JP6431710B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグ本体の内部に導入した圧力流体をエアバッグ本体の外部へと放出することにより乗員を拘束した際の衝撃を吸収するベントホールを備えたエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置は、袋状に膨張するエアバッグ本体にベントホールを形成し、エアバッグ本体の内部に導入した圧力流体をエアバッグ本体の外部へと放出することにより乗員を拘束した際の衝撃を吸収している。
また、圧力流体を排出するためにエアバッグ本体の両側面に常時開放状態のベントホールとは別に形成されたベントホールと、エアバッグ本体に圧力流体が導入されて乗員をエアバッグ本体で拘束するまでの期間中はベントホールを閉塞し、乗員を拘束した際の乗員の移動量に応じた横断紐の引っ張りによりベントホールを開放するプレートを設け、乗員を拘束した際の衝撃を吸収するようにしたエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−227180号公報
しかしながら、上記従来技術に開示のエアバッグ装置においては、乗員を拘束してベントホールとベントホールとの両方から圧力流体を放出した後においても、引き続きベントホールとベントホールとの両方から拘束時と同じ量の圧力流体を放出する構成であった。
このために、エアバッグ本体の内部圧力が下がり過ぎてしまい、乗員への反力とエネルギー吸収効率とが低下するという問題が生じていた。
本発明の目的は、エアバッグ本体の膨張初期においてはエアバッグ本体の早期膨張を確保し、エアバッグ本体で乗員を拘束した際にはエアバッグ本体の内部圧力の上昇を抑え、乗員を拘束した後の圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスを適正に保ち、圧力流体を有効利用することにある。
上記目的を達成するために、第1発明のエアバッグ装置は、拘束される乗員と対面する袋状のエアバッグ本体と、前記エアバッグ本体の外壁に設けられたベントホールと、前記ベントホールを開閉する開閉部と、一端が前記エアバッグ本体に接合されかつ他端が前記開閉部に接続された帯状のテザーと、前記開閉部を前記ベントホールの開度が閉塞する方向に変位させる作動部と、を備え、前記開閉部は、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては前記ベントホールからの圧力流体の放出量を規制しつつ許容し、前記エアバッグ本体により乗員を拘束したときには乗員からの外部圧力に伴って前記開閉部による前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を解除し、乗員からの外部圧力が低下したときには前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させるよう構成し、前記開閉部は、前記ベントホールの開口径よりも小さな放出穴を備え、前記作動部は、前記テザーに一端が接続されるとともに、前記エアバッグ本体の内部と前記ベントホールとを連通させる連通穴を備え、前記連通穴は、前記テザーによって変位される変位方向に先細りの長穴とされるともに、前記エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、圧力流体の導入量と前記放出穴からの圧力流体の放出量とを同じとする最大開口面積の開口部位を有し、前記エアバッグ本体により乗員を拘束した際には、前記開閉部が変位して前記ベントホールからの圧力流体の放出を許容する開口部位を有し、乗員からの外部圧力が低下すると前記テザーのさらなる変位に伴って前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させつつ許容する開口部位を有することを特徴とする。
第1発明のエアバッグ装置は、拘束される乗員と対面する袋状のエアバッグ本体と、エアバッグ本体の外壁に設けられたベントホールと、このベントホールを開閉する開閉部と、一端がエアバッグ本体に接合されかつ他端が開閉部に接続された帯状のテザーと、ベントホールの開度を閉塞する方向に開閉部を変位させる作動部と、を備える。
エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入されてエアバッグ本体の容量以上に圧力流体が導入されたときには、その余剰分がベントホールから放出される。
ここで、第1発明のエアバッグ装置では、エアバッグ本体が折り畳まれた状態から膨張して乗員を拘束するまでの間は、テザーの緊張状態によって開閉部がベントホールからの圧力流体の放出量を規制しつつ許容する。
そして、エアバッグ本体で乗員を拘束した際には、エアバッグ本体に発生する乗員からの外部圧力によって開閉部が変位してベントホールを開放し、ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を解除する。
