JP6427148B2 - 動物捕獲装置及び動物捕獲方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動物捕獲装置に関し、特に、野生の鹿や猪などを確実に捕獲することが可能であり、運搬、組み立て及び分解が容易な動物捕獲装置に関する。
近年、鹿や猪などの野生動物による食害や交通機関への影響が深刻化しており、こうした野生動物による被害を防止するための効果的な方法や野生動物の効果的な駆除方法が求められている。野生動物の被害防止策として、侵入防止柵や害獣防止資材の設置、忌避剤の散布、網・わなや銃による捕獲等が行われている。
野生動物を捕獲する装置として、例えば特許文献1(特開2012−249566)や特許文献2(特開2003−144035)などに記載される技術が提案されている。本出願の発明者も、鹿を捕獲する装置として、特許文献3(特許第5113821号公報)に開示される技術を既に提案している。
しかし、野生動物は、入口が狭かったり、壁があったりする場合には、警戒してその内部に入らない傾向がある。また、入口を多くしたり広くしたりするなどといった対策を講じることもあるが、いずれの技術もそれぞれ課題があり、これまでのところ決定的な効果が得られていないのが現状である。
特開2012−249566号公報 特開2003−144035号公報 特許第5113821号公報
本発明は、従来技術より確実に鹿や猪などの野生動物を捕獲することができる効果的な動物捕獲装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、運搬、組み立て及び分解が容易な動物捕獲装置を提供することを別の目的とする。
本発明は、その一態様において、動物捕獲装置を提供する。動物捕獲装置は、動物が所定の検知領域に侵入したことに応答して、検知領域の上方において支持された捕獲網の支持が解除されるとともに、捕獲網の周縁部に接続された網落とし部材が周縁部を下方に引きながら落下することによって、捕獲網が動物を上方から覆うように構成されている。捕獲網は、外力が作用していないときには動物の頭部の最大径より小さく、動物の頭部が押し付けられることにより外力が作用した時には広がって頭部が通る程度の大きさとなる網目を有するものであることが好ましい。
動物捕獲装置は、一実施形態において、検知領域に配され、該検知領域に侵入した動物を検知する検知部と、捕獲網を検知領域の上方で支持する枠体と、枠体を支持する複数の支柱と、枠体と捕獲網とを接続し、検知部による動物の検知に応答して捕獲網の支持を解除するように作動する網支持機構とをさらに備えるものとすることができる。網落とし部材は、支柱に沿って移動可能に複数の支柱の各々に取り付けられており、捕獲網の支持が解除されると、捕獲網の周縁部を引き落としながら支柱に沿って落下する。
一実施形態においては、動物捕獲装置は、網落とし部材を支柱の所定の位置に支持するとともに、網支持機構の作動に応答して網落とし部材の支持を解除する網落とし部材支持機構を備えることが好ましい。また、一実施形態においては、動物捕獲装置は、捕獲された動物が捕獲網を内側から外側に向けて押し出す力が捕獲網に加わったときに、捕獲網の周縁部を内側に向けて絞る絞り部材をさらに備えることが好ましい。
一実施形態においては、動物捕獲装置は、検知部と網支持機構との間において、該網支持機構に接続されたワイヤと、ワイヤを引くための復元力を発生させるバネとを有するバネ機構をさらに備えることが好ましい。
本発明は、別の態様において、動物捕獲方法を提供する。動物捕獲方法は、上述した動物捕獲装置を設置しようとする場所に、動物が好む餌を配置する工程と、動物捕獲装置の検知領域が餌を配置した場所を少なくとも含むように、動物捕獲装置を設置する工程と、検知領域内に餌を再び配置し、検知領域内への動物の侵入を待つ工程と、動物が検知領域内に侵入して検知部に触れることにより、捕獲網を動物の上に落下させる工程と、捕獲網に捕獲された動物を、捕獲網に閉じ込めたまま動物捕獲装置から取り出す工程とを含む。
本発明の一実施形態による動物捕獲装置の斜視図を示す。 本発明の一実施形態による動物捕獲装置における、網を検知領域の上方で支持することができる網支持機構の構成及び機能を示し、(a)は捕獲網が支持された状態、(b)は捕獲網の支持が解除された状態を示す。 本発明の一実施形態による動物捕獲装置における網落とし部材を含む部分の構成及び機能を示し、(a)は網落とし部材が支柱に固定された状態、(b)は支持が解除されて網落とし部材が地面に落下した状態、(c)は網落とし部材の開口部分の拡大断面図を示す。 本発明の一実施形態による動物捕獲装置における絞り部材の構成及び機能を示し、(a)は絞り部材によって捕獲網の周縁部が絞られる前の状態、(b)は絞られた状態を示す。 本発明の一実施形態による動物捕獲装置におけるバネ機構の構成及び機能を示し、(a)はバネが圧縮されたときの状態、(b)はバネが復元したときの状態を示す。
