JP6434753B2 - 押出成形用金型 - Google Patents
押出成形用金型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6434753B2 JP6434753B2 JP2014182462A JP2014182462A JP6434753B2 JP 6434753 B2 JP6434753 B2 JP 6434753B2 JP 2014182462 A JP2014182462 A JP 2014182462A JP 2014182462 A JP2014182462 A JP 2014182462A JP 6434753 B2 JP6434753 B2 JP 6434753B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slit
- shape
- lattice
- hole
- viewed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B28—WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
- B28B—SHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
- B28B3/00—Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor
- B28B3/20—Producing shaped articles from the material by using presses; Presses specially adapted therefor wherein the material is extruded
- B28B3/26—Extrusion dies
- B28B3/269—For multi-channeled structures, e.g. honeycomb structures
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/09—Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
- B29C48/11—Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels comprising two or more partially or fully enclosed cavities, e.g. honeycomb-shaped
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/695—Flow dividers, e.g. breaker plates
- B29C48/70—Flow dividers, e.g. breaker plates comprising means for dividing, distributing and recombining melt flows
- B29C48/705—Flow dividers, e.g. breaker plates comprising means for dividing, distributing and recombining melt flows in the die zone, e.g. to create flow homogeneity
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P15/00—Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
- B23P15/24—Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass dies
- B23P15/243—Honeycomb dies
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/022—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the choice of material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
また、従来のハニカム焼成体の材料としては、耐熱性及び強度に優れるという観点から、多孔質の炭化ケイ素やコージェライト等が知られている。
例えば、特許文献2では、原料供給孔が、各スリットの交点に連通するように設けられた押出成形用金型が開示されている。このような押出成形用金型では、成形原料が、原料供給孔を通ってスリットの交点部に供給され、その後、スリットの交点部からスリットに沿って拡大するように流れる。そして、隣り合う原料供給孔を通った成形原料がスリット部で混じり合って押し出され、ハニカム形状を成形することができる。
一方、ガソリンエンジンは、ディーゼルエンジンに比べて燃費が劣るという欠点がある。そのため、ガソリンエンジンから排出される排ガスを浄化することを考えた場合、排ガスを浄化するためのフィルタには、圧力損失が低いことが求められる。
