下記で論議される図1乃至図28及び本明細書で本発明の原理を記述するのに使用される様々な実施形態は、ただ例示的なものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。当業者であれば、本発明の原理が適切に配置されたシステム又は装置で具現することができるものであることは自明である。
図1は、本開示の一実施形態による無線ネットワーク100を示す図である。図1に示す無線ネットワーク100の実施形態は、ただ説明のためのものである。無線ネットワーク100の他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。
eNB102は、eNB102のサービスエリア120内の第1の複数のユーザデバイス(UEs)に対するネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。第1の複数のUEは、小型ビジネス(SB)に位置するUE112と、WIFiホットスポット(HS)に位置するUE113と、第1のレジデンス(R)に位置するUE114と、第2のレジデンスに位置するUE115と、携帯電話、無線ラップトップ、無線PDAなどのようなモバイルデバイス(M)であり得るUE116とを含む。eNB103は、eNB103のサービスエリア125内の第2の複数のUEに対するネットワーク130に無線広帯域アクセスを提供する。第2の複数のUEは、UE115及びUE116を含む。一部の実施形態において、eNB101乃至103の中の1つ以上は、相互に通信し、5G、LTE、LTE−A、WiMAX、又は他の進歩した無線通信技術を用いて複数のUE111乃至116と通信する。
ネットワークタイプにより、例えば、“eNodeB”又は“eNB”の代わりに、“基地局”又は“アクセスポイント”のような公知の他の用語が使用される。説明の便宜上、用語“eNodeB”及び“eNB”は、遠隔端末に無線アクセスを提供するネットワークインフラストラクチャー構成要素を参照するために本特許文献で使用される。また、ネットワークタイプにより、“ユーザ機器”又は“UE”の代わりに、例えば“移動局”、“加入者局”、“遠隔端末”、“無線端末”、又は“ユーザ装置”のような公知の他の用語が使用される。説明の便宜上、用語“ユーザ機器”及び“UE”は、UEがモバイルデバイス(例えば、携帯電話又はスマートフォン)であるか、又は一般的に固定装置(例えば、デスクトップコンピュータ又は自動販売機)と見なされるか否かにかかわらず、無線でeNBにアクセスする遠隔無線機器を意味するために本特許文献で使用される。
点線は、例示及び説明だけの目的のためにほぼ円形として示されるサービスエリア120及び125の概略的な範囲を示す。eNBと関連したサービスエリア、例えば、サービスエリア120及び125は、自然及び人工障害物と関連した無線環境においてeNBの構成及び変形により不規則な形状を含む他の形状を有することを明確に理解すべきである。
以下でより詳細に説明されるように、本開示の実施形態は、デバイスツーデバイス(device-to-device:以下、“D2D”と称する)ネットワークのデバイスIDを割り当てるためのシステム及び方法を提供する。eNB101乃至103の中の1つ以上は、デバイスIDが決定されるパラメータのセットからサブセットを選択し、セット内の各パラメータは、完全な表現のための複数のビットを有し、サブセットは、デバイスIDを決定するために使用されるNd2d個数のパラメータを含み、デバイスIDを表現するためにL個のデバイスIDビットを決定し、L個のデバイスIDビットをl1指示子ビットのグループ及びl2識別子ビットのグループに分割し、l2は、デバイスIDビットの個数Lと指示子ビットのグループに割り当てられたビットの個数l1との間の差であり、ビット値をl1指示子ビットに割り当て、l2識別子ビットの個数
をサブセット内のパラメータの各々に割り当て、1つ以上の関数に従ってl2識別子ビットに対するビット値を割り当てるように構成される処理回路を含む。
図1が無線ネットワーク100の一例を示すが、図1に対する様々な変形がなされることもできる。例えば、無線ネットワーク100は、任意の適合した配置において、任意の数のeNB及び任意の数のUEを含むことができる。また、eNB101は、任意の数のUEと直接通信でき、無線広帯域アクセスを有する複数のUEをネットワーク130に提供する。同様に、各eNB102及び103は、ネットワーク130と直接通信でき、直接無線広帯域アクセスを有する複数のUEをネットワーク130に提供できる。さらに、eNB101、102、及び/又は103は、外部の電話網又は他のタイプのデータネットワークのような他の又は付加の外部ネットワークに対するアクセスを提供できる。
図2A及び図2Bは、本開示による例示的な無線送信及び受信経路を示す。次の説明において、送信経路200は、eNB(例えば、eNB102)で実現されるものとして説明される一方、受信経路250は、UE(UE116)で実現されるものとして説明される。しかしながら、受信経路250がeNBで実現されることもでき、送信経路200がUEでも実現されることもできることがわかる。一部の実施形態において、送信経路200及び受信経路250は、デバイスIDが決定されるパラメータのセットからサブセットを選択し、セット内の各パラメータは、完全な表現のための複数のビットを有し、サブセットは、デバイスIDを決定するために使用されるNd2d個のパラメータを有し、デバイスIDを表現するためにL個のデバイスIDビットを決定し、L個のデバイスIDビットをl1指示子ビットのグループ及びl2識別子ビットのグループに分割し、l2は、デバイスIDビットの個数Lとビットの個数l1との間の差であり、ビット値をl1指示子ビットに割り当て、l2識別子ビットの個数
をサブセット内のパラメータの各々に割り当て、1つ以上の関数に従ってl2識別子ビットに対するビット値を割り当てるように構成される。
送信経路200は、チャネル符号化及び変調ブロック205、直列−並列(S−to−P)210、サイズN逆高速フーリエ変換(IFFT)ブロック215、並列−直列(P−to−S)ブロック220、及びサイクリックプレフィックス付加ブロック(add cyclic prefix block)225、及びアップコンバータ(UC)を含む。受信経路250は、ダウンコンバータ(DC)255、サイクリックプレフィックス除去ブロック(remove cyclic prefix block)260、 直列−並列(S−to−P)ブロック265、サイズN高速フーリエ変換(FFT)270、並列−直列(P−to−S)ブロック275、及びチャネルデコーディング及び復調ブロック280を含む。
送信経路200において、チャネル符号化及び変調ブロック205は、情報ビットのセットを受信し、符号化(例えば、低密度パリティ検査(LDPC)符号化)を適用し、入力ビットを変調することにより(例えば、直交位相シフトキーイング(QPSK)又は直交振幅変調(QAM)を用いて)、周波数領域変調シンボルのシーケンスを生成する。直列−並列ブロック210は、N個の並列シンボルストリームを生成するために直列変調されたシンボルを並列データに変換(例えば、デマルチプレキシング)し、ここで、Nは、eNB102及びUE116で使用されるIFFT/FFTサイズである。サイズNのIFFTブロック215は、N個の並列シンボルストリームにIFFT演算を実行することにより時間ドメイン出力信号を生成する。並列−直列ブロック220は、直列時間ドメイン信号を生成するためにサイズNのIFFTブロック215から並列時間ドメイン出力シンボルを変換(例えば、マルチプレキシング)する。サイクリックプレフィックス付加ブロック225は、サイクリックプレフィックスを時間ドメイン信号に挿入する。アップコンバータ230は、サイクリックプレフィックス付加ブロック225の出力を無線チャネルを介した送信のためにRF周波数に変調(例えば、アップコンバート)する。また、信号は、RF周波数への変換の前に基底帯域でフィルタリングされる。
eNB102からの送信されたRF信号は、無線チャネルを通過した後にUE116に到達し、eNB102に対応する逆動作は、UE116で実行される。ダウンコンバータ255は、受信された信号を基底帯域周波数にダウンコンバートし、サイクリックプレフィックス除去ブロック260は、一連の時間ドメイン基底帯域信号を生成するためにサイクリックプレフィックスを除去する。直列−並列ブロック265は、時間ドメイン基底帯域信号を並列時間ドメイン信号に変換する。サイズNのFFTブロック270は、N個の並列周波数ドメイン信号を生成するようにFFTアルゴリズムを実行する。並列−直列ブロック275は、並列周波数ドメイン信号を変調データシンボルのシーケンスに変換する。チャネルデコーディング及び復調ブロック280は、変調されたシンボルを復調しデコーディングすることにより元来の入力データストリームを復旧する。
eNB101乃至103の各々は、ダウンリンクでUE111乃至116への送信に類似の送信経路200を実現でき、アップリンクでUE111乃至116からの受信に類似の受信経路250を実現できる。同様に、UE111乃至116の各々は、アップリンクでeNB101乃至103への送信のための送信経路200を実現でき、ダウンリンクでeNB101乃至103からの受信のための受信経路250を実現できる。
図2A及び図2Bの各構成要素は、専用のハードウェアを使用するか又はハードウェアとソフトウェア/ファームウェアとの組み合せを用いて実現されることができる。特定の例として、他の構成要素は、構成可能なハードウェア又はソフトウェアと構成可能なハードウェアとの混合物により実現されるが、図2A及び図2Bの構成要素の中の少なくとも一部は、ソフトウェアで実現される。例えば、FFT270及びIFFTブロック215は、構成可能なソフトウェアアルゴリズムとして実現され、ここで、サイズNの値は、具現に従って変形される。
また、FFT及びIFFTを使用するものと説明したが、これは、ただ例示的なものであるだけ、本開示の範囲を限定するものと解釈されてはいけない。離散フーリエ変換(DFT)及び逆離散フーリエ変換(IDFT)関数のような他のタイプの変換が使用されることができる。それは、変数Nの値がDFT及びIDFT関数に対する任意の整数(例えば、1、2、3、4など)であり、変数Nの値がFFT及びIFFT関数に対する2の冪(例えば、1、2、4、8、16など)の任意の整数であり得る。
図2A及び図2Bでは、無線送信及び受信経路の例を示すが、図2A及び図2Bに対する様々な変形がなされることができる。例えば、図2A及び図2Bでの様々な構成要素が組み合わせられ、さらに細分化されるか、又は省略され付加的な構成要素が特定の必要に従って付加されることができる。また、図2A及び図2Bは、無線ネットワークで使用されることができる送信及び受信経路のタイプの例を示す。任意の他の適切なアーキテクチャーは、無線ネットワークにおいて無線通信をサポートするために使用されることができる。
図3は、本開示に従うUE116の例を示す。図3に示すUE116の実施形態は、ただ説明のためのものであり、図1のUE111乃至115は、同一の又は類似の構成を有することができる。しかしながら、複数のUEは、様々な構成で提供され、図3のUEのいかなる特定の具現が本開示の範囲を限定するのではない。
図3に示すように、UE116は、アンテナ305、無線周波数(RF)送受信器310、送信(TX)処理回路315、マイクロフォン320、及び受信(RX)処理回路325を含む。また、UE116は、スピーカ330、メインプロセッサ340、入力/出力(I/O)インターフェース(IF)345、キーパッド350、ディスプレイ355、及びメモリ360を含む。メモリ360は、基本オペレーティングシステム(OS)プログラム361及び1つ以上のアプリケーション362を含む。
RF送受信器310は、ネットワーク100のeNBにより送信された入力RF信号をアンテナ305から受信する。RF送受信器310は、中間周波数(IF)又は基底帯域信号を生成するために入力RF信号をダウンコンバートする。IF又は基底帯域信号は、RX処理回路325に送信され、これは、基底帯域又はIF信号のフィルタリング、デコーディング、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域信号(processed baseband signal)を生成する。RX処理回路325は、追加の処理のために処理された基底帯域信号をスピーカ330(例えば、音声データの場合)又はメインプロセッサ340(例えば、ウェブブラウジングデータの場合)に送信する。
TX処理回路315は、マイクロフォン320からアナログ又はディジタル音声データを、あるいはメインプロセッサ340から他の送信基底帯域データ(例えば、ウェブデータ、電子メール、双方向ビデオゲームデータ)を受信する。TX処理回路315は、送信基底帯域データの符号化、多重化、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域又はIF信号を生成する。RF送受信器310は、TX処理回路315から送信処理された基底帯域又はIF信号を受信し、基底帯域又はIF信号をアンテナ305を通して送信されるRF信号にアップコンバートする。
メインプロセッサ340は、1つ以上のプロセッサ又は他の処理装置を含むことができ、UE116の全般的な動作を制御するためにメモリ360に記憶される基本OSプログラム361を実行できる。例えば、メインプロセッサ340は、公知の原理に従って、RF送受信器310、RX処理回路325、及びTX処理回路315により順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号の送信を制御できる。一部の実施形態において、メインプロセッサ340は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
