JP6424268B1 - 入出金代行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】入出金サービスを提供する提携先の顧客が提携先のサーバに対して要求した取引に基づいて、取引サーバと連携する入出金装置において当該取引の実行を可能とした入出金代行システムを提供する。
【解決手段】取引サーバは、利用者からの要求に応じて取引データを送信する提携先のサーバから、提携先情報、利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する取引データ受付部と、入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する認証データ送信部と、入出金装置から、提携先情報、利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する取引認証部と、入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する取引結果受付部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、入出金代行システムに関する。
ATMを用いた入出金サービスが普及している(例えば、特許文献1)。顧客は金融機関において口座を開設することで、ATMを利用して口座への入出金を行うことができる。
金融機関の口座における金融資産に加えて、あるいは口座における金融資産に代えて、顧客は、電子マネーやプリペイドカード、クレジットカード、証券等、様々な形で金融資産を保有している。金融機関は、他の金融機関が保有・管理するATMを業務提携により利用することができる。
ATMによる入出金サービスを提供する提携先機関とATMとの間は閉域網を通じた金融標準の接続手順(従来型のATM接続)により接続されており、ATMによるサービスを新たに開始する提携先機関は、従来型ATM接続に対応するシステムを構築する必要がある。
特開平7−239890号公報
しかし、従来型ATM接続に対応するシステム構築は、提携先機関に対して一定の開発コストを課すものであり、これはATMを用いたサービス提供実現への壁の1つとなっている。
顧客は、クレジットカードや電子マネーを用いて支払いを行うことができる一方で、現金が必要となる場面もある。口座からの出金が出来ない場合、プリペイドカードや証券等、例え他の金融資産を保有していたとしても、顧客は現金を得ることはできない。
また、顧客は、現金を持ち歩きたくない場合もある。口座への入金が出来ない場合、顧客は現金を信頼できる機関に預けることはできない。
そこで、本発明は、入出金サービスを提供する提携先の顧客が、提携先のサーバに対して要求した取引に基づいて、取引サーバと連携する入出金装置において当該取引の実行を可能とした入出金代行システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る取引サーバは、入出金サービスを提供する提携先のサーバから、提携先情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する取引データ受付部であって、提携先のサーバは、利用者からの要求に応じて取引データを送信する、取引データ受付部と、入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する認証データ送信部と、入出金装置から、提携先情報、利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する取引認証部であって、入出金明細レコードが存在する場合、特定された入出金明細レコードの取引情報を入出金装置に送信する、取引認証部と、入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する取引結果受付部とを備える。
この態様によれば、入出金サービスを提供する提携先の顧客が、提携先のサーバに対して要求した取引に基づいて、取引サーバと連携する入出金装置において当該取引を実行することができる。
上記取引サーバにおいて、登録から一定の期間を経過した未実行の入出金明細レコードを削除する期限管理部をさらに備えてもよい。この態様によれば、登録から一定の期間を経過した入出金明細レコードについては無効であるとして削除することで、よりセキュアな取引サーバを構築することができる。
上記取引サーバにおいて、取引情報が出金取引を示す場合、取引データ受付部は、提携先に関連付けられた口座に基づいて、出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合に、入出金明細レコードを登録してもよい。上記取引サーバにおいて、取引データ受付部は、出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合に、取引情報に基づいて口座に出金レコードを登録してもよい。この態様によれば、出金取引について、入出金明細レコードを登録する前に資金の引き当てを行うことにより、取引サーバは、適切なリスク管理を行うことができる。
上記サーバにおいて、取引情報が出金取引を示す場合、取引データ受付部は、提携先に関連付けられた信用情報に基づいて、出金取引に対する出金余力がある場合に、入出金明細レコードを登録してもよい。上記取引サーバにおいて、取引データ受付部は、出金取引に対する出金余力がある場合に、取引情報に基づいて提携先に関連付けられた記憶部に出金レコードを登録してもよい。
上記取引サーバにおいて、取引情報が入金取引を示す場合、取引結果受付部は、取引結果に基づいて提携先に関連付けられた記憶部に入金レコードを登録してもよい。この態様によれば、入金取引について、取引実行後に記憶部に入金レコードを登録することにより、取引サーバは、適切なリスク管理を行うことができる。
本発明の他の態様に係る、コンピュータが実行する入出金代行方法は、入出金サービスを提供する提携先のサーバから、提携先情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する工程であって、提携先のサーバは、利用者からの要求に応じて取引データを送信する、工程と、入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する工程と、入出金装置から、提携先情報、利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する工程であって、入出金明細レコードが存在する場合、特定された入出金明細レコードの取引情報を入出金装置に送信する、工程と、入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する工程とを含む。
