JP6424418B2 - 光学素子、投影装置および計測装置並びに製造方法 - Google Patents

光学素子、投影装置および計測装置並びに製造方法 Download PDF

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本発明は、出射光束の光量を均一化する光学素子、投影装置および計測装置並びに製造方法に関する。
レンズの屈折作用を利用すると、入射した光をある範囲に広げて照射できる。さらに、レンズアレイを用いることで、入射光束内の光量分布を均一化して出射できる。
このような技術の一例が、特許文献1、2に記載されている。例えば、特許文献1には、レーザ照明装置や画像表示装置において、スペックルノイズの除去と、均一照明と、小型化を達成するために、レーザ光源と、複数の微少要素レンズが並べて配置される第1のレンズと、第1のレンズよりも大きな有効径を有し、複数の微少要素レンズによってそれぞれ広げられたレーザ光の広がり角を補償する第2のレンズとを備えることが記載されている。
また、特許文献2には、マイクロレンズを用いてヘッドアップディスプレイの視野角を広げる技術が記載されている。
特許第4880746号公報 特開2010−145745号公報
特許文献1,2に記載されているように、光量の不均一が問題となっており、マイクロレンズアレイを用いれば入射光束内の光量の均一化が可能である。しかし、マイクロレンズアレイを構成する個々のレンズが球面形状である場合には、照射範囲が広角になった場合に当該素子からの出射光束の光量に不均一が生じる問題があった。
すなわち、アレイ構造によって入射光束内の光量を均一化できるが、個々のレンズの出射光束の光量分布に不均一が生じていると、各レンズの出射光束の重ね合わせである素子からの出射光束の光量にも不均一が生じてしまう。この問題は、照射範囲が広角になった場合に顕著に現れる。
そこで、本発明は、照射範囲が広角になった場合においても、出射光束の光量を均一化できる光学素子、投影装置および計測装置並びに製造方法の提供を目的とする。
本発明による光学素子は、透明基材の一方の面に複数のレンズが形成されており、各レンズは隣接するレンズと隙間なく配置され、境界部分において互いに接しており、各レンズのレンズ面の形状は凹レンズ型の放物面形状であり、各レンズの出射光の最大出射角度が20度以上であり、各レンズの少なくともいずれかの方向におけるサグ量が20μm以上であり、隣接するレンズの境界部分において、互いのレンズのレンズ面が放物面形状でなくなる変曲点を結んだ距離が最大で5μm以下であり、変曲点を結んだ領域である変曲領域の断面形状が曲面であることを特徴とする。
また、光学素子は、各レンズの出射光の最大出射角度が30度以上であってもよい。また、光学素子は、各レンズに平行光が入射した場合の投影面上の照射範囲が矩形であるとともに、前記投影面上の照射範囲内において周辺部分の光強度に対する中心部分の光強度の比が0.9以上1.1未満であってもよい
また、光学素子は、透明基材の他方の面に、レンズへの入射光を収束または発散させる第2のレンズが形成されていてもよい。また、光学素子において、複数のレンズは周期性を有し、該周期性に応じて発生する1次回折光の回折角をθ とするとき、複数のレンズが形成されている面に入射する光束の進行方向に対する広がり角がθ /2以上であってもよい。
また、本発明による投影装置は、像形成光を出射する投影部を備え、投影部は、当該投影部から出射される像形成光の照射範囲を広げるための光学素子として、上述の光学素子のいずれかを含むことを特徴とする。
また、本発明による計測装置は、検査光を出射する投影部と、投影部から出射された検査光が被測定物に照射されることによって生じる散乱光を集光する撮像レンズと、撮像レンズによって集光された光を受光する撮像素子とを備え、投影部は、当該投影部から出射される検査光の照射範囲を広げるための光学素子として、上述の光学素子のいずれかを含むことを特徴とする。
本発明によれば、照射範囲が広角になった場合においても、出射光束の光量を均一化できる。
第1の実施形態にかかる光学素子10の例を示す模式図である。 光学素子10において各レンズ11が独立して配置される例を示す模式断面図である。 光学素子10におけるレンズアレイのレンズの例を示す説明図である。 光学素子10における各レンズ11の境界部を拡大して示す説明図である。 第1の実施形態にかかる光学素子10の他の例を示す模式断面図である。 光学素子10に平行光である光束21を入射した場合の各レンズ11からの出射光束の例を模式的に示した模式図である。 入射した光束21の光量分布の例を示すグラフである。 第2の実施形態の投影装置30の構成例を示す模式図である。 投影部31のより具体的な構成例を模式的に示す模式図である。 第3の実施形態の計測装置50の構成例を示す模式図である。 第1の実施形態の光学素子10の実施例である例1〜4、9、10と、比較例である例5〜8の各種パラメータを示す説明図である。 第1の実施形態の光学素子10の実施例である例1〜4、9、10と、比較例である例5〜8の各種パラメータを示す説明図である。 例1および例5による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。 例2および例6による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。 例3および例7による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。 例4および例8による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。 例1〜8による投影面上の光強度分布における中心部分の強度に対する周辺部分の強度の比を周辺部分の出射角に対してプロットしたグラフである。 例9による投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。 例10の構成を示す模式図である。 例10による投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。 各レンズ11の配置に不規則性を導入した光学素子10の例を示す説明図である。 各レンズ11の配置に不規則性を導入した光学素子10の他の例を示す説明図である。 レンズ部の形成方法の他の例を模式的に示す説明図である。 レンズ部の形成方法の他の例を模式的に示す説明図である。 例11における初期孔の形状とレンズ面の形状を示す断面図である。 例12における初期孔の形状とレンズ面の形状を示す断面図である。
実施形態1.
