JP6424491B2 - Trunnion of toroidal type continuously variable transmission - Google Patents
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Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機のトラニオンに関する。 The present invention relates to a trunnion of a toroidal continuously variable transmission that can be used as a transmission of an automobile or various industrial machines.
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図9および図10に示すように構成されている。図9に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、二つの入力側ディスク2,2と二つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
For example, a double cavity type toroidal continuously variable transmission used as a transmission for an automobile is configured as shown in FIG. 9 and FIG. As shown in FIG. 9, the input shaft 1 is rotatably supported inside the
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、二つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
The input shaft 1 is rotationally driven by the
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図10参照)が回転自在に挟持されている。
The
図9中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図9の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたネジ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力(予圧)を付与する。
A
図10は、図9のA−A線に沿う断面図である。図10に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図10においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図10の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
FIG. 10 is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. As shown in FIG. 10, on the inside of the
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
A
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図10の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図10の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
The
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図10で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
The
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受(スラスト軸受)24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
Further, between the outer surface of the
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
Further, the thrust needle bearing 25 is sandwiched between the inner side surface of the
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図10の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
Further, drive rods (trunnion shafts) 29, 29 are provided at one end (lower end in FIG. 10) of each
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
In the case of the toroidal type continuously variable transmission configured as described above, the rotation of the input shaft 1 is transmitted to the
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図10の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。
When changing the rotational speed ratio between the input shaft 1 and the output gear 4, the
その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動(傾転)する。
As a result, it acts on the contact portions between the
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
As a result, the contact positions of the
このようなトロイダル型無段変速機においては、上述のように、パワーローラ11,11が変位軸23,23の基端部23a,23aを中心に僅かに揺動することで、パワーローラ11,11を入力軸1(ディスク2,3)の軸方向に僅かに移動させて、各構成部材の弾性変形量の変化に対応させるようになっているが、より低コストにパワーローラ11,11を各構成部材の弾性変形量の変化に対応して移動可能とするが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
In such a toroidal type continuously variable transmission, as described above, the
例えば、図11に示すように、トラニオン15は、図10に示す支持板部16に代えて、支持梁部16aを有する。この支持梁部16aでは、外輪(パワーローラの外輪)に対向する内側面が円筒状凸面16bとされている。円筒状凸面16bの円筒部分の中心軸は、枢軸14,14の軸方向と平行となっている。また、円筒状凸面16bの中心軸は、枢軸14,14の中心軸に対して入力側ディスク2および出力側ディスク3の径方向外側となっている。すなわち、円筒状凸面16bの中心軸は、枢軸14,14の中心軸よりパワーローラから離れる側(図11(a)において右側)に偏芯した状態となっている。
For example, as shown in FIG. 11, the
また、パワーローラの外輪の支持梁部16aに対向する外側面側には、円筒状凸面16bの外径とほぼ同じ内径となる円筒状凹面が設けられ、当該円筒状凹面の内周面を円筒状凸面16bの外周面に係合した状態で、前記円筒状凸面16bの中心軸を回転中心としてパワーローラとともに外輪を左右に揺動可能となっている。
これにより、パワーローラを入力軸(ディスクの回転中心軸)の軸方向に僅かに移動させて、各構成部材の弾性変形量の変化に対応させることが可能となる。
Further, a cylindrical concave having an inner diameter substantially the same as the outer diameter of the cylindrical convex 16b is provided on the outer side facing the
As a result, the power roller can be slightly moved in the axial direction of the input shaft (rotational central axis of the disk) to correspond to changes in the amount of elastic deformation of each component.
ところで、近年、車体の軽量化・省燃費化が市場要求としてあり、トロイダル無段変速機も軽量化が進められており、これに伴ってパワーローラを支持するトラニオンについても軽量化が検討されている。
ところが、トラニオンにおいては、パワーローラが入出力側ディスクに挟み込まれることによって、当該パワーローラに押付力Fcが発生し、図11(a)に示すように、トラニオン15に当該押付力Fcの分力Fpr(=2Fc×cоsθ)が作用するため、これに耐え得るだけの剛性を保持しつつ大幅な軽量化を図るのは限界があり、困難であった。
なお、前記θは、押付力Fcの方向と、パワーローラの中心軸との成す角度(半頂角)である。
By the way, in recent years, weight reduction and fuel consumption reduction of the vehicle body are required as a market demand, and weight reduction of the toroidal continuously variable transmission has been promoted, and weight reduction is also considered for trunnion supporting the power roller along with this. There is.
