JP6430135B2 - 内燃機関のピストン - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のピストンに関する。
従来、内燃機関のピストンに関する技術文献として、特開2011−17263号公報が知られている。この公報には、ピストン頂面に設けられた燃焼室と、燃焼室を囲むように形成されたオイルギャラリーと、を有するピストンが開示されている。
特開2011−17263号公報
近年では、内燃機関の小型化が進んでおり、小型化しつつも十分な出力を得るために燃料の高圧噴射が行われている。しかしながら、燃料の高圧噴射により燃焼温度が高温になると、ピストン頂面側とピストンスカート側における温度が大きく異なり、温度差によるピストンの変形を招くおそれがある。ピストンにおいてピストンリング溝の変形が生じると、ピストンリングの挙動不良による焼付きやシール性の低下が発生するため問題となる。
そこで、本発明は、温度差によるピストンの変形を抑制できる内燃機関のピストンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、ピストン頂面に設けられた燃焼室と、燃焼室を囲むように形成されたオイルギャラリーと、を有するピストンであって、ピストンの摺動側面からオイルギャラリーまでの肉厚は、ピストン頂面側よりピストンスカート側が厚く形成され、オイルギャラリーは、ピストン頂面側からピストンスカート側に向かうほどピストン中心軸に近づく外部傾斜面を有し、ピストン中心軸に沿った断面において、オイルギャラリーのピストン中心軸の延在方向における長さをL、摺動側面からオイルギャラリーのピストン頂面側までの最も薄い肉厚をA、オイルギャラリーの下端を通りピストン中心軸に垂直な仮想直線V1と外部傾斜面に沿った延長線V2との交点をWとした場合における摺動側面から交点Wまでの肉厚をBとしたときに、(B−A)/L≧0.05を満たすことを特徴とする。
本発明に係る内燃機関のピストンによれば、ピストンの摺動側面からオイルギャラリーまでの肉厚がピストン頂面側よりピストンスカート側が厚くなるように形成されているので、オイルギャラリーを流れるエンジンオイルによって、燃焼で高温となるピストン頂面側が十分に冷却される一方で、燃焼による温度上昇が少ないピストンスカート側が過剰に冷却されることが避けられ、ピストン頂面側とピストンスカート側との温度差を少なくしてピストンの変形を抑制することができる。
本発明に係る内燃機関のピストンにおいて、オイルギャラリーの内部側面は、燃焼室の側壁に沿うように形成されていてもよい。
本発明に係る内燃機関のピストンにおいて、燃焼室の側壁は、燃焼室の内側に突出するリップ部を有しており、オイルギャラリーの内部側面は、リップ部に向かって張り出す内部拡大面を有していてもよい。
本発明に係る内燃機関のピストンによれば、温度差によるピストンの変形を抑制できる。
第1の実施形態に係るピストンを示す断面図である。 (B−A)/Lに対するピストンの温度差の例を示すグラフである。 第2の実施形態に係るピストンを示す断面図である。 第3の実施形態に係るピストンを示す断面図である。 第4の実施形態に係るピストンを示す断面図である。 第5の実施形態に係るピストンを示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1に示されるように、第1の実施形態に係るピストン1は、車両のディーゼルエンジンなどの内燃機関に備えられ、シリンダーSの内部を中心軸(ピストン中心軸)Cの延在方向に往復運動するものである。ピストン1は、コネクティングロッドを介して、内燃機関のクランクシャフトに接続されており、ピストン1の往復動エネルギーは、コネクティングロッドを介してクランクシャフトの回転エネルギーに変換される。なお、コネクティングロッド及びクランクシャフトの図示は省略する。
ピストン1は、ピストン頂面2と、摺動側面3と、ピストンスカート4と、を備えている。以下、ピストン1のうちピストン頂面2側を上側、ピストンスカート4側を下側として説明に用いる。
ピストン頂面2は、シリンダーS内で燃焼する空間Eを形成するピストン上端面である。内燃機関の駆動時には、燃料噴射部9から噴射された燃料が空間E内で燃焼されるため、ピストン頂面2は高温となる。ピストン1は、燃焼室5を有している。