また、フィルタの熱容量が低いと温度が上昇しやすいため、急激な熱膨張によりクラックが生じることもあり、フィルタには熱容量が高いことが求められる。
さらに、このようなハニカム成形体を脱脂、焼成してハニカム焼成体を作製し、得られたハニカム焼成体を接着剤層を介して複数個結束することにより、圧力損失が低く、かつ、熱容量が高いハニカム構造体を製造することができる。
上記最外周スリットのスリット幅の最小値が、上記内部スリットのスリット幅の1.5〜4倍の値であると、より熱容量が高いハニカム構造体を製造することができる。
上記最外周スリットのスリット幅の最小値が、上記内部スリットのスリット幅の1.5倍未満の値であると、製造されるハニカム構造体の熱容量が低い場合がある。また、製造されるハニカム構造体の強度が弱い場合がある。
上記最外周スリットのスリット幅の最小値が、上記内部スリットのスリット幅の4倍を超える値であると、製造されるハニカム構造体の最外周壁の厚さが厚くなり、圧力損失が高くなる場合がある。
上記第一貫通孔が、上記第一の面から見た上記各スリットのすべての交点と交点との間に設けられていると、隣り合う原料供給孔を通った成形原料が、すべてのスリットの交点部で混じり合って押し出される。その結果、成形原料をスリット全体により均一に供給することができる。
以下、本発明の第一実施形態に係る押出成形用金型について、図面を参照しながら説明する。
図1に示す断面図は、成形原料を押し出す方向に平行な方向における押出成形用金型の断面図である。ここで、成形原料を押し出す方向は、図1中に矢印aで示す。
ここで、原料供給部11には、成形原料組成物を供給し、通過させるために、第一貫通孔111が形成されている。また、成形部12には、原料供給部11を通過した成形原料組成物をハニカム成形体の形状に成形するために、第二貫通孔121が形成されている。
なお、押出成形用金型100を固定するため、押出成形用金型100の周囲に形成された外枠20は、必要に応じて備えられていればよい。
第一貫通孔111の長さL1が5mm未満であると、第一貫通孔111の長さL1が短くなりすぎるため、成形部12への負荷が大きくなり、押出成形用金型の寿命が短くなる場合がある。一方、第一貫通孔111の長さL1が10mmを超えると、成形圧力を高く設定しなければならず、成形速度を上げることが困難となる場合がある。無理に成形速度を上げようとすると、押出成形用金型100への負担が大きくなり、種々の不都合が発生しやすくなる場合がある。
第二貫通孔121の長さL2が1mm未満であると、第二貫通孔121の長さが短くなりすぎるため、成形体の形状をほぼ設定通りとすることが困難となり、不良品が発生し易くなる場合がある。一方、第二貫通孔121の長さL2が4mmを超えると、成形圧力を高く設定しなければならず、成形速度を上げるのが困難となる場合がある。無理に成形速度を上げようとすると、押出成形用金型100への負担が大きくなり、種々の不都合が発生し易くなる場合がある。
図2に示すように、第二の面10bから見た第二貫通孔121の形状は、ハニカム成形体の最外周壁を成形するための最外周スリット121aと、ハニカム成形体の最外周部に配置された最外周セル間のセル壁を成形するための外周スリット121bと、最外周セルより内側に配置された内部セルのセル壁を成形するための内部スリット121cとから構成された格子形状であることが好ましい。
最外周スリット121aは、ハニカム成形体の最外周壁を成形するためのスリットである。すなわち、図2に示すように、外周格子132及び角部外周格子133より外側に配置されたスリット、及び、外周格子132と、隣り合う外周格子132又は角部外周格子133との間に配置されたスリットのうち、スリット幅がこれらの格子間に向かって徐々に大きくなるスリットが、最外周スリット121aである。
外周スリット121bは、ハニカム成形体の最外周部に配置された最外周セル間のセル壁を成形するためのスリットである。ここで、ハニカム成形体の最外周部に配置された最外周セル間のセル壁とは、最外周セルより内側に配置された内部セルのセル壁と同一の厚さを有するセル壁をいう。すなわち、図2に示すように、外周格子132と隣り合う外周格子132との間に配置されたスリットのうち、内部スリット121cと同一のスリット幅を有するスリットが、外周スリット121bである。また、内部格子131の外側で、かつ、角部には、角部外周格子133が配置されているが、この角部外周格子133と隣り合う外周格子132との間に配置されたスリットのうち、内部スリット121cと同一のスリット幅を有するスリットも、外周スリット121bである。
内部スリット121cは、最外周セルより内側に配置された内部セルのセル壁を成形するためのスリットである。すなわち、図2に示すように、外周格子132より内側に配置されたすべてのスリットが、内部スリット121cである。例えば、内部格子131と隣り合う内部格子131との間に配置されたスリットは、内部スリット121cである。また、内部格子131と隣り合う外周格子132との間に配置されたスリットも、内部スリット121cである。