However, in the trunnion, when the power roller is pinched by the input / output side disc, a pressing force Fc is generated on the power roller, and the force of the pressing force Fc is applied to the
The angle θ is an angle (half apex angle) between the direction of the pressing force Fc and the central axis of the power roller.
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、所定の剛性を保持しつつ大幅な軽量化を図ることができるトロイダル型無段変速機のトラニオンを提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-mentioned circumstances, and an object of the present invention is to provide a trunnion of a toroidal continuously variable transmission capable of achieving significant weight reduction while maintaining a predetermined rigidity.
前記目的を達成するために、本発明のトロイダル型無段変速機のトラニオンは、トロイダル型無段変速機の入力側ディスクと出力側ディスクとの間に挟持されたパワーローラを回転自在に支持し、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にある枢軸を中心に傾転するトロイダル型無段変速機のトラニオンにおいて、 前記トラニオンは、前記枢軸と平行な軸方向に延在する孔を前記枢軸より前記トラニオンの背面側に有し、この孔の前記トラニオンの背面側を向く内周面と、前記トラニオンの背面との間に、前記孔の直径より薄肉の梁部を有し、 前記パワーローラ側に潤滑油を供給するための油路が前記孔の内周面で開口し、前記孔内には、該孔内の油空間を狭めるための部材が挿入されていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the trunnion of the toroidal continuously variable transmission according to the present invention rotatably supports a power roller sandwiched between an input side disc and an output side disc of the toroidal continuously variable transmission. In a trunnion of a toroidal type continuously variable transmission which tilts about a pivot located at a twisted position with respect to a central axis of the input side disc and the output side disc, the trunnion is in an axial direction parallel to the pivot A beam portion having an extending hole on the back side of the trunnion from the pivot, and between the inner circumferential surface of the hole facing the back side of the trunnion and the back surface of the trunnion, a beam portion thinner than the diameter of the hole the a, the open oil passage for supplying lubricating oil to the power roller side in the inner circumferential surface of the hole, the said hole, is inserted member for narrowing the oil space in the pores Are characterized by Do.
本発明においては、トラニオンの前記枢軸と直交する方向の厚さを大きくしても、枢軸と平行な軸方向に延在する孔を枢軸よりトラニオンの背面側に有しているので、この孔の存在によってトラニオンの軽量化を図ることができる。また、この孔のトラニオンの背面側を向く内周面と、トラニオンの背面との間に梁部を有するので、この梁部によって上述したFprに耐え得るだけの所定の剛性を保持することができ、また、この梁部は孔の直径より薄肉であるので、軽量化にも寄与する。 したがって、所定の剛性を保持しつつ大幅なトラニオンの軽量化を図ることができる。 また、本発明においては、前記パワーローラ側に潤滑油を供給するための油路が前記孔の内周面で開口し、前記孔内には、該孔内の油空間を狭めるための部材が挿入されているため、この挿入される部材の全体容積の分、油空間を充満させる潤滑油の量を少なくすることができ、すなわち、油空間を潤滑油で充満させる時間を短縮することができ、したがって、トロイダル型無段変速機の起動時間を短くできる。 In the present invention, even if the thickness of the trunnion in the direction orthogonal to the pivot axis is increased, the hole extending in the axial direction parallel to the pivot axis is provided on the back side of the trunnion from the pivot axis. The presence of the trunnion makes it possible to reduce the weight of the trunnion. Further, since the beam portion is provided between the inner peripheral surface of the hole facing the back side of the trunnion and the back surface of the trunnion, the beam portion can maintain a predetermined rigidity enough to withstand the Fpr described above. Also, since this beam portion is thinner than the diameter of the hole, it also contributes to weight reduction. Accordingly, significant weight reduction of the trunnion can be achieved while maintaining a predetermined rigidity. In the present invention, an oil passage for supplying lubricating oil to the power roller side is opened at the inner peripheral surface of the hole, and a member for narrowing an oil space in the hole is provided in the hole. Since it is inserted, it is possible to reduce the amount of lubricating oil filling the oil space by the entire volume of the inserted member, that is, to shorten the time for filling the oil space with the lubricating oil. Therefore, the start-up time of the toroidal continuously variable transmission can be shortened.
