JP6430099B2 - ボイラシステム - Google Patents

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    • F22D11/06Arrangements of feed-water pumps for returning condensate to boiler

Description

本発明は、ボイラシステムに関する。
従来、ボイラで生成した蒸気を負荷機器に供給し、この負荷機器において熱源として使用された蒸気から発生するドレンを回収して再度ボイラへの給水として利用するドレン回収装置が提案されている。
このようなドレン回収装置として、負荷機器において発生したドレンを、大気に開放された開放型のドレン回収タンクに回収してボイラに給水するオープン方式のドレン回収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ボイラシステムにおいては、ボイラにおいて蒸気を生成するために用いられた後の燃焼ガスからの熱回収が十分に行えず、ボイラシステムの熱効率が低下してしまう場合があった。
このような問題に対して、ボイラに供給される水と、蒸気を生成するために用いられた後の燃焼ガスとの間で熱交換を行うエコノマイザを設けて、燃焼ガスから熱回収を行うことで熱効率を向上させたボイラシステムが知られている。しかしながら、負荷機器において発生したドレンを回収してボイラに供給した場合、エコノマイザに導入される給水の温度が高いため、燃焼ガスからの熱回収が十分に行えない。
そこで、ボイラシステムの熱効率を向上させるために、特許文献2で開示されているような燃焼ガスとボイラに供給される燃焼用空気との間で熱交換を行うエアヒータを、エコノマイザと共に設けてボイラシステムを構成することが考えられる。
特開平7−119918号公報 特開昭61−59114号公報
しかしながら、ボイラシステムをエコノマイザ及びエアヒータを含んで構成した場合、エアヒータにおいて、エコノマイザにより熱回収されて温度が低下した燃焼ガスから十分に熱回収できない場合があった。
従って、本発明は、オープン方式のドレン回収装置とボイラとを組み合わせた場合に、熱効率をより向上させられるボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成する貫流ボイラと、前記貫流ボイラにより生成された蒸気が凝集して生じたドレンを大気圧下で回収し、該ドレンを前記貫流ボイラに供給するドレン回収装置と、前記貫流ボイラから排出される燃焼ガスと、前記貫流ボイラに供給されるドレンとの間で熱交換を行う給水加熱器と、を備えるボイラシステムであって、前記給水加熱器において熱交換された燃焼ガスと前記貫流ボイラに供給される燃焼用空気とを互いに逆方向に流通させて熱交換を行う空気加熱器を更に備えるボイラシステムに関する。
また、前記空気加熱器の熱回収率は、10%以下であることが好ましい。
また、前記空気加熱器に導入される燃焼用空気の温度は、−20℃〜80℃であり、該空気加熱器において熱交換を行った後の燃焼用空気の温度は、200℃以下であることが好ましい。
また、前記貫流ボイラは、直方体状の缶体と、前記缶体の内部に上下方向に延びて配置されると共に、該缶体の長手方向及び幅方向に所定の間隔をあけて配置される複数の水管と、前記缶体の長手方向の一端側に位置する第1側面に設けられ、略水平方向に燃料を噴出して燃焼させるバーナと、前記缶体の長手方向の他端側に位置する第2側面に設けられ前記缶体の内部で生じた燃焼ガスを排出する排気筒と、を備えることが好ましい。
本発明のボイラシステムによれば、オープン方式のドレン回収装置とボイラとを組み合わせた場合に、熱効率をより向上させられるボイラシステムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るボイラシステムの構成を示す図である。 上記実施形態に係るボイラシステムを構成する貫流ボイラ、給水加熱器及び空気加熱器を模式的に示した図である。 貫流ボイラの缶体の鉛直方向断面図である。 図3のA−A線断面図である。 向流式の熱交換及び並流式の熱交換における燃焼ガス及び燃焼用空気の温度分布を示す図である。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るボイラシステム1の構成を示す図である。図2は、貫流ボイラ10、給水加熱器30及び空気加熱器40の構成を模式的に示した図である。
