JP6432819B2 - 機能ユニットの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、機能ユニットの取付構造に関し、特に、壁体に取付枠を組み込み、この取付枠内に郵便受け等の機能ユニットを取り付ける技術に関する。
従来、コンクリートブロックで形成される門柱に孔を設け、この孔に郵便受箱を挿入し、その後、コンクリートブロックの外面にモルタルを被着して、郵便受箱を門柱に取り付ける取付構造が、特許文献1等によって提案されている。
特許文献1の取付構造では、モルタルの被着時に郵便受箱が汚れることを防ぐために、郵便受箱にマスキングを行う必要があり、施工に手間がかかる。また、特許文献1の取付構造では、郵便受箱を取り付けた後で、モルタルの被着等の仕上げ施工を行うため、郵便受箱の傷つきや破損が生じやすい。
この問題を解決可能なものとして、例えば、特許文献2には、ブロックの積み上げの際に取付枠を組み込んで門柱を形成し、その後、門柱の表面仕上げを施し、この仕上げ後に、郵便受けを含む機能ユニットを取付枠内に嵌装する取付構造が、提案されている。
実公昭63−22180号公報 実公昭59−19867号公報
上述した特許文献2の取付構造は、取付枠とブロックとの間に間隙が生じる場合に、この間にスペーサを介在させることによって、取付枠を門柱に組み込むものである。
つまり、特許文献2の取付構造は、取付枠とブロックとの間にモルタル等の目地材を充填しながら、取付枠を門柱に組み込むものではなく、各ブロックを目地材を介して積み上げるブロックの積み上げ施工と、取付枠を門柱に組み込む施工とが異なる施工であった。
本発明は、郵便受け等の機能ユニットが取り付けられる取付枠を、コンクリートブロックの積み上げと同様の施工で、コンクリートブロックで形成される壁体に組み込むことができる機能ユニットの取付構造を提案することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明の機能ユニットの取付構造は、複数のコンクリートブロックを上下左右に目地材を介して積み重ね、左右に並ぶ前記コンクリートブロック間に鉄筋を配して形成される壁体と、前記壁体の一部に組み込まれる取付枠と、前記取付枠内に取り付けられる機能ユニットとを備え、各コンクリートブロックは、左右の端部の一方又は両方に、凹部を有し、前記取付枠は、左右一対の縦枠と、上下一対の横枠とを有し、左右一対の前記縦枠はそれぞれ、左右方向の外側に向けて突出する複数の突出部を有し、前記複数の突出部は、前後に離れて位置し、且つ少なくともその先部分が前記凹部内に位置し、前後に隣接する前記突出部間に、前記鉄筋が配されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために本発明の他の機能ユニットの取付構造は、複数のコンクリートブロックを上下左右に目地材を介して積み重ね、左右に並ぶ前記コンクリートブロック間に鉄筋を配して形成される壁体と、前記壁体の一部に組み込まれる取付枠と、前記取付枠内に取り付けられる機能ユニットとを備え、前記取付枠は、左右一対の縦枠と、上下一対の横枠とを有し、左右一対の前記縦枠はそれぞれ、左右方向の外側に向けて突出する複数の突出部を有し、前記複数の突出部は、前後に離れて位置し、前後に隣接する前記突出部間に、前記鉄筋が配され、前記突出部は、前記縦枠の一部を左右方向の外側に向けて突出するように折り曲げた形状であり、前記取付枠内に取り付けた前記機能ユニットと前記突出部との間に、電線を挿通可能な空間が設けられることを特徴とする。
本発明の機能ユニットの取付構造では、郵便受け等の機能ユニットが取り付けられる取付枠を、コンクリートブロックの積み上げと同様の施工で、コンクリートブロックで形成される壁体に組み込むことができる。
本発明の一実施形態の機能ユニットの取付構造を示す斜視図であり、一部のコンクリートブロックと目地材の図示を省略した図である。 同上の機能ユニットの取付構造が備える取付枠の斜視図である。 同上の機能ユニットの取付構造を示す斜視図であり、一部のコンクリートブロックと一部の目地材と表カバーの図示を省略した図である。 同上の機能ユニットの取付構造を示し、図1のA−A´における平断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態の機能ユニットの取付構造は、図1に示すように、複数のコンクリートブロック10(以下「ブロック10」と記載する)で形成される壁体1と、壁体1の一部に組み込まれる取付枠2と、取付枠2内に取り付けられる機能ユニットとを備える。本実施形態の機能ユニットの取付構造は、取付枠2を覆い隠す一対の表カバー4と裏カバー5とを更に備える。以下では、図1に示す状態を基準として、図1の矢印X1で示す向きを前方とし、その反対の向きを後方とし、矢印Y1で示す向きを右方とし、その反対の向きを左方とし、矢印Z1で示す向きを上方とし、その反対の向きを下方として、各構成について説明する。