これにより、エアバッグ本体の圧力流体がベントホールから規制されることなく放出される。
さらに、乗員を拘束して乗員から加わる外部圧力が低下すると、それに連れて内部圧力も低下することから、今度は作動部が作動して開閉部がベントホールを閉塞する方向に変位し、ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させることができる。
これにより、圧力流体の放出量を適正に減少させることができ、圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスを保つことができる。
このように、第1発明のエアバッグ装置においては、エアバッグ本体の膨張初期においてはエアバッグ本体の早期膨張を確保し、エアバッグ本体で乗員を拘束した際にはエアバッグ本体の内部圧力の上昇を抑え、その後は圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスを保つことより圧力流体の有効利用が図られる。
また、第1発明のエアバッグ装置は前記開閉部は、前記ベントホールの開口径よりも小さな放出穴を備え、前記作動部は、前記テザーに一端が接続されるとともに、前記エアバッグ本体の内部と前記ベントホールとを連通させる連通穴を備え、前記連通穴は、前記テザーによって変位される変位方向に先細りの長穴とされるともに、前記エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、圧力流体の導入量と前記放出穴からの圧力流体の放出量とを同じとする最大開口面積の開口部位を有し、前記エアバッグ本体により乗員を拘束した際には、前記開閉部が変位して前記ベントホールからの圧力流体の放出を許容する開口部位を有し、乗員からの外部圧力が低下すると前記テザーのさらなる変位に伴って前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させつつ許容する開口部位を有することを特徴とする。
すなわち、開閉部にはベントホールの開口径よりも小さな放出穴が形成されており、開閉部がベントホールを覆っている状態では、ベントホールの開口径よりも放出穴の開口径が有効となっている。
また、作動部は、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期と、エアバッグ本体により乗員を拘束したときと、その後の乗員からの外部圧力が低下したときとでベントホールから放出される圧力流体の量を異ならせる。
すなわち、作動部は、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、放出穴によるベントホールからの圧力流体の放出量の規制をそのまま許容しており、圧力流体の放出量は、ベントホールの開口径よりも放出穴の開口径が有効な状態となっている。
また、作動部は、エアバッグ本体により乗員を拘束したときには、乗員からの外部圧力に伴うテザーの緩みと内部圧力の増加とによって開閉部を変位させることによってベントホールへの圧力流体の放出量の規制を解除する。これにより、ベントホールの開口径に応じた規制のない放出量にて圧力流体を放出することができる。
さらに、エアバッグ本体による乗員の拘束が継続し、エアバッグ本体への乗員からの外部圧力が低下するに連れて内部圧力が低下し、テザーと開閉部とが変位するにつれて、作動部がベントホールからの圧力流体の放出量を減少させる。
これにより、開閉部によるベントホールの開度を小さくして圧力流体の放出量を下げ、圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスが保たれ、圧力流体の有効利用が図られる。
作動部は、一端がテザーに接続されるとともに、連通穴を有している。この連通穴は、エアバッグ本体の内部とベントホールとを連通させるもので、テザーの引っ張りに連動して変位する方向に延びる長穴とされている。
また、連通穴は、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期と、エアバッグ本体により乗員を拘束した際と、乗員からの外部圧力が低下したときのそれぞれに適した開口部位となっている。
連通穴は、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期には、ベントホールからの圧力流体の放出量は放出穴による規制を許容する開口部位、すなわち、少なくとも放出穴よりも大きい開口部位を有している。
また、連通穴は、エアバッグ本体により乗員を拘束した際には、開閉部が変位してベントホールを開放するため、ベントホールからの圧力流体の放出量は放出穴による規制が解除されたベントホールの開口部位、すなわち、少なくともベントホールと同じ開口部位を有している。
さらに、連通穴は、乗員からの外部圧力が低下したときは、ベントホールからの圧力流体の放出量が減少する開口部位、すなわち、少なくともベントホールよりも小さい開口部位を有している。
この際、通気穴は、作動部が変位するにしたがって開口部位が小さくなるようにするのが好ましい。