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態にかかる光学素子10の例を示す模式図である。なお、図1(a)は本実施形態の光学素子10の模式平面図であり、図1(b)は本実施形態の光学素子10の模式断面図である。
図1に示す光学素子10は、透明基材12上に、複数のレンズ11がアレイ状に並んで形成されている。以下、透明基材12上に並んで形成された複数のレンズ11を、レンズアレイと呼ぶ場合がある。図1(a)に示すように、レンズアレイを構成する各々のレンズ11の基材面での外周形状は多角形であるのが好ましい。すなわち、各レンズ11が独立して配置されるのではなく、互いに接して境界が多角形となるように配置、形成されているのが好ましい。なお、レンズが接するとは、より具体的には、一方のレンズのレンズ面の一部と他方のレンズのレンズ面の一部とが接合することをいう。
図2は、各レンズが独立して配置される例を示す模式断面図である。図2に示すように、レンズが独立して配置されるレンズアレイの場合、透明基材12上に平坦な領域(以下、平坦部という。)が設けられる。この平坦部13は、出射角度を広げる効果がないため、入射光をそのまま直進光として出射させる。このような直進光が生じると、ゴーストなどの迷光の原因となりうる。このため、平坦部13が設けられる場合には平坦部13を遮光することが好ましい。すなわち、平坦部13が設けられた領域には遮光層を設けることが好ましい。ただし、平坦部13に遮光層を設けると投影像に用いる光の利用効率が低下するので、平坦部13を設けないのがより好ましい。
また、2以上の大きさの異なるレンズ11を用いる場合や、平坦部を遮光しても利用効率上問題がない場合には、各レンズ11を平面上にランダムに配置してもよい。このようにすることでレンズアレイの周期性を解消し、後述の回折の影響を低減してもよい。
図21(a)は、各レンズ11の配置に不規則性を導入した光学素子10の例を示す模式平面図であり、図21(b)は図21(a)に示す光学素子10のL−L’断面図である。図21(a)において、「●」は各レンズ11の頂点位置を示している。図21(a)に示すように、各レンズ11の頂点位置は平面内に不規則に配置されている。また、図21(b)に示すように、各レンズ11の頂点の深さ方向の位置も異なっている。以下、各レンズ11の深さ方向の位置の分布幅をΔhという。なお、図21には、平面上の位置および深さ方向の位置の両方に不規則性を導入した例が示されているが、どちらか一方に不規則性を導入することでも回折の影響を低減できる。
また、図22(a)は規則配置を基準に不規則性を導入した光学素子10の例を示す要部平面図であり、図22(b)は図22(a)に示す光学素子10のL−L’断面の一部を示す要部断面図である。各レンズ11の配置の不規則性が大きくなると、各レンズの形状が所望の形状とずれることで所定の投影面以外に照射される光量が大きくなる。このような大きな不規則性を導入することを防ぐ方法として、図22(a)に示すような規則配列を基準とする方法が挙げられる。図22(a)における「×」印は、規則配列の例を示している。なお、規則配列は図22(a)に示すような各軸方向に一定の間隔で点が並ぶものに限られず、配置したいレンズの数に応じた点が2次元平面上に所定の規則に従って並んだものであればよい。このような規則配列を基準として不規則性を導入してもよい。例えば、規則配列のある点からその近隣の点までの距離の1/2の位置に引いた垂線によって囲まれる領域内に頂点を分布させてもよい。なお、規則配列のある点からその近隣の点までの距離の1/4の位置に引いた垂線によって囲まれる領域内に頂点を分布させるとより好ましく、規則配列のある点からその近隣の点までの距離の1/8の位置に引いた垂線によって囲まれる領域内に頂点を分布させるとより好ましい。
図22(b)における破線は、同一のレンズ形状を有するレンズアレイが図22(a)に示す位置15aと位置15bに頂点を有する場合のレンズ形状を示している。この場合、2つのレンズの境界は図22(b)に境界16bで示すような位置になる。このとき、境界16bにおける2つのレンズ、具体的には位置15aと位置15bを頂点とする破線で示した2つのレンズの傾斜角度は一致しているため拡散角度も一致する。ここで、レンズの傾斜角度とは曲面の法線方向とレンズの厚み方向のなす角度である。
一方、図22(b)に示す例のように、高さ方向で頂点位置が異なるようにレンズを配置する場合、2つのレンズの境界は図22(b)に境界16aで示すような位置になる。このように境界が頂点15aと頂点15bを2等分した位置からずれ、一方のレンズの傾斜角度が所定のレンズの傾斜角度よりも大きく、他方のレンズの傾斜角度が所定のレンズの傾斜角度よりも小さくなる。このことによって所定の投影面以外に照射される光量が大きくなる。したがって、高さ方向の頂点位置の分布幅Δhは小さいことが好ましい。その一方で、回折の影響を低減するためには各頂点位置を透過する各光線によって生じる光路差をある程度大きくすることで干渉を生じさせ光を拡散させる必要がある。
一般的な回折格子の場合、凹凸によって生じる光路差によって直進透過する光(0次回折光)以外の光が生じるが、φ=(凹凸によって発生する光路差)/(波長)として、0次回折効率はcos(πφ)に比例し、φが1/4のときに0次回折効率は50%となる。以上より各レンズ11の屈折率をn1、各レンズ11の周囲の媒質の屈折率をn2、入射する光束の波長をλとすると、1/4≦|(n1−n2)Δh|/λ≦10を満たすと好ましく、上限が5以下であるとより好ましく、2以下であるとより好ましい。
また、各レンズ11の頂点の深さ方向の位置の分布として任意の深さに分布させるのではなくいくつかの水準を設け、それらの水準に各レンズ11の頂点の深さ位置が分布するように各レンズ11の頂点の深さ位置を制御してもよい。この場合、2水準以上あれば前述の干渉の効果を得られる。なお、4水準以上あれば、より効率的に干渉の効果を生じさせられるため好ましい。また頂点が特定の深さ位置に多く分布しないことが好ましく、2水準の場合にはある特定の深さ位置に全体の75%より多くの頂点が分布しないことが好ましく、4水準以上の場合にはある特定の深さ位置に全体の50%より多くの頂点が分布しないことが好ましい。
本実施形態の光学素子10は、各レンズ11の断面形状を放物面形状としている。このようにすることで、レンズ11からの出射光の光量分布を均一にできる。
一般的に、レンズ面は以下の式(1)に示す非球面式で表わすことができる。
式(1)において、zはレンズのサグ量、rは光軸からの距離、cは曲率、kはコーニック係数、a(i=1〜8)は非球面係数を表している。なお、rの16次よりも大きい項を用いてもよいがここではrの16次までの項を考える。例えば、非球面係数が0の場合、コーニック係数k<−1の場合に双曲面、k=−1の場合に放物面、−1<k<0、k>0の場合に楕円面、k=0の場合に球面となる。従って、レンズ11の断面形状を放物面とするには、式(1)において、非球面係数を0にし、コーニック係数がk=−1となるようなレンズ形状とすればよい。
