JP6432545B2 - 炉体構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉等の炉体を構築(新設、補修など)する炉体構築方法に関する。
コークス炉は、石炭をコークス化する炭化室と、炭化室に熱を供給する燃焼室とが交互に連なる構成を有しており、燃焼室からの熱をれんがの伝熱を用いて炭化室に供給し、炭化室内の石炭を乾留してコークスを製造する炉である。このようなコークス炉は、多数のれんがを積み上げて、炭化室と燃焼室とを隔離する側壁を形成し、築炉したものである。
コークス炉は、1000℃を超える高温状態に保たれる。このため、コークス炉の側壁には、高温での体積変化が比較的小さく、そのうえ熱伝導性が良好で、かつ、機械的強度が大きい珪石(SiO2)れんがが多く用いられている。
このような珪石れんが(以下、単に「れんが」ともいう)同士は、モルタルによって接合される。もっとも、コークス炉では、操業により長期にわたり温度サイクルがかかるため、操業温度において体積変化の大きいモルタルを用いると、膨張と収縮とを繰り返して、強度が低下したり、れんがとの間に隙間が生じてガスリークが生じたりするという問題が発生する場合がある。
このため、コークス炉には、操業温度において熱膨張および熱収縮がほとんど無い特性を有する珪石(SiO2)を主成分とするモルタル(珪石モルタル)を用いる。これにより、強度が低下したり、れんがとの間に隙間が生じたりすることを防止する。
コークス炉の新設、パドアップ(既存の基礎を残し、炉を新設すること)または部分的な積替え補修において、れんがを施工(築炉)する作業は膨大で、多大な時間を要する。
そこで、従来、モジュールブロック工法と呼ばれる工法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
モジュールブロック工法は、炉体構築現場から離れた別地で、事前にれんがを所定サイズのブロック(モジュールブロック)に組み立てた後、このモジュールブロックを、炉体構築現場へ運搬し、炉体構築現場にある耐火物の上に接合する工法である。
このようなモジュールブロック工法を採用することで、築炉期間の短縮が期待される。
特開2001−019968号公報 特開2015−178566号公報
モジュールブロックの下面には嵌合凸部が形成され、耐火物の上面には、この嵌合凸部が嵌合する形状の嵌合凹部が形成されている。炉体構築現場では、まず、耐火物の上面にモルタルを塗布し、このモルタルが硬化するまでの時間内に、嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合させる。その後、モルタルが硬化することにより、モジュールブロックと耐火物とが接着する。こうして、耐火物の上にモジュールブロックが接合する。硬化したモルタルは、目地(横目地)となる。
このような接着を行なう際、耐火物の上面に塗布されるモルタルは、流動性を維持していることを要する。モルタルに流動性がない場合には、モジュールブロックが耐火物の上に載るだけで、両者は接着されない。
また、モルタルは、必要最小量を塗布すると接着が不十分になる場合があることから、例えば5mmの目地厚にするためには、それよりも多く塗布することが一般的である。
ところで、モジュールブロックは個々のれんがよりも重いため、モジュールブロックの重さによって、耐火物の上面に塗布したモルタルが潰れ、所望の目地厚が確保できない場合がある。そこで、この問題を解決するために、例えば特許文献2には、耐火物の上面にモルタルと同じ材質のスペーサを配置して、所望の目地厚を確保しようとする方法が提案されている(後出の図3を参照)。
しかしながら、モルタルを多めに塗布し、モルタルの流動性があるうちにモジュールブロックを耐火物の上に載せると、上に載せたモジュールブロックの重さによってモルタルが流動し、この流動に伴って、スペーサが横ズレしたり、耐火物の上面から脱落したりする場合があることを、本発明者らは明らかにした(後出の図4を参照)。
スペーサが横ズレしたり脱落したりすると、目地厚が不均一となり、モジュールブロックの傾斜が発生する場合もある。また、横ズレや脱落したスペーサの位置を戻すための煩雑な作業も発生する。
