JP6432340B2 - 回転式圧縮機 - Google Patents

回転式圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6432340B2
JP6432340B2 JP2014264647A JP2014264647A JP6432340B2 JP 6432340 B2 JP6432340 B2 JP 6432340B2 JP 2014264647 A JP2014264647 A JP 2014264647A JP 2014264647 A JP2014264647 A JP 2014264647A JP 6432340 B2 JP6432340 B2 JP 6432340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
head
fastening bolt
middle plate
fastening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014264647A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016125368A (ja
Inventor
幸博 稲田
幸博 稲田
古庄 和宏
和宏 古庄
熊倉 英二
英二 熊倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2014264647A priority Critical patent/JP6432340B2/ja
Publication of JP2016125368A publication Critical patent/JP2016125368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6432340B2 publication Critical patent/JP6432340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Description

本発明は、回転式圧縮機に関するものである。
従来より、冷媒などの流体を圧縮して吐出する回転式圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の回転式圧縮機は、フロントヘッド、フロントシリンダ、ミドルプレート、リアシリンダ、及びリアヘッドを有する圧縮機構を備えている。これらの部品は、ボルトにより固定されている。
具体的には、リアヘッド側から挿通されたボルトは、リアヘッド及びミドルプレートを貫通して、フロントシリンダに締結されている。また、フロントヘッド側から挿通されたボルトは、フロントヘッドを貫通してフロントシリンダに締結されている。
特開2012−202353号公報
ところで、特許文献1に記載の回転式圧縮機では、フロントシリンダに対して、フロントヘッド側及びリアシリンダ側からそれぞれボルトが締結されている。そのため、フロントシリンダには、ボルト締結に伴って、フロントヘッドとミドルプレートとで挟まれることによる圧縮荷重と、フロントヘッド側及びリアヘッド側から挿通されたボルトによる引張荷重とが均等に作用している。その結果、フロントシリンダに歪みが発生するのを抑えることができる。
しかしながら、リアシリンダには、ボルト締結に伴って、リアヘッドとミドルプレートとで挟まれることによる圧縮荷重のみが作用しているため、リアヘッドが局所的に変形して歪みが発生してしまうおそれがあった。
このように、リアシリンダに歪みが発生すると、リアシリンダのシリンダ室においてピストンが偏心回転運動を正常に行うことができなくなるおそれがあるため、好ましくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボルト締結によるシリンダの歪みを低減することが可能な回転式圧縮機を提供することにある。
本発明は、フロントヘッド(61)、フロントシリンダ(51)、ミドルプレート(60)、リアシリンダ(56)、及びリアヘッド(62)が上下に積み重ねられ、該フロントシリンダ(51)及び該リアシリンダ(56)の内部にフロントピストン(52)及びリアピストン(57)がそれぞれ偏心回転可能に収容されることで上下2つのシリンダ室(51a,56a)が形成された圧縮機構(40)を備えた回転式圧縮機を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記フロントヘッド(61)側から挿通されて該フロントヘッド(61)と前記フロントシリンダ(51)とを締結する第1締結ボルト(71)と、
