりも低く、冬期では外気よりも高い温度を有する。床下空間の温度をより安定させるために、基礎5は、発泡樹脂等の断熱材により、外気から断熱されていることが望ましい(図示省略)。
床上空間4は、床下空間3の上方に設けられた空間であり、本実施形態では、複数の居住用の空間4A、4B及び4Cを含んでいる。空間4A、4B及び4Cの間取りなどは、あくまで一つの形態であり、これらの形状等に限定されるものではない。
本実施形態の空調システム1は、一つの熱源Sで住宅H内の複数の空間4A、4B及び4Cを空調することができる。本実施形態の熱源Sは、1台の空気調和機(エアコン)8で構成されている。一つの熱源Sを構成するために、複数の空気調和機8が用いられても良い。この場合、複数の空気調和機8で得られる熱エネルギーは、例えば、チャンバーやダクト等の手段によって実質的に集約されて利用されることで、一つの熱源を構成する。
本実施形態の空調システム1を得るために、本実施形態では、各空間4A乃至4Cには、それぞれ、第1吹出口9が設けられている。また、複数の空間4A乃至4Cのうちの少なくとも一つの空間(本実施形態では、空間4A)には、第1吹出口9に加えて、第2吹出口10が少なくとも設けられている。そして、第1吹出口9からは、空調された空気と外気とが混合された換気・空調空気が吹き出される一方、第2吹出口10からは、外気と混合されていない空調空気を吹き出すことができる。以下、空調システム1の具体的な概要が説明される。
先ず、各空間4A、4B、4Cには、第1吹出口9がそれぞれ設けられている。各空間4A、4B及び4Cにおいて、第1吹出口9の設置個数などは、特に限定されるものではなく、2以上設けられても良い。さらに、本実施形態では、各空間4A、4B、4Cの天井に、第1吹出口9が設けられているが、取り付け位置も、例示の態様に限定されるものではない。
第1吹出口9には、第1流路11が接続されている。第1流路11は、熱源Sとしての空気調和機8(以下、単に、空気調和機8と称する。)で空調された空気に、外気を混合させた換気・空調空気を空間4A、4B及び4C側に送ることができる流路である。本実施形態の第1流路11は、例えば、メインチャンバー13、第1チャンバー14、及び、第1ダクト15を含んで構成されている。第1流路11の下流側は、複数の流路に分岐しており、各々は空間4A、4B又は4Cの第1吹出口9へと連通している。
図2には、第1流路11の一部を構成するメインチャンバー13の拡大図が示されている。図2に示されるように、本実施形態のメインチャンバー13は、内部に空間を有する略箱体状であり、例えば、床下空間3に配置されている。
メインチャンバー13には、空気調和機8が収納されている。本実施形態の空気調和機8は、例えば、一般的な家庭用のセパレート型エアコンであり、その室内機がメインチャンバー13に配置されている。室外機(図示省略)は、例えば、建物2の外部に設置されている。例えば、一つの熱源Sを構成するために複数台の空気調和機8が用いられる場合、全ての空気調和機8は、このメインチャンバー13内に収納されるのが望ましい。
空気調和機8は、空気を吸い込む吸気部8aと、内部で冷媒と熱交換された空気を排気する排気部8bとを有している。従って、空気調和機8を運転することにより、メインチャンバー13には、所望の温度に調節された空気で満たされる。メインチャンバー13内の空気の熱の散逸を防ぐために、メインチャンバー13の少なくとも一部は、断熱材22で被覆されているのが望ましい。
メインチャンバー13は、上壁部20を有する。好ましい態様では、上壁部20は、床7に設けられた開口部7aから床上空間4に露出している。即ち、メインチャンバー13の上壁部20は、床7の一部を構成することができる。また、上壁部20の少なくとも一部は、脱着自在な蓋部21として形成されているのが望ましい。この場合、蓋部21を取り外すことにより、メインチャンバー13内に収容されている空気調和機8の点検やメンテンナンスが床上空間4側から容易に行える利点がある。
メインチャンバー13は、さらに、空気調和機8に、空間4A乃至4Cのいずれかの室内空気を供給するための内気導入口23と、空気調和機8で調節された空気を排出するための排気口24とを有している。