摺動側面3は、シリンダーSの内側面と摺動するピストン側面である。摺動側面3には、ピストンリング8A〜8Cがそれぞれ嵌め込まれるピストンリング溝3a〜3cが形成されている。
第1のピストンリング溝3aには、最もピストン頂面2側に位置する第1のピストンリング8Aが配置される。第2のピストンリング溝3bには、第1のピストンリング溝3a及び第3のピストンリング溝3cの間に位置する第2のピストンリング8Bが配置される。第3のピストンリング溝3cには、最もピストンスカート4側に位置する第3のピストンリング8Cが配置される。
ピストンスカート4は、摺動側面3に沿って下側に延びるように形成されたスカート状の部位である。このピストンスカート4の内部空間7には、コネクティングロッドの小端部が配置される。
燃焼室5は、空気と混合された燃料が燃焼する空間Eの一部であり、ピストン1側に形成された空間である。燃焼室5は、底面5aと側壁5bを有している。底面5aは、例えば、中央(中心軸C)に近づくほど上方に向かって傾斜するように形成されている。この燃焼室5は、側壁5bが内側(中心軸C側)に向かって傾斜するリエントラント型の燃焼室である。燃焼室5の上側には、側壁5bのうち内側に最も突出する部分であるリップ部Lpが形成されている。なお、燃焼室5は、リエントラント型に限られず、側壁5bが中心軸Cに沿うように垂直に形成されるトロイダル型の燃焼室であってもよく、側壁5bが垂直で底面5aも平面に形成されるバスタブ型の燃焼室であってもよい。
また、ピストン1は、燃焼室5(中心軸C)を囲むように環状に形成されたオイルギャラリー6を有している。オイルギャラリー6は、ピストン1の内部に形成された空洞部であり、図示しないオイルジェット孔を通じてエンジンオイルが内部を流れることでピストン1の冷却を行う。
このオイルギャラリー6は、中心軸Cに沿った断面形状(図1に示す断面形状)が略長円形状を成している。具体的に、オイルギャラリー6は、外部傾斜面6a、内部拡大面6b、及び内部傾斜面6cを有している。
外部傾斜面6aは、オイルギャラリー6の外部側面(燃焼室5と反対側の側面)である。外部傾斜面6aは、ピストン頂面2側からピストンスカート4側に向かうほど中心軸Cに近づく平面として形成されている。すなわち、外部傾斜面6aは、下側に向かうほど摺動側面3から離間するように傾斜している。外部傾斜面6aは、オイルギャラリー6のうちピストン1の摺動側面3側(中心軸Cと反対側)に形成されている。なお、外部傾斜面6aは、曲面であってもよく、平面と曲面の両方を含んでいてもよい。
内部拡大面6b及び内部傾斜面6cは、オイルギャラリー6の内部側面(燃焼室5側の側面)を形成しており、燃焼室5の側壁5bに沿うように形成されている。すなわち、オイルギャラリー6の内部側面は、燃焼室5の側壁5bに沿うように形成されている。
内部拡大面6bは、オイルギャラリー6の内部側面の上側(ピストン頂面2側)に形成されている。内部拡大面6bは、燃焼室5側(中心軸C側)に向かってオイルギャラリー6を拡大する部位である。すなわち、内部拡大面6bは、燃焼室5側に向かって張り出して形成されている。具体的に、内部拡大面6bは、燃焼室5の側壁5bのうち中心軸C側に最も突出するリップ部Lpに向かって張り出すように形成されている。内部拡大面6bは、オイルギャラリー6の内部側面と燃焼室5の側壁5bとの間の肉厚が、内部拡大面6bが無い場合と比べて、均等に近づくように形成されている。なお、オイルギャラリー6の内部側面と燃焼室5の側壁5bとの間の肉厚は、強度を確保するために十分な厚さを有している。
内部傾斜面6cは、オイルギャラリー6の内部側面の下側(ピストンスカート4側)に形成され、外部傾斜面6aと略平行に傾斜している平面である。内部傾斜面6cは、燃焼室5の側壁5bに沿うように傾斜して形成されている。
このオイルギャラリー6について、中心軸Cの延在方向における長さをL、中心軸Cに直交する方向おけるピストン1の摺動側面3からオイルギャラリー6までの肉厚のうち上部有効肉厚をA、下部有効肉厚をBとすると、オイルギャラリー6は以下の式(1)、(2)を満たす。なお、式(2)におけるHは、図1に示す燃焼室5の深さ(ピストン頂面2から燃焼室5の最底面までの距離)である。
Figure 0006430135
本実施形態における上部有効肉厚Aは、ピストン1の摺動側面3からオイルギャラリー6のピストン頂面2側までの最も薄い肉厚を意味している。また、本実施形態における下部有効肉厚Bは、図1の断面においてオイルギャラリー6の下端を通り中心軸Cに垂直な仮想直線V1(図1のLを示す下側の寸法線と同一)と外部傾斜面6aに沿った延長線V2との交点をWとした場合におけるピストン1の摺動側面3から交点Wまでの肉厚を意味している。
