JP6432379B2 - 船外機の冷却水通路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、船外機に搭載されたエンジンを冷却水によって冷却する船外機の冷却水通路構造に関する。
特許文献1に記載された船外機の冷却水通路構造は、図9に示すように、船外機の取水口101から取り込まれ、ウォータポンプ102により給水通路103に導かれた海または川などの水を、冷却水として、シリンダヘッドのシリンダヘッドウォータジャケット104と、排気浄化触媒が収容された排気通路の排気通路周囲ウォータジャケット105と、シリンダブロックのシリンダ周囲ウォータジャケット106との順に流す冷却水通路が形成されて構成される。
シリンダヘッドウォータジャケット104は、上流側に位置づけられた第1燃焼室周囲ウォータジャケット107A及び第2燃焼室周囲ウォータジャケット107Bが、下流側に位置づけられた排気マニホールド周囲ウォータジャケット108に連通する。これらの第1燃焼室周囲ウォータジャケット107A、第2燃焼室周囲ウォータジャケット107B及び排気マニホールド周囲ウォータジャケット108は、いずれも冷却水を下方から上方へ向かって流すよう設けられている。
特開2013−124592号公報 特開2010−242744号公報
特許文献1に記載の船外機の冷却水通路構造では、シリンダヘッドの燃焼室周囲は、第1燃焼室周囲ウォータジャケット107A及び第2燃焼室周囲ウォータジャケット107Bにおいて冷却水が最初に流入する最下位の気筒に対応する部分が、他の気筒に対応する部分よりも温度が低く過冷却になってしまう。
また、シリンダヘッドにおける排気マニホールド周囲は、排気マニホールド周囲ウォータジャケット108において最下位の気筒に対応する部分が、第1燃焼室周囲ウォータジャケット107A及び第2燃焼室周囲ウォータジャケット107Bにおいて十分加温される前の冷却水が流入することになるため、他の気筒に対応する部分よりも温度が低く過冷却になってしまう。従って、排気マニホールド内を流れる排気が過剰に冷却されてしまい、排気中の水蒸気が凝縮して排気マニホールド内に水滴が発生してしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、排気通路内を流れる排気が過度に冷却されることによる排気中の水蒸気の凝縮を防止して、排気通路に設置された酸素センサの被水を防止しその耐久性を向上できる船外機の冷却水通路構造を提供することにある。
本発明に係る船外機の冷却水通路構造は、4サイクルエンジンと、水面下にて水を取り込む取水口と、この取水口から取り込まれた水を前記4サイクルエンジンへ冷却水として供給する給水通路と、を有する船外機であって、前記4サイクルエンジンは、内部にシリンダが水平方向に延びて形成されたシリンダブロックと、前記シリンダを覆うように前記シリンダブロックに固定されて前記シリンダと共に燃焼室を形成し、且つ前記燃焼室に連通して排気を排出する排気ポートが形成されたシリンダヘッドと、前記排気ポートに接続されて排気を前記エンジンの外部へ導く排気通路と、を有して構成され、前記シリンダヘッドには、前記燃焼室周りに冷却水が流れる燃焼室周囲ウォータジャケットが、前記排気ポート周りに冷却水が流れる排気ポート周囲ウォータジャケットがそれぞれ形成され、前記シリンダブロックには、前記シリンダ周りに冷却水が流れるシリンダ周囲ウォータジャケットが形成され、前記排気通路周囲には、この排気通路周りに冷却水が流れる排気通路周囲ウォータジャケットが形成され、前記給水通路からの冷却水が、前記燃焼室周囲ウォータジャケットと、前記排気ポート周囲ウォータジャケットと、前記シリンダ周囲ウォータジャケット及び前記排気通路周囲ウォータジャケットとの順に流動するよう、これらのウォータジャケットが接続され、更に、前記シリンダ周囲ウォータジャケットと前記排気通路周囲ウォータジャケットとを流れる冷却水がサーモスタットで合流するように、前記シリンダ周囲ウォータジャケット及び前記排気通路周囲ウォータジャケットの下流に前記サーモスタットが設けられて構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、給水通路からの冷却水が、燃焼室周囲ウォータジャケットと、排気ポート周囲ウォータジャケットと、シリンダ周囲ウォータジャケット及び排気通路周囲ウォータジャケットとの順に流れるので、燃焼室周囲ウォータジャケット、排気ポート周囲ウォータジャケットで順次加温された冷却水が排気通路周囲ウォータジャケットを流れることになる。このため、排気通路内を流れる排気が冷却水によって過度に冷却されることがないので、排気中の水蒸気の凝縮を防止できる。この結果、排気通路に設置された酸素センサの被水を防止できるので、この酸素センサの耐久性を向上させることができる。