壁体1は、複数のブロック10を上下左右に目地材14を介して積み重ね、左右に並ぶブロック10間に鉄筋11を配して形成される。鉄筋11は、上下方向を長手方向とする棒状体であり、その下端部が、例えば、ベースとなる鉄板の上面に溶着等で固定されている。なお、鉄筋11は、その下端部が、基礎に埋め込まれて固定されたものであってもよい。鉄筋11の上下長さは、本実施形態では、5段のブロック10の上下長さと略同じである。ここで、5段のブロック10の上下長さとは、各ブロック10間に充填される目地材14の上下厚みも含めた長さである。なお、鉄筋11の上下長さは、壁体1の上下長さ(つまり、6段のブロック10の上下長さ)と略同じであってもよい。目地材14は、モルタル等であり、硬化することによって、各ブロック10と鉄筋11とを一体化させる。
ブロック10は、例えば、JIS A5406等に規定されているコンクリートブロックである。各ブロック10は、左右の端部のうち一方または両方に凹部12を有し、左右方向の中央部に空洞部13を有する。凹部12と空洞部13は、ブロック10を上下方向に貫通する。凹部12は、左右方向の外側に向けて開口する。凹部12と空洞部13はそれぞれ、ブロック10の厚み方向(前後方向)の中央部に位置する。凹部12は、平断面形状が略U字状であり、空洞部13は、平断面形状が略矩形状である。
本実施形態では、複数のブロック10は、左右の端部にそれぞれ凹部12を有する基本ブロック100と、左右の端部のうち一方の端部にのみ凹部12を有する隅用ブロック101とで構成される。基本ブロック100は、壁体1の左右方向の中央部を構成し、隅用ブロック101は、壁体1の左右方向の両端部を構成する。基本ブロック100は、左右方向に並ぶ3つの空洞部13を有する。隅用ブロック101は、空洞部13を1つ有する。隅用ブロック101の左右幅は、基本ブロック100の左右幅の略半分である。
壁体1を形成する複数のブロック10は、本実施形態では、1列の基本ブロック100と、その左右にそれぞれ1列ずつ位置する隅用ブロック101とで構成される。なお、壁体1を形成する複数のブロック10は、複数列の基本ブロック100と、その左右にそれぞれ1列ずつ位置する隅用ブロック101とで構成されるものであってもよいし、複数列の基本ブロック100のみで構成されるものであってもよい。
壁体1の前後左右の面には、必要に応じて、モルタルや塗料の塗布等の仕上げ施工がなされる。また、壁体1上には、必要に応じて、かさ木が取り付けられる。
取付枠2は、壁体1の一部に組み込まれる。詳しくは、複数のブロック10を上下左右に積み重ねていく際に、一部のブロック10の代わりに取付枠2を配置することによって、取付枠2は壁体1の一部に組み込まれる。取付枠2のサイズは、ブロック10の整数倍と略同じである。本実施形態では、取付枠2は、上下に積み上げた3段の基本ブロック100の上下長さ及び左右幅及び前後厚みと略同じサイズである。なお、取付枠2は、上記のサイズに限定されるものではない。例えば、取付枠2は、上下に3段、左右に2列の計6つの基本ブロック100の上下長さ及び左右幅及び前後厚みと略同じサイズであってもよいし、これ以外のサイズであってもよい。なお、3段の基本ブロック100の上下長さとは、各基本ブロック100間に充填される目地材14の上下厚みも含めた長さである。
取付枠2について更に詳しく説明する。取付枠2は、図2に示すように、前方から視て略矩形状の枠体であり、左右一対の縦枠6と、上下一対の横枠7とを有する。
左右一対の縦枠6はそれぞれ、左右方向の外側に向けて突出する複数(本実施形態では2つ)の突出部60を有する。各突出部60は、縦枠6に上下方向に亘って位置する。複数の突出部60は、前後に離れて位置する。前後に隣接する突出部60間には、鉄筋11が配される空間S1が設けられる。本実施形態では、各突出部60は、縦枠6の一部を左右方向の外側に向けて突出するように折り曲げた形状である。そのため、取付枠2内に取り付けた機能ユニットと各突出部60との間には、機能ユニットに接続される電線9を挿通可能な空間S2が設けられる。