内気導入口23は、メインチャンバー13の上壁部20に、例えば、吸い込みグリルとして設けられている。これにより、本実施形態では、空間4Aの空気が、内気導入口23を介して、メインチャンバー13の空気調和機8の吸気部8aへと供給される。メインチャンバー13内での空気調和機8のいわゆるショートサーキットを防止するために、床上空間4の空気と、空気調和機8の排気部8bから吹き出される空調された空気との混合を防止するための遮蔽部25がさらに設けられても良い。この遮蔽部25は、例えば、動作制御可能なダンパーからなり、空気調和機8の吸気部8aと排気部8bとの間を遮断する遮断位置と、吸気部8aと排気部8bとを連通させる連通位置とに切換え可能に構成されている。
メインチャンバー13の排気口24は、例えば、第1排気口24aと、第2排気口24bとを含んでいる。これらは、それぞれ離れて設けられている。第1流路11では、第1排気口24aが利用される。第2排気口24bについては、後述する。
第1チャンバー14は、メインチャンバー13の下流側に設けられている。本実施形態の第1チャンバー14は、内部に空間を区画する略箱体状であり、床下空間3に配置されている。
第1チャンバー14は、第1空調空気導入口27と、第1外気導入口28と、第1排出口29とを有する。
第1空調空気導入口27は、メインチャンバー13内の空気を第1チャンバー14内に導入するための開口である。本実施形態では、第1空調空気導入口27は、メインチャンバー13の第1排気口24aと連通する位置に設けられている。これにより、第1チャンバー14内には、空気調和機8で空調されたメインチャンバー13内の空気が供給される。
第1外気導入口28は、外気として、床下空間3の空気を第1チャンバー14内に導入するための開口である。従って、第1チャンバー14内には、第1外気導入口28から床下空間3の空気(即ち、地冷熱と熱交換された外気)も導入される。これにより、第1チャンバー14内には、外気と、空気調和機8によって空調された空気とが混合された換気・空調空気が得られる。第1チャンバー14内の空気の外部への熱の散逸を防止するために、第1チャンバー14の少なくとも一部は、断熱材22で覆われているのが望ましい。
この例では、第1外気導入口28には、第1開閉部32が設けられている。第1開閉部32は、例えば、電気制御可能なダンパーであって、第1外気導入口28の有効開口面積を変化させることができる。これにより、第1チャンバー14内に導入される外気の量が調節され、ひいては、換気・空調空気中の外気の混合割合を調節することができる。
第1排出口29は、第1チャンバー14内で混合された換気・空調空気を、外部に排出するための開口である。この第1排出口29には、第1ダクト15が連通している。
図1及び図2に示されるように、第1ダクト15の一端15iは、第1チャンバー14の第1排出口29に接続されている。また、第1ダクト15の他端15oは、床上の各空間4A、4B及び4Cに設けられた第1吹出口9に接続されている。好ましい態様では、各第1吹出口9に、各吹出口の有効開口面積を変化させることで、通過する風量を調節可能なダンパー19が設けられている。
さらに、本実施形態では、第1ダクト15の途中に、空気浄化装置33と、第1ダクト15内の空気を空間4A、4B及び4C側に送るための給気用の第1ファン34とが設けられている。これらの空気浄化装置33及び第1ファン34は、いずれも、床下空間3に配置されている。これにより、床上空間4のスペースの有効活用が可能になる。
空気浄化装置33は、例えば、第1ファン34の上流側に設けられている。空気浄化装置33は、第1ダクト15内を通過する空気から花粉、微粒子状物質及び塵埃等を除去するフィルタを具えているものが望ましい。
第1ファン34は、第1ダクト15の一端15iから他端15oに向かう強制的な空気の流れを生成する。