発明のエアバッグ装置は、第発明のエアバッグ装置において、前記作動部は、前記ベントホールを閉塞する方向に前記開閉部を付勢するよう前記開閉部に設けた付勢部材であり、前記付勢部材は、前記エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、前記放出穴による前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を許容するよう前記開閉部を閉位置とし、前記エアバッグ本体により乗員を拘束したときには、乗員からの外部圧力に伴う前記テザーの緩みと内部圧力の増加とによって前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を解除するよう前記開閉部を開位置とし、乗員からの外部圧力が低下したときには、前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させるよう前記開閉部を閉位置に復帰させることを特徴とする。
この作動部としての付勢部材は、放出穴を避けるように開閉部に直接設けられているとともに、開閉部がベントホールを閉塞する方向に付勢しており、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期と、エアバッグ本体により乗員を拘束した際と、乗員からの外部圧力が低下したときのそれぞれに適した位置に開閉部を位置させる。
すなわち、エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、内部圧力に対して付勢部材の付勢力を大きくすることにより、放出穴によるベントホールからの圧力流体の放出量の規制を許容するよう開閉部を閉位置とする。
また、エアバッグ本体により乗員を拘束したときにおいては、内部圧力に対して付勢部材の付勢力を小さくすることにより、乗員からの外部圧力に伴うテザーの緩みと内部圧力の増加とによって前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を解除するよう開閉部を開位置とする。
さらに、乗員からの外部圧力が低下したときには、内部圧力に対して付勢部材の付勢力を大きくすることにより、ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させるよう開閉部を閉位置に復帰させる。
これにより、エアバッグ本体が膨張して乗員を拘束した際には、テザーの緊張により付勢部材の付勢に抗して開閉部がベントホールを開放し、乗員からの外部圧力が低下するにつれて付勢部材の付勢により開閉部がベントホールを徐々に閉塞して圧力流体の放出量を下げ、圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスを適正に保ち、圧力流体を有効利用する。
本発明によれば、エアバッグ本体の膨張初期においてはエアバッグ本体の早期膨張を確保し、エアバッグ本体で乗員を拘束した際にはエアバッグ本体の内部圧力の上昇を抑え、乗員を拘束した後の圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスを適正に保ち、圧力流体を有効利用するエアバッグ装置を提供する。
本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、エアバッグの膨張状態の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、エアバッグの側面図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、エアバッグの断面図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、ベントカバーの正面図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、サブベントカバーの正面図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、テザーにベントカバーとサブベントカバーとを接合した状態に斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置を示し、要部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置における開閉部の作用を示す要部の断面図であり、(A)はエアバッグ本体が膨張した状態の要部の断面図、(B)は乗員を拘束した状態の要部の断面図、(C)及び(D)は連通穴が移動している状態を時系列で示す要部の断面図である。 本発明の実施の形態1に係るエアバッグ装置におけるベントホールと連通穴との関係を説明図であり、(A)はエアバッグ本体が膨張してから乗員印を拘束するときまでの状態の説明図、(B)は乗員を拘束した後の説明図、(C)はさらにサブベントカバーが変位した状態の説明図である。 本発明の実施の形態2に係るエアバッグ装置を示し、エアバッグの膨張状態の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るエアバッグ装置を示し、エアバッグの断面図である。