本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、入出金サービスを提供する提携先のサーバから、提携先情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する工程であって、提携先のサーバは、利用者からの要求に応じて取引データを送信する、処理と、入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する処理と、入出金装置から、提携先情報、利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する処理であって、入出金明細レコードが存在する場合、特定された入出金明細レコードの取引情報を入出金装置に送信する、処理と、入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する処理とを実行させる。
本発明の他の態様に係る入出金装置は、入出金サービスを提供する提携先の情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を取引サーバに送信する認証要求送信部であって、確認コードは、取引サーバから利用者の連絡先に通知されたものである、認証要求送信部と、認証要求の応答として取引サーバから受信した取引情報に基づいて、入出金処理を実行する入出金処理部と、取引結果を取引サーバに送信する取引結果送信部と、を備え、提携先のサーバは、利用者からの要求に応じて、提携先の情報、利用者の情報及び取引情報を含む取引データを送信し、取引サーバは、受信した取引データに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する。
本発明の他の態様に係る取引サーバは、サービスを提供する提携先のサーバから、提携先情報、サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、サービス明細レコードを登録する取引データ受付部であって、提携先のサーバは、利用者からの要求に応じて取引データを送信する、取引データ受付部と、サービス明細レコードに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する認証データ送信部と、入出金装置から、提携先情報、利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定されるサービス明細レコードが存在するか否かを判定する取引認証部であって、サービス明細レコードが存在する場合、特定されたサービス明細レコードの取引情報を入出金装置に送信する、取引認証部と、入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定されるサービス明細レコードを更新する取引結果受付部とを備える。
本発明の他の態様に係る入出金装置は、サービスを提供する提携先の情報、サービスを利用する利用者の情報及び確認コードを含む認証要求を取引サーバに送信する認証要求送信部であって、確認コードは、取引サーバから利用者の連絡先に通知されたものである、認証要求送信部と、認証要求の応答として取引サーバから受信した取引情報に基づいて、処理を実行する処理部と、取引結果を取引サーバに送信する取引結果送信部と、を備え、提携先のサーバは、利用者からの要求に応じて、提携先の情報、利用者の情報及び取引情報を含む取引データを送信し、取引サーバは、受信した取引データに関連付けられた確認コードを利用者の連絡先に送信する。
本発明によれば、入出金サービスを提供する提携先の顧客が、提携先のサーバに対して要求した取引に基づいて、取引サーバと連携する入出金装置において当該取引の実行を可能とした入出金代行システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る入出金代行システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る銀行サーバの構成図である。 本発明の一実施形態に係る提携先サーバの構成図である。 本発明の一実施形態に係る顧客端末の構成図である。 本発明の一実施形態に係るATMの構成図である。 本発明の一実施形態に係る入出金明細DBの内容を例示する図である。 本発明の一実施形態に係る入出金代行処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る入出金代行処理の一例を示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、係る実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(システム構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る入出金代行システムの構成例を示す。入出金代行システム1は、銀行サーバ10、提携先サーバ20、顧客端末30、現金自動預払装置(以下、ATMという。)40を備える。銀行サーバ10は、提携先サーバ20及び顧客端末30とネットワークNを介して通信を行うよう構成されている。また、銀行サーバ10は、ATM40と専用回線PNを介して通信を行うよう構成されている。銀行サーバ10は、提携先サーバ20及びATM40と協働して、顧客端末30を使用する顧客に入出金サービスを提供する。
顧客は、顧客端末30を用いて、提携先サーバ20が提供する入出金サービスサイトにアクセスして、取引予約を行うことができる。取引予約を受け付けた提携先サーバ20は、銀行サーバ10に取引登録を行う。取引登録を受け付けた銀行サーバ10は、顧客端末30に確認コードを含む認証データを送信する。顧客は、ATM40を操作して認証データに関する入力を行うことで、予約した取引を実行することができる。
