JP6431830B2 - 仕口部材、避雷導線の接続構造、及び避雷導線の接続方法 - Google Patents

仕口部材、避雷導線の接続構造、及び避雷導線の接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の避雷針等が受けた雷電流を接地設備に導く避雷導線が通される仕口部材、避雷導線の接続構造、及び避雷導線の接続方法に関する。
特開2000−299918号公報には、PC柱が用いられた建物の屋上の避雷針から伸びる避雷導線の接続構造が記載されている。PC柱内には、予め避雷導線が埋設されている。この避雷導線は、PC柱の内部において上下に伸びるように配置されており、避雷導線の上端はPC柱の頂部から上方に突出している。また、PC柱の側面の下端には欠き込み部が設けられており、避雷導線の下端は、この欠き込み部において下方に伸びた状態で露出している。この避雷導線の接続構造としては、PC柱の頂部から上方に突出する避雷導線と、欠き込み部で下方に伸びている避雷導線とが接続端子によって接続された構造が記載されている。
特開2000−299918号公報
前述の避雷導線の接続構造では、PC柱の欠き込み部で2本の避雷導線を接続するため、接続後に、2本の避雷導線の接続部分をモルタル等の充填によって左官補修する必要がある。この左官補修のように余分な手間がかかっており施工が面倒なものとなっているため、施工性の点で改善の余地がある。また、上記の欠き込み部は、PC柱の側面の下端に設けられているので、避雷導線の接続部分の外側に位置するモルタル等の厚さ(被り)は薄くなっている。従って、落雷によって避雷導線に高電圧の電流が流れた場合に、PC柱の表面又は避雷導線の接続部分で爆裂が生じる可能性がある。
本発明は、施工性を良好にすることができると共に、避雷導線の接続部分における爆裂を回避することができる仕口部材、避雷導線の接続構造、及び避雷導線の接続方法を提供することを目的とする。
本発明に係る仕口部材は、雷からの電流が流れる避雷導線が通された柱に接続される仕口部材であって、避雷導線が通される管路を備え、管路は、仕口部材の上面及び下面のいずれかに位置する開口から、上面及び下面に隣接する側面に位置する開口にまで伸びている。
この仕口部材では、避雷導線が通される管路が、上面及び下面のいずれかに位置する開口から側面に位置する開口にまで伸びているので、柱に通された避雷導線は上面及び下面のいずれかの開口から側面の開口に通される。このように避雷導線は仕口部材の側面の開口に通されるので、側面の開口から避雷導線を引っ張り出して当該避雷導線を他の避雷導線と接続させることができる。従って、柱及び仕口部材のいずれにも前述の欠き込み部のような構造が不要であり、避雷導線接続後の左官補修も不要とすることができるため、施工性を向上させることができる。また、側面の開口から引っ張り出した避雷導線は、接続後にスラブコンクリート等で埋めることも可能であるため、避雷導線の接続部分の被り厚さを十分に確保することができる。従って、避雷導線の接続部分等で爆裂が生じる事態を回避することができる。
また、前述の仕口部材は、前記管路が予め埋め込まれたプレキャスト部材であってもよい。この場合、現場では、管路に避雷導線を通して当該避雷導線を他の避雷導線に接続し、この接続部分を埋め込むだけで施工を完了させることができるので、施工性がより向上される。
また、側面に位置する開口は、第1開口と第2開口とを含んでおり、管路は、下面の開口から第1開口にまで伸びている第1管路と、上面の開口から第2開口にまで伸びている第2管路とを含んでいてもよい。この場合、下面の開口に下から避雷導線を通して側面から引っ張り出し、上面の開口に上から別の避雷導線を通して側面から引っ張り出し、側面から引っ張り出した2本の避雷導線を接続させることができる。従って、上側の柱から下方に伸びる避雷導線と、下側の柱から上方に伸びる避雷導線とを、仕口部材の側面に対向する位置で接続させることができる。