以下、本発明のエアバッグ装置に係る実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、車体前後方向とは着座した乗員から見た車体の前後方向をいう。
(実施の形態1)
図1乃至図8は本実施の形態1のエアバッグ装置を示す。図1乃至図3において、エアバッグ10は、拘束される乗員Pと対面する袋状のエアバッグ本体11と、エアバッグ本体11の外壁面に設けた開閉部としてのベントカバー12と、エアバッグ本体11の内部に配置される作動部としての帯状のテザー13と、エアバッグ本体11の内壁面に設けた開閉部としてのサブベントカバー14と、を備えている。
ところで、車体が他の物体(他の車体を含む)と衝突する場合の一形態として、車体の前面が衝突する前面衝突がある。また、前面衝突には、車体の前面幅の略全てが物体に衝突するフルラップ前面衝突と、車体の前面幅の一部(左右何れかの端部側に片寄った部分)が物体に衝突するオフセット前面衝突とが含まれる。
ここで、フルラップ前面衝突の場合、車体にはヨーレイト(上下方向の軸回りの車体の回転)がほとんど発生しないため、乗員Pは衝突時の衝撃によりそのまま前方へと移動させられ、エアバッグ本体11の膨張により正面から拘束するようになっている。
これに対して、オフセット前面衝突の場合は、車体のヨー方向への回転運動に伴ってヨーレイトが発生するため、乗員Pは衝突時の衝撃により前方へ移動させられるとともに、発生したヨーレイトにより側方へも移動させられる。
このため、乗員Pの頭部等が膨張したエアバッグ本体11から側方へズレてしまうことが懸念される。つまり、エアバッグ本体11だけでは乗員Pを適切に拘束し難い状況となる。
さらに、車体の前面左右の端部に片寄った衝突範囲の狭いオフセット前面衝突(以下、「ナローオフセット前面衝突」と称する。)の場合には、車体のヨー方向への回転運動に伴って発生するヨーレイトがオフセット前面衝突よりもさらに大きくなる。
したがって、このような事態に対処するためには、エアバッグ本体11を所望の大きさ・形状となるように瞬時に膨張させる必要がある。
この際、例えば、助手席用のエアバッグ装置の場合には、エアバッグ本体11の大きさを車幅方向に広げる必要があるが、車体前後方向の奥行きに関しては乗員Pを拘束する目的を確保するためには奥行きを浅くすることは好ましくない。
したがって、必然的にエアバッグ本体11の容量は広くなるため、図示しないインフレータによる圧力流体の噴射出力を上げる必要がある。
しかしながら、インフレータによる圧力流体の噴射出力を単に上げるだけでは、今度は、エアバッグ本体11によって乗員Pを拘束した際に、圧力流体が後述するベントホール16aから抜け難くなってしまい、初期拘束時の乗員Pに反作用が高く発生し易くなってしまう。
これらを勘案したうえで、膨張初期においてはエアバッグ本体11の早期膨張を確保し、乗員Pを拘束した際にはエアバッグ本体11の内部圧力の上昇を抑え、その後は圧力流体の導入と放出とのバランスにより圧力流体を有効利用する構成が望ましい。
そこで、本願発明は、エアバッグ本体11で乗員を拘束したときの圧力流体の放出をその前後よりも多くするよう構成したものである。
(エアバッグ本体11の構成)
具体的には、エアバッグ本体11は、膨張したときの一部が乗員Pと対面するメイン基布15と、車体左右に位置するとともにエアバッグ本体11の外壁としての一対のサイド基布16と、を備えている。
メイン基布15は、例えば、図示を略するエアバッグ装置のインフレータの作動によって噴射される圧力流体の導入口15aの一方の対向する開口縁部(図3において図示上下)を両端として周回状とされている。
サイド基布16は、所定形状とされた周縁部をメイン基布15の長手方向に沿う縁部と縫製等によって接合しており、これによってエアバッグ10が袋状とされている。また、サイド基布16には、例えば、その周縁部の一部をメイン基布15の周縁部と接合しないことによって導入口15aの他方の対向する開口縁部(図3において図示左右)を形成している。さらに、各サイド基布16には、エアバッグ本体11に導入された圧力流体を放出可能とするベントホール16aと、ベントホール16aの近傍に形成されたテザー貫通スリット16bと、が形成されている。
ベントホール16aは、エアバッグ本体11を膨張させて乗員Pを拘束しているときにエアバッグ本体11に導入された圧力流体の余剰分を所定の速度(容量)で放出する位置及び大きさに構成されている。本実施の形態では、ベントホール16aは、図1に示すように、エアバッグ本体11が膨張したときに、その全体形状の車体高さ方向の中央付近から上方(図示上方)寄りでかつ車体前方寄り(図示左方)に形成されている。
テザー貫通スリット16bは、テザー13の中途部をエアバッグ本体11の内部から外部へと貫通させるものである。したがって、テザー貫通スリット16bの形成位置や長さ等は、テザー13の長さ、帯幅、折返し方向等によって適宜設定されている。
(ベントカバー12の構成)