銀行サーバ10は、提携先機関のデポジット口座を備える。銀行サーバ10は、インターネットバンキング、紙媒体を使用した銀行の店頭窓口での受付等、種々の手法を通じた提携先機関によるデポジット口座への振込又は入金データを受信して、デポジット口座に対する入金処理を実行する。
銀行サーバ10は、提携先サーバ20を介して提携先機関から取引データを受信すると、取引登録を行う。提携先サーバ20から出金取引に関する取引データを受信した場合、銀行サーバ10は、デポジット口座の資金を引き当てることで、取引登録を行う。
銀行サーバ10は、取引登録が完了した取引データについて、取引データに関連付けられる確認コードを生成する。銀行サーバ10は、確認コードを含む、取引の実行に必要な認証データを顧客端末30に送信する。なお、本明細書におけるコードは、漢字、ひらがな、カタカナ、英数字、記号等の1又は複数からなる情報である。
提携先サーバ20は、入出金サービスを提供するためのウェブサイトをネットワークN上で提供する。当該ウェブサイトにおいて、顧客は入出金取引の予約を行うことができる。提携先サーバ20は、顧客端末30から取引予約を受け付けると、受け付けた取引予約に基づいて銀行サーバ10に取引データを送信する。
顧客端末30で認証データを受信した顧客は、ATM40を操作して確認コード等の入力を行う。入力に応答して、ATM40は、認証要求を銀行サーバ10に送信する。銀行サーバ10において認証要求が認証されると、確認コードに関連付けられた取引データに基づいて、取引が実行される。取引の実行により、顧客は、ATM40を介して入金、出金等を行うことができる。
(銀行サーバ構成)
図2は、本発明の一実施形態に係る銀行サーバ10の構成を示す。なお、図2では、単一の銀行サーバ10を想定し、必要な機能構成だけを示しているが、銀行サーバ10を、複数のコンピュータシステムによる多機能の分散システムの一部として構成することもできる。
銀行サーバ10は、ネットワークNを介して提携先サーバ20及び顧客端末30と通信し、専用回線PNを介してATM40と通信する機能を備えたサーバ装置である。図2に示すように、銀行サーバ10は、入力部11、制御部12、記憶部13及び通信部14を備えている。
入力部11は、銀行サーバ10に対する各種入力を受信する。
制御部12は、CPUやMPU等の演算処理部121及びRAM等のメモリ122を備えている。演算処理部121は、各種入力に基づき、記憶部13に記憶されているプログラムを実行することで、各種機能部を動作させるものである。このプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記憶され、若しくはネットワークNを介して配布され、コンピュータにインストールされるものであってもよい。メモリ122は、銀行サーバ用プログラムにおいて処理の実行中、演算等に必要な各種データを、一時的に記憶するためのものである。
記憶部13は、ハードディスク等の記憶装置によって構成され、制御部12における処理の実行に必要な各種プログラムや、各種プログラムの実行に必要なデータ等を記録しておくものである。本実施形態では、記憶部13は、代行契約データベース(DB)131、入出金明細DB132及びデポジット口座DB133を有していることが望ましい。
代行契約DB131には、入出金代行サービスを管理するための情報が保存されている。一実施形態では、代行契約DB131には、提携先機関コード、提携先機関名、デポジット口座番号、出金枠等が登録されていることが望ましい。デポジット口座番号は、後述するデポジット口座DB133を識別可能な情報である。出金枠は、提携先機関からの出金取引に関する取引データに制限を設ける際に設定することができる。デポジット口座の残高のみに応じて出金取引に資金を引き当てる場合は、出金枠は未設定としてもよい。
入出金明細DB132には、提携先サーバ20から送信される取引データに基づいて、取引を実行するための情報が保存されている。一実施形態では、図6に示されるように、入出金明細DB132には、取引通番、提携先機関コード、顧客コード、確認コード、入金額、出金額、ステータス、顧客連絡先、登録日時等が登録されていることが望ましい。
顧客コードは、取引データに含まれる、顧客に関連付けられた情報である。例えば、入出金代行システム1は、提携先機関が提供するサービスで利用している顧客ID、顧客の電話番号等、提携先機関と顧客との間で共有している情報のうち、当該顧客のみが知り得る情報を顧客コードとして用いることが望ましい。確認コードは、少なくとも同一顧客に対する複数の取引を識別するために用いる情報である。本実施形態では、銀行サーバ10が確認コードを生成するが、代替の実施形態では、提携先機関が確認コードを生成して取引データに含めてもよい。
ステータスは、当該取引に関するステータスを示し、例えば、取引実行前の状態を示す「0」、取引が完了した状態を示す「1」、入金取引がデポジット口座に反映された状態を示す「2」等が設定される。顧客連絡先は、メールアドレスや携帯端末電話番号等、認証データを顧客端末30に送信するために用いる情報である。登録日時は、レコードが登録された日時が設定され、当該取引の有効期限を管理するために用いることができる。
デポジット口座DB133には、提携先機関毎の入出金を管理する情報が保存されている。本実施形態では、銀行サーバ10は、デポジット口座番号によって提携先機関に関連付けられたデポジット口座DB133を特定することができる。一実施形態では、デポジット口座DB133には、取引日、出金額、入金額、残高等が登録されていることが望ましい。
通信部14は、銀行サーバ10を専用回線PN及びネットワークNに接続するための通信インタフェースを有する。例えば、通信部14は、LANカード、アナログモデム、ISDNモデム等、及びこれらをシステムバス等の伝送路を介して処理部と接続するためのインタフェースから実現することができる。
さらに、図2に示すように、演算処理部121は、機能部として、取引データ受付部123、認証データ送信部124、デポジット受付部125、取引認証部126、取引結果受付部127及び期限管理部128を備えている。