また、側面に対向する位置にはスラブコンクリートが打設され、第1開口及び第2開口の高さ位置は、打設されるスラブコンクリートに対向する高さ位置となっていてもよい。この場合、仕口部材の側面に位置する第1開口及び第2開口がスラブコンクリートに対向する高さ位置となっているので、スラブコンクリートの打設によって、第1開口及び第2開口をスラブコンクリートに埋め込むことができる。従って、第1開口及び第2開口から引っ張り出された避雷導線の接続部分もスラブコンクリートに埋め込むことができる。よって、スラブコンクリートの埋め込みによって避雷導線の接続部分を確実に埋め込むことができ当該接続部分の被り厚さを十分に確保することができるので、施工性を向上させると共に爆裂の可能性を一層低減させることができる。
本発明に係る避雷導線の接続構造は、前述の仕口部材と避雷導線とを備えた避雷導線の接続構造であって、避雷導線は、第1管路に通されて第1開口から伸び出している第1避雷導線と、第2管路に通されて第2開口から伸び出している第2避雷導線と、を含んでおり、第1避雷導線と第2避雷導線とは、側面に対向する位置で接続されており、第1避雷導線と第2避雷導線との接続部分は、スラブコンクリートに埋め込まれている。
この避雷導線の接続構造では、仕口部材の下面の開口に下から第1避雷導線が通されており、この第1避雷導線は側面の第1開口から突出している。また、仕口部材の上面の開口に上から第2避雷導線が通されており、第2避雷導線は側面の第2開口から突出している。そして、仕口部材の側面側に突出している第1避雷導線と第2避雷導線とは接続されており、この接続部分はスラブコンクリートに埋め込まれている。このように、避雷導線の接続部分がスラブコンクリートの打設で埋め込まれているので、前述した左官補修等の余計な作業が不要になっていると共に、接続部分の被り厚さを十分に確保することができる。従って、施工性を向上させると共に爆裂の懸念を解消することができる。
本発明に係る避雷導線の接続方法は、仕口部材における避雷導線の接続方法であって、仕口部材の下面に位置する開口に下から第1避雷導線を挿入し、第1避雷導線を仕口部材の側面に位置する第1開口から突出させる工程と、仕口部材の上面に位置する開口に上から第2避雷導線を挿入し、第2避雷導線を仕口部材の側面に位置する第2開口から突出させる工程と、第1開口から突出した第1避雷導線と、第2開口から突出した第2避雷導線とを側面に対向する位置で接続させる工程と、第1避雷導線と第2避雷導線との接続部分をスラブコンクリートで埋める工程と、を備える。
この避雷導線の接続方法では、仕口部材の下面の開口に下から第1避雷導線を挿入し側面の第1開口から第1避雷導線を突出させ、仕口部材の上面の開口に上から第2避雷導線を挿入し側面の第2開口から第2避雷導線を突出させ、突出させた第1避雷導線と第2避雷導線とを接続する。そして、この接続部分をスラブコンクリートで埋め込んでいる。従って、前述の避雷導線の接続構造と同様、接続部分をスラブコンクリートの打設で埋め込んでいるので、施工性を向上させると共に爆裂の懸念を解消することができる。
本発明によれば、施工性を良好にすることができると共に、避雷導線の接続部分における爆裂を回避することができる。
実施形態に係る仕口部材と避雷導線の接続構造とを示す縦断面図である。 (a)は、図1の仕口部材の横断面図である。(b)は、PC柱の横断面図である。 実施形態に係る避雷導線の接続方法を示す縦断面図である。 図3で示される接続方法の続きを示す縦断面図である。 図4で示される接続方法の続きを示す縦断面図である。 図3〜図5で示される接続方法で避雷導線の接続が完了した状態を示す縦断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、本実施形態に係る仕口部材1は、例えば建物Sに複数設けられている。仕口部材1は、略直方体形状を呈しており、鉛直方向上下からPC柱(プレキャストコンクリート柱)2によって挟み込まれている。具体的には、仕口部材1は、上面1aと、下面1eと、上面1a及び下面1eに隣接する側面1cとを有する。また、仕口部材1は、PC梁(プレキャストコンクリート梁)3に接続されており、このPC梁3とPC柱2を接合している。複数の仕口部材1は上下に並んで設けられており、各仕口部材1から水平方向に延びるPC梁3によって建物Sの各階が構成されている。