本発明の前記構成において、前記トラニオンは、前記枢軸の中心軸と平行でかつ当該枢軸の中心軸より前記トラニオンの背面側に配置される軸を中心軸とし、かつ、前記パワーローラに設けられた円筒状凹面に係合する円筒状凸面を有し、
前記トラニオンの背面は、前記円筒状凸面の中心軸を軸とする仮想円筒面内に位置しているのが好ましい。
In the configuration of the present invention, the trunnion is provided on the power roller, with an axis parallel to the central axis of the pivot and located on the back side of the trunnion from the central axis of the pivot as a central axis Having a cylindrical convex surface engaged with the cylindrical concave surface;
It is preferable that the back surface of the trunnion be located in a virtual cylindrical plane whose axis is the central axis of the cylindrical convex surface.
このような構成によれば、トラニオンの背面が、円筒状凸面の中心軸を軸とする仮想円筒面内に位置しているので、円筒状凸面を、その中心軸を中心として工具によって円筒面状に研磨加工する際に、この工具がトラニオンの背面と干渉しないので、当該研磨加工を容易に行うことができる。 According to such a configuration, since the back surface of the trunnion is located in a virtual cylindrical surface centered on the central axis of the cylindrical convex surface, the cylindrical convex surface is cylindrically shaped by the tool around the central axis. During the grinding process, the grinding process can be easily performed since the tool does not interfere with the back surface of the trunnion.
請求項1に係る本発明によれば、梁部によって所定の剛性を保持しつつ孔の存在によって大幅なトラニオンの軽量化を図ることができる。
請求項2に係る本発明によれば、円筒状凸面を、その中心軸を中心として工具によって円筒面状に研磨加工する際に、この切削工具がトラニオンの背面と干渉しないので、当該研磨加工を容易に行うことができる。
According to the first aspect of the present invention, significant trunnion weight reduction can be achieved by the presence of the holes while maintaining a predetermined rigidity by the beam portion.
According to the second aspect of the present invention, when the cylindrical convex surface is ground into a cylindrical surface by a tool with its center axis as a center, the cutting tool does not interfere with the back surface of the trunnion, so It can be done easily.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態のトロイダル型無段変速機のトラニオンの特徴は、トラニオンに設けられた孔と梁部であるので、以下においては、この実施の形態の特徴部分について説明し、それ以外の共通部分については、図11示す従来のトラニオン15と同一の符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
Since the features of the trunnion of the toroidal type continuously variable transmission of the present embodiment are the hole and the beam portion provided in the trunnion, the characteristic portions of this embodiment will be described below, About the common part, the same reference numerals as those of the
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るトラニオン15Aを示すもので、(a)は斜視図、(b)は縦断面図、(c)は平断面図である。
図1に示すように、トラニオン15Aは、従来のトラニオン15の支持板部16に代えて、支持梁部16Aを有している。この支持梁部16Aの両端部に、この支持梁部16Aの内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20が設けられている。この折れ曲がり壁部20,20によって、トラニオン15Aには、図示しないパワーローラを収容するための凹状のポケット部Pが形成されている。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
First Embodiment
FIG. 1 shows a
As shown in FIG. 1, the
また、支持梁部16Aの、パワーローラの外輪に対向する内側面は円筒状凸面16bとなっている。この円筒状凸面16bの円筒部分の中心軸は、枢軸14,14の軸方向と平行となっている。
また、円筒状凸面16bの中心軸は、枢軸14,14の中心軸に対して入力側ディスク2および出力側ディスク3の径方向外側となっている。すなわち、円筒状凸面16bの中心軸は、枢軸14,14の中心軸よりパワーローラから離れる側(図1(a)において右側)に偏芯した状態となっている。
Further, an inner side surface of the
Further, the central axis of the cylindrical
また、パワーローラの外輪の支持梁部16Aに対向する外側面側には、円筒状凸面16bの外径とほぼ同じ内径となる円筒状凹面が設けられ、当該円筒状凹面の内周面を円筒状凸面16bの外周面に係合した状態で、前記円筒状凸面16bの中心軸を回転中心としてパワーローラとともに外輪が左右に揺動可能となっている。
これにより、パワーローラを入力軸(ディスクの回転中心軸)の軸方向に僅かに移動させて、各構成部材の弾性変形量の変化に対応させることが可能となる。
In addition, a cylindrical concave having an inner diameter substantially the same as the outer diameter of the cylindrical convex 16b is provided on the outer side facing the
As a result, the power roller can be slightly moved in the axial direction of the input shaft (rotational central axis of the disk) to correspond to changes in the amount of elastic deformation of each component.
