JP6428316B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特に、この装置に内蔵されたローラーを支持するための構造に関する。
画像形成装置ではローラーが様々な目的で利用される。たとえば、電子写真式の装置では、搬送ローラーは、回転によってその外周面とシートとの間に生じる摩擦力でそのシートを移動させる。感光体ドラムは回転によってその外周面上の感光体に、帯電、露光、現像、転写、およびクリーニングという一連の作像プロセスを繰り返し受けさせる。現像ローラーは回転によってその外周面でトナーを感光体上の静電潜像へ運ぶ。転写ローラーは回転しながらその外周面で、中間転写部材、シート等の被転写材と接触してそれを先へ送ると共に、その被転写材を隔てて、感光体ドラム、中間転写部材等の転写材との間に電界を生じさせる。この電界が転写材から被転写材へトナー像を転写させる。定着ローラーは回転しながらその外周面で被転写材と接触してそれを先へ送ると共に、その被転写材を加熱/加圧する。このときの熱と圧力とが被転写材にトナー像を定着させる。
ローラーの種類に応じてその支持構造には様々な機能が実装される。たとえば、転写ローラーはその軸受を介してフレームによって支持されている。この軸受とフレームとの間はバネで接続されている。このバネによって転写ローラーは被転写材に向かって付勢される。このバネはまた、接地電圧に対して所定差だけ異なる電圧、すなわちバイアス電圧を電源から軸受へ伝達する給電路の一部を成す。このバイアス電圧はバネから軸受を通して転写ローラーに対して印加される。一方、フレームは絶縁体で構成されているので、バイアス電圧の印加に伴う転写ローラーからの電流のリークが防止される。これにより、転写ローラーの外周面の電位がバイアス電圧に維持されるので、その外周面と転写材との間に電界が生じる。さらに、たとえば特許文献1に開示されているように、フレームには切り欠き部が設けられ、その内部に開いた隙間に軸受が挿入される。この場合、この隙間を通して転写ローラーは取り外し可能であるので、その交換が容易である。
特開2005−315991号公報
フレームの切り欠き部にローラーの軸受を支持させる場合、その切り欠き部をフレームとは別の部材で補強することが望ましい。これは次の理由による。
切り欠き部にはその構造上、応力が集中しやすい。特に、搬送ローラー、転写ローラーのようにその外周面で他の物体と接触するローラーの軸受は、バネ等で付勢されることによって支持構造に固定されているので、この付勢に伴う応力が切り欠き部に集中する。この応力集中に耐え得る強度が切り欠き部には必要である。
しかし、フレームの材質は一般に強度が低い。これは、支持構造の多機能化に伴うフレームの形状の複雑化に対応するには、その材質に成形の容易性が求められることによる。さらに、転写ローラー等、電源からバイアス電圧が印加されるローラーの支持構造では、フレームの材質に、そのローラーからの電流のリークを防ぐ程度の絶縁性が必要である。成形が容易であり、かつ絶縁性を併せ持つ材質は、樹脂を始めとして、一般に金属よりも強度が低い。したがって、フレームの材質の選択により、そのフレームに成形の容易性と絶縁性とを維持させたまま、その切り欠き部の強度を上げることは難しい。また、その切り欠き部の強度を上げる目的でその太さ/厚みを増加することは、支持構造の小型化を阻み、さらに画像形成装置全体の小型化をも阻みかねないので好ましくない。
一方、フレームの切り欠き部をそのフレームとは別の部材で補強する場合、この部材にはフレームほどの成形容易性と絶縁性とはいずれも不要である。実際、この部材はフレームに外付けされればよいので、その形状は、棒、板等の単純なものでよい。また、この部材が導電性であっても、その設置場所がローラーから十分に離れてさえいれば、その部材を通してローラーから電流がリークすることを防ぐことはできる。
この部材は金属製であることが望ましい。金属製であれば、必要な強度の補強部材を容易に製造可能である。しかし、金属製の補強部材には次の問題点がある。
