JP6428533B2 - 車載器 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、道路の所要位置に設置された路側機との間で通信を行う通信手段を備え、前記路側機との通信により取得した情報を音声出力させる音声出力手段を備える車載器に関する。
ITSの分野においては、車両(自動車)にカーナビを兼用したITS車載器を搭載させ、料金所に設置されたETC路側機や、道路の要所に設置されたITSスポット路側機等との間での路車間通信を行うシステムが実用化されている(例えば、特許文献1、2参照)。ITS車載器は、カーナビ部及びDSRC(Dedicated Short Range Communications)部を備えて構成されている。そして、ETC路側機との間の通信によって、ETCゲートの通行(高速道路料金の自動支払い)を可能としたり、ITSスポット路側機との間での通信により、高速道路上におけるVICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)情報のサービス提供を受けたりすることができるようになっている。
このとき、上記ITS車載器が取得した情報を、車内のユーザに報知するための手段として、一般に、車載ナビゲーション装置の画面表示機能や音声出力機能が用いられている。特許文献1では、カーナビ部における案内情報と、DSRC部が取得した道路交通情報とが同一内容となる場合に、案内情報を音声出力しないようにして、同一内容の音声案内が重複して出力されることを防止している。また、特許文献2では、運転支援情報と走行経路案内情報との音声情報の出力が同じタイミングで重なった場合には、いずれか一方の情報の音声出力を先に(他方の情報の音声出力をその後に)して、2つの音声出力が重なることが無いようにしている。
特許第5151385号公報 特許第5355778号公報
ところで、上記のようなITS車載器おいては、例えば料金所(ETC路側機)の近傍にITSスポット路側機が設置されている場合や、料金所付近で音声出力するように設定されたVICS情報を取得しているような場合には、ETC情報及びVICS情報といった複数種類の情報の音声出力が同じタイミングで重なってしまう虞がある。
しかしながら、上記特許文献1、2では、ETC情報及びVICS情報といった複数種類の情報の音声出力のタイミングが重なった場合について、どのようにするかの考慮はなされていなかった。尚、特許文献2においては、2つの音声出力のタイミングが重なった場合には、一方を先に、他方を後に出力するようにしているが、これでは、ユーザにとって、より必要な情報の音声出力が、後回しにされてしまうケースが考えられる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、路車間通信により取得した複数種類の情報の音声出力のタイミングが重なってしまうことに伴う不具合を効果的に防止し、ユーザに対する情報の音声出力を適切に行うことができる車載器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の車載器(1、31)は、車両に搭載され、道路の所要位置に設置された路側機(2、3)との間で通信を行う通信手段(12)を備え、前記路側機(2、3)との通信により取得した情報を音声出力させる音声出力手段(24)を備えるものであって、前記通信手段(12)は、複数種類の路側機(2、3)から複数種類の情報を取得するように構成されていると共に、複数の情報について音声出力のタイミングが重なった場合に、当該情報の種類に応じた優先度に基づいて、各情報の音声出力の順序を調整する調停手段(23)を備え、前記複数種類の情報には、ETC路側機(2)から送信されたETC情報と、ITSスポット路側機(3)から送信されたVICS情報とが含まれ、前記調停手段(23)は、前記ETC情報の優先度を、前記VICS情報の優先度よりも高くし、更に、前記VICS情報には、安全運転支援情報、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の4種類が含まれ、その4種類の中では、安全運転支援情報が最も優先度が高く、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の順に優先度が低くなるところに特徴を有する(請求項1の発明)。
これによれば、通信手段(12)により、複数種類の路側機(2、3)から複数種類の情報が取得され、取得された情報が、音声出力手段(24)によって、車両のユーザに対して音声出力される。このとき、例えば複数種類の路側機(2、3)が近接して設置されている場合などに、路車間通信により取得した複数種類の情報について、音声出力のタイミングが重なってしまうことが考えられる。ところが、そのような場合には、調停手段(23)により、当該情報の種類に応じた優先度に基づいて、各情報の音声出力の順序が調整される。