以下に、図面を参照しながら、本発明の一実施形態による動物捕獲装置を詳細に説明する。
図1は、動物捕獲装置1の斜視図である。動物捕獲装置1は、検知領域6に侵入した捕獲対象動物の上から、その動物を覆うように捕獲網5を落下させることによって、動物を捕獲する装置である。動物捕獲装置1は、図1において点線で示された検知領域6を囲むように立設された4本の支柱2と、4本の支柱2の高さ方向のいずれかの位置で、隣接する支柱2の間に渡された4本の横繋ぎ部材3と、対向する横繋ぎ部材3の間に渡された円弧形状の網吊り部材4とを備える。支柱2及び横繋ぎ部材3の数は限定されるものではなく、検知領域6の下面に応じてその検知領域6を囲むことができる本数を適宜選択すればよい。横繋ぎ部材3が設置される高さは、動物の高さより高い位置であることが好ましい。この実施形態では、横繋ぎ部材3と網吊り部材4とによって、捕獲網5を検知領域6の上方で支持するための枠体(3、4)が形成され、枠体(3、4)は、4本の支柱2によって支持されていることになる。
捕獲網5は、ポリエチレン系、ポリアミド系、又はポリエステル系などの合成繊維を材料とするものであることが好ましいが、これらに限定されるものではない。網目の形状は、特に限定されるものではなく、網目の大きさは、外力が作用していないときには動物の頭部の最大径より小さく、動物の頭部が押し付けられて外力が作用した時には頭部が通る程度の大きさまで広がるものであることが好ましい。例えば、捕獲対象動物が鹿の場合に、鹿は、危険を察知すると上に飛び上がって逃げようとする習性がある。したがって、網目をこのような大きさにすることにより、上から捕獲網が覆いかぶさってきたときに鹿が飛び上がって頭部が捕獲網に押し付けられ、頭部が押し付けられた部分の網目が広がり、頭部が網目を貫通する。網目の寸法は、捕獲しようとする動物の頭部の大きさに応じて適宜選択すればよく、例えば鹿成体の場合には、一辺が約20cm程度の四角形状の網目とすることができる。
網吊り部材4の概ね中央部分(頂上部分)には、網支持機構10が設けられている。網支持機構10は、網吊り部材4と、捕獲網5の、例えば中央部5cとを接続する。網支持機構10は、検知領域6に動物が侵入したことに対応して、網吊り部材4と捕獲網5との接続を解除するように作動する。接続が解除された捕獲網5は、下方に落下することになる。
図2は、網支持機構10の構成及び機能を示す。図2(a)は、網支持機構10によって捕獲網5が支持された状態(すなわち、網吊り部材4と捕獲網5とが接続された状態)であり、図2(b)は、網支持機構10による捕獲網5の支持が解除された状態(すなわち、網吊り部材4と捕獲網5との接続が解除された状態)である。
網支持機構10は、図2(a)に示されるように、網吊り部材4に取り付けるためのベース101と、ベース101に設けられた支持アームガイド102及びスライドリングガイド103と、基部104bが支持アームガイド102に移動可能に連結された支持アーム104と、支持アーム104の先端部104aを所定の位置に保持するスライドリング105と、支持アーム104が内側を貫通し、捕獲網5に接続された吊りリング106とを有する。スライドリング105は、後述される検知部としてのセンサワイヤ7、又はバネ機構22が設けられる場合にはバネ機構22から延びるワイヤ224と、接続されている。
網支持機構10は、捕獲網5を支持している状態の時には、支持アーム104の先端部104aがスライドリング105の内側に挿入されて所定の位置に保持されており、吊りリング106の内側を支持アーム104が貫通した状態を維持している。センサワイヤ7が引かれると、センサワイヤ7と接続されたスライドリング105がスライドリングガイド103に沿って矢印Aの方向に移動し、スライドリング105の内側に挿入されていた支持アーム104の先端部104aがスライドリング105から外れる。支持アーム104は、図2(b)に示されるように、基部104bが支持アームガイド102に連結されたまま先端部104aが下方に落下し、支持アーム104に支持されていた吊りリング106が支持アーム104から抜ける。このようにして、検知領域6に動物が侵入したことに対応して、網吊り部材4と捕獲網5との接続が解除されることになる。