前記ミドルプレート(60)側から挿通されて該ミドルプレート(60)と前記フロントシリンダ(51)とのみを締結する第2締結ボルト(72)と、
前記ミドルプレート(60)側から挿通されて該ミドルプレート(60)と前記リアシリンダ(56)とのみを締結する第3締結ボルト(73)と、
前記リアヘッド(62)側から挿通されて該リアヘッド(62)と前記リアシリンダ(56)とを締結する第4締結ボルト(74)とを備えたことを特徴とするものである。
第1の発明では、フロントシリンダ(51)は、フロントヘッド(61)側から挿通された第1締結ボルト(71)と、ミドルプレート(60)側から挿通された第2締結ボルト(72)とによって、フロントヘッド(61)及びミドルプレート(60)に締結される。また、リアシリンダ(56)は、ミドルプレート(60)側から挿通された第3締結ボルト(73)と、リアヘッド(62)側から挿通された第4締結ボルト(74)とによって、ミドルプレート(60)及びリアヘッド(62)に締結される。
このように、フロントシリンダ(51)には、第1及び第2締結ボルト(71,72)の締め付けに伴って、フロントヘッド(61)とミドルプレート(60)とで挟まれることによる圧縮荷重と、第1及び第2締結ボルト(71,72)による引張荷重とが均等に作用する。また、リアシリンダ(56)には、第3及び第4締結ボルト(73,74)の締め付けに伴って、ミドルプレート(60)とリアヘッド(62)とで挟まれることによる圧縮荷重と、第3及び第4締結ボルト(73,74)による引張荷重とが均等に作用する。その結果、フロントシリンダ(51)及びリアシリンダ(56)に歪みが発生するのを抑えることができる。
第2の発明は、第1の発明において、
前記ミドルプレート(60)には、前記第2及び第3締結ボルト(72,73)のヘッド部のうち少なくとも一方を埋め込むためのプレート側窪み部(78)が形成されていることを特徴とするものである。
第2の発明では、ミドルプレート(60)にはプレート側窪み部(78)が形成され、第2及び第3締結ボルト(72,73)のヘッド部のうち少なくとも一方が埋め込まれる。これにより、第2及び第3締結ボルト(72,73)のヘッド部がフロントヘッド(61)及びリアヘッド(62)に干渉することがない。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記フロントシリンダ(51)及び前記リアシリンダ(56)のうち少なくとも一方には、前記第2又は第3締結ボルト(72,73)のヘッド部を埋め込むためのシリンダ側窪み部(79)が形成されていることを特徴とするものである。
第3の発明では、フロントシリンダ(51)及びリアシリンダ(56)のうち少なくとも一方にシリンダ側窪み部(79)が形成され、第2又は第3締結ボルト(72,73)のヘッド部が埋め込まれる。これにより、第2及び第3締結ボルト(72,73)のヘッド部がフロントヘッド(61)及びリアヘッド(62)に干渉することがない。また、ミドルプレート(60)に窪み部を形成した場合に比べて、ミドルプレート(60)の肉厚を薄くすることができ、圧縮機全体の高さを低くして小型化を図ることができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のうち何れか1つにおいて、
前記フロントヘッド(61)から前記フロントシリンダ(51)に亘る部分、及び前記リアヘッド(62)から前記リアシリンダ(56)に亘る部分のうち少なくとも一方には、前記第2又は第3締結ボルト(72,73)のヘッド部を挿通させる挿通孔(77)が形成されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、フロントヘッド(61)からフロントシリンダ(51)に亘る部分、及びリアヘッド(62)からリアシリンダ(56)に亘る部分のうち少なくとも一方に挿通孔(77)が形成される。これにより、圧縮機構(40)の外側から挿通孔(77)に第2及び第3締結ボルト(72,73)のヘッド部を挿通させて第2及び第3締結ボルト(72,73)を締め付けることができ、組立作業性が向上する。
第5の発明は、第1乃至第4の発明のうち何れか1つにおいて、
前記第1及び第2締結ボルト(71,72)は、前記フロントシリンダ(51)の周方向に間隔をあけて複数配設され、