本実施形態のボイラシステム1は、図1に示すように、複数の貫流ボイラ10を含んで構成されるボイラ装置70と、オープン方式のドレン回収装置20と、を備える。
ボイラ装置70は、図1及び図2に示すように、複数の貫流ボイラ10と、これら複数の貫流ボイラ10それぞれに取り付けられる給水加熱器30及び空気加熱器40と、複数の貫流ボイラ10で生成された蒸気が集合される蒸気ヘッダ71と、複数の貫流ボイラ10と蒸気ヘッダ71とを連結する連結管72と、を備える。
貫流ボイラ10は、内部に供給された給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成する。本実施形態では、貫流ボイラ10(複数の水管)には、後述のドレン回収装置20により回収されたドレンが給水として供給される。
貫流ボイラ10の詳細、並びに給水加熱器30及び空気加熱器40については、後述する。
図1に示すように、複数の貫流ボイラ10で生成された蒸気は、連結管72を通って蒸気ヘッダ71に供給される。蒸気ヘッダ71は、複数の貫流ボイラ10で生成された蒸気を貯留し、負荷機器50に供給する。
負荷機器50は、貫流ボイラ10で生成された蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。
ドレン回収装置20は、貫流ボイラ10により生成された蒸気が負荷機器50で利用されることで凝集して生じたドレンを大気圧下で回収し、この回収したドレンを給水として再び貫流ボイラ10に供給する。
ドレン回収装置20は、オープンタンク21と、貯留タンク22と、蒸気供給ラインL1と、第1ドレン供給ラインL2と、第2ドレン供給ラインL3と、補給水供給ラインL4と、を備える。
オープンタンク21は、負荷機器50において熱交換に用いられた蒸気の一部が凝集して生じるドレンを回収して収容する。オープンタンク21は、大気圧下に開放されている。
貯留タンク22は、大気圧下に開放されている。この貯留タンク22は、貫流ボイラ10に供給される補給水を貯留する。
蒸気供給ラインL1は、蒸気ヘッダ71と負荷機器50とを接続し、貫流ボイラ10で生成された蒸気を負荷機器50に供給する。
第1ドレン供給ラインL2は、負荷機器50とオープンタンク21とを接続し、負荷機器50で発生したドレンをオープンタンク21に供給する。この第1ドレン供給ラインL2には、負荷機器50において発生したドレンを排出し、かつ、蒸気の排出を防ぐスチームトラップ61、逆止弁62及びモータバルブ63が配置される。
第2ドレン供給ラインL3は、オープンタンク21と貫流ボイラ10とを接続し、オープンタンク21に収容されたドレンを貫流ボイラ10に供給する。本実施形態では、第2ドレン供給ラインL3の上流側の端部は、オープンタンク21の下部に接続される。また、第2ドレン供給ラインL3の下流側は、複数の缶体11のそれぞれに接続されるように分岐している。
以上の第2ドレン供給ラインL3には、ドレンポンプ64及びドレン供給弁65が配置される。ドレンポンプ64は、オープンタンク21から供給されたドレンを昇圧して貫流ボイラ10に供給する。ドレン供給弁65は、モータバルブにより構成され、オープンタンク21から貫流ボイラ10に供給されるドレンの量を調節する。
補給水供給ラインL4は、貯留タンク22とオープンタンク21とを接続し、貯留タンク22に貯留された水をオープンタンク21に供給する。補給水供給ラインL4には、ポンプ69が配置されている。
次に、貫流ボイラ10の詳細、並びに給水加熱器30及び空気加熱器40について説明する。図3は、貫流ボイラ10の缶体11の鉛直方向断面図である。図4は、図3のA−A線断面図であり、缶体11の水平方向断面図である。
貫流ボイラ10は、図3及び図4に示すように、缶体11と、複数の水管12と、連結壁13と、下部ヘッダ14と、上部ヘッダ15と、ダクト16と、バーナ17と、排気筒18と、を備える。
缶体11は、平面視矩形形状の直方体状に構成される。
複数の水管12は、缶体11の内部に上下方向に延びて配置されると共に、缶体11の長手方向及び幅方向に所定の間隔をあけて配置される。