また、メインプロセッサ340は、D2Dネットワークのデバイス識別(ID)を割り当てるための動作のように、メモリ360に滞在している他のプロセス及びプログラムを実行できる。メインプロセッサ340は、実行プロセスにより要求されるように、メモリ360内に又は外部にデータを移動できる。一部の実施形態において、メインプロセッサ340は、OSプログラム361に基づいて、あるいは、eNB又はオペレータから受信された信号に応じてアプリケーション362を実行するように構成される。また、メインプロセッサ340は、I/Oインターフェース345に結合され、ラップトップコンピュータ及びハンドヘルドコンピュータのような他の装置に接続できる能力をUE116に提供する。I/Oインターフェース345は、周辺装置とメインコントローラ340との間の通信経路である。
また、メインプロセッサ340は、キーパッド350及びディスプレイユニット355に結合される。UE116のオペレータは、キーパッド350を使用してデータをUE116に入力できる。ディスプレイ355は、液晶ディスプレイ又はウェブサイトからテキスト及び/又は少なくとも制限されたグラフィックをレンダリングできる他のディスプレイであり得る。
メモリ360は、メインプロセッサ340に結合される。メモリ360の一部は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、メモリ360の他の部分は、フラッシュメモリ又は他の読出し専用メモリ(ROM)を含むことができる。
図3では、UE116の一例を図示したが、図3に対して様々な変形がなされることができる。例えば、図3での様々な構成要素が組み合せられ、より細分化されるか、又は省略されるか、追加の構成要素が特定の必要に従っても付加されることができる。特定の例として、メインプロセッサ340は、複数のプロセッサ、例えば、1つ以上の中央処理装置(CPUs)及び1つ以上のグラフィック処理装置(GPUs)に分割されることができる。また、図3は、携帯電話又はスマートフォンのように構成されたUE116を示す一方、複数のUEは、モバイル又は固定された他のタイプの装置として動作するように構成されることができる。
ミリメートル(mm)スペクトルは、広帯域移動通信システムに活用される。mm波帯の無線波は、幾つかの固有の伝搬特性を示す。例えば、低い周波数無線波に比べて、mm波は、より高い伝搬損失を経験し、建物、壁、木の葉のような物体を通過することが難しく、空気中の粒子(例えば、雨滴)により大気吸収、偏向、及び回折により敏感である。このような伝搬特性を考慮する時に、mm波帯域を通して通信する高利得(指向性)アンテナを採用することが重要である。幸いに、mm波のより小さな波長により、より多くのアンテナが比較的小さい面積にはめ込まれることができ、これにより、小さなフォームファクター(form factors)で高利得アンテナが設計されることができる。
移動通信用mm波スペクトルの実用化(commercial viability)は、mm波RFIC開発が高いパッケージング技術に基づいて化合物半導体工程の使用を含むという事実により制限されてきた。最近では、低価パッケージング技術を使用して低価のシリコン工程でのmm波送受信器の開発がなされた。送受信器用低価パッケージング技術を使用する低価シリコン工程は、特に、近距離無線通信という面において、mm波スペクトルの商業的利用のための最近のいくつかのエンジニアリング及びビジネス努力を加えた。特に、ギガビット/秒(Gbps)速度でデータを送信するための特定の技術及び標準は、数メートル(最大10m)内で無認可60GHz帯域を使用する。また、いろいろな産業標準が無線ギガビットアライアンス(Wireless Gigabit Alliance:WGA)及びIEEE 802.11タスクグループad(TGad)のような近距離60GHz Gbps接続技術と積極的に競争するいくつの他の組織とともに類似の性能(例えば、無線HD技術、ECMA−387、及びIEEE 802.15.3c)を対象に開発されてきた。集積回路(IC)基盤送受信器は、これらの技術の一部にも使用可能である。例えば、低価、低電力60GHz RFIC、及びアンテナソリューションを開発している。
低コスト低電力mm波RFIC及びアンテナソリューションの開発での上述した技術的な進歩は、mm波通信システムのための新たな道を開けた。第5の世代(5G)移動広帯域通信システムにおいて、巨大なmm波スペクトルの活用が記載されている。5Gシステムの必須構成要素は、mm波周波数で発生する深刻な伝搬損失を克服するようにするためのeNodeB(eNB)と移動局(MS)との間の通信の方向性である。このような通信の方向性は、モバイルシステムにおいて、eNodeB及びMSが全方向性通信(omni-directional communication)を使用するものとは対照的に(一般的に、複数のアンテナを使用して形成された)ビームを使用して通信し、新たな課題を引き起こし、通信システムの設計のいくつかの様態で革新を要求する。本開示において、デバイスツーデバイス通信においてデバイスIDの割り当ての問題に焦点を合せる。特に、本開示は、デバイスツーデバイス通信において、発見信号を送信するデバイスの固有のデバイスIDを決定する問題に対する解決策を提供する。
図4、図5、及び図6は、本開示の実施形態によるD2Dネットワークの例を示す図である。本開示の実施形態は、D2D通信ネットワークにおいて様々なデバイスID割り当て戦略を提供する。本開示において、3種類の他のタイプのD2Dネットワーク及びこれらのネットワークに対する対応するデバイスID割り当てについて説明する。3種類の他のD2Dネットワークは、次のようである。
1) ネットワークサポート型D2D通信(これらの例が図4に図示される)
2) 何のネットワークサポートもないAd−hoc D2D通信(これらの例が図5に図示される)
3) ハイブリッドD2D通信ネットワーク(これらの例が図6に図示される)
図4は、本開示の実施形態によるeNBサポート型(Assisted)D2Dネットワークを示す図である。特定の細部事項がeNBサポート型D2Dネットワーク400の構成要素を参照して提供されるが、他の実施形態がより多い構成要素、より少ない構成要素、又は異なる構成要素を含むことができることを理解すべきである。
eNBサポート型D2Dネットワーク400は、eNB410及びネットワーク内(in-network)の移動局420を含む。eNB410は、制御信号430をそれぞれのネットワーク内の移動局420に送信する。ネットワーク内の移動局420は、D2D発見信号440を相互に送信し、ネットワークサポート型D2D通信を実行する。
図4に示す移動局420の実施形態は、ただ説明のためのものである。移動局の他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。ネットワーク内の移動局420の特徴は、他の移動局、例えば、MS300、MS111、MS112、MS113、MS114、MS115、及びMS116の中のいずれのもので使用されることができる。
図4に示すeNB410の実施形態は、ただ説明のためのものである。eNBの他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。eNB410の特徴は、他の移動局、例えば、eNB101、eNB102、及びeNB103の中のいずれのもので使用されることができる。
図5は、本開示の実施形態によるeNBサポート型を有しないad−hoc D2Dネットワークを示す図である。特定の細部事項がad−hoc D2Dネットワーク500の構成要素を参照して提供されるが、他の実施形態がより多い構成要素、より少ない構成要素、又は異なる構成要素を含むことができることを理解すべきである。
ad−hoc D2Dネットワーク500は、複数の移動局520を含む。移動局520は、制御、発見、及びデータ信号530を相互に送信し、D2D ad−hoc通信を実行する。図5に示す移動局520の実施形態は、ただ説明のためのものである。移動局の他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。移動局520の特徴は、他の移動局、例えば、MS300、MS111、MS112、MS113、MS114、MS115、及びMS116の中のいずれのもので使用されることができる。
図6は、本開示の実施形態によるハイブリッドD2Dネットワークを示す図である。特定の細部事項がハイブリッドD2Dネットワーク600の構成要素を参照して提供されるが、他の実施形態がより多い構成要素、より少ない構成要素、又は異なる構成要素を含むことができることを理解すべきである。
ハイブリッドD2Dネットワーク600は、eNB610、ネットワーク内の移動局420、620、及び範囲外の移動局630を含む。eNB610は、制御及び構成信号430をネットワーク内の移動局420に送信する。eNB610は、部分的な制御及び構成信号640をネットワーク内の移動局620に送信する。ネットワーク内の移動局620は、双方向通信リンク650を通してD2D発見信号及びD2Dデータ通信を送信することにより範囲外の移動局630とのハイブリッドD2D通信リンク650を確立する。図6に示すeNB610の実施形態は、ただ説明のためのものである。eNBの他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。eNB610の特徴は、他の移動局、例えば、eNB101、eNB102、及びeNB103の中のいずれのもので使用されることができる。
特定のネットワーク内の移動局420は、D2D発見信号430を相互間に送信し、ネットワークサポート型D2D通信を実行する。特定のネットワーク内の移動局620は、D2D発見信号640を範囲外の移動局630に送信し、ハイブリッドD2D通信を実行する。特定のネットワーク外の移動局520は、制御、発見、及びデータ信号530を相互に送信し、ad−hoc D2D通信を実行する。
図6に示す移動局620及び630の実施形態は、ただ説明のためのものである。移動局の他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。移動局620及び630の特徴は、他の移動局、例えば、MS300、MS111、MS112、MS113、MS114、MS115、及びMS116の中のいずれのもので使用されることができる。
Wi−Fiダイレクトは、集中化するか又は同期化した発見プロトコルを使用しない。集中化するか又は同期化した発見プロトコルを使用する長所は、デバイスID割り当てを含む関連したD2Dパラメータが様々なネットワークトポロジー、ユーザ密度、及び使用事例に適していることができるというものにある。追加で、D2D検索及び通信が全般的なセルラー通信プロトコルと直接統合されるので、スペクトルをより効率的に使用する。
D2D通信デバイス発見において、受信デバイスが発見信号を送信するデバイスのデバイスIDを解読しようとする。D2D通信ネットワークにおけるデバイス識別(ID)は、特に以下で説明するように、様々な方式で割り当てられることができる。
図7は、本開示の実施形態によるデバイス特性とネットワークパラメータ710(ここで、デバイス特性及びネットワークパラメータは、参照符号710により集合的に又は個別に言及される)、デバイスID720(又はパターンID)、及び送信パターン730の間の関係を示す図である。ネットワークeNB740、410、610は、D2D通信リンクを設定できるか又はデバイス発見プロセスを設定できる。D2D通信は、他のセルラー通信より範囲によりさらに制限される。その結果、モバイルデバイスがネットワーク内の隣接モバイルデバイスを認識することが重要である。
デバイス発見プロセスは、D2D通信を確立し保持するのに重要なステップである。D2D通信でのデバイス発見プロセスは、ネットワーク開始が行われるか又はデバイス開始が行われることができる。ユーザ開始デバイス発見の場合に、移動局420、620は、デバイス発見プロセスの設定にあたりに、ネットワークサポートが行われるか否かを区別できる。本開示は、移動局により具現されることができる3種類の異なるデバイス発見方法について説明する。
1) ネットワーク開始デバイス発見
2) ユーザ開始ネットワークサポートデバイス発見
3) ネットワークサポートが行われないユーザ開始デバイス発見
D2Dネットワークにおいて、相互に及びネットワークeNB740、410、610と通信するモバイルデバイスは、相互に識別する必要がある。移動局750a乃至750dは、他のネットワーク及びデバイスパラメータに基づいてデバイスID720が割り当てられる。D2Dネットワークにおけるモバイルデバイス750a乃至750dは、送信パターン730に割り当てられ、各モバイルデバイス750a乃至750dは、割り当てられた送信パターン730を使用して送信する。モバイルデバイス750a乃至750dは、送信パターン730を識別することにより相互に識別しようとする。送信パターン730は、モバイルデバイスが発見信号を送信する時間/周波数リソースのセットを示すことができる。D2DネットワークのQUALCOMM FLASHLINQ具現において、モバイルデバイスは、発見信号を送信する時間周波数リソースのセットが割り当てられる。送信された発見信号を聞いている他のモバイルデバイスは、発見信号シーケンスをデコーディングし、その発見信号を送信するデバイスを識別できる。すなわち、モバイルデバイスは、送信パターンにより識別される。