取引データ受付部123は、提携先サーバ20から取引データを受け付けて、入出金明細レコードを入出金明細DB132に登録する。入出金明細レコードを登録した後、取引データ受付部123は、提携先サーバ20に完了通知を行ってもよい。一実施形態では、取引データには、提携先機関コード、顧客コード、取引区分、取引額、顧客連絡先等が含まれる。一実施形態では、取引データ受付部123は、提携先サーバ20から受け付けた取引データの取引区分が入金を示す場合、デポジット口座DB133の残高から独立して入出金明細レコードを登録し、一方、受け付けた取引データの取引区分が出金を示す場合、デポジット口座DB133の残高に基づいて、入出金明細レコードを登録してもよい。
受け付けた取引データの取引区分が出金を示す場合、具体的には、取引データ受付部123は、デポジット口座DB133の資金の引き当てに成功した場合に、取引データに基づいて入出金明細レコードを登録し、引き当てに失敗した場合、取引登録に失敗した旨を含むエラー情報を提携先サーバ20に戻す。資金の引き当てに成功すると、取引データ受付部123は、デポジット口座DB133に出金レコードを登録する。
一実施形態では、取引データ受付部123は、代行契約DB131の出金枠に基づいて、入出金明細レコードを登録してもよい。取引データ受付部123は、デポジット口座DB133の残高に加えて代行契約DB131の出金枠を考慮することもできるし、デポジット口座DB133の残高に代えて代行契約DB131の出金枠を考慮することもできる。
認証データ送信部124は、入出金明細DB132に登録が完了した取引データについて、取引データに関連付けられる確認コードを生成して入出金明細DB132に保存する。前述したように、確認コードは、少なくとも同一顧客に対する複数の取引を識別するために用いる情報であり、提携先機関コード及び顧客コードと組み合わせることで取引を一意に識別し得る。
続いて、認証データ送信部124は、取引の実行に必要な認証データを顧客端末30に送信する。本実施形態では、認証データには、提携先機関コード及び確認コードが含まれる。認証データに顧客コードを含めないことで、顧客コードを知る正当な顧客のみが取引を実行することを可能とし得る。一実施形態では、認証データ送信部124は、認証データに入出金明細レコードの有効期限を含めてもよい。有効期限は、入出金明細レコードの登録日時に基づいて算出してもよい。
デポジット受付部125は、資金入金情報を受け付けて、デポジット口座DB133に入金レコードを登録する。本実施形態では、資金入金情報には提携先機関コード及び入金額が含まれ、デポジット受付部125は、資金入金情報の提携先機関コードに関連付けられたデポジット口座番号により特定されるデポジット口座DB133に、入金レコードを登録する。
取引認証部126は、ATM40から認証要求を受信して、取引の認証を行う。本実施形態では、認証要求には、提携先機関コード、顧客コード及び確認コードが含まれる。取引認証部126は、認証要求で特定される入出金明細レコードが存在し、かつ、特定される入出金明細レコードのステータスに「0」が設定されているか否かを判定する。認証要求で特定される入出金明細レコードが存在し、かつ、特定された入出金明細レコードのステータスに「0」が設定されている場合、取引認証部126は、特定された入出金明細レコードに基づく取引指示をATM40に送信する。一実施形態では、取引指示には、取引通番、取引区分及び取引額が含まれる。
一方、認証要求で特定される入出金明細レコードが存在しない場合、又は特定された入出金明細レコードのステータスに「0」以外が設定されている場合、取引認証部126は、取引処理を実行できない原因情報をATM40に送信する。
取引結果受付部127は、ATM40から取引結果を受信して、受信した取引結果に対応する入出金明細レコードを入出金明細DB132で特定して、ステータスを「1」に更新する。本実施形態では、取引結果には、提携先機関コード、顧客コード及び取引通番が含まれる。ここで、取引結果受付部127は、受信した取引結果を、提携先サーバ20に送信してもよい。
さらに、取引結果受付部127は、入金取引の完了後、デポジット口座DB133に入金レコードを登録する。取引結果受付部127は、取引結果の受信に応答して、デポジット口座DB133に入金レコードを登録してもよいし、一定の間隔で入出金明細レコードのステータスが「1」である入金取引を抽出して、デポジット口座DB133に入金レコードを登録してもよい。デポジット口座DB133への入金レコードの登録が完了すると、取引結果受付部127は、入出金明細レコードのステータスを「2」に更新する。
期限管理部128は、登録から一定の期間を経過した未実行の入出金明細レコードを、入出金明細DB132から削除する。出金取引に関する入出金明細レコードを入出金明細DB132から削除する場合、期限管理部128は、デポジット口座DB133に入金レコードを登録することで、引き当て済の資金を解除することが望ましい。
(提携先サーバ構成)
図3は、本発明の一実施形態に係る提携先サーバ20の構成を示す。なお、図3では、単一の提携先サーバ20を想定し、必要な機能構成だけを示しているが、提携先サーバ20を、複数のコンピュータシステムによる多機能の分散システムの一部として構成することもできる。
提携先サーバ20は、ネットワークNを介して銀行サーバ10及び顧客端末30と通信する機能を備えたサーバ装置である。図3に示すように、提携先サーバ20は、入力部21、CPU及びメモリを含む制御部22、記憶部23及びネットワークNと接続するための通信部24を備えている。
制御部22は、記憶部23に記憶されているプログラムがRAMに読み出され、CPUによって実行されることで、ウェブサイト提供部221及び取引データ生成部222として機能する。また、記憶部23は、顧客DB231及び取引予約DB232を有していることが望ましい。
ウェブサイト提供部221は、入出金サービスを提供するためのウェブサイトをネットワークN上で提供する。当該ウェブサイトにおいて、顧客は入出金取引の予約を行うことができる。ウェブサイト提供部221は、HTML(HyperText Markup Language)等で記述されたウェブページを、顧客の使用する顧客端末30へ送信すると共に、ユーザ入力等を顧客端末30から受信する。
ウェブサイト提供部221は、顧客からの入力等に応答して、対応するウェブページを作成して顧客端末30に送信する。具体的には、例えば、ログイン画面、入出金取引の予約画面、予約した結果を表示する結果画面等に係る各種ウェブページを、ウェブサイト提供部221は顧客端末30のブラウザへ送信する。