以上のように構成された第1流路11によれば、複数の空間4A乃至4Cを換気しながら空調することができる。例えば、空気調和機8を、冷房空調運転又は暖房空調運転させるとともに、第1ファン34を運転することにより、第1チャンバー14内の換気・空調空気は、空気浄化装置33で清浄化され、第1ダクト15により、各第1吹出口9から各空間4A、4B及び4Cへと吹き出される。これにより、空間4A、4B及び4Cは、それぞれ換気と空調とが同時に行われる。これと平行して、供給された外気の量に応じて、例えば、床上空間4の空気は、床上空間4に設けられた排気用のファン50によって屋外へと排出される。
また、床下空間3の空気は、それ以外の外気に比べて、夏は低温であり、冬は高温である。従って、第1チャンバー14の換気・空調空気の外気として、床下空間3の空気を利用することで、空調空気の温度変化を最小限に抑えることができる。
好ましい態様として、図2に示されるように、メインチャンバー13の第1排気口24aと、第1チャンバー14の第1空調空気導入口27との間に、開閉装置30が設けられても良い。
開閉装置30は、第1チャンバー14とメインチャンバー13とを、相互に連通する状態又は遮断された状態のいずれかに切り替えることができる。開閉装置30は、例えば、電気制御によって作動するダンパー等が好適に用いられ、図示しない制御装置等によって、その動作位置が切り替えられる。
開閉装置30は、常時は開いた状態とされる。この場合、第1チャンバー14とメインチャンバー13とは、相互に連通し、上述のように、複数の空間4A乃至4Cを換気しながら空調することができる。
一方、例えば、強い換気が必要な場合には、開閉装置30が遮断位置に切換えられ得る。この場合、第1チャンバー14とメインチャンバー13とは、切り離され、第1チャンバー14には、第1外気導入口28から外気のみが供給される。従って、各空間4A乃至4Cにも外気のみが供給され、換気効率をさらに高めるのに役立つ。
また、床下空間3で地面6と熱交換した空気の温度は、上述の通り、夏期では外気よりも低く、冬期では外気よりも高い。従って、空気調和機8を積極的に使用するまでもない夏期又は冬期の初期段階では、床下空間3の空気を活用することで、空気調和機8を使用することなく床上空間4の温度調節(少し冷やす又は少し暖める)ことが可能になる。これは、空調コストを低減するのに役立つ。
さらに、本実施形態では、空気調和機8を停止させ、かつ、遮蔽部25を開放することにより、床上空間4(空間4A)の空気の一部を、メインチャンバー13を経由して第1チャンバー14に供給することができる。この場合、空間4Aの空気を、循環させながら、空気浄化装置33で清浄化することもできる。
次に、本実施形態では、図1に示されるように、第2吹出口10が空間4Aに設けられている。従って、空間4Aには、第1吹出口9及び第2吹出口10が設けられている。これらの第1吹出口9と第2吹出口10とは、互いに離れた位置に設けられるのが望ましい。本実施形態では、空間4Aの天井に、第2吹出口10が設けられているが、このような位置に限定されるものではない。また、他の空間4B及び4Cに、第2吹出口10が設けられても良い。
第2吹出口10には、第2流路12が接続されている。この実施形態において、第2流路12は、空気調和機8で空調された空気を、外気と実質的に混合させることなく空間側へと送ることができる。従って、第2吹出口10からは、第1吹出口9に比べて、より空調効果の高い空気を吹き出すことができる。
本実施形態の第2流路12は、例えば、メインチャンバー13、第2チャンバー16、及び、第2ダクト17を含んで構成されている。メインチャンバー13については、先の説明の通りである。
図2に示されるように、第2チャンバー16は、メインチャンバー13の下流側に設けられている。本実施形態の第2チャンバー16は、第1チャンバー14とほぼ同様の構造であって、内部に空間を区画する略箱体状であり、床下空間3に配置されている。
本実施形態の第2チャンバー16は、第2空調空気導入口35と、第2排出口37とを有する。
第2空調空気導入口35は、メインチャンバー13内の空気調和機8で空調された空気を第2チャンバー16内に導入するための開口である。本実施形態では、第2空調空気導入口35は、メインチャンバー13の第2排気口24bと連通する位置に設けられている。これにより、第2チャンバー16内にも、空気調和機8で空調されたメインチャンバー13内の空気が供給される。第2チャンバー16内の空気の外部への熱の散逸を防止するために、第2チャンバー16の少なくとも一部が、断熱材22で覆われているのが望ましい。