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、所望の目地厚を確保するためのスペーサの横ズレおよび脱落を抑制できる炉体構築方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、モジュールブロックの嵌合凸部が嵌合される、炉体構築現場の耐火物の嵌合凹部に、モルタルを硬化させてスペーサを形成することで、このスペーサの横ズレおよび脱落を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[7]を提供する。
[1]炉体構築現場から離れた別地で作製したモジュールブロックを、上記炉体構築現場の耐火物の上に接合して、炉体を構築する、炉体構築方法であって、上記モジュールブロックの下面に、嵌合凸部が形成され、上記耐火物の上面に、上記嵌合凸部が嵌合する形状の嵌合凹部が形成されており、上記嵌合凹部に、モルタルを塗布し硬化させて、所望の目地厚を確保するためのスペーサを形成し、次いで、上記耐火物の上記上面にモルタルを塗布し、このモルタルが硬化するまでの時間内に、上記嵌合凸部と上記嵌合凹部とが嵌合するように上記耐火物の上に上記モジュールブロックを載せ、その後、このモルタルを硬化させる、炉体構築方法。
[2]上記モジュールブロックが、複数個のれんがを接合して作製されている、上記[1]に記載の炉体構築方法。
[3]上記モジュールブロックが、不定形耐火物から作製したプレキャストブロックである、上記[1]に記載の炉体構築方法。
[4]上記スペーサを、上記嵌合凹部の長手方向の全域にわたって形成する、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の炉体構築方法。
[5]上記スペーサを、上記嵌合凹部の長手方向の一部のみに形成する、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の炉体構築方法。
[6]上記炉体がコークス炉である、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の炉体構築方法。
[7]上記モジュールブロック、上記耐火物、および、上記モルタルが、SiO2を含有する、上記[6]に記載の炉体構築方法。
本発明によれば、所望の目地厚を確保するためのスペーサの横ズレおよび脱落を抑制できる炉体構築方法を提供することができる。
図1は、モジュールブロック工法を説明するための概略図である。 図2(a)〜図2(c)は、れんがの断面図である。 図3は、従来のスペーサを用いたモジュールブロック工法において、モジュールブロックを耐火物の上に載せる前の状態を示す模式図である。 図4は、従来のスペーサを用いたモジュールブロック工法において、モジュールブロックを耐火物の上に載せた後の状態を示す模式図である。 図5は、本実施形態において、モジュールブロックを耐火物の上に載せる前の状態を示す模式図である。 図6は、本実施形態において、モジュールブロックを耐火物の上に載せる前の状態を示す模式図である。 図7は、本実施形態において、モジュールブロックを耐火物の上に載せる前の状態を示す模式図である。 図8は、モジュールブロックを耐火物の上に載せた後の状態を示す模式図である。
以下、本発明の炉体構築方法の好適な実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、炉体としてコークス炉を構築する場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されない。
<モジュールブロック工法の概要>
図1は、モジュールブロック工法を説明するための概略図である。図1では、炉体構築現場1から離れた別地(図示せず)で作製したモジュールブロック2を、炉体構築現場1の耐火物3の上に接合して、炉体(図示せず)を構築しようとしている。
なお、図1に示すモジュールブロック2および耐火物3は、その一部のみを切り欠いて図示している。
(モジュールブロック)
モジュールブロック2は、モルタル5aを介して複数個のれんが4を接合することによって作製されている。もっとも、モジュールブロック2は、これに限定されず、例えば、不定形耐火物から作製したプレキャストブロックであってもよい。
れんが4およびモルタル5a(すなわち、モジュールブロック2)は、後述する理由から、珪石(SiO2)を含有することが好ましく、SiO2を主成分とすることがより好ましい。なお、モルタル5aは、後述するモルタル5bおよびモルタル5cと同様のモルタルであることが好ましい。