転写ローラー等、バイアス電圧が印加されるローラーの支持構造ではバネ等の付勢部材がローラーの軸受へバイアス電圧を伝える。このバネは、その軸受を支えるフレームの切り欠き部に近接するので補強部材にも近接する。したがって、この補強部材が金属製であれば、このバネが軸受にバイアス電圧を伝える度にこの補強部材には電荷が蓄積される。バイアス電圧は一般に1kV程度の高い値であるので、仮に補強部材への電荷の蓄積が長期間持続すれば、転写ローラーの交換時等にユーザーまたはメンテナンス要員が誤ってこの補強部材に接触して感電する危険性すら生じかねない。それ故、この感電を防止する工夫が金属製の補強部材には必要である。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、バイアス電圧が印加されるローラーの支持構造においてフレームの切り欠き部に対する補強部材が金属製であっても、そこへの電荷の蓄積を防止することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の1つの観点による画像形成装置は、帯電した感光体に露光によって静電潜像を形成し、その静電潜像を現像して感光体から被転写材へ転写する画像形成装置であり、感光体または被転写材と対向するローラーと、このローラーを回転可能に保持する軸受と、この軸受を収容する絶縁性のフレームとを備えている。このフレームは、感光体または被転写材と対向する部位に開口部を含み、この開口部からローラーの軸方向における端面に沿って隙間が開いている切り欠き部と、この切り欠き部の隙間の奥に基端が接続され、その開口部に向かって先端が伸びている導電性のバネと、このバネの基端に給電する給電部材と、切り欠き部の隙間を跨ぐようにその切り欠き部の端面に装着された金属製の補強部材とを含む。軸受は、ローラーが切り欠き部の開口部を通して取り外し可能であるように切り欠き部の中に固定されてバネの先端に接触し、このバネによって感光体または被転写材に向かって付勢されると共に、このバネの先端からローラーへ給電する。給電部材からバネを通して軸受へ給電する経路は補強部材にも電気的に接続されている。
上記のバネは、給電部材と軸受との間に挟まれたコイルバネであり、給電部材は板状であり、バネを隔てて軸受と対向する板面と、この板面から軸受に向かって伸びて補強部材に接触する接点部とを含んでもよい。さらに、補強部材は板状であり、板面が切り欠き部の端面に沿ってその切り欠き部の開口部とは反対側に向かって拡がっており、給電部材の接点部は補強部材の、ローラーとは反対側に位置する縁に接触してもよい。
ローラーは、感光体から被転写材への転写、静電潜像の現像、感光体の帯電、または感光体のクリーニングのいずれに利用されてもよい。フレームはローラーの両端で軸受を支持し、補強部材はそのローラーの両端に配置され、給電部材と導電性のバネとはそのローラーの同じ片端にのみ配置されていてもよい。
本発明の上記の観点による画像形成装置が備えたローラーの支持構造では、そのローラーを感光体等に向かって付勢するバネを通してそのローラーに給電する経路が、フレームの切り欠き部に対する金属製の補強部材にも電気的に接続されている。これにより、この補強部材はバネおよびローラーと同じ電位に維持される。こうしてこの画像形成装置は、金属製の補強部材への電荷の蓄積を防止することができる。
本発明の実施形態による画像形成装置の構造を示す模式的な正面図である。 (a)、(b)、(c)はそれぞれ、転写ローラーとその支持構造との正面図、軸断面図、および側面図である。 図2の示す転写ローラーとその支持構造との要部の分解組立図である。 (a)は、図2の(c)の示す転写ローラーとその支持構造との側面の要部の拡大図であり、(b)は、(a)の示す要部から補強板を除去したときの側面図である。 図2の(b)の示す給電板とバネとの分解組立図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の構造]
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置の構造を示す模式的な正面図である。図1にはこの画像形成装置100の内部の要素が、あたかも筐体の前面を透かして見えているように描かれている。
図1を参照するに、画像形成装置100はたとえば複合機(multi-function peripheral:MFP)であり、画像形成部を内蔵している。画像形成部は画像データに基づいてシートにトナー像を形成する要素であり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。
−給送部−
給送部10は、給紙カセット11から作像部20までのシートの搬送路に沿って設置された搬送ローラー群12、13、14を回転させることにより、給紙カセット11からシートSHTを1枚ずつ作像部20へ給送する。「シート」とは、紙またはフィルム樹脂等の薄い膜状または板状の材料または物品をいう。給紙カセット11に収容可能なシートSHTの紙種は、普通紙、上質紙、カラー用紙、または塗工紙であり、サイズは、A3、A4、A5、またはB4である。搬送ローラー群の中で最も作像部20に近いタイミングローラー14は印刷ジョブの実行中でも一般には停止しており、主制御部からの駆動信号に応じて回転し、その駆動信号が示すタイミングでシートSH2を作像部20へ送り出す。