ここで、図2は、上述した(B−A)/Lに対するピストン1の温度差の例を示すグラフである。図2の縦軸は、ピストン頂面2側の第1のピストンリング8A付近とピストンスカート4側の第3のピストンリング8C付近の温度差である。図2の横軸は、(B−A)/Lである。
図2に示されるように、(B−A)/Lの値が大きくなるほど、ピストン1内の温度差は小さくなる。本実施形態では、温度差によるピストン1の変形を基準値以下に抑えるため、(B−A)/Lqを0.05以上としている。(B−A)/Lqが0.05以上の範囲を矢印Pで示す。なお、図2は(B−A)/Lに対するピストン1の温度差を示す一例であり、本発明は上述した内容に限定されない。
以上説明した第1の実施形態に係る内燃機関のピストン1によれば、摺動側面3からオイルギャラリー6までの肉厚がピストン頂面2側よりピストンスカート4側を厚く形成されているので、オイルギャラリー6を流れるオイルによって燃焼により高温となるピストン頂面2側が十分に冷却される一方で、燃焼による温度上昇が少ないピストンスカート4側が過剰に冷却されることが避けられ、ピストン頂面2側とピストンスカート4側との温度差を少なくしてピストン1の変形を抑制することができる。従って、このピストン1によれば、温度差によりピストンリング溝3a〜3cに変形が生じて、ピストンリング8A〜8Cの挙動不良による焼付けやシール性が低下することを避けることができ、ピストンリング8A〜8Cの信頼性向上及びシール性向上によるブローバイ量の低減などが図られる。
また、このピストン1によれば、ピストン頂面2側からピストンスカート4側に向かうほど中心軸Cに近づく外部傾斜面6aをオイルギャラリー6が有するので、ピストン形状ではなくオイルギャラリー6の形状により、ピストン1の摺動側面3からオイルギャラリー6までの肉厚を下側ほど厚く形成することができ、オイルギャラリー6を流れるオイルによってピストンスカート4側が過剰に冷却されることを避けることができる。
また、図1に示されるように、ピストン1では、ピストン頂面2からオイルギャラリー6の下端までの距離Hが、ピストン頂面2から第2のピストンリング溝3b(すなわち第2のピストンリング8B)までの距離Hrよりも長い。具体的に、オイルギャラリー6は、第1のピストンリング溝3aより上側から、第2のピストンリング溝3bを超えて第3のピストンリング溝3cの近くまで上下に延在するように形成されている。これにより、第2のピストンリング溝3b及び第3のピストンリング溝3cにおいても、オイルギャラリー6内を流れるオイルの冷却効果を適切に得ることができる。
更に、このピストン1では、燃焼室5のリップ部Lpに向かって張り出す内部拡大面6bがオイルギャラリー6に形成されているので、燃焼室5のリップ部Lpを適切に冷却することができる。すなわち、リエントラント型の燃焼室5では、リップ部Lpを設けることにより空気及び空気と混合された燃料の流れが適切にチューニングされ、燃焼室5内の燃焼効率を高めることができる。しかしながら、燃焼室5の側壁5bのうち最も内側に突出するリップ部Lpには熱集中による悪影響が起きやすい。そこで、本実施形態に係るピストン1では、リップ部Lpに向かって凹む内部拡大面6bをオイルギャラリー6が有することで、オイルギャラリー6を流れるオイルによりリップ部Lpを適切に冷却することができる。
しかも、このピストン1では、オイルギャラリー6の内部側面(内部拡大面6b及び内部傾斜面6c)が燃焼室5の側壁5bに沿うように形成されているので、燃焼室5の側壁5bとオイルギャラリー6の内部側面との間のピストン1の肉厚を均等に近づけることができる。これにより、オイルギャラリー6の内部側面と燃焼室5の側壁5bとの間の肉厚が均一ではない場合と比べて、オイルの冷却により側壁5bの温度分布が不均一となることを避けることができる。従って、このピストン1によれば、側壁5bの温度分布が不均一となることで燃焼室5内の空気の温度分布が不均一となり、ピストン1の温度分布も不均一となることで生じる、温度差によるピストン1の変形を招くことを抑制できると共に、燃焼室5内の燃焼効率が低下することを抑制することができる。
[第2〜第4の実施形態]