最外周スリット121aのスリット幅の最小値は、内部スリット121cのスリット幅の1.5〜4倍の値であることが好ましい。
ここで、内部スリット121cに囲まれた内部格子131とは、第二の面10bから見たとき、内部スリット121cの最も内側のラインで構成される格子をいう。
なお、本明細書において、「角部が面取りされた形状」とは、略矩形の内部格子から、略矩形の角部を直線又は曲線で切り取った形状を意味する。
図3(a)〜(e)は、本発明の第一実施形態に係る押出成形用金型における、第二の面から見た外周格子の形状の一例を示す平面図である。ここで、図3(a)〜(e)中に示す破線は、内部格子の形状を示す。
図3(a)中、V1及びV2で示す長さは、同じ長さであることが好ましい。また、線分AとBとは、同じ長さであることが好ましい。
図4(a)〜(d)は、本発明の第一実施形態に係る押出成形用金型における、第二の面から見た角部外周格子の形状の一例を示す平面図である。ここで、図4(a)〜(d)中に示す破線は、内部格子の形状を示す。
図4(a)中、V1及びV2で示す長さは、同じ長さであることが好ましい。また、W1及びW2で示す長さは、同じ長さであることが好ましい。さらに、線分I及びJ、並びに、線分I及びKは、それぞれの線分を延長すると略矩形αの外側で直角に交わることが好ましい。
すなわち、第一の面10aから見た第一貫通孔111は、交点15aと隣り合う交点15bとを両端とする線分の中点である点16a、交点15bと隣り合う交点15cとを両端とする線分の中点である点16b、及び、交点15cと隣り合う交点15cとを両端とする線分の中点である点16cを中心に設けられている。
第一の面10aから見た第一貫通孔111の大きさは、特に限定されるものではなく、第二の面10bから見た第二貫通孔121の面積の総和、内部格子131の大きさ等により、好ましい範囲が異なる。例えば、第二の面10bから見た第二貫通孔121の面積の総和が3〜20mm2であり、内部格子131が一辺1.8mmの正方形である場合、例えば、円形である第一貫通孔111の直径は、0.3〜1.0mmであることが好ましい。
ここで、炭化タングステンとコバルトとを混合して焼結した超硬合金の硬度は、一般に、1000〜1500Hvである。
本実施形態に係る押出成形用金型は、金型素材に第一貫通孔111及び第二貫通孔121を形成する加工工程を行うことにより製造することができる。
第一貫通孔111及び第二貫通孔121の形状等については、既に説明したため、その詳細な説明は省略する。
ハニカム構造体の製造方法は、本実施形態に係る押出成形用金型を用いて成形原料を押出成形することにより、多数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設されたハニカム成形体を作製する工程と、上記ハニカム成形体を焼成することにより、ハニカム焼成体を作製する工程と、少なくとも1つのハニカム焼成体を用いてセラミックブロックを作製する工程とを含む。
具体的には、まず、セラミック粉末と、有機バインダと、液状の可塑剤と、潤滑剤と、水とを混合することにより、ハニカム成形体製造用の湿潤混合物を調製する。
ハニカム成形体の構成材料の主成分としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、炭化ケイ素、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、アルミナ、ジルコニア、コージェライト、ムライト、シリカ、チタン酸アルミニウム等の酸化物セラミック等を挙げることができる。
ハニカム成形体の構成材料の主成分の中では、非酸化物セラミックが好ましく、炭化ケイ素が特に好ましい。耐熱性、機械強度、熱伝導率等に優れるからである。
本明細書において、「主成分が炭化ケイ素である」とは、セラミック粉末が炭化ケイ素を60重量%以上含有することをいう。主成分が炭化ケイ素である場合、炭化ケイ素のみならず、ケイ素結合炭化ケイ素も含まれる。また、炭化ケイ素以外の構成材料の主成分についても同様である。
この際、本実施形態に係る押出成形用金型を用いて押出成形を行う。
上記の工程を経ることにより、多数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設され、周囲に外周壁が形成されたハニカム焼成体を作製することができる。
なお、上記ハニカム成形体の乾燥体の脱脂処理及び焼成処理の条件は、従来からハニカム焼成体を作製する際に用いられている条件を適用することができる。
ここで、封止材ペーストとしては、上記湿潤混合物を用いることができる。
図6(a)及び図6(b)に示すハニカム焼成体600には、多数のセル601がセル壁602を隔てて長手方向(図6(a)中、矢印gの方向)に並設されるとともに、その周囲に最外周壁603が形成されている。そして、セル601のいずれかの端部は、封止材604で封止されている。
従って、一方の端面が開口したセル601に流入した排ガス(図6(b)中、排ガスの流れを矢印で示す)は、必ずセル601を隔てるセル壁602を通過した後、他方の端面が開口した他のセル601から流出するようになっている。排ガスGがセル壁602を通過する際に、排ガス中のPM等が捕集されるため、セル壁602は、フィルタとして機能する。