−作像部−
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。
具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kのそれぞれがまず、感光体ドラム25を回転させながらその外周面の各部を帯電器26に対向させる。これにより、その対向した部分が均一に帯電する。
各作像ユニット21Y、…は次に、感光体ドラム25の帯電部分に露光部27からのレーザー光を照射して、その光でその感光体ドラム25の外周面を走査する。このとき、露光部27は更にレーザー光量を、画像データが表すイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の階調値に基づいて変調する。これにより、感光体ドラム25の外周面には各色の画像を表す静電潜像が生じる。
各作像ユニット21Y、…は続いて現像ローラー28を回転させてその外周面を、Y、M、C、Kの各色のトナーで覆った上で感光体ドラム25の外周面に対向させる。これにより、その上の静電潜像が各色のトナーで現像される。こうして、画像データの表す4色の画像が4つの感光体ドラム25の各外周面に1色ずつのトナー像として再現される。
駆動ローラー23L、23Rは中間転写ベルト23を回転させて4対の1次転写ローラー22と感光体ドラム25との間のニップを順番に通過させ、中間転写ベルト23の表面の各部を各感光体ドラム25に接触させる。このとき、1次転写ローラー22はバイアス電圧の印加によって感光体ドラム25とは異なる電位に維持されているので、1次転写ローラー22と感光体ドラム25との間には電界が生じている。この電界が各感光体ドラム25の外周面から各色のトナー像を順番に、中間転写ベルト23の表面の同じ位置へ重ねて転写する。その結果、その位置に1つのカラートナー像が構成される。
駆動ローラー23Rの回転に伴って2次転写ローラー24が回転し、給送部10から両者23R、24の間のニップへ通紙されたシートSH2に中間転写ベルト23の表面を接触させる。このとき、2次転写ローラー24はバイアス電圧の印加によって中間転写ベルト23とは異なる電位に維持されているので、中間転写ベルト23の表面と2次転写ローラー24との間には電界が生じている。この電界が中間転写ベルト23からカラートナー像をシートSH2の表面へ転写する。その後、駆動ローラー23Rと2次転写ローラー24とは回転によってそのシートSH2を定着部30へ送り出す。
感光体ドラム25から中間転写ベルト23へのトナー像の転写後、各作像ユニット21Y、…はクリーナー29で感光体ドラム25に対してクリーニングを行い、その外周面から、転写後にも残存するトナーを除去する。クリーナー29は、1次転写ローラー22と帯電器26との間に設置されたブレードまたはブラシであり、中間転写ベルト23に接触した直後の感光体ドラム25の外周面の部分に接触してその部分からトナーを掻き取る。
−定着部−
定着部30は、作像部20から送り出されたシートSH2の上にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着部30は定着ローラー31と加圧ローラー32とを回転させながら両者の間のニップにそのシートSH2を通紙する。このとき、定着ローラー31はそのシートSH2の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はそのシートSH2の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、トナー像がそのシートSH2の表面に定着する。定着部30は更に定着ローラー31と加圧ローラー32との回転により、そのシートSH2を排紙部40へ送り出す。
−排紙部−
排紙部40は、トナー像が定着したシートSH3を排紙トレイ46へ排紙する。具体的には、まずシートSH3が定着部30の上部からガイド板41に沿って排紙口42へ移動する。このとき排紙部40は、排紙口42の内側に配置された排紙ローラー43を回転させて、その外周面でそのシートSH3を排紙口42の外へ送り出す。これによりこのシートSH3は排紙トレイ46に収容される。
[転写ローラーの支持構造]
図2、図3、図4は、本発明の実施形態による2次転写ローラー24とその支持構造とを示す。具体的には、図2の(a)、(b)、(c)はそれぞれ、正面図、(a)の示す直線b−bに沿った断面図、および側面図であり、図3はそれらの要部の分解組立図であり、図4の(a)はその要部の拡大側面図であり、(b)は、その要部から補強板206を除去したときの拡大側面図である。図2−図4を参照するにこの支持構造は、電源端子200、給電板201、バネ202、軸受203、フレーム205、および補強板206を含む。