検知領域6には、図1に示されるように、検知部7が配置されている。検知部7として、例えばテグスなどの線状部材からなるセンサワイヤを用いることができる。センサワイヤ7は、検知領域6の概ね中央付近を横切るように配置されており、一方の端部が、例えば支柱2のいずれか又は検知領域6の外部に設けられた固定部などに固定され、他方の端部が、図2に示されるように網支持機構10のスライドリング105に接続されている。冬季の凍結対策として、網吊り部材4を中空パイプとし、センサワイヤ7が網吊り部材4の内部を通って網支持機構10に到達するようにすることが好ましい。検知領域6に侵入した動物がセンサワイヤ7に触れると、センサワイヤ7が引っ張られ、センサワイヤ7の他方の端部が接続された網支持機構10のスライドリング105が図2の矢印Aの方向に移動し、その結果、捕獲網5が落下する。
検知部7として、例えば、検知領域6に動物が侵入したことを赤外線で検知することができる汎用的な赤外線方式の検知装置等を用いてもよい。検知装置は、例えば支柱2、横繋ぎ部材3又は網吊り部材4のいずれかの箇所に取り付けることができる。この場合には、例えば網吊り部材4のいずれかの箇所に、例えば動物を検知したことを示す検知信号を検知部7(検知装置)から受信したときに自動的に駆動するモータや磁石によってワイヤを引くように構成された装置(図示せず)を設け、当該装置のワイヤを網支持機構10のスライドリング105に接続すればよい。
4本の支柱2の各々には、網落とし部材12が取り付けられている。図3は、網落とし部材12が取り付けられた支柱2の部分の拡大図であり、網落とし部材12の構成及び機能を示す。本実施形態においては、網落とし部材12は、内部を支柱2が貫通する円筒形の部材であり、支柱2に沿って上下に移動可能である。網落とし部材12には、捕獲網5の周縁部5eのいずれかの箇所が接続されている。
図3においては、網落とし部材12に捕獲網固定部121を設け、捕獲網固定部121を介して周縁部5eのいずれかの箇所を落とし部材12に接続しているが、網落とし部材12と周縁部5eとの接続の方法は、限定されるものではない。網落とし部12と周縁部5eとは、直接接続してもよいが、捕獲された動物が捕獲網5を内側から外側に向けて押し出す力が捕獲網5に加わったときに破断する程度の強度の接続部材20で接続することがより好ましい。
網落とし部材12は、捕獲網5が網支持機構10によって支持されているときには支柱2の所定の位置に支持されており、網支持機構10が作動して捕獲網5の支持が解除されると、自重によって支柱12に沿って落下する。これにより、網落とし部材12に接続された捕獲網5の周縁部5eが、支柱2の下部に向かって引き落されることになる。網落とし部材12が支持される所定の位置は、少なくとも動物の高さより高い位置であることが好ましい。図3では、網落とし部材12は、その上端が横繋ぎ部材3の下に配置されるように支持されている。
動物捕獲装置1は、網落とし部材支持機構16を備えたものとすることができる。網落とし部材支持機構16は、網落とし部材12を支柱2の所定の位置に支持するとともに、網支持機構10の作動に応答して網落とし部材12の支持を解除するように構成される。
網落とし部材支持機構16は、一実施形態においては、4つの網落とし部材12に対応するように設けられる4本の線状支持部材161と、網落とし部材12の各々に取り付けられた固定部材163とを有する。固定部材163は、網落とし部材12を支柱2に解除可能に固定するように機能する。固定部材163の各々は、上部の一隅が斜めに切り取られた多角形状の板状体であり、図3(c)に示されるように、網落とし部材12の側面に設けられた開口123に一部が挿入された状態で、取り付け軸165の周りに回転可能に、網落とし部材12に取り付けられる。
固定部材163は、図3(a)に示されるように斜めの状態で保持されたときに、固定部材163の上部において斜めに切り取られた部分の辺である当接部166が支柱2に押し付けられるように、取り付け状態が調整される。当接部166が支柱2に押し付けられることにより、網落とし部材12を支柱2の所定の位置に支持させることができる。
線状支持部材161の各々は、図3(a)に示されるように一方の端部161aが固定部材163に接続されるとともに、図2(a)に示されるように他方の端部161bが網支持機構10の吊りリング106に接続され、固定部材163と網支持機構10との間に、適切な張力で張設される。線状支持部材161の端部161bは、網支持機構10が作動すると、捕獲網5とともに落下する。線状支持部材161の材料は、特に限定されるものではなく、弾性部材とすることも非弾性部材とすることもできる。また、線状支持部材161と固定部材163とは、弾性部材によって接続することもできる。さらに、線状支持部材161と固定部材163とは、直接接続されても、フック164を介して接続されてもよい。線状支持部材161を弾性部材とするか、線状支持部材161と固定部材163とを弾性部材により接続すれば、線状支持部材161を適切な張力で張設することがより容易になる。