また、非球面係数が0でない場合には、レンズ面の形状を式(2)で示す式でフィッティングすればよい。より具体的には、以下に示す式(2)において、k=−1となる形状に対するフィッティングの結果、形状差のRMS(root mean square)値が最小となるような形状とすればよい。以下、この形状も放物面と呼ぶ。
また、2次関数でサグ量が記述されるものを放物面と呼んでもよい。
また、図3は、光学素子10におけるレンズアレイのレンズの例を示す説明図である。光学素子10のレンズアレイは、凸レンズ型のレンズ11によるレンズアレイであってもよいし、凹レンズ型のレンズ11によるレンズアレイであってもよい。これは、図3に示すように、凸レンズ型のレンズ11によるレンズアレイでも、凹レンズ型のレンズ11によるレンズアレイと同様に入射光束を広げることが可能なためである。また、光学素子10は、レンズアレイが形成される面が単一面である以外にも、2面以上であってもよい。この場合、少なくとも1つの面上に形成するレンズアレイの各レンズの形状が放物面形状であればよい。
次に、本実施形態の光学素子10の作製方法について説明する。本実施形態の光学素子10は、透明基材12上に、各レンズ11のレンズ面に相当する凹部や凸部(以下、レンズ部という)を切削、研削などの機械加工やドライエッチング、ウェットエッチングなどの加工方法を用いて形成することによって作製される。
ドライエッチングを用いる方法の具体例として、例えば、レンズ11が凸レンズ形状である場合には、フォトリソグラフィによってレジストを所定のパターンにパターニングした後に、リフローをかけることによって残ったレジスト形状のエッジを鈍らせて所望の放物面を有する立体構造に加工する方法が挙げられる。また、グレースケールマスクを用いてレジスト形状を3次元的に制御する方法も可能である。この方法によれば、レンズ11が凸レンズ形状であるか凹レンズ形状であるかに限らず、レジストの表面を所望の形状(例えば、各レンズ11の配置位置に所望の放物面を有するレンズ部が形成された形状)に加工できる。また、ドライエッチングの加工中にエッチングレートを固定せず、レジストと透明基材12のエッチングレートをガス条件などの変化によって調整する方法を用いてもよい。この方法によっても、同様に、透明基材12の表面を所望の形状に加工できる。ドライエッチングの手法としては、反応性イオンエッチングなどを使用できる。また、高い形状精度を要しない場合にはサンドブラストなどの方法を使用してもよい。
また、レンズ部の形成は、金型を用いたプレス方法を用いても可能である。例えば、透明基材12の上に、レンズ11の材料となる樹脂を滴下し、その上から予め用意しておいた金型を押しつけた状態で樹脂を硬化させれば、樹脂層の表面形状を所望の形状に加工できる。例えば、レンズ11が凸レンズ形状であれば、レンズ11の放物面形状を凹レンズ型で実現した金型を用意すればよい。また、レンズ11が凹レンズ形状であれば、レンズ11の放物面形状を凸レンズ型で実現した金型を用意すればよい。なお、金型は、レンズアレイに対応させた型すなわち各レンズ11の境界部を含む表面全体の形状に対応させた型を用意するのが好ましい。
また、レンズ部の形成はウェットエッチングを用いる方法であってもよい。一般的にウェットエッチングでは基材が等方的にエッチングされるため、ウェットエッチングを用いる場合は、基材に初期孔を形成したのちにウェットエッチングを行ってもよい。図23は、ウェットエッチングを用いたレンズ部の形成方法の一例を模式的に示す説明図である。例えば、図23(a)から図23(c)に示すようなウェットエッチングを用いた加工を行うことにより、レンズ部を形成してもよい。
図23(a)から図23(c)に示す加工方法では、まず透明基材12の上にマスク17を形成する(図23(a))。マスク17の材料としてはクロムやモリブデンなどのウェットエッチング耐性のある材料を用いることができる。マスク17を成膜後、レジストをフォトリソグラフィやインプリント加工によって所定の形状に形成したのちに、ドライエッチングによって初期孔18を形成する(図23(b))。レジストの成形にフォトリソグラフィを用いる場合はグレースケールマスクを利用したプロセスを用いることができる。なお、初期孔18の形成はマスクの成膜前に行うことも可能である。すなわち、透明基材12を、初期孔18を含んだ所定の形状に加工したのちにマスク17を成膜し、初期孔18に対応する部分のマスクを除去するようにしてもよい。初期孔18を形成したのちに、ウェットエッチングによってレンズ11を形成する(図23(c))。
上述したようにウェットエッチングは一般に等方的な加工方法となるため、得られるレンズ11の表面形状は、初期孔18の内面形状に対してその法線方向外向きにエッチング量に相当する距離離れた点を結んだものとなる。したがって、初期孔18の形状としては、レンズ11の形状からその法線方向内向きに所定の量離れた点を結んでできる曲面形状が好ましい。また、一般的にドライエッチングでは深いサグのレンズ形状の加工ができないため、このような方法はレンズ11のサグ量が5μm以上となるような場合に利用すると効率よく加工できる。
また、図23(d)では、これまでに説明した方法により形成したレンズ形状を有する透明基材を原盤19として利用してインプリント加工等を行うことにより、レンズ形状が凹凸反転した光学素子10を作製する方法を示している。例えば、図23(c)に示すような透明基材12を原盤とすると図23(d)のように形状が反転したレンズ部20を有する光学素子10を作製できる。また、例えば図23(c)に示すような凹型のレンズ形状が形成された透明基材12から電鋳のような方法によって型を作製しその型を用いて形状を転写する場合は図23(c)と同等のレンズ形状のレンズ部20を基材上に形成することができる。なお、図23(d)では、透明基材12上で各レンズ11を構成している層をレンズ部20として示している。
また、図24はウェットエッチングを用いたレンズ部の形成方法の他の例を模式的に示す説明図である。例えば、図24(a)から図24(c)に示すようなウェットエッチングを用いた加工を行うことにより、レンズ部を形成してもよい。
図24(a)から図24(c)に示す加工方法では、まず透明基材12の上にマスク17を形成する(図24(a))。マスク17を成膜後、レジストをフォトリソグラフィやインプリント加工によって所定の形状に形成したのちに、ドライエッチングによって初期孔18を形成する(図24(b))。初期孔18は多段のザグリが形成されたもの、すなわち厚さ方向で孔の径が多段階に変化する形状になっている。なお、図24(b)には、レンズ11が形成される位置に2段のザクリ形状の初期孔18を各々設ける例が示されている。このような形状の初期孔18を形成したのちに、ウェットエッチングによってレンズ11を形成する(図24(c))。なお、本例においても初期孔18の形成はマスクの成膜前に行うことも可能である。