−フレーム−
フレーム205は、絶縁性の樹脂から成形された実質的に板状の部材である。図2の(a)、(b)を参照するに、フレーム205はMFP100の筐体内に、その前面205Fが垂直方向に拡がる姿勢で固定されている。図2は示していないが、この前面205Fは、その前方に位置する駆動ローラー23Rと対向するように配置されている。
−電源端子−
電源端子200はフレーム205を、その板面に対して垂直に貫通している。フレーム205の背面側(図2の(b)では図面の上側)に位置する電源端子200の端部200Aは、MFP100の背板の内側に設置された電源(いずれの図面も示していない。)に接続され、そこからバイアス電圧を受ける。この電源はたとえば外部の商用交流電源からの交流電力を整流して、たとえば1kV程度の直流電圧であるバイアス電圧に変換する。一方、フレーム205の前面205Fの側(図2の(b)では図面の下側)に位置する電源端子200の端部200Bは給電板201に接続されている。
−給電板−
給電板201は、アルミニウム、銅、もしくはそれらを含む合金、炭素鋼、または鋼合金等を含む金属製の板状部材である。図2の(b)、図3、図4を参照するに、給電板201はフレーム205の前面205Fに配置されており、その板面がバネ202を隔てて軸受203と対向している。図2の(b)、図3の示すように、給電板201には2つの貫通穴201A、201Bが開けられ、その一方201Aにはフレーム205の前面205Fの突起205Pが挿入され、他方201Bには電源端子200の端部200Bが挿入されている。給電板201は電源端子200のその端部200Bに接続され、そこを通して電源からバイアス電圧を受ける。
−バネ−
バネ202は、炭素鋼、鋼合金等の金属製のコイルバネである。図2の(b)、図3、図4の(b)を参照するに、バネ202は給電板201の板面と軸受203との間に挟まれ、その基端部が、給電板201の貫通穴201Aを通して露出したフレーム205の前面205Fの突起205Pに嵌められている。これにより、バネ202は軸受203を前方へ付勢する。バネ202は更に導電性であり、その基端部で給電板201に接触し、その給電板201からバイアス電圧を受けて軸受203へ伝える。すなわちバネ202は、電源端子200、給電板201と共に、バイアス電圧を電源から軸受203へ伝達する給電路を成す。
−軸受−
軸受203はたとえば樹脂から成形された部材であり、2次転写ローラー24をその軸のまわりに回転可能に保持する。図2−図4を参照するに、軸受203の前面には半円筒状の窪み203Hが設けられ、この窪み203Hに2次転写ローラー24のシャフト24Sが摺動可能に嵌められている。軸受203は更に導電性を持つ。具体的には、軸受203を構成する樹脂そのものが導電性を備え、またはその樹脂の表面が金属等の導体で覆われている。この導電性により軸受203はバイアス電圧をバネ202から2次転写ローラー24へ伝える。軸受203はまたバネ202から弾性力を受けて2次転写ローラー24へ伝える。
−フレームの切り欠き部−
図2の(b)、(c)を参照するに、2次転写ローラー24の軸方向におけるフレーム205の両端面、すなわち2枚の側面205Sはいずれも、その前面205Fよりも前まで張り出している。図2の(c)、図3、図4の(b)を参照するに、これらの側面205Sの各先端は切り欠き部205Cを含む。この切り欠き部205Cはフレーム205の側面205Sの先端に開口部205Oを含み、この開口部205Oからフレーム205の側面205Sに沿って隙間GAPが開いている。すなわち、切り欠き部205Cは「コ」または「U」字形である。
図3、図4の(b)を更に参照するに、この隙間GAPの中に軸受203とバネ202とが1対ずつ挿入されている。軸受203はその上面と下面とで切り欠き部205Cの内面に接触している。より詳細には、軸受203の上面と下面とのそれぞれに3本の突起203A、203B、203Cが千鳥形状に配置され、隙間GAPに面した切り欠き部205Cの壁部205Wを間に挟んでいる。これにより、軸受203の全体が隙間GAPの奥行方向(図3、図4の(b)の示す矢印ARWの方向とその逆方向)に摺動可能である。バネ202は隙間GAPの中をフレームの前面205Fの突起205Pから開口部205Oに向かって伸びて、その先端で軸受203の背面に接触している。軸受203が摺動すると、それに伴ってバネ202は伸縮して緩衝部材として機能する。すなわち、バネ202はその弾性により、軸受203が中間転写ベルト23、転写対象のシート等から2次転写ローラー24を通して受ける振動/衝撃を吸収する。