各突出部60は、平断面形状が略V字状であり、前壁部600と後壁部601と先端壁部602とを有する。前壁部600と後壁部601と先端壁部602はそれぞれ、平板状である。前壁部600は、左右方向の外側ほど後方に位置するように、左右方向に対して傾いており、後壁部601は、左右方向の外側ほど前方に位置するように、左右方向に対して傾いている。先端壁部602は、前後方向を幅方向とする平板状であり、前端部が前壁部600の左右方向の外側の端部に連続し、後端部が後壁部601の左右方向の外側の端部に連続する。なお、先端壁部602は、前後幅の短いものであってもよく、すなわち、略線状であってもよい。また、各突出部60は、前壁部600と後壁部601とが平行なものや、前壁部600と後壁部601とが左右方向の外側ほど離れるように傾いたものであってもよい。
各縦枠6は、各突出部60の前後にそれぞれ、平坦部61を有する。平坦部61は、前後方向を幅方向とし、上下方向を長さ方向とし、左右方向を厚み方向とする平板状である。本実施形態では、各縦枠6は、3つの平坦部61を有する。各平坦部61は、前後に離れて位置する。各平坦部61はそれぞれ、前壁部600の左右方向の内側の端部、または後壁部601の左右方向の内側の端部、またはその両方に連続する。各平坦部61と各先端壁部602は、平行である。なお、各平坦部61は、前後幅が短いものであってもよく、すなわち、略線状であってもよい。
各縦枠6は、前後の端部にそれぞれ、左右方向の外側に向けて突出する突片62を更に有する。各突片62は、縦枠6に上下方向に亘って位置する。前後一対の突片62は、突出長さが互いに同じであり、互いに平行である。各突片62の突出長さ(左右方向の長さ)は、各突出部60の突出長さ(左右方向の長さ)よりも短い。各突出部60のうち、各突片62よりも左右方向の外側に位置する部位の長さは、ブロック10の凹部12の深さ(左右方向の長さ)よりも短い。
各縦枠6には、前側から順に、突片62、平坦部61、突出部60、平坦部61、突出部60、平坦部61、突片62が並ぶ。また、各突出部60では、前壁部600、先端壁部602、後壁部601が、前側から順に並ぶ。
縦枠6は、例えば、1枚の鋼板を折り曲げ加工することによって形成される。なお、縦枠6は、鋳造や溶接により、折り曲げ加工後の形と同じ形状に形成してもよい。つまり、縦枠6の一部を左右方向の外側に向けて突出するように折り曲げた形状の突出部60とは、折り曲げ加工に限らず、鋳造や溶接によって形成した突出部60も含む。
上下一対の横枠7はそれぞれ、上下方向に貫通する貫通孔70を有する。各横枠7は、左右に並ぶ複数の貫通孔70を有する。各貫通孔70は、取付枠2の上下に隣接して配されるブロック10(基本ブロック100)の各空洞部13に対して、上下方向に並ぶ位置に配される。本実施形態では、各横枠7は、左右方向に並ぶ3つの貫通孔70を有する。各貫通孔70の孔縁には、上下方向の外側に向けて突出する筒状の立ち上がり部71が設けられる。
各横枠7は、前後の端部にそれぞれ、上下方向の外側に向けて突出する突出片72を更に有する。各突出片72は、横枠7に左右方向に亘って位置する。横枠7は、例えば、1枚の鋼板を折り曲げ加工等することによって形成される。
上下一対の横枠7は、その左右の端部が、溶接や接着やリベット固定等によって、左右一対の縦枠6の上下の端部にそれぞれ固定される。
本実施形態では、各横枠7の左右の端部の形状は、縦枠6の平断面形状に対応して、略W字状である。つまり、各横枠7は、その左右の端部にそれぞれ、縦枠6の各突出部60の内側に合致する形状の差し込み部73を複数(本実施形態では2つ)有する。各差し込み部73は、左右方向の外側に向けて突出する。上下一対の横枠7は、各差し込み部73を各突出部60の内側に合致させた状態で、左右一対の縦枠6の上下の端部にそれぞれ固定される。このとき、各横枠7の突出片72の先端と、各縦枠6の上下端とが略面一となるように、各横枠7は各縦枠6に固定される。これにより、取付枠2の上面と下面は、周方向に亘って縁が上下方向の外側に突出した形状となる。