モジュールブロック2のサイズは、特に限定されない。もっとも、モジュールブロック2は、炉体構築現場1から離れた別地において作製した後に炉体構築現場1へ運搬する必要があることから、運搬に適したサイズとすることが好ましい。
一例として、コークス炉に用いるモジュールブロックとして好ましいサイズは、長さが2mから10m、高さが0.5mから2m、幅が約0.9m(燃焼室の幅)である。
モジュールブロック2は、上面2aに嵌合凹部7が形成され、下面2bに嵌合凸部6が形成されている。嵌合凹部7は、嵌合凸部6が嵌合する形状であり、例えば、断面視した際に両者ともに円弧である場合、嵌合凸部6の円弧よりも嵌合凹部7の円弧の方が、半径が大きい。
本実施形態では、モジュールブロック2を構成する個々のれんが4に嵌合凸部6および嵌合凹部7が形成されているため、複数個のれんが4を接合してなるモジュールブロック2においても、れんが4と同様に、嵌合凸部6および嵌合凹部7が現れている。
図2(a)〜図2(c)は、れんがの断面図である。モジュールブロック2を構成するれんが4を断面視した際の形状は、一例として、図2(a)〜図2(c)に示す形状が挙げられ、具体的には、高さ:130mm、嵌合凸部:R12mm、嵌合凹部:R17mm等である。もっとも、れんが4の形状がこれに限定されないことは言うまでもない。
なお、モジュールブロック2がプレキャストブロックである場合には、嵌合凸部6および嵌合凹部7が形成されるように、流し込み成形すればよい。
(耐火物)
次に、耐火物3について説明する。耐火物3は、モジュールブロック2を炉体構築現場1に運搬した際には、すでに炉体構築現場1に設置されている。
本実施形態では、耐火物3は、モジュールブロック2と同様に、モルタル5aを介して複数個のれんが4を接合することによって作製されており、このため、耐火物3の上面3aには、嵌合凹部7が形成されている。
なお、以下の説明で「嵌合凹部7」に言及する場合は、特に断りがない限り、モジュールブロック2の嵌合凹部7ではなく、耐火物3の嵌合凹部7を意味するものとする。
耐火物3は、炉体構築現場1でれんが4を用いて作製したものであってもよいし、モジュールブロック2よりも先に炉体構築現場1に運搬されて設置された、モジュールブロック2とは別のモジュールブロックであってもよい。
なお、耐火物3も、モジュールブロック2と同様に、不定形耐火物から作製したプレキャストブロックであってもよい。
いずれの場合も、耐火物3は、後述する理由から、珪石(SiO2)を含有することが好ましく、SiO2を主成分とすることがより好ましい。
このような構成において、まず、耐火物3の上面3aにモルタル5c(図1では図示せず)を塗布し、このモルタル5cが硬化するまでの時間内に、モジュールブロック2の嵌合凸部6と耐火物3の嵌合凹部7とを嵌合させる。その後、モルタル5cが硬化することにより、モジュールブロック2と耐火物3とが接着する。こうして、耐火物3の上に、モジュールブロック2が接合する。硬化したモルタル5cは、目地(横目地)となる。
なお、「モルタルが硬化するまでの時間」とは、JIS R 2505−1981の「耐火モルタルの接着時間試験方法」によって測定される接着時間である。接着時間は、モルタルの種類、雰囲気温度、塗布するれんがの特性等によって変わるため、一律に決めることはできない。
<従来の工法>
ここで、まず、図3〜図4に基づいて、従来のスペーサを用いたモジュールブロック工法について説明する。図3は、従来のスペーサを用いたモジュールブロック工法において、モジュールブロックを耐火物の上に載せる前の状態を示す模式図であり、図4は、モジュールブロックを耐火物の上に載せた後の状態を示す模式図である。
モジュールブロック2は個々のれんが4よりも重いため、モジュールブロック2の重さによって、耐火物3の上面3aに塗布したモルタル5cが潰れ、所望の目地厚が確保できない場合がある。
そこで、図3に示すように、嵌合凸部6および嵌合凹部7を避けて、耐火物3の上面3aに、モルタル5cと同じ材質のスペーサ8を配置して、所望の目地厚を確保しようとする方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