また、トラニオン15Aの支持梁部16Aは、図11に示す従来のトラニオン15の支持梁部16aより軸方向と直交する方向の厚さが厚くなっている。この厚く形成された支持梁部16Aには、枢軸14と平行な軸方向に延在する円筒状の孔16cが形成されている。この孔16cは、上下両端が開口した貫通孔となっており、上下両端の開口部にそれぞれ埋栓17が圧入され、これによって孔16cはその上下端開口部が閉塞されている。
また、孔16cは枢軸14よりトラニオン15Aの背面15b側に配置されており、この孔16cの直径は後述する油路80〜82の直径より略4〜5倍程度の大きさとなっている。
そして、この孔16cのトラニオン15Aの背面15b側を向く内周面と当該背面15bとの間に梁部16dが形成されている。この梁部16dは、支持梁部16Aの上下端面間に延在して設けられ、孔16cの直径より薄肉なっている。
The
The
A
また、トラニオン15Aの背面15bは、図1(c)に示すように、円弧面状に形成されるとともに、円筒状凸面16bの中心軸を軸とする仮想円筒面K内に位置している。したがって、梁部16dの最大厚さ(枢軸14の軸方向と直交する方向の最大厚さ)は、仮想円筒面Kの中心を通る横方向の中心線Lと孔16cとの交点から、同中心線Lと仮想円筒面Kとの交点までの距離に相当する長さとなる。
Further, as shown in FIG. 1 (c), the
また、トラニオン15Aの内部には、油路80〜82が設けられている。油路80はトラニオン15A外から潤滑油を当該トラニオン15Aの内部に導入するための導入油路であって、トラニオン15Aの枢軸14の軸方向に対して傾斜して設けられ、前記孔16cの内周面に開口している。したがって、油路80を通る潤滑油は孔16cに供給されるようになっている。
油路81は、パワーローラ側に潤滑油を供給するものであり、油路80の途中で分岐し、トラニオン15Aの枢軸14の軸方向に対して傾斜して延びている。また、油路81はトラニオン15Aの下側の折り曲り壁部20に形成された壁面20aに開口し、当該開口からパワーローラの周面(トラクション面)に向けて潤滑油を吐出するようになっている。
油路82はパワーローラ側に潤滑油を供給するものであり、孔16cの内周面から支持梁部16Aの円筒状凸面16bに向けて枢軸14の軸方向に対して直交して設けられ、当該円筒状凸面16bに開口している。そして、この油路82の開口からパワーローラに設けられた油路に潤滑油を供給するようになっている。
Further,
The
The
本実施の形態によれば、トラニオン15Aの支持梁部16Aの枢軸14と直交する方向の厚さが従来のトラニオン15の支持梁部16aに比して大きくなっているが、この支持梁部16Aに、枢軸14と平行な軸方向に延在する孔16cが枢軸14よりトラニオンの背面15b側に形成されているので、この孔16cの存在によってトラニオン15Aの軽量化を図ることができる。
例えば、図2に示すように、本実施の形態のトラニオン15Aと従来のトラニオン15(図2において二点鎖線で示す。)を重ねて図示して比較すると、本実施の形態のトラニオン15Aと従来のトラニオン15とは、正面側から見ると同形状であるが、本実施の形態のトラニオン15Aの孔16cの中心軸の位置に従来のトラニオン15の背面15bが位置するとともに、本実施の形態のトラニオン15Aの支持梁部16Aは、従来のトラニオン15の支持梁部16aより、背面側の厚さが十分厚くなっている。しかし、この厚くなった部分は梁部16dを除いて孔16cであるので、この孔16cの存在によってトラニオン15Aの軽量化を図ることができる。
According to the present embodiment, the thickness in the direction orthogonal to the
For example, as shown in FIG. 2, when the
また、図1に示すように、孔16cのトラニオン15Aの背面15b側を向く内周面と、背面15bとの間に梁部16dを有するので、この梁部16dによって上述したFprに耐え得るだけの剛性を保持することができ、また、この梁部16dは孔16cの直径より薄肉であるので、軽量化にも寄与する。
したがって、上述したFprに耐え得るだけの所定の剛性を保持しつつ大幅なトラニオン15Aの軽量化を図ることができる。
Further, as shown in FIG. 1, since the
Therefore, the weight saving of the
(第2の実施の形態)
ところで、第1の実施の形態のトラニオン15Aにおいては、孔16cに一度潤滑油を充満させなければ、油路82からパワーローラ側に潤滑油を供給できない。
そこで、図3に示すように、本発明の第2の実施の形態のトラニオン15Bでは、潤滑油が充填される孔16cの油空間を狭くしている。このように、本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、油空間を狭くした点であるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
Second Embodiment
By the way, in the