線状支持部材161が固定部材163と網支持機構10との間に張設された状態のときには、固定部材163の下部が線状支持部材161によって取り付け軸165を支点として斜め上方に引き上げられ、当接部166が支柱2に押し付けられてストッパーとして機能することにより、網落とし部材12は支柱2の所定位置に支持される。検知領域6に動物が侵入した結果、網支持機構10が作動し、網支持機構10と線状支持部材161との接続が解除されたときには、固定部材163は、取り付け軸165の周りに(図3(a)に示される矢印Bの方向に)回転して当接部166が支柱から離れる。その結果、網落とし部材12の支柱2への支持が解除され、網落とし部材12は自重で落下することになる(図3(b))。
別の実施形態においては、線状支持部材161を、網落とし部材12に設けられた固定部材163に接続するのではなく、例えば網落とし部材12に設けられた線状支持部材固定部(図示せず)に接続してもよい。この場合は、線状支持部材161のみが網落とし部材支持機構16を構成することになり、網落とし部材12は、線状支持部材161の張力のみで支柱2の所定の位置に支持される。
線状支持部材161は、捕獲網5の網目を縫うように貫通させて、網支持機構10と固定部材163との間に張設することが好ましい。線状支持部材161をこのように張設することによって、捕獲網5の中央部5cと周縁部5eとの間の中間部分が垂れ下がることを防止することができる。
動物捕獲装置1には、さらに、絞り部材18を設けることが好ましい。図4は、絞り部材18の構成及び機能を説明する図である。絞り部材18は、図4(a)に示されるように、一方の端部18aが、例えば地面に差し込まれた杭19などに接続されることによって固定され、他方の端部に環状部18bを有する、複数のワイヤとすることができる。絞り部材18の一方の端部18aと環状部18bとの間の少なくとも一部が、捕獲網5の網目に通される。絞り部材18の各々は、隣接する絞り部材18の環状部18bに通された状態で、一方の端部18aが杭19に接続される。
捕獲された動物が捕獲網5から逃げようとして、捕獲網5に対して内側から外側に向けて押し出す力が加わると、各々の絞り部材18の環状部18bが、絞り部材18に沿って互いに近づくように移動する。その結果、捕獲網5の周縁部5eが内側に向けて絞られ、動物を捕獲網5の内部に閉じ込めることができる。捕獲網5の周縁部5eが絞られたときでも周縁部5eと地面との間に隙間ができないように、周縁部5eに重りを取り付けておいてもよい。
なお、絞り部材18が設けられる場合には、捕獲網5の周縁部5eと網落とし部材12とを接続する接続部材20は、捕獲された動物が捕獲網5を内側から外側に向けて押し出す力が捕獲網5に加わったときに破断する程度の強度のものを用いる。接続部材20をこのような強度のものとすることによって、捕獲網5に対して内側から外側に向けて押し出す力が加わると接続部材20が破断し、捕獲網5の周縁部5eが網落とし部材12から離れ、周縁部5eを内側に向けて絞る事ができる。
動物捕獲装置1には、さらに、センサワイヤ(検知部)7と網支持機構10との間に、バネ機構22を設けることが好ましい。図5は、バネ機構22の構成及び機能を示す。バネ機構22は、好ましくは網吊り部材4の端部付近に固定された筒体221と、バネ223の復元力によって網吊り部材4の末端方向(図5の矢印Cの方向)に向かって移動可能となるように筒体221の内部に挿入された移動体222とを有する。
移動体222の一方の端部には、網支持機構10のスライドリング105(図2参照)に接続されるワイヤ224が取り付けられている。バネ機構22は、さらに、中間部225bで折曲げ可能な、又は中間部225bにおいて折曲げ自在に接続された2つの部材からなる、移動体固定部材225と、センサワイヤ7の末端が取り付けられた、移動体固定部材225の規制リング226と、筒体221の外面に取り付けられた、移動体固定部材225の引っかけ部227とをさらに有する。