取引データ生成部222は、ウェブサイト提供部221が受信した顧客端末30からのユーザ入力に基づいて取引データを生成し、生成した取引データを銀行サーバ10に送信する。一実施形態では、取引データには、提携先機関コード、顧客コード、取引区分、取引額、顧客連絡先等が含まれる。前述したように、顧客コードは、提携先機関が提供するサービスで利用している顧客ID、顧客の電話番号等、提携先機関と顧客との間で共有している情報のうち、当該顧客のみが知り得る情報とすることが望ましい。
取引データ生成部222は、顧客DB231等に基づいて、顧客から申請された取引を許可するか否かを判定してもよい。例えば、取引データ生成部222は、顧客が保有する金融資産や顧客に関連付けられた取引条件、これまでの取引履歴等に基づき、顧客から申請された取引を許可するか否かを判定してもよい。
さらに、取引データ生成部222は、ウェブサイト提供部221が受信した顧客端末30からのユーザ入力に基づいて、取引予約DB232に取引予約レコードを登録してもよい。取引予約DB232には、顧客コード、取引区分、取引額、予約日時等が登録されていることが望ましい。予約日時は、取引データの送信に応答して、取引データ受付完了通知を受信した日時を設定してもよい。
(顧客端末構成)
図4は、本発明の一実施形態に係る顧客端末30の構成を示す。顧客端末30は、ネットワークNを介して銀行サーバ10及び提携先サーバ20と通信する機能を備えた情報処理端末である。具体的には、携帯電話やスマートフォン、PC、PDA、タブレット等が挙げられるが、これに限られない。図4に示すように、顧客端末30は、ユーザからの操作を受け付けるタッチパネル等の入力部31、ディスプレイ等の表示部32、CPU及びメモリを含む制御部33、記憶部34、ネットワークNと接続するための通信部35等を備えている。制御部33は、記憶部34に記憶されているプログラムがRAMに読み出され、CPUによって実行されることで、認証データ受信部331として機能する。
認証データ受信部331は、銀行サーバ10から認証データを受信して、認証データに含まれる各種情報を表示部32に表示する。本実施形態では、認証データには、提携先機関コード及び確認コードが含まれる。
(ATM構成)
図5は、本発明の一実施形態に係るATM40の構成を示す。ATM40は、専用回線PNを介して銀行サーバ10と通信する機能を備えた情報処理装置である。ATM40は、ユーザからの入力を受け付けるタッチパネル等の入力部41、ディスプレイ等の表示部42、CPU及びメモリを含む制御部43、記憶部44、現金の受取及び引き渡しを行うための入出金部45、専用回線PNと接続するための通信部46並びにキャッシュカードリーダ47を備えている。
制御部43は、記憶部44に記憶されているプログラムがRAMに読み出され、CPUによって実行されることで、フロー制御部431、認証要求送信部432、入出金処理部433及び取引結果送信部434として機能する。
フロー制御部431は、入出金取引のフローを制御し、フローに応じた画面を表示部42に表示する。フロー制御部431は、入力部41を介してユーザから入出金処理開始指示を受信することに応答して、提携先機関コード、顧客コード及び確認コードを取得するための入出金処理開始画面を生成して表示部42に表示する。
後述する認証要求送信部432からの認証要求の応答として、取引区分及び取引金額を含む取引指示を受信すると、フロー制御部431は、取引指示に基づいて、取引内容確認画面を生成して表示部42に表示する。
認証要求送信部432は、銀行サーバ10に認証要求を送信する。本実施形態では、上述したように、認証要求には、提携先機関コード、顧客コード及び確認コードが含まれる。認証要求送信部432は、入力部41を介してユーザから受け付けた入力に基づいて、提携先機関コード、顧客コード及び確認コードを含む認証要求を生成して、銀行サーバ10に送信する。
入出金処理部433は、入金取引時に、入出金部45に顧客が投入した紙幣及び/又は硬貨を集計して取引指示に含まれる取引額と照合し、取引額に相当する紙幣及び/又は硬貨を収納庫に収納する。また、入出金処理部433は、出金取引時に、取引指示に含まれる取引額に相当する紙幣及び/又は硬貨を収納庫から繰り出して入出金部45から放出する。入出金処理部433は、紙幣又は硬貨の一方を取り扱ってもよいし、紙幣と硬貨との両方を取り扱ってもよい。入出金処理部433は、入出金処理の完了を後述の取引結果送信部434に通知する。
取引結果送信部434は、入出金処理部433から入出金処理の完了通知を受け取ると、取引結果を銀行サーバ10に送信する。前述したように、一実施形態では、取引結果には、提携先機関コード、顧客コード及び取引指示に含まれる取引通番が含まれる。
(実施形態)
図7及び図8を参照して、本発明の一実施形態に係る入出金代行処理の一例を示す。まず、図7を参照して、顧客による取引予約から、取引に必要な認証データが顧客に通知されるまでに入出金代行システム1によって実行される処理について説明する。次に、図8を参照して、顧客がATM40で入出金取引を行う際に入出金代行システム1によって実行される処理について説明する。
本実施形態では、プリペイド発行会社1は、入出金代行サービスを提供する銀行との間で契約を結び、代行契約DB131には、提携先機関コード「001」、提携先機関名「プリペイドカード発行会社1」、デポジット口座番号「1234567」、出金枠「未設定」を含む代行契約レコードが登録されているものとする。また、デポジット口座番号「1234567」により特定される銀行サーバ10のデポジット口座DB133には、300,000円の残高があるものとする。
顧客Aは、プリペイドカード発行会社1が発行したプリペイドカードの利用者であり、顧客Aについて、プリペイドカード発行会社1が管理する提携先サーバ20の顧客DB231では、顧客ID「AAA」、顧客名「顧客A」、パスワード「XXX」、メールアドレス「YYY」のレコードが登録されている。
(取引予約から顧客への認証データ送信まで)
顧客が顧客端末30のブラウザを用いて提携先サーバ20の提供する入出金サービスサイトへとアクセスすると(S701、S702)、提携先サーバ20のウェブサイト提供部221は、アクセスを受けたURLに応じたウェブページを顧客端末30へと送信する(S703)。ウェブページを受信した顧客端末30は、ウェブページを表示する(S704)。