−2次転写ローラー−
図2の(a)、(b)を参照するに、2次転写ローラー24は、シャフト24S、本体24B、およびギア24Gを含む。シャフト24Sは、アルミニウムもしくはその合金、炭素鋼、または鋼合金等の金属製の棒状部材である。本体24Bは、導電性ゴム等、導電性を持つ弾性部材から成る円柱部材であり、その中心軸に沿ってシャフト24Sを貫通させている。図2−図4は示していないが、本体24Bは、フレーム205の前方に位置する駆動ローラー23Rと対向し、バネ202の弾性力で駆動ローラー23Rとの間のニップに中間転写ベルト23を挟む。ギア24Gはシャフト24Sの片端に接続され、モーターからの駆動力をシャフト24Sに伝える。この駆動力は、2次転写ローラー24が本体24Bと駆動ローラー23Rとの間の摩擦力から受ける回転力を補い、それらの間のスリップに起因する回転の遅れを防ぐ。
図1の示すとおり、2次転写ローラー24と中間転写ベルト23との間のニップには給送部10からシートSH2が通紙される。図2−図4では、このシートは下から上へ移動する。このシートに2次転写ローラー24の本体24Bの外周面が接触して、フレーム205の上部に設けられたガイド面205Gへ、さらにその上部の定着部30(図1参照)へそのシートを送る。このとき、バネ202の弾性力が本体24B越しにそのシートを中間転写ベルト23の表面へ押し付けると共に、中間転写ベルト23と2次転写ローラー24との間の電界が中間転写ベルト23上のトナー像に作用する。その結果、このトナー像が中間転写ベルト23からそのシートへ転写される。
−補強板−
補強板206は、炭素鋼、鋼合金等の金属製の板状部材である。図2−図4を参照するに、補強板206はフレーム205の側面205Sに1枚ずつ装着されている。図2の(c)、図3、図4の(a)の示すとおり、補強板206はフレーム205の側面205Sの凹部205Vに嵌め込まれ、その側面205Sに沿って2次転写ローラー24とは反対側に向かって拡がり、切り欠き部205Cの隙間GAPを跨いでいる。
補強板206は、切り欠き部205Cの開口部205Oに近い側の縁に張り出し部206Tを含む。張り出し部206Tはその縁から前方(図3、図4の(b)の示す矢印ARWの方向)に伸びて、フレーム205の凹部205Vに面した開口部205Oの表面に開けられた穴(図3、図4は示していない。)に挿入されている。
補強板206には3つの貫通穴206A、206B、206Cが開いている。中央の貫通穴206Aの中には雄ネジ207が挿入され、フレーム205の凹部205Vに開けられたネジ穴205Hにねじ込まれる。両脇の貫通穴206B、206Cの中には、フレーム205の凹部205Vから突出したダボD1、D2が1つずつ挿入される。
こうして補強板206は切り欠き部205Cの側面に、その隙間GAPを跨ぐ姿勢で安定に固定される。このとき補強板206は、図2の(b)の示すように、隙間GAPに露出した軸受203の表面からは距離をおいて固定され、かつ、図2の(c)、図4の示すようにその縁が、2次転写ローラー24のシャフト24Sとの間に十分な距離が開く形状をしている。すなわち、補強板206は軸受203と2次転写ローラー24のシャフト24Sとのいずれとも直には接触しない。したがって、フレーム205が絶縁体であることも併せれば、2次転写ローラー24から補強板206へ電流がリークすることはない。さらに、補強板206が切り欠き部205Cの隙間GAPを跨いでいることにより、切り欠き部205Cの強度が補われる。その結果、バネ202の弾性力に起因する切り欠き部205Cでの応力集中が緩和されるので、フレーム205の強度が向上する。
図2の(a)、(b)を参照するに、フレーム205の各側面205Sの切り欠き部205Cには軸受203が1つずつ挿入され、それらの間に2次転写ローラー24のシャフト24Sが伸びている。こうして、2次転写ローラー24の両端がフレーム205によって支持される。このとき、図2の(a)、(c)、図4の示すように切り欠き部205Cの隙間GAPは前方(図3、図4の(b)の示す矢印ARWの方向)が開いているので、2次転写ローラー24は容易に取り外し可能である。
これらの軸受203と同様に、バネ202と補強板206とも2次転写ローラー24の両端に配置されている。一方、電源端子200と給電板201とは2次転写ローラー24の同じ片端にのみ配置されている。すなわち、2本のバネ202のうち、給電板201に接続された片方のみが、バイアス電圧を電源から軸受203へ伝達する給電路として利用される。したがって、1対の軸受203のうち、2次転写ローラー24に対して給電板201とは反対側に位置する方は他方とは異なり、導電性を備えていなくてもよい。