前記第3及び第4締結ボルト(73,74)は、前記リアシリンダ(56)の周方向で且つ平面視で前記第1及び第2締結ボルト(71,72)に重なり合わない位置に複数配設されていることを特徴とするものである。
第5の発明では、第3及び第4締結ボルト(73,74)は、リアシリンダ(56)の周方向で且つ平面視で第1及び第2締結ボルト(71,72)に重なり合わない位置に複数配設される。これにより、第1及び第2締結ボルト(71,72)と、第3及び第4締結ボルト(73,74)とが互いに干渉しないように配設することができる。
本発明によれば、フロントシリンダ(51)には、第1及び第2締結ボルト(71,72)の締め付けに伴って、フロントヘッド(61)とミドルプレート(60)とで挟まれることによる圧縮荷重と、第1及び第2締結ボルト(71,72)による引張荷重とが均等に作用する。また、リアシリンダ(56)には、第3及び第4締結ボルト(73,74)の締め付けに伴って、ミドルプレート(60)とリアヘッド(62)とで挟まれることによる圧縮荷重と、第3及び第4締結ボルト(73,74)による引張荷重とが均等に作用する。その結果、フロントシリンダ(51)及びリアシリンダ(56)に歪みが発生するのを抑えることができる。
本実施形態1に係る回転式圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。 圧縮機構の要部を示す縦断面図である。 フロントシリンダの構成を示す横断面図である。 リアシリンダの構成を示す横断面図である。 本実施形態2に係る圧縮機構の要部を示す縦断面図である。 本実施形態3に係る圧縮機構の要部を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
図1は、本実施形態1に係る回転式圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。回転式圧縮機(10)は、例えば、冷凍サイクルを行う冷媒回路に接続され、冷媒回路内を循環する冷媒を吸入して圧縮する。回転式圧縮機(10)は、ケーシング(20)と、駆動機構(30)と、圧縮機構(40)とを備えている。本実施形態では、圧縮機構(40)は、第1圧縮機構(41)と第2圧縮機構(42)とによって構成されている。
〈ケーシング〉
ケーシング(20)は、縦長円筒形の密閉容器状に形成されている。具体的には、ケーシング(20)は、上下に起立した円筒状の胴体部(20a)と、胴体部(20a)の上側開口部を閉塞する椀状の上側鏡板部(20b)と、胴体部(20a)の下側開口部を閉塞する椀状の下側鏡板部(20c)とを有している。ケーシング(20)の内部には、駆動機構(30)と、圧縮機構(40)とが収容されている。ケーシング(20)の底部には、潤滑油(冷凍機油)が貯留されている。
また、ケーシング(20)の胴体部(20a)には、第1吸入管(21)と、第2吸入管(22)とが設けられている。第1吸入管(21)及び第2吸入管(22)は、ケーシング(20)の胴体部(20a)を貫通して第1圧縮機構(41)及び第2圧縮機構(42)にそれぞれ接続されている。ケーシング(20)の上側鏡板部(20b)には、吐出管(23)が設けられている。吐出管(23)は、ケーシング(20)の上側鏡板部(20b)を貫通してケーシング(20)の内部空間と連通している。
〈駆動機構〉
駆動機構(30)は、電動機(31)と、駆動軸(32)とを備えている。電動機(31)は、ケーシング(20)内において圧縮機構(40)よりも上側に配置されている。具体的には、上側から下側へ向けて、電動機(31)と、第1圧縮機構(41)と、第2圧縮機構(42)とが順に配置されている。駆動軸(32)は、ケーシング(20)の軸方向に延びて電動機(31)と圧縮機構(40)とを連結している。
電動機(31)は、固定子(31a)と、回転子(31b)とを備えている。固定子(31a)は、円筒状に形成され、ケーシング(20)の胴体部(20a)に固定されている。回転子(31b)は、円筒状に形成され、固定子(31a)の内周に配置されている。固定子(31a)のコイルに電流が流れると、固定子(31a)に発生する電磁力によって回転子(31b)が回転する。
駆動軸(32)は、主軸部(33)と、第1偏心部(34)と、第2偏心部(35)とを有している。主軸部(33)は、ケーシング(20)の軸方向に延びる円柱状に形成されている。主軸部(33)には、電動機(31)の回転子(31b)が固定されており、電動機(31)の回転子(31b)と一体となって回転する。