各横枠7の各貫通孔70は、蓋8を装着することで塞ぐことが可能である。例えば、上側に配される横枠7は、その上方に配されるブロック10との間に充填される目地材14が各貫通孔70を通じて取付枠2の内側の空間に流れ込まないように、各貫通孔70に蓋8が装着される。なお、上側に配される横枠7は、貫通孔70を有さないものであってもよい。
取付枠2内には、機能ユニットが着脱自在に取り付けられる。機能ユニットは、郵便受け3、カメラ付きインターホン、照明装置、表札、電気自動車の充電装置、宅配便を受け取るロッカー、食材等を受け渡しする保温・保冷ロッカー等の各機器から選択される任意の組み合せである。機能ユニットは、各機器を一体化したものであってもよい。なお、機能ユニットは、上記の各機器の中の1つだけであってもよい。
本実施形態では、機能ユニットは、郵便受け3である。郵便受け3は、図1及び図3に示すように、矩形箱状の収納部30と、収納部30の前面の上端部から前方に突出する投函部31と、収納部30の後面に設けられる取出し口を開閉する開閉蓋(図示せず)とを有する。投函部31には、郵便物が投函される投函口が設けられている。郵便受け3は、収納部30の内部や投函口等を照らす照明器具(図示せず)を更に有する。
本実施形態では、郵便受け3は、収納部30の左右幅が、右側の縦枠6の平坦部61と左側の縦枠6の平坦部61間の距離よりも若干短く、且つ収納部30の上下長さが、上下に並ぶ2段の基本ブロック100の上下長さと略同じである。なお、2段の基本ブロック100の上下長さとは、各基本ブロック100間に充填される目地材14の上下厚みも含めた長さである。郵便受け3は、収納部30の上下長さが、基本ブロック100の1個分の上下長さと略同じものや、基本ブロック100の1.5個分の上下長さと略同じものであってもよい。郵便受け3のサイズは、使用者が用途に応じて、適宜選択可能である。
取付枠2を覆い隠す一対の表カバー4,裏カバー5はそれぞれ、矩形板状である。表カバー4は、取付枠2の前面に取り付けられ、裏カバー5は、取付枠2の後面に取り付けられる。表カバー4,裏カバー5のサイズはそれぞれ、郵便受け3のサイズと配置に対応している。
続いて、本実施形態の機能ユニットの取付構造の施工手順の一例について説明する。以下では、機能ユニットとして、郵便受け3のみを取り付ける場合の施工手順の一例について説明する。
まず、ベースとなる鉄板や基礎等に垂直に設けられた2本の鉄筋11が、左右に隣接するブロック10間に位置するように、複数のブロック10を上下に2段、左右に3列積み重ねる。詳しくは、基本ブロック100を2本の鉄筋11間に2段積み上げ、その左右両側にそれぞれ隅用ブロック101を2段積み上げる。このとき、上下方向及び左右方向に隣接する各ブロック10間には目地材14を充填して、各ブロック10と鉄筋11とを一体化させる。ここで、ベースとなる鉄板や基礎等から引き出した電線9を、1段目と2段目の基本ブロック100の空洞部13の1つに通して、この電線9を2段目の基本ブロック100の上方に引き出す。電線9は、一端(下端)が電力供給源に接続されている。
次いで、2段目の基本ブロック100上に目地材14を塗り付け、その上に取付枠2を上方から落とし込んで積み重ねる。このとき、2段目の基本ブロック100の空洞部13から上方に引き出された電線9を、下側に位置する横枠7の貫通孔70の1つを通じて、取付枠2内に導入する。取付枠2を2段目の基本ブロック100上に積み重ねた状態で、2本の鉄筋11はそれぞれ、各縦枠6の2つの突出部60間の空間S1に配される。ここで、2本の鉄筋11はそれぞれ、各縦枠6の長手方向に亘って、空間S1に位置する。本実施形態では、各鉄筋11の先端(上端)の位置は、各縦枠6の上端の位置と略同じである。
次いで、取付枠2の左右においてそれぞれ、2段目の隅用ブロック101上に目地材14を塗り付け、その上に隅用ブロック101を3段、目地材14を間に充填しながら積み上げる。このとき、各縦枠6の2つの突出部60はそれぞれ、その先部分が、図4に示すように、取付枠2の左右の3段の隅用ブロック101の凹部12内に位置する。またこのとき、各縦枠6の前後2つの突片62が、取付枠2の左右の3段の隅用ブロック101の側面の前端部(凹部12よりも前側の部分)と後端部(凹部12よりも後側の部分)に当たる。
次いで、取付枠2とその左右の3段の隅用ブロック101との間にそれぞれ目地材14を充填し、取付枠2とその左右の3段の隅用ブロック101と左右2本の鉄筋11とを一体化させる。このとき、取付枠2の上面(つまり、上側の横枠7の前後の突出片72間の上面)とその左右の3段の隅用ブロック101の上面とは略面一となる。