ベントカバー12は、図4に示すように、正面視において略三角形状に形成された基布から構成されており、その中央付近にベントホール16aの開口径よりも小径な開口径の放出穴12aが形成されている。ベントカバー12は、その頂点を車体後方(図2において右方)に向けた状態でベントホール16aの中心と放出穴12aの中心とが一致する位置にて頂点付近を縫製によりサイド基布16に接合されている。
(テザー13の構成)
テザー13は、図3に示すように、一端13aはメイン基布15の乗員側内壁面と縫製によって接合され、他端13bはテザー貫通スリット16bを貫通した状態でベントカバー12の頂点と対向する底辺と縫製によって接合されている。
一端13aは、図示を省略するが、テザー13の帯状の中途部分よりも幅広とされており、その一端13aをエアバッグ本体11の乗員側内壁面の車幅方向中央付近で縫製によって接合している。
他端13bは、テザー貫通スリット16bを貫通してベントカバー12の全体をエアバッグ本体11の外部に位置させている。
(サブベントカバー14の構成)
サブベントカバー14は、図5に示すように、その一端14aがエアバッグ本体12の内部においてテザー13の他端13bに近接した位置にて縫製より接合されており、その中央付近から他端14bに至る範囲がガイド基布17によって覆われている。サブベントカバー14は、その一端14aと他端14bとの間を軸線方向として延びる長穴状の連通穴14cが形成されている。
連通穴14cは、軸線方向がテザー13によって変位される方向と略一致しており、他端14bに位置する部分から一端14aに向かうに連れて先細りとなるように開口している。この際、他端14bに位置する開口径はベントホール16aの開口径と同じかそれ以上とされ、一端14aに位置する開口径は放出穴12aの開口径と同じかそれ以下とされている。
ガイド基布17は、図6に示すように、矩形の基布からなり、ベントホール16aを避けるようにサブベントカバー14の一部を覆っている。この際、ガイド基布17は、その一辺、すなわちサブベントカバー14の一端14aが露出する辺を除く3辺を縫製によりサイド基布16に接合されている。これにより、ガイド基布17はサブベントカバー14の他端14bから一端14aに向かう変位をガイドする。
ところで、テザー13は、エアバッグ本体11が膨張したときに、緊張状態となることでエアバッグ本体11の膨張形状を規制する機能を有している。したがって、例えば、図3の2点鎖線(図の左側のみ図示)で示すように、テザー13の他端側をサイド基布16の乗員Pに近い位置で折り返してしまうと、乗員Pをエアバッグ本体11で拘束した際、エアバッグ本体11が横に広がってしまう。このような状態となってしまっては、乗員Pを拘束した際にテザー13に緩みが発生せずに緊張状態が維持されたままとなり易い。
そこで、本実施の形態においては、図3の実線で示すテザー13のように、テザー13の折返し位置、すなわち、テザー貫通スリット16bの形成位置を乗員Pから離れた車体前方寄りに形成している。
これによって、エアバッグ本体11が膨張したときには、その緊張により適正な膨張方向及び膨張形状となるように規制し、乗員Pをエアバッグ本体11で拘束した際には、適度な緩みを発生させ易くしている。
上記の構成においては、予めテザー13の一端13aをメイン基布15に接合するとともに、テザー13をテザー貫通スリット16bに貫通させた状態で、図6に示すように、テザー13の他端13bにベントカバー12とサブベントカバー14とに接合する。そして、図7に示すように、ベントカバー12とサイド基布16に接合するとともにサブベントカバー14を覆うようにガイド基布17をサイド基布16の内側で接合し、メイン基布15とサイド基布16とを接合し、(以上、順不同可)エアバッグ10を袋状に構成する。
このように構成したエアバッグ10は、常時は所定の状態に折り畳み又はロール状に巻き取られて図示しないインストルメントパネルにエアバッグ装置として収納される。
次に、エアバッグ10の膨張するときの作用を説明する。
<エアバッグ本体11の膨張初期(乗員Pの拘束前)>
インフレータが作動して導入口15aからエアバッグ本体11に圧力流体が導入されると、エアバッグ本体11が大きく膨張を開始する。そして、ある程度に膨張すると、図8(A)に示すように、テザー13の緊張により、ベントカバー12がベントホール16aの一部を閉塞していることから、圧力流体は放出穴12aからのみ外部へと放出される。
この際、図9(A)に示すように、連通穴14cは、その最大開口面積を有する他端14bに近接する端部とベントホール16aとが一致している状態にある。
これにより、膨張初期においては、インフレータからの圧力流体の導入量と放出穴12aからの圧力流体の放出量とを略同じとすることにより、エアバッグ本体11の早期膨張を確保している。
<乗員Pの拘束時(初期)>
そして、図8(B)に示すように、乗員Pがエアバッグ本体11に突入することでエアバッグ本体11により乗員Pを拘束すると、外部圧力が加わってテザー13に緩みが発生するとともにベントカバー12がベントホール16aを開放する。
