JP6430454B2 - 展開型ドア取付シート - Google Patents

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Description

本開示は、概して輸送体の内装に関し、特に、ドアに取り付けられた展開型シートに関する。
民間輸送機のための、航空機に関する規則(aircraft regulations)は、離着陸の際、各フライトアテンダントに対して、安全ベルトを着用した状態でシートに座ることを規定している。このシートは、急な加速又は減速が発生する場合、例えば、航空機が乱気流を飛行する際や、ハードランディング(hard landing)の際などに、フライトアテンダントの左右又は横方向の動き、前後の動き、及び垂直方向の動きを抑制できなければならない。さらに、航空機に関する規則は、シートに座っている間でも、フライトアテンダントが、担当であるキャビンエリアのメイン通路を直接観察できるようにしなければならない。フライトアテンダントのシートは、従来、パーティションや内装設備(monument)の壁に取り付けられている。都合の悪いことに、このような従来のフライトアテンダント用シートの取付けは、収益を生み出す乗客用シートのために利用可能なフロアスペースの全体的な広さを縮小してしまう。
このように、当該技術分野において、占有するフロアスペースが最小限であるとともに、横方向の荷重及び垂直方向の荷重を支持可能であり、且つ、座っているフライトアテンダントが、キャビンのメイン通路の目視観察を維持することができる、フライトアテンダント用のシートが求められている。
本明細書における開示は、これらの事項及びその他の事項に関連して提示されるものである。
展開型シートに関する上記要求は、ドアに組み込まれたシートシステムを提供する本開示により具体的に対処及び緩和される。ドアは、開位置と閉位置との間で移動可能である。上記シートシステムは、ドアに取り付けられたシートと、収納位置と展開位置との間で移動可能な座底部を含みうる。上記システムは、さらに、ドアに組み込まれるか、或いはドアに取り付けられたロック機構を含みうる。ロック機構は、座底部に機能的に接続されており、且つ、ドアが閉位置にあるとき座底部が収納位置から展開位置に移動すると、ロック機構がドアに隣接する固定ドアフレーム構造体と係合して、閉位置から動かないようにドアを固定するように構成されている。座底部が展開位置から収納位置へ移動すると、ロック機構が固定ドアフレーム構造体から外れて、ドアが閉位置から開位置へ移動可能となる。
さらなる実施形態において、シートシステムは、化粧室を含むキャビンを有する航空機において実現される。化粧室は、開位置と閉位置との間で移動可能な化粧室用ドアを含みうる。上記シートシステムは、化粧室用ドアに取り付けられたシートを含みうる。シートは座底部を含みうる。当該座底部は、収納位置と展開位置との間で座底部を移動可能な折り畳み機構を有する。シートシステムは、ドアに組み込まれるか、或いはドアに取り付けられたロック機構を含みうる。ロック機構は、座底部に機能的に接続されており、且つ、化粧室用ドアが閉位置にあるとき座底部が収納位置から展開位置に移動すると、ロック機構が化粧室用ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体と係合して、閉位置から動かないように化粧室用ドアを固定するように構成されている。展開位置から収納位置へ座底部を移動すると、ロック機構が固定ドアフレーム構造体から外れて、化粧室用ドアが閉位置から開位置へ移動可能となる。
また、ドアに取り付けられたシートを支持する方法が開示されている。上記方法は、ドアが閉位置にある場合に、ドア取付シートの座底部を展開位置に移動させることを含みうる。上記方法は、ドアのロック機構を、ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体に係合させることを更に含みうる。ロック機構は、展開位置への座底部の移動を受けて、固定ドアフレーム構造体と係合する。上記方法は、固定ドアフレーム構造体に対するロック機構の係合を受けて、ドアを動かないように固定することを含みうる。
上述した特徴、機能、及び、利点は、本開示の様々な実施形態において個別に実現可能であり、他の実施形態においては互いに組み合わせることも可能である。詳細については、以下の記載と図面から明らかになるであろう。
本開示のこれら及び他の特徴は、図面を参照することによってより明らかになるであろう。なお、図面全体に亘って、同様の符号は同様の構成要素を示している。
航空機を示す平面図である。 航空機のキャビンの座席配置を示す図である。 図2に示す線3に沿った化粧室を示す正面図であり、展開型座底部と、当該座底部が収納位置から展開位置に移動した際に固定ドアフレーム構造体と係合可能なロック機構とを含むドア取付シートシステムを示している。 座底部が展開位置にある状態の化粧室を示す側面図であり、この状態において、並進ピンが、固定ドアフレーム構造体のドア敷居及びフロアのうちの少なくとも一方と係合する。 座底部が収納位置にある状態のシートシステムを示す斜視図である。 座底部が展開位置にあって、着座者により使用されている状態のシートシステムを示す斜視図である。 座底部が展開位置にある状態のシートシステムを示す正面図である。 ドアに組み込まれるとともに、シート及び着座者の合計質量によりドアに加わる構造的荷重を支持するように構成された構造フレームを示す、ドアの背面図である。 図7の線9に沿ったドアの断面図であり、ロック機構の並進ピンを支持するためにドア内装に組み込まれた一対の垂直ビームを示す。 ドア上部から突出するとともに、ドアの上方に設けられた固定ドアフレーム構造体のドアシルと係合する並進ピンを示す拡大図である。 ドア下部から突出するとともに、ドアの下方に設けられた固定ドアフレーム構造体のフロア及びドア敷居のいずれか一方と係合する並進ピンを示す拡大図である。 ドアを省いたシートシステムの後方斜視図であり、座底部が収納位置にある状態においてシートを支持する構造フレームを示す。 図12に示すシートシステムの側面図である。 図13に示すシートシステムの前方斜視図である。 ドアを省いたシートシステムの後方斜視図であり、座底部が展開位置にある状態においてシートを支持する構造フレームを示す。 図15に示すシートシステムの側面図である。 図16に示すシートシステムの前方斜視図である。 開位置にある化粧室用ドアに取り付けられたシートシステムを示す斜視図である。 シートシステムの例を示す側面図であり、ロック機構は、並進ピンを移動させて固定ドアフレーム構造体と係合させるように構成された電気アクチュエータを含む。 ドア、座底部、及びロック機構の相対位置を監視するために、センサにより送信された信号を受信及び処理するように構成された信号プロセッサを含むシートシステムの一部を示すブロック図である。 ドアに取り付けられたシートシステムを支持する方法に含まれうる1つ又は複数の動作を示すフローチャートである。
次に図面を参照するが、これらにおける図示は、本開示の様々な実施形態を例示することを目的としたものである。図1は、本開示のシートシステム200(図3)を含む航空機100を示す平面図である。航空機100は、尾部106を有する胴体104を含む。尾部106は、垂直尾翼110と、1つ又は複数の水平尾翼108とを含む。航空機100は、胴体104から外方に延びる一対の翼105と、翼105上で支持される1つ又は複数の推進ユニットとを含む。胴体104は、航空機キャビン112を含む。