多段のザグリ形状の初期孔18の場合も等方的にエッチングが進むため、初期孔18の表面の各点からエッチング量に相当する長さを半径とした球の包絡面がレンズ11の形状となる。図24(b)のような初期孔18の場合、多段のザグリにおける各ザクリの底面の隅部(図中に示す2つの角部分22,23)に当たる位置を中心とした球をつなぎあわせたものがレンズ11の形状となっており、面の微分値が不連続になっている部分を有している。このような場合、得られるレンズ11の形状は放物面とはならないが、放物面に近似されるような形状とすることができる。
なお、図23および図24に示す方法は放物面に限らず、一般的な曲面を加工する方法として利用できる。
また、上記の方法のうち複数のものを組み合わせて用いてもよい。
切削加工ではバイトなどの工具を用いて基材や型を加工するが、一般的にはレンズ11の径が小さくなるとバイトが加工領域に入り込めないため加工が難しくなる。このため、レンズ11の径が50μmよりも小さい場合にはエッチングによって型や基材を加工してもよい。一方でドライエッチングを用いる場合、レンズ11のサグ量が大きいと加工中にレジストがなくなる可能性があり、これを避けるために複数回の加工が必要になる場合がある。加工回数を減らす観点では、ドライエッチングは、レンズ11のサグ量が30μm以下の場合に用いるのが好ましい。
ところで、各レンズ11を互いに接するよう配置した場合であっても、レンズ境界部を微細な領域まで観察すると、図4に示すように、レンズ面が放物面形状でなくなる部分が生じる(符号111参照。)。図4は、光学素子10における各レンズ11の境界部を拡大して示す説明図である。このとき、レンズ面が放物面形状をなす部分と放物面形状でなくなる部分との間の変曲点を、隣り合うレンズ間でつなげた距離すなわち隣接するレンズ間に生じる2つの変曲点112,113間の距離をdとした場合、距離dは5μm以下が好ましく、2μm以下がより好ましい。以下、レンズ境界部分において隣接するレンズ間での変曲点を結んでなる当該領域を変曲領域111という場合がある。変曲領域111は、遠方像の形成に寄与しないため、距離dの値が小さい方がより効率的に光源からの光を利用できる。また、変曲領域111は、平坦ではなく曲面形状が好ましい。これは、変曲領域111が平坦な場合すなわち平坦部13を形成する場合には直進する光となるため投影面の一部でゴーストとなり、強度の均一性を落とす原因になりうるためである。
また、レンズアレイが周期性を有している場合、すなわちレンズ11が一定の間隔で並んでいる場合には、レンズアレイからの出射光に回折が生じ、出射光の角度依存性に明暗がでる場合がある。このような場合、当該回折素子10に入射する光を集光光または発散光としてもよい。このようにすることで、回折による明暗の程度を低減できる。
ピッチPの周期性を有する凹凸構造に対して波長λの光が入射角度θinで入射する場合、m次の回折光は角度θoutの方向に出射され、以下の式(3)に示す回折格子の式を満たす。
sinθout=sinθin+m×λ/P ・・・式(3)
また、光が垂直に入射し(θin=0)、m=1とした場合の回折光の出射角度をθとすると、θは以下の式(4)で表される。
θ=arcsin(λ/P) ・・・式(4)
このように、ピッチPの周期性を有する凹凸構造に対して波長λの光が入射すると出射光束は上述の式(4)で示されるθ方向に強度のピークを持ちうる。このため、レンズアレイがある方向にピッチPの周期性を有している場合であっても、入射光束が進行方向に対してθ/2以上の広がりを有するようにすると、回折による明暗を均一化できる。ただし、入射光束の収束または発散度合いを大きくしすぎると必要な照射範囲以上に光が広がって光利用効率の低下の原因になりうるので、レンズ11による光の広がり角以下とするのが好ましい。
なお、レンズアレイがある2つの方向で異なるピッチを有する場合には、2つの方向でθの値が異なる場合がある。このような場合には、2つの方向でより大きなθ以上の発散または収束角度の光束を入射すればよい。また、より均一性を上げるために2つのシリンドリカルレンズを用いて2つの方向で入射光の発散または収束角度を異ならせてもよい。
また、光学素子10への入射光を集光光または発散光とする方法として、別にレンズを用いる以外にも、光学素子10の一部に光を収束または発散させる機能を持たせてもよい。図5は、第1の実施形態にかかる光学素子10の他の例を示す模式断面図である。例えば、図5(a)に示すように、光学素子10のレンズアレイが形成される面とは反対側の面に屈折レンズとして作用する第2のレンズ14を形成してもよい。また、例えば、図5(b)に示すように、光学素子10のレンズアレイが形成される面とは反対側の面に回折レンズとして作用する第2のレンズ14(より具体的には、ブレーズ型の回折格子)を形成してもよい。また、図5(c)に示すように、光学素子10のレンズアレイが形成される面とは反対側の面に散乱機能やホログラム機能を発現させる立体構造14(例えば、プリズム群や凹凸構造等)を形成してもよい。
次に、光学素子10の作用を説明する。図6は、光学素子10に平行光である光束21を入射した場合に各レンズ11のレンズ面から出射される光束の例を模式的に示した模式図である。また、図7は、入射した光束21の光量分布の例を示すグラフである。図7では、縦軸を光強度とし、横軸を光学素子10の平面位置としている。なお、図7の横軸に付された符号A,B,C,Dは、図6に示す点A,B,C,Dに対応している。
図6に示すように、光学素子10に平行光である光束21を入射し、各々のレンズ面から光束22、光束23、光束24が出射されたとする。この場合、光束22は図7に示すAB間の強度を有し、光束23は図7に示すBC間の強度を有し、光束24は図7に示すCD間の強度を有する。すると、スクリーン25上ではそれぞれの強度が重畳された強度分布となる。従って、スクリーン25上の強度分布は、光学素子10によって、入射した光束21が有する強度分布よりも均一化される。
本願発明者は、レンズアレイをなす各レンズのレンズ形状が球面形状である場合、各レンズによる出射光の出射角度が10度以上になると、出射光束の光強度分布の不均一さが顕著に現れることを発見した。これに対して、レンズ11のレンズ形状が放物面形状であれば、出射光の出射角度を10度以上としても、出射光束の光強度分布を均一にできる。従って、光学素子10に形成される各レンズ11の出射光の出射角度は、10度以上であってもよい。なお、15度以上であれば視野角の向上や照射範囲の向上の効果も得られるのでより好ましく、30度以上であればさらに好ましい。また、光学素子10はレンズアレイ構造でなくてもよく、例えば、単一の放物面形状のレンズ面のみを有するものであってもよい。この場合、入射光束内の光量分布を均一化できないが、均一な光量分布の入射光束の場合に出射光束の光量分布を均一にできる。
実施形態2.