また、建物Sは避雷導線(鬼より線とも称される)Lを備えており、避雷導線Lには雷からの電流が流れる。例えば、避雷導線Lの上端は建物Sの屋上に位置する避雷針に接続されており、避雷導線Lの下端は地中に位置する接地極に接続されている。避雷導線Lは、1本のPC柱2に対して1本通されている。避雷導線Lは、PC柱2に埋め込まれた状態でPC柱2の長手方向(上下方向)に延在しており、PC柱2の上端及び下端に位置する端面2aから突出している。
仕口部材1は、例えば予め工場で製造されたプレキャストコンクリート(プレキャスト部材)である。仕口部材1は、避雷導線Lが通される管路11,12を備える。管路11,12は、例えば仕口部材1に予め工場等で埋め込まれたシース管である。管路(第2管路)11は、仕口部材1の鉛直方向の上面1aに形成された開口1bから仕口部材1の側面1cに形成された開口(第2開口)1dに向かって湾曲して伸びており、管路(第1管路)12は、仕口部材1の鉛直方向の下面1eに形成された開口1fから側面1cに形成された開口(第1開口)1gに向かって湾曲して伸びている。管路11と管路12とは重ならないように互いに離れて配置されており、管路11の開口1dと管路12の開口1gとは上下に並んで配置されている。
仕口部材1において、避雷導線Lは管路11,12に通されており、2本の避雷導線Lは側面1cの外側の位置で接続されている。このように、本実施形態に係る避雷導線Lの接続構造では、2本の避雷導線Lが側面1cに対向する位置で接続されている。2本の避雷導線Lは、例えば筒状の圧着端子によって接続されているが、この圧着端子以外の手段で接続されていてもよい。
また、2本の避雷導線Lの接続部分PはスラブコンクリートCに埋め込まれている。スラブコンクリートCは、例えば、PC床板(プレキャストコンクリート床板)Yの上に打設される床コンクリートであり、建物Sの各階の床スラブを構成している。仕口部材1の側面1cにおいて、各開口1d,1gの高さは、打設されたスラブコンクリートCに対向する高さ位置になっている。すなわち、仕口部材1の側面1cの開口1d,1gは、スラブコンクリートCの打設範囲内に入る位置に形成されている。これにより、開口1d,1gは打設されたスラブコンクリートCに埋め込まれている。なお、図示は省略しているが、管路11,12の内部にはグラウトが充填されている。
図2(a)に示されるように、仕口部材1には格子状に複数の鉄筋Fが打ち込まれており、管路11,12は鉄筋Fを避ける位置に配置されている。また、図2(b)に示されるように、PC柱2にも格子状に鉄筋Fが打ち込まれており、避雷導線Lは鉄筋Fを避ける位置に配置されている。水平面上における管路11,12の位置は、仕口部材1の中央よりも隅部側に位置しており、これにより中央付近に位置するグラウト等の注入穴との干渉が回避されている。
なお、図2(a)及び図2(b)は鉄筋Fの図示を簡略化しており、実際は、仕口部材1及びPC柱2には、より多くの鉄筋Fが縦横に配置されている。また、PC梁3には複数の主筋と複数のあばら筋が打ち込まれており、例えば、避雷導線Lの接続部分PはPC梁3の主筋及びあばら筋の間に押し込まれ、これらの主筋及びあばら筋の間に入り込んだ状態で固定されている。
次に、仕口部材1における避雷導線Lの接続方法について図3〜図6を参照しながら説明する。以下では、下側のPC柱2から上側に突出する避雷導線Lを第1避雷導線L1、上側のPC柱2から下側に突出する避雷導線Lを第2避雷導線L2、として説明する。この接続方法では、第1避雷導線L1の端部と第2避雷導線L2の端部とが接続される。
まず、図3に示されるように、仕口部材1の直下にPC柱2を配置して、PC柱2の上側に突出する第1避雷導線L1を仕口部材1の下面1eの開口1fに下から挿入する。第1避雷導線L1を下から開口1fに挿入していくと、第1避雷導線L1は、管路12内で上方且つ側面1c側に移動し、その後側面1cの開口1gから突出する。このように第1避雷導線L1を開口1gから突出させて第1避雷導線L1を開口1gから引っ張り出した状態として、仕口部材1の下側にPC柱2を接続させる(第1避雷導線L1を仕口部材1の側面1cに位置する開口1gから突出させる工程)。