従って、調停手段(23)によって、例えば優先度の高い情報ほど先に音声出力される等、適切な調整が行われるようになる。この結果、請求項1の発明によれば、路車間通信により取得した複数種類の情報の音声出力のタイミングが重なってしまうことに伴う不具合を効果的に防止し、ユーザに対する情報の音声出力を適切に行うことができるという優れた効果を奏する。
本発明の第1の実施形態を示すもので、車載器の電気的構成を概略的に示すブロック図 ETC路側機との通信時における車載器の各部の動作手順を示す動作シーケンス図 ITSスポット路側機との通信時における車載器の各部の動作手順を示す動作シーケンス図 発話調停部が実行する発話調停処理の手順を示すフローチャート 発話情報のデータ構造を模式的に示す図 各情報の優先度を説明するための図 第2の実施形態を示すもので、車載器の電気的構成を概略的に示すブロック図
(1)第1の実施形態
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1から図6を参照しながら説明する。図1は、図示しない車両(自動車)に搭載される本実施形態に係る車載器1(車載器1を含んだ路車間通信システム)の構成を概略的に示している。尚、本実施形態では、車載器1として、例えば高速道路におけるITSスポットサービス(ETC対応)に対応可能なDSRC(Dedicated Short Range Communications)車載器が採用されている。
ここで、詳しく図示はしないが、高速道路などの料金所には、ETCゲートが設置され、路側機としてのETC路側機2が設置されている。また、高速道路上の所要位置やサービスエリア等には、路側機としてのITSスポット路側機3が設置されている。ITSスポット路側機3は、図示しないVICS情報センタに接続され、VICS情報(道路交通情報)を配信するようになっている。本実施形態の車載器1は、それらETC路側機2及びITSスポット路側機3との間で、DSRC方式による狭域無線通信(路車間通信)を行うようになっている。
車載器1は、図1に示すように、全体制御部11を備えると共に、この全体制御部11に接続された無線部12を備えている。無線部12は、前記ETC路側機2及びITSスポット路側機3との通信を行う通信手段としての機能を果たす。また、車載器1は、電源部13及び記憶部14を備えている。前記記憶部14には、後述する優先度情報や発話情報(リピート情報)等の、車載器1において必要な情報が記憶される。前記全体制御部11は、CPU、ROM及びRAMなどを有するコンピュータを主体として構成され、例えばROMに記憶されている制御プログラムの実行により、車載器1全体を制御する。
前記全体制御部11には、入力操作部15、ICカード制御部16、表示部17が接続されていると共に、ETC情報処理部18、VICS情報処理部19、リピート情報制御部20が接続されている。前記入力操作部15は、音声出力をリピートさせるためのリピートボタン21及び音量を調節するための音量ボタン22を備え、それらからの操作信号の受付け等の処理を行う。ICカード制御部16は、図示しないカードコネクタに接続されたICカード(ETC/DSRCカード)に対するデータの読み書き等の処理を行う。表示部17は、ユーザに対し必要な表示を行う。
前記ETC情報処理部18及びVICS情報処理部19には、調停手段としての発話調停部23が接続され、この発話調停部23に、音声出力手段としての音声出力部24が接続されている。前記リピート情報制御部20も音声出力部24に接続されている。音声出力部24は、スピーカを含んで構成され、車内のユーザに対し、告知音や音声情報(テキストデータを読上げた合成音声)の出力を行うようになっている。
詳しくは後の作用説明で述べるように、ETC情報処理部18は、ETC路側機2から取得したETC情報に基づき、発話情報(音声情報)を作成し発話調停部23に通知する。同様に、VICS情報処理部19は、ITSスポット路側機3から取得したVICS情報に基づき、発話情報(音声情報)を作成し発話調停部23に通知する。そして、発話調停部23は、発話可能と判断した場合に、音声情報を音声出力部24に出力すると共に、発話情報をリピート情報制御部20に通知する。
図5は、上記した発話情報の内容(データ構造)を例示している。ここで、発話情報には、管理項目として、発話情報No、発話情報の分類(情報の種類)、発話情報の優先度、音声情報のサイズ、音声情報、が含まれる。本実施形態では、発話情報の分類として、料金所の通過時にETC路側機2から取得されるETC情報、及び、高速道路の走行時にITSスポット路側機3から取得されるVICS情報が含まれている。更に本実施形態では、前記VICS情報の中には、安全運転支援情報、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の4種類が含まれている。