図7に示すように、ネットワーク701は、eNB410又は610のようなeNB740、及び複数の移動局750a乃至750dを含む。各移動局750a乃至750dは、セルID、位置(例えば、全地球測位システム(GPS)座標)、又は国際的な移動局装置アイデンティティ(International Mobile Station Equipment Identity:IMEI)番号のような対応する物理的なデバイス特性710を有する。
ネットワーク400又は600のようなD2Dネットワーク701において、eNB740は、ネットワーク内のモバイルデバイス750a乃至750dの各々にデバイスID720(又はパターンID)を割り当てる。デバイスID720(又はパターンID)は、ネットワーク及びデバイスパラメータのセットの関数を用いて決定される。すなわち、D2Dネットワーク701において、D2Dユーザ機器のデバイスID720は、次を含む広範囲なパラメータの関数として決定されることができるが、これに限定されない。
1) サービングセルの物理的なセルアイデンティティ(PCI)
2) セル無線ネットワーク一時アイデンティティ(C−RNTI)
3) PRS(位置基準信号)基盤位置情報
4) GPS(全地球測位システム)又はGNSS(全地球的航法衛星システム)基盤位置情報
5) 隣接セルのPCI
6) 固有のUE ID(例えば、国際的な移動局装置アイデンティティ(International Mobile Station Equipment Identity:IMEI)番号又はメディアアクセス制御(MAC)アドレス)
関数は、デバイスIDのサイズ(例えば、ビット数)及びD2Dネットワークにおいてモバイルデバイスの数により一対一又は多対一マッピング関数であり得る。図7に示す例において、4は、D2Dネットワーク701においてモバイルデバイス750a乃至750dの個数である。
eNB740は、パターンID720をデバイスの送信パターン730にマッピングする。送信パターン730へのパターンID720のマッピングは、一対一関数又は多対一関数であり得る。また、送信パターン730は、時間に従って変化できる(例えば、予め定義されたパターンホッピング規則(hopping rule)に従って、サブフレームが進化するに従ってデバイスの送信パターンが1つから他のものに変化する)。この場合に、送信パターン730は、デバイスID720及び時間インデックス(例えば、サブフレームインデックス、無線フレームインデックスなど)の関数である。
eNB740は、第1の送信パターンに対応する第1のデバイスID 00を第1のデバイス750aに割り当てる。eNB740は、第2の送信パターンに対応する第2のデバイスID 01を第2のデバイス750bに割り当てる。eNB740は、第3の送信パターン730に対応する第3のデバイスID 10を第3のデバイス750cに割り当てる。eNB740は、第4の送信パターン730に対応する第4のデバイスID 11を第4のデバイス750dに割り当てる。各デバイスID720は、eNB740により割り当てられた他のデバイスIDとは異なる。したがって、それぞれのネットワーク内のモバイルデバイス750a乃至750dは、固有のデバイスIDを有する。それぞれの送信パターン730は、パターンID720に対応し、eNB740により割り当てられた送信パターンとは相互に異なる。
本開示の実施形態は、デバイス及びシステムパラメータからより挑戦的なデザインの送信パターン730への直接的なマッピングを含む。本開示の特定の実施形態は、ネットワーク及びデバイスパラメータのコンパックな表現であるデバイス/パターンID720を含むマッピング関数を含む。
デバイス属性及びネットワークパラメータ710は、ネットワーク構成パラメータ、位置パラメータ、及び固有のUE IDのようなカテゴリにグループ化されることができる。ネットワーク構成パラメータは、PCI及びC−RNTIを含む。物理的なセルアイデンティティ(PCI)は、セルに対する識別子を特定する。LTEでは、0から503までの504PCI値がある。C−RNTIは、eNB740により構成されるセル内のデバイスに対する固有の識別子である。LTEにおいて、16ビットは、C−RNTI識別子に対して割り当てられる。基本的な構成方法として、eNB740は、PCI及びC−RNTI識別子をD2DネットワークでデバイスのデバイスIDを示すように接続する。
ネットワーク構成パラメータに加えて、位置パラメータは、デバイスID720を示すのに使用されることができる。位置パラメータは、位置決定参照信号(positioning reference signal:PRS)、GPSサービス、GNSSサービス、及びPCIの相対的な強度により提供される位置情報を含む。
PRSにより提供される位置情報は、デバイスID720を示すのに使用されることができる。モバイルデバイス750a乃至750dは、隣接基地局の指示されたセットにより(PCI指示を通して)送信されたPRSを受信する。PRS測定は、指示された隣接セルの基準信号時間差(Reference Signal Time Difference:RSTD)及び基準セル(サービングセル)の測定でなされる。測定されたセルに対するRSTDは、14ビットフィールドでeNB740に送信される。RSTDの単位は、RSTD×3×Tsであり、ここで、Ts=1/(15000×2048)秒である。その後に、eNB740は、このような測定を位置を計算する位置サーバに伝達する。正確度は、PRS信号品質により50−200mである。
一部のモバイルデバイス750a乃至750dは、位置情報を提供する本来備わったGPS又はGNSSサービスを有する。また、GPS又はGNSS位置情報は、デバイスID割り当て720に使用されることができる。このようなサービスを有するモバイルデバイス750a乃至750dは、各GNSS衛星(最大8個)に対するGNSS測定を21ビットのフィールド(1000分の1秒単位(すなわち、範囲が1−221ミリ秒である))を通して提供するように要求される。これらの測定は、位置を計算する位置サーバに伝達される。あるいは、モバイルデバイスは、自身の位置自体を計算し、その計算された位置をeNB740に送信するように要求され、ここで、モバイルデバイスは、緯度に対する23個のビット及び経度に対する24個のビットを使用して位置情報を伝達する。
もっとも強い隣接セルのPCIが知られている場合に、モバイルデバイス750a乃至750dの位置情報も示されることができる。それは、遠く離れているモバイルデバイスがもっとも強い異なる隣接セルを有すると仮定できる。
固有のUE IDは、デバイスID720を示すのに使用されることができる。特定の固有のUE−IDは、モバイルデバイスID720を示すのに使用される。UE IDの例は、MACアドレス又はモバイルデバイスのIMEI IDを含む。MACアドレスは、一般的に、48ビットフィールドであり、他方、IMEIアイデンティティは、一般的に19進フィールドである。
D2DネットワークのデバイスIDが決定されるパラメータの全セットは、Pで表示される。特定のD2Dネットワークは、ネットワーク内のデバイスのデバイスIDを決定するためにP内のすべてのパラメータを使用しない。特定のD2Dネットワークによって使用されるパラメータのセットは、Pd2dで表示される。デバイスID割り当てのD2Dネットワークにおいてモバイルデバイスにより使用されるパラメータのセットは、D2Dネットワークのタイプに依存する。例えば、400、600のようなD2Dネットワークがネットワーク範囲でネットワーク内のモバイルデバイス420を含み、eNB410、610がD2D通信リンクの設定を可能にする場合に、PCI及びC−RNTIは、セットPd2dのエレメントであり得る。一方、D2Dネットワーク500がネットワークのサポートなしに、ad−hoc方式で通信するモバイルデバイス520を含む場合に、PCI、C−RNTI、及びPRS基盤位置情報は、セットPd2dのエレメントでない。セットP内のパラメータの総数は、NPで示される。セットPd2d内のパラメータの個数は、Nd2dでも示される。
非制限的な例として、D2Dネットワークにおいて、いずれか1つのeNB410、610又はモバイルデバイスは、次の6個のパラメータ:PCI、C−RNTI、PRS、GPS、GNSS、MACアドレス、IMEI IDの中の任意のものを使用して移動局に割り当てるためのデバイスID720を決定する。したがって、これらの6個のパラメータは、セットP={PCI、C−RNTI、PRS、GPS、GNSS、MACアドレス、IMEI ID}を確立し、セットPは、総NP=7パラメータを含む。D2DネットワークがeNB補助D2Dネットワーク400である場合に、セットPd2d={PCI、C−RNTI、PRS、GPS、GNSS、MACアドレス、IMEI ID}であり、Nd2d=7である。D2Dネットワークがad−hocネットワーク500である場合に、セットPd2d={PRS、GPS、GNSS、MACアドレス、IMEI ID}であり、Nd2d=5である。D2DネットワークがハイブリッドD2Dネットワーク600である場合に、セットPd2d={PCI、C−RNTI、PRS、GPS、GNSS、MACアドレス、IMEI ID}であり、Nd2d=7である。
セットPd2d内のすべてのパラメータが特定のD2Dネットワーク内のすべてのデバイスのデバイスID割り当てに使用されることができないことに留意すべきである。例えば、D2Dネットワークは、GPS位置情報を有する一部のモバイルデバイスを含むが、他のモバイルデバイスは、GPS位置情報を有しない。このようなネットワークにおいて、GPS位置は、セットPd2dに含まれることができる。その後に、GPS位置情報を有するモバイルデバイスは、自身のデバイスID割り当てで他のパラメータとともにGPS位置情報を使用することができるが、GPS位置情報がない他のデバイスは、自身のデバイスID割り当てにおいてただ他のパラメータを使用する。
図8A及び図8Bは、本開示の実施形態によるそれぞれの物理的なセル内で隣接した2つの物理的なセル及び移動局を示す図である。図8Aにおいて、モバイルデバイスA 810は、第1の物理的なセル815内にあり、モバイルデバイスB 820は、第2の物理的なセル825内にあるが、モバイルデバイスA 810及びモバイルデバイスB 820の両方とも同一のC−RNTI IDを有する。
デバイスIDを割り当てるにあたりに、多くのパラメータを統合する幾つかの理由がある。セル内のモバイルデバイスは、無線リソース制御接続(RRC接続)モードの間に固有のC−RNTI IDが割り当てられる(モバイルデバイスがeNBのサービスエリア内にあるものと仮定される)。しかしながら、C−RNTIそれ自体は、D2DネットワークにおいてデバイスIDを表現するのに十分でないことがある。これは、D2D通信が、例えば、図8Aに示すように、モバイルデバイスが同一のC−RNTIを有するが、異なる物理的なセルにあるデバイスの間で発生することができるためである。
図8Bは、モバイルデバイスA 810及びモバイルデバイスC 830が同一のC−RNTIを有し、モバイルデバイス810及び830を発見しようとするデバイスB 840に対する不確実性を引き起こす他のシナリオを示す。モバイルデバイスA 810は、第1の物理的なセル815にあり、第2の物理的なセル835は、モバイルデバイスC 830及びモバイルデバイスB 840を含む。モバイルデバイスB 840は、隣接セル815と835との間の境界に近接している。デバイスB 840内の不確実性を避けるために、デバイスID720は、PCIだけでなくC−RNTIのすべてを含む。
図9は、本開示の実施形態によるMS420、520、620のような移動局内のD2D通信のタイムラインを示す図である。図9に示すタイムライン900の実施形態は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。
タイムライン900は、D2Dピアデバイス発見時間−周波数リソースウィンドウ910及び続くD2Dデータ通信時間−周波数リソースウィンドウ920のシリーズを含む。特定のD2Dネットワークにおいて、ネットワークeNBは、ピアデバイス発見時間/周波数ウィンドウ910を構成する。すなわち、時間/周波数リソース910のセットは、D2Dデバイス発見のために周期的に割り当てられ、これらのリソースでデータ通信は発生しない。D2Dピアデバイス発見は、周期的なデータ通信リソース920で発生する。D2D通信のデータ通信部分920とデバイス発見部分910とが交互する。小さいセルネットワーク(アーバンマイクロのような)において、セルサイズは、100m以下)小さいことがあり、1kmの距離により離れている2つのデバイスが相互に通信しようとする場合に、PCI及びC−RNTIを使用して不確実性を除去するので十分でないこともある。他のパラメータは(後述するように、個別のネットワーク構成デバイス発見時間/周波数ウィンドウを有するD2Dネットワークで有用な)、GPS及びPRS信号から位置情報及び(ユーザ開始ピアデバイス発見を有するネットワークで有用な又はモバイルデバイスがネットワーク範囲内にない場合)MAC ID又はIMEI IDなどの固有のUE IDである。統合位置情報は、デバイス発見及びD2D通信で幾つかの技術的な長所を有する。
図10は、本開示の実施形態によるネットワーク開始デバイス発見のための、D2Dピアデバイス発見時間−周波数リソースウィンドウ910のようなピアモバイルデバイス発見時間−周波数ウィンドウ1000の例を示す図である。図10に示す時間−周波数ウィンドウ1000(リソースマップとも称する)の実施形態は、ただ説明のためのものである。本開示の範囲から逸脱せず他の実施形態が使用されることができる。
時間−周波数ウィンドウ1000は、16個のサブフレーム1010(SF1−SF16)を含む。各サブフレームは、列で表示された複数の時間スロット1020と、(行で表示された)副搬送波1040のグループで示すNリソースブロック1030を含む。各モバイルデバイスは、モバイルデバイスの発見信号が16の長さを有する場合に、16個のリソースエレメントでその発見信号を送信する。発見信号長さは、それぞれのユーザ装備又はモバイルデバイスに割り当てられた時間/周波数リソースエレメントの数と同一である。
構成された発見時間/周波数ウィンドウ1000内で、各モバイルデバイスは、モバイルデバイスの各々が自身の発見信号を送信するリソースエレメント1050のセットが割り当てられる。発見信号(送信パターンとも称される)を送信するためのリソースエレメント1050のセットは、ネットワーク(又はeNB)により明示的に構成されることができ、又はリソースエレメントのセット1050は、UEのデバイスID720により決定されることができる。デバイスID割り当ては、送信パターンの決定に向けたプロセスである。
ブラックデバイス1060(すなわち、黒色陰影で示されたモバイルデバイス)は、すべての16個のサブフレームで第1の副搬送波上に第1のOFDMシンボルを送信する。ブラックデバイス1060の発見信号は、副搬送波番号(1)及び番号のシーケンス(すなわち、1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1)で示されることができ、ここで、各数は、デバイスが送信するサブフレームでOFDMシンボル番号を示す。他の例において、青色デバイスの発見信号(すなわち、水平のクロスハッチングで表示されたモバイルデバイス)は、副搬送波番号(1)及び番号のシーケンス(3,2,.....,14)で示されることができる。
図10に示す例において、発見信号長さは、16と同一であり、各デバイスは、サブフレーム当りの1つのリソースエレメントで送信する。しかしながら、発見信号長さは、16より小さいことがある。他の例において、発見信号長さは8であり、16個のサブフレームは、デバイス発見のために割り当てられ、モバイルデバイスは、自身の発見信号を送信するために8個の時間−周波数リソースが割り当てられる。この例において、モバイルデバイスの発見信号は、(1,0,2,0,5,0,1,0,7,0,3,0,8,0,10,0)のような16個のシーケンスで表示され、ここで、ゼロは、デバイスがそのサブフレームで送信しないことを示す。
モバイルデバイスがその発見信号を送信しない場合に、モバイルデバイスは、他のユーザにより送信された発見信号を聴取する。他のモバイルデバイスにおいて、潜在的な問題を克服する数時間−周波数リソースエレメントにわたって発見信号を拡散することは、特定のデバイスのすべての送信を聴取できない場合がある。数時間/周波数リソースエレメントにわたって送信を拡散させることにより、他のデバイスは、特定のデバイスからの所定の最小個数の送信を聴取することによりデバイスを発見できる。
ネットワーク構成デバイス発見時間/周波数ウィンドウをサポートするD2Dネットワークにおいて、自身の発見シーケンスを送信する特定の時間/周波数リソースを各デバイスに割り当てる。モバイルデバイスに対する送信パターンは、デバイスIDに接続される。D2Dネットワークにおけるデバイス発見設計の主な目標の中の1つは、特定のモバイルデバイスの近くに位置したピアモバイルデバイスを検出する確率を最大化するものにある。セルラー通信に比べて、D2D通信は、距離によりさらに制限されることができ、したがって、モバイルデバイスは、これらの近傍に又は近くにある他のモバイルデバイスと通信するために選択するはずである。モバイルデバイスのための発見信号の送信パターンは、このような目的を満足させるために慎重に構成される。2個のモバイルデバイスがデバイス発見プロセスで相互に発見するために、モバイルデバイスの発見送信パターンは、しきい値を超過してオーバーラップされてはいけない。送信パターンの重複可能性が高いほどデバイス検出の可能性が低いことをわかる。したがって、位置情報を用いて相互に近く位置したデバイスの送信パターン間のオーバーラップは減少される。
図11は、本開示の実施形態によるデバイスID720のようなデバイスIDの構造を示す図である。図11に示すデバイスID構造1100の実施形態は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。本開示の実施形態によると、デバイスIDを割り当てる他の方法は、他のD2Dネットワークシナリオに対して適用される。D2DネットワークでのデバイスのデバイスIDは、パラメータセットPd2dでのパラメータの関数として決定されたL個のビットで構成される。
デバイスID割り当ての1つの方法において、L個のビット、例えば、2つのグループ、初期化ビット1110の第1のグループ(指示子ビットとも称する)及び識別子ビット1120の第2のグループに分割されることができる。第1のグループ1110は、デバイスID割り当てに使用されるパラメータを指定する指示子ビット1015であるl1個のビットを有する。第2のグループ120は、残りの12=L−l1個のビットを有し、これらは、主なID(識別子)ビット1125である。初期化ビット1110のグループは、ビットマップであり得、ビットマップの各ビットは、第2のグループ1125で特定のパラメータ(例えば、上述した5個のパラメータ(PCIパラメータ、C−RNTIパラメータ、PRSパラメータ、PRS又はGPS又はGNSS又は隣接セルのPCI基盤位置情報パラメータ、及びUEの固有のIDパラメータ)の中の1つ)を使用するか否かを示す。
特定の実施形態において、指示子ビットのグループ1110は、正確なビットマップなしにデバイスID割り当てに使用されるパラメータとも称することができる。例えば、パラメータセットPd2dが4個のパラメータを有し、すべてのデバイスが4個のパラメータの4個の可能な組み合せから決定されたデバイスIDを有する場合に、次のデバイスID割り当てに使用されるパラメータの組み合せは、ただ2ビットを用いて特定されることができる。指示子ビットの数l1は、ゼロであり得る。これは、D2Dネットワークでのすべてのモバイルデバイスが自身のデバイスIDを決定するにあたりに同一のパラメータを使用する場合に発生することができる。
本開示は、D2Dネットワークにおいて、デバイスID割り当てのこのような過程の様々な実施形態について説明する。本開示によるデバイスID割り当て方法は、ハイブリッドネットワーク600において、ネットワーク内のデバイス420、620及びネットワーク外のデバイス520(又は範囲外のモバイルデバイス630)を識別する。一般的に、ネットワーク内のデバイスは、自身のデバイスID割り当てにおいて、PCI、C−RNTIのようなネットワークパラメータを使用するものと予想され、ネットワーク外のデバイスは、これらのネットワークパラメータ(すなわち、PCI、C−RNTI)を使用することができないのであろう。
図11は、デバイスID構造のパラメータセットを示すビットマップを使用して指示子ビットを構成する方法の例を示すために使用されることができる。図11に示すデバイスID構造1100の場合に、パラメータセットは、次のようである:Pd2d={PCI、C−RNTI、PRS、GPS、UE固有のID};D2Dネットワークにおいて、デバイスのデバイスIDを示すために使用されるL=36ビット;残りのl2=L−l1=31識別子ビット1125。すなわち、36ビットは、2個のグループに分割され、5個の最上位ビットは、デバイスID割り当てに使用されるパラメータを特定する初期化ビットである。残りの31ビットは、主デバイスIDビットである。
このような例において、指示子ビット1115は、どのパラメータがデバイスID 1110を形成するために使用されるか否かを指定するために使用される。すなわち、PCIがデバイスIDを誘導するのに使用されたか否かを示すためにb35が使用される。PCIがデバイスIDを割り当てるのに使用された場合に、初期化ビット1115 b35が1に設定され、PCIがデバイスID割り当てに使用されない場合に(デバイスがネットワークの範囲にないとき)、b35は、0に設定される。同様に、b34、b33、b32、及びb31は、パラメータC−RNTI、PRS信号からの位置情報、GPS位置情報、固有のUE IDがそれぞれデバイスIDの割り当てに使用されるか否かを示すために使用される。残りの識別子ビットは、主デバイスIDを指定する。他のデバイスID割り当て方法は、以下に記載され、他の実施形態で詳細に説明される。他のパラメータを示すために使用されるビットの数は、デバイスID割り当て方法により変わる。
図11の例において、5個の指示子ビットは、デバイスID割り当てに使用される5個のパラメータに関する情報を提供するために使用される。これは、すべての25=32構成のパラメータがデバイスID割り当てにおいてデバイスにより使用され得る場合を意味する。しかしながら、これは、必ずしもそうでなくともよい。
表1は、デバイスID構成のためのパラメータセットを示すために符号化を用いて初期化ビットを構成する方法の例を示すために使用されることができる。表1は、指示子ビットに対するパラメータのマッピングである。表1において、指示子ビットは、デバイスID割り当てに使用されるパラメータに対する正確なビットマップではない。パラメータセットは、図11の例で使用される同一の5個のパラメータ(すなわち、Pd2d={PCI、C−RNTI、PRS、GPS、UE固有のID}を含む。この例において、すべてのモバイルデバイスは、デバイスID割り当てで4個の可能なパラメータ構成だけを使用する。4個のパラメータ構成は、P1、P2、P3、及びP4で表記される。例えば、4個のパラメータ構成は、P1={PCI、C−RNTI、PRS、GPS、UE固有のID}、P2={PCI、C−RNTI、PRS、GPS}、P3={GPS、UE固有のID}、及びP4={UE固有のID}であり得る。この例において、l1=2ビットがデバイスID割り当てに使用されるパラメータを示すために使用されることができる。移動局がそのデバイスIDを送信する場合に、指示子ビットは、送信する移動局がネットワーク内のMS又はネットワーク外のMSであるかをデバイスID送信を受信する移動局に通知する。すなわち、両方がネットワークパラメータ(PCI及びC−RNTI)を含むP1又はP2に対応するデバイスID送信の受信に応じて、受信する移動局は、送信する移動局がネットワーク内にあるものと判定する。また、両方ともネットワークパラメータ(PCI及びC−RNTI)を含まないP3又はP4に対応するデバイスID送信の受信に応じて、受信する移動局は、送信する移動局がネットワーク外にあるかを決定する。
初期化ビットを構成する方法の他の例において、ゼロビットがビット初期化(すなわち、l1=0)のために使用される。このようなデバイスID割り当て方法において、何の指示子ビットが使用されない。ネットワーク内のすべてのモバイルデバイスが自身のデバイスID割り当てで同一のパラメータを使用するネットワークで発生できる。その後に、指示子ビットの存在が必要でなく、デバイスIDでのすべてのビットが他のパラメータを示すために使用される。例は、ネットワークのすべてのデバイスがeNBサポートを受け、すべてのデバイスがGPS及びPRS位置情報にアクセスするネットワークサポート型D2Dネットワーク(network assisted D2D network)400である。その後に、すべてのネットワーク内のモバイルデバイス420は、自身のデバイスID割り当てにおいて、Pd2d={PCI,C−RNTI,PRS位置,GPS位置,固有のUE ID}で与えられた同一のパラメータを使用する。他のシナリオにおいて、ネットワークは、モバイルデバイスがデバイスID割り当てで使用されたパラメータからモバイルデバイスの属性に関する多くの情報を得ることができない場合に、デバイスID構造1100の指示子ビット1110を使用しないように選択できる。このようなシナリオは、第8の実施形態を参照して以下でさらに説明される。
より一層詳細に後述するように、デバイスIDでの指示子ビット1110は、幾つかの技術的な長所を提供する。指示子ビットが存在する場合に、送信するモバイルデバイスの幾つかの属性は、デバイスIDから推論されることができる。ハイブリッドD2Dネットワーク600において、ネットワーク内の420、620及びネットワーク外のデバイス520(範囲外のデバイス630を含む)は、指示子ビット1110を使用して差別化されることができる。モバイルデバイスがデバイスIDを決定するにあたりに位置情報を使用するか否かは、指示子ビット1110を使用して決定されることができる。モバイルデバイスがデバイスIDを決定するにあたりに位置情報を使用するか否かに関する情報は、他のモバイルデバイスにより使用されることにより送信するモバイルデバイスの位置情報を決定することができる。位置情報は、他のモバイルデバイスからの距離を決定するのに使用されることができ、その結果、他のモバイルデバイスとのD2D通信の可能性を決定するのに使用されることができる。例えば、D2Dデバイスは、デバイスの位置値(複数の位置値)に近い位置値で構成されるデバイスIDのサブセットを通して隣接するデバイスだけを検索することができる。このような方式で、モバイルデバイス検索(発見処理)の複雑性を大きく減少することができる。指示子ビット1110の使用は、ただデバイスID割り当てに使用されるパラメータを特定するように制限される必要はない。これは、本開示の幾つかの実施形態に説明されたただ1つの特定の用途である。指示子ビットは、デバイスの特性を示すために、例えば、デバイスによりレンダリングされるサービス、他のパラメータを示すのに使用されるビット数のようなデバイスIDの残りに関する他の情報などの他の用途で使用されることができる。1つの代案として、指示子ビットに対するパラメータのマッピングテーブルは、LTE標準により定義される。他の代案として、指示子ビットに対するパラメータのマッピングは、RRC構成メッセージを通してeNBにより移動局に表示される。
カバレッジ内のUEの場合(すなわち、ネットワーク内の移動局420、620、ネットワーク(又はeNB410、610)は、そのデバイスIDを決定するにあたりにカバレッジ内のUEをサポートする。3種類の実施形態は、次のようである:
1)明示的な表示:ネットワーク内の移動局420、620は、eNB410、610から全デバイスIDを受信する。例として、デバイスIDは、初期RRC_接続確立の一部としてネットワーク内の移動局420、620に表示される。他の例として、デバイスIDは、構成された発見期間(configured discovery period)に先立ってeNB410、610により送信された発見セットアップメッセージ(DSM)でフィールドとしてネットワーク内の移動局420、620に表示される。
2)初期化構成:UEは、デバイスID生成に使用されるパラメータに対する表示をeNBから受信する。例として、デバイスIDに対する指示子ビットは、初期RRC_接続確立の一部としてネットワーク内の移動局420、620に表示される。他の例として、デバイスIDに対する指示子ビットは、構成された発見期間に先立ってeNB410、610により送信された発見セットアップメッセージ(DSM)でフィールドとしてネットワーク内の移動局420、620に表示される。
3)追加のパラメータ構成:UEは、ある特殊な状況において、デバイスIDを構成する方法を特定する追加のパラメータをeNBから受信する。例えば、デバイスID=ID1を有するネットワーク内にデバイスAがあり、他のデバイスBを決定するネットワークも正常の条件下で同一のデバイスIDで構成される場合に、ネットワーク(又はeNB)は、デバイスBがそのデバイスIDをデバイスAのデバイスIDとは異なって修正できるようにデバイスBに対する追加のパラメータを構成できる。例として、追加のパラメータは、デバイスBがそのデバイスIDに1を加えなければならないことを示す上位レイヤー(RRC)で搬送された1ビットメッセージであり得る。この場合に、デバイスBは、ID1+1のデバイスIDを有する。他の例として、eNB410、610は、追加のパラメータとしてデバイスBに完全に新たなデバイスIDを送信できる。
カバレッジ外にあるUEの場合(すなわち、ネットワーク外の移動局520及び範囲外の移動局630)、カバレッジ外のUEは、パラメータの使用可能性に基づいてパラメータのセットから(位置情報など)を選択することができるか又はLTE標準により定義されるか又はデバイスがネットワークカバレッジ内にある場合にネットワークにより前に構成された1つのパラメータのセットを選択することができる。すなわち、カバレッジ外のUEは、カバレッジ外のUEがネットワークカバレッジ内にある場合のネットワークパラメータに基づくデバイスIDビットを含むデバイスIDを生成し送信することができる。
以下、他のD2Dネットワーク設定に基づく他のデバイスID割り当て方法について説明する。第1の実施形態乃至第4の実施形態は、ネットワーク内のすべてのデバイスがネットワーク内の範囲(例えば、eNB410のサービスエリア内)であるものと仮定されるネットワークサポート型D2Dネットワークを含む。第5の実施形態及び第6の実施形態は、ネットワークサポートがないad−hoc D2Dネットワーク500でデバイスID割り当てを含む。第7の実施形態は、モバイルデバイスがネットワークカバレッジ内(例えば、eNB610のサービスエリア内)にあることもあり、又はないこともあるハイブリッドD2Dネットワーク600でのデバイスID割り当てを含む。第1の実施形態乃至第7の実施形態は、識別子ビットを使用するデバイスID割り当てを含む。第8の実施形態において、デバイスIDの割り当て方法には、指示子ビットを使用しない。
第1の実施形態:GPS/PRS位置情報及び固有のUE IDを有するネットワークサポート型デバイスID割り当て。
特定の実施形態(“第1の実施形態”で表示される)は、ネットワークサポートを有し、モバイルデバイスがGPS又はPRS位置情報にアクセスするD2Dネットワーク400において、モバイルデバイス420のようなネットワーク内のモバイルデバイスに対するデバイスIDを割り当てる方法を含む。すなわち、D2Dネットワーク400内のすべてのデバイスは、ネットワーク内の範囲であり、C−RNTI IDを有する。パラメータセットPd2dは、Pd2d={PCI,C−RNTI,PRS位置,GPS位置,固有のUE ID}で与えられる。
したがって、PCI及びC−RNTIが常にデバイスID割り当てに使用されるものと仮定される。また、すべてのデバイスは、デバイスID割り当てに使用される固有のUE IDを有するものと仮定される。固有のUE IDは、デバイスのMAC ID又はIMEI ID又は他の固有のID又はMAC ID、IMEI ID、及び他の異なる固有のIDの組み合せであり得る。
2つの初期化ビットは、PRS及びGPS位置情報がデバイスID割り当てに使用されるか否かを特定するために使用される。PRS及びGPS位置情報が使用されるか否かに基づいて、4個の他のデバイスID割り当てを招く。すなわち、PRS及びGPS位置情報のそれぞれの存在は、2個の指示子ビット、PRS位置情報に対する1つの指示子ビット、及びGPS位置情報に対する1つの指示子ビットを使用してデバイスIDで表現される。使用された2個の指示子ビットは、本質的にPRS及びGPS位置情報パラメータに対するビットマップである。LがデバイスIDで使用される総ビット数である場合に、bL−1及びbL−2は、PRS及びGPS位置情報パラメータに対するビットマップである。パラメータ構成個数は、デバイスID割り当てで使用される正確なパラメータを示すように定義され、したがって、指示子ビットが使用される。デバイスIDがl1個の指示子ビットを含む場合に、パラメータ構成個数は、数式1によりjで与えられる。
デバイスID割り当てにおいて、パラメータ構成個数が1である場合又は指示子ビットが使用されない場合に、ネットワークeNBは、パラメータ構成個数を1に設定する。パラメータ構成個数jは、本質的に指示子ビットの十進表現である。この実施形態において、パラメータ構成個数に対する指示子ビットのマッピングは、表2で説明される。
図11を参照して上述したように、第1の実施形態乃至第7の実施形態において、デバイスIDは、指示子ビット1100及び識別子ビット1120に分割される(実際のIDビットとも称する)。また、IDビット1120は、デバイスIDを決定するために使用される他のパラメータに対応する異なる部分にさらに分割される。5個のパラメータがデバイスID割り当てに使用される場合に、IDビットは、5個の部分に分割される。より具体的に、パラメータセットPd2dが5個のパラメータを有する場合に、識別子ビット1120のグループは、各部分がそれぞれのパラメータに対応する5個の部分に分割される。
ビットの総数は、デバイスID(すなわち、L)及び他のパラメータ(すなわち、l1個の指示子ビット)を示すために使用されるビット数は、デバイスID(すなわち、Pd2d)を示すのに使用されるパラメータに依存する。一例において、デバイスIDを示すために使用されるビットの総数は、GPS又はPRS位置情報がデバイスID割り当てに使用されるか否かに関係なく同一であり得る。そのような場合に、1つの解決策は、他のパラメータを示すために同一の個数のビットを使用し、デフォルトビット設定(default bit setting)を欠落パラメータに割り当てるものである。すなわち、5ビットがGPS情報を示すように割り当てられる場合に、GPSは、特定のデバイス用に使用可能でなく、デバイスIDは、GPS情報を示すデフォルト5ビットシーケンスを含むことができる。表3は、総ビット数を同一に保持するように使用される他のパラメータに割り当てられたビット数を調整する他の方法を示す。表3において、36ビットは、GPS及びPRS位置情報が使用可能であるか否かに関係なくデバイスIDを示す。
表4は、パラメータに対するビットの割り当ての他の例を示し、ここで、パラメータに対して使用されるビットの数は固定である一方、総ビットの数(l2及びL)は、使用されたパラメータに従って変わる。例は、表4に提示される。
モバイルデバイスのデバイスIDがPCI、C−RNTI、PRS位置、GPS位置、及び固有のUE IDのすべての5個のパラメータを使用して決定される場合に、PRS及びGPS位置情報をすべて使用し、ネットワークeNB410は、PRS及びGPS位置情報に対応する2つの初期化ビットを値1に設定する。1つの方法において、ネットワークeNB410は、初期化ビットを示すために2つの最上位ビットを使用する。すなわち、数式2で表示される。
したがって、パラメータ構成個数は、3と同一である。残りのビットは、5個のパラメータ値の関数として決定される。すなわち、数式3により表現される。
デバイスID割り当ての1つの方法において、l2=L−2ビットをサイズ
の5個のグループのビットに分割する。
において、iは、実施形態番号(例えば、第1の実施形態乃至第8の実施形態)を示し、jは、実施形態でのパラメータ組み合せ個数を示し、pは、パラメータを示す。一実施形態において、i=l、及びjは、4個の値(0、1、2、3)を有する。したがって、
は、パラメータpに使用されるビットの個数を示す。
LTEネットワークにおいて、PCI情報ビット
は、0と503との間の値を取る。eNBは、PCI情報を
ビットに変換するために関数
を使用する。ビットは、数式4で表現される。
一例において、PCIの最下位ビット
が使用され、
は、ビットの十進表現である。すなわち、数式5により表現される。
LTEネットワークにおける各デバイスは、RRCの間に16ビットのC−RNTI IDが割り当てられる。ネットワークeNB410は、デバイスのC−RNTI IDをデバイスIDに使用される
に変換するために関数
を使用する。このビットは、数式6により表現される。
例として、ネットワークeNB410は、デバイスID割り当てにC−RNTIの最下位ビット
を使用し、
は、ビットの十進表現である。すなわち、数式7により表現される。
LTEネットワークでのモバイルデバイスは、いくつかのeNBからPRS位置情報信号を受信する。モバイルデバイスは、複数のeNBに対する相対的な位置を決定するにあたりにこれらの信号を受信する過程でタイムオフセット(time-offset)を使用する。このようなタイム−オフセット情報もeNBに報告される。
関数
は、PRS相対的な位置情報を数式8に従う
ビットに変換するために使用される。
図12は、本開示の実施形態によるPRS位置情報を示す3ビットに対応するサブ領域に分割されたeNB410の周囲の空間1200を示す。図12に示す空間1200の分割の実施形態は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。図12に示す例において、ネットワーク内のモバイルデバイス420、620のeNB410周囲の空間1200は、6種類のサブ領域1210に分割される。PRSのビット1220は、モバイルデバイスが存在するサブ領域を示すために使用されることができる。3個のビット1220は、各サブ領域1210を示すために使用される。
図13は、本開示の実施形態によるPRS位置情報を示す4ビットに対応するサブ領域に分割されるeNB410周囲の領域1300を示す。図13に示す空間1300の分割の実施形態は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。図13に示す例において、領域1300は、16個のサブ領域1310に分割され、4ビット1320は、それぞれのサブ領域1310を示すために使用される。したがって、数式9において、
は、ビット1320の十進表現である。
図14は、本開示の実施形態による移動局に割り当てられるデバイスIDに使用されるGPS位置情報のマッピングを示す。図14に示す例において、空間1400は、4個のサブ領域1420の反復可能なパターン1410に分割され、2ビット1430はサブ領域を表示するために使われる。図14に示すマッピング1400の実施形態は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲を逸脱せず使用されることができる。
GPS位置情報は、数式10に従って
eNB410は、GPS又はGNSSサービスを有するモバイルデバイスに(最大8個)各GNSS衛星に対するGNSS測定を21ビットのフィールド(単位は、1000分の1秒のフラクションである(すなわち、範囲が1〜221ミリ秒である))を介して提供するように要請する。特定の実施形態において、eNB410は、GNSS測定を位置サーバに伝達し、位置サーバでは、その位置を計算する。特定の実施形態において、eNB410は、モバイルデバイス420自体の位置を計算し、計算された位置をeNB410に送信するようにモバイルデバイス420に要請する。モバイルデバイスは、緯度に対する23ビット及び経度に対する24ビットを用いて位置情報を伝達する。
本開示は、デバイスIDに使用される
ビットに対する様々なGPS位置情報のマッピング方法を提供する。1つの例示的な方法において、
ビットの割り当ては、緯度を示し、
ビットは、経度情報を示す。PRS相対的な位置情報を示すために使用される方法と類似の他の例示的な方法において、eNB410のサービスエリア内で全空間(例えば、空間1200又は領域1300)は、サブ領域の反復可能なパターンに分割され、