Therefore, as shown in FIG. 3, in the
前記孔16cの略上半分には、上端開口部から挿入部材40が挿入されている。この挿入部材40は、軸部40aとこの軸部40aの上下端部にそれぞれ同軸に固定された円板40b,40cとを備えている。
An
上端の円板40bの直径は孔16cの直径より大きくなっており、この円板40bが孔16cの上端開口部に形成された円筒状の大径部に圧入等によって固定されている。また、下端の円板40cの直径は孔16cの直径とほぼ等しいか若干小さくなっており、この円板40cの外周面にOリング40dが設けられ、このOリング40dが孔16cの内周面に油密に圧接されている。軸部40aは、円板40cの下面が前記油路82より上方に位置するように長さが設定されている。また、孔16cの下端開口部には円板状の閉塞蓋42が油密に嵌め込まれている。
このようにして、孔16cの略下半分の領域が、孔16cの全体容積より略半分程度小さい油空間16eとなっている。
The diameter of the
In this manner, the region of the lower half of the
したがって、本実施の形態のトラニオン15Bでは、第1の実施の形態のトラニオン15Aに比して油空間16eを潤滑油で充満させる時間を短縮することができるという利点がある。このため、本実施の形態のトラニオン15Bを備えたトロイダル型無段変速機はその起動時間が前記トラニオン15Aを備えたものに比して短くなる。
Therefore, the
(第3の実施の形態)
図4は本発明の第3の実施の形態のトラニオン15Cを示す断面図である。このトラニオン15Cが第2の実施の形態のトラニオン15Bと異なる点は、油空間16eに樹脂等の軽量材料からなる充填物43を充填した点であり、その他の点は第2の実施の形態と同様であるので、第2の実施の形態と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
Third Embodiment
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the trunnion 15C of the third embodiment of the present invention. The difference between this trunnion 15C and the
本実施の形態では、孔16cの略下半分の領域である油空間16eに球状の樹脂からなる充填物43が複数充填されている。充填物43の形状は球状に限ることはないが、油路82に孔16cの内周面から入り込むことができない、大きさ、形状のものとする必要がある。また、充填物43の個数は、油路80から油空間16eに供給される潤滑油が油路82からスムーズに排出できるように調整する必要がある。
In the present embodiment, a plurality of
本実施の形態によれば、油空間16eに充填物43が充填されているので、これら充填物43の全体容積の分、油空間16eを充満させる潤滑油の量を少なくすることができる。したがって、第2の実施の形態のトラニオン15Bに比して油空間16eを潤滑油で充満させる時間をさらに短縮することができるという利点がある。
According to the present embodiment, since the
(第4の実施の形態)
図5は本発明の第4の実施の形態のトラニオン15Dを示す断面図である。このトラニオン15Dが第3の実施の形態のトラニオン15Cと異なる点は、当該トラニオン15Cでは、油空間16eに、球状の樹脂からなる充填物43を複数充填したのに代えて、本実施の形態のトラニオン15Dでは、樹脂等の軽量材料からなる円柱状の充填物44を1つ充填した点であり、その他の点は第2および第3の実施の形態と同様であるので、第2および第3の実施の形態と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
Fourth Embodiment
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a
本実施の形態では、孔16cの略下半分の領域である油空間16eに円柱状の樹脂からなる充填物44が一つ充填されている。この充填物44は、図5(b)に示すように、上下に離間して同軸に配置された一対の円柱体44a,44aと、これら円柱体44a,44aを繋ぐ繋ぎ部44bとを備えている。
円柱体44aの直径は、孔16cの内径とほぼ等しいか若干小さくなっている。繋ぎ部44bは円柱状に形成されており、円柱体44aより直径が短くなっている。したがって、この繋ぎ部44bの外周側には、断面凹状の周溝44cが周方向に沿って設けられている。
また、円柱体44a,44aの外周面には、軸方向に延在する断面凹状の縦溝44dが上下一直線状に設けられており、これら縦溝44d,44dの対向する端部は、周溝44cに開口している。なお、上側の円柱体44aの縦溝44dの上端は当該円柱体44aの上端面に開口し、下側の円柱体44aの縦溝44dの下端は当該円柱体44aの下端面に開口している。
In the present embodiment, an