前記ETC情報には、料金所の通過時の情報、例えば料金課金情報やETCゲートの通過可否情報が含まれており、ETC情報における音声情報としては、例えば、「料金は○○円です。」、「ゲートが通れません。」等がある。また、VICS情報のうち、安全運転支援情報の音声情報としては、「この先、合流地点があります。」、「渋滞が発生しています。追突に注意して下さい。」等がある。
VICS情報のうち、災害情報の音声情報としては、「この先トンネル火災(山火事)が発生しました。路肩に寄せて止まってください。」、「地震が発生しました。路肩に寄せて止まってください。」等がある。VICS情報のうち、渋滞情報の音声情報としては、「○○方面までは、○分です。」、「渋滞が発生しています。」等がある。VICS情報のうち蓄積情報は、車両が所定の位置(例えば渋滞個所)に到達した際に通知される情報であり、音声情報としては、「この先、○kmの渋滞があります。」等がある。
そして、本実施形態では、図6にも示すように、発話情報の優先度として、高いものから順に、1、2、3、4、5の番号(図6では丸数字で示す)が付されている。ETC情報とVICS情報とを比較すれば、ETC情報の方に緊急性が高い情報が含まれるため、ETC情報が優先度1とされ、VICS情報の優先度よりも高くされている。VICS情報の4種類の情報のなかでは、その重要性(緊急性)に鑑みて、安全運転支援情報が最も優先度が高く(優先度2)、災害情報(優先度3)、渋滞情報(優先度4)、蓄積情報(優先度5)の順に優先度が低くされる。
さて、前記発話調停部23は、複数の情報について音声出力のタイミングが重なった場合に、当該情報の種類に応じた優先度に基づいて、各情報の音声出力の順序を調整する調停手段として機能する。具体的には、発話調停部23は、情報の音声出力中に、新たな情報の音声出力のタイミングが出現した際に、それらの優先度を比較する。そして、比較した結果、発話調停部23は、図6に示すような調整を行う。
即ち、発話調停部23は、比較した結果、新たな情報の方が優先度が高い場合には、現在の情報の音声出力を中断して、新たな情報の音声出力を実施させる。同等の優先度であった場合には、現在の情報の音声出力を中断して、新たな情報の音声出力を実施させる。新たな情報の方が優先度が低い場合には、現在の情報の音声出力の完了後に当該新たな情報の音声出力を実施させる、或いは、当該新たな情報の音声出力を取り止める。
また、本実施形態では、発話調停部23は、音声出力部24によりETC情報及びVICS情報を音声出力させる際に、優先度の高い情報を音声出力させる場合には、その直前に告知音を出力させるように構成されている。この告知音は、例えばブザー音(チャイム音)からなり、ユーザに注意を喚起するものとされる。この場合、例えば優先度1のETC情報の音声出力時、及び、優先度2のVICS情報の安全運転支援情報の音声出力時に、告知音が出力されるようになっている。それら情報の種類に応じて、異なる告知音(例えばETC情報の場合は高い音で、VICS情報の場合はそれより低い音等)が出力されるようになっている。
次に、上記構成の作用について、図2から図4も参照して述べる。上記構成の車載器1の無線部12は、例えば車両の高速道路の走行時に、ETCゲートの通過時にETC路側機2との間で狭域無線通信を行い、ETC情報を取得する。また、ITSスポット路側機3との間で狭域無線通信を行い、各種のVICS情報を取得する。図2は、ETC路側機2との通信時における、車載器1の各部の動作手順を示す動作シーケンス図である。
即ち、無線部12は、ETC路側機2から無線データを受信すると、無線データを解析する。無線データがETC情報であると判断すると、無線部12は、そのETC情報を全体制御部11に通知する。全体制御部11は、ETC情報を解析し、ETC情報に含まれるETCゲートの通過可否情報や或いは料金課金情報を取得し、ETC情報処理部18に通知する。ETC情報処理部18は、発話情報(図5参照)を作成し、発話調停部23に通知する。
発話調停部23は、後述する発話調停処理(図4参照)を実行し、発話可能と判断した場合には、音声出力部24に対し、告知音及び音声情報を通知する。これにより、音声出力部24は、告知音及び音声情報を出力する。またこれと共に、発話調停部23は、リピート情報制御部20に発話情報を通知する。リピート情報制御部20は、発話情報(音声情報)をリピート情報として記憶部14に格納する。尚、図示はしないが、ユーザによりリピートボタン21が操作されたときには、記憶部14に格納されていたリピート情報が、リピート情報制御部20により読み出されて、音声出力部24により音声出力されるようになっている。
図3は、ITSスポット路側機3との通信時における、車載器1の各部の動作手順を示す動作シーケンス図である。即ち、無線部12は、ITSスポット路側機3から無線データを受信すると、無線データを解析する。無線データがDSRC情報であると判断すると、無線部12は、そのDSRC情報を全体制御部11に通知する。全体制御部11は、DSRC情報を解析し、DSRC情報に含まれるVICS情報を取得し、VICS情報処理部19に通知する。VICS情報処理部19は、発話情報(図5参照)を作成し、発話調停部23に通知する。