以下、図3〜図5を参照して、第2〜第4の実施形態について説明する。第2〜第4の実施形態に係るピストン10,20,30は、第1の実施形態に係るピストン1と比べて、オイルギャラリーの形状のみが異なっている。以下、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図3に示す第2の実施形態に係るピストン10のオイルギャラリー11は、長円状の断面形状(中心軸Cに沿った断面形状)を有している。オイルギャラリー11は、第1の実施形態と同様に外部傾斜面11aを有しているが、内部拡大面6bのような部位を有していない。オイルギャラリー11の内部側面は外部傾斜面11aに沿った傾斜面をなしている。
また、オイルギャラリー11は、中心軸Cの延在方向における長さL、ピストン1の摺動側面3からオイルギャラリー6までの肉厚の上部有効肉厚A、下部有効肉厚Bについても、第1の実施形態と同様に、上述した式(1)、(2)を満たしている。
なお、ピストン頂面2からオイルギャラリー11の下端までの距離Hが、ピストン頂面2から第2のピストンリング溝3b(すなわち第2のピストンリング8B)までの距離Hrよりも長い点も第1の実施形態と同様である。中心軸Cの延在方向における長さL、上部有効肉厚A、及び下部有効肉厚Bが上述した式(1)、(2)を満たす点と距離Hが距離Hrより長い点は第3及び第4の実施形態についても同様である。
次に、図4に示す第3の実施形態に係るピストン20について説明する。図4に示されるように、第3の実施形態に係るピストン20のオイルギャラリー21は、中心軸Cの延在方向に延在する長円の下側が中心軸Cに向かって、くの字型に折れ曲がった断面形状(中心軸Cに沿った断面形状)を有している。
また、このオイルギャラリー21は、上側の外部垂直面21a及び下側の外部傾斜面21bを有している。外部垂直面21a及び外部傾斜面21bは、オイルギャラリー21の外部側面を形成する。外部垂直面21a及び外部傾斜面21bは、オイルギャラリー21の摺動側面3側(中心軸Cと反対側)に形成されている。外部垂直面21aは、中心軸Cの延在方向に延在する平面であり、外部傾斜面21bは、下側に向かうほど中心軸Cに近づくように傾斜する平面である。なお、外部垂直面21a及び外部傾斜面21bは、曲面であってもよく、平面及び曲面を含んでいてもよい。また、オイルギャラリー21は、上側の内部垂直面21c及び下側の内部傾斜面21dを有している。内部垂直面21c及び内部傾斜面21dは、オイルギャラリー21の内部側面を形成する。
続いて、図5に示す第4の実施形態に係るピストン30について説明する。図5に示されるように、第5の実施形態に係るピストン30のオイルギャラリー31は、中心軸Cの延在方向に延在する長円の上側が摺動側面3側(中心軸Cの反対側)に向かって、くの字型に折れ曲がった断面形状(中心軸Cに沿った断面形状)を有している。
また、このオイルギャラリー31は、上側の外部傾斜面31a及び下側の外部垂直面31bを有している。外部傾斜面31a及び外部垂直面31bは、オイルギャラリー31の摺動側面3側(中心軸Cと反対側)に形成されている。外部傾斜面31aは、下側に向かうほど中心軸Cに近づくように傾斜する平面であり、外部垂直面31bは、中心軸Cの延在方向に延在する平面である。なお、外部傾斜面31a及び外部垂直面31bは、曲面であってもよく、平面及び曲面を含んでいてもよい。
以上説明した第2〜第4の実施形態に係るピストン10,20,30においても、摺動側面3からオイルギャラリー11,21,31までの肉厚がピストン頂面2側よりピストンスカート4側を厚く形成されており、第1の実施形態に係るピストン1と同様の効果を得ることができる。
[第5の実施形態]
以下、図6を参照して、第5の実施形態について説明する。第5の実施形態に係るピストン40は、第3の実施形態に係るピストン20と比べて、燃焼室の形状のみが異なっている。
図6に示す第5の実施形態に係るピストン40の燃焼室41は、いわゆるバスタブ型の燃焼室である。燃焼室41は、例えば、中心軸Cに垂直な底面(ピストン頂面2に対して略平行な底面)41aと、中心軸Cに沿って伸びる側壁(ピストン頂面2に対して略垂直な側壁)41bと、を有している。なお、底面41aは、中央(中心軸C)に近づくほど上方に向かって傾斜するように形成してもよい。この燃焼室41においては、ピストン頂面2に形成された燃焼室41の開口上端がリップ部Lpとなる。
