JP6424119B2 - 爪ブロック及び除雪方法 - Google Patents
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Description
本発明の第1の実施の形態に係る複数の爪ブロック3a,3b,……,3eは、図2及び図3に示すように、作業機本体6のバケット11の底板の下面に櫛歯状に取り付けられる。「作業機本体6」としては、図1に示したようなホイールローダやクローラローダ等のトラクターショベルの他、ブルドーザー、モーターグレーダー、ずり積機、スクレーパー或いはスクレープドーザー等のバケット11を有する種々の車両系建設機械が採用可能である。更に、バケット11を有していれば、パワーショベルのような掘削用機械を作業機本体として採用しても構わない。
第1の実施の形態に係る5個の爪ブロック3a,3b,……,3eは、バケット11の底板の前縁にそれぞれの爪ブロック3a,3b,……,3eのカッター部32a,32b,……,32eの先端の位置を揃えて櫛歯状に配列する必要はない。例えば、図10及び図11に示すように、交互にカッター部32a,32b,……,32eの先端の位置が異なるように配列して、指の長さが異なる熊手状の配列であっても構わない。
図5では、平底舟形の本体部(30e,33e,34e,35e,36e,37e,39e)の水押部に形成されるカッター部32eを円弧状の複数の歯32e(i-1),32ei,32e(i+1),……の連続的な配列で構成した場合を例示したが、カッター部の形状や態様は種々の構造が採用可能である。例えば、図12に示すように、カッター部32e2を直角三角形からなる複数の歯32e2,(i-1),32e2,i,32e2,(i+1),……の連続的な配列で鋸歯状に構成して、押し引き兼用の「素歯」を構成してもよい。又、図13に示すように水押部に沿って一定の刃渡りの直刃のトポロジーでカッター部32e3が構成してもよい。
図4〜7及び図9では取付プレート31eに垂直な船尾板37eを有する構造を説明したが例示に過ぎない。第1の実施の形態に係る爪ブロック3e8は、図18に示すように、2枚の略直角三角形(実際には不等辺四角形)をなす側板35e8,36e8の斜辺となる船尾側エッジを、船尾板37eの対向する2つの長辺にそれぞれ接続することによって、取付プレート31eに対し、斜めに傾斜したトランサム(戸立)のような船尾面を構成するようにもできる。更に、図18に示す構造において、船尾板37eを省略して、2枚の側板35e8,36e8の斜めに傾斜した船尾側エッジによって、船尾側の開放面を取付プレート31eに対し斜めに傾斜するように構成して、中空のブロック形状の内側が見えるような構造であっても構わない。
既に述べたとおり、第1の実施の形態に係る爪ブロック3a,3b,……,3eは、比較長い水押部の全体を刃渡りとして、それぞれ圧雪状態等の雪2を切り砕くカッター部32a,32b,……,32eとしている。
本発明の第2の実施の形態に係る複数の爪ブロック4a,4b,……,4eは、図19,25,26に示すように、作業機本体6のバケット11の底板の下面に取り付けられる点では第1の実施の形態に係る複数の爪ブロックと同様である。複数の爪ブロック(第2の実施の形態では5個の爪ブロック)4a,4b,……,4eのそれぞれは、バケット11の底板の前縁に沿って結合手段によって、等間隔で結合されているが、第1の実施の形態に係る複数の爪ブロックとは反対向きに固定されている。
既に述べたとおり、作業機本体6のバケット11の底板の下面に、それぞれ平底舟形の本体部を有する複数の爪ブロック4a,4b,……,4eを取り付け、圧雪状態等の雪2に向かって作業機本体6が移動することにより、爪ブロック4a,4b,……,4eの船尾側にバケット11の底板に垂直となるように設けられた平板からなる2枚の側板の船尾側エッジのそれぞれからなる第1カッター部を「つるはし」として機能させることにより、圧雪状態等の雪2を切断・粉砕して道路1から削り取る工程により、圧雪状態等の雪2を簡単且つ迅速に雪塊や氷塊にすることができる。更に、その後、切断・粉砕された雪2からなる雪塊や氷塊をバケット11ですくい上げ、道路上から圧雪状態等の雪2を除去する工程という単純な作業であるので、第2の実施の形態に係る除雪方法によれば、除雪の作業時間が短くなり、爪ブロック4a,4b,……,4eの寿命を延ばすことができる。
この結果、第2の実施の形態に係る除雪方法によれば、作業機本体6をオーバーアクセルする必要もなくなり、環境に配慮できると共に、作業機本体6の燃料費等を含めた除雪費用の軽減や、作業機本体6の作業員の労動を軽減できるという顕著な効果を奏することができる。
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
2…雪
3a〜3e,4a〜4e…爪ブロック