次に、本発明の第2の実施形態として、第1の実施形態の光学素子10を備える投影装置について説明する。図8は、第2の実施形態の投影装置30の構成例を示す模式図である。図8に示す投影装置30は、ヘッドアップディスプレイとして用いられる投影装置の例であって、投影する画像の少なくとも一部を形成する像形成光を出射する投影部31と、投影部31から出射された像形成光を部分反射素子33方向に偏向させる反射板32と、入射される像形成光を外界光と合波して観察点41に結像させる部分反射素子33とを備える。観察点41は、例えば、観察者の目である。部分反射素子33は、外界光を透過させるとともに投影部31から出射される像形成光を観察点41側に反射させるものであればよい。例えば、当該投影装置30が車内に取り付けられる場合には、フロントガラスの一部を利用してもよい。この場合、像形成光をフロントガラスに反射させることで、部分反射素子33として機能させられる。
また、図9は、投影部31のより具体的な構成例を模式的に示す模式図である。図9に示すように、投影部31は、第1の波長の光を出射する光源311と、第2の波長の光を出射する光源312と、第3の波長の光を出射する光源313とを有していてもよい。また、これら各光源から出射される光束を合波するダイクロイックプリズム314,315と、入射される光束を平行光にして出射するコリメータレンズ316と、コリメータレンズ316から出射される光束を、投影面を走査するために所定方向に順次偏向させて出射する投影ミラー317と、第1の実施形態の光学素子10とを有していてもよい。
このような光学系を備えることにより、観察点41から見て部分反射素子33の前方に、像が見えるような投影装置を得られる。図8において、符号42は、この像が見られる遠方像面を示している。
本実施形態の投影装置30において、光学素子10は、投影部31内において、当該投影部31から出射する像形成光の照射範囲を広げるために設置される。
本実施形態によれば、投影装置30が光学素子10を備えていることにより、像形成光の照射範囲を当該像形成光束内の光量分布を均一化しつつ広げられるだけでなく、照射範囲を広げた後の像形成光の光量を均一化できるので、小型化の要請などにより照射範囲を広げたい場合であっても均一照明を簡単に実現できる。均一照明が実現されると、出射端においても均一な照度分布を得られるので、コントラストの高い像形成を実現できる。
実施形態3.
次に、本発明の第3の実施形態として、第1の実施形態の光学素子10を備える計測装置について説明する。図10は、第3の実施形態の計測装置50の構成例を示す模式図である。図10に示す計測装置50は、所定の変調がされた検査光56を出射する投影部53と、投影部53から出射された検査光56が被測定物61a,61bに照射されることによって生じる散乱光57を集光するための撮像レンズ55と、集光された散乱光57を受光する撮像素子54とを備える。また、投影部53は、光源51と、コリメータレンズ52と、第1の実施形態の光学素子10とを有している。
本実施形態の計測装置50は、タイム・オブ・フライト法によって被測定物の距離計測を行うものである。すなわち、光源51が所定の変調がされた光束を出射して、被測定物の各点から反射された光束を撮像素子54で検出する。被測定物の各点からの反射光束は、被測定物の各点の距離に応じて異なった時間で撮像素子54に到達する。撮像素子54による光の検出結果を基に、光源の変調と各点の距離によって生じる光束の飛行時間の差を検出することで、距離計測が可能になる。なお、図示省略しているが、計測装置50には、撮像素子54による光の検出結果を基に、距離計測を行う計測部が含まれる。計測部は外部の計算機に実装されていてもよい。その場合は、計測装置50には、撮像素子54による光の検出結果を出力する出力部が含まれていればよい。
本実施形態の計測装置50において、光学素子10は、投影部53内において、当該投影部53から出射する検査光の照射範囲を広げるために設置される。
本実施形態によれば、計測装置50が光学素子10を備えていることにより、検査光の照射範囲を当該検査光束内の光量分布を均一化しつつ広げられるだけでなく、照射範囲を広げた後の検査光束の光量を均一化できるので、小型化の要請などにより照射範囲を広げたい場合であっても均一照明を簡単に実現できる。従って、出射端においても均一な照度分布を得られるので、精度の高い計測装置を実現できる。
以下、上述した第1の実施形態の光学素子10について具体的な数値等を用いて説明する。図11および図12は、図1(a)、(b)に示す第1の実施形態の光学素子10の実施例である例1〜4、9、10と、比較例である例5〜8の各種パラメータを示す説明図である。なお、例1〜4、9、10ではレンズのレンズ面の形状が放物面であるのに対し、例5〜8ではレンズのレンズ面の形状が球面となっている。
まず、例1〜4の光学素子10について説明する。例1〜4の各例は、いずれも当該光学素子10の外形(横×縦×厚み)を6mm×4mm×1mmtとしている。そして、その領域中に、図1(a)における水平方向の大きさが160μm、垂直方向の大きさが120μmのレンズ11が互いに隣接するように配置されている。なお、各レンズ11は、互いに接し、その境界が多角形となるように形成されている。
例1〜4における各レンズ11のレンズ面の形状は、式(1)に示した非球面式において、非球面係数a(i=1〜8)が0であって、曲率半径R=1/c、コーニック係数k=−1とする非球面となっている。
具体的には、図11に示すように、例1では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.285、k=−1とする式(1)の非球面式で表される非球面形状となっている。また、例2では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.137、k=−1とする式(1)の非球面式で表される非球面形状となっている。また、例3では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.085、k=−1とする式(1)の非球面式で表される非球面形状となっている。また、例4では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.057、k=−1とする式(1)の非球面式で表される非球面形状となっている。
また、各例におけるレンズ11の屈折率は、1.510である。従って、例1〜4における各レンズ11の光軸に対する最大出射角は、次のように計算される。
すなわち、図11に示すように、例1における各レンズ11の光軸に対する最大出射角度は、水平方向で8.1deg、垂直方向で6.1deg、対角方向で10.1degである。また、例2における各レンズ11の光軸に対する最大出射角度は、水平方向で16.4deg、垂直方向で12.5deg、対角方向で20.1degである。また、例3における各レンズ11の光軸に対する最大出射角度は、水平方向で25.0deg、垂直方向で19.5deg、対角方向で30.0degである。また、例4における各レンズ11の光軸に対する最大出射角度は、水平方向で34.2deg、垂直方向で27.4deg、対角方向で40.0degである。
また、各例では、各レンズ11の加工方法として透明基材12への切削加工を用いている。このとき、隣り合うレンズの境界部分における変曲領域の幅dが最大で2μm以下となるように、かつ各変曲領域に平坦な部分がないように切削加工している。各例における水平、垂直、対角の各方向におけるレンズ11の最外周部の傾斜角とサグ量は、次のとおりである。
