JP6430246B2 - 微小管重合阻害剤 - Google Patents
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Description
[1]以下の式(I):
(式中、
は、
シクロアルキル基、アリール基又はヘテロシクリル基を表し、
R1は、C1〜8アルキル基、C2〜8アルケニル基、C2〜8アルキニル基又はアリールアルキル基を表し、
mは、1〜8の整数を表す。)
で表される化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
[2]
が、
で表される、[1]に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩。
(式(1)〜(4)において、
R2、R3、R4、及びR5は、存在する場合は、夫々独立して、ハロゲン原子、C1〜8アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基を表し、
Xは、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を表し、
Yは、炭素原子、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を表す。)
[3][1]又は[2]に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を含む微小管重合阻害剤。
[4][1]又は[2]に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を含む、癌を治療又は予防するための医薬組成物。
を、提供するものである。
ヘテロシクリル基は、環構成原子としてヘテロ原子、例えば、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子などを1個以上含む飽和又は不飽和の複素環である。飽和ヘテロシクリル基としては、ピロリジニル基、オキソリル基、チオリル基、アジニル基、オキシル基、チアニル基、モルホニリル基等が挙げられる。
不飽和のヘテロシクリル基としては、環構成原子としてヘテロ原子、例えば、酸素原子、窒素原子、又は硫黄原子などを1個以上含む芳香族複素環(ヘテロアリール基ともいう)であることが好ましい。
ヘテロアリール基としては、チエニル基(2−又は3−チエニル基)、ピリジル基、フリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、2−ピラジニル基、ピリミジニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピリダジニル基、3−イソチアゾリル基、3−イソオキサゾリル基、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル基又は1,2,4−オキサジアゾール−3−イル基、キノリル基、イソキノリル基、1,2−ジヒドロイソキノリル基、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル基、インドリル基、イソインドリル基、フタラジニル基、キノキサリニル基、ベンゾフラニル基、2,3−ジヒドロベンゾフラン−1−イル基、2,3−ジヒドロベンゾフラン−2−イル基、2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1−イル基、2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−2−イル基、ベンゾチアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、フルオレニル基又はチオキサンテニル基等が挙げられる。
アリール基及びヘテロシクリル基が単環および縮合環のいずれである場合も、すべての可能な位置で結合しうる。
C1〜8アルキル基は直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせからなる脂肪族炭化水素基のいずれであってもよいが、直鎖状、分岐鎖状であるのが好ましい。C1〜8アルキル基には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、neo−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等が含まれる。
これらアルキル基、アルケニル基、アルキニル基又はアリールアルキル基は任意の置換基を1個以上有していてもよい。該置換基としては、例えば、アルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、モノ若しくはジ置換アミノ基、置換シリル基、アシル基、芳香環又は置換芳香環(置換基はアルコキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、モノ若しくはジ置換アミノ基、置換シリル基、又はアシル基などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。芳香環が2個以上の置換基を有する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい)などを挙げることができるが、これらに限定されることはない。
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又はアリールアルキル基が2個以上の置換基を有する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。
式(3)において、Yは、炭素原子、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を表す。式(3)において、XとYは同一でも異なっていてもよい。
6−(ベンジルオキシ)−3−(4,7−ジメトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−7−メトキシ−4H−クロメン−4−オン(化合物A)
以下の合成スキーム1に従って、本発明の化合物(1)6−(ベンジルオキシ)−3−(4,7−ジメトキシベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−7−メトキシ−4H−クロメン−4−オン(化合物A)を合成した。
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 202.6, 158.9, 153.7, 138.0, 114.0, 112.5, 99.7, 56.2, 26.5
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 202.1, 160.5, 157.9, 140.5, 136.9, 128.6 (2C), 128.1, 127.7 (2C), 116.5, 111.8, 100.7, 72.7, 56.1, 26.3
窒素雰囲気下、1−(5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)エタン−1−オン6.5mg(24μmol)にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール0.10mL(0.75mmol、31eq.)を室温で加える。この溶液を95℃で2時間撹拌する。反応終了後、この溶液を減圧下留去し、粗(E)−1−(5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロプ−2−エン−1−オン10mgを得た。得られた粗(E)−1−(5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロプ−2−エン−1−オンは精製せずに次の反応に用いた。
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 172.4, 156.9, 155.3, 152.4, 147.2, 136.0, 128.7 (2C), 128.2, 127.7 (2C), 115.1, 107.0, 99.6, 86.6, 71.2, 56.5
13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 175.4, 154.9, 153.5, 152.5, 146.8, 139.2, 139.0, 137.1, 136.8, 136.2, 128.7 (2C), 128.2, 127.7 (2C), 121.7, 118.1, 117.8, 110.2, 107.0, 101.9, 99.8, 71.1, 60.2, 56.9, 56.4
生物活性の評価
(1)チューブリン重合阻害活性
チューブリン重合阻害活性測定は、豚脳から精製したチューブリンをRB緩衝液(100mM MES、1mM EGTA、0.5mM MgCl2、pH6.8)に1mg/mlになるように希釈し、薬剤を加えて氷上に5分置いた後、1mMのGTPと1MのGlutamateを加え、37℃に加温することで重合反応を開始した。チューブリン重合は350nmの吸光度で判定した。
αβ-チューブリンに対する親和性(Kd値)は、トリプトファン蛍光法により判定した。豚脳から精製したチューブリンを1mMのGTPを含むRB緩衝液(100mM MES、1mM EGTA、0.5mM MgCl2、pH6.8)に1mg/mlになるように希釈し、薬剤を加えて室温で30分置いた後、蛍光分光器によりトリプトファン蛍光を定量した(励起295nm、蛍光310〜450nm)。蛍光の減少からKd値を算出した。
殺細胞活性は、ヒト子宮頸がん細胞、HeLa細胞を用いて評価した。10%の牛胎児血清を含むDMEM培地で継代し、37℃、5%CO2下で培養したHeLa細胞を、各穴3x104cells/ml、100μlずつ96穴プレートに播いた後、18時間後に薬剤を添加した。薬剤添加後48時間後にWST−8試薬を用いて生細胞数を定量した。
動物細胞紡錘体に対する作用は、ヒト子宮頸がん細胞、HeLa細胞を用いて評価した。10%の牛胎児血清を含むDMEM培地で継代し、37℃、5%CO2下で培養したHeLa細胞を、予めカバーグラスを置いた24穴プレートに各穴3×104cells/ml、1mlずつ、播いた後18時間後に薬剤を添加した。薬剤添加後6時間後に3.7%ホルマリンを用いて細胞を固定し、抗チューブリン抗体とヘキスト33258を用いて染色し、蛍光顕微鏡で観察した。
本発明の化合物Aの微小管重合の阻害パターン及び阻害活性は、現在臨床で用いられているビンカアルカロイド類と同等であることから抗がん剤としての利用が可能であると考えられる。
Claims (4)
- 請求項1又は2に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を含む微小管重合阻害剤。
- 請求項1又は2に記載の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を含む、癌を治療又は予防するための医薬組成物。
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