ビットは、送信モバイルデバイスが存在するサブ領域(例えば、サブ領域1210又は1310)を示すために使用される。マッピング1400のサブ領域1420を示すビット1430は、数式11に従う十進表現により示されることができる。
固有のUE IDは、数式12に従って
ビットにマッピングされる。
使用されるUE−IDは、D2Dネットワークのタイプ及びネットワークでのモバイルデバイスのタイプにより変わる。一例において、モバイルデバイスに割り当てられたデバイスIDは、固有のUE−IDのようなモバイルデバイスのMAC IDに部分的に基づく。他の例において、モバイルデバイスに割り当てられたデバイスIDは、モバイルデバイスのIMEI IDに部分的に基づく。UE−IDから
ビットを導出するにあたりに、UE−IDの最下位ビット
が使用される。例えば、ビットの十進表現は、数式13を使用して決定される。
図15は、本開示の実施形態によるデバイスID720のようなPRS及びGPS位置を有するネットワークサポート型デバイスID割り当てでのデバイスIDの構造を示す図である。図15のデバイスID構造1500は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造1500は、2つの初期化ビット1510、順次に続くPCIビット1520のセット、C−RNTIビット1530のセット、PRSビット1540のセット、GPSビット1550のセット、及びUE−IDビット1560のセットを含む。第1の初期化ビット1515は、GPS位置情報の存在を示し、第2の初期化ビット1517は、PRS位置情報の存在を示す。
他のパラメータに割り当てられたビットの数は、デバイスID割り当て過程で重要な基準である。それは、すべてのパラメータを常に全く表現できない。例として、基本的な具現において、9個のビットのようなビット数は、PCIを示すために使用され、16ビットは、モバイルデバイスのC−RNTI IDを示すために使用される。他のパラメータは、しばしば(ビットの数の観点で)あまりに長く完全に表現されることができない。特定の実施形態において、デバイスIDのサイズは、完全な表現のためには多くのビットの数を必要とするパラメータを表現するためにより少ないビットの数を割り当てることにより管理可能な部分に減少される。
基本的な具現において、デバイスIDを2個の初期化ビット、PCI情報を示すための9ビット、C−RNTI情報を示すための16ビット、PRS位置情報を示すための12ビット、GPS位置情報を示すための12ビット、及び固有のUE−IDを示すための13ビットを含む基本64ビットで表現する。表5は、GPS及びPRS位置情報を有するネットワークサポート型D2Dネットワーク内のデバイスID割り当てに使用されるL個のビット数を要約したものである。
図16は、GPS位置情報が本開示の実施形態に従って使用される位置情報である場合のみにネットワークサポート型デバイスID割り当てでのデバイスID構造を示す図である。すなわち、ネットワーク400のようなネットワークサポート型D2Dネットワーク内のモバイルデバイスに割り当てられるデバイスIDを生成するために使用される何のPRS位置情報もない。図16において、デバイスID構造1600は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造1600は、2つの初期化ビット1610、順次に続くPCIビット1620のセット、C−RNTIビット1630のセット、GPSビット1640のセット、及びUE−IDビット1650のセットを含む。
ネットワーク内の範囲であるが、GPSサービスによる位置情報を有するモバイルデバイス(すなわち、完全なPRS位置情報を有せず、したがって、PRS位置情報がデバイスIDの割り当てに使用されないモバイルデバイス)の場合に、デバイスIDの割り当て方法は、図15を参照して説明した方法と同一の方式であり、ここで、PRS及びGPS位置情報のすべては、デバイスIDを決定するために使用される。
図15及び図16に従うデバイスID割り当て方法の間には、2つの主な差異点がある。1番目の差異点は、第1の2つの初期化ビット1610がそれぞれ0及び1として設定されていることにある。01の初期化ビットは、PRS位置情報が使用されず、GPS位置情報がデバイスIDを決定するのに使用されるように特定される。パラメータ構成個数jは、このパラメータの組み合せに対する1と同一である。
2番目の主な差異点は、残りのl2=L−2ビットがそれぞれPCI、C−RNTI、GPS位置情報及びUE−IDを示すためにサイズ
の4個のグループのビットに分割されることにある。デバイスIDでこのようなパラメータの表現(すなわち、PCI、C−RNTI、GPS位置情報、及びUE−ID)は、上述したような同一の過程に従う。デバイスID割り当てに使用されたビットは、数式14乃至数式17のように生成される。
図17は、PRS位置情報が本開示の実施形態に従って使用される位置情報である場合のみにネットワークサポート型デバイスID割り当てでのデバイスIDの構造を示す図である。すなわち、ネットワーク400のようなネットワークサポート型D2Dネットワーク内のモバイルデバイスに割り当てられるデバイスIDを生成するために使用される何のGPS位置情報もない。図17でのデバイスID構造1700は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造1700は、2つの初期化ビット1710、順次に続くPCIビット1720のセット、C−RNTIビット1730のセット、GPSビット1740のセット、及びUE−IDビット1750のセットを含む。
デバイスID構造1700は、ネットワーク内の範囲であるが、PRSシグナリングのみによる位置情報を有するモバイルデバイスに適用する。すなわち、デバイスID構造1700は、完全なGPS位置情報を有しないモバイルデバイスに適用し、したがって、GPS位置情報は、デバイスIDの割り当てに使用されない。デバイスID構造1700のためのデバイスID割り当て方法は、図15を参照して説明した方法と同一の方式であり、ここで、PRS及びGPS位置情報のすべては、デバイスIDを決定するために使用される。
図15及び図17に従うデバイスID割り当て方法の間には、2つの主な差異点がある。1番目の差異点は、第1の2つの初期化ビット1710がそれぞれ1及び0として設定されることにより、デバイスIDを決定するのにPRS位置情報が使用され、GPS位置情報が使用されないことを特定することにある。パラメータ構成個数jは、このパラメータ組み合せに対する2と同一である。2番目の主な差異点は、残りのL−2ビットがそれぞれPCI、C−RNTI、PRS位置情報、及びUE−IDを示すためにサイズ
の4個グループのビットに分割されることにある。デバイスIDでのこれらのパラメータの表現は、上述したような同一の手続きに従う。デバイスID割り当てに使用されるビットは、数式18乃至数式21のように生成される。
図18は、本開示の実施形態による何の位置情報も使用しないネットワークサポート型デバイスID割り当てでのデバイスID構造を示す図である。図18のデバイスID構造1800は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造1800は、2つの初期化ビット1810、順次に続くPCIビット1620のセット、C−RNTIビット1630のセット、及びUE−IDビット1640のセットを含む。
ネットワーク内の範囲であるが、何の位置情報もないモバイルデバイスの場合に、デバイスID割り当て方法は、図15を参照して説明した方法と同一の方式であり、ここで、PRS及びGPS位置情報のすべては、デバイスIDを決定するために使用される。
図15及び図18に従うデバイスID割り当て方法の間には、2つの主な差異点がある。1番目の差異点は、第1の2つの初期化ビットがそれぞれ0及び0として設定されることにより、デバイスIDを決定するのにPRS位置情報もGPS位置情報も使用されないことを特定することにある。パラメータ構成個数jは、このパラメータの組み合せに対する0と同一である。2番目の主な差異点は、残りのL−2ビットがそれぞれPCI、C−RNTI、及びUE−IDを示すためにサイズ
の3個グループのビットに分割されることにある。デバイスIDでのこれらのパラメータの表現は、上述したような同一の手続きに従う。デバイスID割り当てに使用されるビットは、数式22乃至数式24のように生成される。
第2の実施形態:固有のUE IDを有し、何の位置情報もないネットワークサポート型デバイスID割り当て
特定の実施形態(“実施形態2”と表示される)は、ネットワークサポート400を有し、専用PCI、C−RNTI ID、及び固有のUE IDがデバイスIDを決定するのに使用されるD2Dネットワークにおいて、モバイルデバイス420のようなネットワークサポート型D2DネットワークでのデバイスIDを割り当てる方法を含む。位置情報は、実施形態2のD2DネットワークでデバイスID割り当てのために使用されない。したがって、実施形態2の特定のD2Dネットワークにより使用されるパラメータのセットは、次のようである。:Pd2d={PCI,C−RNTI,固有のUE ID}
D2Dネットワーク内のすべてのデバイスがPCI、C−RNTI ID、及び固有のID情報に対するアクセスを有すると仮定することにより、デバイスID割り当ては、何の初期化ビットも含まない。デバイスID割り当ての1つの方法において、PCI、C−RNTI、及び固有のUE−ID情報を示すために、全Lビットをサイズ
の3個のグループのビットに分割する。
図19は、本開示の実施形態による固有のUE−IDを有するネットワークサポート型デバイスID割り当てでのデバイスIDの構造を示す図である。図19のデバイスID構造1900は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造1900は、PCIビット1910のセット、順次に続くC−RNTIビット1920、及びUE−IDビット1930を含み、初期化ビットは存在しない。PCI、C−RNTI、及び固有のUE−ID情報からのデバイスID割り当ては、実施形態1を参照して説明されたものと同一の手続きに従う。デバイスIDに使用されるビットは、数式25乃至数式27のように生成される。
表6は、UE−IDを有するネットワークサポート型D2Dネットワーク内のデバイスID割り当てのために使用されるビットの総数(L)と各パラメータに割り当てられるビットの個数との他の組み合せを示す。
実施形態2によるデバイスID割り当て方法は、個別の時間−周波数デバイス発見ウィンドウがデバイス発見のためのネットワークeNB410により構成されないネットワークで有用である。このようなネットワークにおいて、デバイス発見は、モバイルデバイスが他のモバイルデバイスと通信しようとする時に開始されることができる。
図20は、本開示の実施形態による必要に基づいてD2D通信及びデバイス発見を有するD2Dネットワークを示す図である。図20のD2Dネットワーク2000は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。D2Dネットワーク2000は、サービスエリア2015を有するeNB2010、送信移動局2020(UT又は送信デバイスとも称する)、及び受信移動局2030(UR又は受信デバイスとも称する)を含む。すなわち、送信移動局2020及び受信移動局2030は、eNB2010の物理的なセル内にある。より具体的に、ネットワークサポート型デバイス発見を有するネックワーク400のようなD2Dネットワーク2000において、eNB2010は、ユーザ開始に応じてデバイス発見方法を実現する。
ユーザ開始及びネットワークサポート型デバイス発見を有するD2Dネットワーク2000において、ユーザは、必要によってデバイス発見を開始し、デバイス発見の設定においてネットワークサポートを使用する。モバイルデバイスが他のデバイスとの通信を試みる場合に、デバイスは、ネットワークにその意思を伝達した後に、2つのデバイスが相互の通信範囲内にあるかを決定するためにデバイス発見プロセスを設定するブリッジの役割を果たす。
図20に示すユーザ開始デバイス発見の方法2050において、eNB2010は、デバイス発見及び2つのデバイスUT2020とUR2030との間のD2D通信を設定するのに役に立つ。ネットワーク2000内のシステム(eNB2010及びMS2020及び2030)は、ブロック2051で始まる方法2050を具現する。
ブロック2051において、送信移動局2020(UT)は、発見要請2041をeNB2010に送信する。例えば、他のモバイルデバイスと通信しようとするユーザ選択に応じて、送信移動局2020(UT)は、発見要請2041を送信する。システムは、ブロック2052に進む。
ブロック2052において、発見要請2041の受信に応じて、eNB2010は、発見可能性測定を実行する。すなわち、eNB及びネットワーク内の移動局2020及び2030は、ネットワーク内の移動局2020と2030との間のD2D通信を確立し保持する可能性を決定するためにネットワーク(又はeNB2010)に対する双方向通信2042に参加する。例えば、双方向通信2042は、位置情報に対する要請を移動局2020及び2030に送信するeNB2010を含むことができる。双方向通信2042は、位置情報をeNB2010に提供する移動局2020及び2030の応答をさらに含むことができる。
ブロック2053において、eNB2010は、発見設定メッセージ2043を送信移動局2020(UT)に送信し、発見設定メッセージ2043を受信移動局2030(UR)に送信する。システムは、ブロック2054に進む。