すなわち、図12に示すように、例1におけるレンズ11の傾斜角は水平方向で15.7deg、垂直方向で11.9deg、対角方向で19.3degであり、サグ量は水平方向で−0.011mm、垂直方向で−0.006mm、対角方向で−0.018mmである。また、例2におけるレンズ11の傾斜角は水平方向で30.3deg、垂直方向で23.7deg、対角方向で36.1degであり、サグ量は水平方向で−0.023mm、垂直方向で−0.013mm、対角方向で−0.036mmである。また、例3におけるレンズ11の傾斜角は水平方向で43.3deg、垂直方向で35.2deg、対角方向で49.6degであり、サグ量は水平方向で−0.038mm、垂直方向で−0.021mm、対角方向で−0.059mmである。また、例4におけるレンズ11の傾斜角は水平方向で54.5deg、垂直方向で46.5deg、対角方向で60.3degであり、サグ量は水平方向で−0.056mm、垂直方向で−0.032mm、対角方向で−0.088mmである。
次いで、例1〜4に対する比較例である例5〜8について説明する。例5〜8の各例も光学素子の外形を6mm×4mm×1mmtとしている。そして、その領域中に、図1(a)における水平方向の大きさが160μm、垂直方向の大きさが120μmのレンズが互いに隣接するように配置されている。なお、各レンズは、互いに接し、その境界が多角形となるように形成されている。
例5〜8における各レンズのレンズ面の形状は、式(1)に示した非球面式において、非球面係数が0であって、曲率半径R=1/c、コーニック係数k=1とする球面となっている。なお、例5〜8では、各レンズの光軸に対する最大出射角度が比較対象である例1〜4における各レンズ11の光軸に対する最大出射角度に近づくように、各レンズのレンズ面の曲率半径を規定している。
具体的には、図11に示すように、例5では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.3、k=0とする式(1)の非球面式で表される球面形状となっている。また、例6では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.17、k=0とする式(1)の非球面式で表される球面形状となっている。また、例7では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.13、k=0とする式(1)の非球面式で表される球面形状となっている。また、例8では、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=−0.115、k=0とする式(1)の非球面式で表される球面形状となっている。
また、例5〜8におけるレンズの屈折率も、1.510である。従って、例5〜8における各レンズの光軸に対する最大出射角は、次のように計算される。
すなわち、図11に示すように、例5における各レンズの光軸に対する最大出射角度は、水平方向で8.0deg、垂直方向で5.9deg、対角方向で10.2degである。また、例6における各レンズの光軸に対する最大出射角度は、水平方向で15.1deg、垂直方向で10.8deg、対角方向で20.0degである。また、例7における各レンズの光軸に対する最大出射角度は、水平方向で21.3deg、垂直方向で14.7deg、対角方向で30.5degである。また、例8における各レンズの光軸に対する最大出射角度は、水平方向で25.6deg、垂直方向で17.1deg、対角方向で40.1degである。
ここで、各例1〜8に対する投影面を、当該光学素子の入射面から100mmの位置に設けたとする。なお、例1,5に対しては、投影面のサイズを水平方向で40mm、垂直方向で40mmとする。また、例2,6に対しては、投影面のサイズを水平方向で100mm、垂直方向で100mmとする。また、例3,7に対しては、投影面のサイズを水平方向で150mm、垂直方向で150mmとする。また、例4,8に対しては、投影面のサイズを水平方向で200mm、垂直方向で200mmとする。
以下、各例の光学素子において各レンズに平行光が入射した場合の、投影面上の光の強度分布を乱数発生シミュレーションによって計算した結果を示す。図13は、例1および例5による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。なお、図13(a)は、例1の光学素子10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図13(b)は、その比較例である例5の光学素子を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図13(c)は、図13(a)および図13(b)に示した光強度分布のうち光軸を含む水平方向の強度分布を示す説明図である。
また、図14は、例2および例6による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。なお、図14(a)は、例2の光学素子10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図14(b)は、その比較例である例6の光学素子を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図14(c)は、図14(a)および図14(b)に示した光強度分布のうち光軸を含む水平方向の強度分布を示す説明図である。
また、図15は、例3および例7による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。なお、図15(a)は、例3の光学素子10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図15(b)は、その比較例である例7の光学素子を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図15(c)は、図15(a)および図15(b)に示した光強度分布のうち光軸を含む水平方向の強度分布を示す説明図である。
また、図16は、例4および例8による投影面上の光強度分布の計算結果を比較して示す説明図である。なお、図16(a)は、例4の光学素子10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図16(b)は、その比較例である例8の光学素子を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図16(c)は、図16(a)および図16(b)に示した光強度分布のうち光軸を含む水平方向の強度分布を示す説明図である。
また、図17は、図13(c)、図14(c)、図15(c)、図16(c)に示した例1〜8の光学素子による投影面上の光強度分布において、中心部分の強度に対する周辺部分(ただし、0以外の強度を有する部分に限る)の強度の比を、周辺部分の強度とした位置の出射角に対してプロットしたグラフである。
図13および図17に示すように、各レンズの光軸に対する最大出射角度が対角方向で約10度となる光学素子の場合、レンズ面の形状が球面である例5では、照射範囲内において中心部分(半径約10mm程度の円形内)の光強度が周辺部に比べて若干強くなる強度分布となるのに対して、レンズ面の形状が放物面である例1では、光強度が照射範囲全体において一様に分布しているのがわかる。なお、図17によれば、例5による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比が0.9未満なのに対して、例1による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比は0.9以上で1.0により近くなっており、例1の方が中心部分から周辺部分への変化が小さく抑えられているのがわかる。また、照射範囲についても、例1ではほぼ矩形であるのに対して、例5では上下に対して中央が若干凹んだ糸巻状になっており、照射範囲が若干狭くなっている。
また、図14および図17に示すように、各レンズの光軸に対する最大出射角度が対角方向で約20度となる光学素子の場合、レンズ面の形状が球面である例6では、照射領域内において中心部分の光強度が最も強く周辺部分に向かって同心円状に段々光強度が弱くなる強度分布であるのに対して、レンズ面の形状が放物面である例2では、中心部分の光強度が例6に比べて抑えられてはいるが照射範囲全体において一様に分布しているのがわかる。なお、図17によれば、例6による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比が0.6未満であるのに対して、例2による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比は1.1未満となっており、例2の方が中心部分から周辺部分への変化がかなり小さく抑えられているのがわかる。また、照射範囲についても、例2ではほぼ矩形を維持しているのに対して、例6では例5に比べてさらに中央が凹んだ糸巻き状になっており、さらに狭くなっている。
また、図15および図17に示すように、各レンズの光軸に対する最大出射角度が対角方向で約30度となる光学素子の場合、レンズ面の形状が球面である例7では、照射領域内において中心部分の光強度が最も強く中心から周辺部分に向かって同心円状に段々光強度が弱くなる強度分布であるのに対して、レンズ面の形状が放物面である例3では、中心部分の光強度が例7に比べて抑えられてはいるが照射範囲全体において一様に分布しているのがわかる。なお、図17によれば、例7による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比が0.5未満であるのに対して、例3による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比は0.9以上となっており、例3の方が中心部分から周辺部分への変化がかなり小さく抑えられているのがわかる。また、照射範囲についても、例3ではほぼ矩形を維持しているのに対して、例7では例6に比べてさらに中央が凹んだ糸巻き状になっており、さらに狭くなっている。
また、図16および図17に示すように、各レンズの光軸に対する最大出射角度が対角方向で約40度となる光学素子の場合、レンズ面の形状が球面である例8では、照射領域内において中心部分の光強度が最も強く中心から周辺部分に向かって同心円状に段々光強度が弱くなる強度分布であるのに対して、各レンズが放物面の例4では、中心部分の光強度が例8に比べて若干抑えられてはいるが照射範囲全体において一様に分布しているのがわかる。なお、図17によれば、例8による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比が0.3未満であるのに対して、例4による中心部分の強度に対する周辺部分の強度比は1.1未満となっており、例4の方が中心部分から周辺部分への変化がかなり小さく抑えられているのがわかる。また、照射範囲についても、例4ではほぼ矩形を維持しているのに対して、例8では例7に比べてさらに中央が凹んだ糸巻き状になっており、さらに狭くなっている。
次に、例9について説明する。例9は、第1の実施形態の光学素子10において各レンズ11のレンズ型を図3(b)とした例である。すなわち、レンズ11を凸レンズ型とした場合の第1の実施形態の光学素子10の例である。本例の光学素子10は、その外形を6mm×4mm×1mmtとしている。そして、その領域中に、図1(a)における水平方向の大きさが32μm、垂直方向の大きさが24μmのレンズ11が互いに隣接するように配置されている。なお、各レンズは、互いに接し、その境界が多角形となるように形成されている。
本例における各レンズ11のレンズ面の形状は、式(1)に示した非球面式において、非球面係数a(i=1〜8)が0であって、曲率半径R=1/c、コーニック係数k=−1とする非球面となっている。具体的には、図11に示すように、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=0.0115、k=−1とする式(1)の非球面式で表される非球面形状となっている。
また、本例におけるレンズ11の屈折率は、1.460である。従って、本例のレンズ11の光軸に対する最大出射角は、図11に示すように、水平方向で30.8deg、垂直方向で24.6deg、対角方向で35.9degである。
また、本例では、各レンズ11の加工方法としてドライエッチングを用いている。具体的には、まず、洗浄したガラス基板に対してレジストを成膜する。レジストをフォトリソグラフィによってパターニング後、リフローを行うことでレジストが球面状になるようにする。その後、ガス条件を変化させながらエッチングを行うことにより所望の形を得る。このとき、隣り合うレンズの境界部分における変曲領域の幅dが最大で2μm以下となるようにレジストの間隔を調整している。また、各変曲領域に平坦な部分がないようにエッチングを行っている。本例における水平、垂直、対角の各方向におけるレンズ11の傾斜角とサグ量は、次のとおりである。
すなわち、図12に示すように、本例のレンズ11の傾斜角は水平方向で54.3deg、垂直方向で46.2deg、対角方向で60.1degであり、サグ量は水平方向で0.011mm、垂直方向で0.006mm、対角方向で0.017mmである。
ここで、本例に対する投影面を、当該光学素子10の入射面から100mmの位置に設けたとする。なお、投影面のサイズは水平方向で200mm、垂直方向で200mmとする。
以下、本例の光学素子10において各レンズに平行光が入射した場合の、投影面上の光の強度分布を乱数発生シミュレーションによって計算した結果を示す。図18は、例9の光学素子10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。なお、図18(a)は、例9を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図18(b)は、図18(a)に示した光強度分布のうち光軸を含む水平方向の強度分布を示す説明図である。
図18に示すように、光学素子10の各レンズ11のレンズ型を凸レンズとした場合であっても、出射光束の光強度は照射範囲全体において一様に分布しているのがわかる。また、照射範囲についてもほぼ矩形を維持しているのがわかる。
また、例9の光学素子による投影面上の光強度分布において、中心部分の強度に対する周辺部分(ただし、0以外の強度を有する部分に限る)の強度の比は1.1であり、中心部分から周辺部分への変化がかなり小さく抑えられているのがわかる。
次に、例10について説明する。例10は、第3の実施形態の光学素子10として図19に示すようにレンズ11が一つのみである凸レンズ型の放物面レンズを用いる例である。本例の光学素子10は、その外形をφ2mm×1.5mmtとしている。
本例におけるレンズ11のレンズ面の形状は、式(1)に示した非球面式において、非球面係数a(i=1〜8)が0であって、曲率半径R=1/c、コーニック係数k=−1とする非球面となっている。具体的には、図11に示すように、球面係数a(i=1〜8)=0、曲率半径R=0.5、k=−1とする式(1)の非球面式で表される非球面形状となっている。
また、本例におけるレンズ11の屈折率は、1.510である。従って、本例のレンズ11の光軸に対する最大出射角は、43.5degである。
また、本例では、レンズ11の加工方法としてモールドを用いたガラスプレスを用いている。具体的には、まず、モールドとガラスプリフォームを加熱後、モールドに圧力をかけることでガラスプリフォームを所望の形状にプレスする。本例における水平、垂直、対角の各方向におけるレンズ11の傾斜角とサグ量は、次のとおりである。すなわち、本例のレンズ11の最外周部の傾斜角は水平方向で63.4degであり、サグ量は最外周で1mmである。
ここで、本例に対する投影面を、当該光学素子10の入射面から100mmの位置に設けたとする。なお、投影面のサイズは水平方向で300mm、垂直方向で300mmとする。
以下、本例の光学素子10においてレンズ11に平行光が入射した場合の、投影面上の光の強度分布を乱数発生シミュレーションによって計算した結果を示す。図20は、例10の光学素子10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。なお、図20(a)は、例10を用いた場合の投影面上の光強度分布の計算結果を示す説明図である。また、図20(b)は、図20(a)に示した光強度分布のうち光軸を含む水平方向の強度分布を示す説明図である。
図20に示すように、光学素子10のレンズ11のレンズ型を凸レンズとした場合であっても、出射光束の光強度は照射範囲全体において一様に分布しているのがわかる。また、照射範囲についてもほぼ矩形を維持しているのがわかる。
また、例10の光学素子による投影面上の光強度分布において、中心部分の強度に対する周辺部分(ただし、0以外の強度を有する部分に限る)の強度の比は1.1であり、中心部分から周辺部分への変化がかなり小さく抑えられているのがわかる。
次に、光学素子10の製造方法の実施例として例11について説明する。厚さ1mmの石英ガラスを洗浄後、フォトリソグラフィ、ドライエッチングを繰り返すことで、同心円状に直径0.6μm、深さ6μm、直径6.6μm、深さ4.75μm、直径9.6μm、深さ2.5μmの多段のザグリ形状が所定の位置に形成されるように石英を加工する。その後、スパッタによってモリブデンを50nm成膜し、前述のザグリ形状と同心円となるようにフォトリソグラフィ、エッチングによって直径14μmのモリブデンの開口を形成する。以上のような加工方法によって形成される初期孔18の断面形状を図25に破線で示している。
次に、前述の石英基板に対してエッチング量が8μmとなるようにウェットエッチングを行う。ウェットエッチング後の形状を計算によって求めたものを図25に実線で示す。図25にはさらに放物面となる形状を点線で示している。図25に示すように、実線で示したウェットエッチング後の形状は点線で示した放物面形状の近似形状となっている。なお、図25に示す放物面は水平方向をx(μm)、深さをy(μm)として、y=0.06x−15となる放物面となっており、x=15における傾斜角度は−60.9degであり、石英の屈折率を1.46として出射角度は36.7degとなる。ここで、出射角度とはレンズ側に平行光を入射した場合、レンズとは反対面から出射する光線と入射光がなす角度をいう。
光学素子10の他の製造方法の実施例として例12について説明する。厚さ1mmの石英ガラスを洗浄後、グレースケールマスクを用いるフォトリソグラフィ、ドライエッチングによって初期孔18を石英に加工する。初期孔18の断面は図26に点線で示す形状となっている。式(1)の非球面式を用いてより具体的に示すと、本例の初期孔18の形状は、単位をμmとして、c=0.9363、k=−1.93623、a=0.00121、a=−0.00001となる形状となっている。その後、スパッタによってモリブデンを50nm成膜し、前述の初期孔と同心円となる直径15.6μmのモリブデンの開口をフォトリソグラフィ、エッチングによって形成する。
次に、前述の石英基板に対してエッチング量が8.24μmとなるようにウェットエッチングを行う。ウェットエッチング後の形状を計算によって求めたものを図26に実線で示す。図26にはさらに放物面となる形状を点線で示している。図26に示すように、実線で示したウェットエッチング後の形状は点線で示した放物面形状と略一致する形状となっている。なお、図26に示す放物面は水平方向をx(μm)、深さをy(μm)として、y=0.06x−17.5となる放物面となっており、x=15における傾斜角度は−60.9degであり、石英の屈折率を1.46として出射角度は36.7degとなる。
本発明の光学素子は出射光束の光量を均一化できるので、投影装置および計測装置の光量分布を均一化する用途に利用できる。
10 光学素子
11 レンズ
111 変曲領域
12 透明基材
13 平坦部
18 初期孔
25 スクリーン
30 投影装置
31 投影部
311、312、313 光源
314、315 ダイクロイックプリズム
316 コリメータレンズ
317 投影ミラー
32 反射板
33 部分反射素子
41 観察点
42 遠方像面
50 計測装置
51 光源
52 コリメータレンズ
53 投影部
54 撮像素子
55 撮像レンズ
61a、61b 被測定物

Claims (7)

  1. 透明基材の一方の面に複数のレンズが形成されており、
    前記各レンズは隣接するレンズと隙間なく配置され、境界部分において互いに接しており、
    前記各レンズのレンズ面の形状は凹レンズ型の放物面形状であり、
    前記各レンズの出射光の最大出射角度が20度以上であり、
    前記各レンズの少なくともいずれかの方向におけるサグ量が20μm以上であり、
    隣接するレンズの境界部分において、互いのレンズのレンズ面が放物面形状でなくなる変曲点を結んだ距離が最大で5μm以下であり、
    前記変曲点を結んだ領域である変曲領域の断面形状が曲面である
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 前記各レンズの出射光の最大出射角度が30度以上である
    請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記各レンズに平行光が入射した場合の投影面上の照射範囲が矩形であるとともに、前記投影面上の照射範囲内において周辺部分の光強度に対する中心部分の光強度の比が0.9以上1.1未満である
    請求項1または請求項2に記載の光学素子。
  4. 透明基材の他方の面に、前記レンズへの入射光を収束または発散させる第2のレンズが形成されている
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の光学素子。
  5. 前記複数のレンズは周期性を有し、該周期性に応じて発生する1次回折光の回折角をθとするとき、前記複数のレンズが形成されている面に入射する光束の進行方向に対する広がり角がθ/2以上である
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の光学素子。
  6. 像形成光を出射する投影部を備え、
    前記投影部は、
    当該投影部から出射される像形成光の照射範囲を広げるための光学素子として、前記請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の光学素子を含む
    ことを特徴とする投影装置。
  7. 検査光を出射する投影部と、
    前記投影部から出射された検査光が被測定物に照射されることによって生じる散乱光を集光する撮像レンズと、
    前記撮像レンズによって集光された光を受光する撮像素子とを備え、
    前記投影部は、
    当該投影部から出射される検査光の照射範囲を広げるための光学素子として、前記請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の光学素子を含む
    ことを特徴とする計測装置。
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