本実施形態では、複数の水管12は、缶体11の長手方向に延びる側部に沿って配置される外側水管群12aと、缶体11の幅方向の中央部に、長手方向に沿って配置される中央水管群12bと、外側水管群12aと中央水管群12bとの間に配置される中間水管群12cと、に分類される。
連結壁13は、外側水管群12aにおいて隣り合って配置される水管12同士を連結する。
下部ヘッダ14は、平面視矩形形状の直方体状の容器によって構成され、缶体11の下部に配置される。下部ヘッダ14には、複数の水管12の下端部が接続される。下部ヘッダ14には、ドレン回収装置20からドレンが供給され、この下部ヘッダ14から複数の水管12にドレンが供給される。
上部ヘッダ15は、平面視矩形形状の直方体状の容器によって構成され、缶体11の上部に配置される。上部ヘッダ15には、複数の水管12の上端部が接続される。上部ヘッダ15には、複数の水管12において生成された蒸気が集められる。上部ヘッダ15には、連結管72(図1参照)が連結されており、上部ヘッダ15に集められた蒸気は、この連結管72を介して蒸気ヘッダ71に供給される。
ダクト16は、缶体11の長手方向の一端側に位置する第1側面11aの下部に接続される。ダクト16の上流側には、燃料ガスが供給される燃料供給部161及び燃焼用空気が供給される給気ラインAL(図2参照)が接続される。ダクト16は、燃料供給部161から供給される燃料ガスと給気路ALから供給される燃焼用空気とを混合して缶体11の内部に向けて供給する。
バーナ17は、第1側面11aにおけるダクト16と缶体11との接続部分に配置される。バーナ17は、燃焼用空気と燃料とが混合された混合ガスをダクト16から缶体11の内部に噴出し、この混合ガスを燃焼させる。
排気筒18は、缶体11の長手方向の他端側(ダクト16が設けられた側と反対側)に位置する第2側面11bに接続される。排気筒18は、缶体11の内部で混合ガスが燃焼して生じた燃焼ガスを排出する。
本実施形態では、排気筒18は、図2に示すように、缶体11との接続部分から上方に延びる第1上向き排気路部181と、第1上向き排気路部181の上端部から屈曲すると共に下方に延びる下向き排気路部182と、下向き排気路部182の下端部から屈曲すると共に上方に延びる第2上向き排気路部183と、を備える。
以上の排気筒18によれば、缶体11から排出された燃焼ガスは、第1上向き排気路部181を上方に向かって流通した後、下向き排気路部182を下方に向かって流通し、更に第2上向き排気路部183を上方に向かって流通して外部に排出される。
給水加熱器30及び空気加熱器40は、排気筒18に設けられる。
給水加熱器30は、貫流ボイラ10から排出される燃焼ガスと、貫流ボイラ10に供給されるドレンとの間で熱交換を行う。本実施形態では、給水加熱器30は、第1上向き排気路部181に配置される。より具体的には、給水加熱器30は、貫流ボイラ10にドレンを供給する第2ドレン供給ラインL3(図1参照)の一部を、第1上向き排気路部181に配置することで構成される。また、給水加熱器30においては、第2ドレン供給ラインL3は、ドレンが上方から下方に向かって流通するように配置される。
空気加熱器40は、給水加熱器30において熱交換された燃焼ガスと、貫流ボイラ10に供給される燃焼用空気との間で熱交換を行う。本実施形態では、空気加熱器40は、下向き排気路部182に配置される。より具体的には、図2に示すように、空気加熱器40は、燃焼用空気を送風機80から貫流ボイラ10(ダクト16)に供給する給気ラインALの一部を、下向き排気路部182に配置することで構成される。また、空気加熱器40においては、給気ラインALは、燃焼用空気が下方から上方に向かって流通するように配置される。即ち、本実施形態の空気加熱器40では、燃焼ガスと燃焼用空気とが互いに逆方向に流通して熱交換を行う向流式の熱交換が行われる。
ここで、本実施形態では、空気加熱器40において向流式の熱交換を行わせることにより、燃焼ガスからの熱回収率を、好ましくは10%以下、より好ましくは2%〜3%としている。特に、空気加熱器40における熱回収率を2%〜3%とした場合には、燃焼用空気として、外気温(例えば、0℃〜50℃)の空気を用いた場合に、空気加熱器40において熱交換を行った後の燃焼用空気の温度を200℃以下にできる。
尚、燃焼ガスからの熱回収率は、燃焼ガスの空気加熱器40への入口温度、燃焼ガスの空気加熱器40からの出口温度、及び燃焼ガスの流量、並びに、燃焼用空気の空気加熱器40への入口温度、燃焼用空気の空気加熱器40からの出口温度、及び燃焼用空気の流量に基いて求められる。