図2は、複数の乗客用シート113を含む航空機キャビン112の座席配置の例を示す。図示例においては、乗客用シート113は、2つのメイン通路114及び複数の横切通路116により分離されている。航空機キャビン112は、ギャレー(galleys)、収納庫、及び化粧室136などの様々な内装設備132を含む。図示例において、本開示のシートシステム200(図3)は、航空機キャビン112の後端における1つ又は複数の化粧室136のドア202(図3)に組み込まれている。
図2に示されるシートシステム200は、シート236(図4)に座るフライトアテンダント(図6)又は他の着座者238(図6)が、キャビン112のメイン通路114を直接観察できるように、ドア202に取り付けられている。いくつかの例において、シート236は、メイン通路114とほぼ整列している。例えば、ドア202が閉位置216(図3)にある状態において、背もたれ248(図4)及び座底部250(図3)を含むシート236は、航空機100が前進する方向にみて航空機100の前方向102(図1)に配向される。これに代えて、後向きシートシステム(不図示)を、キャビン112の前端(不図示)又はキャビン112の中間位置(不図示)における内装設備132(例えば、化粧室136、収納庫など)のドア202に取り付けてもよい。シート236が、前向きか、後向きか、或いはこれら以外の方向を向いてるかに関わらず、シート236の位置は、ドア202が閉まっているときに、シート236に座っているフライトアテンダントが、担当であるキャビン112のエリアのメイン通路を直接又は見通しよく観察できるように、決定される。
本開示のシートシステム200(図3)は、化粧室136のドア202(図2)に取り付けられた状態にて図示及び説明されているが、当該シートシステム200は、他の任意の種類のドアに組み込むこともできる。そのようなドアとしては、限定するものではないが、収納庫のドア、コックピットのドア、出口のドア118(図2)、又は、任意の他の種類の内装ドアや外装ドアが挙げられる。さらに、シートシステム200は、民間の輸送用航空機100(図2)の乗客用キャビン112(図2)に取り付けられた状態にて図示及び説明されているが、当該シートシステム200は、例えば、限定するものではないが、任意の種類の商業用、民間用、及び軍用の航空機、並びに、任意の種類の固定翼航空機及び回転翼航空機などの様々な種類の航空機のうちの、任意の1つの航空機に設置することができる。また、シートシステム200は、任意の種類の航空機、宇宙飛行体、陸上車両、及び/又は、海上船舶を含む、任意の種類の輸送機において実現することができる。これに加えて、シートシステム200は、建物や他の固定構造物を含む任意の種類の非輸送体の用途において実現することもできる。
図3は、化粧室136の正面図であり、化粧室用ドア202に取り付けられた本開示のシートシステム200を示している。シートシステム200は、ドア202に取り付けられた展開型シート236を含む。ドア202は、ヒンジにより、開位置218(図18)と閉位置216との間で移動可能である。例えば、ドア202は、一方のドア側部206に設けられた1つ又は複数のドア用ヒンジ208を含み、ドアラッチ210は、ドア202の反対側のドア側部に設けられるとともに、閉位置216でドア202をラッチする。
以下に詳述するように、座底部250(図3)は、収納位置256(図5)と展開位置258(図6)との間で移動可能である。展開位置258において、座底部250は、フライトアテンダントなどの着座者238(図6)を支持するように構成されている。いくつかの例において、座底部250は、1つ又は複数のバネ(不図示)により収納位置256に向かって付勢されており、着座者238の重量が座底部250からなくなると、座底部250が自動的に収納位置256に退避するようになっている。座底部250を収納位置に付勢することにより、フライトアテンダント(図6)又は乗客が、メイン通路114(図1)や横切通路116(図1)に沿って移動する際、又は、シートシステム200(図3)に隣接するキャビン用出口ドア118(図2)から緊急脱出する際に、座底部250が邪魔になるのを避けることができる。
図3において、シートシステム200は、ロック機構270を含み、当該ロック機構は、ドア202に組み込まれるか、或いはドア202に取り付けられている。ロック機構270は、座底部250に機能的に接続されている。ロック機構270の構成としては、ドア202が閉位置216にある状態において座底部250が収納位置256から展開位置258に移動すると、ロック機構270が、閉位置216にあるドア202の近傍及び/又は周囲に設けられた固定ドアフレーム構造体120(例えば、固定荷重支持構造体)と係合するように構成されている。一例において、ロック機構270は、ドア上部212の上方に設けられたドアシル(door sill)130(図6)と係合するように構成された並進ピン272(図10)を含む。これに代えて、或いは、これに加えて、ロック機構270は、ドア下部214の下方に設けられたドア敷居(door threshold)128、シート軌道126(図11)、及び/又は、フロア124と係合するように構成された並進ピン272(図11)を含んでもよい。本明細書に開示されるいずれの実施形態においても、固定ドアフレーム構造体120は、航空機100の主構造体(不図示)に接続されることにより、シート236(図4)からの荷重が主構造体に伝達されるようになっている。例えば、航空機100の場合、シート236及び着座者238(図6)からの荷重は、化粧室136のフレーム構造体(不図示)を少なくとも部分的に囲む固定ドアフレーム構造体120に伝達される。化粧室136のフレーム構造体は、航空機100の主構造体に接続されている。この主構造体は、胴体外皮(不図示)を支持する周縁フレーム(不図示)及び縦ストリンガ(不図示)により構成される胴体104(図1)を含む。
図4は、図3に示された化粧室136の側面図であり、展開型シート236がドア202に取り付けられ、座底部250が展開位置258にある状態を示している。ロック機構270が固定ドアフレーム構造体120に係合することにより、ドア202が閉位置216(図3)から動かないように当該ドアを固定することができる。さらに、当該係合により、ドア202は、着座者238(図6)及びシートの組合せ質量体の重心239に作用する構造的荷重138(図4)を支持することができる。本開示において、構造的荷重138は、シートシステム200(図3)の質量により、静的な1Gの重力荷重を超えている荷重であるといえる。構造的荷重138は、加速事象中に生成される荷重を含む。加速事象は、航空機100(図1)のハードランディングによる急な又は突然の横加速や垂直加速、滑走路に接地した後に航空機100を減速させるための急ブレーキ、或いは、飛行操作中の急な加速、及び/又は飛行中に航空機100が遭遇する乱気流などの他の加速により発生する事象を含む。座底部250が、展開位置258から収納位置256(図3)へと移動すると、ロック機構270が、固定ドアフレーム構造体120から外れる。これにより、ドア202は、ドアラッチ210の係合が解除された後、閉位置216から開位置218(図18)へと移動することができる。