一例として、複数のハニカム焼成体が接着材層を介して結束されてなるセラミックブロックを作製する方法について説明する。
まず、上記ハニカム焼成体のそれぞれの所定の側面に、接着材層となる接着材ペーストを塗布して接着材ペースト層を形成し、この接着剤ペースト層の上に、順次他のハニカム焼成体を積層する工程を繰り返し、ハニカム焼成体の集合体を作製する。
次に、ハニカム焼成体の集合体を加熱して接着剤ペースト層を乾燥、固化させて接着材層とすることにより、セラミックブロックを作製する。
ここで、接着材ペーストとしては、例えば、無機バインダと有機バインダと無機粒子とからなるものを使用する。また、上記接着材ペーストは、さらに無機繊維及び/又はウィスカを含んでいてもよい。
具体的には、ダイヤモンドカッター等を用いてセラミックブロックの外周を切削することにより、外周が円柱状に加工されたセラミックブロックを作製する。
ここで、外周コート材ペーストとしては、上記接着材ペーストを使用することができる。なお、外周コート材ペーストして、上記接着材ペーストと異なる組成のペーストを使用してもよい。
また、外周コート層は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設ければよい。
以上の工程によって、ハニカム構造体を製造することができる。
図7に示すハニカム構造体700では、ハニカム焼成体600が複数個ずつ接着材層701を介して結束されてセラミックブロック703を構成し、さらに、このセラミックブロック703の外周に外周コート層702が形成されている。なお、外周コート層は、必要に応じて形成されていればよい。
このような、ハニカム焼成体が複数個結束されてなるハニカム構造体は、集合型ハニカム構造体ともいう。
(1)本実施形態に係る押出成形用金型では、上記第一の面から見た上記第一貫通孔が、上記第一の面から見た上記各スリットの交点と交点との間に設けられている。
上記第一の面から見た上記第一貫通孔が、上記第一の面から見た上記各スリットの交点と交点との間に設けられていると、原料供給孔である第一貫通孔を通った成形原料は、まず、スリット部である第二貫通孔に供給され、その後、スリットに沿って、スリットの交点部に向かって拡大するように流れる。そして、隣り合う原料供給孔を通った成形原料がスリットの交点部で混じり合って押し出され、ハニカム形状を成形する。スリットの交点部は、スリット部に比べて成形原料が通りやすい。その結果、成形原料がスリットの交点部でしっかりと混じり合って、成形原料をスリット全体に均一に供給することができる。このように、成形原料をスリット全体に均一に供給することができ、スリットは一つの原料供給孔から供給された成形原料から構成されているため、スリット部に空隙等は形成されず、押し出されたハニカム成形体のセル壁が切れにくくなる。
(2)本実施形態に係る押出成形用金型では、上記第二の面から見た上記第二貫通孔の形状は、上記ハニカム成形体の最外周壁を成形するための最外周スリットと、上記ハニカム成形体の最外周部に配置された最外周セル間のセル壁を成形するための外周スリットと、上記最外周セルより内側に配置された内部セルのセル壁を成形するための内部スリットとから構成された格子形状であり、上記第二の面から見た、上記内部スリットに囲まれた内部格子の形状は、同一の略矩形であり、上記第二の面から見た、上記内部格子の外側で、かつ、角部以外に配置された外周格子の形状は、上記内部格子の形状から2つの角部が面取りされた形状であり、かつ、上記面取りされた角部が上記最外周スリット側に配置されており、上記第二の面から見た上記外周格子の各面積が、上記内部格子の各面積の60〜80%であることが望ましい。
このような形状の押出成形用金型であっても、原料供給孔を通った成形原料を、スリット全体に均一に供給することができる。その結果、セル壁の厚さが0.21mm以下であるハニカム成形体を問題なく製造することができる。さらに、このようなハニカム成形体を脱脂、焼成してハニカム焼成体を作製し、得られたハニカム焼成体を接着剤層を介して複数個結束することにより、圧力損失が低く、かつ、熱容量が高いハニカム構造体を製造することができる。
(3)本実施形態に係る押出成形用金型では、上記最外周スリットのスリット幅の最小値は、上記内部スリットのスリット幅の1.5〜4倍の値であることが望ましい。
上記最外周スリットのスリット幅の最小値が、上記内部スリットのスリット幅の1.5〜4倍の値であると、より熱容量が高いハニカム構造体を製造することができる。上記最外周スリットのスリット幅の最小値が、上記内部スリットのスリット幅の1.5倍未満の値であると、製造されるハニカム構造体の熱容量が低い場合がある。また、製造されるハニカム構造体の強度が弱い場合がある。上記最外周スリットのスリット幅の最小値が、上記内部スリットのスリット幅の4倍を超える値であると、製造されるハニカム構造体の最外周壁の厚さが厚くなり、圧力損失が高くなる場合がある。
(4)本実施形態に係る押出成形用金型では、上記第一貫通孔は、上記第一の面から見た上記各スリットのすべての交点と交点との間に設けられていることが望ましい。