次いで、取付枠2の上面(上側に位置する横枠7の前後の突出片72間の上面)に目地材14を塗り付け、その上に基本ブロック100を積み上げる。このとき、基本ブロック100は、上側に位置する横枠7の前後の突出片72の先端(上端)上に載置される。ここで、上側に位置する横枠7の各貫通孔70は全て、蓋8で塞いでおく。そして、5段目の左右の各隅用ブロック101上に、目地材14を介して隅用ブロック101を積み上げる。そして、取付枠2上の基本ブロック100と6段目の左右の隅用ブロック101との間に目地材14を充填する。なお、本実施形態では、取付枠2上の基本ブロック100と6段目の左右の隅用ブロック101との間には、鉄筋11は存在しない。以上のようにして、3つの基本ブロック100と左右6段ずつの隅用ブロック101と取付枠2と左右2本の鉄筋11とが目地材14を介して一体化した壁体1が形成される。
次いで、最上段に並ぶ3つのブロック10上に、目地材14を介してかさ木を設置する。なお、かさ木の設置は、省略可能である。
次いで、取付枠2の前面のうち、郵便受け3の投函部31が配置される箇所よりも下方の部位に、表カバー4をネジ等で取り付ける。このとき、表カバー4は、その前面が周囲のブロック10の前面と略面一となる。また、表カバー4は、上下方向において、投函部31の下端が位置する予定の箇所から取付枠2の前面の下端(つまり下側の横枠7の前側の突出片72の下端)までを覆う。また、表カバー4は、左右方向において、取付枠2の前面の左端から右端(つまり右側の縦枠6の前側の突片62の右端から左側の縦枠6の前側の突片62の左端)までを覆う。
次いで、壁体1の前後左右の面全体と、表カバー4の前面全体に、モルタル等を塗布し、その上から塗料を塗布する。
次いで、取付枠2の後方から、取付枠2内に郵便受け3を挿入し、投函部31を、表カバー4と取付枠2の上側の横枠7の間に位置させた状態で、郵便受け3を取付枠2内に取り付ける。例えば、収納部30の上面を上側の横枠7の下面に当てた状態で、収納部30の内側から収納部30の左右の側面にねじ等を打ち込んで、収納部30の左右の側面を、左右の縦枠6の平坦部61に固定する。ここで、郵便受け3を取付枠2内に固定する前に、必要あれば、取付枠2内に導入した電線9を、郵便受け3と縦枠6の突出部60との間の空間S2に挿通させて、電線9を郵便受け3の側方や上方へ導く。そして、郵便受け3の上部や側部にある照明器具のコネクタに電線9を接続する。なお、照明器具のコネクタが郵便受け3の下部にある場合には、取付枠2内に導入した電線9は、空間S2内を挿通させることなく、コネクタに接続するようにしてもよい。
次いで、取付枠2の後面のうち、収納部30よりも下方の部位に裏カバー5をねじ等で取り付けて、取付枠2内の下方の空きスペースを、裏カバー5で覆い隠す。
次いで、取付枠2と郵便受け3との間や、郵便受け3と各カバー4,5との間に隙間がある場合には、隙間カバー(図示せず)を取り付けて、その隙間を埋める。
以上のような施工手順で施工することで、図1に示す本実施形態の機能ユニットの取付構造が形成される。
なお、上述した施工手順では、機能ユニットとして郵便受け3のみを取り付ける例について説明したが、取付枠2内の郵便受け3の下方のスペースには、その他の各機器を追加で取り付け可能である。その場合、取付枠2から裏カバー5を取り外すことによって、各機器は取付枠2内に取り付け可能である。このとき、電線9は、各機器と突出部60との間の空間S2に配線可能である。
また、上述した施工手順では、取付枠2内に郵便受け3を上側に寄せて配する例について説明したが、郵便受け3は、取付枠2内の上下方向の中央部に配するようにしてもよいし、取付枠2内の下側に寄せて配するようにしてもよい。その場合、取付枠2内には、郵便受け3の上方にスペースができ、このスペースにその他の各機器が取り付け可能である。またこの場合、表カバー4は、郵便受け3の配置に対応して、投函部31の上方や下方を覆い隠し、裏カバー5は、郵便受け3とその他の機器の配置に対応して、収納部30の上方や下方を覆い隠す。
なお、壁体1は、上下に並ぶブロック10間や、上下に並ぶブロック10と取付枠2との間に、左右方向を長手方向とする他の鉄筋を更に配して形成してもよい。