発話調停部23は、発話調停処理を実行し、発話可能と判断した場合には、音声出力部24に対し、告知音(安全運転支援情報の場合のみ)及び音声情報を通知する。これにより、音声出力部24は、告知音及び音声情報を出力する。またこれと共に、発話調停部23は、リピート情報制御部20に発話情報を通知する。リピート情報制御部20は、発話情報(音声情報)をリピート情報として記憶部14に格納する。
ここで、例えば料金所(ETC路側機2)の近傍にITSスポット路側機3が設置されている場合や、料金所付近で音声出力するように設定されたVICS情報を取得しているような場合には、ETC情報及びVICS情報の2種類の情報の音声出力が同じタイミングで重なってしまう虞がある。そこで、図4のフローチャートは、新たな発話が発生した(発話情報が通知された)際に、発話調停部23が実行する発話調停処理の処理手順を示している。
まず、ステップS1では、音声出力部24における現在の発話状態が取得され、次のステップS2にて、音声出力部24において発話中であるかどうかが判断される。音声出力部24において発話中でない場合には(ステップS2にてNo)、ステップS3にて、新たな発話情報による音声情報が音声出力部24から出力される。また、ステップS4にて、音声情報がリピート情報として記憶部14に格納され、発話調停処理が終了する。
これに対し、新たな発話が発生した時点で、音声出力部24において発話中であった場合には(ステップS2にてYes)、ステップS5にて、新たに発生した発話情報の優先度Aが取得される。そして、ステップS6にて、現在発話中の発話情報の優先度Bが取得され、ステップS7にて、優先度Aが、優先度Bと同じ或いはより高い(数字が小さい)かどうかが判断される。
優先度A即ち新たな発話情報の方が、現在発話中の発話情報と優先度が同じ或いは高い場合には(ステップS7にてYes)、新たな発話情報を優先するような音声出力の順序とされ、次のステップS8〜10の処理が行われる。ステップS8では、現在発話中の発話(音声出力)が停止される。ステップS9では、新たな発話に係る音声情報が音声出力部24から出力される。そして、ステップS10では、その音声情報がリピート情報として記憶部14に格納され、発話調停処理が終了する。
一方、新たな発話情報の優先度Aが、現在発話中の優先度Bよりも低い(数字が大きい)場合には(ステップS7にてNo)、現在発話中の音声出力がそのまま継続してなされるのであるが、このとき、ステップS11にて、新たに発生した発話情報を、後から(現在の音声出力が終了してから)音声出力するかどうかが判断される。新たに発生した発話情報を後から音声出力しない場合つまり破棄する場合には(ステップS11にてNo)、そのまま処理を終了する。新たに発生した発話情報を後から音声出力する場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12にて、当該発話情報が発話待ちリストに追加された上で処理が終了する。
これにて、発話調停部23により、例えば図6に示すように、音声出力の順序の調整が行われる。即ち、発生した新しい情報が、優先度1のETC情報である場合には、現在発話中の情報が、優先度2以降のVICS情報であった場合には、ETC情報が優先して音声出力される。現在発話中の情報も、ETC情報であったときには、新たに発生したETC情報が優先して音声出力される。このように、同一種類(同等の優先度)の発話情報が重なった場合には、新たに発生した情報の方が優先して音声出力され、このことを図6中では、「後勝ち」と表現している。現在発話中の情報がETC情報である場合に、優先度2以降のVICS情報が新たに発生した場合には、ETC情報の発話が継続される。このときには、新たに発生したVICS情報は、音声出力が取り止め(破棄)になる。
次に、VICS情報同士が重なる場合について述べる。優先度2の安全運転支援情報が新たに発生したときには、現在発話中の情報がVICS情報のいずれであった場合でも、新たに発生した安全運転支援情報が優先して音声出力される。新たに発生した情報が優先度3の災害情報の場合には、現在発話中の情報が安全運転支援情報であったときだけ、その安全運転支援情報が優先して音声出力される。この場合、安全運転支援情報の音声出力の完了後に災害情報が音声出力される。このことを図6中では、「発話待ち」と表現している。現在発話中の情報が、災害情報、渋滞情報、蓄積情報のいずれかの場合には、新たに発生した災害情報が優先して音声出力される。