ブラウザでの顧客の操作に応じて、ログイン画面で入力された情報を含むログイン要求が顧客端末30から送信されると(S705)、提携先サーバ20は認証処理を行う(S706)。本実施形態では、顧客ID「AAA」及びパスワード「XXX」を含むログイン要求が顧客端末30から送信され、提携先サーバ20は、顧客DB231の顧客ID「AAA」で特定されるレコードに基づいて、ログイン要求を認証したものとする。
ブラウザでの顧客の操作に応じて、顧客端末30から取引予約要求が送信されると(S707、S708)、提携先サーバ20の取引データ生成部222は、取引予約要求に基づいて取引データを生成し、生成した取引データを銀行サーバ10に送信する(S709)。本実施形態では、取引予約要求には、入金取引又は出金取引を選択可能な取引区分、及び取引金額が含まれ、取引データには、提携先機関コード、顧客コード、取引区分、取引額、顧客連絡先等が含まれる。S709において、提携先機関コード「001」、顧客コード「AAA」、取引区分「出金」、取引額「3,000」、顧客連絡先「YYY」を含む取引データが銀行サーバ10に送信されたものとする。
一実施形態では、取引データ生成部222は、銀行サーバ10への取引データの送信の前に、顧客DB231等に基づいて、顧客から申請された取引を許可するか否かを判定してもよい。
銀行サーバ10の取引データ受付部123は、提携先サーバ20から取引データを受け付けて(S710)、取引データの取引区分を判定する(S711)。取引区分が出金を示す場合(S711:出金)、取引データ受付部123は、デポジット口座DB133の資金の引き当てに成功するか否かを判定する。引き当てに成功すると、デポジット口座DB133に引き当てた資金の出金レコードを登録し(S712)、入出金明細レコードを登録する(S713)。取引区分が入金を示す場合(S711:入金)、S713に進み、取引データ受付部123は入出金明細レコードを登録する。
本実施形態では、取引区分が出金を示すので、取引データ受付部123は、提携先機関コード「001」に関連付けられたデポジット口座番号「1234567」により特定されるデポジット口座DB133の残高を確認し、引き当てに成功すると判定する。よって、取引データ受付部123は、デポジット口座DB133に3,000円の出金レコードを登録し、入出金明細DB132に入出金明細レコードを登録する。本実施形態では、図6(A)に示される入出金明細レコードが登録されたものとする。
提携先サーバ20の取引データ生成部222は、取引予約情報に基づいて、取引予約DB232に取引予約レコードを登録する(S714)。本実施形態では、取引データ生成部222は、提携先サーバ20からの取引レコード受付完了通知を受け、取引予約DB232に、顧客コード「AAA」、取引区分「出金」、取引額「3,000」、予約日時「2017年10月30日11時30分23秒」を含む取引予約レコードを登録したものとする。
銀行サーバ10の認証データ送信部124は、入出金明細DB132に登録が完了した取引データについて、取引データに関連付けられる確認コードを生成して(S715)入出金明細DB132に保存する。前述したように、確認コードは、少なくとも同一顧客に対する複数の取引を識別するために用いる情報であり、提携先機関コード及び顧客コードと組み合わせることで取引を一意に識別し得る。本実施形態では、認証データ送信部124は、確認コード「111」を生成して、図6(B)に示されるように入出金明細DB132に保存したものとする。
続いて、認証データ送信部124は、取引の実行に必要な認証データを顧客端末30に送信する(S716)。本実施形態では、認証データ送信部124は、提携先機関コード「001」及び確認コード「111」を含む認証データを、顧客Aの顧客連絡先に送信する。認証データを受信した顧客端末30の認証データ受信部331は、認証データに含まれる各種情報を表示部32に表示する(S717)。
(ATM40での取引実行)
図8は、本発明の一実施形態に係る銀行サーバ10とATM40との処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態では、認証データを顧客端末30で受信した顧客A(顧客コード:AAA)が、ATM40を操作して入出金処理を開始したものとする。
ATM40がユーザから入出金処理開始指示を受信すると、ATM40のフロー制御部431は、提携先機関コード、顧客コード及び確認コードを取得するための入出金処理開始画面を生成して表示部42に表示する(S801)。顧客Aが、画面に沿って提携先機関コード、顧客コード及び確認コードを入力すると、ATM40の認証要求送信部432は、銀行サーバ10に認証要求を送信する(S802)。本実施形態では、提携先機関コード「001」、顧客コード「AAA」、及び確認コード「111」を含む認証要求が送信されたものとする。
銀行サーバ10が認証要求を受信すると(S803)、銀行サーバ10の取引認証部126は、入出金取引の認証を行う(S804)。本実施形態では、取引認証部126は、入出金明細DB132を参照して、認証要求で特定される入出金明細レコードが存在し、かつ、特定される入出金明細レコードのステータスに「0」が設定されているか否かを判定する。
認証要求で特定される入出金明細レコードが存在し、かつ、特定された入出金明細レコードのステータスに「0」が設定されている場合、取引認証部126は、特定された入出金明細レコードに基づく取引指示をATM40に送信する(S805)。一方、認証要求で特定される入出金明細レコードが存在しない場合、又は特定された入出金明細レコードのステータスに「0」以外が設定されている場合、取引認証部126は、入出金取引処理を開始できない原因情報をATM40に送信する。
本実施形態では、認証要求で特定される入出金明細レコードが存在し、かつ、特定された入出金明細レコードのステータスに「0」が設定されているので、処理はS805に進み、取引認証部126は、取引通番「00002」、取引区分「出金」及び取引額「3,000」を含む取引指示をATM40に送信する。
ATM40が取引指示を受信すると(S806)、フロー制御部431は、取引指示に基づいて、取引内容確認画面を生成して表示部42に表示する(S807)。本実施形態では、取引指示に基づいて、3,000円の出金取引を実行するか否かを確認する取引内容確認画面が表示され、顧客Aは、取引実行指示を、入力部41を介して送信したものとする。