本発明に係る船外機の冷却水通路構造における一実施形態が適用された船外機を示す左側面図。 図1の船外機のII−II線に沿う断面図。 図2のIII−III線に沿う断面図。 図2及び図3におけるエンジンの冷却水通路構造を示す概略系統図。 図4の燃焼室周囲ウォータジャケット及び排気ポート周囲ウォータジャケット示し、図2のV−V線に沿う断面図。 図4の排気ポート周囲ウォータジャケットとシリンダ周囲ウォータジャケット及び排気通路周囲ウォータジャケット(第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット、触媒周囲ウォータジャケット)との接続状況を示し、図3のVI−VI線に沿う断面図。 図4のシリンダ周囲ウォータジャケット及び排気通路周囲ウォータジャケット(第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット及び触媒周囲ウォータジャケット)を示し、図8のVII−VII線に沿う断面図。 図4のシリンダ周囲ウォータジャケットと排気通路周囲ウォータジャケット(第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット)との接続状況等を示し、図7のVIII−VIII線に沿う断面図。 従来の船外機の冷却水通路構造を示す系統図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る船外機の冷却水通路構造の一実施形態が適用された船外機を示す左側面図である。この図1に示す船外機10はエンジンホルダ12を備え、このエンジンホルダ12の上部にエンジン11が搭載される。このエンジン11は、クランク軸26(後述)を略垂直に配置したバーティカル(縦)型エンジンである。エンジンホルダ12の下方にドライブシャフトハウジング13、ギアケース14が順次組み付けられる。
図1中の符号15は、エンジンホルダ12の下方に配置されて潤滑オイルを貯溜するオイルパンである。また、符号9は、エンジン11及びエンジンホルダ12を覆う上下に分割可能なエンジンカバー(ロアエンジンカバー9A、アッパエンジンカバー9B)である。
また、船外機10は、パイロットシャフト(ステアリングシャフト)16がスイベルブラケット17に枢支されることで水平方向に回転自在に支持され、このスイベルブラケット17がスイベルシャフト18を介してクランプブラケット19に対し鉛直方向に回転自在に支持され、クランプブラケット19が船体20の船尾(トランサム)20Aに取り付けられる。これにより、船外機10は、船体20に対し、水平方向に操舵可能に設けられ、鉛直方向にトリム&チルト操作可能に設けられる。
エンジン11のクランク軸26に発生する駆動力は、リダクションギア21A及び21Bを経て、ドライブシャフトハウジング13及びギアケース14内を略鉛直方向に配設されたドライブシャフト22に伝達され、ギアケース14内に配設されたシフト機構23及びプロペラシャフト24を介してプロペラ25に伝達されて、このプロペラ25を正転または逆転させる。これにより、船外機10は船体20を前進または後進させる。
エンジン11は、図1及び図2に示すように、鉛直方向に延びるクランク軸26と、後斜め左向きに延びる左バンク27と、後斜め右向きに延びる右バンク28と、を有するV型4サイクルエンジンである。このV型4サイクルエンジンは、シリンダブロック30の左バンク部30Aの後方にシリンダヘッド31、ヘッドカバー38が順次配置されて左バンク27を構成し、シリンダブロック30の右バンク部30Bの後方にシリンダヘッド31、ヘッドカバー38が順次配置されて右バンク28を構成し、シリンダブロックの前方にクランクケース32が配置されたものである。
図2に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30Aの内部にシリンダ33が、水平方向で且つ後斜め左向きに延びて形成される。また、シリンダブロック30の右バンク部30Bの内部にシリンダ33が、水平方向で後斜め右向きに延びて形成される。これらのシリンダ33内にピストン29が往復運動可能に配設され、このピストン29が図示しないコンロッドを介してクランク軸26に連結される。
シリンダヘッド31は、シリンダブロック30における左バンク部30Aと右バンク部30Bのそれぞれのシリンダ33のシリンダ軸線Pに沿って、これらのシリンダ33を覆うように左バンク部30A及び右バンク部30Bに固定され、同時にこれらの左バンク部30A及び右バンク部30Bのそれぞれのシリンダ33と共に燃焼室34を形成する。また、シリンダヘッド31には、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおけるシリンダ33のシリンダ軸線Pよりも船外機幅方向の内方に、燃焼室34に連通する吸気ポート35が形成される。更に、シリンダヘッド31には、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおけるシリンダ33のシリンダ軸線Pよりも船外機幅方向の外方に、燃焼室34に連通する排気ポート36が形成される。
クランクケース32は、シリンダブロック30に結合されることで、このシリンダブロック30との間にクランク室37を形成し、このクランク室37内にクランク軸26が収容される。ここで、上述の左バンク27及び右バンク28のそれぞれに、シリンダ33、燃焼室34、吸気ポート35及び排気ポート36を備えた気筒40が、図3及び図4に示すように鉛直方向に複数個並設される。本実施形態では、左バンク27に3個、右バンク28に3個の気筒40が鉛直方向に並設されて、エンジン11はV型6気筒4サイクルエンジンとして構成される。
図2及び図3に示すように、左バンク27における複数の気筒40の各排気ポート36には、これらの排気ポート36から排出された排気をエンジン11の外部へ導く左排気通路41が接続される。この左排気通路41は、シリンダブロック30における左バンク部32に一体に形成される。また、右バンク28における複数の気筒40の各排気ポート36には、これらの排気ポート36から排出される排気をエンジン11の外部へ導く右排気通路42が接続される。この右排気通路42は、シリンダブロック30における右バンク30Bと一体に形成される。これらの左排気通路41及び右排気通路42は、第1排気通路部としての排気マニホールド43と、第2排気通路部としての触媒収納室44と、を有してそれぞれ構成される。
排気マニホールド43は、シリンダブロック30における幅方向の少なくとも一方の側部、本実施形態では両側部に設けられる。即ち、左排気通路41の排気マニホールド43が左バンク27に対応して、シリンダブロック30の幅方向左側(左バンク部30A)の外側部に設けられ、右排気通路42の排気マニホールド43が右バンク28に対応して、シリンダブロック30の幅方向右側(右バンク部30B)の外側部に設けられる。これらの排気マニホールド43は、特に図3に示すように、複数の気筒40の各排気ポート36から排出される排気を集合させるものである。
更に、左排気通路41及び右排気通路42の排気マニホールド43には、複数の気筒40の各排気ポート36から排出される排気を、触媒収納室44との接続部45へ誘導する排気誘導部46が設けられる。この排気誘導部46は、シリンダブロック30とシリンダヘッド31との接合面(割り面)47に対向した鉛直面として形成される。排気ポート36内を流れた排気は、排気マニホールド43内で排気誘導部46により上方へ誘導されて、排気マニホールド43における触媒収納室44との接続部45へ至る。
図2に示すように、左排気通路41の触媒収納室44はシリンダブロック30の左バンク部30Aに、右排気通路42の触媒収納室44はシリンダブロック30の右バンク部30Bに、それぞれ通路断面が例えば略円形状に一体に形成される。これらの触媒収納室44は、図3に示すように、排気マニホールド43の接続部45とエンジンホルダ12の排気通路51とに共に連通されることで、排気マニホールド43と、エンジン11の外部に設けられたドライブシャフトハウジング13内の排気消音室(不図示)とを接続する。そして、この触媒収納室44内に、排気浄化用の触媒として例えば断面円形状の触媒コンバータ53が設置されて収納される。
触媒コンバータ53は、排気浄化機能を有する例えば円柱形状の触媒担体54が、例えば円筒形状の触媒管55内に収容されて構成される。触媒担体54は、排気に接触することで、この排気中に含まれる一酸化炭素や炭化水素、窒素酸化物などの有害成分を、酸化還元反応により水や二酸化炭素、窒素などへ化学変化させて浄化する。
従って、図2に示すエンジン11の左バンク27、右バンク28のそれぞれにおける複数の気筒40の燃焼室34で発生した排気は、左バンク27、右バンク28のそれぞれにおける各気筒40の排気ポート36内を流れて、左排気通路41、右排気通路42のそれぞれにおける排気マニホールド43内へ流れる。この排気マニホールド43内に流入した排気は、図3に示すように、排気誘導部46に誘導されて上昇し、触媒収納室44との接続部45に至る。排気はこの接続部45において下向きに流れを反転し、触媒収納室44内の触媒コンバータ53内に流入して浄化される。
触媒コンバータ53により浄化された排気は、エンジンホルダ12の排気通路51内を下方へ流れ、ドライブシャフトハウジング13の排気消音室内に流入し膨張して消音される。その後、排気は、図1に示すギアケース14内でプロペラシャフト24の周囲に形成された図示しない排気通路内を流れ、プロペラ25の中央から水中へ排出される。
なお、図2中の符号57は、エンジン11の吸気ポート35に接続されて、燃料と空気の混合気を吸気ポート35を経て燃焼室34へ導く吸気マニホールドである。
ところで、図1に示す船外機10には、船外機10が設置された船体20が航行する海または川などの水を冷却水としてエンジン11へ導き、このエンジン11を冷却するための冷却水通路構造60が、図4に示すように設けられている。この冷却水通路構造60は、ギアケース14に形成された取水口61、ドライブシャフトハウジング13内に設けられたウォータポンプ63を備える給水通路62、エンジン11における左タンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31に形成された燃焼室周囲ウォータジャケット65及び排気ポート周囲ウォータジャケット66、並びにシリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成されたシリンダ周囲ウォータジャケット67及び排気通路周囲ウォータジャケット68を有して構成される。
ギアケース14に形成された取水口61は、船外機10の使用時にギアケース14が水中に位置することで、水面下にあって水を取り込み可能に設けられる。また、ドライブシャフトハウジング13内に設けられた給水通路62は、ウォータポンプ63を備えると共に、下端が取水口61に、上端がエンジンホルダ12の冷却水通路64にそれぞれ接続される。ウォータポンプ63は、ドライブシャフトハウジング13内におけるギアケース14との合せ面付近に設置されて、ドライブシャフト22により駆動される。給水通路62は、ウォータポンプ63の駆動により取水口61から水を取り込み、この水を冷却水としてエンジンホルダ12の冷却水通路64を経て、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bの冷却水入口69へ供給する。
左バンク部30A及び右バンク部30Bの冷却水入口69に供給された冷却水は、シリンダブロック30を冷却することなく、図4及び図5に示すように、まず、左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31の燃焼室周囲ウォータジャケット65を流れて、左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31における複数の気筒40の燃焼室34周りを冷却する。次に、冷却水は、左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31の排気ポート周囲ウォータジャケット66を流れて、左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31における複数の気筒40の排気ポート36周りを冷却する。
次に、冷却水は、図4及び図7に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bのシリンダ周囲ウォータジャケット67と排気通路周囲ウォータジャケット68とを同時に並行して流れて、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおける複数の気筒40のシリンダ33周囲と、左排気通路41及び右排気通路42周囲(特に、左排気通路41並びに右排気通路42の排気マニホールド43周囲及び触媒53)とを冷却する。その後、冷却水は、エンジン11のサーモスタットケース70を経てエンジン11外へ排出される。冷却水が上述の如く流れるように、燃焼室周囲ウォータジャケット65と排気ポート周囲ウォータジャケット66とシリンダ周囲ウォータジャケット67及び排気通路周囲ウォータジャケット68とが順次接続されて構成される。
左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31に形成された燃焼室周囲ウォータジャケット65は、図4及び図5に示すように、シリンダヘッド31における複数の気筒40の各燃焼室34周りに互いに連通して形成される。この燃焼室周囲ウォータジャケット65では、冷却水は、矢印Aに示すように、最下位の気筒40側から流入して上昇し、最上位の気筒40側まで各燃焼室34周囲を順次流れる。これにより、シリンダヘッド31の燃焼室34周囲は、最下位の気筒40側から最上位の気筒40側へ向かって順次冷却される。
左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31に形成された排気ポート周囲ウォータジャケット66は、図3、図4及び図5に示すように、シリンダヘッド31における複数の気筒40の各排気ポート36周りに互いに連通して形成される。この排気ポート周囲ウォータジャケット66では、燃焼室周囲ウォータジャケット65の最上位の気筒40側からの冷却水が、矢印Bに示すように、最上位の気筒40側に流入して下降し、最下位の気筒40側まで各排気ポート36周囲を順次流れる。これにより、シリンダヘッド31の排気ポート36周囲は、最上位の気筒40側から最下位の気筒40側へ向かって順次冷却される。
左バンク27及び右バンク28のシリンダヘッド31に形成された排気ポート周囲ウォータジャケット66の最下部(最下位の気筒40側)は、図3、図4及び図6に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおける排気通路周囲ウォータジャケット68の第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット73A(後述)に連通する。この第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Aは、左バンク部30A及び右バンク部30Bの連通路71を経て、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bのシリンダ周囲ウォータジャケット67の最下部に連通すると共に、左バンク部30A及び右バンク部30Bの連通路72を経て、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおける排気通路周囲ウォータジャケット68の触媒周囲ウォータジャケット74(後述)に連通する。
シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成されたシリンダ周囲ウォータジャケット67は、図4、図6及び図7に示すように、左バンク部30A及び右バンク部30Bにおける複数の気筒40の各シリンダ33周りに互いに連通して形成される。このシリンダ周囲ウォータジャケット67では、排気ポート周囲ウォータジャケット66の最下部(最下位の気筒40側)から第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット73A及び連通路71を経て流入する冷却水は、矢印Cに示すように、最下位の気筒40側に流入して上昇し、最上位の気筒40側まで各シリンダ33周囲を順次流れる。これにより、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおけるシリンダ33の周囲は、最下位の気筒40側から最上位の気筒40側へ向かって順次冷却される。
シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成された排気通路周囲ウォータジャケット68は、図2〜図4、図6及び図7に示すように、第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット73A、第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73B、第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73C及び触媒周囲ウォータジャケット74を有し、これらのウォータジャケットが互いに連通して設けられる。更に、排気通路周囲ウォータジャケット68(実際には第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73B、第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73C及び触媒周囲ウォータジャケット74)は、シリンダ周囲ウォータジャケット67と並列接続されて別回路に構成される。
つまり、第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Aは、特に図3及び図6に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成された排気マニホールド43の下部周囲に形成され、前述のように連通路72を介して触媒周囲ウォータジャケット74に連通する。この触媒周囲ウォータジャケット74は、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bの触媒収納室44の内壁面と触媒コンバータ53の触媒管55の外側面との間に設けられた隙間59により形成されて、触媒コンバータ53の周囲に設けられる。
第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Bは、特に図2、図3及び図7に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成された排気マニホールド43のシリンダ33側周囲に形成され、下部が連通路75を経て触媒周囲ウォータジャケット74に連通し、上部が連通路76を経て第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Cに連通する。
この第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Cは、特に図3及び図7に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成された排気マニホールド43の上部(接続部45)周囲に形成される。この第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Cは、上述の如く連通路76を経て第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Bに連通すると共に、図8に示すように、連通路77、排気通路用蓋78とウォータジャケット用蓋79との間の連通路80、及び連通路81を経て触媒周囲ウォータジャケット74に連通する。
従って、上述の排気通路周囲ウォータジャケット68では、図4、図6、図7及び図8の矢印Dに示すように、排気ポート周囲ウォータジャケット66の最下部からの冷却水は、第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Aに流入した後に連通路72を経て触媒周囲ウォータジャケット74内に流入して上昇し、この触媒周囲ウォータジャケット74の流れと並行して連通路75を経て第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Bに流入して上昇する。触媒周囲ウォータジャケット74内の冷却水は、連通路77、80及び81を経て第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Cに流入する。また、第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73B内の冷却水は、連通路76を経て第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Cに流入する。このようにして、排気通路周囲ウォータジャケット68内を冷却水が流れることで、左排気通路41及び右排気通路42の排気マニホールド43周囲、並びに左排気通路41及び右排気通路42の触媒53が共に冷却される。
第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73Cに流入した冷却水は、図4及び図8に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成された連通路82を経て、シリンダ周囲ウォータジャケット67の最上部(最上位の気筒40側)を流れる冷却水と合流する。この合流した冷却水は、図4の矢印Eに示すようにサーモスタットケース70内に流入し、このサーモスタットケース70に内蔵されたサーモスタット(不図示)の開動作時に、エンジン11外へ排水される。
ここで、図3に示すように、左排気通路41及び右排気通路42の排気マニホールド43の一部、即ち排気マニホールド43の排気誘導部46の近傍部分は、排気通路周囲ウォータジャケット68の触媒周囲ウォータジャケット74に隣接して配置される。これにより、触媒周囲ウォータジャケット74を流れる冷却水は、触媒コンバータ53ばかりか、排気マニホールド43の排気誘導部46近傍部分をも冷却する機能を備える。
また、図4及び図6に示すように、シリンダ周囲ウォータジャケット67と排気通路周囲ウォータジャケット68は、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bに形成されるが、このうち、シリンダブロック30におけるシリンダ33よりも船外機幅方向外側領域で、且つシリンダ33の半径方向に沿い触媒コンバータ53の最大径部に対応する部分Mには、排気通路周囲ウォータジャケット68の触媒周囲ウォータジャケット74のみが形成され、シリンダ周囲ウォータジャケット67が形成されていない。これにより、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bでは、触媒収納室44がシリンダ33に接近して形成される。
更に、図3に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bには、左排気通路41及び右排気通路42の排気マニホールド43における接続部45近傍を臨む位置に、排気中の酸素濃度を測定する酸素センサ83が設置されている。この酸素センサ83は、触媒コンバータ53が窒素酸化物、炭化水素及び一酸化炭素を効率的に酸化還元するために必要な理論空燃比をエンジン11が実現しているか否かを、排気中の酸素濃度を測定することで検出するためのものである。但し、この酸素センサ83はセラミックス製であるため、活性化している温度状態で被水が繰り返されると破損する恐れがある。
以上ように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(7)を奏する。
(1)図4に示すように、取水口61にて取り込まれて給水通路62に導かれた冷却水が、燃焼室周囲ウォータジャケット65と、排気ポート周囲ウォータジャケット67と、シリンダ周囲ウォータジャケット67及び排気通路周囲ウォータジャケット68との順に流れるので、燃焼室周囲ウォータジャケット65、排気ポート周囲ウォータジャケット67で順次加温された冷却水が排気通路周囲ウォータジャケット68を流れることになる。このため、図3に示すように、左排気通路41及び右排気通路42の排気マニホールド63内を流れる排気が冷却水によって過度に冷却されることがないので、この排気マニホールド43内の排気中の水蒸気の凝縮を防止できる。この結果、排気マニホールド43に設置された酸素センサ83の被水を防止できるので、この酸素センサ83の耐久性を向上させることができる。
(2)図4に示すように、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bには、シリンダ周囲ウォータジャケット67と、排気通路周囲ウォータジャケット68(第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット73B、第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット73C及び触媒周囲ウォータジャケット74)とが並列接続されて別回路に構成されている。このため、図7に示すように、シリンダ33周囲と、左排気通路41及び右排気通路42周囲(左排気通路41並びに右排気通路42の排気マニホールド43周囲及び触媒53)とにおいてそれぞれの温度要求特性が異なる場合にも、この温度要求特性に応じて、例えばシリンダ周囲ウォータジャケット67、排気通路周囲ウォータジャケット68の流路径を変更して冷却水流量を調整することで、シリンダ33周囲と左排気通路41及び右排気通路42周囲との温度管理をそれぞれ最適に実現できる。
(3)図4及び図5に示すように、シリンダヘッド31に形成された燃焼室周囲ウォータジャケット65において、冷却水が最下位の気筒40側から流入して上昇し最上位の気筒40側まで流れると、この燃焼室周囲ウォータジャケット65において最初に冷却水が流入する最下位の気筒40側に対応するシリンダヘッド31の部分は、燃焼室34周囲が温度の低い冷却水により冷却されるため、排気ポート36周囲も他の気筒40と比較して温度が低くなる。このとき、シリンダヘッド31に形成された排気ポート周囲ウォータジャケット66においては、燃焼室周囲ウォータジャケット65の最上位の気筒40側からの冷却水が、最上位の気筒40側に流入して下降し最下位の気筒40側まで流れることで、シリンダヘッド31における最下位の気筒40側の排気ポート36周囲の温度低下を防止できる。この結果、シリンダヘッド31を均一に冷却することができる。
(4)図3に示すように、左排気通路41及び右排気通路42の排気マニホールド43の一部、即ち排気マニホールド43の排気誘導部46の近傍部分が、排気通路周囲ウォータジャケット68の触媒周囲ウォータジャケット74に隣接して配置されている。これにより、触媒周囲ウォータジャケット74を流れる冷却水が、触媒コンバータ53ばかりか、排気マニホールド43の排気誘導部46の近傍部分をも冷却することになるので、この排気マニホールド43の排気誘導部46の近傍部分を冷却するためのウォータジャケットが不要になる。このため、その分だけ、触媒コンバータ53の口径を拡大でき、排気の圧力損失が低下して、エンジン11の出力を向上させることができる。
また、排気マニホールド43において排気誘導部46に沿って流れる排気が、触媒コンバータ53で加温された触媒周囲ウォータジャケット74内の冷却水により冷却されることになるので、排気マニホールド43内を流れる排気の過度の温度低下をより一層抑制できる。このことからも、排気マニホールド43内に設けられた酸素センサ83の被水を防止でき、この酸素センサ83の耐久性を更に向上させることができる。
(5)図3及び図6に示すように、排気通路周囲ウォータジャケット68の触媒周囲ウォータジャケット74が、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bの触媒収納室44の内壁面と触媒コンバータ53の触媒管55の外側面との隙間59により形成されて、触媒53の周囲に設けられている。このため、触媒コンバータ53の触媒管55が触媒周囲ウォータジャケット74内の冷却水に直接接触するので、触媒コンバータ53の冷却効率を向上させることができる。この結果、触媒周囲ウォータジャケット74内を流れる冷却水量を減少させることができるので、この触媒周囲ウォータジャケット74の流路断面積を縮小して、この触媒周囲ウォータジャケット74が形成されるシリンダブロック30を小型化できる。
(6)触媒コンバータ53は、触媒担体54を触媒管55内に収容して構成される。例えば特許文献2に記載のように、触媒収容部(51)が排気通路(47)を形成するハウジング(45)と一体に形成された場合では、触媒収容部(51)が厚肉構造となる。これに対し、本実施形態では、触媒担体54が薄肉構造の触媒管55内に収容されることで、その分、触媒コンバータ53を小型化することが可能になる。従って、触媒コンバータ53を小型化しない場合には、その分、触媒担体54を大口径化できるので、この触媒担体54内を流れる排気の圧力損失が低下して、エンジン11の出力を向上させることができる。
(7)図6に示すように、シリンダブロック30におけるシリンダ33よりも船外機幅方向外側領域で、且つシリンダ33の半径方向に沿い触媒コンバータ53の最大径部に対応する部分Mには、排気通路周囲ウォータジャケット68の触媒周囲ウォータジャケット74のみが形成され、シリンダ周囲ウォータジャケット67が形成されていない。このため、シリンダブロック30の左バンク部30A及び右バンク部30Bにおいて、触媒収納室44をシリンダ33に接近して形成できるので、船外機10の幅方向寸法を縮小できる。この結果、複数の船外機10を船体20のトランサム20Aに並設した際に、これら複数の船外機10の設置間隔を狭くして、これらの船外機10を船体20の幅方向中央に寄せて設置することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、上述の実施形態では、船外機10に搭載されるエンジン11がV型多気筒4サイクルエンジンの場合を述べたが、直列多気筒4サイクルエンジンまたは単気筒4サイクルエンジンであってもよい。
10 船外機
11 エンジン
30 シリンダブロック
31 シリンダヘッド
33 シリンダ
34 燃焼室
36 排気ポート
40 気筒
41 左排気通路
42 右排気通路
43 排気マニホールド
44 触媒収納室
53 触媒コンバータ(触媒)
54 触媒担体
55 触媒管
59 隙間
60 冷却水通路構造
61 取水口
62 給水通路
65 燃焼室周囲ウォータジャケット
66 排気ポート周囲ウォータジャケット
67 シリンダ周囲ウォータジャケット
68 排気通路周囲ウォータジャケット
73A 第1排気マニホールド周囲ウォータジャケット
73B 第2排気マニホールド周囲ウォータジャケット
73C 第3排気マニホールド周囲ウォータジャケット
74 触媒周囲ウォータジャケット
83 酸素センサ
M 部分

Claims (7)

  1. 4サイクルエンジンと、水面下にて水を取り込む取水口と、この取水口から取り込まれた水を前記4サイクルエンジンへ冷却水として供給する給水通路と、を有する船外機であって、
    前記4サイクルエンジンは、内部にシリンダが水平方向に延びて形成されたシリンダブロックと、前記シリンダを覆うように前記シリンダブロックに固定されて前記シリンダと共に燃焼室を形成し、且つ前記燃焼室に連通して排気を排出する排気ポートが形成されたシリンダヘッドと、前記排気ポートに接続されて排気を前記エンジンの外部へ導く排気通路と、を有して構成され、
    前記シリンダヘッドには、前記燃焼室周りに冷却水が流れる燃焼室周囲ウォータジャケットが、前記排気ポート周りに冷却水が流れる排気ポート周囲ウォータジャケットがそれぞれ形成され、前記シリンダブロックには、前記シリンダ周りに冷却水が流れるシリンダ周囲ウォータジャケットが形成され、前記排気通路周囲には、この排気通路周りに冷却水が流れる排気通路周囲ウォータジャケットが形成され、
    前記給水通路からの冷却水が、前記燃焼室周囲ウォータジャケットと、前記排気ポート周囲ウォータジャケットと、前記シリンダ周囲ウォータジャケット及び前記排気通路周囲ウォータジャケットとの順に流動するよう、これらのウォータジャケットが接続され
    更に、前記シリンダ周囲ウォータジャケットと前記排気通路周囲ウォータジャケットとを流れる冷却水がサーモスタットで合流するように、前記シリンダ周囲ウォータジャケット及び前記排気通路周囲ウォータジャケットの下流に前記サーモスタットが設けられて構成されたことを特徴とする船外機の冷却水通路構造。
  2. 前記シリンダブロック及び前記シリンダヘッドには、シリンダ、燃焼室及び排気ポートを備えた複数の気筒が鉛直方向に並設され、
    前記排気通路は、複数の前記気筒の各排気ポートに接続され、
    前記燃焼室周囲ウォータジャケットは、複数の前記気筒の前記各燃焼室周りに冷却水を順次流し、前記排気ポート周囲ウォータジャケットは、複数の前記気筒の前記各排気ポート周りに冷却水を順次流し、前記シリンダ周囲ウォータジャケットは、複数の前記気筒の前記各シリンダ周りに冷却水を順次流すよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載の船外機の冷却水通路構造。
  3. 前記シリンダ周囲ウォータジャケットと前記排気通路周囲ウォータジャケットとが、並列接続されて別回路に構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の船外機の冷却水通路構造。
  4. 前記燃焼室周囲ウォータジャケットでは、冷却水が最下位気筒側に流入して上昇し最上位気筒側まで流れ、また、前記排気ポート周囲ウォータジャケットでは、前記燃焼室周囲ウォータジャケットの最上位気筒側からの冷却水が、最上位気筒側に流入して下降し最下位気筒側まで流れるよう構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の船外機の冷却水通路構造。
  5. 前記排気通路は、複数の気筒の各排気ポートから排出される排気を集合させる排気マニホールドと、この排気マニホールドに連通すると共に触媒を収納する触媒収納室とを有して、シリンダブロックに一体に形成され、
    前記排気通路周囲ウォータジャケットは、前記排気マニホールド周りに冷却水が流れる排気マニホールド周囲ウォータジャケットと、触媒周りに冷却水が流れる触媒周囲ウォータジャケットとが連通して設けられ、
    前記排気マニホールドの一部が、前記触媒周囲ウォータジャケットに隣接して配置されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の船外機の冷却水通路構造。
  6. 前記触媒は、排気浄化機能を有する触媒担体が触媒管内に収容されて構成され、前記触媒周囲ウォータジャケットは、シリンダブロックにおける触媒収納室の内壁面と前記触媒管の外側面との間に設けられる隙間により形成されたことを特徴とする請求項5に記載の船外機の冷却水通路構造。
  7. 前記シリンダブロックには、触媒周りに触媒周囲ウォータジャケットが、シリンダ周りにシリンダ周囲ウォータジャケットがそれぞれ形成され、このうち、前記シリンダブロックにおける前記シリンダよりも船外機幅方向外側領域で、且つ前記シリンダの半径方向に沿い前記触媒の最大径部に対応する部分には、前記触媒周囲ウォータジャケットのみが形成されたことを特徴とする請求項5または6に記載の船外機の冷却水通路構造。
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