しかしながら、図4に示すように、モルタル5cを多めに塗布し、モルタル5cの流動性があるうちにモジュールブロック2を耐火物3の上に載せると、上に載せたモジュールブロック2の重さによってモルタル5cが流動し、この流動に伴って、スペーサ8が横ズレしたり、横ズレが過剰となって耐火物3の上面3aから脱落したりする場合がある。
<本実施形態>
次に、上記問題を解決する本実施形態を、図5〜図8に基づいて説明する。
図5〜図7は、本実施形態において、モジュールブロックを耐火物の上に載せる前の状態を示す模式図であり、図8は、モジュールブロックを耐火物の上に載せた後の状態を示す模式図である。
まず、図5または図6に示すように、耐火物3に形成されている嵌合凹部7に、モルタル5bを塗布し、硬化させる。硬化したモルタル5bは、所望の目地厚を確保するためのスペーサとなる。
嵌合凹部7に塗布したときのモルタル5bの形状は、図5に示すように上面が平面である形状であってもよいし、図6に示すように上面が凹型である形状であってもよい。
なお、以下では、便宜的に、図5に示す形状でモルタル5bを塗布した場合を例に説明する。
塗布するモルタル5bの厚さ(図5および図6中、符号Tで示す)は、例えば、嵌合凹部7の形状、必要とされる目地厚、上に載せられるモジュールブロック2のサイズ等によって異なるため、特定の範囲に決まるものではない。
例えば、図2(a)〜図2(c)に示すれんが4を使用し、目地厚を5mmに設定し、上に載るモジュールブロック2の高さが1mである場合、嵌合凹部7に塗布するモルタル5bの厚さは、例えば3mmから6mmであり、好ましくは4mmから5mmである。
なお、嵌合凹部7に塗布するモルタル5bは、その硬化後に、モジュールブロック2が載せられても潰れないレベルの強度を発現するモルタルであることが好ましい。
モルタル5bを硬化させた後、図7に示すように、さらに、耐火物3の上面3aの全面に、モルタル5cを、所望の目地厚以上の厚さで塗布する。ここで、「全面」とは、あらかじめ塗布して硬化させたモルタル5bの上面も含む概念である。もっとも、全面への塗布が必須なわけではなく、少しの塗り残しがあったとしても影響は無い。
次に、モルタル5cが硬化するまでの時間内に、図8に示すように、モジュールブロック2の嵌合凸部6と耐火物3の嵌合凹部7とが嵌合するように、モジュールブロック2を耐火物3の上に載せる。このとき、硬化したモルタル5bからなるスペーサの厚さ分だけ、モジュールブロック2の嵌合凸部6の沈み込みが抑制される。こうして、所望の目地厚(例えば、約5mm)を得ることができる。
ところで、図4に基づいて説明したように、従来のスペーサ8を使用した場合には、モジュールブロック2の重さによってモルタル5cが流動し、この流動に伴って、スペーサ8が横ズレしたり脱落したりする場合がある。
しかしながら、本実施形態においては、モルタル5bからなるスペーサは、嵌合凹部7の中に配置されて位置保持されているため、モジュールブロック2の重さによってモルタル5cが流動しても、横ズレしたり脱落したりすることが抑制される。
その後、モルタル5cが硬化することにより、モジュールブロック2と耐火物3とが接着する。こうして、耐火物3の上にモジュールブロック2が接合する。
なお、嵌合凹部7に塗布するモルタル5b、および、耐火物3の上面3aに塗布するモルタル5cは、コークス炉(特に、コークス炉の上部構造である炭化室や燃焼室)に用いる場合においては、珪石(SiO2)を含有することが好ましく、SiO2を主成分とすることがより好ましい。炭化室は操業中に約600℃から約1200℃の範囲で上下することから、この範囲の温度で耐スポーリング性に優れている必要性があり、そのためにはSiO2を主成分とするモルタルを使用することが好ましい。
ここで、「SiO2を主成分とする」とは、「90質量%以上のSiO2を含有する」ことを意味し、SiO2以外の成分およびその含有量については、特に限定されない。
モルタル5bとモルタル5cとは、高温下において一体化することから、互いに同様の成分組成であることが好ましい。
モルタル5bからなるスペーサは、嵌合凹部7の長手方向(図1中、左下から右上に向かう方向(またはその逆方向))の全域にわたって形成されてもよいし、嵌合凹部7の長手方向の一部のみに形成されてもよい。一部のみに形成する場合は、スペーサの偏在を解消する観点から、例えば、長手方向に沿って等間隔に形成することが好ましい。