The diameter of the
In addition,
また、このような構成の充填物44の高さは、前記油空間16eの高さ、つまり前記円板40cの下面と閉塞蓋42の上面との間の距離とほぼ等しくなっている。上述したように円柱体44aの直径は、孔16cの内径とほぼ等しいか若干小さくなっているので、充填物44を油空間16eに挿入することによって、当該油空間16eは、充填物44の周溝44cおよび縦溝44dを除いてほぼ当該充填物44によって充満されている。
また、充填物44は、その縦溝44dの上端部が油路82と連通し、かつ、周溝44cの一部および下側の縦溝44dの上端部が油路80と連通するようにして、油空間16eに充填されている。
Further, the height of the
The upper end of the
このようなトラニオン15Dでは、油路80から供給される潤滑油は、下側の縦溝44dおよび周溝44cに至り、さらに上側の縦溝44dを通って、当該縦溝44dの上端部から油路82に供給される。
In such a
本実施の形態によれば、油空間16eが、充填物44の周溝44cおよび縦溝44dを除いてほぼ当該充填物44によって充満されているので、第3の実施の形態のトラニオン15Cに比して油空間16eを潤滑油で充満させる時間をさらに短縮することができるという利点がある。
また、充填物44に、周溝44cおよび縦溝44dが設けられ、これらが油路80,82に連通しているので、周溝44cおよび縦溝44dが油路として機能する。したがって、油路80から供給される潤滑油を油路82にスムーズかつ確実に供給できる。
According to the present embodiment, the
Moreover, since the
(第5の実施の形態)
図6は本発明の第5の実施の形態のトラニオン15Eを示す断面図である。本実施の形態が第2の実施の形態と異なる点は、油空間16eにフィルター45を挿入した点であるので、以下ではこの点について説明し、第2の実施の形態と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
Fifth Embodiment
FIG. 6 is a cross-sectional
油空間16eには、円筒状のフィルター45が挿入されている。このフィルター45の直径は、孔16cの内径とほぼ等しいか若干小さくなっている。また、フィルター45の高さは、油空間16eの高さ、つまり前記円板40cの下面と閉塞蓋42の上面との間の距離とほぼ等しくなっている。したがって、フィルター45は、その外周面が油空間16eを形成する内周面に密接し、上下端部が円板40cと閉塞蓋42にそれぞれ当接するようにして、油空間16eに挿入されている。
A
フィルター45はその外周部に多数の小孔を有しており、油路80からこの小孔を通して油空間16eに潤滑油が供給されるが、当該潤滑油中に含まれるコンタミ(塵埃、加工屑等の不純物)は小孔を通過できず、当該フィルター45によって捕捉される。
このように、本実施の形態によれば、油空間16eにフィルター45が設けられているので、コンタミ防止機能があり、パワーローラ側へのコンタミ混入を未然に防止できる。
The
As described above, according to the present embodiment, since the
なお、本実施の形態において、第3の実施の形態において使用した球状の樹脂からなる充填物43や、第4の実施の形態において使用した円柱状の樹脂からなる充填物44をフィルター45の内側に充填してもよい。このようにすれば、フィルター45の内側の油空間16eを潤滑油で充満させる時間を短縮することができるので、トロイダル型無段変速機の起動時間を短縮できる。
In the present embodiment, the
(第6の実施の形態)
図7は本発明の第6の実施の形態のトラニオン15Fを示す断面図である。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、支持梁部16Aに設けられた孔16cの上下端開口部を閉塞する構造にあるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
Sixth Embodiment
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a
孔16cにはその下端開口部から軸部材46が孔16cと同軸に挿入され、この軸部材46と孔16cの内周面との間には所定の間隔が設けられている。また、軸部材46はその下端部に円板状のフランジ部46bを有しており、このフランジ部46bが孔16cの下端部に形成された円筒状の大径部に油密に嵌合されている。また、軸部材46の上端部には雄ねじ部46cが形成されており、この雄ねじ部46cにナット部材47が螺合されている。
ナット部材47は孔16cの上端開口部に形成された円筒状の大径部に嵌り込んでいる。また、ナット部材47は、その外周部に環状の当接部47aを有しており、この当接部47aは前記円筒状の大径部の下面に油密に当接している。
The