図4において、シート236は、背もたれ248を含む。この背もたれは、非可動であってもよいし、ドア202に固定して取り付けられてもよいし、ドア202に接続されたシートフレーム242に固定して取り付けられてもよい。シート236は、さらに、ドア202又はシートフレーム242に固定接続されたヘッドレスト246を含む。座底部250、背もたれ248、ヘッドレスト246、及び/又は、着座者238と接触する他のシート表面は、快適性及び安全性のためクッション表面を有していてもよい。座底部250は、正常にまっすぐ座った位置の着座者238(図6)を支持するように構成されており、加速事象又は減速事象中に着座者を固定するためのラップベルト及び/又はショルダーハーネス(不図示)などの安全ベルト240(図6)を含む。
以下に詳述するように、シートシステム200(図3)は、座底部250が、収納位置256(図5)と展開位置258との間で枢動可能なように構成された折り畳み機構254(図12〜図17)を含む。展開位置258(図4)において、座底部250(図4)は、ドア202(図3)から外方に延びるとともに、略水平に配向されるか、或いは、座底部250の前縁(不図示)が座底部250の後縁(不図示)より若干上に位置するように、少し上方に傾斜する姿勢に配向されている。折り畳み機構254(図12〜図17)は、対向するシート側部244(図12〜図17)において1つ又は複数のシートヒンジ252(図12〜図17)を含む。いくつかの例において、折り畳み機構254は、1つの枢動軸264(図12〜図17)を有し、この軸を中心として、座底部250が枢動する。これに代えて、折り畳み機構254は、座底部250が収納位置256と展開位置258との間を移動する際に、座底部250の回転及び並進の両方を可能にする関節ヒンジ(不図示)として構成することもできる。収納位置256(図5)において、座底部250の前縁は、上方を向いている。これに加えて、或いは、これに代えて、座底部250は、背もたれ248に対して実質的に平行に配向されてもよいし、当該背もたれに対して折り畳まれてもよいし、ドア202やドアフレームに対して折り畳まれてもよい。
図5は、ドア202(図3)が閉位置216にあって、座底部250が収納位置256にある状態のシートシステム200を示す斜視図である。以下に詳述するように、シートシステム200は、構造フレーム230を含み、当該フレームは、ドア202に接続されるとともに、シート236及び着座者238(図6)によりドア202に加わる構造的荷重138(図4)に対してドア202を補強するように構成されている。例えば、構造フレーム230は、ドア202の曲げ剛性を高めることができる。このドアは、従来の航空機における化粧室のドア202の例においては、比較的軽量で中空のスラブドア(slab door)である。構造フレーム230は、シート236からの構造的荷重138を、ドア202を囲む固定ドアフレーム構造体120に伝達する。
図6は、座底部250が展開位置258にあって、着座者238により使用されている状態のシートシステム200(図3)を示す斜視図である。座底部250が展開位置258に移動すると、ロック機構270が固定ドアフレーム構造体120と係合する。例えば、図6において、ロック機構270は、ドア上部212から上方に突出してドアシル130に入り込む並進ピン272と、ドア下部214から下方に突出してドア敷居128又はフロア124(図4)に入り込む並進ピン272とを含む。
図7は、座底部250が展開位置258にある状態のシートシステム200を示す正面図である。図示例において、並進ピン272は、ドア内部222(図9)に組み込まれた一対の垂直ビーム232内に収容されている。シートフレーム242は、シート236からの荷重を構造フレーム230に伝達するために、構造フレーム230に直接接続されている。図示例において、ドア202(図3)に対するシート236の位置は、ドア用ヒンジ208を含むドア202の側部の方向に偏っているが、これは、構造的荷重138(図4)の少なくとも一部をドア用ヒンジ208に伝達するとともに当該ドア用ヒンジ208から固定ドアフレーム構造体120へと伝達することを容易にするためである。上述したように、固定ドアフレーム構造体120は、ドア上部212の上方に設けられたドアシル130を含む。ドアシル130は、ドア上部212の上方の内装壁(monument wall)134に組み込まれている。これに代えて、ドアシル130は、内装壁134の表面に取り付けられてもよい。
図8は、ドア202の背面図であり、ドア202に組み込まれた構造フレーム230の例を示している。構造フレーム230は、シート236(図4)及び着座者238(図4)の合計質量によりドア202に対して加わる構造的荷重138(図4)を支持するように構成されている。構造フレーム230は、一対の垂直ビーム232を含み、さらに、当該垂直ビーム232を相互接続する1つ又は複数の横切ビーム234を含む。シートフレーム242は、垂直ビーム232及び横切ビーム234に接続されている。図示例において、垂直ビーム232は、ドア202の全体の高さに沿って延びている。しかしながら、他の例においては、垂直ビーム232は、ドア202の任意の部分に沿って延びていてもよい。構造フレーム230は、2つの垂直ビーム232と1つの横切ビーム234を含むものとして図示されているが、構造フレーム230は、様々な構成のうちの任意の1つの構成を有していればよい。例えば、構造フレーム230は、1つの垂直ビーム232を含んでもよい。これに代えて、構造フレーム230は、3本以上の垂直ビーム232を含んでもよい。これに加えて、構造フレーム230は、非垂直配向ビームと非水平配向ビームとを含んでもよい。
図9は、図7のドア202の断面図であり、ドア内部222に組み込まれた構造フレーム230の一対の垂直ビーム232を示している。図示していないが、構造フレーム230は、ドア外面220に取り付けられてもよい。上述したように、構造フレーム230は、ロック機構270の接続ロッド278(図12〜図17)及び/又は並進ピン272を収容するように構成されている。図示例において、垂直ビーム232の各々は、接続ロッド278及び/又は並進ピン272を摺動可能に支持する中空内部を有している。並進ピン272は、座底部250が収納位置256にあるときの退避位置274(図12〜図14)と、座底部250(図6)が展開位置258(図6)にあるときの係合位置276(図15〜図17)との間を直線移動することができる。退避位置274において、並進ピン272は、部分的に突出するか、或いは全く突出せず、ドア上部212(図8)及び/又はドア下部214(図8)内に退避している。係合位置276において、並進ピン272は、ドア上部及びドア下部214の縁を超えて突出し、これにより、並進ピン272は、固定ドアフレーム構造体120(図8)と係合している。