この際、サブベントカバー14は、テザー13に緩みが発生してベントカバー12が開放を開始しても連通穴14cに関して殆ど変位しない位置、すなわち、サブベントカバー14が変位を開始しても初期設置の状態で緩みを持たせることにより一端14aが引き出されても他端14bは変位しないようにテザー13と接合されている。
このため、連通穴14cは、依然として図9(A)に示すように、その最大開口面積を有する他端14bに近接する端部とベントホール16aとが一致している状態にある。
これにより、外部圧力によって放出される圧力流体は、規制されていないベントホール16aから放出することができる。すなわち、インフレータからの圧力流体の導入量と乗員Pから加わる外部圧力とを考慮した開口径のベントホール16aからの早期放出を確保している。
これにより、乗員Pをエアバッグ本体11で拘束した際にはエアバッグ本体11の内部圧力の上昇を抑えることが可能である。
<乗員Pの拘束後(後期)>
さらに、乗員Pの拘束が継続していると、乗員Pの体重等の外部圧力によってベントホール16aから圧力流体が徐々に放出されるとともに、図8(C),(D)に示すように、テザー13がさらに緩んでベントカバー12を開放方向に変位させつつサブベントカバー14を引き出すように変位させる。
したがって、サブベントカバー14が徐々に引き出されると、図9(B),(C)に示すように、ベントホール16aと一致する部分に対応する開口面積が徐々に小さくなり、圧力流体の放出量を徐々に減少させる。
これにより、乗員Pを拘束した後は、インフレータからの圧力流体の導入とベントホール16aからの圧力流体の放出とのバランスにより圧力流体を有効利用して内部圧力の低下を緩やかにすることが可能である。
このように、本願発明は、エアバッグ本体11で乗員を拘束したときの圧力流体の放出をその前後よりも多くするよう構成したものである。
具体的には、拘束される乗員Pと対面する袋状のエアバッグ本体11と、エアバッグ本体11の外壁に設けられたベントホール16aと、ベントホール16aを開閉する開閉部としてのベントカバー12及びサブベントカバー14と、一端13aがエアバッグ本体11に接合されかつ他端13bがベントカバー12に接続された帯状のテザー13と、を備え、ベントカバー12をベントホール16aの開度が閉塞する方向に変位させる作動部をテザー13とし、ベントカバー12及びサブベントカバー14とは、エアバッグ本体11の内部に圧力流体が導入された膨張初期においてはベントホール16aからの圧力流体の放出量を規制しつつ許容し、エアバッグ本体11により乗員Pを拘束したときには乗員Pからの外部圧力に伴ってベントホール16aからの圧力流体の放出量の規制を解除し、乗員Pからの外部圧力が低下したときにはベントホール16aからの圧力流体の放出量を減少させる。
より具体的には、ベントカバー12にはベントホール16aの開口径よりも小さな放出穴12aが形成されている。そして、テザー13は、エアバッグ本体11の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、緊張状態にあってベントカバー12を閉塞位置とする。これによって、放出穴12aによるベントホール16aからの圧力流体の放出量の規制を開口径の差だけ許容する。
また、テザー13は、エアバッグ本体11により乗員Pを拘束したときにおいては、乗員Pからの外部圧力に伴って緩みが発生すると同時にエアバッグ本体11の内部圧力が増加することによって、ベントカバー12がサイド基布16との縫製部分を回動支点としてヒンジ状に回動変位して開放位置とする。これによって、圧力流体の放出量の規制が解除されたベントホール16aから圧力流体が放出される。
さらに、テザー13は、乗員Pからの外部圧力の低下に伴う圧力流体の放出により発生する更なる緩みが発生するとともに、サブベントカバー14を変位させ、ベントホール16aと対向する部分における変位方向に先細りの長穴の連通穴14cの開口径によってベントホール16aからの圧力流体の放出量が減少される。
このように、連通穴14cは、エアバッグ本体11の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、放出穴12aによるベントホール16aからの圧力流体の放出量の規制を許容する開口部位を有し、エアバッグ本体11により乗員Pを拘束した際には、ベントカバー12が変位してベントホール16aからの圧力流体の放出を許容する開口部位を有し、乗員Pからの外部圧力が低下するとテザー13のさらなる変位に伴ってベントホール16aからの圧力流体の放出量を減少させつつ許容する開口部位を有する。
これにより、エアバッグ本体11が膨張して乗員Pを拘束した際には、その外部圧力によって作動部が状態変化し、ベントカバー12の変位順にとなるように緊張状態にあるテザー13とベントカバー12とを強制的に変位させ、ベントカバー12及びサブベントカバー14が変位順にベントホール16aの実質的な開度を規制、開放、規制することにより、乗員Pを拘束した後の圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスを適正に保つこととなる。
