JP3163272U - 捕獲ネットの落下装置 - Google Patents

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【課題】シカ等の比較的大型の動物についてもドロップネット方式で捕獲できるようにすべく、大型の捕獲ネットを確実に支持し適時に落下させることのできる落下装置を提供する。【解決手段】上方に支持した捕獲ネットを落下させることによって動物を捕獲するよう、捕獲ネットの支持および解放を行うものである。捕獲ネットの複数箇所に設けられた留め輪のそれぞれにロープを通し、当該ロープの一端を固定部材に連結するとともに、当該ロープの他端を、遠隔操作されて変位する変位部材に対し、当該変位にともなって連結が解かれる状態に連結する。上記の変位部材として、上記ロープの他端に対する連結部分を有する回転変位可能なものを設けるとともに、その遠隔操作のためにソレノイドアクチュエータを併設し、該ソレノイドアクチュエータによる動作片を、上記変位部材の一部と接触することによってその回転変位を拘束するように取り付ける。【選択図】図1

Description

本考案は、シカ等の大型動物をいわゆるドロップネット方式で捕獲するために使用する、捕獲ネットの落下装置に関するものである。
近年、シカ等の野生動物による農林業への被害が深刻化している。野生動物による農作物被害の軽減は、農山村地域社会の活力低下の阻止や機能回復に貢献するだけでなく、都道府県や市町村の農業被害対策に対する経済的負担を軽減するという意味においてもきわめて重要である。野生動物による農作物被害に対してはさまざまな対策が実施されており、捕獲についても、囲いわな方式、箱わな方式等、種々の捕獲装置が製造されている。とくに最近開発されたドロップネット方式による捕獲は、捕獲対象となる動物を、少人数で安全に、かつ一度に複数個体捕獲できる、囲いわなのように遮蔽物を立てることによって視覚を遮断することがないため、動物に警戒心を与えることが少ない、といった点で優れている。しかしながら、ネットを落下させる方法については、欧米で一般的なロープ切断などの方法を採用するには、大面積の平地が必要であり、日本の地形では制約がある。そこで、電気的な信号によって作動し、円滑かつ迅速にネットを落下させるための装置を考案した。
ドロップネット方式の捕獲装置は、下記の特許文献1に記載がある。同文献1の例は、ネズミ等の有害動物が通る場所の上方に枠体を設け、その枠体に、電磁吸着力で3箇所以上を係留させることによって捕獲ネットを支持させる。その場所に動物が来ると、電磁力をOFFにして捕獲ネットを解放し落下させることにより、動物を捕獲する。
特開2009−112247号公報
捕獲ネットを電磁吸着力で支持し解放するという上記の構成は、ネットが小さくて軽量である場合にはよいが、ネットが大きくなって重量が増すと、その支持・解放を確実に行うことが難しくなる。きわめて大きな電磁石と相当の大電流を使用するのでなければ、ネットの重さとそれに加わる風や揺れ等に基づく力に抗して安定的にネットを支持することが困難だからである。
したがって、上記特許文献1に記載の装置は、シカ等の比較的大型の動物を捕獲するためには適していない。
そこでこの考案では、シカ等の比較的大型の動物をドロップネット方式で捕獲できるようにすべく、大型の捕獲ネットを確実に支持し適時に落下させることのできる有意義な落下装置を提供することとした。
考案による捕獲ネットの落下装置は、上方(たとえば地面から2〜5m程度上方)に支持した捕獲ネットを落下させることによって動物を捕獲するよう、捕獲ネットの支持および解放を行う装置であって、
捕獲ネットの複数箇所に設けられた留め輪(金属等にてできた環状の連結具)のそれぞれにロープを通し、当該ロープを介して捕獲ネットを解放可能に支持すべく、
i) 当該ロープの一端を連結可能な固定部材と、
ii) 遠隔操作にて変位することができ、当該変位にともなって連結が解かれる状態に当該ロープの他端を連結可能である変位部材と
を有することを特徴とする。