図10は、ドア上部212の複数の垂直ビーム232のうちの1つから突出する並進ピン272を示す拡大図である。同図において、並進ピン272は、係合位置276にある。さらに、並進ピン272は、ドア上部212の上方に設けられたドアシル130と係合している。ドアシル130は、固定ドアフレーム構造体120の一部である。図11は、並進ピン272が、ドア下部214から突出して係合位置276にある様子を示しており、並進ピン272は、フロア124及び/又はドア下部214の下方に設けられたドア敷居128と係合している。図示していないが、ロック機構270は、並進ピン272を(例えば、ピンブッシング(pin bushing)を介して)摺動可能に支持するためのピン取付具(不図示)を含み、当該ピン取付具は、その内部において、退避位置274と係合位置276との間で軸方向に沿って並進ピン272を並進させることができる。
実施形態において、シートシステム200は、ドア上部212(図8)から外方へ直線的に並進するとともに固定ドアフレーム構造体120(図8)と係合する一対の並進ピン272(図9)を含む。これに加え、或いはこれに代えて、シートシステム200は、ドア下部214(図8)から外方へ直線的に並進するとともに固定ドアフレーム構造体120と係合する一対の並進ピン272を含んでもよい。並進ピン272は、退避位置において、ドア内部222(図9)に収容される。例えば、並進ピン272は、垂直ビーム232(図9)内において、軸方向に摺動可能である。これに代えて、並進ピン272は、ドア外面220に摺動可能に取り付けられてもよい(不図示)。
図10〜図11において、並進ピン272が係合位置276にあるとき、並進ピン272は、固定ドアフレーム構造体120に含まれる対応するソケット122内に受容される。このようなソケット122は、構造的荷重138が、並進ピン272から固定ドアフレーム構造体120へ伝達することを容易にするため、並進ピン272との遊び嵌め(non-interference fit)又は隙間嵌め(clearance fit)が可能な大きさに設定される。一例において、ソケット122及び並進ピン272は、0.003インチ以下の隙間を形成するような大きさに設定される。ピンの直径が0.32インチの場合、ソケット122は、0.32と0.35インチとの間の直径を有する。並進ピン272が退避位置274(図12〜図14)から係合位置276(図12〜図14)に移動してソケット122に挿入される際、並進ピン272をソケット122に導くために、ソケット122の開口端が傾斜している(不図示)か、或いは、並進ピン272の先端がテーパー状になっている(不図示)。
本開示において、ロック機構270(図10)は、収納位置256(図12〜図14)と展開位置258(図15〜図17)との間での座底部250(図5)の移動を受けて、退避位置274(図12〜図14)と係合位置276(図15〜図17)との間で交互に動かされる並進ピン272(図10)に関連させて説明を行ったが、ロック機構270は、座底部250が、収納位置256から展開位置258に移動したとき、ドア上部212(図8)及び/又はドア下部214(図8)を固定ドアフレーム構造体120(図8)に接続可能な任意の種類のロック部材を含んでもよい。例えば、ロック機構270は、ねじ付きボルト(不図示)を含み、このボルトは、ステッパモータ(不図示)により回転されると、ドア上部212又はドア下部214から軸方向外方に並進し、固定ドアフレーム構造体120に形成されたねじ付き穴(不図示)と螺合するようにしてもよい。このようなねじ付きボルトは、座底部250が展開位置258から収納位置256に移動すると、ねじ付き穴から(ステッパモータを用いて)螺合解除される。
さらに、ロック機構270(図11)は、収納位置256(図12〜図14)から展開位置258(図15〜図17)への座底部250(図5)の移動を受けて作動する複数のラッチ(不図示)又はクランプ(不図示)を含んでもよく、座底部250が、収納位置256から展開位置258に移動すると、これらのラッチ又はクランプを、固定ドアフレーム構造体120(図11)の相補的な特異部(不図示)に機械的に接続させてもよい。このようなラッチ又はクランプは、座底部250が展開位置258から収納位置256に移動すると、相補的な特異部から機械的に外れる。さらなる実施形態において、ロック機構270は、座底部250が展開位置258に移動するとともにドア202が閉位置216にあるとき、ドア202(図10)及び/又は構造フレーム230(図10)を固定ドアフレーム構造体120に選択的に接続させる手段として、磁気カプリング(不図示)を含んでもよい。なお、ロック機構270は、様々な構成のうちの任意の1つの構成を有していればよく、退避位置274(図12〜図14)と係合位置276(図15〜図17)との間で並進可能な並進ピン272(図10)に限定されない。
シートシステム200(図5)は、加速事象の際、シート236(図4)及び着座者238(図4)の合計質量により加わる構造的荷重138(図4)を支持するように構成されている。この点に関して、シート236を含むシートシステム200は、ロック機構270(図10)と、構造フレームにより補強されたドア202(図10)とを組み合わせて、構造的荷重138を、シート236から固定ドアフレーム構造体120に伝達するように構成されている。これにより、上述したように、加速事象の際にシート236及び着座者238の合計質量により加わる横荷重140(図4)及び/又は垂直荷重142(図4)を受けて、使用中のシート236が、垂直方向や横方向に動くことを防止することができる。シート236は、航空機100(図1)の前方向102(図1)又は後方向への加速又は減速などにより、着座者238が垂直方向及び横方向へ動くことを抑制する安全ベルト240システム(例えば、ラップベルト及びショルダーハーネス)を介して、着座者238の質量によりシート236に加わる横荷重140、及び/又は、上向き荷重(uploads)及び下向き荷重(downloads)を含む垂直荷重142を支持するように構成されている。前方向102は、航空機などの輸送機の前進する方向と同等である。本開示において、構造的荷重138は、加速(例えば、垂直加速又は横加速)中のシート236及び着座者238の質量(例えば、重量)として説明されている。
一例において、シートシステム200は、16Gの前方加速による横荷重140(図4)を支持するように構成されているが、これは、構造体が降伏(yielding)したとしても、シート236(図4)及び着座者238(図4)が、構造体に固定された状態を維持している(例えば、ドア202及び固定ドアフレーム構造体120に固定された状態を維持している)ことを義務付ける、連邦航空規定(FAR:Federal Aviation Regulation)25.562に従っている。これに加え、或いはこれに代えて、シートシステム200は、垂直荷重142(図4)を支持するように構成される。このような垂直荷重の例としては、シート236及び着座者238の合計質量による1Gの重力荷重からハードランディング時に発生しうるシート236及び着座者238の3G以上の下向きの加速までの範囲における下向き荷重などが挙げられる。上述したように、ドア202(図11)は、1つ又は複数のドアヒンジ208及び/又は少なくとも1つのドアラッチ210を含む。ドアヒンジ208(図7)及びドアラッチ210(図7)は、着座者238及びシートシステム200(図5)の合計質量により加わる横荷重140及び垂直荷重142の少なくとも一部を支持するような大きさ及び構成を有する。