このように、本実施の形態1のエアバッグ10によれば、膨張初期においてはエアバッグ本体11の早期膨張を確保し、乗員Pを拘束した際にはエアバッグ本体11の内部圧力の上昇を抑え、その後は圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスにより圧力流体を有効利用して内部圧力の低下を緩やかにする。
尚、本発明のエアバッグ装置は、上記実施形態に限られるものではなく、種々の変更が可能である。
(実施の形態2)
図10及び図11は、本発明のエアバッグ装置における実施の形態2を示す。上記実施の形態1では、サブベントカバー14をサイド基布16の内側に配置したものを開示したが、この実施の形態2では、このサブベントカバー14及びガイド基布17を廃止したものである。
図10及び図11において、エアバッグ20は、拘束される乗員Pと対面する袋状のエアバッグ本体21と、エアバッグ本体21の外壁に設けた袋状のベントカバー22と、エアバッグ本体21の内部に配置される帯状のテザー23と、を備えている。
(エアバッグ本体21の構成)
具体的には、エアバッグ本体21は、膨張したときの一部が乗員Pと対面するメイン基布25と、車体左右に位置するとともにエアバッグ本体21の外壁としての一対のサイド基布26と、を備えている。
メイン基布25は、例えば、図示を略するエアバッグ装置のインフレータの作動によって噴射される圧力流体の導入口25aの一方の対向する開口縁部を両端として周回状とされている。
サイド基布26は、ベントホール26aと、ベントホール26aの近傍に形成されたテザー貫通スリット26bと、が形成されている。
ベントホール26aは、エアバッグ本体21を膨張させて乗員Pを拘束しているときにエアバッグ本体21に導入された圧力流体の余剰分を所定の速度(容量)で放出する位置及び大きさに構成されている。
テザー貫通スリット26bは、テザー23の中途部をエアバッグ本体21の内部から外部へと貫通させるものである。したがって、テザー貫通スリット26bの形成位置や長さ等は、テザー23の長さ、帯幅、折返し方向等によって適宜設定されている。
(ベントカバー22の構成)
ベントカバー22は、正面視において略三角形状に形成された基布から構成されており、その中央付近にベントホール26aの開口径よりも小径な開口径の放出穴22aが形成されている。ベントカバー22は、その頂点を車体後方(図10において右方)に向けた状態でベントホール26aの中心と放出穴12aの中心とが一致する位置にて頂点付近を縫製によりサイド基布26に接合されている。さらに、ベントカバー22には、例えば、作動部として、ベントホール26aを閉塞する方向にベントカバー22を付勢するように付勢部材(図示せず)を設けている。
この付勢部材は、例えば、樹脂等の薄型プレートをベントカバー22に縫製等によって接合したり、その縫製の縫い目を一部で重ねて剛性を付与したもので、サイド基布16に対する接合のための頂点付近の縫製側、すなわち回動支点たるヒンジ側よりも他端23bとの接合側の剛性を弱くすることで閉塞方向に付勢設定したものである。
(テザー23の構成)
テザー23は、一端23aがメイン基布25の乗員側内壁面に縫製によって接合され、他端23bがベントカバー22の底部内壁面に縫製によって接合された帯状の基布から構成されている。また、テザー23の他端23bにはベントカバー23cの一端が接合されている。
上記の構成において、予めテザー23の一端23aをメイン基布25に接合するとともに、他端23bをベントカバー22に接合し、ベントカバー22をサイド基布26に接合し、メイン基布25とサイド基布26とを接合し、(以上、順不同可)エアバッグ20を袋状に構成する。
このように構成したエアバッグ20は、常時は所定の状態に折り畳み又はロール状に巻き取られて図示しないインストルメントパネルにエアバッグ装置として収納される。
次に、エアバッグ20の膨張するときの作用を説明する。
<エアバッグ本体21の膨張初期(乗員Pの拘束前)>
インフレータが作動して導入口25aからエアバッグ本体21に圧力流体が導入されると、エアバッグ本体21が大きく膨張を開始する。そして、ある程度に膨張すると、テザー23の緊張により、ベントカバー22がベントホール26aの一部を閉塞していることから、圧力流体は放出穴22aからのみ外部へと放出される。これにより、膨張初期においてはエアバッグ本体21の早期膨張を確保している。
<乗員Pの拘束時(初期)>
そして、エアバッグ本体21により乗員Pを拘束すると、その外部圧力によってテザー23に緩みが発生するとともに、付勢部材の付勢に抗してベントカバー22がベントホール26aを開放するように回動変位し、圧力流体をベントホール26aから放出する。
これにより、乗員Pをエアバッグ本体21で拘束した際には、ベントホール26aから圧力流体が放出され、エアバッグ本体21の内部圧力の上昇を抑えることが可能である。
<乗員Pの拘束後(後期)>