第1偏心部(34)は、第1圧縮機構(41)に対応する位置(この例では、電動機(31)よりも下側の位置)に配置され、第2偏心部(35)は、第2圧縮機構(42)に対応する位置(この例では、第1偏心部(34)よりも下側の位置)に配置されている。
また、第1偏心部(34)及び第2偏心部(35)は、それぞれが主軸部(33)よりも大径の円柱状に形成され、それぞれの軸心が主軸部(33)の軸心に対して偏心している。なお、第1偏心部(34)の偏心方向と第2偏心部(35)の偏心方向は、主軸部(33)の軸心を中心として互いに180°ずれている。
〈圧縮機構〉
圧縮機構(40)は、第1圧縮機構(41)と第2圧縮機構(42)とによって構成されている。第1圧縮機構(41)及び第2圧縮機構(42)は、第1吸入管(21)及び第2吸入管(22)からそれぞれ吸入した流体を圧縮して吐出するように構成されている。
図2にも示すように、圧縮機構(40)は、上側から下側へ向けて、フロントマフラ(65)、フロントヘッド(61)、フロントシリンダ(51)、ミドルプレート(60)、リアシリンダ(56)、リアヘッド(62)、及びリアマフラ(66)が順に積み重ねられて構成されている。
第1圧縮機構(41)は、フロントシリンダ(51)、フロントピストン(52)、フロントヘッド(61)、及びミドルプレート(60)によって構成されている。第2圧縮機構(42)は、リアシリンダ(56)、リアピストン(57)、リアヘッド(62)、及びミドルプレート(60)によって構成されている。
フロントシリンダ(51)は、環状に形成され、その内部に第1シリンダ室(51a)が形成されている。第1シリンダ室(51a)には、駆動軸(32)の第1偏心部(34)が配置されている。
フロントシリンダ(51)には、第1吸入ポート(51b)が形成されている。第1吸入ポート(51b)は、フロントシリンダ(51)を径方向に貫通して第1シリンダ室(51a)に連通している。第1吸入ポート(51b)には、第1吸入管(21)が挿入されて固定されている。
フロントピストン(52)は、フロントシリンダ(51)の第1シリンダ室(51a)に配置され、第1シリンダ室(51a)において偏心回転運動を行うように構成されている。具体的に、フロントピストン(52)は、円筒状に形成され、その内周に第1偏心部(34)が摺動可能に嵌合されている。
これにより、駆動軸(32)が回転すると、第1シリンダ室(51a)においてフロントピストン(52)が偏心回転運動を行い、その結果、第1シリンダ室(51a)に吸入された流体が圧縮される。
図3に示すように、フロントピストン(52)には、第1ブレード(53)が一体に形成されている。第1ブレード(53)は、フロントピストン(52)の外周から径方向外方に延び、第1シリンダ室(51a)を低圧側と高圧側とに区画している。
フロントシリンダ(51)には、第1ブッシュ溝(51c)が形成されている。第1ブッシュ溝(51c)は、平面視において円形状に形成されている。第1ブッシュ溝(51c)には、一対の第1ブッシュ(54)が収容されている。一対の第1ブッシュ(54)は、それぞれが平面視において半月状に形成され、第1ブレード(53)を挟み込んだ状態で第1ブッシュ溝(51c)に収容されている。
フロントシリンダ(51)における第1ブッシュ溝(51c)と隣接する位置には、第1ブレード(53)の先端部との干渉を避けるための円形状の第1背圧溝(51d)が形成されている。
フロントシリンダ(51)には、周方向に間隔をあけて複数のフロント側ネジ孔(75)が形成されている。この例では、5つのフロント側ネジ孔(75)が形成されている。フロント側ネジ孔(75)は、フロントヘッド(61)側及びミドルプレート(60)側から挿通された第1締結ボルト(71)及び第2締結ボルト(72)を締結する。
図2に示すように、フロントヘッド(61)は、フロントシリンダ(51)の上端に配置され、フロントシリンダ(51)の上端を閉塞している。フロントヘッド(61)には、第1吐出ポート(61a)が形成されている。第1吐出ポート(61a)は、フロントヘッド(61)を軸方向に貫通してフロントシリンダ(51)の第1シリンダ室(51a)と連通している。
フロントヘッド(61)は、その中心部に駆動軸(32)が挿通される軸受孔が形成された円板状のヘッド本体と、軸受孔を囲むようにヘッド本体の内縁部から上側に突出する円筒状のボス部とを有している。
ミドルプレート(60)は、フロントシリンダ(51)とリアシリンダ(56)との間に配置されている。ミドルプレート(60)は、円板状に形成され、フロントシリンダ(51)の下端とリアシリンダ(56)の上端とを閉塞している。