この落下装置では、複数箇所に設けられた留め輪と、各留め輪に通されたロープ、およびロープの各端部が連結された固定部材・変位部材を用いて捕獲ネットを上方に支持することができる。それぞれのロープは、上記のとおり一端を固定部材に連結し他端を変位部材に連結することにより、留め輪に掛かった箇所で折り返されたような形態で捕獲ネットを支持する。その一方、遠隔操作によって変位部材を変位させると、上記他端が変位部材から外れて留め輪をくぐり抜けるため、ロープによる留め輪の支持が解かれて捕獲ネットが地上に落下する。図2(a)・(b)は、ロープによる捕獲ネットの支持および解放の態様を例示するものである。
シカ等の比較的大型の動物を捕獲すべく捕獲ネットが大型で重いものである場合にも、この落下装置においては、上記のような捕獲ネットの支持および落下操作を行いやすい。なぜなら、a)複数箇所の留め輪を介して捕獲ネットを支持するため、捕獲ネットの重量等を各留め輪ごとに分けて負担させることができ、b)また、折り返して使用するロープによって留め輪を支持するので、ロープの張力を、各留め輪が分担する上記力の半分にすることができるからである。こうしてロープの張力を小さくできると、それを連結する変位部材に作用する力も小さくなり、また変位部材を変位させて捕獲ネットを落下させることも円滑に行えるようになる。すべての変位部材を一斉に変位させてそれぞれのロープによる支持を同時に解除すれば、捕獲ネットの全体を水平に落下させることができ、動物の確実な捕獲を実現できる。
考案の装置についてはとくに、上記の変位部材として、上記ロープの他端に対する連結部分を有する回転変位可能なものを設けるとともに、その遠隔操作のためにソレノイドアクチュエータ(電磁石式の駆動機器)を併設し、上記ソレノイドアクチュエータによる動作片を、上記変位部材の一部と接触することによってその回転変位を拘束し、また当該変位部材と接触する位置から接触しない位置へ移動することによって上記拘束を解くように位置を定めて設けるのが好ましい。
そのように構成した落下装置の一例を図1(a)・(b)に示す。変位部材の一部にソレノイドアクチュエータによる動作片を接触させ、もって変位部材の回転変位を拘束している。ソレノイドアクチュエータを遠隔操作して動作片を移動させると、その動作片が変位部材と接触しなくなって変位部材の拘束を解き、同部材を回転変位可能な状態にする。変位部材の回転が拘束されている間は、その連結部分にロープの他端が連結されていて捕獲ネットが支持されるが、拘束が解かれると、ロープの張力により変位部材が回転変位するため、連結部分からロープが外れて捕獲ネットが落下することとなる。
上記構成の装置では、遠隔操作にて捕獲ネットを落下させるべく上記ロープの他端に対する変位部材の連結を解除することが、とくに経済的かつ円滑に行える。経済的に行える理由は、遠隔操作のためにソレノイドアクチュエータを使用する点にある。遠隔操作のためにはエアシリンダや電動機等を使用することも可能だが、エアシリンダを使用するにはコンプレッサ等の空気供給源が必要であり、電動機は、それ自体のコストが高いうえブレーキも必要で、電力消費量も少なくない。その点、ソレノイドアクチュエータはそれ自体が安価であるうえ電力消費も少なく、簡単なバッテリーを付設すれば足りる。変位部材と接触する位置に動作片を保つことをスプリングで実現することとすれば、電力を要するのはネットを落下させるときのごく短い時間のみとなりその消費量はきわめて少なくなる。
また、変位部材の解除を円滑に行えるのは、上記ロープの他端をソレノイドアクチュエータの動作片に直接に連結するわけではないからである。動作片にロープを直接連結すると、両者間の接触面積が広くて摩擦力が大きいことやロープに捻り等が生じやすいこと等から、動作片の移動がスムーズでないことが多い。しかし、上記のようにロープを連結した変位部材を動作片に接触させるようにすると、両者間の接触面積がせまく摩擦力が小さいため、動作片はスムーズに移動しやすくなる。
またとくに、上記変位部材における回転変位の中心は、当該中心から上記ロープの他端に対する連結部分までの長さが、当該中心からソレノイドアクチュエータの動作片との接触位置までの長さよりも短くなる箇所に設けるのがよい。
そのようにすると、てこの原理によって、上記動作片に対して変位部材から作用する力が、上記ロープの他端から作用する当該ロープの張力よりも小さくなる。そのため、上記構成を採用すると変位部材と動作片との接触力が小さくなり、動作片の移動、したがって変位部材の拘束を解いてロープの他端を解放し捕獲ネットを落下させることが、一層円滑に行えるようになる。
さらに、上記変位部材と上記ソレノイドアクチュエータの動作片との相互の接触部分については、やすり仕上げ以上の平滑さを有する金属面とするのが好ましい。
変位部材と動作片とをそのような平滑面同士で接触させるなら、動作片は、その接触を保ちながら、変位部材と接触しない位置にまでとくにスムーズに移動することができる。また、接触部分が金属面であると、上記のような接触や移動を繰り返しても接触部分の平滑さが低下しがたいため、動作片の移動、すなわち捕獲ネットの落下操作を常に円滑に行うことができる。
上記変位部材は、支持状態にある捕獲ネットの高さと同等の高さ位置(たとえば支持したネットの留め輪の高さとの差が1m程度以下)に設けるのが有利である。
変位部材やソレノイドアクチュエータを地面の高さに設置し、上方の位置で留め輪に通した上記ロープを地面にまで延ばして上記他端を変位部材に連結することも考えられる。しかし、そうしてロープを長くすると、ロープに捻れや曲がりが発生しやすいため、変位部材との連結を解除したときロープが留め輪をスムーズにはくぐり抜けなくなり、捕獲ネットの落下が円滑でない場合がある。
その点、支柱の上部等に取り付けることによって上記のように変位部材を上方に設けるなら、留め輪に通す上記ロープが短くて足り、ロープに捻れや曲がりの発生する可能性が少なくなる。そうすると、変位部材との連結が解除されたときロープが留め輪をスムーズにくぐり抜けるため、捕獲ネットをとくに円滑かつ確実に落下させることが可能になる。
考案の落下装置によれば、シカ等の比較的大型の動物を捕獲するための大型の捕獲ネットについても、地面の上方にしっかりと支持し、適時には円滑に落下させることが可能になる。
図1(a)・(b)は、考案による捕獲ネットの落下装置について構造を示す斜視図である。なお、図1(a)・(b)はそれぞれ別の角度から見たものである。 図2(a)・(b)は、考案の落下装置によって捕獲ネットを支持し落下させる場合の各態様を示す概念図である。 考案の落下装置を使用する動物捕獲装置の全体を示す概念図である。 動物捕獲装置における制御の概要を示す制御系統図である。
考案の装置について実施の形態を図1〜図4により紹介する。
図3に、シカ等の動物をドロップネット方式で捕獲する捕獲装置の概要を示している。捕獲装置は、シカYが出やすい山中または山すそ等に設けることとし、まず、比較的平坦な場所に複数本の支柱5を立てる。各支柱5の上部に捕獲ネット1用の落下装置10を取付け、それらによって、解放可能な状態に捕獲ネット1を支持させる。全ての落下装置10が支持している間、捕獲ネット1は地上約3mの高さに保持されるが、落下装置10が一斉にその支持を解くと、捕獲ネット1はほぼ水平に落下して地上のシカYにかぶさる。網目の大きさが適切で、四肢は通過できるが頭や胴が通過できない網目であれば、捕獲ネット1がかぶさった時点でシカYは逃げることができなくなり捕獲される。
捕獲ネット1は、小さいものでも一辺が5mを超え、相当の重量を有するうえ風や揺れ等にともなう力が作用するので、これを確実に支持するため、図3の捕獲装置には下記のように種々の工夫を取り入れている。
まず、捕獲ネット1の複数箇所に金属製の留め輪2を取り付け、それぞれの留め輪2にワイヤロープ3を通し、各ロープ3の両端(の輪の部分)を支持することによって捕獲ネット1を支持することとしている。このようにすると、捕獲ネット1の重量等を、留め輪2のある複数箇所で分担できるうえ、ロープ3を折り返して二重にして使用するためにその張力をさらに半減でき、各ロープ3の両端各部を支持するための力を大きく減じることができる。留め輪2は数メートル間隔で捕獲ネット1の縁部に設け、その数を支柱5の数と一致させるとよい。
上記ワイヤロープ3の両端を支持して捕獲ネット1を上方に支え、かつロープ3を解放して捕獲ネット1を落下させるため、各支柱5の上部に落下装置10を設けている。落下装置10は図1(a)・(b)の構造を有し、支柱5に取り付けた固定部材11と、支柱5の別の箇所に取り付けた変位部材14、および変位部材14を遠隔操作によって変位させるためのソレノイドアクチュエータ15を主要部分とする。図1(a)のように、ワイヤロープ3の一端の輪を固定部材11に掛けるとともに他端の輪を変位部材14に掛けてそのロープ3を支持し、ソレノイドアクチュエータ15を動作させて変位部材14を変位させることによりロープ3を解放する。
落下装置10のうち、変位部材14やソレノイドアクチュエータ15等に関連する構造はつぎのとおりである。
まず、支柱5に対してベース板12を水平に取り付け、その上面に垂直板13を固定したうえ、その垂直板13に対して回転変位可能なように変位部材14(回転板)を取り付ける。変位部材14は、先端にロープ3との連結部分14a(ロープ3の端の輪を引っ掛けやすい凹部を形成した部分)を有し、垂直板13上の支軸に通された回転中心14bを中ほどに有している。
ベース板12にはソレノイドアクチュエータ15も取り付け、その動作部分(鉄心)に円柱状のシャフト16を動作片として連結する。ソレノイドに通電していないとき作業員が手でシャフト16を操作してその先端をベース板12上の止め板18に当てておき、ソレノイドに通電されると、電磁力でシャフト16がソレノイド寄りに引き寄せられるようにしている。通電していないときスプリング(図示せず)の作用でシャフト16が先へ伸び、その先端が止め板18に当たるようにしてもよい。また、シャフト16が直線上を往復移動して左右等にずれないよう、移動案内となる穴を有する案内板17をベース板12上に設けてもいる。
上記の変位部材14は、回転中心14bをはさんで連結部分14aと反対の側にも延びていて、その側の端部付近に、上記シャフト16との接触部分14cがある。回転中心14bから接触部分14cまでの距離が、回転中心14bから連結部分14aまでの約2倍になるようにしている。そのため、てこの原理によって、シャフト16に対する接触部分14cの接触力は、ワイヤロープ3から連結部分14aに作用する力の半分程度と小さくなる。変位部材14もシャフト16も鋼材で形成し、少なくとも両者の接触部分はヤスリ仕上げ以上の平滑さに仕上げているうえ、両者の接触は概ね点接触であるため、シャフト16は、変位部材14の接触部分14cと接触した状態のままスムーズに直線移動できる。シャフト16が変位部材14と接触したままソレノイド寄りに移動すると、変位部材14はシャフト16と不接触の状態になる。なお、捕獲ネット1をしっかり保持するためには、一つの留め輪2あたりに概ね10kgの力が必要だが、上記のようにロープ3を使用し、また変位部材14にてこの原理を応用することにより、変位部材14の接触部分14cからシャフト16に作用する力は約2.5kgと小さくなる。
ソレノイドアクチュエータ15が通電されていないときは、先へ伸びたシャフト16に接触部分14cが接触することにより変位部材14の変位が拘束され、当該変位部材14の連結部分14aにワイヤロープ3の上記他端が掛け止められているため、図1(a)および図2(a)のように捕獲ネット1が上方に支持される。しかし、ソレノイドアクチュエータ15に通電されてシャフト16がソレノイド寄りに移動したときは、シャフト16による拘束が解かれて変位部材14は回転変位可能になり、ロープ3に引き寄せられて回転し、ロープ3の上記他端が連結部分14aから外れる。こうして変位部材14から外れた当該他端は留め輪2をくぐり抜けるため、ロープ3による捕獲ネット1の支持が解かれる結果、図2(b)のように捕獲ネット1が落下することになる。
上記のように変位部材14に対しシャフト16がスムーズに移動してそれと非接触・非拘束の状態になるため、変位部材14からのロープ3の解放は円滑かつ確実に行える。また、ワイヤロープ3は全長50cm前後と短く、したがって捻れや曲がりが発生しがたいため、変位部材14から解放されたとき留め輪2をスムーズにくぐり抜ける。この点によっても、落下装置10による捕獲ネット1の落下は円滑かつ確実に実現できることになる。
ソレノイドアクチュエータ15を遠隔操作するためには、たとえば図3のようなシステムを採用することができる。図中の符号21は、複数のソレノイドアクチュエータ15につながるコントロールボックスで、22は、捕獲装置(つまり捕獲ネット1)から離れた箇所に置く操作スイッチである。また符号23は、捕獲装置の付近に設置する赤外線カメラ、24は、スイッチ22の近くに設ける監視モニターである。捕獲装置から約200メートル離れた位置に監視小屋を設け、その内部にモニター24とスイッチ22とを設けておくとよい。
支持した捕獲ネット1の下にあたる地面上にエサXを置き、たとえば夜間にモニター24によってシカYの有無を監視する。シカYが捕獲ネット1の下に来たなら、作業員Zがスイッチ22を押して各落下装置10のソレノイドアクチュエータ15を遠隔操作する。ソレノイドアクチュエータ15によって上記のシャフト16(図1・図2)を移動させると、変位部材14(同)が回転変位してワイヤロープ3を解放する結果、図2(b)のように捕獲ネット1が落下する。すべての落下装置10の各ソレノイドアクチュエータ15に同時に約1秒間通電するだけで、各部の支持が一斉に解かれるため、僅かな電力消費により、ほぼ水平の好ましい状態で捕獲ネット1が落下する。捕獲ネット1によってシカYを捕獲すると、作業員Zがその処理に向かう。
図4は、上記と同様の落下装置10を使用し、24メートル四方の大型の捕獲ネット1を支持・落下させる場合の制御系統図である。捕獲ネット1の対向する二辺に、6メートルずつの間隔をおいて各辺5台の落下装置10を設け、それぞれにソレノイドアクチュエータ15を配置する。各辺(5台)のソレノイドアクチュエータ15を各1台のコントロールボックス21に接続したうえ、計2台のコントロールボックス21を、捕獲ネット1から約200メートル離れた監視小屋のスイッチ22に接続する。そして上記と同様に、捕獲装置付近に設置する赤外線カメラ23による画像を、監視小屋に設けるモニター24に表示させる。捕獲ネット1が大型で落下装置10を多数使用する場合にも、このようにすれは捕獲ネット1を確実に支持し円滑に落下させることができる。
なお、シカY等の監視や、落下装置10(ソレノイドアクチュエータ15)の遠隔操作に関しては、他の制御形態を採用することもできる。たとえば、カメラ23以外のセンサーを使用したり、そのようなセンサーの出力に応じて自動的にオン・オフするスイッチ等を用いたりすることにより、捕獲ネット1の適時の落下を自動化(無人化)することも考えられる。
1 捕獲ネット
2 留め輪
3 ロープ
5 支柱
10 落下装置
11 固定部材
14 変位部材
14a 連結部分
14b 回転中心
14c 接触部分
15 ソレノイドアクチュエータ
16 シャフト(動作片)

Claims (5)

  1. 上方に支持した捕獲ネットを落下させることによって動物を捕獲するよう、捕獲ネットの支持および解放を行う捕獲ネットの落下装置であって、
    捕獲ネットの複数箇所に設けられた留め輪のそれぞれにロープを通し、当該ロープを介して捕獲ネットを解放可能に支持すべく、当該ロープの一端を連結可能な固定部材と、遠隔操作にて変位することができ、当該変位にともなって連結が解かれる状態に当該ロープの他端を連結可能である変位部材とを有することを特徴とする捕獲ネットの落下装置。
  2. 上記変位部材として、上記ロープの他端に対する連結部分を有する回転変位可能なものを設けるとともに、その遠隔操作のためにソレノイドアクチュエータを併設し、
    上記ソレノイドアクチュエータによる動作片を、上記変位部材の一部と接触することによってその回転変位を拘束し、また当該変位部材と接触する位置から接触しない位置へ移動することによって上記拘束を解くように、位置を定めて設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載した捕獲ネットの落下装置。
  3. 上記変位部材における回転変位の中心を、当該中心から上記ロープの他端に対する連結部分までの長さが、当該中心からソレノイドアクチュエータの動作片との接触位置までの長さよりも短くなる箇所に設けたことを特徴とする請求項2に記載した捕獲ネットの落下装置。
  4. 上記変位部材と上記ソレノイドアクチュエータの動作片との相互の接触部分を、やすり仕上げ以上の平滑さを有する金属面としたことを特徴とする請求項2または3に記載した捕獲ネットの落下装置。
  5. 上記変位部材を、支持したときの捕獲ネットの高さと同等の高さ位置に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載した捕獲ネットの落下装置。
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