ブロック2054において、相互にユーザ開始デバイス発見プロセス2050に参加した移動局2020及び2030は、D2D発見プロトコルを使用して相互に通信する。システムは、ブロック2055に進む。
ブロック2055において、送信移動局2020(UT)は、発見報告2045をeNB2010に送信し、移動局2030(UR)は、発見報告2045をeNB2010に送信する。発見報告2045は、移動局2020及び2030がD2D通信に参加するか否かのeNB2010の状態を示す。
このような方法2050において、位置情報は、デバイスIDの割り当てに使用されない。位置情報がGPS又はアップリンクPRS信号からデバイスで使用可能な場合でも、位置情報は、ユーザ開始デバイス発見を有するD2Dネットワークに対するデバイスIDを割り当てるのに使用されない。これは、すべてのデバイスが時間−周波数ウィンドウ1000でデバイス発見の実行を試みる代わりにデバイスが必要によってデバイス発見を開始するので、発見信号のオーバーラップによる欠落又は不正確な検出の確率が非常に小さいためである。デバイスの固有のIDは、デバイスが同一のC−RNTIを有することにより発生する不確実性及びそれから(小さいセルネットワーク内で)不十分な物理的なセルIDになることを克服するために位置情報の代わりにデバイスID割り当てに使用される。
第3の実施形態:専用PCI及びC−RNTI情報を有するネットワークサポート型デバイスID割り当て
特定の実施形態(“実施形態3”で表示される)は、デバイスがネットワークカバレッジ内にあるものと仮定されるネットワーク400のようなネットワークサポート型D2DネットワークでのデバイスIDを割り当てる方法を含む。専用PCI及びC−RNTI IDがD2DネットワークでデバイスのデバイスIDを決定するのに使用される。位置情報及びUE−ID情報は、実施形態3に従うD2DネットワークでデバイスID割り当てのために使用されない。したがって、実施形態3の特定のD2Dネットワークにより使用されるパラメータのセットは、次のようである。:Pd2d={PCI,C−RNTI}
D2Dネットワーク内のすべてのデバイスがPCI、C−RNTI ID(仮定による)にアクセスすると仮定することにより、何の初期化ビットもデバイスID割り当てに使用されない。デバイスID割り当ての1つの方法において、PCI及びC−RNTI情報をそれぞれ示すために、全Lビットをサイズ
の2個のグループのビットに分割する。PCI、C−RNTI、及び固有のUE−ID情報からのデバイスID割り当ては、実施形態1を参照して説明されたものと同一の手続きに従う。
図21は、本開示の実施形態によるネットワークパラメータ(PCI及びC−RNTI)のみを有し、初期化ビットも、位置情報も、固有のUE−ID情報もないネットワークサポート型D2DネットワークでのデバイスIDの構造を示す図である。図21のデバイスID構造2100は、ただ説明のためのものである。他の実施形態が本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造2100は、PCIビット2110のセットと、続くC−RNTIビット2120のセットを含む。デバイスIDに使用されたビットは、数式28及び数式29のように生成される。
表7は、デバイスIDのために使用されるビットの総数(L)と各パラメータに割り当てられたビットの個数との異なる組み合せを示す。
デバイスIDがPCI及びC−RNTI IDのみでなされているために、そのデバイスIDで全PCI及びC−RNTI情報を使用する基準ビット割り当てを実現しやすい。また、表7は、基本ビット割り当てに加えて他のビット割り当てを含む。
本実施形態のデバイスID割り当て方法は、幾つかのセルにわたってD2D通信の可能性が低い大きなセルネットワークで使用されることができる。大型セルネットワークにおいて、デバイスのC−RNTI IDは、セル内のモバイルデバイスの間を識別するために使用される。他のセルでのモバイルデバイスを識別するために、PCIにより与えられたセル識別子は、区別として使用されることができる。
第4の実施形態:もっとも強い隣接セルPCI(Neighboring Strongest Cell PCIs)に基づく位置情報を使用するネットワークサポート型デバイスID割り当て
特定の実施形態(“実施形態4”で表示される)において、モバイルデバイスは、移動性管理目的のために隣接セルリストを記憶する。隣接セルリストは、それぞれの隣接セルからの受信された信号電力強度又は品質だけでなく、隣接セル測定から取得されたPCIを含む。技術的な長所として、隣接セルリスト情報は、相対的なデバイス位置情報に対するプロキシ(proxy)としてデバイスID割り当てに使用されることができる。例えば、同一のセル(すなわち、同一のサービングeNB)により提供される2つのモバイルデバイスは、同一のサービングセルPCIを有するが、それぞれの2つのモバイルデバイス内の隣接リストは、モバイルデバイスがサービングセル内で相互に異なる位置にある場合に、次のもっとも強い2つのセルに対して異なるPCI値を含む。サービングセルPCIだけを活用する場合よりデバイスIDをさらに区別するために隣接PCI値が使用されることができる。
次の例は、以下に説明される他の例を説明するために使用される。:UE1(例えば、モバイルデバイス114)及びUE2(例えば、モバイルデバイス116)のすべては、PCI=PCI1=100100100を有するeNB1(例えば、eNB102)により提供される。UE1は、PCI=PCI2=110011001を有するもっとも強い隣接セル及びPCI=PCI3=111010011を有する2番目に強い隣接セルを有する。UE2は、PCI=PCI4=100100001を有するもっとも強い隣接セル及びPCI=PCI3を有する2番目に強い隣接セルを有する。この実施形態で考慮されたPCIのk最下位ビットは、PCIをkビットを使用して示すために使用される。
表8は、デバイスID割り当てで隣接セルのPCI値を使用する様々な方法(又は方式)を示す。例えば、方式1a及び1bにおいて、デバイスIDでのPCI情報のために予約されたビットは、サービングセルのPCI及び隣接セルのK(すなわち、Kは、隣接セルの数と同一である)PCI値の中の少なくとも1つの両方ともを含むように分割される。方式2a及び2bにおいて、デバイスIDでのPCI情報のために予約されたビットは、隣接セルのK PCI値の中の少なくとも1つのPCI情報を含むように分割されるが、サービングセルのPCI情報のために予約されたビットはない。
方式1aにおいて、各PCI値に対して予約されたビット数は、同一であり固定であり得る。すなわち、K=1である。PCIビットは、5ビットがサービングセルPCIを示すように割り当てられ、4ビットが隣接セル1を示すのに割り当てられるように分割される。隣接セル2に割り当てられるビットはない。
方式1bにおいて、各PCI値に対して予約されたビット数は、設定可能である。このような設定可能性は、2つのUEが同一の隣接セルリストを有しているが、eNBが2つのUEに対応するデバイスIDを区別するプロセスを実現する場合に有利であり得る。例えば、UE1の場合、K=2の隣接セルである。PCIビットは、3ビットがサービングセルPCIを示すのに割り当てられ、3ビットが隣接セル#1を示すのに割り当てられ、3ビットが隣接セル2を示すのに割り当てられるように分割される。UE2の場合、K=1の隣接セルである。PCIビットは、6ビットがサービングセルPCIを示すのに割り当てられ、3ビットが隣接セル#1を示すのに割り当てられるように分割される。
方式2a及び2bにおいて、デバイスIDでのPCI情報のために予約されたビットは、隣接セルの少なくともK PCI値を含むように分割される。方式2aにおいて、各PCI値に対して予約されたビットの数が同一であり固定される。例えば、K=2個の隣接セルである。PCIビットは、5ビットが隣接セル#1 PCIを示すのに割り当てられ、4ビットが隣接セル#2を示すのに割り当てられるように分割される。
方式2bにおいて、各PCI値に対して予約されたビット数を構成可能である。例えば、UE1の場合、K=2個の隣接セルである。PCIビットは、6ビットが隣接セル#1のPCIを示すために割り当てられ、3ビットが隣接セル#2のPCIを示すために割り当てられるように分割される。UE2の場合、K=1個の隣接セルである。PCIビットは、9ビットが隣接セル#1のPCIを示すために割り当てられるように分割される。
第5の実施形態:eNBサポートがないad−hoc D2Dネットワークでの(GPS位置情報を使用して)デバイスID割り当て
特定の実施形態(“実施形態5”で表示される)は、ネットワークeNBがデバイス発見又はD2D通信リンクを設定するモバイルデバイスをサポートしないD2Dネットワークにおいて、モバイルデバイス520のようなモバイルデバイスに対するデバイスIDを割り当てる方法を含む。実施形態5において、デバイスは、ad−hoc方式でD2D通信を実行する。移動局520は、eNBネットワーク関連パラメータが、より具体的に後述するように、PCI、C−RNTI、及びPRS位置情報がデバイスID割り当てで使用されないD2DネットワークでデバイスID割り当てのプロセスを実現する。プロセスを実現する移動局は、デバイスIDの決定の時にGPS位置情報及びデバイスの固有のUE ID情報だけを使用する。したがって、実施形態5の特定のD2Dネットワークにより使用されるパラメータのセットは、次のようである。
Pd2d={GPS,UE−ID}
GPS位置情報がすべてのデバイスに使用可能でないことがあるので、GPS位置情報は、デバイスID割り当てに使用されることもあり又は使用されないこともある選択的なパラメータである。その結果、1つの初期化ビットは、GPS位置情報がデバイスID割り当てに使用されるか否かを示す。GPS位置情報が使用される場合に、指示子ビットは、1に設定され、GPS位置情報が使用されない場合に、指示子ビットは、ゼロに設定される。
図22及び図23は、本開示の実施形態によるGPS位置情報を有するad−hoc D2DネットワークでのデバイスID構造を示す図である。図22及び図23において、デバイスID構造2200及び2300は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造2200及び2300は、1つの初期化ビット2210、2310と続く識別子ビット1120のグループとを含む。
図22において、初期化ビット2210は、デバイスIDを生成するプロセスがGPS位置情報を使用し、デバイスIDの識別子ビット1120がGPSビットを含むように特定する値1を有する。デバイスID構造2200は、1つの初期化ビット2210と、続くGPSビット2220のセット及びUE−IDビット2230のセットとを含む。
デバイスIDでのGPS位置及びUE−ID情報の表現は、実施形態1で詳細に説明され、ここでは反復されない。デバイスID割り当てを生成するのにあたりにGPS位置情報及び固有のUE−IDのすべてを使用するモバイルデバイスの場合に、デバイスIDでの他のパラメータに対して使用されるビットは、数式30及び数式31に従って決定される。
図23において、初期化ビット2310は、デバイスIDを生成するプロセスがGPS位置情報を使用せず、デバイスIDでの識別子ビット1120がGPSビットを含まないことを特定するために値0を有する。デバイスID構造2300は、1つの初期化ビット2310と続くUE−IDビット2320のセットとを含む。UE−IDビット2320のセットは、グループ識別子ビット1120の全体である。デバイスID割り当てでの固有のUE−IDだけを使用するモバイルデバイスの場合に、固有のUE−IDを示すために使用されるビットは、数式32により与えられる。
表9は、デバイスIDでのビットの総数(L)と各パラメータに割り当てられるビットの個数との異なる組み合せを示す。
第6の実施形態:(何のGPS位置情報も使用しない)eNBサポートなしad−hoc D2DネットワークでのデバイスID割り当て
特定の実施形態(“実施形態6”で表示される)は、ネットワークeNBがデバイス発見又はD2D通信リンクの設定の時にモバイルデバイスをサポートしないD2Dネットワークにおける移動局にデバイスIDを割り当てる方法を含む。モバイルデバイス520は、ad−hoc方式でD2D通信を実行する。この実施形態において、モバイルデバイス520は、eNBネットワーク関連パラメータ、例えば、PCI、C−RNTI、及びPRS位置情報がデバイスID割り当てで使用されないD2DネットワークでのデバイスIDを割り当てる。実施形態6において、デバイスは、GPS位置情報にアクセスできないことがあり、GPS位置情報は、デバイスID割り当てに使用されない。デバイスIDは、固有のUE−IDだけを使用して割り当てられる。したがって、実施形態6の特定のD2Dネットワークにより使用されるパラメータのセットは、次のようである。
Pd2d={UE−ID}
図24は、本開示の実施形態によるGPS位置情報を有しないad−hoc D2DネットワークでのデバイスID構造を示す図である。デバイスID構造は、UE−IDビットのセットを含み、デバイスID割り当てに使用される初期化ビットはない。図24でのデバイスID構造2400は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスIDに対するUE−ID情報のマッピングについては、実施形態1を参照して上述した。UE固有のID情報を示すのに使用されるビットは、数式33に従って決定される。
