JP2008002599A - Toroidal type stepless speed change device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。 The present invention relates to a toroidal continuously variable transmission that can be used for transmissions of automobiles and various industrial machines.
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図2および図3に示すように構成されている。図2に示すように、ケーシング50の内側には入力軸1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
For example, a double-cavity toroidal continuously variable transmission used as a transmission for an automobile is configured as shown in FIGS. As shown in FIG. 2, the
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板(ローディングカム)7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁(中間壁)13に対しアンギュラ玉軸受107を介して支持されるとともに、この仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
The
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2,2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面;トラクション面とも言う)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面;トラクション面とも言う)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図3参照)が回転自在に挟持されている。
The
図2中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図2の右面)は、入力軸1の外周面に形成されたねじ部に螺合されたローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
A
図2のA−A線に沿う断面図である図3に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
As shown in FIG. 3 which is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 2, both the
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、支持ポスト64,68を支点として揺動できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
The pair of
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
Therefore, the
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
Since the first and
図3に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図3においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図3の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
As shown in FIG. 3, inside the
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
A
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図3の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受(傾転軸受)30を介して揺動自在(傾転自在)に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図3の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は円筒面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
Further, as described above, the
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図3で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
The
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
Further, between the outer surface of the
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
The thrust needle bearing 25 is sandwiched between the inner surface of the
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図3の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
Further, driving rods (shaft portions extending from the pivot shaft) 29 and 29 are respectively provided at one end portions (lower end portions in FIG. 3) of the
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
In the case of the toroidal continuously variable transmission configured as described above, the rotation of the
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図3の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
When changing the rotational speed ratio between the
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
As a result, the contact position between the