図12は、明瞭化のためドア202(図5)が省かれ、座底部250(図13)が収納位置256(図13)の状態における、シートシステム200の後方斜視図である。図13は、図12に示すシートシステム200の側面図であり、図14は、シートシステム200の前方斜視図である。上述したように、ロック機構270(例えば、並進ピン272)は、ドア202が閉位置216にある状態で、座底部250が、収納位置256(図12〜図14)から展開位置258(図15〜図17)へと展開したことを受けて、機械的に動かされる。図12〜図17は、並進ピン272が機械的に動かされるシートシステム200の例を示す。図示例において、座底部250は、当該座底部250における対向するシート側部244のそれぞれに固定された一対のカム260を含む。カム260は、座底部250が、収納位置256と展開位置258(図15〜図17)との間で枢動軸264を中心として移動する(枢動する)と、当該座底部250と共に動く。カム260の動きにより、ロック機構270が、固定ドアフレーム構造体120と係合したり、当該構造体から外れたりする。
図14に示すシートシステム200の例において、各カム260は、一対のカムローブ(cam lobe)262を有する。カムローブ262の各々は、接続ロッド278に接続されている。各接続ロッド278は、並進ピン272に接続している。具体的には、この並進ピンは、当該接続ロッド278の端部に取り付けられている。図示例において、各接続ロッド278は、ロッドヒンジ284により相互接続された一対のロッドセグメント282からなる。上記一対のロッドセグメント282のうちの一方は、複数の垂直ビーム232のうちの一方の内部で軸方向に移動可能であり、当該ロッドセグメント282の一端に並進ピン272を有し、他端にロッドヒンジ284を有する。上記一対のロッドセグメント282のうちの他方は、ロッドヒンジ284とカムローブ262との間に延びており、カム160が座底部250と共に回転すると、回転及び並進するように構成されている。
図15は、明瞭化のためドア202(図5)が省かれ、シート236(図4)が展開位置258にある状態における、シートシステム200を示す。図16は、シートシステム200の側面図であり、図17は、シートシステム200の前方斜視図である。上述したように、座底部250が展開位置258に移動すると、カムローブ262に接続された接続ロッド278により、並進ピン272が、ドア上部212(図8)及び/又はドア下部214(図8)のそれぞれから外方に延出される。この点に関して、並進ピン272は、退避位置274から係合位置276に直線的に移動し、その際、並進ピン272は、例えば、ドア上部212の上方に設けられた上記ドアシル130、及び、ドア下部214の下方に設けられた上記フロア124、ドア敷居128、又はシート軌道126(図11)などの固定ドアフレーム構造体120と係合する。しかしながら、固定ドアフレーム構造体120は、ドア202を囲うとともに荷重を航空機100の主構造体(不図示)に伝達可能な任意の非可動構造体又は固定構造体を含んでもよく、ドアシル130、ドア敷居128、シート軌道126、又は、フロア124に限定されない。
図18は、開位置218にある化粧室ドア202に取り付けられたシートシステム200を示す。同図において、座底部250は、収納位置256にある。この位置は、ドア上部212(図8)及び/又はドア下部214(図8)における並進ピン272(図11)の退避位置274(図12〜図14)に対応しており、化粧室ドア202を、閉位置216(図3)から開位置218に移動させることができる。上述したように、座底部250を収納位置256に移動させることにより、カム260(図17)が、固定ドアフレーム構造体120から直線的に並進ピン272を退避させるため、ドア202を、閉位置216から開位置218に移動させることができる。
図19は、ロック機構270が電気的に駆動されるシートシステム200の例を示す側面図である。図示例において、ロック機構270(図10)は、ドア上部212(図8)及びドア下部214(図8)に取り付けられた電気アクチュエータ292を含む。電気アクチュエータ292の各々は、退避位置274(図12〜図14)と係合位置276との間で並進ピン272を直線的に移動させるように構成されている。ロック機構270は、座底部250の位置を検出するように構成された1つ又は複数のセンサ294に電気的に(例えば、無線又は有線で)接続されている。ある実施形態において、1つ又は複数のセンサ294は、展開位置258の座底部250の動き又は位置を検出するように構成されている。各電気アクチュエータ292は、座底部250が展開位置258にあることを示す信号をセンサ294から受信すると、並進ピン272を直線的に並進させて、当該ピンと固定ドアフレーム構造体120とを係合させるように構成されている。
図20は、ドア202、座底部250、及びロック機構270の相対位置を監視するために、センサ294により送信された信号を受信及び処理するように構成された信号プロセッサ296を含むシートシステム200の実施形態の一部を示すブロック図である。一態様においては、信号プロセッサ296により、展開型シート236(図4)の使用に関するデータの収集及び解析を行うことが可能である。例えば、シートシステム200は、閉位置と開位置218との間のドア202の動き、収納位置256と展開位置258との間の座底部250の動き、及び/又は、退避位置274と係合位置276との間の並進ピン272(図10)の動きを検出するように構成された1つ又は複数のセンサ294を含む。センサ294は、信号プロセッサ296に信号を送信するように構成されている。この信号プロセッサは、信号により示されるデータの収集、及び/又は、限定するものではないが、ドアの動き、座底部の展開、及び、並進ピンの係合を含む、上記シートシステムの動作パラメータの経時的な履歴(time history)を記録する。センサ294は、機械式センサ、光学センサ、及び/又は、他の種類のセンサとして形成可能である。
図21は、ドア202(図4)に取り付けられたシートシステム200(図3)を支持する方法300に含まれる1つ又は複数の動作を示すフローチャートである。上述したように、シート236(図4)は、座底部250(図3)を含み、この座底部は、ドア202が閉位置216(図7)にあるとき、収納位置256(図5)と展開位置258(図7)との間を移動可能である。シートシステム200は、ロック機構270(図11)を含み、このロック機構は、上述したように、ドア202が閉位置216にあるとき、固定ドアフレーム構造体120(図11)と係合するように移動して、構造的荷重138(図4)を、ドアに取り付けられたシート236から、ドア202を囲む固定ドアフレーム構造体120に伝達する。
図21に示す方法300の工程302は、ドア202(図5)を閉位置216に移動させることを含む。上述したように、ドア202は、例えば、化粧室136(図4)の壁134(図4)の開口部(cutout)の側縁に沿って、ドアヒンジ208(図3)を介して固定ドアフレーム構造体120(図6)にヒンジ接続されている。閉位置216(図5)において、ドアラッチ210は、ドアヒンジ208の反対側に位置するドア202の側部において、固定ドアフレーム構造体120にラッチされている。