ATM40が取引実行指示を受信すると(S808)、ATM40の入出金処理部433は、取引指示に含まれる取引額に相当する紙幣及び/又は硬貨を収納庫から繰り出して入出金部45から放出し(S809)、入出金処理の完了をATM40の取引結果送信部434に通知する。
次に、取引結果送信部434は、取引結果を銀行サーバ10に送信する(S810)。本実施形態では、提携先機関コード「001」、顧客コード「AAA」、取引通番「00002」を含む取引結果が送信されたものとする。
銀行サーバ10が取引結果を受信すると(S811)、銀行サーバ10の取引結果受付部127は、受信した取引結果に対応する入出金明細レコードを入出金明細DB132で特定して、特定した入出金明細レコードのステータスを「1」に更新する(S812)。ここで、取引結果受付部127は、受信した取引結果を、提携先サーバ20に送信してもよい。本実施形態では、取引結果受付部127は、受信した取引結果に対応する入出金明細レコードを特定して、図6(C)に示されるように入出金明細DB132を更新する。
なお、本実施形態では、取引データ受付部123が、提携先機関のデポジット口座DB133に基づいて出金取引に対する資金の引き当てを行うことで、出金取引が可能であるか否かを判断する例について説明したが、代替の実施形態では、提携先機関の信用力や保証金等の信用情報に基づいて出金取引に対する出金余力があるかを判断して、出金取引が可能であるか否かを判断してもよい。
以上、本実施形態によれば、入出金サービスを提供するプリペイドカード発行会社1の顧客が、プリペイドカード発行会社1の提携先サーバ20に対して要求した出金取引に基づいて、銀行サーバ10と連携するATM40において当該出金取引を実行することができる。出金取引については、入出金明細DB132に入出金明細レコードを登録する前に資金の引き当てを行うことにより、銀行サーバ10は、適切なリスク管理を行うことができる。
(別の実施形態)
上記した実施形態では、顧客が出金取引を行う例について説明してきた。顧客が入金取引を行う実施形態についても、図7に示されるように、顧客による取引予約から、取引に必要な認証データが顧客に通知されるまでに入出金代行システム1によって実行される処理は同一である。ただし、出金取引では、S712でデポジット口座DB133に出金レコードが登録されるのに対して、顧客が入金取引を行う実施形態では、取引予約の段階ではデポジット口座DB133に入金レコードは登録されない。
デポジット口座DB133に対する入金レコードの登録は、本実施形態では、入金取引の完了後、取引結果受付部127によって行われる。例えば、取引結果受付部127は、図8のS811の取引結果の受信に応答して、デポジット口座DB133に入金レコードを登録してもよいし、毎日6時00分00秒に等、一定の間隔で入出金明細レコードのステータスが「1」である入金取引を入出金明細DB132から抽出して、デポジット口座DB133に入金レコードを登録してもよい。デポジット口座DB133への入金レコードの登録が完了すると、取引結果受付部127は、入出金明細レコードのステータスを「2」に更新する。
以上、本実施形態によれば、入出金サービスを提供するプリペイドカード発行会社1の顧客が、プリペイドカード発行会社1の提携先サーバ20に対して要求した入金取引に基づいて、銀行サーバ10と連携するATM40において当該入金取引を実行することができる。入金取引については、取引実行後にデポジット口座DB133に入金レコードを登録することにより、銀行サーバ10は、適切なリスク管理を行うことができる。
(追加の実施形態)
銀行サーバ10は、登録から一定の期間を経過した未実行の入出金明細レコードを、入出金明細DB132から削除する期限管理部128を備えてもよい。出金取引に関する入出金明細レコードを入出金明細DB132から削除する場合、期限管理部128は、デポジット口座DB133に入金レコードを登録することで、引き当て済の資金を解除することが望ましい。一実施形態では、期限管理部128は、登録から30分経過した入出金明細レコードを削除するが、入出金明細レコードを削除する時間として他の任意の期間を設定することができる。
以上、本実施形態によれば、登録から一定の期間を経過した入出金明細レコードについては無効であるとして削除することで、よりセキュアな入出金代行システム1を構築することができる。
1…入出金代行システム、10…銀行サーバ、11…入力部、12…制御部、121…演算処理部、123…取引データ受付部、124…認証データ送信部、125…デポジット受付部、126…取引認証部、127…取引結果受付部、128…期限管理部、129…請求データ生成部、122…メモリ、13…記憶部、131…代行契約DB、132…入出金明細DB、133…デポジット口座DB、14…通信部、20…提携先サーバ、21…入力部、22…制御部、221…ウェブサイト提供部、222…取引データ生成部、23…記憶部、231…顧客DB、232…取引予約DB、24…通信部、30…顧客端末、31…入力部、32…表示部、33…制御部、331…認証データ受信部、34…記憶部、35…通信部、40…ATM、41…入力部、42…表示部、43…制御部、431…フロー制御部、432…認証要求送信部、433…入出金処理部(処理部)、434…取引結果送信部、44…記憶部、45…入出金部、46…通信部、N…ネットワーク、PN…専用回線

Claims (8)

  1. 入出金サービスを提供する提携先に関連付けられた情報を記憶する記憶部と、
    前記提携先のサーバから、提携先情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する取引データ受付部であって、前記提携先のサーバは、前記利用者からの要求に応じて前記取引データを送信する、取引データ受付部と、
    前記入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを前記利用者の連絡先に送信する認証データ送信部と、
    入出金装置から、前記提携先情報、前記利用者の情報及び前記確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する取引認証部であって、入出金明細レコードが存在する場合、前記特定された入出金明細レコードの前記取引情報を前記入出金装置に送信する、取引認証部と、