GPS位置情報を有しないad−hoc D2DネットワークでデバイスIDを割り当てる方法を実現する移動局520は、デバイスIDを割り当てるにあたりに1つのパラメータだけを使用する。モバイルデバイス520は、識別子ビット1125の総個数(l2=L−l1)が複数のパラメータの中で分配されないために1つのパラメータ(すなわち、デバイスID情報パラメータ)を示すのにさらに多くのビットを使用する。例えば、モバイルデバイスは、UE−ID情報を表現するために16、24、32又は48ビットを割り当てることができる。
第7の実施形態:位置情報を有するハイブリッドD2DネットワークでのデバイスID割り当て
図25は、本開示の実施形態による隣接した2つの物理的なセルと各物理的なセル内のeNB及び移動局を示す図である。隣接する物理的なセル2505及び2515内のeNB及び移動局は、ハイブリッドD2DネットワークのデバイスIDを割り当てる方法を実現し、ここで、一部のデバイス(例えば、MS620)は、ネットワーク内の範囲であり、D2D通信リンクの設定でeNBからサポートを受信することができ、他方、他のモバイルデバイス(例えば、MS520)は、ネットワーク範囲外であり得、それら自体でad−hoc D2D通信を開始しなければならないこともある。図25に示す隣接する物理的なセル2505及び2515は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。
eNB2510(eNB1)は、eNB2510(eNB1)のサービスエリア内の物理的なセル2505を確立する。物理的なセル2505は、eNB1 2510の範囲内にあるネットワーク内のモバイルデバイスA 420a及びモバイルデバイスB 420bを含む。eNB1 2510は、2つのモバイルデバイス420aと420bとの間のD2D通信リンクの設定の時にデバイスペア(すなわち、モバイルデバイス420a及び420b)と通信する。また、物理的なセル2505は、eNB1 2510及びeNB2 2520の範囲外にあるモバイルデバイスC 520c及びモバイルデバイスD 520dを含む。モバイルデバイスC 520c及びモバイルデバイスD 520dは、ad−hoc D2D通信リンク2530のようなネットワークサポートなしにそれら間でD2D通信を確立する。モバイルデバイス520c及び520dは、相互間でad−hoc D2D通信リンク2530を通して送信制御、発見、及びデータ信号530を送受信する。
eNB2520(eNB2)は、eNB2 2520のサービスエリア内に物理的なセル2515を確立する。物理的なセル2515は、eNB2 2520の範囲内にあるネットワーク内のモバイルデバイスE 420e及びF 420fを含む。eNB2 2520は、2つのモバイルデバイス420eと420fとの間のD2D通信リンクを設定する時にデバイスペア(すなわち、モバイルデバイス420e及び420f)と通信する。また、物理的なセル2515は、ネットワーク内のモバイルデバイスG 620g及び範囲外のモバイルデバイスH 630hを含む。すなわち、モバイルデバイス620g(G)は、ネットワーク範囲内にあり、モバイルデバイス630h(H)は、eNB2 2520の範囲外にある。この例において、モバイルデバイス620g(G)は、eNB2 2520と通信できるが、eNB2 2520は、モバイルデバイス620g(G)とモバイルデバイス630h(H)との間のD2D通信リンクの設定の時に全サポートを提供できない。
下記のように、実施形態7の特定のD2Dネットワークにより使用されるパラメータのセットは、次のようにパラメータセットの中で5個のパラメータを含む。
Pd2d={PCI,C−RNTI,PRS,GPS,UE−ID}
すべてのモバイルデバイスは、1つのパラメータ−固有のUE−IDに対するアクセスを保証される。他のパラメータ(すなわち、PCI、C−RNTI、PRS、及びGPS)は、デバイスタイプ及び位置により使用可能なことがあり又は使用可能ではないこともある。モバイルデバイスがeNBの範囲に位置する場合に、デバイスは、ネットワークパラメータPCI、C−RNTI、及びPRSにアクセスする。同様に、デバイスがGPS位置サービスにアクセスする場合に、モバイルデバイスは、デバイスID割り当てを生成するのに使用されることができるGPS位置情報を有する。実施形態7でのD2Dネットワークのためのデバイス割り当てにおいて、4個の指示子ビットは、パラメータPCI、C−RNTI、PRS、及びGPS位置情報の使用又は不使用を示す。
図26及び図27は、本開示の実施形態による構成の例に対応するハイブリッドD2Dネットワークに対するデバイスIDの構造を示す図である。図26は、構成15(すなわち、j=15)の例を示し、図27は、構成1(すなわち、j=1)の例を示す。図26及び図27でのデバイスID構造2600及び2700は、ただ説明のためのものである。他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱せず使用されることができる。デバイスID構造2600及び2700は、4つの初期化ビット2610と続く識別子ビット1120のグループとを含む。
デバイスIDビットに対するパラメータのマッピングは、実施形態1の説明でより具体的に説明される。図26及び図27は、j=1及びj=15に対する構成の2つの例を示す図である。本開示の実施形態は、デバイスIDの判定に使用される正確なパラメータに基づいて幾つかの可能なデバイスID割り当て構成を含む。例えば、4つの指示子ビット2610は、デバイスID割り当ての最大16個の構成を示すことができる。すべてのパラメータがデバイスID割り当てに使用される場合に、指示子ビットは、(1,1,1,1)に設定され、パラメータ構成個数は、15に設定される。パラメータ構成個数jの場合に、
ビットに対するマッピングパラメータpに対する関数は、数式34により与えられる。
図26において、初期化ビット2610は、構成個数j=15の2進表現である、1の4つのビット値を含む。また、1の4つのビット値は、PCI、C−RNTI、PRS、及びGPS位置情報の使用を示す。結果的に、識別子ビット1120は、PCIビット2620のセット、C−RNTIビット2630のセット、PRSビット2640のセット、及びGPSビット2650のセットを含む。識別子ビット1120は、固有のUE−IDパラメータに対応するUE−IDビット2660をさらに含む。
図27において、初期化ビット2610は、構成個数j=1の2進表現である0−0−0−1の値を含む。また、0−0−0−1のビット値は、PCI、C−RNTI、PRSのパラメータの非使用を示し、GPS位置情報のパラメータの使用を示す。その結果、識別子ビット1120は、GPSビット2720のセットを含む。識別子ビット1120は、固有のUE−IDパラメータに対応するUE−IDビット2730をさらに含む。
ハイブリッドD2Dネットワークにおいて、デバイスに対するネットワーク内の状態とネットワーク外の状態とを識別するための方法が存在しなければならない。例示的な解決策は、モバイルデバイスに無線リンク障害(radio link failure)が発生する場合に、モバイルデバイスがネットワーク外にあると決定するものである。他の例示的な解決策は、モバイルデバイスがアイドルモードD2D発見又は通信に参加できる状態でネットワーク外のアイドルモードを定義するものである。例えば、モバイルデバイスは、RRC_IDLE状態にある間にもD2D発見パラメータを構成できる。デバイスIDは、デバイスがネットワーク内にあるか又はネットワーク外にあるかにより異なる方法により構成されることができる。
第8の実施形態:指示子ビットを使用しないデバイスID割り当て
特定の実施形態(“実施形態8”で表示される)は、デバイスID割り当てに使用されるパラメータを示すためにデバイスIDで指示子ビットを使用するデバイスID割り当てプロセスを含む。指示子ビットの使用は、デバイスID割り当てに使用されるパラメータを決定するのに役に立つ。しかしながら、特定のシナリオにおいて、デバイスID割り当てに使用されるパラメータに関する情報が必要でないこともある。例えば、D2Dネットワークで受信モバイルデバイスは、デバイスIDに対応する発見送信パターンにより送信モバイルデバイスを識別できる。すなわち、他のデバイスIDを有するモバイルデバイスは、異なる送信パターンを有する。送信モバイルデバイスのデバイスIDを決定する特定のシナリオにおいて、送信モバイルデバイスのデバイスIDが構成される方法の正確な細部事項を認識する必要はない。
デバイスIDの構成の時に様々なパラメータ(例えば、4つ又は5つのパラメータ)を使用する場合に、特に、デバイスID割り当てのために使用されたビットの個数が限定されるか又は制約的である場合に、使用された正確なパラメータを表示するビットを使用することが非効率的であり得る。例えば、16個以下のビットがデバイスIDで使用されることができることを要求する制限である場合に、Pd2dに4個のパラメータがあり、デバイスID割り当てですべての可能なパラメータ構成が可能であり、その後に、16個の可能なビットの中で4個の指示子ビットがデバイスID割り当てに使用されるパラメータを示すために使用される。デバイスIDのパラメータのよりよい表現は、パラメータをより詳細に示すために4ビットを用いて提供されることができる。デバイスID割り当てのための同一のパラメータを使用するデバイスの場合に、パラメータのよりよい表現のための指示子ビットの使用は、デバイスをより差別化し、デバイスID衝突減少につながることができる。
図28は、本開示の実施形態による不十分な数のパラメータにより引き起こされるデバイスID衝突の例を示す図である。モバイルデバイスA 2810及びモバイルデバイスB 2820のそれぞれは、そのデバイスIDを割り当てるプロセスにおいて、PCI、C−RNTI、GPS位置情報、及び固有のUE−IDを使用する。この例において、eNB2825は、ハイブリッドD2Dネットワークを含む物理的なセル2800を確立する。したがって、実施形態8の特定のD2Dネットワークにより使用されるパラメータのセットは、次のようである。
Pd2d={PCI,C−RNTI,GPS,UE−ID}
モバイルデバイス2810(A)及びモバイルデバイス2820(B)の各々は、4個の指示子ビットを使用し、自身のデバイスID割り当てで同一のパラメータのセットを使用し、これは、4個の指示子ビットがデバイス2810及び2820の両方に対して同一であることを意味する。この例において、2ビットは、PCI用に使用され、4ビットは、C−RNTI用に使用され、3ビットは、GPS用に使用され、3ビットは、UE−ID用に使用される。各パラメータを表現するビットの異なる割り当ては、本開示から逸脱せず使用されることができる。モバイルデバイス2810及び2820(A及びB)は、指示子ビットと同一のデバイスID2830を有する。しかしながら、デバイスIDを割り当てるプロセスにおいて、指示子ビットが除去され、その代わりに、PCIのための3ビット、C−RNTIのための5ビット、GPSのための3ビット、及びUE−IDのための5ビットが使用される場合に、モバイルデバイス2810(A)のデバイスID2840は、4ビット位置でモバイルデバイス2820(B)のデバイスID2845とは異なる。
一定の個数のビットが使用されたパラメータに関係なくデバイスIDのために使用され、同一の数のビットが各パラメータを示すために使用されるD2Dデバイス割り当て方式において、デフォルトビットシーケンス(default bit sequence)は、D2DデバイスID割り当てで使用されないパラメータのために使用される。このようなシナリオにおいて、パラメータの不在がデフォルトビットシーケンスの使用により推論されることができるために、使用されたパラメータを示すために指示子ビットを使用する必要はない。
以下では、デバイスIDでの指示子ビットを使用しない長所及び短所について説明する。デバイスIDで指示子ビットを使用しない長所は、
1 パラメータを示すための余分のビットの提供
2 総ビット数及び各パラメータのビット数が固定される場合にリダンダンシーの記憶
3 (図28に示す例)デバイスIDを示すにあたりに類似のパラメータを使用するデバイスに対するデバイスID衝突の減少
4 デバイスに関する重要な情報は、より少ない指示子ビットを使用して提供されることができる。例えば、図28において、4個の指示子ビットは、4個のパラメータの使用を示す。しかしながら、デバイスがネットワーク内にあるか又はネットワーク外にあるかに関する情報だけが必要な場合に、この情報は、1ビットで提供されることができる。
デバイスIDで指示子ビットを使用しない短所は、
1 デバイスIDを形成するのに使用されるパラメータに関する情報がない(例えば、ハイブリッドD2Dネットワークでのネットワーク内とネットワーク外との間を区別することは難しい)。
2 2つのデバイスがデバイスID割り当てにおいて他のパラメータを使用する場合に頻繁なデバイスID衝突がある。しかしながら、このようなデバイスID衝突の可能性は、よりよいパラメータ表現により得る利得より低いという点に留意すべきである。
3 指示子ビットの使用は、デバイスID範囲に対して融通性を許容することができる。すなわち、指示子ビットは、デバイスIDサイズの変動を特定するのに使用されることができる。例えば、デバイスIDが15ビットサイズであることを示すために構成0000を使用することができ、構成1111は、30ビットであるデバイスIDを示すことができる。
本開示において、3つの他のクラスのD2Dネットワーク−eNBサポートD2Dネットワーク、eNBサポートがないad−hoc D2Dネットワーク及びハイブリッドD2Dネットワークに対して異なるデバイスID割り当て方法が説明される。
本開示は、実施形態で説明されたが、様々な変更及び修正が当業者に提案されることができる。また、本開示は、添付の特許請求の範囲内に属する変更及び修正を含むものと意図される。