耐火物3の嵌合凹部7に塗布されてスペーサとなるモルタル5bの塗布タイミングとしては、後に塗布されるモルタル5cの塗布タイミングよりも先であれば特に限定されないが、耐火物3がモジュールブロックである場合には、炉体構築現場1に運搬される前の別地の段階で塗布されることが好ましい。炉体構築現場1への運搬前に塗布することで、運搬中に硬化させることができるため、炉体構築現場1に運搬してから塗布および硬化させるよりも工期短縮につながる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1〜4および比較例1〜2>
図2(a)〜図2(c)に示すれんが4を使用して、長さ:8m、高さ:1m、幅:0.9mのモジュールブロック2を数基作製した。このモジュールブロック2を上下に接合し(下段のモジュールブロック2が耐火物3となる)、目地厚(単位:mm)を測定した。目標とする目地厚は5mmに設定した。結果を下記表1に示す。
なお、接合に際しては、下記表1に示す条件でモルタル5bおよびモルタル5c(共に、SiO2を主成分とする同じ成分組成のモルタル)を塗布した。
具体的には、実施例1〜4では、嵌合凹部7に塗布したモルタル5bの厚さ(図5中、符号Tで示す)を3mmから6mmとし、モルタル5bの硬化後に、耐火物3の上面3aにモルタル5cを6mmから7mmの厚さで塗布した。モルタル5cの厚さは、耐火物3の上面3aからモルタル5cの上面までの高さ方向の距離である。
比較例1〜2では、嵌合凹部7にモルタル5bを塗布せずに、耐火物3の上面3aにモルタル5cのみを下記表1に示す条件で塗布した。
上記表1に示すように、実施例1〜4では、接合後の目地厚は4mmから6mmであり、目地厚の設定値(5mm)に近い値が得られた。
これに対して、スペーサとなるモルタル5bを嵌合凹部7に塗布しなかった比較例1〜2では、接合後の目地厚は1mmから2mmとなり、実施例1〜4と比べて薄くなり、目地厚の設定値(5mm)から離れた値となった。
なお、実施例2の条件で上下に接合したモジュールブロック2同士を、実際のコークス炉で使用したところ、コークス炉の稼動1年後においても、モジュールブロック2同士の目地に亀裂等の不具合がないことを確認した。
1:炉体構築現場
2:モジュールブロック
2a:上面
2b:下面
3:耐火物
3a:上面
4:れんが
5a:モルタル
5b:モルタル(スペーサ)
5c:モルタル
6:嵌合凸部
7:嵌合凹部
8:従来のスペーサ

Claims (7)

  1. 炉体構築現場から離れた別地で作製したモジュールブロックを、前記炉体構築現場の耐火物の上に接合して、炉体を構築する、炉体構築方法であって、
    前記モジュールブロックの下面に、嵌合凸部が形成され、
    前記耐火物の上面に、前記嵌合凸部が嵌合する形状の嵌合凹部が形成されており、
    前記嵌合凹部に、モルタルを塗布し硬化させて、所望の目地厚を確保するためのスペーサを形成し、
    次いで、前記耐火物の前記上面にモルタルを塗布し、当該モルタルが硬化するまでの時間内に、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とが嵌合するように前記耐火物の上に前記モジュールブロックを載せ、その後、当該モルタルを硬化させる、炉体構築方法。
  2. 前記モジュールブロックが、複数個のれんがを接合して作製されている、請求項1に記載の炉体構築方法。
  3. 前記モジュールブロックが、不定形耐火物から作製したプレキャストブロックである、請求項1に記載の炉体構築方法。
  4. 前記スペーサを、前記嵌合凹部の長手方向の全域にわたって形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炉体構築方法。
  5. 前記スペーサを、前記嵌合凹部の長手方向の一部のみに形成する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の炉体構築方法。
  6. 前記炉体がコークス炉である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の炉体構築方法。
  7. 前記モジュールブロック、前記耐火物、および、前記モルタルが、SiO2を含有する、請求項6に記載の炉体構築方法。
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