以上説明した本実施形態の機能ユニットの取付構造は、下記の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、本実施形態の機能ユニットの取付構造は、壁体1と、壁体1の一部に組み込まれる取付枠2と、取付枠2内に取り付けられる機能ユニット(郵便受け3等)とを備える。壁体1は、複数のコンクリートブロック10を上下左右に目地材14を介して積み重ね、左右に並ぶブロック10間に鉄筋11を配して形成される。取付枠2は、左右一対の縦枠6と、上下一対の横枠7とを有する。左右一対の縦枠6はそれぞれ、左右方向の外側に向けて突出する複数の突出部60を有し、複数の突出部60は、前後に離れて位置し、前後に隣接する突出部60間に、鉄筋11が配される。
以上のような構成とすることで、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、複数のブロック10を積み重ねる際に、一部のブロック10の代わりに取付枠2を積み重ねても、取付枠2の縦枠6が有する突出部60間に、鉄筋11を配することができる。また、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、取付枠2とその横に並ぶブロック10との間に充填される目地材14が突出部60間に入り込むことによって、取付枠2とその横のブロック10と鉄筋11とを一体化することができる。すなわち、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、取付枠2を、コンクリートブロック10の積み上げと同様の施工で、コンクリートブロック10で形成される壁体1に組み込むことができる。加えて、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、取付枠2の縦枠6が有する突出部60間に鉄筋11が配されることによって、取付枠2の壁体1への取付強度を高めることができる。
また、本実施形態の機能ユニットの取付構造は、上記の構成に加えて、更に下記の構成を有する。なお、下記の構成は、付加的な構成である。
本実施形態の機能ユニットの取付構造では、各ブロック10は、左右の端部の一方又は両方に、凹部12を有する。複数の突出部60は、少なくともその先部分が凹部12内に位置する。
このように、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、取付枠2の縦枠6が有する突出部60の先部分が、その横のブロック10の凹部12に入り込むことで、取付枠2の壁体1への取付強度を更に高めることができる。
また、本実施形態の機能ユニットの取付構造は、上記の各構成に加えて、更に下記の構成を有する。なお、下記の構成は、付加的な構成である。
本実施形態の機能ユニットの取付構造では、左右一対の縦枠6は、それぞれの前後の端部に、左右方向の外側に向けて突出した突片62を有する。
このような構成とすることで、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、取付枠2とその横に配されるブロック10との間に充填される目地材14が、前後に漏れ出すことを突片62によって抑制できる。
また、本実施形態の機能ユニットの取付構造は、上記の各構成に加えて、更に下記の構成を有する。なお、下記の構成は、付加的な構成である。
本実施形態の機能ユニットの取付構造では、各突出部60は、縦枠6の一部を左右方向の外側に向けて突出するように折り曲げた形状であり、取付枠2内に取り付けた機能ユニットと突出部60との間に、電線9を挿通可能な空間S2が設けられる。
このような構成とすることで、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、機能ユニットを取付枠2の縦枠6に当てて又は近接させて配置した場合でも、機能ユニットと縦枠6との間に、電線9を挿通するためのスペースを確保することができる。これにより、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、機能ユニットの仕様に合わせた電線9の配線が行いやすい。
また、本実施形態の機能ユニットの取付構造は、上記の構成に加えて、更に下記の構成を有する。なお、下記の構成は、付加的な構成である。
本実施形態の機能ユニットの取付構造では、上下一対の横枠7の一方又は両方は、電線9を挿通可能な貫通孔70を有する。