第2排出口37は、第2チャンバー16内の空調空気を、外部に排出するための開口である。この第2排出口37には、第2ダクト17が連通している。
図1及び図2に示されるように、第2ダクト17の一端17iは、第2チャンバー16の第2排出口37に接続されている。また、第2ダクト17の他端17oは、空間4Aに設けられた第2吹出口10に接続されている。好ましい態様では、第2吹出口10にも、その有効開口面積を変化させることで、通過する風量を調節可能なダンパー19が設けられている。さらに、本実施形態では、第2ダクト17の途中に、前述の空気浄化装置33と、空気を空間4A側に送るための給気用の第2ファン36とが設けられている。
以上のように構成された第2流路12によれば、空気調和機8を運転させるとともに、第2ファン36を運転することにより、空気調和機8で空調された空気を、外気と混合させることなく、第2ダクト17を経由して、第2吹出口10から空間4Aに吹き出すことができる。第2吹出口10から吹き出される空気は、外気と混合されていないので、第1吹出口9から吹き出される空気に比べて、ユーザーに対して、より高い空調効果を提供することができる。例えば、夏期の冷房空調時では、第2吹出口10から吹き出される空気は、第1吹出口9から吹き出される空気よりも低い温度に調節され得る。同様に、冬期の暖房空調時では、第2吹出口10から吹き出される空気は、第1吹出口9から吹き出される空気よりも高い温度に調節され得る。
従って、例えば、冬期において、空間4Aに、寒がりのユーザーや体が冷えきったユーザーと、それ以外のユーザーが混在しているような状況では、寒がりのユーザーや体が冷えきったユーザーは、第2吹出口10の近傍の空間を利用することで、相対的に高い空調(暖房空調)効果を享受することができる。一方、それ以外のユーザーは、第1吹出口9の近傍の空間を利用することで、相対的に低い又は標準的な空調効果を享受することができる。
同様に、例えば、夏期においては、空間4A内に、暑がりのユーザーや体が火照ったユーザーと、それ以外のユーザーが混在しているような状況では、暑がりのユーザーや体が火照ったユーザーが第2吹出口10の近傍の空間を利用することで、相対的に高い空調(冷房空調)効果を享受することができる。一方、それ以外のユーザーは、第1吹出口9の近傍の空間を利用することで、相対的に低い又は標準的な空調効果を享受することができる。
このように、本実施形態の空調システム1は、全てのユーザーに快適な空調環境を提供することができる。
上記実施形態では、第2流路12が、空気調和機8で空調された空気を、外気と混合させることなく、直接、第2吹出口10へ送る例を示したが、本発明は、このような態様に限定されるものではない。例えば、第2流路12は、空気調和機8で空調された空気に、第1流路11よりも小さい割合で外気を混合した換気・空調空気を空間4A側に送るように構成されても良い。このような態様によれば、上述の効果を維持しながら、空間4Aの換気効率をさらに高めることができる。
上述の機能を実現させるために、図2に示されるように、第2チャンバー16には、例えば、第2外気導入口38が設けられるのが望ましい。第2外気導入口38は、必要に応じて、外気を第2チャンバー16内に導入することができる開口である。この第2外気導入口38は、第2開閉部39によって、開閉される。第2開閉部39は、例えば、電気制御可能なダンパーであって、第2外気導入口38の有効開口面積を変化させることができる。本実施形態の第2開閉部39は、第2流路12内を流れる空気の外気混合割合が、第1流路11内を流れる空気の外気混合割合よりも小さくなるように、その開閉位置が調節される。
図示していないが、本実施形態の空調システム1には、例えば、各空間4A乃至4Cに人感センサーや温度センサーが設けられても良い。そして、これらのセンサーの検知信号に基づいて、各空間のダンパー19の風量を個別に調節することもできる。
以上本発明の一実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施され得る。