このピストン40では、オイルギャラリー21の内部垂直面21cが燃焼室41の側壁41bに沿うように形成されている。また、オイルギャラリー21の内部傾斜面21dが燃焼室41の底面41aと側壁41bとの接続部位に沿うように傾斜している。
以上説明した第5の実施形態に係るピストン40においても、オイルギャラリー21の内部垂直面21cが燃焼室41の側壁41bに沿うように形成されているので、燃焼室41の側壁41bとオイルギャラリー21の内部側面との間のピストン40の肉厚を均等に近づけることができる。これにより、オイルギャラリー21の内部側面と燃焼室41の側壁41bとの間の肉厚が均一ではない場合と比べて、オイルの冷却により側壁41bの温度分布が不均一となることを避けることができる。従って、このピストン40によれば、側壁41bの温度分布が不均一となることで燃焼室41内の空気の温度分布が不均一となり、ピストン1の温度分布も不均一となることで生じる、温度差によるピストン1の変形を招くことを抑制できると共に、燃焼室41内の燃焼効率が低下することを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明は、上述したディーゼルエンジン専用のピストンではなく、ガソリンエンジン用のピストンについても適用可能である。また、オイルギャラリーの形状は、上述したものに限られず、ピストンの摺動側面からオイルギャラリーまでの肉厚がピストン頂面側よりピストンスカート側を厚く形成できる形状であればよい。
また、オイルギャラリーは、必ずしも第2のピストンリング溝の位置より下まで延びている必要はなく、オイルギャラリーの下端が第2のピストンリング溝の上側に位置していてもよい。また、オイルギャラリーの外部傾斜面は、なめらかに傾斜している必要はなく、段差などを有していてもよい。また、第1の実施形態において、側壁41bの温度分布が不均一となり、ピストン1の温度分布も不均一となることにより、温度差によるピストン1の変形を招かなければ、内部拡大面6bは、オイルギャラリー6の内部側面と燃焼室5の側壁5bとの間の肉厚が、内部拡大面6bが無い場合と比べて、完全な均等にはならなくても、均等に近づくように形成されていてもよい。
1…ピストン 2…ピストン頂面 3…摺動側面 3a…第1のピストンリング溝 3b…第2のピストンリング溝 3c…第3のピストンリング溝 4…ピストンスカート 5,41…燃焼室 5a,41a…底面 5b,41b…側壁 6a…外部傾斜面 6b…内部拡大面 6c…内部傾斜面 7…内部空間 8A…ピストンリング 8B…ピストンリング 8C…ピストンリング 9…燃料噴射部 1,10,20,30,40…ピストン 6,11,21,31…オイルギャラリー 11a,21b,31a…外部傾斜面 21a,31b…外部垂直面 21c…内部垂直面 21d…内部傾斜面 A…上部有効肉厚 B…下部有効肉厚 C…中心軸(ピストン中心軸) E…空間 S…シリンダー V1…仮想直線 V2…延長線 W…交点

Claims (3)

  1. ピストン頂面に設けられた燃焼室と、前記燃焼室を囲むように形成されたオイルギャラリーと、を有するピストンであって、
    ピストンの摺動側面から前記オイルギャラリーまでの肉厚は、ピストン頂面側よりピストンスカート側が厚く形成され
    前記オイルギャラリーは、前記ピストン頂面側から前記ピストンスカート側に向かうほどピストン中心軸に近づく外部傾斜面を有し、
    前記ピストン中心軸に沿った断面において、前記オイルギャラリーの前記ピストン中心軸の延在方向における長さをL、前記摺動側面から前記オイルギャラリーの前記ピストン頂面側までの最も薄い肉厚をA、前記オイルギャラリーの下端を通り前記ピストン中心軸に垂直な仮想直線V1と前記外部傾斜面に沿った延長線V2との交点をWとした場合における前記摺動側面から交点Wまでの肉厚をBとしたときに、(B−A)/L≧0.05を満たすことを特徴とする内燃機関のピストン。
  2. 前記オイルギャラリーの内部側面は、前記燃焼室の側壁に沿うように形成されている、請求項1に記載の内燃機関のピストン。
  3. 前記燃焼室の側壁は、前記燃焼室の内側に突出するリップ部を有しており、
    前記オイルギャラリーの内部側面は、前記リップ部に向かって張り出す内部拡大面を有している、請求項2に記載の内燃機関のピストン。
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