バネ機構22は、以下のように作動する。まず、動物捕獲装置1の設置の際に、移動体222を網支持機構10の方向(図5(a)の矢印Cとは反対の方向)に移動させて、バネ223を圧縮する。移動体222は、移動体固定部材225を用いて、バネ223を圧縮した状態で固定される。移動体固定部材225は、一方の端部225aが移動体222の端部に設けられた部材222aに取り付けられており、折曲げられた中間部225bを引っかけ部227にかけた状態で、他方の端部225cを規制リング226の内側に通すことによって、バネ223を圧縮したまま移動体222を固定することができる。
検知領域6に侵入した動物がセンサワイヤ7に触れ、センサワイヤ7が引っ張られることにより、規制リング226が図5(a)の矢印Cの方向に移動すると、移動体固定部材225の端部225cが規制リング226から抜ける。規制リング226から端部225cが抜けた移動体固定部材225は、中間部225bが延びながら引っかけ部227の内側から抜ける。移動体固定部材225による固定が解除された移動体222は、バネ223の復元力によって矢印Cの方向に移動する。移動体222の移動に伴ってワイヤ224が引かれ、網支持機構10のスライドリング105が図2(a)の矢印Aの方向に移動し、その結果、捕獲網5が落下する。バネ機構22を設けることにより、冬季の凍結などにより網支持機構10が作動しづらい場合でも、バネの復元力により確実に網支持機構10を作動させることができる。
以下に、これまで説明した動物捕獲装置1を用いて動物を捕獲する方法を、動物捕獲装置1の動作とともに説明する。
まず、動物捕獲装置1を設置しようとする場所に、所定期間(好ましくは数日間)にわたって、動物が好む餌を配置する。必要に応じて、最終的に動物捕獲装置1を設置しようとする場所に動物を徐々に誘導するように、所定期間にわたって餌の配置場所を変えるようにしてもよい。
所定期間が経過して動物が場所に慣れた時点で、動物捕獲装置1を設置する。動物捕獲装置1は、検知領域6が餌を配置した場所を含むように設置される。検知領域6に新しい餌を再び配置し、動物が検知領域6に侵入するのを待つ。
検知領域6に動物が侵入して検知部7に触れると、検知部7が引っ張られ、網支持機構10のスライドリング105がスライドして、支持アーム104の先端部104aがスライドリング105から外れる。検知部7と網支持機構10との間にバネ機構22が設けられている場合には、動物が検知部7に触れたことに応答してバネ機構22が作動し、網支持機構10のスライドリング105に接続されたワイヤ224が引かれて、スライドリング105がスライドする。支持アーム104の先端部104aがスライドリング105から外れて下方に移動すると、支持アーム104から吊りリング106が抜けて、捕獲網5及び線状支持部材161の支持が解除される。
線状支持部材161の支持が解除されると、線状支持部材161の張力によって維持されていた固定部材163による網落とし部材12の支柱2への支持が解除され、網落とし部材12が、支柱2に沿って下方に落下する。各支柱2の網落とし部材12は、線状支持部材161による支持の解除に伴って概ね同時に支持が解除されるため、同時に素早く下方に落下し、その結果、動物が捕獲網5のいずれかの周縁部5eから逃げる隙を与える事なく、動物を捕獲網5の内側に閉じ込めることができる。
上方から捕獲網5が落下して捕獲網5の内側に閉じ込められた動物は、捕獲網5から逃げ出そうとして、捕獲網5を内側から外側に向けて押し出すことがある。その場合には、捕獲網5を外側に向けて押し出す力が加わった時に破断する程度の強度に設計されている接続部材20が破断し、捕獲網5の周縁部5eと網落とし部材12との接続が解除される。捕獲網5が網落とし部材12から離れると、捕獲網5の周縁部5eは、絞り部材18によって内側に向けて絞られるため、動物をより確実に捕獲網5に閉じ込めることができる。
捕獲網5に捕獲された動物は、捕獲網5に閉じ込められたままの状態で、動物捕獲装置1から取り出される。
1 動物捕獲装置
2 支柱
3 横繋ぎ部材(枠体)
4 網吊り部材(枠体)
5 捕獲網
5c 中央部
5e 周縁部
6 検知領域
7 センサワイヤ(検知部)
10 網支持機構
101 ベース
102 支持アームガイド
103 スライドリングガイド
104 支持アーム
105 スライドリング
106 吊りリング
12 網落とし部材
121 捕獲網固定部
123 開口
16 網落とし部材支持機構
161 線状支持部材
163 固定部材
164 フック
165 回転軸
166 当接部
18 絞り部材
18a 地面に固定される端部
18b 環状部
19 杭
20 接続部材
22 バネ機構
221 筒体
222 移動体
223 バネ
224 ワイヤ