上記第一貫通孔が、上記第一の面から見た上記各スリットのすべての交点と交点との間に設けられていると、隣り合う原料供給孔を通った成形原料が、すべてのスリットの交点部で混じり合って押し出される。その結果、成形原料をスリット全体により均一に供給することができる。
以下、本実施形態をより具体的に開示した実施例を示す。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
(1)押出成形用金型の製造
まず、金型素材として、材質が炭化タングステンとコバルトとを混合して焼結した超硬合金を準備した。ここで、金型素材の硬度は、1200Hvであった。
次に、ブレード加工により、上記金型素材に第一貫通孔及び第二貫通孔を形成した。具体的には、まず、第二貫通孔を形成する第二の面を周囲よりも突出させるように外周部を切削した。次に、第一の面から第二の面に向かって断面形状が円形の第一貫通孔を形成した。その後、第二の面から第一の面に向かって、第一貫通孔と連通するように、第二貫通孔を形成した。
また、第二の面から見た第二貫通孔の面積の総和は4mm2であり、内部格子の形状は、一辺が1.8mmの正方形であった。第二の面から見た外周格子の形状は、図3(a)に示す形状であって、図3(a)中にV1及びV2で示す長さは0.33mmであり、W1で示す長さは0.1mmであった。また、線分AとBとは、同じ長さであった。第二の面から見た角部外周格子の形状は、図4(a)に示す形状であって、図4(a)中にV3及びV4で示す長さは0.33mmであり、W2及びW3で示す長さは0.1mmであった。また、線分I及びJ、並びに、線分I及びKは、それぞれの線分を延長すると略矩形αの外側で直角に交わっていた。
スリットを構成する第二貫通孔は、原料供給部を構成する第一貫通孔と連通するように格子状に設けられ、スリット溝同士の交点の数は200個/inch2であった。
(2−1)成形原料組成物準備工程
平均粒子径22μmを有する炭化ケイ素の粗粉末52.8重量%と、平均粒子径0.5μmの炭化ケイ素の微粉末22.6重量%とを混合し、得られた混合物に対して、有機バインダ(メチルセルロース)4.6重量%、潤滑剤(日油社製 ユニルーブ)0.8重量%、グリセリン1.3重量%、造孔材(アクリル樹脂)1.9重量%、オレイン酸2.8重量%、及び、水13.2重量%を加えて混合して成形原料組成物を準備した。
(2−2)押出成形工程
上記(1)で製造した押出成形用金型を押出成形装置に取付け、上記(2−1)で準備した成形原料組成物を押出成形装置内に投入した。その後、成形速度4000mm/minで成形体を連続的に作製した後、切断、及び、乾燥させることにより、多数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設されたハニカム成形体を作製した。
なお、作製したハニカム成形体の長手方向の長さは12.7cm、長手方向に垂直な断面において、断面形状は正方形で、大きさは34.3mm×34.3mm、最外周壁の厚さの最小値は0.3048mm、内部セルのセル壁の厚さは0.1016mm、セルの数は18セル×18セルであった。上記以外の寸法についても、上記(1)で製造した押出成形用金型で設計した寸法と同一の寸法を有するハニカム成形体が得られた。
第一の面から見た第一貫通孔を、各スリット同士の交点上に設けたこと以外は、実施例1と同様にして押出成形用金型を製造し、その後、上記押出成形用金型を用いてハニカム成形体を作製した。
実施例1及び比較例1のハニカム成形体を、それぞれ100個ずつ作製した。そして、セル壁が切れているかどうか、目視で観察した。その結果、第一の面から見た第一貫通孔を各スリットの交点と交点との間に設けた実施例1では、セル壁に切れが見られたハニカム成形体は1個もなかった。一方、第一貫通孔を各スリット同士の交点上に設けた比較例1では、45個のハニカム成形体でセル壁の切れが見られた。
本発明の第一実施形態に係る押出成形用金型を用いて製造されるハニカム構造体は集合型ハニカム構造体であるが、1つのハニカム焼成体からなるハニカム構造体(一体型ハニカム構造体)を製造してもよい。
つまり、得られるハニカム成形体の形状に対応する断面形状を有する他は、本発明の第一実施形態に係る押出成形用金型と同様の構成を有する押出成形用金型を用いてハニカム成形体を作製すればよい。
これらの中では、成形原料の押出しが容易である点で、断面形状がテーパー形状であることが望ましい。
これらの中では、スリットの形成が容易である点で、断面形状が矩形状であることが望ましい。
係る必須の構成要素に、本発明の第一実施形態、及び、本発明のその他の実施形態で詳述した種々の構成(例えば、一体型ハニカム構造体、原料供給部の形状、スリットの形状等)を適宜組み合わせることにより所望の効果を得ることができる。
10b 第二の面
11 原料供給部
12 成形部
15、15a、15b、15c 交点
100 押出成形用金型
111 第一貫通孔
121 第二貫通孔
121a 最外周スリット
121b 外周スリット
121c 内部スリット
131 内部格子
132 外周格子