リアシリンダ(56)は、環状に形成され、その内部に第2シリンダ室(56a)が形成されている。第2シリンダ室(56a)には、駆動軸(32)の第2偏心部(35)が配置されている。
リアシリンダ(56)には、第2吸入ポート(56b)が形成されている。第2吸入ポート(56b)は、リアシリンダ(56)を径方向に貫通して第2シリンダ室(56a)と連通している。第2吸入ポート(56b)には、第2吸入管(22)が挿入されて固定されている。
リアピストン(57)は、リアシリンダ(56)の第2シリンダ室(56a)に配置され、第2シリンダ室(56a)において偏心回転運動を行うように構成されている。具体的に、リアピストン(57)は、円筒状に形成され、その内周に第2偏心部(35)が摺動可能に嵌合されている。
これにより、駆動軸(32)が回転すると、第2シリンダ室(56a)においてリアピストン(57)が偏心回転運動を行い、その結果、第2シリンダ室(56a)に吸入された流体が圧縮される。
図4に示すように、リアピストン(57)には、第2ブレード(58)が一体に形成されている。第2ブレード(58)は、リアピストン(57)の外周から径方向外方に延び、第2シリンダ室(56a)を低圧側と高圧側とに区画している。
リアシリンダ(56)には、第2ブッシュ溝(56c)が形成されている。第2ブッシュ溝(56c)は、平面視において円形状に形成されている。第2ブッシュ溝(56c)には、一対の第2ブッシュ(59)が収容されている。一対の第2ブッシュ(59)は、それぞれが平面視において半月状に形成され、第2ブレード(58)を挟み込んだ状態で第2ブッシュ溝(56c)に収容されている。
リアシリンダ(56)における第2ブッシュ溝(56c)と隣接する位置には、第2ブレード(58)の先端部との干渉を避けるための円形状の第2背圧溝(56d)が形成されている。
リアシリンダ(56)には、周方向に間隔をあけて複数のリア側ネジ孔(76)が形成されている。この例では、5つのリア側ネジ孔(76)が形成されている。リア側ネジ孔(76)は、ミドルプレート(60)側及びリアヘッド(62)側から挿通された第3締結ボルト(73)及び第4締結ボルト(74)を締結する。
リア側ネジ孔(76)は、平面視でフロント側ネジ孔(75)に重なり合わない位置に形成されている(フロント側ネジ孔(75)は、図4に仮想線で記載)。これにより、第3締結ボルト(73)及び第4締結ボルト(74)は、第1締結ボルト(71)及び第2締結ボルト(72)に重なり合わない位置に配設される。
図2に示すように、リアヘッド(62)は、リアシリンダ(56)の下端に配置され、リアシリンダ(56)の下端を閉塞している。リアヘッド(62)には、第2吐出ポート(62a)が形成されている。第2吐出ポート(62a)は、リアヘッド(62)を軸方向に貫通してリアシリンダ(56)の第2シリンダ室(56a)と連通している。
リアヘッド(62)は、その中心部に駆動軸(32)が挿通される軸受孔が形成された円板状のヘッド本体と、軸受孔を囲むようにヘッド本体の内縁部から下側に突出する円筒状のボス部と、ボス部と囲むようにヘッド本体の外縁部から下側に突出する円筒状の周壁部とを有している。このような構成により、リアヘッド(62)のボス部と周壁部との間に環状の凹溝が形成されている。
フロントマフラ(65)は、フロントヘッド(61)の上側に配置されている。フロントマフラ(65)とフロントヘッド(61)との間には、第1マフラ空間(65a)が形成されている。第1マフラ空間(65a)は、フロントヘッド(61)の第1吐出ポート(61a)と連通している。
リアマフラ(66)は、リアヘッド(62)の下側に配置されている。リアマフラ(66)とリアヘッド(62)との間には、第2マフラ空間(66a)が形成されている。第2マフラ空間(66a)は、リアヘッド(62)の第2吐出ポート(62a)と連通している。
〈圧縮機構の締結構造〉
フロントマフラ(65)、フロントヘッド(61)、及びフロントシリンダ(51)は、第1締結ボルト(71)によって締結される。具体的に、第1締結ボルト(71)は、フロントヘッド(61)側から挿通され、フロントマフラ(65)及びフロントヘッド(61)を貫通してフロント側ネジ孔(75)にねじ込まれる。
ミドルプレート(60)及びフロントシリンダ(51)は、第2締結ボルト(72)によって締結される。具体的に、リアヘッド(62)からリアシリンダ(56)に亘る部分には、第2締結ボルト(72)のヘッド部を挿通させる挿通孔(77)が形成されている。また、ミドルプレート(60)の下面には、第2締結ボルト(72)のヘッド部を埋め込むためのプレート側窪み部(78)が形成されている。