次に、本実施形態のボイラシステム1の動作について説明する。
本実施形態では、まず、貫流ボイラ10において蒸気が生成される。具体的には、まず、燃料ガスと燃焼用空気とがダクト16において混合され、この燃焼ガスと燃焼用空気との混合ガスがバーナ17から缶体11の内部に噴出されて燃焼される。次いで、混合ガスの燃焼により発生した燃焼ガスにより、複数の水管12が加熱され、これら複数の水管12の内部に供給された給水(ドレン)から蒸気が生成される。複数の水管12の内部で生成された蒸気は、上部ヘッダ15に集められた後、連結管72を介して蒸気ヘッダ71に供給される。
蒸気ヘッダ71に供給された蒸気は、負荷機器50において利用された後ドレンとなり、大気圧下でオープンタンク21に貯留される。そして、オープンタンク21に貯留されたドレンは、第2ドレン供給ラインL3を通って貫流ボイラ10に給水として供給される。オープンタンク21から第2ドレン供給ラインL3を通って貫流ボイラ10に供給される給水の温度は、10℃〜100℃程度である。
一方、缶体11の内部において蒸気の生成に用いられた燃焼ガスG1は、第1上向き排気路部181を上方に向かって流通した後(図2のG2参照)、下向き排気路部182を下方に向かって流通し(図2のG3参照)、更に第2上向き排気路部183を上方に向かって流通して(図2のG4参照)、外部に排出される(図2のG5参照)。
ここで、本実施形態では、第1上向き排気路部181に給水加熱器30が配置され、下向き排気路部182に空気加熱器40が配置されている。そして、空気加熱器40は、熱回収率が10%以下、好ましくは2%〜3%となるように設計されている。これにより、缶体11から排出される燃焼ガス(例えば、250℃〜350℃)は、まず、第1上向き排気路部181において、給水加熱器30を流通するドレン(例えば、140℃〜170℃)との間で熱交換されて熱回収される。また、給水加熱器30において熱回収された燃焼ガス(例えば、140℃〜200℃)は、下向き排気路部182において、空気加熱器40を流通する燃焼用空気(例えば、−20℃〜80℃)との間で熱交換されて、更に熱回収される。そして、空気加熱器40において熱回収された燃焼ガス(例えば、80℃〜120℃)は、外部に排出される。
このように、本実施形態では、第1上向き排気路部181に給水加熱器30を配置し、更に、下向き排気路部182に空気加熱器40を配置することで、給水として高温のドレンを用いた場合においても、給水加熱器30において回収できなかった燃焼ガスの熱を燃焼用空気に与えられるので、ボイラシステム1の熱効率(ボイラ効率)を向上させられる。
また、下向き排気路部182に配置した空気加熱器40において、給気ラインALを、燃焼用空気が下方から上方に向かって流通するように配置した。これにより、下向き排気路部182における燃焼ガスの流れと、空気加熱器40における燃焼用空気の流れとを対向させられるので、空気加熱器40において、燃焼ガスと燃焼用空気とを互いに逆方向に流通させる向流式の熱交換を行わせられる。よって、燃焼ガスと燃焼用空気とが同じ方向に流通する並流式の熱交換に比して、燃焼ガスからの熱回収率を高められる。即ち、図5(a)に示すように、向流式の熱交換によれば、燃焼用空気は、まず、最も低温の部分T1において、燃焼ガスの最も低温の部分T4と熱交換を行った後、最も高温の部分T2において燃焼ガスの最も高温の部分T3と熱交換を行う。これにより、図5(b)に示すように、まず、燃焼用空気の最も低温の部分T1と燃焼ガスの最も高温の部分T3との間で熱交換を行う並流式の熱交換よりも多くの熱回収を行える。また、熱交換後の燃焼用空気の温度(燃焼用空気の出口温度)T2を、熱交換後の燃焼ガスの温度(燃焼ガスの出口温度)T4よりも高くすることも可能となる(図5(a)参照)。
尚、図5における縦軸は、燃焼用空気及び燃焼ガスの温度を示し、横軸は、空気加熱器40における燃焼用空気の入口からの距離である熱交換距離を示す。
具体的には、本実施形態の空気加熱器40によれば、給水加熱器30において熱回収された燃焼ガスの温度を、140℃〜200℃程度から80℃〜120℃程度に低下させられ、これにより2%〜3%の熱回収を行える。
また、空気加熱器40における熱回収率を10%以下、好ましくは2%〜3%としているため、空気加熱器40において昇温されて貫流ボイラ10に供給される燃焼用空気の温度が高くなりすぎることを防げる。よって、ボイラシステム1の熱効率を向上させ、かつ、貫流ボイラ10から排出される燃焼ガス(排ガス)中に含まれるNOxの増加を抑制できる。
また、燃焼ガス中に含まれるNOxは、貫流ボイラ10に供給される燃焼用空気の温度が200℃を超えると大きく増加することがわかっている。そして、貫流ボイラ10には、ボイラシステム1が設置される環境の空気が燃焼用空気として用いられる。そこで、空気加熱器40に導入される燃焼用空気の温度(つまり、外気温)が0℃〜50℃であった場合に、熱交換を行った燃焼用空気の温度が200℃以下となるように空気加熱器40を配置した。これにより、空気加熱器40により熱回収を行うことでボイラシステム1の熱効率を向上させつつ、貫流ボイラ10から排出される排ガス中に含まれるNOxの増加を抑制できる。
また、貫流ボイラ10を、直方体状の缶体11と、この缶体11の内部に長手方向及び幅方向に所定の間隔をあけて配置される複数の水管12と、缶体11の側面から燃料ガスを噴出して燃焼させるバーナ17と、を含んで構成した。これにより、缶体11の中央部に燃焼室を有するボイラに比して、バーナ17において燃料ガスが燃焼してから複数の水管12への伝熱が行われるまでの時間を短くできる。よって、バーナ17における燃料ガスの燃焼温度(火炎の温度)を低くできるので、NOxの発生をより低減できる。
以上、本発明のボイラシステム1の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、排気筒18を、第1上向き排気路部181、下向き排気路部182及び第2上向き排気路部183を含んで構成したが、これに限らない。即ち、排気筒を、上端部が缶体に接続された下向き排気路部と、この下向き排気路部の下端部に接続された上向き排気路部とにより構成してもよい。この場合、下向き排気路部に給水加熱器を配置し、上向き排気路部に空気加熱器を配置してもよい。
1 ボイラシステム
10 貫流ボイラ
11 缶体
11a 第1側面
11b 第2側面
12 水管
17 バーナ
18 排気筒
20 ドレン回収装置
30 給水加熱器
40 空気加熱器
181 第1上向き排出路部(上向き排出路部)
182 下向き排出路部

Claims (2)

  1. 給水を燃焼ガスにより加熱して蒸気を生成する貫流ボイラと、
    前記貫流ボイラの燃焼ガスを排出する排気筒と、
    前記貫流ボイラにより生成された蒸気が凝集して生じたドレンを大気圧下で回収し、該ドレンを前記貫流ボイラに供給するドレン回収装置と、
    前記貫流ボイラから排出される燃焼ガスと、前記貫流ボイラに供給されるドレンとの間で熱交換を行う給水加熱器と、
    前記給水加熱器において熱交換された燃焼ガスと前記貫流ボイラに供給される燃焼用空気とを互いに逆方向に流通させて熱交換を行う空気加熱器と、を備えるボイラシステムであって、
    前記排気筒は、前記貫流ボイラの缶体との接続部分から上方に延びる第1上向き排気路部に前記給水加熱器を配置し、前記第1上向き排気路部から屈曲すると共に下方に延びる下向き排気路部に前記空気加熱器を配置し、前記下向き排気路部の下端部から屈曲すると共に上方に延びる第2上向き排気路部を備え、
    前記空気加熱器は、熱回収率が10%以下になるように設計され、前記給水加熱器において熱回収することで、前記燃焼ガスの温度を140℃から200℃とし、さらに前記空気加熱器において熱回収することで、前記燃焼ガスの温度を80℃から120℃とするとともに、前記空気加熱器において熱交換を行った後の燃焼用空気の温度を200℃以下とする、ボイラシステム。
  2. 前記貫流ボイラは、
    直方体状の缶体と、
    前記缶体の内部に上下方向に延びて配置されると共に、該缶体の長手方向及び幅方向に所定の間隔をあけて配置される複数の水管と、
    前記缶体の長手方向の一端側に位置する第1側面に設けられ、略水平方向に燃料を噴出して燃焼させるバーナと、
    前記缶体の長手方向の他端側に位置する第2側面に設けられ前記缶体の内部で生じた燃焼ガスを排出する排気筒と、を備える請求項1に記載のボイラシステム。
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