次に、図4に示されるように、仕口部材1の直上に別のPC柱2を配置して、PC柱2の下側に突出する第2避雷導線L2を仕口部材1の上面1aの開口1bに上から挿入する。第2避雷導線L2を上から開口1bに挿入していくと、第2避雷導線L2は、管路11内で下方且つ側面1c側に移動し、その後側面1cの開口1dから突出する。このように第2避雷導線L2を開口1dから突出させて第2避雷導線L2を開口1dから引っ張り出した状態として、仕口部材1の上側にPC柱2を接続させる(第2避雷導線L2を仕口部材1の側面1cに位置する開口1dから突出させる工程)。
続いて、図5に示されるように、側面1cの外側に引っ張り出された第1避雷導線L1と第2避雷導線L2とを接続させる。具体的には、例えば、筒状の圧着端子によって第1避雷導線L1と第2避雷導線L2とを結束した後に、結束した部分から伸び出す余剰な先端部分を切断することによって、第1避雷導線L1と第2避雷導線L2とを接続させる。
このように第1避雷導線L1と第2避雷導線L2を接続させて、側面1cに対向する位置で第1避雷導線L1と第2避雷導線L2との接続部分Pを形成する(第1避雷導線L1と第2避雷導線L2とを側面1cに対向する位置で接続させる工程)。最後に、図6に示されるように、PC床板Yに上からスラブコンクリートCを打設して接続部分PをスラブコンクリートCに埋め込むことによって2本の避雷導線L1,L2の接続が完了する(接続部分PをスラブコンクリートCで埋める工程)。
次に、本実施形態に係る仕口部材1、避雷導線L1,L2の接続構造、及び避雷導線L1,L2の接続方法における作用効果について説明する。仕口部材1、避雷導線L1,L2の接続構造、及び避雷導線L1,L2の接続方法では、第1避雷導線L1が通される管路12が下面1eに位置する開口1fから側面1cに位置する開口1gにまで伸びており、第2避雷導線L2が通される管路11が上面1aに位置する開口1bから側面1cに位置する開口1dにまで伸びている。よって、PC柱2のそれぞれに埋め込まれた避雷導線L1,L2は、下面1eの開口1fから側面1cの開口1g、及び上面1aの開口1bから側面1cの開口1dに通されるので、側面1cの開口1d,1gから避雷導線L1,L2を突出させて、これらの避雷導線L1,L2を接続させることができる。
よって、従来、避雷導線の接続のために形成されていた欠き込み部(例えば、柱の側面の下端に形成された欠き込み部)のような構造を仕口部材1、PC柱2のいずれにも設ける必要がない。従って、避雷導線L1,L2接続後における欠き込み部への左官補修等も不要となるため施工性を向上させることができる。また側面1cの開口1d,1gから突出させた避雷導線L1,L2は、接続後にスラブコンクリートCで埋め込まれるので、避雷導線L1,L2の接続部分Pの被り厚さを十分に確保することができる。従って、避雷導線L1,L2の接続部分P等で爆裂が生じる事態を確実に回避することができる。
また、仕口部材1は、管路11,12が予め埋め込まれたプレキャスト部材である。よって、現場では、管路11,12に避雷導線L1,L2を通して避雷導線L1,L2を接続し、避雷導線L1,L2の接続部分Pを埋め込むだけで施工を完了させることができる。従って、施工性がより向上される。
また、仕口部材1では、下面1eの開口1fに下から避雷導線L1を通して側面1cから突出させ、上面1aの開口1bから別の避雷導線L2を通して側面1cから突出させ、側面1cから突出させた2本の避雷導線L1,L2を接続させている。従って、上側のPC柱2から下方に伸びる避雷導線L2と、下側のPC柱2から上方に伸びる避雷導線L1とを、仕口部材1の側面1c付近で接続させることができる。
また、側面1cに対向する位置にはスラブコンクリートCが打設され、開口1d,1gの高さ位置は、打設されるスラブコンクリートCに対向する高さ位置となっている。従って、スラブコンクリートCの打設によって、開口1d,1gがスラブコンクリートCに埋め込まれると共に、開口1d,1gから突出させた避雷導線L1,L2の接続部分PもスラブコンクリートCに埋め込まれる。よって、スラブコンクリートCの埋め込みによって避雷導線L1,L2の接続部分Pを確実に埋め込むことができ接続部分Pの被り厚さを十分に確保することができるので、施工性を向上させると共に接続部分P等で生じる爆裂の可能性を一層低減させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前述の実施形態では、仕口部材1が2本の管路11,12を備えており、管路11は上面1aの開口1bから側面1cの開口1dに向かって湾曲して伸びており、管路12は下面1eの開口1fから側面1cの開口1gに向かって湾曲して伸びている例について説明したが、管路11,12の形状は、この例に限定されず適宜変更可能である。しかしながら、管路11,12が側面1cに向かう方向に湾曲されている場合には、管路11,12内で避雷導線L1,L2をスムーズに挿入できるという利点はある。