さらに、乗員Pの拘束が継続していると、乗員Pの体重等の外部圧力によってベントホール26aから圧力流体が徐々に放出されるとともに、エアバッグ本体21の内部圧力が低下し、ベントカバー22が付勢部材の付勢によってふたたびベントホール26aの一部を閉塞する。
これにより、乗員Pを拘束した後は、インフレータからの圧力流体の導入と放出穴22aからの圧力流体の放出とのバランスにより圧力流体を有効利用して内部圧力の低下を緩やかにすることが可能である。
したがって、付勢部材は、エアバッグ本体21の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、放出穴22aによってベントホール26aからの圧力流体の放出量の規制を許容するようベントカバー22を閉位置とし、エアバッグ本体11により乗員Pを拘束したときには、乗員Pからの外部圧力に伴うテザー23の緩みと内部圧力の増加とによってベントホール26aからの圧力流体の放出量の規制を解除するようベントカバー22を開位置とし、乗員Pからの外部圧力が低下したときには、ベントホール26aからの圧力流体の放出量を減少させるようベントカバー22を閉位置に復帰させる。
このように、本実施の形態2のエアバッグ20においては、エアバッグ本体21の膨張初期においてはエアバッグ本体21の早期膨張を確保し、エアバッグ本体21で乗員Pを拘束した際にはエアバッグ本体21の内部圧力の上昇を抑え、その後は圧力流体の導入と圧力流体の放出とのバランスにより圧力流体の有効利用が図られる。
10 エアバッグ
11 エアバッグ本体
12 ベントカバー(開閉部)
13 テザー(作動部)
13a 一端
13b 他端
14 サブベントカバー(開閉部)
15 メイン基布
16 サイド基布(外壁)
16a ベントホール

Claims (2)

  1. 拘束される乗員と対面する袋状のエアバッグ本体と、
    前記エアバッグ本体の外壁に設けられたベントホールと、
    前記ベントホールを開閉する開閉部と、
    一端が前記エアバッグ本体に接合されかつ他端が前記開閉部に接続された帯状のテザーと、
    前記開閉部を前記ベントホールの開度が閉塞する方向に変位させる作動部と、
    を備え、
    前記開閉部は、
    エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては前記ベントホールからの圧力流体の放出量を規制しつつ許容し、
    前記エアバッグ本体により乗員を拘束したときには乗員からの外部圧力に伴って前記開閉部による前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を解除し、
    乗員からの外部圧力が低下したときには前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させるよう構成し
    前記開閉部は、
    前記ベントホールの開口径よりも小さな放出穴を備え、
    前記作動部は、
    前記テザーに一端が接続されるとともに、前記エアバッグ本体の内部と前記ベントホールとを連通させる連通穴を備え、
    前記連通穴は、
    前記テザーによって変位される変位方向に先細りの長穴とされるともに、
    前記エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、圧力流体の導入量と前記放出穴からの圧力流体の放出量とを同じとする最大開口面積の開口部位を有し、
    前記エアバッグ本体により乗員を拘束した際には、前記開閉部が変位して前記ベントホールからの圧力流体の放出を許容する開口部位を有し、
    乗員からの外部圧力が低下すると前記テザーのさらなる変位に伴って前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させつつ許容する開口部位を有する
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 請求項記載のエアバッグ装置において、
    前記作動部は、
    前記ベントホールを閉塞する方向に前記開閉部を付勢するよう前記開閉部に設けた付勢部材であり、
    前記付勢部材は、
    前記エアバッグ本体の内部に圧力流体が導入された膨張初期においては、前記放出穴による前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を許容するよう前記開閉部を閉位置とし、
    前記エアバッグ本体により乗員を拘束したときには、乗員からの外部圧力に伴う前記テザーの緩みと内部圧力の増加とによって前記ベントホールからの圧力流体の放出量の規制を解除するよう前記開閉部を開位置とし、
    乗員からの外部圧力が低下したときには、前記ベントホールからの圧力流体の放出量を減少させるよう前記開閉部を閉位置に復帰させる
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
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