    前記入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する取引結果受付部と
    を備え、
    前記取引情報が出金取引を示す場合、前記取引データ受付部は、前記提携先に関連付けられた情報を用いて、前記提携先の入出金の残高情報と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合、又は前記提携先の信用情報と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する出金余力がある場合に、前記入出金明細レコードを登録する、取引サーバ。
  2. 登録から一定の期間を経過した未実行の入出金明細レコードを削除する期限管理部をさらに備えた請求項1に記載の取引サーバ。
  3. 前記提携先情報は、複数の提携先のうちの1の提携先を識別可能な情報である、請求項1に記載の取引サーバ。
  4. 前記取引データ受付部は、前記出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合、又は前記出金取引に対する出金余力がある場合に、前記取引情報に基づいて前記記憶部に出金レコードを登録する、請求項1に記載の取引サーバ。
  5. 前記取引情報が入金取引を示す場合、前記取引結果受付部は、前記取引結果に基づいて前記提携先に関連付けられた記憶部に入金レコードを登録する、請求項1に記載の取引サーバ。
  6. 入出金サービスを提供する提携先に関連付けられた情報を記憶する記憶部と通信可能に接続されるコンピュータが実行する入出金代行方法であって、
    前記提携先のサーバから、提携先情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する工程であって、前記提携先のサーバは、前記利用者からの要求に応じて前記取引データを送信する、工程と、
    前記入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを前記利用者の連絡先に送信する工程と、
    入出金装置から、前記提携先情報、前記利用者の情報及び前記確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する工程であって、入出金明細レコードが存在する場合、前記特定された入出金明細レコードの前記取引情報を前記入出金装置に送信する、工程と、
    前記入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する工程と
    を含み、
    前記取引情報が出金取引を示す場合、前記提携先に関連付けられた情報を用いて、前記提携先の入出金の残高情報と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合、又は前記提携先の出金枠と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する出金余力がある場合に、前記入出金明細レコードを登録する、方法。
  7. 入出金サービスを提供する提携先に関連付けられた情報を記憶する記憶部と通信可能に接続されるコンピュータに、
    前記提携先のサーバから、提携先情報、入出金サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、入出金明細レコードを登録する工程であって、前記提携先のサーバは、前記利用者からの要求に応じて前記取引データを送信する、処理と、
    前記入出金明細レコードに関連付けられた確認コードを前記利用者の連絡先に送信する処理と、
    入出金装置から、前記提携先情報、前記利用者の情報及び前記確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定される入出金明細レコードが存在するか否かを判定する処理であって、入出金明細レコードが存在する場合、前記特定された入出金明細レコードの前記取引情報を前記入出金装置に送信する、処理と、
    前記入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定される入出金明細レコードを更新する処理と
    を実行させ、
    前記取引情報が出金取引を示す場合、前記提携先に関連付けられた情報を用いて、前記提携先の入出金の残高情報と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合、又は前記提携先の出金枠と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する出金余力がある場合に、前記入出金明細レコードを登録する、プログラム。
  8. サービスを提供する提携先に関連付けられた情報を記憶する記憶部と、
    前記提携先のサーバから、提携先情報、サービスを利用する利用者の情報及び取引情報を含む取引データを受け付けて、サービス明細レコードを登録する取引データ受付部であって、前記提携先のサーバは、前記利用者からの要求に応じて前記取引データを送信する、取引データ受付部と、
    前記サービス明細レコードに関連付けられた確認コードを前記利用者の連絡先に送信する認証データ送信部と、
    入出金装置から、前記提携先情報、前記利用者の情報及び前記確認コードを含む認証要求を受信して、当該認証要求により特定されるサービス明細レコードが存在するか否かを判定する取引認証部であって、サービス明細レコードが存在する場合、前記特定されたサービス明細レコードの前記取引情報を前記入出金装置に送信する、取引認証部と、
    前記入出金装置から取引結果を受信して、当該取引結果により特定されるサービス明細レコードを更新する取引結果受付部と
    を備え、
    前記取引情報が出金取引を示す場合、前記取引データ受付部は、前記提携先に関連付けられた情報を用いて、前記提携先の入出金の残高情報と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する資金の引き当てに成功する場合、又は前記提携先の出金枠と前記取引情報の出金額とに基づいて前記出金取引に対する出金余力がある場合に、前記サービス明細レコードを登録する、取引サーバ。
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