[給電板の形状の詳細]
図5は、給電板201とバネ202との分解組立図である。図4、図5を参照するに、給電板201は接点部210を含む。この接点部210は、給電板201の板面の縁が軸受203に向かって屈曲して伸びている部分であり、図4の示すとおり、その先端が補強板206の、2次転写ローラー24とは反対側に位置する縁に接触する。バイアス電圧は給電板201からバネ202へ伝搬する間、この接点部210を通して補強板206に対しても印加される。その結果、補強板206は、給電板201、バネ202、および軸受203から成る給電路、ならびに2次転写ローラー24のいずれとも同じ電位、すなわちバイアス電圧と実質的に等しい電位に維持される。したがって、2次転写ローラー24に対してバイアス電圧が印加される間、補強板206には電荷の蓄積が生じない。また、2次転写ローラー24への給電が遮断された後では補強板206の電位は、2次転写ローラー24と給電路201、202、203との電位と共にバイアス電圧から接地電圧へ降下する。こうして、ユーザーまたはメンテナンス要員が誤って補強板206に接触しても、感電の危険性はない。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるMFP100では上記のとおり、2次転写ローラー24の支持構造の含む給電板201が接点部210を含み、それを通して補強板206に接触する。これにより、バイアス電圧は、給電板201からバネ202へ伝搬するときには必ず、接点部210を通して補強板206に対しても印加される。その結果、補強板206は、給電板201、バネ202、軸受203、および2次転写ローラー24のいずれとも、実質的に同じ電位に維持されるので、補強板206には電荷の蓄積が生じない。こうして、MFP100は、補強板206が金属製であっても、2次転写ローラー24に対するバイアス電圧の印加に伴う補強板206への電荷の蓄積を確実に防止することができる。これにより、2次転写ローラー24の交換時等において、感電に対する安全性が向上する。
[変形例]
(A)図1の示す画像形成装置100はMFPである。本発明の実施形態による画像形成装置はその他に、レーザープリンター、インクジェットプリンター、ファクシミリ、またはコピー機等のいずれであってもよい。
(B)図2−図4の示すローラーの支持構造は2次転写ローラー24を対象とする。本発明の実施形態による支持構造はその他に1次転写ローラー22を対象としてもよい。すなわち、転写材が中間転写ベルト23に代えて感光体ドラム25であり、被転写材がシートに代えて中間転写ベルト23であってもよい。本発明の実施形態はまた、転写材が感光体ドラムであり、かつ被転写材がシートである場合における転写ローラーの支持構造にも適用可能である。
本発明の実施形態による支持構造は更に、バイアス電圧を受けるローラーでさえあれば対象とすることができる。そのようなローラーとしては、たとえば、帯電器、現像ローラー、クリーナーの回転ブラシが挙げられる。すなわち、作像プロセスのうち、感光体の帯電、静電潜像の現像、または感光体のクリーニングに利用されるローラーの支持構造にも本発明は実施可能である。
(C)図2−図4の示す軸受203は、その全体が導電性を備える。軸受はその他に、その本体自体が絶縁体である代わりに、導電路を内蔵してもよい。この導電路は、導線、金属ストリップ等から構成され、バイアス電圧をバネ202から2次転写ローラー24へ伝える。
(D)図2−図4の示す、給電板201、バネ202、軸受203、フレーム205の切り欠き部205C、および補強板206の形状はいずれも一例に過ぎない。たとえば、バネ202に対する給電部材は板状に代えて線状またはストリップ状であってもよい。バネはコイルバネ202に限らず、板バネ等、他の形態であってもよい。軸受はローラーと一体化していてもよい。フレームの切り欠き部は直線的な輪郭に代えて、円弧等の曲線的なものであってもよい。補強部材は板状に代えて、棒、網、格子、または鉤等の形状であってもよい。
(E)上記の実施形態では、給電板201の接点部210が補強板206に接触する。その他に、バネ202の基端部等、給電板から軸受への給電路のうち、任意の箇所が補強板に電気的に接続されてもよい。ただし、給電路と補強板との間に寄生するインダクタンスまたはキャパシタンスに起因する2次転写ローラー24の電位のバイアス電圧からのずれが無視できるほど小さく抑えられなければならない。