6…作業機本体
11…バケット
12…チルトプレート
21…フロントタイヤ
22…リアタイヤ
30e…船底部
31e.41e…取付プレート
31ea〜31ef;41ea〜41ef…結合手段
32a,32b,……,32e…第1カッター部
34e,34e…船首側板
35e,36e…側板
37e…船尾板
45e,46e…側板
51,52…排出孔
Claims (10)
- バケットの底板の下面に取り付けられる複数の爪ブロックであって、該複数の爪ブロックのそれぞれが、
平坦な上面を有する取付プレートと、
前記取付プレートの下面に接続され、前記取付プレートに垂直な船尾面を有する平底舟形の本体部と、
前記取付プレートの上面に設けられ、前記取付プレートと前記底板を結合する結合手段と、
を備え、前記平底舟形の本体部の水押部となる端部を第1カッター部とし、圧雪状態の雪に向かって前記バケットを作業機本体が移動させることを特徴とする爪ブロック。 - 前記取付プレートに垂直となる前記本体部の2枚の側板が互いに対向して内部に空洞部を設け、前記2枚の側板の船尾側エッジが前記船尾面に定義される開放面の対向した2辺を構成し、前記船尾側エッジのそれぞれを第2カッター部とし、圧雪状態の雪に向かって前記バケットを前記作業機本体が移動させることを特徴とする請求項1に記載の爪ブロック。
- 前記水押部側の前記側板に、前記開放面が吸引した雪を排出する排出孔が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の爪ブロック。
- バケットの底板の下面に取り付けられる複数の爪ブロックであって、該複数の爪ブロックのそれぞれが、
平坦な上面を有する取付プレートと、
前記取付プレートの下面に接続され、前記取付プレートに垂直な船尾面を開放面として有する平底舟形の本体部と、
前記取付プレートの上面に設けられ、前記取付プレートと前記底板を結合する結合手段と、
を備え、前記取付プレートに垂直となる前記本体部の2枚の側板が互いに対向して内部に空洞部を設け、前記2枚の側板の船尾側エッジが前記船尾面に定義される開放面の対向した2辺を構成し、前記船尾側エッジのそれぞれを第1カッター部とし、圧雪状態の雪に向かって前記バケットを作業機本体が移動させることを特徴とする爪ブロック。 - 前記水押部側の前記側板に前記開放面が吸引した雪を排出する排出孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の爪ブロック。
- 前記平底舟形の本体部の水押部となる端部を第2カッター部として前記雪に向かって、前記バケットを前記作業機本体が移動させることを特徴とする請求項4又は5に記載の爪ブロック。
- 作業機本体のバケットの底板の下面に、それぞれ平底舟形の本体部を有する複数の爪ブロックを水押部が前になるように取り付け、圧雪状態の雪に向かって前記作業機本体が移動することにより、前記水押部となる端部を第1カッター部とし、前記圧雪状態等の雪を切断・粉砕する工程と、
切断・粉砕された前記雪を前記バケットですくい上げ、道路上から前記圧雪状態等の雪を除去する工程と、
を含むことを特徴とする除雪方法。 - 前記爪ブロックの船尾側に前記底板に垂直となる平板からなる2枚の側板が対向して設けられ、前記2枚の側板の船尾側エッジのそれぞれを第2カッター部とし、前記作業機本体を後退させ、前記第2カッター部によって、前記圧雪状態等の雪を切断・粉砕する工程を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の除雪方法。
- 作業機本体のバケットの底板の下面に、それぞれ平底舟形の本体部を有する複数の爪ブロックを船尾側を前にして取り付け、圧雪状態の雪に向かって前記作業機本体が移動することにより、前記船尾側に前記底板に垂直となるように設けられた平板からなる2枚の側板の船尾側エッジのそれぞれを第1カッター部とし、前記圧雪状態等の雪を切断・粉砕する工程と、
切断・粉砕された前記雪を前記バケットですくい上げ、道路上から前記圧雪状態等の雪を除去する工程と、
を含むことを特徴とする除雪方法。 - 前記爪ブロックの水押部となる端部を第2カッター部とし、前記作業機本体を後退させ、前記第2カッター部によって、前記圧雪状態等の雪を切断・粉砕する工程を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の除雪方法。
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US20140208621A1 (en) * | 2013-01-31 | 2014-07-31 | Ronald J. Rich | Snow Plow Cutting Edge |
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