新たに発生した情報が優先度4の渋滞情報の場合には、現在発話中の情報が安全運転支援情報又は災害情報であったときには、安全運転支援情報又は災害情報が優先して音声出力される。このときには、それら音声出力の完了後に渋滞情報が音声出力される。現在発話中の情報が、渋滞情報又は蓄積情報の場合には、新たに発生した渋滞情報が優先して音声出力される。新たに発生した情報が優先度5の蓄積情報の場合には、現在発話中の情報が蓄積情報のときにのみ、新たに発生した蓄積情報が優先して音声出力される。現在発話中の情報が、安全運転支援情報、災害情報、渋滞情報のいずれかの場合には、それらが優先して音声出力され、その完了後に蓄積情報が音声出力される。
このように、本実施形態の車載器1によれば、無線部12と、ETC路側機2及びITSスポット路側機3との間の通信により、複数種類の情報を取得し、音声出力部24から音声出力するものにあって、複数の情報について音声出力のタイミングが重なった場合に、当該情報の種類に応じた優先度に基づいて、各情報の音声出力の順序を調整する発話調停部23を設けるようにした。これにより、例えば優先度の高い情報ほど先に音声出力されるようになる等、発話調停部23により適切な調整が行われるようになる。この結果、路車間通信により取得した複数種類の情報の音声出力のタイミングが重なってしまうことに伴う不具合を効果的に防止し、ユーザに対する情報の音声出力を適切に行うことができるという優れた効果を奏する。
そして、本実施形態では、ETC路側機2から送信されたETC情報及びITSスポット路側機3から送信されたVICS情報の音声出力のタイミングが重なってしまった場合に、発話調停部23により、ETC情報が優先されるように音声出力が調整される。この場合、VICS情報は、道路交通情報であって、緊急性が比較的低いものであるのに対し、ETC情報には、今まさに直面しているETCゲートの通過という緊急性の比較的高い情報が含まれるため、これを優先することによって、ユーザに対し、適切な音声出力を行うことができる。
また、本実施形態では、VICS情報の4種類の情報の中で、安全運転支援情報が最も優先度が高く、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の順に優先度が低くなるようにした。VICS情報の4種類の情報のなかでは、安全運転支援情報がユーザにとっては、最も重要である(緊急性が高い)ということができ、更に、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の順に緊急性が低いものとなる。従って、ユーザに対し、適切な音声出力を行うことができる。
より具体的には、本実施形態では、現在出力中の情報よりも新たな情報の方が優先度が高い場合には、現在の情報の音声出力を中断して、新たな情報の音声出力を実施させるので、新たな情報、つまり優先度が高い種類の情報を、速やかに音声出力することができる。また、2つの情報が同等の優先度であった場合には、後で発生した情報の方が、最新の情報であって重要度が大きいと推測される。従って、新たな情報の音声出力を実施させることにより、適切な音声出力を行うことができる。優先度の低い情報については、後回しにする、或いは音声出力を取り止めるので、優先度の高い情報を優先させた適切な音声出力を行うことができる。
さらに、特に本実施形態では、優先度の高い情報を音声出力する前に、告知音を出力するように構成したので、優先度の高い情報が音声出力されることを、告知音でユーザに告知した上で、音声出力するので、ユーザが気構えをした上で音声出力を聞くことができ、重要な情報を聞き逃すといったことを、極力防止することができ、効果的となる。このとき、情報の種類に応じて異なる告知音を出力するようにしたので、ユーザに、予めその情報の重要性を知らせることができ、より効果的となる。
(2)第2の実施形態、その他の実施形態
図7は、本発明の第2の実施形態を示すものであり、車載機31の要部の構成を概略的に示している。この第2の実施形態に係る車載機31が、上記第1の実施形態の車載器1と異なる点は、DSRC車載器(ETC車載器)32と、他の車載機器この場合ナビゲーション装置33とから構成されているところにある。
そのうちDSRC車載器32は、全体を制御する全体制御部11を備えると共に、ETC路側機2及びITSスポット路側機3との通信を行う通信手段としての無線部12、電源部13及び記憶部14を備えている。また、全体制御部11に接続された入力操作部15、ICカード制御部16、表示部17を備えている。入力操作部15には、リピートボタン21及び音量ボタン22が接続されている。そして、全体制御部11に接続され、外部との接続、この場合ナビゲーション装置32との間の接続を行うための外部I/F部34を備えている。
これに対し、ナビゲーション装置33は、外部との接続、この場合DSRC車載器32との接続を行うための外部I/F部35を備えていると共に、外部I/F部35に接続されたETC情報処理部18及びVICS情報処理部19を備えている。ETC情報処理部18及びVICS情報処理部19には、調停手段としての発話調停部23が接続され、この発話調停部23に、音声出力手段としての音声出力部24及びリピート情報制御部20が接続されている。リピート情報制御部20は音声出力部24に接続されている。図示は省略するが、ナビゲーション装置33は、GPS受信機などの自車位置検出器や、地図データベース等の、ナビゲーション処理を行うための構成も備えている。