このような構成とすることで、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、ブロック10から取付枠2内へ、横枠7の貫通孔70を通して電線9を導入することができる。これにより、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、前記の導入の際に、電線9が外部に露出することを抑制できる。
また、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、縦枠6に突出部60と突片62を設けて、縦枠6の平断面形状をジグザク形状としたことで、取付枠2にかかる上方からの荷重に対する強度を強化することができる。
また、本実施形態の機能ユニットの取付構造では、横枠7の貫通孔70の周縁部に上下方向の外側に向けて突出する筒状の立ち上がり部71を設けたことで、目地材が貫通孔70を介して取付枠2の内側に入り込むことを立ち上がり部71によって抑制できる。
なお、上述した実施形態では、各突出部60として、縦枠6の一部を折り曲げた形状のものを例として説明したが、各突出部60は、縦枠6の左右方向の外側に、溶着や接着により取り付けたものであってもよい。
また、上述した実施形態では、各突出部60を、その先部分が、ブロック10の凹部12内に位置するように設けた例として説明したが、各突出部60は、その先部分が、鉄筋11の前後に位置すればよく、ブロック10の凹部12内まで突出していなくてもよい。
また、上述した実施形態では、各縦枠6の前後の端部に突片62を設けた例について説明したが、各縦枠6は、突片62を有していないものであってもよい。同様に、各横枠7は、突出片72を有していないものであってもよい。
また、上述した実施形態では、各横枠7に貫通孔70を設けた例について説明したが、各横枠7は、貫通孔70を有していないものであってもよい。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 壁体
2 取付枠
6 縦枠
7 横枠
9 電線
10 コンクリートブロック
11 鉄筋
12 凹部
14 目地材
60 突出部
62 突片
70 貫通孔
S2 空間

Claims (4)

  1. 複数のコンクリートブロックを上下左右に目地材を介して積み重ね、左右に並ぶ前記コンクリートブロック間に鉄筋を配して形成される壁体と、
    前記壁体の一部に組み込まれる取付枠と、
    前記取付枠内に取り付けられる機能ユニットとを備え、
    各コンクリートブロックは、左右の端部の一方又は両方に、凹部を有し、
    前記取付枠は、
    左右一対の縦枠と、上下一対の横枠とを有し、
    左右一対の前記縦枠はそれぞれ、
    左右方向の外側に向けて突出する複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は、前後に離れて位置し、且つ少なくともその先部分が前記凹部内に位置し、
    前後に隣接する前記突出部間に、前記鉄筋が配されることを特徴とする機能ユニットの取付構造。
  2. 左右一対の前記縦枠は、それぞれの前後の端部に、左右方向の外側に向けて突出する突片を有することを特徴とする請求項1に記載の機能ユニットの取付構造。
  3. 複数のコンクリートブロックを上下左右に目地材を介して積み重ね、左右に並ぶ前記コンクリートブロック間に鉄筋を配して形成される壁体と、
    前記壁体の一部に組み込まれる取付枠と、
    前記取付枠内に取り付けられる機能ユニットとを備え、
    前記取付枠は、
    左右一対の縦枠と、上下一対の横枠とを有し、
    左右一対の前記縦枠はそれぞれ、
    左右方向の外側に向けて突出する複数の突出部を有し、
    前記複数の突出部は、前後に離れて位置し、
    前後に隣接する前記突出部間に、前記鉄筋が配され、
    前記突出部は、前記縦枠の一部を左右方向の外側に向けて突出するように折り曲げた形状であり、前記取付枠内に取り付けた前記機能ユニットと前記突出部との間に、電線を挿通可能な空間が設けられることを特徴とする機能ユニットの取付構造。
  4. 上下一対の前記横枠の一方又は両方は、前記電線を挿通可能な貫通孔を有することを特徴とする請求項に記載の機能ユニットの取付構造
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