また、前述の実施形態では、仕口部材1の側面1cに配置された開口1dと開口1gとが上下に並んで配置されている例について説明したが、この例に限定されない。すなわち、仕口部材の側面に配置される開口の位置は適宜変更可能である。
また、仕口部材1は、2本の管路11,12を備えていなくてもよく、管路11,12のいずれか一本のみを備えていてもよい。すなわち、上面1aの開口1bから側面1cに位置する開口1dにまで伸びる管路11、及び下面1eの開口1fから側面1cに位置する開口1gにまで伸びる管路12、のいずれかのみが設けられていてもよい。
また、PC柱2及びPC梁3の構成を適宜変更することも可能である。そして、仕口部材1に接続される部材はPC柱2及びPC梁3でなくてもよく、PC柱2及びPC梁3以外の部材が仕口部材1に接続されてもよい。更に、前述の実施形態では、PC床板Yに上からスラブコンクリートCが打設されたが、PC床板Y以外の部材(例えば型枠又はデッキスラブ)にスラブコンクリートCが打設されてもよい。
1…仕口部材、1a…上面、1b…開口、1c…側面、1d…開口(第2開口)、1e…下面、1f…開口、1g…開口(第1開口)、2…PC柱(柱)、3…PC梁、11…管路(第2管路)、12…管路(第1管路)、C…スラブコンクリート、F…鉄筋、L…避雷導線、L1…第1避雷導線、L2…第2避雷導線、P…接続部分、S…建物。

Claims (6)

  1. 雷からの電流が流れる避雷導線が通された柱に接続される仕口部材であって、
    前記避雷導線が通される管路を備え、
    前記管路は、前記仕口部材の上面及び下面のいずれかに位置する開口から、前記上面及び前記下面に隣接する側面に位置する開口にまで伸びている、
    仕口部材。
  2. 前記管路が予め埋め込まれたプレキャスト部材である、
    請求項1に記載の仕口部材。
  3. 前記側面に位置する開口は、第1開口と第2開口とを含んでおり、
    前記管路は、前記下面の開口から前記第1開口にまで伸びている第1管路と、前記上面の開口から前記第2開口にまで伸びている第2管路とを含んでいる、
    請求項1又は2に記載の仕口部材。
  4. 前記側面に対向する位置にはスラブコンクリートが打設され、
    前記第1開口及び前記第2開口の高さ位置は、打設される前記スラブコンクリートに対向する高さ位置となっている、
    請求項3に記載の仕口部材。
  5. 請求項4に記載の仕口部材と前記避雷導線とを備えた避雷導線の接続構造であって、
    前記避雷導線は、前記第1管路に通されて前記第1開口から伸び出している第1避雷導線と、前記第2管路に通されて前記第2開口から伸び出している第2避雷導線と、を含んでおり、
    前記第1避雷導線と前記第2避雷導線とは、前記側面に対向する位置で接続されており、
    前記第1避雷導線と前記第2避雷導線との接続部分は、前記スラブコンクリートに埋め込まれている、
    避雷導線の接続構造。
  6. 仕口部材における避雷導線の接続方法であって、
    前記仕口部材の下面に位置する開口に下から第1避雷導線を挿入し、前記第1避雷導線を前記仕口部材の側面に位置する第1開口から突出させる工程と、
    前記仕口部材の上面に位置する開口に上から第2避雷導線を挿入し、前記第2避雷導線を前記仕口部材の側面に位置する第2開口から突出させる工程と、
    前記第1開口から突出した前記第1避雷導線と、前記第2開口から突出した前記第2避雷導線とを前記側面に対向する位置で接続させる工程と、
    前記第1避雷導線と前記第2避雷導線との接続部分をスラブコンクリートで埋める工程と、
    を備える避雷導線の接続方法。
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