ところで、上記構成のトロイダル型無段変速機においては、ローディングナット9を取り付ける側の反対側の入力軸1の部位が太くなっているため、ローディングナット9を取り付ける側からディスク2,3を取り付ける構造になっている。すなわち、図4に示す更なる従来構造(図2および図3と同一の構成要素については同一の参照符号を付してその説明を省略する)を例にとって説明すると、前述した従来構造と同様に、一対の出力側ディスク3はそれぞれ、対応する入力側ディスク2と対向するように入力軸1の中央部に位置して出力歯車4と結合されており、仕切壁13を介してケーシング50に支持されている。また、入力軸1は、回転トルクが入力される第1の端部としての鍔部1dと、これと反対側に位置する第2の端部1eとを有するとともに、第1および第2の端部1d,1eに配置される軸受100,101と第1および第2の端部1d,1e間の中央部に配置される軸受5,5とにより支持されている。また、入力軸1の鍔部1dとカム板7との間には、スラスト荷重を支承自在なアンギュラ玉軸受190が介挿されている。また、鍔部(第1の端部)1dに隣接する図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間には第1の皿ばね8が設けられ、第2の端部1eに隣接する図中右側に位置する入力側ディスク2とローディングナット9との間には第2の皿ばね10が設けられている。これらの皿ばね8,10は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面(トラクション面)11a,11aとの当接部に予圧を付与する。
By the way, in the toroidal type continuously variable transmission having the above-described configuration, the portion of the
このように、図2および図3に示した従来構造も含めて、図4の構造においても、ローディングナット9を取り付ける側である入力軸1の第2の端部1eの反対側の第1の端部1dは外径が大きくなっているため、ローディングナット9を取り付ける側である第2の端部1eからディスク2,3を取り付ける必要がある。そのため、ローディングナット9が螺合される入力軸1のねじ部1gは、少なくともその外径がディスク2,3の内径よりも小さくなっている必要がある。その一方で、無負荷でもトラクションドライブを行なわせるためにディスク2,3とパワーローラ11との間に1GPa程度の面圧を発生させる必要があり、その結果、前記ねじ部1gでのローディングナット9の締め付けにより非常に大きな軸方向力が発生している。つまり、細いねじ部1gで大きな軸力を発生させる必要があるが、これを改善して入力軸1のねじ部の強度を高めることが望ましい。
As described above, in the structure of FIG. 4 including the conventional structure shown in FIGS. 2 and 3, the first end on the opposite side of the
また、入力軸1は、それ自体を軸受5,5の軌道面にするため、また、大きな力を伝達するため、浸炭し表面硬度を上げているが、逆に前記ねじ部1gは浸炭により脆性が増してしまう。そのため、前記ねじ部1gには防炭剤を塗布しているが、防炭剤の塗布が十分でない場合や均一に塗布できない場合があり、品質を一定に保つのに手間が必要になる。前記ねじ部1gに余計な肉を付けて浸炭し、その後、浸炭層を除去してからねじを加工する方法もあるが、浸炭層を除去することは簡単ではなく、製造コストが上昇してしまう。
Further, the
これに関連して、特許文献1では、固定部材としてコッタを用いることにより以上の問題を解決しようとしている。このようなコッタを用いる場合も入力軸1に係止溝(コッタ溝)を切るため、入力軸1の外径は細くなってしまうが、ねじ底がV字状の切り欠きに近い形状であるのに対してコッタ溝はそのような形ではないため、ねじ部に比べて応力集中を起こし難い。そのため、応力に対する保証もし易くなる。
In relation to this,
しかしながら、特許文献1に開示されるようにコッタを用いる場合でも、前記ねじ部1gにおける細径化およびそれに伴う軸強度(応力集中)の問題の解決は不十分であり、また、皿ばね8,10の力に抗して係止溝に環状部品を挿入しなければならないため、組立工程が煩雑化するといった問題もある。
However, even when a cotter is used as disclosed in
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、入力軸のねじ部の強度を高めつつローディングナットを締結することができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a toroidal continuously variable transmission that can fasten a loading nut while increasing the strength of a threaded portion of an input shaft.
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、回転トルクが入力される入力軸と、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に前記入力軸に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、前記入力側ディスクと前記出力側ディスクとの間に挟持された複数のパワーローラと、前記入出力側ディスクと前記パワーローラとの間に所定の押し付け力を付与する押圧装置と、前記入力軸に螺合されるとともに前記押圧装置により発生するスラスト荷重を支持するローディングナットとを備えたトロイダル型無段変速機において、前記入力軸は、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの少なくとも一方を支持するディスク支持部と、前記ローディングナットが螺合されるねじ部が形成されたナット螺合部とを有し、前記ナット螺合部のねじ底の径が前記ディスク支持部の外径よりも大きいことを特徴とする。
To achieve the above object, the toroidal continuously variable transmission according to
この請求項1に記載された発明においては、入力軸のナット螺合部のねじ底の径がディスク支持部の外径よりも大きく設定されているため、ナット螺合部のねじ部の強度が従来よりも増し、この部位での入力軸の強度を高めることができるとともに、応力集中に対する保証もし易くなる。 In the first aspect of the invention, since the diameter of the screw bottom of the nut screwing portion of the input shaft is set larger than the outer diameter of the disk support portion, the strength of the screw portion of the nut screwing portion is high. It is possible to increase the strength of the input shaft at this portion, and it is easy to guarantee stress concentration.
また、請求項2に記載されたトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載された発明において、前記押圧装置により発生するスラスト荷重を、前記ローディングナットの反対側において、前記入力軸の係止溝に係止されたコッタにより支持することを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, there is provided a toroidal continuously variable transmission according to the first aspect of the present invention, wherein the thrust load generated by the pressing device is applied to the input shaft on the opposite side of the loading nut. It is supported by a cotter locked in a stop groove.