500 ハニカム成形体
501 多数のセル
502 セル壁
503 最外周壁
Claims (3)
- 多数のセルがセル壁を隔てて長手方向に並設され、前記セル壁の厚さが0.21mm以下であるハニカム成形体を作製するために用いられ、
第一の面と、前記第一の面の反対側に形成された第二の面と、前記第一の面から前記第二の面に向かって形成された第一貫通孔を有する原料供給部と、前記第二の面から前記第一の面に向かって、前記第一貫通孔と連通するように形成された第二貫通孔を有する成形部とを備える押出成形用金型であって、
前記第二の面から見た前記第二貫通孔の形状は、スリットから構成された格子形状であり、
前記第一の面から見た前記第一貫通孔は、前記第一の面から見た前記各スリットの交点と交点との間に設けられており、
前記第二の面から見た前記第二貫通孔の形状は、前記ハニカム成形体の最外周壁を成形するための最外周スリットと、前記ハニカム成形体の最外周部に配置された最外周セル間のセル壁を成形するための外周スリットと、前記最外周セルより内側に配置された内部セルのセル壁を成形するための内部スリットとから構成された格子形状であり、
前記第二の面から見た、前記内部スリットに囲まれた内部格子の形状は、同一の略矩形であり、
前記第二の面から見た、前記内部格子の外側で、かつ、角部以外に配置された外周格子の形状は、前記内部格子の形状から2つの角部が面取りされた形状であり、かつ、前記面取りされた角部が前記最外周スリット側に配置されており、
前記第二の面から見た前記外周格子の各面積が、前記内部格子の各面積の60〜80%であることを特徴とする押出成形用金型。 - 前記最外周スリットのスリット幅の最小値は、前記内部スリットのスリット幅の1.5〜4倍の値である請求項1に記載の押出成形用金型。
- 前記第一貫通孔は、前記第一の面から見た前記各スリットのすべての交点と交点との間に設けられている請求項1又は2に記載の押出成形用金型。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014182462A JP6434753B2 (ja) | 2014-09-08 | 2014-09-08 | 押出成形用金型 |
PCT/JP2015/075446 WO2016039330A1 (ja) | 2014-09-08 | 2015-09-08 | 押出成形用金型 |
EP15840636.3A EP3192630B1 (en) | 2014-09-08 | 2015-09-08 | Extrusion die |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014182462A JP6434753B2 (ja) | 2014-09-08 | 2014-09-08 | 押出成形用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016055490A JP2016055490A (ja) | 2016-04-21 |
JP6434753B2 true JP6434753B2 (ja) | 2018-12-05 |
Family
ID=55459076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014182462A Active JP6434753B2 (ja) | 2014-09-08 | 2014-09-08 | 押出成形用金型 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP3192630B1 (ja) |
JP (1) | JP6434753B2 (ja) |
WO (1) | WO2016039330A1 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54150406A (en) * | 1978-05-18 | 1979-11-26 | Nippon Soken | Ceramic honeycomb structure |
US4259057A (en) * | 1978-12-29 | 1981-03-31 | Saki Chemical Industry Co., Ltd. | Method of continuously extruding and molding ceramic honey-comb shaped moldings and die for use in the continuous extruding operation thereof |
JPS60212323A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-24 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 押出成形ノズル |
FR2615437A1 (fr) * | 1987-05-20 | 1988-11-25 | Ceramiques Composites | Dispositif d'extrusion de structures alveolaires en materiau ceramique |