第2締結ボルト(72)は、リアヘッド(62)及びリアシリンダ(56)の挿通孔(77)を介してミドルプレート(60)側から挿通され、ミドルプレート(60)を貫通してフロント側ネジ孔(75)にねじ込まれる。これにより、圧縮機構(40)の外側から第2締結ボルト(72)を締め付けることができ、組立作業性が向上する。
ミドルプレート(60)及びリアシリンダ(56)は、第3締結ボルト(73)によって締結される。具体的に、ミドルプレート(60)の上面には、第3締結ボルト(73)のヘッド部を埋め込むためのプレート側窪み部(78)が形成されている。第3締結ボルト(73)は、ミドルプレート(60)側から挿通され、ミドルプレート(60)を貫通してリア側ネジ孔(76)にねじ込まれる。これにより、第3締結ボルト(73)のヘッド部がフロントヘッド(61)に干渉することがない。
リアマフラ(66)、リアヘッド(62)、及びリアシリンダ(56)は、第4締結ボルト(74)によって締結される。具体的に、第4締結ボルト(74)は、リアヘッド(62)側から挿通され、リアマフラ(66)及びリアヘッド(62)を貫通してリア側ネジ孔(76)にねじ込まれる。
このような構成とすれば、フロントシリンダ(51)には、第1締結ボルト(71)及び第2締結ボルト(72)の締め付けに伴って、フロントヘッド(61)とミドルプレート(60)とで挟まれることによる圧縮荷重と、第1締結ボルト(71)及び第2締結ボルト(72)による引張荷重とが均等に作用する。また、リアシリンダ(56)には、第3締結ボルト(73)及び第4締結ボルト(74)の締め付けに伴って、ミドルプレート(60)とリアヘッド(62)とで挟まれることによる圧縮荷重と、第3締結ボルト(73)及び第4締結ボルト(74)による引張荷重とが均等に作用する。その結果、フロントシリンダ(51)及びリアシリンダ(56)に歪みが発生するのを抑えることができる。
《実施形態2》
図5は、本実施形態2に係る圧縮機構の要部を示す縦断面図である。以下、前記実施形態1と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図5に示すように、フロントマフラ(65)、フロントヘッド(61)、及びフロントシリンダ(51)は、第1締結ボルト(71)によって締結される。具体的に、第1締結ボルト(71)は、フロントヘッド(61)側から挿通され、フロントマフラ(65)及びフロントヘッド(61)を貫通してフロント側ネジ孔(75)にねじ込まれる。
ミドルプレート(60)及びフロントシリンダ(51)は、第2締結ボルト(72)によって締結される。具体的に、リアヘッド(62)からリアシリンダ(56)に亘る部分には、第2締結ボルト(72)のヘッド部を挿通させる挿通孔(77)が形成されている。
第2締結ボルト(72)は、リアヘッド(62)及びリアシリンダ(56)の挿通孔(77)を介してミドルプレート(60)側から挿通され、ミドルプレート(60)を貫通してフロント側ネジ孔(75)にねじ込まれる。
ミドルプレート(60)及びリアシリンダ(56)は、第3締結ボルト(73)によって締結される。具体的に、フロントシリンダ(51)の下面には、第3締結ボルト(73)のヘッド部を埋め込むためのシリンダ側窪み部(79)が形成されている。第3締結ボルト(73)は、ミドルプレート(60)側から挿通され、ミドルプレート(60)を貫通してリア側ネジ孔(76)にねじ込まれる。
これにより、第3締結ボルト(73)のヘッド部がフロントヘッド(61)に干渉することがない。また、ミドルプレート(60)に窪み部を形成した場合に比べて、ミドルプレート(60)の肉厚を薄くすることができ、圧縮機全体の高さを低くして小型化を図ることができる。
リアマフラ(66)、リアヘッド(62)、及びリアシリンダ(56)は、第4締結ボルト(74)によって締結される。具体的に、第4締結ボルト(74)は、リアヘッド(62)側から挿通され、リアマフラ(66)及びリアヘッド(62)を貫通してリア側ネジ孔(76)にねじ込まれる。
《実施形態3》
図6は、本実施形態3に係る圧縮機構の要部を示す縦断面図である。図6に示すように、フロントマフラ(65)、フロントヘッド(61)、及びフロントシリンダ(51)は、第1締結ボルト(71)によって締結される。具体的に、第1締結ボルト(71)は、フロントヘッド(61)側から挿通され、フロントマフラ(65)及びフロントヘッド(61)を貫通してフロント側ネジ孔(75)にねじ込まれる。
ミドルプレート(60)及びフロントシリンダ(51)は、第2締結ボルト(72)によって締結される。具体的に、ミドルプレート(60)の下面には、第2締結ボルト(72)のヘッド部を埋め込むためのプレート側窪み部(78)が形成されている。第2締結ボルト(72)は、リアヘッド(62)及びリアシリンダ(56)の挿通孔(77)を介してミドルプレート(60)側から挿通され、ミドルプレート(60)を貫通してフロント側ネジ孔(75)にねじ込まれる。
ミドルプレート(60)及びリアシリンダ(56)は、第3締結ボルト(73)によって締結される。具体的に、フロントシリンダ(51)の外径は、ミドルプレート(60)の外径よりも小さく形成されている。
これにより、ミドルプレート(60)の外周部には、平面視でフロントシリンダ(51)に重なり合わない部分が設けられることとなり、この部分に第3締結ボルト(73)を挿通させるようにすれば、第3締結ボルト(73)がフロントシリンダ(51)に干渉することがない。第3締結ボルト(73)は、ミドルプレート(60)側から挿通され、ミドルプレート(60)を貫通してリア側ネジ孔(76)にねじ込まれる。
リアマフラ(66)、リアヘッド(62)、及びリアシリンダ(56)は、第4締結ボルト(74)によって締結される。具体的に、第4締結ボルト(74)は、リアヘッド(62)側から挿通され、リアマフラ(66)及びリアヘッド(62)を貫通してリア側ネジ孔(76)にねじ込まれる。
以上説明したように、本発明は、ボルト締結によるシリンダの歪みを低減することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
10 回転式圧縮機
40 圧縮機構
51 フロントシリンダ
51a 第1シリンダ室
52 フロントピストン
56 リアシリンダ
57 リアピストン
56a 第2シリンダ室
60 ミドルプレート
61 フロントヘッド
62 リアヘッド
71 第1締結ボルト
72 第2締結ボルト
73 第3締結ボルト
74 第4締結ボルト
77 挿通孔
78 プレート側窪み部
79 シリンダ側窪み部

Claims (5)

  1. フロントヘッド(61)、フロントシリンダ(51)、ミドルプレート(60)、リアシリンダ(56)、及びリアヘッド(62)が上下に積み重ねられ、該フロントシリンダ(51)及び該リアシリンダ(56)の内部にフロントピストン(52)及びリアピストン(57)がそれぞれ偏心回転可能に収容されることで上下2つのシリンダ室(51a,56a)が形成された圧縮機構(40)を備えた回転式圧縮機であって、
    前記フロントヘッド(61)側から挿通されて該フロントヘッド(61)と前記フロントシリンダ(51)とを締結する第1締結ボルト(71)と、
    前記ミドルプレート(60)側から挿通されて該ミドルプレート(60)と前記フロントシリンダ(51)とのみを締結する第2締結ボルト(72)と、
    前記ミドルプレート(60)側から挿通されて該ミドルプレート(60)と前記リアシリンダ(56)とのみを締結する第3締結ボルト(73)と、
    前記リアヘッド(62)側から挿通されて該リアヘッド(62)と前記リアシリンダ(56)とを締結する第4締結ボルト(74)とを備えたことを特徴とする回転式圧縮機。
  2. 請求項1において、
    前記ミドルプレート(60)には、前記第2及び第3締結ボルト(72,73)のヘッド部のうち少なくとも一方を埋め込むためのプレート側窪み部(78)が形成されていることを特徴とする回転式圧縮機。
  3. 請求項1又は2において、
    前記フロントシリンダ(51)及び前記リアシリンダ(56)のうち少なくとも一方には、前記第2又は第3締結ボルト(72,73)のヘッド部を埋め込むためのシリンダ側窪み部(79)が形成されていることを特徴とする回転式圧縮機。
  4. 請求項1乃至3のうち何れか1つにおいて、
    前記フロントヘッド(61)から前記フロントシリンダ(51)に亘る部分、及び前記リアヘッド(62)から前記リアシリンダ(56)に亘る部分のうち少なくとも一方には、前記第2又は第3締結ボルト(72,73)のヘッド部を挿通させる挿通孔(77)が形成されていることを特徴とする回転式圧縮機。
  5. 請求項1乃至4のうち何れか1つにおいて、
    前記第1及び第2締結ボルト(71,72)は、前記フロントシリンダ(51)の周方向に間隔をあけて複数配設され、
    前記第3及び第4締結ボルト(73,74)は、前記リアシリンダ(56)の周方向で且つ平面視で前記第1及び第2締結ボルト(71,72)に重なり合わない位置に複数配設されていることを特徴とする回転式圧縮機。
JP2014264647A 2014-12-26 2014-12-26 回転式圧縮機 Active JP6432340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264647A JP6432340B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 回転式圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014264647A JP6432340B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 回転式圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125368A JP2016125368A (ja) 2016-07-11
JP6432340B2 true JP6432340B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=56357639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014264647A Active JP6432340B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 回転式圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6432340B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0193390U (ja) * 1987-12-10 1989-06-20
JPH0755340Y2 (ja) * 1988-10-31 1995-12-20 株式会社東芝 圧縮機
JP4750551B2 (ja) * 2005-12-27 2011-08-17 三菱電機株式会社 2気筒回転式密閉型圧縮機の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016125368A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9429156B2 (en) Compressor
JP5949386B2 (ja) ベーン型圧縮機
JP5781019B2 (ja) ロータリ式圧縮機
JP6109063B2 (ja) 密閉型圧縮機
JP2007205227A (ja) 圧縮機
JP6432340B2 (ja) 回転式圧縮機
US9771952B2 (en) Screw compressor
JP6027768B2 (ja) 多段オイルポンプ
JP6409910B1 (ja) スクロール圧縮機
CN109595251A (zh) 轴承部件及具有其的压缩机、制冷装置
JP5146263B2 (ja) ロータ、モータおよび圧縮機
CN207212924U (zh) 轴承部件及具有其的压缩机、制冷装置
JP6502078B2 (ja) 圧縮機
JP2019035391A (ja) 圧縮機
JP2012107546A (ja) ロータリー圧縮機
JP6400389B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP2015121194A (ja) シリンダ回転型圧縮機
JP2016125382A (ja) 回転式圧縮機
JP2015105616A (ja) 回転式圧縮機
WO2015190551A1 (ja) 圧縮機
JP6136167B2 (ja) 回転式圧縮機
JP2019011749A (ja) 回転式圧縮機
US10724525B2 (en) Compression mechanism for a compressor
JP2013253568A (ja) 二段圧縮機
JP2020002842A (ja) ロータリ圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181022

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6432340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151