225 移動体固定部材
226 規制リング
227 引っかけ部



Claims (9)

  1. 動物が所定の検知領域に侵入したことに応答して前記検知領域の上方において地面に接することなく支持された捕獲網の支持が解除されるとともに、前記捕獲網の支持が解除されたことに応答して前記捕獲網の周縁部に接続された複数の網落とし部材のすべての支持が同時に解除され、前記複数の網落とし部材が前記周縁部を下方に引きながら前記捕獲網を支持する複数の支柱に沿って落下することによって、前記捕獲網が動物を上方から覆うように構成された動物捕獲装置。
  2. 前記複数の網落とし部材の各々には、前記複数の支柱に前記複数の網落とし部材を解除可能に固定するための固定部材が取り付けられており、
    前記固定部材は、その少なくとも一部が前記複数の支柱に押し付けられることにより、前記複数の網落とし部材を前記複数の支柱の所定位置に支持し、前記捕獲網の支持が解除されたことに応答して前記少なくとも一部が前記複数の支柱から概ね同時に離れることにより、前記複数の網落とし部材のすべての前記複数の支柱への支持が解除される
    ことを特徴とする、
    請求項1に記載の動物捕獲装置。
  3. 前記検知領域に侵入した動物を検知する検知部と、
    前記捕獲網を前記検知領域の上方で支持する枠体と、
    前記枠体を支持する前記複数の支柱と、
    前記枠体と前記捕獲網とを接続し、前記検知部による動物の検知に応答して前記捕獲網の支持を解除するように作動する網支持機構と
    を備えること特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の動物捕獲装置。
  4. 前記複数の網落とし部材を前記複数の支柱の所定位置に支持するとともに、前記網支持機構の作動に応答して前記複数の網落とし部材の支持を同時に解除する網落とし部材支持機構を備えることを特徴とする、請求項に記載の動物捕獲装置。
  5. 前記網落とし部材支持機構は、
    前記複数の網落とし部材の各々を前記複数の支柱の各々に解除可能に固定する前記固定部材と、
    一方の端部が前記固定部材に接続され、他方の端部が前記網支持機構に接続されて、前記固定部材と前記網支持機構との間に張設された線状支持部材と
    を有し、
    前記網支持機構の作動によって前記線状支持部材の接続が解除されると、前記固定部材による前記複数の網落とし部材の前記複数の支柱への支持が解除されることを特徴とする、請求項に記載の動物捕獲装置。
  6. 前記複数の網落とし部材と前記捕獲網の前記周縁部とは、捕獲された動物が前記捕獲網を内側から外側に向けて押し出す力が前記捕獲網に加わったときに破断する程度の強度の接続部材で接続されていることを特徴とする、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の動物捕獲装置。
  7. 前記検知部と前記網支持機構との間において、該網支持機構に接続されたワイヤと、前記ワイヤを引くための復元力を発生させるバネとを有するバネ機構をさらに備え、
    前記バネ機構は、前記検知部による動物の検知に応答してバネを復元させ、前記ワイヤを引くことにより前記網支持機構を作動させることを特徴とする、請求項3に記載の動物捕獲装置。
  8. 前記捕獲網は、外力が作用していないときには、前記装置によって捕獲しようとする捕獲対象動物に応じて当該動物の頭部の最大径より小さく、当該動物の頭部が押し付けられることにより外力が作用した時には広がって頭部が通る程度の寸法の網目を有するものが選択されたことを特徴とする、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の動物捕獲装置。
  9. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の動物捕獲装置を設置しようとする場所に、動物が好む餌を配置する工程と、
    前記動物捕獲装置の検知領域が前記餌を配置した場所を少なくとも含むように、前記動物捕獲装置を設置する工程と、
    前記検知領域内に餌を再び配置し、前記検知領域内への動物の侵入を待つ工程と、
    動物が前記検知領域内に侵入して検知部に触れることにより、捕獲網を動物の上に落下させる工程と、
    前記捕獲網に捕獲された動物を、前記捕獲網に閉じ込めたまま前記動物捕獲装置から取り出す工程と
    を含むことを特徴とする動物捕獲方法。
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