1 空調システム
2 建物
3 床下空間
4 床上空間
4A、4B、4C 空間
9 第1吹出口
10 第2吹出口
11 第1流路
12 第2流路
13 メインチャンバー
14 第1チャンバー
15 第1ダクト
16 第2チャンバー
17 第2ダクト
23 内気導入口
24a 第1排気口
24b 第2排気口
27 第1空調空気導入口
28 第1外気導入口
29 第1排出口
30 開閉装置
35 第2空調空気導入口
37 第2排出口
38 第2外気導入口
S 熱源

Claims (7)

  1. 少なくとも1台の空気調和機を含む一つの熱源で、建物内の複数の空間を空調するための空調システムであって、
    前記空間のうちの少なくとも一つの空間には、第1吹出口と第2吹出口とが少なくとも設けられており、
    前記第1吹出口には、前記熱源で空調された空気に外気を混合させた換気・空調空気を前記空間側へ送る第1流路が接続されており、
    前記第2吹出口には、前記熱源で空調された空気を、外気と混合させることなく、前記空間側に送る第2流路が接続されており、
    前記空気調和機は、前記空間の空気が供給される吸気部と、前記空調された空気を排気する排気部とを含み、
    前記吸気部と前記排気部との間を連通、又は、遮断可能な遮蔽部を有することを特徴とする空調システム。
  2. 少なくとも1台の空気調和機を含む一つの熱源で、建物内の複数の空間を空調するための空調システムであって、
    前記空間のうちの少なくとも一つの空間には、第1吹出口と第2吹出口とが少なくとも設けられており、
    前記第1吹出口には、前記熱源で空調された空気に外気を混合させた換気・空調空気を前記空間側へ送る第1流路が接続されており、
    前記第2吹出口には、前記熱源で空調された空気に、前記第1流路よりも小さい割合で外気を混合した換気・空調空気を前記空間側に送る第2流路が接続されており、
    前記空気調和機は、前記空間の空気が供給される吸気部と、前記空調された空気を排気する排気部とを含み、
    前記吸気部と前記排気部との間を連通、又は、遮断可能な遮蔽部を有することを特徴とする空調システム。
  3. 前記第1流路は、第1チャンバーと、前記第1チャンバーと前記第1吹出口との間を連通する第1ダクトとを含み、
    前記第1チャンバーは、前記熱源で空調された空気を導入するための第1空調空気導入口と、前記外気を導入するための第1外気導入口と、前記第1チャンバー内で混合された前記換気・空調空気を排出するための第1排出口とを有する請求項1又は2記載の空調システム。
  4. 前記第1流路は、前記第1チャンバーの上流側に、前記空気調和機が収納されているメインチャンバーを含み、
    前記メインチャンバーは、前記空気調和機に前記空間のいずれかの室内空気を供給するための内気導入口と、前記空気調和機で調節された空気を前記第1チャンバーの前記第1空調空気導入口へと供給する排気口とを有する請求項3記載の空調システム。
  5. 前記メインチャンバーの前記排気口と、前記第1チャンバーの前記第1空調空気導入口との間には、前記第1チャンバーと前記メインチャンバーとを連通又は遮断するための開閉装置が設けられている請求項3記載の空調システム。
  6. 前記第2流路は、第2チャンバーと、前記第2チャンバーと前記第2吹出口との間を連通する第2ダクトとを含み、
    前記第2チャンバーは、前記熱源で空調された空気を内部に導入するための第2空調空気導入口と、前記第2チャンバー内に導入された空調空気を排出するための第2排出口とを有する請求項1記載の空調システム。
  7. 前記第2流路は、第2チャンバーと、前記第2チャンバーと前記第2吹出口との間を連通する第2ダクトとを含み、
    前記第2チャンバーは、前記熱源で空調された空気を内部に導入するための第2空調空気導入口と、前記外気を導入するための第2外気導入口と、前記第2チャンバー内で混合された換気・空調空気を排出するための第2排出口とを有する請求項2記載の空調システム。
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