The nut member 47 is fitted into a cylindrical large diameter portion formed in the upper end opening of the
このような軸部材46は、そのフランジ部46bまたはナット部材47を所定の工具を使用して軸回りに締め付ける方向に回すと、フランジ部46bとナット部材47とが互いに近付くように締め付けられる。したがって、ナット部材47とフランジ部46bとは、それぞれ孔16cの上下端部にそれぞれ形成された円筒状の大径部の下面と上面とに圧接されて固定される。
Such a
このように本実施の形態によれば、軸部材46とナット部材47によるねじ止めによって孔16cの上下端開口部を閉塞できるので、第1の実施の形態における埋栓17の圧入により孔16cの上下端開口部を閉塞する場合に比して、当該上下端開口部を強固に閉塞できる。したがって、トロイダル型無段変速機に組み込まれたトラニオン15Fが動作中に弾性変形した場合でも、確実に孔16cの上下端開口部を閉塞して、油漏れを防止できる。
また、孔16cに軸部材46が挿入されているので、この軸部材46の容積の分、油空間16eに充填される潤滑油の量を少なくすることができる。したがって、第1の実施の形態のトラニオン15Aに比して油空間16eを潤滑油で充満させる時間を短縮することができるという利点がある。
As described above, according to the present embodiment, the upper and lower end openings of the
Further, since the
(第7の実施の形態)
図8は本発明の第7の実施の形態のトラニオン15Gを示す断面図である。本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、支持梁部16Aに設けられた孔16cの上下端開口部を閉塞する構造にあるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施の形態と共通構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
Seventh Embodiment
FIG. 8 is a cross-sectional
孔16cにはその下端開口部から軸部材48が孔16cと同軸に挿入され、この軸部材48と孔16cの内周面との間には所定の間隔が設けられている。また、軸部材48はその下端部に円板状のフランジ部48bを有しており、このフランジ部48bが孔16cの下端部に形成された円筒状の大径部にOリング48cを介して油密に嵌合されている。また、軸部材48の上端部には周溝が形成され、この周溝に止め輪49が嵌め込まれている。
また、孔16cの上端開口部に形成された円筒状の大径部には、円板状の埋栓51が嵌り込んでいる。この埋栓51の上面には止め輪49が圧接しており、これによって、埋栓51はOリング51aを介して前記大径部に油密に嵌り込んでいる。
A
Also, a disc-
本実施の形態によれば、軸部材48と埋栓51と止め輪49によって、孔16cの上下端開口部を閉塞できるので、第1の実施の形態における埋栓17の圧入により孔16cの上下端開口部を閉塞する場合に比して、当該上下端開口部を強固に閉塞できる。したがって、トロイダル型無段変速機に組み込まれたトラニオン15Gが動作中に弾性変形した場合でも、確実に孔16cの上下端開口部を閉塞して、油漏れを防止できる。
According to the present embodiment, the upper and lower end opening portions of the
また、軸部材48の下端のフランジ部48bおよび埋栓51にはそれぞれOリング48c,51aが設けられているので、油漏れをより確実に防止できる。
また、孔16cに軸部材48が挿入されているので、この軸部材48の容積の分、油空間16eに充填される潤滑油の量を少なくすることができる。したがって、第1の実施の形態のトラニオン15Aに比して油空間16eを潤滑油で充満させる時間を短縮することができるという利点がある。
Further, since the O-
Further, since the
なお、第2〜第7の実施の形態のトラニオン15B〜15Gでも、第1の実施の形態のトラニオン15Aと同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
また、第1〜第7の実施の形態では、円筒状凸面16bを有する支持梁部16Aを備えたトラニオン15A〜15Gを、本発明に適用した場合を例にとって説明したが、本発明は、円筒状凸面16bではなく、図10に示すように、平坦面を有する支持板部を備えたトラニオンにも適用することができる。
It is needless to say that the same effects as the
In the first to seventh embodiments, the