DE3919683A1 (de) * | 1989-06-16 | 1991-01-17 | Huels Chemische Werke Ag | Extrusionsform zum extrudieren einer keramischen masse zu wabenkoerpern |
JP4459476B2 (ja) * | 2001-05-01 | 2010-04-28 | 日本碍子株式会社 | 多孔質ハニカム構造体及びその製造方法 |
WO2007058007A1 (ja) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Ibiden Co., Ltd. | ハニカム構造体 |
JP5360051B2 (ja) * | 2008-03-28 | 2013-12-04 | 日立金属株式会社 | セラミックハニカム構造体成形用金型 |
-
2014
- 2014-09-08 JP JP2014182462A patent/JP6434753B2/ja active Active
-
2015
- 2015-09-08 WO PCT/JP2015/075446 patent/WO2016039330A1/ja active Application Filing
- 2015-09-08 EP EP15840636.3A patent/EP3192630B1/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016055490A (ja) | 2016-04-21 |
EP3192630A1 (en) | 2017-07-19 |
EP3192630B1 (en) | 2021-04-07 |
WO2016039330A1 (ja) | 2016-03-17 |
EP3192630A4 (en) | 2018-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100884518B1 (ko) | 허니컴 구조체 및 그 제조 방법 | |
JP4528153B2 (ja) | 目封止ハニカム構造体の製造方法 | |
JP5894577B2 (ja) | 目封止ハニカム構造体 | |
JP5188433B2 (ja) | ハニカムフィルタ | |
WO2009101682A1 (ja) | ハニカム構造体、排ガス浄化装置、及び、ハニカム構造体の製造方法 | |
JP5757880B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP6043286B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP5042505B2 (ja) | 目封止ハニカム構造体 | |
JP2017145171A (ja) | 目封止ハニカム構造体、及び目封止ハニカム構造体の製造方法 | |
JP6059954B2 (ja) | ハニカムフィルタ | |
JP5523871B2 (ja) | ハニカムフィルタの製造方法 | |
JP2009255037A (ja) | ハニカム構造体 | |
JP2018103122A (ja) | 多孔質ハニカムフィルタの製造方法 | |
JP6434752B2 (ja) | ハニカム焼成体、ハニカムフィルタ及びハニカム焼成体の製造方法 | |
WO2011132295A1 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP6002209B2 (ja) | 押出成形用金型の製造方法 | |
JP6434753B2 (ja) | 押出成形用金型 | |
JP6389401B2 (ja) | 押出成形用金型 | |
JP6084497B2 (ja) | ハニカムフィルタ | |
JP5683289B2 (ja) | ハニカム構造体の製造方法 | |
WO2011132297A1 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP5261526B2 (ja) | 目封止ハニカム構造体 | |
JP2017001234A (ja) | 押出成形用金型 | |
JP5719181B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP2013202528A (ja) | ハニカムフィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180731 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180919 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181016 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6434753 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |