JP6424879B2 - 荷役車両の油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷役車両の油圧駆動装置に関するものである。
荷役車両の油圧駆動装置として、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の油圧駆動装置は、作動油の給排により昇降物を昇降させる昇降用油圧シリンダと、昇降用油圧シリンダを作動させるための昇降操作部と、昇降用油圧シリンダに対する作動油の給排を行う油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動する電動機と、油圧ポンプの吸込口と昇降用油圧シリンダのボトム室との間に配設され、昇降操作部の下降操作の操作量に基づいて作動油の流れを制御する操作弁と、を備えている。また、この油圧駆動装置は、昇降用油圧シリンダの位置エネルギーを再利用するため、油圧ポンプにアキュムレータから加圧された作動油を供給する。
特表2009−510358号公報
ここで、上述のような従来の油圧駆動装置においては、以下の問題点が存在する。すなわち、昇降用油圧シリンダ側の圧力が低いためにアキュムレータに作動油が流れない場合や、アキュムレータ側の圧力が高いことによって当該アキュムレータに作動油が流れない場合がある。これによって、昇降用の油圧シリンダからの作動油の流量が変動し、当該油圧シリンダを所望の下降速度で下降させることができないという問題がある。従って、積荷の位置エネルギーを効率よく回収可能であると共に、昇降用の油圧シリンダを所望の下降速度で下降させることが求められていた。
本発明の目的は、積荷の位置エネルギーを効率よく回収可能であると共に、昇降用の油圧シリンダを所望の下降速度で下降させることができる荷役車両の油圧駆動装置を提供することである。
本発明の一側面に係る荷役車両の油圧駆動装置は、作動油の給排により昇降物を昇降させる昇降用の油圧シリンダと、油圧シリンダを作動させるための操作部と、油圧シリンダに対する作動油の給排を行う油圧ポンプと、油圧シリンダに接続され、該油圧シリンダから排出される作動油が流れる下降油路と、下降油路に配設され、操作部の下降操作に基づいて油圧シリンダから排出された作動油の流れを制御する操作弁と、下降油路から分岐点にて分岐し、分岐点と作動油を貯留するタンクとを導通するバイパス油路と、バイパス油路に配設され、分岐点からタンクへ流れる作動油の流量であるバイパス流量を制御するバイパス流量制御弁と、下降油路の分岐点と油圧ポンプの吸込口とを接続する回生油路と、該回生油路上に設けられ、油圧シリンダから排出される作動油を蓄圧するアキュムレータと、回生油路における分岐点とアキュムレータとの間に設けられ、アキュムレータへ蓄圧される作動油の流量を制御する蓄圧流量制御弁と、を備える。
本発明に係る荷役車両の油圧駆動装置は、下降油路の分岐点と油圧ポンプの吸込口とを接続する回生油路上に設けられ、油圧シリンダから排出される作動油を蓄圧するアキュムレータを備えている。このようなアキュムレータに対して、アキュムレータへ蓄圧される作動油の流量を制御する蓄圧流量制御弁が回生油路上に設けられる。また、バイパス油路には、分岐点からタンクへ流れる作動油の流量であるバイパス流量を制御するバイパス流量制御弁が設けられている。このように、油圧駆動装置は、蓄圧流量制御弁及びバイパス流量制御弁という二つの流量制御弁を備えている。従って、アキュムレータへの蓄圧が可能な場合には、昇降用の油圧シリンダから吐出される作動油は、蓄圧流量制御弁を介してアキュムレータへ蓄圧可能である。このように、積荷の位置エネルギーをアキュムレータに蓄圧し、他のタイミングで利用することが可能となる。一方、アキュムレータへの蓄圧が出来ない場合には、昇降用の油圧シリンダから吐出される作動油をバイパス流量制御弁を介してタンクへ供給できる。従って、昇降用の油圧シリンダから吐出される作動油の流量の変動を抑制し、当該油圧シリンダを所望の下降速度で下降させることができる。以上より、積荷の位置エネルギーを効率よく回収可能であると共に、昇降用の油圧シリンダを所望の下降速度で下降させることができる。
また、本発明の他の側面に係る荷役車両の油圧駆動装置において、バイパス流量制御弁及び蓄圧流量制御弁は、操作弁を作動油が通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式の流量制御弁であり、蓄圧流量制御弁が流し得る作動油の流量である制御流量は、バイパス流量制御弁の制御流量よりも大きくてよい。これにより、昇降用の油圧シリンダからの作動油を蓄圧流量制御弁側へ向かわせて、アキュムレータに蓄圧することができる。また、アキュムレータが満杯(あるいは満杯近く)になった後は、作動油をバイパス流量制御弁を介してタンクへ向かわせることができる。このように、アキュムレータへの蓄圧か可能なタイミングで、自動的に積荷エネルギーの回収を行うことができる。
また、本発明の他の側面に係る荷役車両の油圧駆動装置において、蓄圧流量制御弁とバイパス流量制御弁の制御流量の差は10%以下であってよい。このように、蓄圧流量制御弁とバイパス流量制御弁の制御流量の差を僅かな値にすることによって、作動油の流れが蓄圧流量制御弁側からバイパス流量制御弁側へ切り替わったとしても、昇降用の油圧シリンダからの作動油の流量の変動を抑制することができる。
また、本発明の他の側面に係る荷役車両の油圧駆動装置において、回生油路におけるアキュムレータよりも油圧ポンプ側に設けられ、アキュムレータに蓄圧された作動油を油圧ポンプ側へ放圧する放圧制御弁を更に備えてよい。これにより、アキュムレータに蓄圧された作動油を適切なタイミングで、油圧ポンプ側へ供給することができる。
また、本発明の他の側面に係る荷役車両の油圧駆動装置において、回生油路におけるアキュムレータと分岐点との間には、アキュムレータ側からの作動油の流れを遮断し、分岐点側からの作動油の流れを許容する逆止弁を更に備えてよい。これにより、アキュムレータに蓄圧された作動油が逆流することを抑制することができる。
本発明によれば、様々な条件下において、昇降用の油圧シリンダの位置エネルギーを回収することができる。
本発明の実施形態に係る油圧駆動装置を備えた荷役車両を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る油圧駆動装置を示す油圧回路図である。 図2に示した油圧駆動装置の制御系を示す構成図である。 荷役車両の油圧駆動装置の回生油路付近の構成について詳細に記載した構成図である。 蓄圧流量制御弁とバイパス流量制御弁の制御流量の差の様子を示すグラフである。 荷役車両の油圧駆動装置の各種パラメータの波形の一例を示すグラフである。 荷役車両の油圧駆動装置の各種パラメータの波形の一例を示すグラフである。 荷役車両の油圧駆動装置の各種パラメータの波形の一例を示すグラフである。
以下、本発明に係る荷役車両の油圧駆動装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る油圧駆動装置を備えた荷役車両を示す側面図である。同図において、本実施形態に係る荷役車両1は、エンジン式のフォークリフトである。荷役車両1は、車体フレーム2と、この車体フレーム2の前部に配置されたマスト3とを備えている。マスト3は、車体フレーム2に傾動可能に支持された左右1対のアウターマスト3aと、これらのアウターマスト3aの内側に配置され、アウターマスト3aに対して昇降可能なインナーマスト3bとからなっている。
マスト3の後側には、昇降用油圧シリンダとしてのリフトシリンダ4が配置されている。リフトシリンダ4のピストンロッド4pの先端部は、インナーマスト3bの上部に連結されている。
インナーマスト3bには、リフトブラケット5が昇降可能に支持されている。リフトブラケット5には、荷物を積載するフォーク(昇降物)6が取り付けられている。インナーマスト3bの上部にはチェーンホイール7が設けられ、チェーンホイール7にはチェーン8が掛装されている。チェーン8の一端部はリフトシリンダ4に連結され、チェーン8の他端部はリフトブラケット5に連結されている。リフトシリンダ4を伸縮させると、チェーン8を介してフォーク6がリフトブラケット5と共に昇降する。
車体フレーム2の左右両側には、傾動用油圧シリンダとしてのティルトシリンダ9がそれぞれ支持されている。ティルトシリンダ9のピストンロッド9pの先端部は、アウターマスト3aの高さ方向ほぼ中央部に回動可能に連結されている。ティルトシリンダ9を伸縮させると、マスト3が傾動する。
車体フレーム2の上部には、運転室10が設けられている。運転室10の前部には、リフトシリンダ4を作動させてフォーク6を昇降させるためのリフト操作レバー(第1操作部)11と、ティルトシリンダ9を作動させてマスト3を傾動させるためのティルト操作レバー12とが設けられている。
また、運転室10の前部には、操舵を行うためのステアリング13が設けられている。ステアリング13は、油圧式のパワーステアリングであり、パワーステアリング(PS)用油圧シリンダとしてのPSシリンダ14(図2参照)により運転者の操舵をアシストすることが可能である。
また、荷役車両1は、アタッチメント(図示せず)を動作させるアタッチメント用油圧シリンダとしてのアタッチメントシリンダ15(図2参照)を備えている。アタッチメントとしては、例えばフォーク6を左右移動、傾動、回転させるもの等がある。また、運転室10には、アタッチメントシリンダ15を作動させてアタッチメントを動作させるためのアタッチメント操作レバー(図示せず)が設けられている。
さらに、運転室10には、特に図示はしないが、荷役車両1の走行方向(前進/後進/ニュートラル)を切り換えるためのディレクションスイッチが設けられている。
図2は、本発明に係る油圧駆動装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。同図において、本実施形態の油圧駆動装置16は、リフトシリンダ4、ティルトシリンダ9、アタッチメントシリンダ15及びPSシリンダ14を駆動する装置である。
油圧駆動装置16は、単一の油圧ポンプ17と、この油圧ポンプ17を駆動するエンジン18を備えている。油圧ポンプ17は、作動油を吸い込むための吸込口17aと、作動油を吐出するための吐出口17bとを有している。油圧ポンプ17は、一方向に回転可能な構成とされている。
油圧ポンプ17の吸込口17aには、作動油を貯留するタンク19が油圧配管20を介して接続されている。油圧配管20には、タンク19から油圧ポンプ17への方向にのみ作動油を流通させる逆止弁21が設けられている。油圧ポンプ17は、リフト操作レバー11による上昇操作時にはリフトシリンダ4に作動油を供給する。
油圧ポンプ17の吐出口17bとリフトシリンダ4のボトム室4bとは、油圧配管22を介して接続されている。油圧配管22には、リフト上昇用の電磁比例弁23が配設されている。電磁比例弁23は、油圧ポンプ17からリフトシリンダ4のボトム室4bへの作動油の流通を許容する開位置23aと、油圧ポンプ17からリフトシリンダ4のボトム室4bへの作動油の流通を遮断する閉位置23bとの間で切り換えられる。
電磁比例弁23は、通常は閉位置23b(図示)にあり、ソレノイド操作部23cに操作信号(リフト操作レバー11の上昇操作の操作量に応じたリフト上昇用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置23aに切り換わる。すると、油圧ポンプ17からリフトシリンダ4のボトム室4bに作動油が供給され、リフトシリンダ4が伸長し、これに伴ってフォーク6が上昇する。なお、電磁比例弁23は、開位置23aにあるときは、操作信号に応じた開度で開く。油圧配管22における電磁比例弁23とリフトシリンダ4との間には、電磁比例弁23からリフトシリンダ4への方向にのみ作動油を流通させる逆止弁24が設けられている。
油圧配管22における油圧ポンプ17と電磁比例弁23との分岐点には、油圧配管25を介してティルト用の電磁比例弁26が接続されている。油圧配管25には、油圧ポンプ17から電磁比例弁26への方向にのみ作動油を流通させる逆止弁27が設けられている。
電磁比例弁26とティルトシリンダ9のロッド室9a及びボトム室9bとは、油圧配管28,29を介してそれぞれ接続されている。電磁比例弁26は、油圧ポンプ17からティルトシリンダ9のロッド室9aへの作動油の流通を許容する開位置26aと、油圧ポンプ17からティルトシリンダ9のボトム室9bへの作動油の流通を許容する開位置26bと、油圧ポンプ17からティルトシリンダ9への作動油の流通を遮断する閉位置26cの間で切り換えられる。
電磁比例弁26は、通常は閉位置26c(図示)にあり、開位置26a側のソレノイド操作部26dに操作信号(ティルト操作レバー12の後傾操作の操作量に応じたティルト用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置26aに切り換わり、開位置26b側のソレノイド操作部26eに操作信号(ティルト操作レバー12の前傾操作の操作量に応じたティルト用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置26bに切り換わる。電磁比例弁26が開位置26aに切り換わると、油圧ポンプ17からティルトシリンダ9のロッド室9aに作動油が供給され、ティルトシリンダ9が収縮し、これに伴ってマスト3が後傾する。電磁比例弁26が開位置26bに切り換わると、油圧ポンプ17からティルトシリンダ9のボトム室9bに作動油が供給され、ティルトシリンダ9が伸長し、これに伴ってマスト3が前傾する。なお、電磁比例弁26は、開位置26a,26bにあるときは、操作信号に応じた開度で開く。
油圧配管25における逆止弁27の上流側には、油圧配管30を介してアタッチメント用の電磁比例弁31が接続されている。油圧配管30には、油圧ポンプ17から電磁比例弁31への方向にのみ作動油を流通させる逆止弁32が設けられている。
電磁比例弁31とアタッチメントシリンダ15のロッド室15a及びボトム室15bとは、油圧配管33,34を介してそれぞれ接続されている。電磁比例弁31は、油圧ポンプ17からアタッチメントシリンダ15のロッド室15aへの作動油の流通を許容する開位置31aと、油圧ポンプ17からアタッチメントシリンダ15のボトム室15bへの作動油の流通を許容する開位置31bと、油圧ポンプ17からアタッチメントシリンダ15への作動油の流通を遮断する閉位置31cの間で切り換えられる。
電磁比例弁31は、通常は閉位置31c(図示)にあり、開位置31a側のソレノイド操作部31dに操作信号(アタッチメント操作レバーの一方側操作の操作量に応じたアタッチメント用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置31aに切り換わり、開位置31b側のソレノイド操作部31eに操作信号(アタッチメント操作レバーの他方側操作の操作量に応じたアタッチメント用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置31bに切り換わる。なお、アタッチメントシリンダ15の動作については省略する。また、電磁比例弁31は、開位置31a,31bにあるときは、操作信号に応じた開度で開く。
油圧配管30における逆止弁32の上流側には、油圧配管35を介してPS用の電磁比例弁36が接続されている。油圧配管35には、油圧ポンプ17から電磁比例弁36への方向にのみ作動油を流通させる逆止弁37が設けられている。
電磁比例弁36とPSシリンダ14の第1ロッド室14a及び第2ロッド室14bとは、油圧配管38,39を介してそれぞれ接続されている。電磁比例弁36は、油圧ポンプ17からPSシリンダ14の第1ロッド室14aへの作動油の流通を許容する開位置36aと、油圧ポンプ17からPSシリンダ14の第2ロッド室14bへの作動油の流通を許容する開位置36bと、油圧ポンプ17からPSシリンダ14への作動油の流通を遮断する閉位置36cの間で切り換えられる。
電磁比例弁36は、通常は閉位置36c(図示)にあり、開位置36a側のソレノイド操作部36dに操作信号(ステアリング13の左右一方側操作の操作速度に応じたPS用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置36aに切り換わり、開位置36b側のソレノイド操作部36eに操作信号(ステアリング13の左右他方側操作の操作速度に応じたPS用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置36bに切り換わる。なお、PSシリンダ14の動作については省略する。また、電磁比例弁36は、開位置36a,36bにあるときは、操作信号に応じた開度で開く。
油圧配管22における油圧ポンプ17と電磁比例弁23との分岐点は、油圧配管40を介してタンク19と接続されている。油圧配管40には、アンロード弁41及びフィルタ42が設けられている。また、油圧配管40と電磁比例弁26,31,36とは、油圧配管43〜45を介して接続されている。さらに、電磁比例弁23,26,31,36は、油圧配管46を介して油圧配管40と接続されている。
油圧ポンプ17の吸込口17aとリフトシリンダ4のボトム室4bとは、油圧配管(下降油路)47を介して接続されている。油圧配管47には、リフト下降用の操作弁48が配設されている。操作弁48は、リフトシリンダ4のボトム室4bからの作動油の流通を許容する開位置48aと、リフトシリンダ4のボトム室4bからの作動油の流通を遮断する閉位置48bとの間で切り換えられる。
操作弁48は、通常は閉位置48b(図示)にあり、ソレノイド操作部48cに操作信号(リフト操作レバー11の下降操作の操作量に応じたリフト下降用ソレノイド電流指令値)が入力されると、開位置48aに切り換わる。すると、フォーク6の自重によりフォーク6が下降し、これに伴ってリフトシリンダ4が収縮し、リフトシリンダ4のボトム室4bから作動油が流れ出る。なお、操作弁48は、開位置48aにあるときは、操作信号に応じた開度で開く。
油圧配管47における油圧ポンプ17と操作弁48との分岐点は、油圧配管(バイパス油路)49を介してタンク19と接続されている。油圧配管49には、バイパス流量制御弁50が配設されている。バイパス流量制御弁50は、圧力補償機能付きの流量制御弁である。なお、油圧配管49には、フィルタ54が設けられている。
バイパス流量制御弁50は、作動油の流通を許容する開位置50aと、作動油の流通を遮断する閉位置50bと、作動油の流通量を調整する絞り位置50cとの間で切り換えられる。バイパス流量制御弁50の閉位置50b側のパイロット操作部と操作弁48の上流側(前側)とは、パイロット流路51を介して接続されている。バイパス流量制御弁50の開位置50a側のパイロット操作部と操作弁48の下流側(後側)とは、バイパス流路52を介して接続されている。バイパス流量制御弁50は、操作弁48の前後の圧力差に応じた開度で開く。具体的には、操作弁48の前後の圧力差が大きくなるほど、バイパス流量制御弁50の開度が小さくなる。
油圧配管47のうち、分岐点よりも油圧ポンプ17側の油路である回生油路47a上には、アキュムレータ80、蓄圧流量制御弁81、放圧制御弁82、及び逆止弁83が設けられている。これらの構成要素に関する詳細な説明については図4を参照して後述する。
上述で説明したシリンダのうち、作動油の給排によりリフトシリンダ(第1油圧シリンダ)4と異なる動作を行うティルトシリンダ9、アタッチメントシリンダ15、及びPSシリンダ14を総称して「第2油圧シリンダ70」と称することがある。また、第2油圧シリンダ70を操作するためのレバーである、ティルト操作レバー12、ステアリング13、アタッチメント操作レバーを総称して「第2操作部73」と称することがある。
図3は、油圧駆動装置16の制御系を示す構成図である。同図において、油圧駆動装置16は、リフト操作レバー11の操作量を検出するリフト操作レバー操作量センサ(操作量検出部)55と、ティルト操作レバー12の操作量を検出するティルト操作レバー操作量センサ56と、アタッチメント操作レバー(図示せず)の操作量を検出するアタッチメント操作レバー操作量センサ57と、ステアリング13の操作速度を検出するステアリング操作速度センサ58と、コントローラ60と、を備えている。
コントローラ60は、操作レバー操作量センサ55〜57、ステアリング操作速度センサ58の検出値を入力し、所定の処理を行い、電磁比例弁23,26,31,36,48制御する。なお、第2操作部73の操作量を検出するセンサ56,57,58を「第2操作量検出部71」と称することがある。また、油圧ポンプ17の吐出口17bと第2油圧シリンダとの間に配設され、第2操作部73の操作に基づいて前記作動油の流れを制御する電磁比例弁26,31,36を「第2操作弁72」と称することがある。
図4に、荷役車両1の油圧駆動装置16の回生油路47a付近の構成について詳細に記載した構成図を示す。上述のように、油圧配管47のうち、分岐点よりもリフトシリンダ4側には操作弁48が設けられる。分岐点とタンク19を連通する油圧配管49には、バイパス流量制御弁50が設けられる。回生油路47a上には、アキュムレータ80が設けられ、分岐点とアキュムレータ80との間には蓄圧流量制御弁81が設けられ、アキュムレータ80よりも油圧ポンプ17側には放圧制御弁82が設けられ、アキュムレータ80と分岐点との間には逆止弁83が設けられる。
本実施形態において、操作弁48前後の圧力が、バイパス流量制御弁50及び蓄圧流量制御弁81のパイロット圧力として用いられる。操作弁48は、前述のように操作者によるリフト操作レバー11の操作量に応じた開度となる。よって、作動油の流量あたりに操作弁48で発生する差圧は、リフト操作レバー11の操作量に応じた値となり、レバー操作量が大きいほど小さくなる。
バイパス流量制御弁50は、前述のように、操作弁48を作動油が通過する際に生じる差圧に応じて開度を調整するパイロット式の流量制御弁である。すなわち、バイパス流量制御弁50は、操作弁48前後の圧力をパイロット圧力として入力しており、操作弁48前後で発生する差圧が一定となるようにバイパス回路の流量を調節する。このような差圧を「制御差圧」と称する。操作弁48の開度が小さいときは、少ない流量で制御差圧に達するため、それ以上流量が増えないように、バイパス流量制御弁50は、バイパス流量を制御する。操作弁48の開度が大きいときは、十分大きな流量の作動油が流れなければ制御差圧には達しない。従って、バイパス流量制御弁50には十分に大きな流量の作動油が流れる。すなわち、レバー操作量に応じて、バイパス流量制御弁50が流し得る流量が大きくなる。このように、流量制御弁が流し得る作動油の流量を「制御流量」と称する。バイパス流量制御弁50の主たる機能は、積荷が軽い場合やアキュムレータ80が満杯になった場合など、アキュムレータ80に作動油が流れない場合にタンク19側へバイパスさせることである。これによって、所望のリフトシリンダ4の下降速度を得ることができる。
蓄圧流量制御弁81は、バイパス流量制御弁50と同様、操作弁48を作動油が通過する際に生じる差圧に応じて開度を調整するパイロット式の流量制御弁である。すなわち、蓄圧流量制御弁81は、操作弁48前後の圧力をパイロット圧力として入力しており、操作弁48前後で発生する差圧が一定となるように回生油路47aの流量を調節する。蓄圧流量制御弁81の制御流量は、レバー操作量に応じて大きくなる。ここで、制御流量は、バネなどによって調整が可能である。蓄圧流量制御弁81の制御流量は、バイパス流量制御弁50の制御流量よりも大きくなるように設定されている。図5に示すように、蓄圧流量制御弁81の制御流量が、バイパス流量制御弁50の制御流量に比して僅かに大きく設定されている。特に限定されないが、蓄圧流量制御弁81とバイパス流量制御弁50の制御流量の差は10%以下であってよく、更に好ましくは5%以下であってよい。蓄圧流量制御弁81とバイパス流量制御弁50の制御流量の差が10%より大きくなると、アキュムレータ80が満杯となり、作動油の流れがバイパス流量制御弁50を介してタンク19へ移行するタイミング(例えば、図6において「4秒」付近)において、シリンダ流量の変動が大きくなる。なお、蓄圧流量制御弁81とバイパス流量制御弁50の制御流量の差は2%以上であってよい。制御流量の差が2%を下回ると、蓄圧可能な条件下においてもバイパス流量が生じ、蓄圧効率が低下する可能性がある。蓄圧流量制御弁81の主たる機能は、積荷が重くアキュムレータ80に過剰な流量が流れる場合に、その開度を絞り、所望のリフトシリンダ4の下降速度を得ることである。
具体的に、蓄圧流量制御弁81は、作動油の流通を許容する開位置81aと、作動油の流通を遮断する閉位置81bと、作動油の流通量を調整する絞り位置81cとの間で切り換えられる。蓄圧流量制御弁81の閉位置81b側のパイロット操作部と操作弁48の上流側(前側)とは、パイロット流路84を介して接続されている。蓄圧流量制御弁81の開位置81a側のパイロット操作部と操作弁48の下流側(後側)とは、バイパス流路86を介して接続されている。蓄圧流量制御弁81は、操作弁48の前後の圧力差に応じた開度で開く。具体的には、蓄圧流量制御弁81は、通常は開位置(図示)にある。そして、操作弁48の前後の圧力差が大きくなるほど、蓄圧流量制御弁81の開度が小さくなる。
アキュムレータ80は、作動油を蓄圧する機器である。また、アキュムレータ80は、リフトシリンダ4側から流れてくる作動油を蓄圧し、油圧ポンプ17側へ放圧する。アキュムレータ80には内部にガスが充填されており、作動油が貯蔵されるに従ってガスが圧縮され、内部圧力が高まる。ここで、積荷が軽い状態でも回生を行う場合には、低い圧力の作動油を受け入れ可能であるように、低いガス圧に設定しておく必要がある。しかし、そのような設定を行った場合、積荷が十分に重い場合に、過剰な流量の作動油がアキュムレータ80に流れる事となる。従って、リフトシリンダ4の下降速度が過剰となることを抑制するために、蓄圧流量制御弁81の開度が絞られることとなり、圧力損失が大きくなり、効率が低下してしまう。従って、作業者の扱う積荷重量に合わせて、最も効率が良くなるように充填するガス圧を調整することが好ましい。なお、アキュムレータ80の容積はリフトシリンダ4から吐出される作動油の全てを受け入れられるように、十分に大きくすることが好適である。しかし、体格の制約上、アキュムレータ80を大きくすることが出来ない場合であっても、受け入れられなくなった作動油は、バイパス流量制御弁50を介してタンク19へ排出可能であるため、動作上の問題は生じない。
逆止弁83は、アキュムレータ80側からの作動油の流れを遮断し、分岐点側からの作動油の流れを許容する機器である。従って、リフトシリンダ4からアキュムレータ80へ向かう作動油の流れは許容される。一方、アキュムレータ80からリフトシリンダ4へ向かう作動油の流れは遮断される。
放圧制御弁82は、アキュムレータ80に蓄圧された作動油を油圧ポンプ17側へ放圧する。放圧制御弁82は、リフトシリンダ4の下降時にはその回路を遮断しておく。一方、放圧制御弁82は、リフトシリンダ4の上昇、あるいは第2油圧シリンダ70の動作が行われた場合にその回路を導通させ、アキュムレータ80の加圧流体を油圧ポンプ17へと誘導する。油圧ポンプ17は、当該加圧流体により回転することができるため、動力源としてのエンジン18のトルクを軽減することができ、燃料消費率を低減することができる。また、アキュムレータ80に蓄積されたエネルギーを利用するタイミングは第2油圧シリンダ70の動作時のみならず、走行中に利用することも考えられるため、放圧制御弁82の切換タイミングは特に限定されるものではない。
具体的に、放圧制御弁82は、アキュムレータ80から油圧ポンプ17の吸込口17aへの作動油の流通を許容する開位置82aと、当該流通を遮断する閉位置82bとの間で切り換えられる。放圧制御弁82は、通常は閉位置82b(図示)にあり、ソレノイド操作部82cに操作信号(例えば、第2操作部73の操作量に応じたソレノイド電流指令値など)が入力されると、開位置82aに切り換わる。すると、アキュムレータ80から作動油が流れ出る。なお、放圧制御弁82は、開位置48aにあるときは、操作信号に応じた開度で開く。
次に、図6〜図8を参照して、油圧駆動装置16の各パラメータの波形の例を示す。ここでは、蓄圧流量制御弁81とバイパス流量制御弁50の制御流量の差は5%に設定されているものとする。図6(a)に示すように、アキュムレータ(Acc)の入口圧力は作動油が蓄圧されるに従って上昇し、満杯になって以降は一定となる。一方、リフトシリンダ4のボトム室4bの圧力(シリンダボトム圧)、及び油圧配管47の分岐点は作動開始と共に急激に上昇し、所定の圧力にて一定となる。アキュムレータの入口圧力と分岐点の圧力の差分は、流量調整のために蓄圧流量制御弁81で絞られて熱に変換した分の圧力である。分岐点の圧力とアキュムレータ80の入口圧力が等しくなると蓄圧側へ作動油が流れなくなるので、所望の下降速度に対応するシリンダ流量に対して不足する分を補うため、バイパス流量制御弁50が開き、タンク19側へ作動油が流れる。図6(b)に示すように、当該切替のタイミング(4秒付近)においても、シリンダ流量の変動は小さく、略一定に保たれている。この点より、リフトシリンダ4の安定した動作が確認できる。
なお、図7(a)に示すように、シリンダ流量の積算値は単調に増加する一方、アキュムレータ80への流量の積算値は、満杯になるまで単調に増加し、満杯になった後は増加が停止する。図7(b)に示すように、アキュムレータ80への蓄圧効率は(初期段階で急激に立ち上がる部分以外では)、蓄圧量が増えるに従って増加し、満杯になった以降は略0となる。図8(a)に示すように、流量に圧力を掛け合わせることで算出される電力は、シリンダボトム側では略一定となり、アキュムレータ80の入口側では、蓄圧量が増えるに従って増加し、満杯になった後は略0となる。シリンダボトム側の電力量は単調に増加し、アキュムレータ80の入口側では、単調に増加して満杯になった後は増加が停止する。
次に、本実施形態に係る荷役車両1の油圧駆動装置16の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る荷役車両1の油圧駆動装置16は、油圧配管47の分岐点と油圧ポンプ17の吸込口17aとを接続する回生油路47a上に設けられ、リフトシリンダ4から排出される作動油を蓄圧するアキュムレータ80を備えている。このようなアキュムレータ80に対して、アキュムレータ80へ蓄圧される作動油の流量を制御する蓄圧流量制御弁81が回生油路47a上に設けられる。また、油圧配管49には、分岐点からタンク19へ流れる作動油の流量であるバイパス流量を制御するバイパス流量制御弁50が設けられている。このように、油圧駆動装置16は、蓄圧流量制御弁81及びバイパス流量制御弁50という二つの流量制御弁を備えている。従って、アキュムレータ80への蓄圧が可能な場合には、昇降用のリフトシリンダ4から吐出される作動油は、蓄圧流量制御弁81を介してアキュムレータ80へ蓄圧可能である。このように、積荷の位置エネルギーをアキュムレータ80に蓄圧し、他のタイミングで利用することが可能となる。一方、アキュムレータ80への蓄圧が出来ない場合には、昇降用のリフトシリンダ4から吐出される作動油をバイパス流量制御弁50を介してタンク19へ供給できる。従って、昇降用のリフトシリンダ4から吐出される作動油の流量の変動を抑制し、当該リフトシリンダ4を所望の下降速度で下降させることができる。以上より、積荷の位置エネルギーを効率よく回収可能であると共に、昇降用のリフトシリンダ4を所望の下降速度で下降させることができる。
また、荷役車両1の油圧駆動装置16において、バイパス流量制御弁50及び蓄圧流量制御弁81は、操作弁48を作動油が通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式の流量制御弁である。また、蓄圧流量制御弁81が流し得る作動油の流量である制御流量は、バイパス流量制御弁50の制御流量よりも大きい。これにより、リフトシリンダ4からの作動油を蓄圧流量制御弁81側へ向かわせて、アキュムレータ80に蓄圧することができる。また、アキュムレータ80が満杯になった後は、作動油をバイパス流量制御弁50を介してタンク19へ向かわせることができる。このように、アキュムレータ80への蓄圧が可能なタイミングで、自動的に積荷エネルギーの回収を行うことができる。また、2つの流量制御弁が、荷重、油温、レバー操作量に応じて自動的に作動油の流量を調整するため、あらゆる条件下であっても、リフトシリンダ4を所望の下降速度にて下降させることができる。また、油圧駆動装置16は、荷重センサ、油温センサ、回生専用の油圧モータ・ポンプ等を設けることなく、簡素な構成で、低いコストにて、上述の効果を得ることができる。
また、荷役車両1の油圧駆動装置16において、蓄圧流量制御弁81とバイパス流量制御弁50の制御流量の差は10%以下である。このように、蓄圧流量制御弁81とバイパス流量制御弁50の制御流量の差を僅かな値にすることによって、作動油の流れが蓄圧流量制御弁81側からバイパス流量制御弁50側へ切り替わったとしても、リフトシリンダ4からの作動油の流量の変動を抑制することができる。
また、荷役車両1の油圧駆動装置16において、回生油路47aにおけるアキュムレータ80よりも油圧ポンプ17側に設けられ、アキュムレータ80に蓄圧された作動油を油圧ポンプ17側へ放圧する放圧制御弁82を更に備える。これにより、アキュムレータ80に蓄圧された作動油を適切なタイミングで、油圧ポンプ17側へ供給することができる。
また、荷役車両1の油圧駆動装置16において、回生油路47aにおけるアキュムレータ80と分岐点との間には、アキュムレータ80側からの作動油の流れを遮断し、分岐点側からの作動油の流れを許容する逆止弁83を更に備える。これにより、アキュムレータ80に蓄圧された作動油が逆流することを抑制することができる。
以上、本発明に係る荷役車両の油圧駆動装置の好適な実施形態について幾つか説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、第2油圧シリンダとして、ティルトシリンダ、PSシリンダ、及びアタッチメントシリンダが設けられている。しかし、第2油圧シリンダは少なくとも一本あればよく、一部は省略されてよい。例えば、上記実施形態では、アタッチメント及びパワーステアリングが搭載されているが、本発明の油圧駆動装置は、アタッチメント及びパワーステアリングが搭載されていないフォークリフトにも適用可能である。また、本発明の油圧駆動装置は、バッテリ式のフォークリフトはもとより、フォークリフト以外のエンジン式、バッテリ式の荷役車両にも適用可能である。
リフト操作レバーの下降操作に基づいて作動油の流れを制御する制御弁、及び第2操作部の操作に基づいて作動油の流れを制御する制御弁として、電磁式の比例弁を例示したが、油圧式、機械式のいずれでもよい。
1…荷役車両、4…リフトシリンダ(油圧シリンダ)、4b…ボトム室、6…フォーク(昇降物)、11…リフト操作レバー(操作部)、16…油圧駆動装置、17…油圧ポンプ、17a…吸込口、17b…吐出口、18…エンジン、47…油圧配管(下降油路)、47a…回生油路、48…操作弁、49…油圧配管(バイパス油路)、50…バイパス流量制御弁、80…アキュムレータ、81…蓄圧流量制御弁、82…放圧制御弁、83…逆止弁。

Claims (5)

  1. 作動油の給排により昇降物を昇降させる昇降用の油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダを作動させるための操作部と、
    前記油圧シリンダに対する前記作動油の給排を行う油圧ポンプと、
    前記油圧シリンダに接続され、該油圧シリンダから排出される作動油が流れる下降油路と、
    前記下降油路に配設され、前記操作部の下降操作に基づいて前記油圧シリンダから排出された作動油の流れを制御する操作弁と、
    前記下降油路から分岐点にて分岐し、前記分岐点と前記作動油を貯留するタンクとを導通するバイパス油路と、
    前記バイパス油路に配設され、前記分岐点から前記タンクへ流れる作動油の流量であるバイパス流量を制御するバイパス流量制御弁と、
    前記下降油路の前記分岐点と前記油圧ポンプの吸込口とを接続する回生油路と、
    該回生油路上に設けられ、前記油圧シリンダから排出される作動油を蓄圧するアキュムレータと、
    前記回生油路における前記分岐点と前記アキュムレータとの間に設けられ、前記アキュムレータへ蓄圧される前記作動油の流量を制御する蓄圧流量制御弁と、を備える、荷役車両の油圧駆動装置。
  2. 前記バイパス流量制御弁及び前記蓄圧流量制御弁は、前記操作弁を前記作動油が通過する際に生じる圧力差に応じて開度を調整するパイロット式の流量制御弁であり、
    蓄圧流量制御弁が流し得る前記作動油の流量である制御流量は、前記バイパス流量制御弁の制御流量よりも大きい、請求項1に記載の荷役車両の油圧駆動装置。
  3. 前記蓄圧流量制御弁と前記バイパス流量制御弁の制御流量の差は10%以下である、請求項2に記載の荷役車両の油圧駆動装置。
  4. 前記回生油路における前記アキュムレータよりも前記油圧ポンプ側に設けられ、前記アキュムレータに蓄圧された前記作動油を前記油圧ポンプ側へ放圧する放圧制御弁を更に備える、請求項1〜3の何れか一項に記載の荷役車両の油圧駆動装置。
  5. 前記回生油路における前記アキュムレータと前記分岐点との間には、前記アキュムレータ側からの作動油の流れを遮断し、前記分岐点側からの前記作動油の流れを許容する逆止弁を更に備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の荷役車両の油圧駆動装置。
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