また、本発明は、シングルキャビティ式やダブルキャビティ式などのハーフトロイダル型無段変速機のトラニオンに適用することができ、特に、トラニオンが支持板部または支持梁部と、これらの両端部に設けられた折り曲り壁部とを備えたトラニオンに好適に適用することができる。 Further, the present invention can be applied to trunnions of a half cavity type continuously variable transmission such as a single cavity type or a double cavity type, and in particular, trunnions are provided at a support plate portion or a support beam portion and both ends thereof. It can apply suitably to the trunnion provided with the bent wall part.
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ
14 枢軸
15A〜15G トラニオン
15b トラニオンの背面
16b 円筒状凸面
16c 孔
16d 梁部
K 仮想円筒面
Claims (2)
前記トラニオンは、前記枢軸と平行な軸方向に延在する孔を前記枢軸より前記トラニオンの背面側に有し、
この孔の前記トラニオンの背面側を向く内周面と、前記トラニオンの背面との間に、前記孔の直径より薄肉の梁部を有し、
前記パワーローラ側に潤滑油を供給するための油路が前記孔の内周面で開口し、前記孔内には、該孔内の油空間を狭めるための部材が挿入されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機のトラニオン。 A power roller sandwiched between an input disc and an output disc of a toroidal continuously variable transmission is rotatably supported, and is in a twisted position with respect to a central axis of the input disc and the output disc. In a toroidal continuously variable transmission trunnion that tilts about a pivot,
The trunnion has an axially extending hole parallel to the pivot axis on the back side of the trunnion from the pivot axis,
Between the inner circumferential surface of the hole facing the back side of the trunnion and the back surface of the trunnion, there is a beam portion thinner than the diameter of the hole ,
An oil passage for supplying lubricating oil to the power roller side is opened at an inner peripheral surface of the hole, and a member for narrowing an oil space in the hole is inserted in the hole. Trunnion of toroidal type continuously variable transmission.
前記トラニオンの背面は、前記円筒状凸面の中心軸を軸とする仮想円筒面内に位置していることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機のトラニオン。 The trunnion has an axis parallel to the central axis of the pivot and located on the back side of the trunnion from the central axis of the pivot as a central axis, and engages with a cylindrical concave surface provided on the power roller Has a cylindrical convex surface,
The trunnion of a toroidal type continuously variable transmission according to claim 1, wherein the back surface of the trunnion is located in a virtual cylindrical surface around the central axis of the cylindrical convex surface.
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