図21に示す方法300の工程304は、ドア202(図4)が閉位置216(図5)にある状態で、座底部250を収納位置256(図5)から展開位置258(図6)へと移動させることを含む。上述したように、座底部250(図5)は、1つ又は複数のバネ(不図示)により収納位置256に向かって付勢されており、着座者238の重量が座底部250からなくなると、座底部250が自動的に収納位置256に退避するようになっている。一例において、座底部250は、図12〜図17に示すように、枢動軸264を中心として枢動する。図示していないが、他の例においては、座底部250は、収納位置256から展開位置258に移動する際、並進と回転の両方を行うようにしてもよい。
図21に示す方法300の工程306は、ロック機構270(図11)を、ドア202に隣接する固定ドアフレーム構造体120(図11)に係合させることを含む。シートシステム200(図12)は、図5に示すように、ドア202が閉位置216にある状態で、座底部250(図3)が展開位置258(図6)に移動した際に、ロック機構270が固定ドアフレーム構造体120に係合するように構成されている。ロック機構270を固定ドアフレーム構造体120に係合させる工程は、ロック機構270を機械的に作動させて(図12〜図17)固定ドアフレーム構造体120に係合させるか、或いは、ロック機構270を電気的に作動させて(図19)固定ドアフレーム構造体120に係合させることによって実行される。例えば、ロック機構270を固定ドアフレーム構造体120に係合させる工程は、1つ又は複数の並進ピン272を、ドア縁204から当該ドア縁204に隣接する固定ドアフレーム構造体120内へと延出させることにより実行されてもよい。上述したように、並進ピン272は、ドア上部212(図10)から直線的に延出して、ドア上部212の上方に設けられたドアシル130又は固定ドアフレーム構造体120と係合する。これに加えて、並進ピン272は、ドア下部214(図11)から直線的に延出して、ドア下部214の下方に設けられたドア敷居128、フロア124、シート軌道126(図11)、及び/又は、他の固定ドアフレーム構造体120と係合してもよい。
上述したように、座底部250(図7)は、当該座底部250の対向する側部のそれぞれの固定位置に接続される一対のカム260(図12)を含む。並進ピン272(図12)の各々は、上述したように、接続ロッド278(図12〜図17)を用いてカム260に接続されている。ロック機構270(図12)を固定ドアフレーム構造体120(図12)に係合させる工程は、座底部250が、収納位置256(図12〜図14)から展開位置258(図15〜図17)に移動する際、座底部250と共にカム260を回転させることを含む。カム260の回転を受けて、並進ピン272が、退避位置274(図12〜図14)から係合位置276(図15〜図17)へと直線的に延出され、その際、並進ピン272は、固定ドアフレーム構造体120に形成された対応するソケット122(図11)内に受容される。
一時的に図19を参照すると、さらなる実施形態において、ロック機構270は、電気的に駆動されて(図19)固定ドアフレーム構造体120と係合する。これに関して、ロック機構270を固定ドアフレーム構造体120に係合させる工程は、少なくとも1つのセンサ294を用いて、展開位置258への座底部250の動きを検出することを含む。例えば、座底部250が収納位置256から展開位置258へ移動すると、センサ294は、ドア上部212に設けられた1つ又は複数の電気アクチュエータ292、及び、ドア下部214に設けられた1つ又は複数の電気アクチュエータ292に対して信号(不図示)を送信する。この信号は、座底部250が展開位置258にあることを示す。上述したように、電気アクチュエータ292の各々は、退避位置274(図12〜図14)と係合位置276(図15〜図17)との間で並進ピン272を直線的に並進させるように構成されている。電気アクチュエータ292は、信号を受信すると、並進ピン272を直線的に並進させて、当該並進ピンと、ドア上部212(図8)の上方に設けられたドアシル130、及び、ドア下部214(図8)の下方に設けられたドア敷居128又はフロア124などの固定ドアフレーム構造体120と係合させる。
図21に示す方法300の工程308は、ロック機構270と固定ドアフレーム構造体120との係合により(図11)、ドア202を固定して動かないようにすることを含む。ロック機構270(図4)によりドア202(図11)を固定することにより、シート236(図4)からの構造的荷重138(図4)を固定ドアフレーム構造体120に伝達することができる。これに関して、座底部250(図7)に加わる構造的荷重138を固定ドアフレーム構造体120に伝達する工程は、座底部250に加わる横荷重140(図4)及び/又は垂直荷重142(図4)を固定ドアフレーム構造体120に伝達することを含む。上述したように、横荷重140及び/又は垂直荷重142は、(例えば、乱気流発生時の)飛行中や、離陸時及び/又は着陸時(例えば、ハードランディング又は緊急着陸の場合)における、航空機100(図1)の加速又は減速により生じる。シート236から固定ドアフレーム構造体120に構造的荷重138を伝達する工程は、シート236から構造フレーム230(図12)に構造的荷重138を伝達することを含む。この構造フレームは、上述したように、シートシステム200に含まれており、ドア内部222(図9)に組み込まれるか、或いは、ドア外面220(図9)に取り付けられている。上記方法は、構造フレーム230からロック機構270に構造的荷重138を伝達することと、ロック機構270から固定ドアフレーム構造体120に構造的荷重138を伝達することとを含む。
上述したように、シートシステム200(図3)は、シート236及び着座者238(図6)の合計質量の慣性により加わる構造的荷重138(例えば、横荷重140及び/又は垂直荷重142)を支持するように構成されている。これに関して、シート236(図4)に座っている着座者238が、シート236のベルトシステム(例えば、ラップベルト及び/又はショルダーベルト)などにより、座底部250(図4)に対する動きを制限される際、固定ドアフレーム構造体120(図4)に対してドア202(図4)を固定すると、ドア202の横方向の動き(例えば、前方向や後ろ方向への動き)を防止することができる。この動きは、例えば、着座者238の16Gの前方加速による横荷重140(図4)などの特定の荷重条件下においては、無補強のドア202及びドアラッチ210(図5)だけでは防止できないこともあり得る。これに関して、構造フレーム230と、係合位置276(図15〜図17)のロック機構270(図6)との組み合わせにより、シート236の格付け(rated)は、16Gの離陸及び着陸時荷重条件に対応(例えば、FAR25.562に準拠)するものとされている。このような荷重条件は、構造フレーム230及び/又はロック機構270を用いない場合、無補強のドア202、ドアヒンジ208(図8)、及びドアラッチ210の組み合わせでは対処できないものであった。これに加えて、固定ドアフレーム構造体120に対してドア202を固定することにより、ドア202の垂直方向への動き(例えば、上方向及び/又は下方向への動き)を防止することができる。これは、例えば、3G最大上向き加速度(例えば、航空機100(図1)が乱気流を飛行しているとき)、及び/又は緊急着陸時に発生しうる6G最大下向き加速度などの特定の荷重条件下においては、無補強のドア202、ドアヒンジ208、及びドアラッチ210の組み合わせでは防止できない場合もある。