(F)本発明の実施形態は、画像形成装置の含むローラーの支持構造には限られない。すなわち、ローラーの支持構造の含むバネが、そのローラーに対するバイアス電圧の給電路として兼用される場合でさえあれば、本発明は適用可能である。
本発明は画像形成装置におけるローラーの支持構造に関し、上記のとおり、バネに対してバイアス電圧を印加する給電部材を金属製の補強部材にも接触させる。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 MFP
24 2次転写ローラー
24B 2次転写ローラーの本体
24G ギア
24S 2次転写ローラーのシャフト
201 給電板
210 給電板の接点部
202 バネ
203 軸受
203A−C 軸受の上下面の突起
203H 軸受の半円筒状の窪み
205 フレーム
205C フレームの切り欠き部
205F フレームの前面
205H フレームの側面のネジ穴
205O フレームの切り欠き部
205P フレームの前面の突起
205S フレームの側面
205V フレームの側面の凹部
205W フレームの切り欠き部の壁部
D1、D2 フレームの側面のダボ
GAP フレームの切り欠き部の隙間
ARW フレームの切り欠き部の隙間の奥行方向
206 補強板
206A−C 補強板の3つの貫通穴
206T 補強板の張り出し部
207 雄ネジ

Claims (8)

  1. 帯電した感光体に露光によって静電潜像を形成し、前記静電潜像を現像して前記感光体から被転写材へ転写する画像形成装置であり、
    前記感光体または前記被転写材と対向するローラーと、
    前記ローラーを回転可能に保持する軸受と、
    前記軸受を収容する絶縁性のフレームと、
    を備え、
    前記フレームは、
    前記感光体または前記被転写材と対向する部位に開口部を含み、前記開口部から前記ローラーの軸方向における端面に沿って隙間が開いている切り欠き部と、
    前記切り欠き部の隙間の奥に基端が接続され、前記切り欠き部の開口部に向かって先端が伸びている導電性のバネと、
    前記バネの基端に給電する給電部材と、
    前記切り欠き部の隙間を跨ぐように前記切り欠き部の端面に装着された金属製の補強部材と、
    を含み、
    前記軸受は、前記ローラーが前記切り欠き部の開口部を通して取り外し可能であるように前記切り欠き部の中に固定されて前記バネの先端に接触し、前記バネによって前記感光体または前記被転写材に向かって付勢されると共に、前記バネの先端から前記ローラーへ給電し、
    前記給電部材から前記バネを通して前記軸受へ給電する経路は前記補強部材にも電気的に接続されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記バネは、前記給電部材と前記軸受との間に挟まれたコイルバネであり、
    前記給電部材は板状であり、前記バネを隔てて前記軸受と対向する板面と、前記板面から前記軸受に向かって伸びて前記補強部材に接触する接点部とを含む、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補強部材は板状であり、板面が前記切り欠き部の端面に沿って前記ローラーとは反対側に向かって拡がっており、
    前記給電部材の接点部は前記補強部材の、前記ローラーとは反対側に位置する縁に接触する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ローラーは、前記感光体から前記被転写材への転写に利用されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記ローラーは、前記静電潜像の現像に利用されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記ローラーは、前記感光体の帯電に利用されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記ローラーは、前記感光体のクリーニングに利用されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記フレームは前記ローラーの両端で前記軸受を支持し、
    前記補強部材は前記ローラーの両端に配置され、
    前記給電部材と前記導電性のバネとは前記ローラーの同じ片端にのみ配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像形成装置。
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