この請求項2に記載された発明においては、押圧装置により発生するスラスト荷重を、ローディングナットの反対側において、入力軸の係止溝に係止されたコッタにより支持するようにしているため、ねじに比べて応力の保証がし易くなる。すなわち、コッタを用いる場合も入力軸にコッタ用の係止溝(コッタ溝)を形成するため、その分、入力軸の外径は細くなってしまうが、ねじ底がV字状の切り欠きに近い形状であるのに対して係止溝はそのような鋭い形ではないため、ねじ部に比べて応力集中を起こし難く、したがって、応力に対する保証がし易くなる。なお、本構成においては、ローディングナットを取り付ける前にコッタを取り付ければ、各ディスクとパワーローラとの接触部に予圧を付与する予圧用のばねの力が働かないため、組み立てが容易になる。
In the invention described in
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、入力軸のナット螺合部のねじ底の径がディスク支持部の外径よりも大きく設定されているので、入力軸のねじ部の強度を高めつつローディングナットを締結することができる。 According to the toroidal type continuously variable transmission of the present invention, since the diameter of the screw bottom of the nut screwing portion of the input shaft is set larger than the outer diameter of the disc support portion, the strength of the screw portion of the input shaft is increased. The loading nut can be fastened.
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、入力軸の構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図2ないし図4と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The feature of the present invention lies in the structure of the input shaft, and other configurations and operations are the same as those of the conventional configuration and operations described above. Therefore, only the features of the present invention will be referred to below, and the rest These parts are simply described with the same reference numerals as those in FIGS.
図1は本発明の実施形態を示している。図示のように、回転トルクが入力される入力軸1には、それぞれの内側面同士を互いに対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に入力側ディスク2および出力側ディスク3が支持されている。また、図示を簡略化しているが、一体型の出力側ディスク3は、入力軸1との間に介在された軸受によって、入力軸1に対して回転自在に支持されており、また図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプラインを介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2,2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、図示しないが、入力側ディスク2と出力側ディスク3との間には複数のパワーローラが挟持されている。
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention. As shown in the figure, the
入力軸1は、大径鍔部としての第1の端部1dと、これと反対側に位置する小径部としての第2の端部1eと、入力側ディスク2および出力側ディスク3を支持するディスク支持部1fとを有している。したがって、本構成の場合、入力側ディスク2および出力側ディスク3は第2の端部1e側から組み立てられる(入力軸1に対して取り付けられる)。
The
第1の端部1dは、ねじ部200が形成されたナット螺合部1dとして設けられており、ねじ部200にはローディングナット9が螺合されている。ローディングナット9と入力側ディスク2との間には、各ディスク2,3と前記パワーローラとの接触部に押圧力を付与するための押圧装置300が介挿されている。押圧装置300としては、ローディングカム式などの機械式押圧装置のほか、油圧式の押圧装置などを用いることができる。この押圧装置300には、各ディスク2,3と前記パワーローラとの接触部に予圧を付与するための予圧用ばねも設けられており、ねじ部200にローディングナット9を螺合して押圧装置300を締め付けることにより、予圧用ばねの弾力を調整して、各ディスク2,3と前記パワーローラとの接触部に作用する予圧を調整できるようになっている。なお、予圧用ばねは、押圧装置300とは別に設けるようにしてもよいし、さらに設置位置も他の場所でもよく、例えば、後述するコッタ259と入力側ディスク2との間などに設置するようにしてもよい。
The
また、本実施形態においては、ナット螺合部1dのねじ底の径Dがディスク支持部1fの外径dよりも大きく設定されている。また、入力軸の第2の端部1eに形成された係止溝(コッタ溝)240には、コッタ(係止環)250が係止されている。このコッタ250およびローディングナット9は、押圧装置300並びに各ディスク2,3および前記パワーローラの両側に配置され、各ディスク2,3および前記パワーローラの入力軸1の軸方向の変位を規制しているとともに、押圧装置300により発生するスラスト荷重(入力軸1の軸方向の荷重)を支持する。
In the present embodiment, the diameter D of the screw bottom of the
このように、本実施形態では、入力軸1のナット螺合部1dのねじ底の径Dがディスク支持部1fの外径dよりも大きく設定されているので、ナット螺合部1dのねじ部200の強度が従来よりも増し、この部位での入力軸1の強度を高めることができる。また、応力集中に対する保証もし易くなる。
Thus, in this embodiment, since the diameter D of the screw bottom of the
また、本実施形態では、押圧装置300により発生するスラスト荷重を、ローディングナット9の反対側において、入力軸1の係止溝240に係止されたコッタ250により支持するようにしているので、ねじに比べて応力の保証がし易くなる。すなわち、コッタ250を用いる場合も入力軸1にコッタ用の係止溝240を切るため、その分、入力軸1の外径は細くなってしまうが、ねじ底がV字状の切り欠きに近い形状であるのに対してコッタ溝240はそのような鋭い形ではない(断面が矩形の凹溝)ため、ねじ部に比べて応力集中を起こし難く、したがって、応力に対する保証がし易くなる。