有利には、展開型シート236を、パーティションや内装壁134(図4)などの従来の取付け位置に取り付ける代わりに、化粧室用ドア202などの内装設備132(図4)のドア202に取り付けることができるため、乗客用シート113(図2)用のフロアスペースの全体的な広さを増大することができる。例えば、本開示のシートシステム200を、2つの通路を有する民間航空機100(例えば、図2)の航空機キャビン112(図2)の後端における化粧室136(図4)のドア202(図4)に取り付けることにより、キャビンのレイアウトに2〜4つの乗客用シート113を追加することができるため、航空機の収益を高めることができる。キャビンのレイアウトに応じて、シートシステム200(図3)を化粧室のドア202に取り付けることができるため、航空機の認定に要求されるように、着席したフライトアテンダントはメイン通路114(図2)の乗客を直接観察することができる。さらに、本開示のシートシステム200により、キャビンスペースをより有効に活用することができ、キャビン内装の美しさも向上させることができる。
さらに、本開示は、以下の付記による実施形態を含む。
付記1.ロック機構を含むとともに、開位置と閉位置との間で移動可能なドアと、
前記ドアに取り付けられるとともに、収納位置と展開位置との間で移動可能な座底部を備えるシートと、を含み、
前記ロック機構は、前記座底部に機能的に接続されており、且つ、前記ドアが前記閉位置にあるとき前記座底部が前記収納位置から前記展開位置に移動すると、前記ロック機構が前記ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体と係合して、前記閉位置から動かないように前記ドアを固定するとともに、前記座底部が前記展開位置から前記収納位置へ移動すると、前記ロック機構が前記固定ドアフレーム構造体から外れて前記ドアが前記閉位置から移動できるように構成されている、シートシステム。
付記2.前記ロック機構は、前記ドアが前記閉位置にあるとき、前記座底部が前記展開位置に移動したことを受けて、機械的な作動及び電気的な作動のうちの少なくとも一方を行う、付記1に記載のシートシステム。
付記3.前記ロック機構は、ドア縁から延出して前記固定ドアフレーム構造体と係合可能な複数の並進ピンを含む、付記1に記載のシートシステム。
付記4.前記ロック機構は、少なくとも1つのカムを含み、当該カムは、前記座底部に取り付けられるとともに、接続ロッドにより少なくとも1つの並進ピンに接続されており、
前記少なくとも1つのカムが、前記収納位置と前記展開位置との間で前記座底部と共に移動することにより、前記ロック機構が、前記固定ドアフレーム構造体との離脱及び係合をそれぞれ行う、付記1に記載のシートシステム。
付記5.前記固定ドアフレーム構造体は、輸送機のフロアに含まれるドア敷居及びシート軌道のうちの少なくとも一方を含む、付記1に記載のシートシステム。
付記6.前記固定ドアフレーム構造体は、ドア上部の上方に取り付けられたドアシルを含む、付記1に記載のシートシステム。
付記7.前記ロック機構は、構造フレームを含み、当該構造フレームは、前記ドアに接続されるとともに、横荷重及び垂直荷重のうちの少なくとも一方を前記シートから前記ロック機構に伝達するように構成されている、付記1に記載のシートシステム。
付記8.前記ロック機構及び構造フレームは、前記座底部に座っている着座者の質量により前記ドアに加わる横荷重及び垂直荷重のうちの少なくとも一方を支持するように構成されている、付記7に記載のシートシステム。
付記9.前記ドアは、輸送機の内部におけるドアである、付記1に記載のシートシステム。
付記10.前記輸送機は、少なくとも1つのメイン通路を含むキャビンを有する航空機であり、
前記シートは、前記メイン通路とほぼ整列している、付記9に記載のシートシステム。
付記11.前記シートは、前記ドアが前記閉位置にあるとき、前記輸送機の前進する方向にみて前方向及び後ろ方向のうちの一方を向いている、付記9に記載のシートシステム。
付記12.化粧室を有するキャビンを含む航空機であって、
ロック機構を含むとともに、開位置と閉位置との間で移動可能な化粧室用ドアと、
折り畳み機構を有する座底部を備えるとともに前記化粧室用ドアに取り付けられるシートと、を含み、前記折り畳み機構は、収納位置と展開位置との間で前記座底部を移動可能であり、
前記ロック機構は、前記座底部に機能的に接続されており、且つ、前記化粧室用ドアが前記閉位置にあるとき前記座底部が前記収納位置から前記展開位置に移動すると、前記ロック機構が前記化粧室用ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体と係合して、前記閉位置から動かないように前記化粧室用ドアを固定するとともに、前記座底部が前記展開位置から前記収納位置へ移動すると、前記ロック機構が前記固定ドアフレーム構造体から外れて前記化粧室用ドアが前記閉位置から移動できるように構成されている、航空機。
付記13.ドアに取り付けられたシートを支持する方法であって、
前記ドアが閉位置にある状態で、ドア取付シートの座底部を展開位置に移動させ、
前記展開位置への前記座底部の移動を受けて、前記ドアのロック機構を、前記ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体に係合させ、
前記固定ドアフレーム構造体に対する前記ロック機構の係合を受けて、前記ドアを動かないように固定する、各工程を含む方法。
付記14.前記ロック機構を用いて、構造的荷重を前記シートから前記固定ドアフレーム構造体に伝達することをさらに含む、付記13に記載の方法。
付記15.前記ロック機構は、前記ドアに接続された構造フレームを含み、前記シートから前記固定ドアフレーム構造体に前記構造的荷重を伝達する前記工程は、
前記シートから前記構造フレームに前記構造的荷重を伝達することと、
前記構造フレームから前記ロック機構に前記構造的荷重を伝達することと、
前記ロック機構から前記固定ドアフレーム構造体に前記構造的荷重を伝達することと、を含む、付記14に記載の方法。
付記16.前記構造的荷重を伝達する前記工程は、
横荷重及び垂直荷重のうちの少なくとも一方を前記固定ドアフレーム構造体に伝達することを含む、付記14に記載の方法。
付記17.前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
前記座底部を前記展開位置に移動させた際に、前記ロック機構の機械的な作動又は電気的な作動のうちの少なくとも一方を行うことにより、前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体と係合させることを含む、付記13に記載の方法。
付記18.前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
ドア上部から1つ又は複数の並進ピンを延出させて、前記ドア上部の上方に取り付けられたドアシルに当該並進ピンを差し込むことを含む、付記13に記載の方法。
付記19.前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
ドア下部から1つ又は複数の並進ピンを延出させて、輸送機のフロアに含まれるドア敷居及びシート軌道のうちの少なくとも一方に当該並進ピンを差し込むことを含む、付記13に記載の方法。
付記20.前記座底部は、対向するシート側部のうちの少なくとも一方に取り付けられた少なくとも1つのカムを含み、当該カムは接続ロッドを用いて並進ピンに接続されており、前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
前記展開位置への前記座底部の移動と共に前記カムを回転させることと、
前記カムの回転を受けて、前記並進ピンを延出させて前記固定ドアフレーム構造体に差し込むことと、を含む、付記13に記載の方法。
本開示のさらなる改変及び改良は、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書において説明及び図示した部品の特定の組み合わせは、本開示の、ある実施形態のみを表すことを意図しており、本開示の思想及び範囲内の代替の実施形態又は装置を限定することを意図したものではない。

Claims (15)

  1. ロック機構を含むとともに、開位置と閉位置との間で移動可能なドアと、
    前記ドアに取り付けられるとともに、収納位置と展開位置との間で移動可能な座底部を備えるシートと、を含み、
    前記ロック機構は、前記座底部に機能的に接続されており、且つ、前記ドアが前記閉位置にあるとき前記座底部が前記収納位置から前記展開位置に移動すると、前記ロック機構が前記ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体と係合して、前記閉位置から動かないように前記ドアを固定するとともに、前記座底部が前記展開位置から前記収納位置へ移動すると、前記ロック機構が前記固定ドアフレーム構造体から外れて前記ドアが前記閉位置から移動できるように構成されている、シートシステム。
  2. 前記ロック機構は、前記ドアが前記閉位置にあるとき、前記座底部が前記展開位置に移動したことを受けて、機械的な作動及び電気的な作動のうちの少なくとも一方を行う、請求項1に記載のシートシステム。
  3. 前記ロック機構は、ドア縁から延出して前記固定ドアフレーム構造体と係合可能な複数の並進ピンを含む、請求項1又は2に記載のシートシステム。
  4. 前記ロック機構は、少なくとも1つのカムを含み、当該カムは、前記座底部に取り付けられるとともに、接続ロッドにより少なくとも1つの並進ピンに接続されており、
    前記少なくとも1つのカムが、前記収納位置と前記展開位置との間で前記座底部と共に移動することにより、前記ロック機構が、前記固定ドアフレーム構造体との離脱及び係合をそれぞれ行う、請求項1〜3のいずれかに記載のシートシステム。
  5. 固定ドアフレーム構造体を更に備え、
    前記固定ドアフレーム構造体は、輸送機のフロアに含まれるドア敷居及びシート軌道のうちの少なくとも一方を含み、
    前記固定ドアフレーム構造体は、ドア上部の上方に取り付けられたドアシルを含む、請求項1〜4のいずれかに記載のシートシステム。
  6. 前記ロック機構は、構造フレームを含み、当該構造フレームは、前記ドアに接続されるとともに、横荷重及び垂直荷重のうちの少なくとも一方を前記シートから前記ロック機構に伝達するように構成されており、前記ロック機構及び構造フレームは、前記座底部に座っている着座者の質量により前記ドアに加わる横荷重及び垂直荷重のうちの少なくとも一方を支持するように構成されている、請求項1〜5のいずれかに記載のシートシステム。
  7. 求項1〜6のいずれかに記載のシートシステムを備える輸送機であって、前記ドアは、内部ドアである、輸送機
  8. 前記輸送機は、少なくとも1つのメイン通路を含むキャビンを有する航空機であり、
    前記シートは、前記メイン通路とほぼ整列しており、
    前記シートは、前記ドアが前記閉位置にあるとき、前記輸送機の前進する方向にみて前方向及び後ろ方向のうちの一方を向いている、請求項7に記載の輸送機。
  9. ドアに取り付けられたシートを支持する方法であって、
    前記ドアが閉位置にある状態で、ドア取付シートの座底部を展開位置に移動させ、
    前記展開位置への前記座底部の移動を受けて、前記ドアのロック機構を、前記ドアに隣接する固定ドアフレーム構造体に係合させ、
    前記固定ドアフレーム構造体に対する前記ロック機構の係合を受けて、前記ドアを動かないように固定する、各工程を含む方法。
  10. 前記ロック機構を用いて、構造的荷重を前記シートから前記固定ドアフレーム構造体に伝達することをさらに含み、前記構造的荷重は、横荷重及び垂直荷重のうちの少なくとも一方を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ロック機構は、前記ドアに接続された構造フレームを含み、前記シートから前記固定ドアフレーム構造体に前記構造的荷重を伝達する前記工程は、
    前記シートから前記構造フレームに前記構造的荷重を伝達することと、
    前記構造フレームから前記ロック機構に前記構造的荷重を伝達することと、
    前記ロック機構から前記固定ドアフレーム構造体に前記構造的荷重を伝達することと、を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
    前記座底部を前記展開位置に移動させた際に、前記ロック機構の機械的な作動又は電気的な作動のうちの少なくとも一方を行うことにより、前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体と係合させることを含む、請求項9〜11に記載の方法。
  13. 前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
    ドア上部から1つ又は複数の並進ピンを延出させて、前記ドア上部の上方に取り付けられたドアシルに当該並進ピンを差し込むことを含む、請求項9〜12に記載の方法。
  14. 前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
    ドア下部から1つ又は複数の並進ピンを延出させて、輸送機のフロアに含まれるドア敷居及びシート軌道のうちの少なくとも一方に当該並進ピンを差し込むことを含む、請求項9〜13に記載の方法。
  15. 前記座底部は、対向するシート側部のうちの少なくとも一方に取り付けられた少なくとも1つのカムを含み、当該カムは接続ロッドを用いて並進ピンに接続されており、前記ドアの前記ロック機構を前記固定ドアフレーム構造体に係合させる前記工程は、
    前記展開位置への前記座底部の移動と共に前記カムを回転させることと、
    前記カムの回転を受けて、前記並進ピンを延出させて前記固定ドアフレーム構造体に差し込むことと、を含む、請求項9〜14に記載の方法。
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