このような構成においても、上記第1の実施形態と同様に、ETC路側機2から送信されたETC情報及びITSスポット路側機3から送信されたVICS情報の音声出力のタイミングが重なってしまった場合に、発話調停部23により、ETC情報が優先されるように音声出力が調整される。従って、路車間通信により取得した複数種類の情報の音声出力のタイミングが重なってしまうことに伴う不具合を効果的に防止し、ユーザに対する情報の音声出力を適切に行うことができるという優れた効果を得ることができる。尚、前記外部I/F部34と外部I/F部35との間の接続は、例えばケーブルを介して行われるが、無線通信により接続が行われる構成でも良い。
尚、上記実施形態では、VICS情報に関して、4種類に分類するようにしたが、5種類以上、或いは3種類以下に分類しても良い。各発話情報の優先度についても、上記実施形態で述べた優先度に限定されず、適宜設定することが可能である。ETC情報に関しても、緊急性の高い情報と低い情報とに分類を設けて、緊急性が低い情報については、例えば災害情報よりも優先順位を下げるようにしても良い。
更に、上記実施形態では、優先度の高い情報を音声出力する場合に告知音を出力するようにしたが、告知音の出力は必ずしも行わなくても良く、また、告知音を出力する場合でも、1種類の告知音としても良い。その他、路車間通信のシステム全体や、車載器の具体的な構成などについても、様々な変更が可能である等、本発明は要旨を逸脱しない範囲内で、適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1、31は車載器、2はETC路側機、3はITSスポット路側機、11は全体制御部、12は無線部、23は発話調停部(調停手段)、24は音声出力部(音声出力手段)、32はDSRC車載器、33はナビゲーション装置を示す。

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、道路の所要位置に設置された路側機(2、3)との間で通信を行う通信手段(12)を備え、前記路側機(2、3)との通信により取得した情報を音声出力させる音声出力手段(24)を備える車載器(1、31)であって、
    前記通信手段(12)は、複数種類の路側機(2、3)から複数種類の情報を取得するように構成されていると共に、
    複数の情報について音声出力のタイミングが重なった場合に、当該情報の種類に応じた優先度に基づいて、各情報の音声出力の順序を調整する調停手段(23)を備え
    前記複数種類の情報には、ETC路側機(2)から送信されたETC情報と、ITSスポット路側機(3)から送信されたVICS情報とが含まれ、
    前記調停手段(23)は、前記ETC情報の優先度を、前記VICS情報の優先度よりも高くし、
    更に、前記VICS情報には、安全運転支援情報、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の4種類が含まれ、
    その4種類の中では、安全運転支援情報が最も優先度が高く、災害情報、渋滞情報、蓄積情報の順に優先度が低くなることを特徴とする車載器。
  2. 前記調停手段(23)は、情報の音声出力中に、新たな情報の音声出力のタイミングが出現した際に、それらの優先度を比較して新たな情報の方が優先度が高い場合には、現在の情報の音声出力を中断して、新たな情報の音声出力を実施させることを特徴とする請求項1記載の車載器。
  3. 前記調停手段(23)は、情報の音声出力中に、新たな情報の音声出力のタイミングが出現した際に、それらの優先度を比較して同等の優先度であった場合には、現在の情報の音声出力を中断して、新たな情報の音声出力を実施させることを特徴とする請求項1又は2記載の車載器。
  4. 前記調停手段(23)は、情報の音声出力中に、新たな情報の音声出力のタイミングが出現した際に、それらの優先度を比較して新たな情報の方が優先度が低い場合には、現在の情報の音声出力の完了後に当該新たな情報の音声出力を実施させる、或いは、当該新たな情報の音声出力を取り止めることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器。
  5. 前記調停手段(23)は、前記音声出力手段により優先度の高い情報を音声出力させる前に、告知音を出力させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車載器。
  6. 前記調停手段(23)は、情報の種類に応じて異なる告知音を出力させることを特徴とする請求項5記載の車載器。
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