なお、本実施形態においては、ローディングナット9を取り付ける前にコッタ250を取り付ければ、予圧用ばねの力が働かないため、組み立てが容易になる。
In the present embodiment, the thrust load generated by the
In this embodiment, if the
なお、前述の実施の形態では、入力軸1のディスク支持部1fが入力側ディスク2,2および出力側ディスク3の両方を支持するようにしたが、入力軸のディスク支持部が入力側ディスクおよび出力側ディスクのうちの一方を支持するようにしてもよい。例えば、入力側ディスクおよび出力側ディスクのうちの一方を、ケーシングに軸受を介して支持するようにしてもよい。
In the above-described embodiment, the disk support portion 1f of the
また、前述の実施の形態では、押圧装置300をローディングナット9と左側の入力側ディスク2との間に設けたが、他の場所に設けてもよく、例えば、コッタ250と右側の入力側ディスク2との間に設けるようにしてもよい。
In the above-described embodiment, the
また、前述の実施の形態では、ローディングナット9の反対側において、各ディスク2,3および前記パワーローラの入力軸1の軸方向の変位を規制するとともに、押圧装置300により発生するスラスト荷重(入力軸1の軸方向の荷重)を支持するのに、コッタ250を用いたが、これに代えて、他のものを用いてもよい。
In the above-described embodiment, the axial displacement of the
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機の他、トラニオンが無いフルトロイダル型無段変速機にも適用することができる。 The present invention can be applied to a full toroidal continuously variable transmission having no trunnion, in addition to various half toroidal continuously variable transmissions such as a single cavity type and a double cavity type.
1 入力軸
1d ナット螺合部
1f ディスク支持部
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
9 ローディングナット
11 パワーローラ
240 係止溝
250 コッタ
300 押圧装置
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記入力軸は、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの少なくとも一方を支持するディスク支持部と、前記ローディングナットが螺合されるねじ部が形成されたナット螺合部とを有し、前記ナット螺合部のねじ底の径が前記ディスク支持部の外径よりも大きいことを特徴とするトロイダル型無段変速機。 An input shaft to which rotational torque is input, an input-side disk and an output-side disk supported on the input shaft so as to be concentrically and freely rotatable with their inner surfaces facing each other, and the input-side disk And a plurality of power rollers sandwiched between the output side disk, a pressing device that applies a predetermined pressing force between the input / output side disk and the power roller, and screwed to the input shaft And a toroidal continuously variable transmission provided with a loading nut for supporting a thrust load generated by the pressing device,
The input shaft includes a disk support portion that supports at least one of the input side disc and the output side disc, and a nut screwing portion in which a screw portion into which the loading nut is screwed is formed, and the nut A toroidal continuously variable transmission, wherein a diameter of a screw bottom of a screwing portion is larger than an outer diameter of the disk support portion.
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JP2006173506A JP2008002599A (en) | 2006-06-23 | 2006-06-23 | Toroidal type stepless speed change device |
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JP2014062569A (en) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Nsk Ltd | Toroidal type continuously variable transmission |
CN103982631A (en) * | 2014-05-26 | 2014-08-13 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | Auxiliary assembly mechanism of transmission shaft |
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2006
- 2006-06-23 JP JP2006173506A patent/JP2008002599A/en not_active Withdrawn
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