JP6423504B1 - 平型導体用コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】平型導体の自動ロック機構を備える平型導体用コネクタについて、平型導体の抜去後の再度の平型導体の嵌合接続作業を確実に行えるようにする。【解決手段】ハウジング3の収容室12に収容した平型導体2に対してその厚み方向で貫通して係止する抜止め係止面17eを有するロック部材4を備える平型導体用コネクタ1について、ロック部材4が、平型導体2と係止して抜け止めする係止位置と、平型導体2との係止が外れて平型導体2を収容室12から抜去可能な係止解除位置との間で、抜止め係止面17eを変位可能に支持する支持部19bを有する。さらに平型導体用コネクタ1には、係止解除位置にある抜止め係止面17eを係止位置に変位させるように支持部19bを付勢するばね片を有する付勢部材5を備える。【選択図】図18

Description

本発明はFFC(Flexible flat cable)やFPC(Flexible printed circuits)等の平型導体と基板回路と導通接続する平型導体用コネクタに関する。
平型導体用コネクタとしては、平型導体をハウジングの収容室に挿入する作業だけで平型導体と嵌合接続し且つ抜け止めする自動ロック機構を有するものが知られている。特許文献1の平型導体用コネクタはその一例であり、これによれば容易に平型導体を嵌合接続しつつ抜け止めすることができる。そして嵌合接続した平型導体を抜去する際、特許文献1の平型導体用コネクタでは、ハウジング(10)の上面に配置した可動部材(30)を開位置に回動させることで、可動部材(30)に設けた係止部(36)による平型導体に対する係止を解除してから、平型導体を引き抜くようにする。
特開2015−43299、図2、図5、図6
上記特許文献1の平型導体用コネクタでは、可動部材(30)を開位置で保持するための平板ばね状の係合片(41B)が、金属製のシェル(41)の一部に形成されている。これによれば平型導体を抜去する際に作業者が可動部材(30)を開位置に保持しておく必要がなく、片手で可動部材(30)を開く操作と平型導体を抜去する操作を行えるという利点がある。しかしながら、平型導体を一度抜去した後に再度挿入する際には、開状態に保持されている可動部材(30)を閉位置に閉じる操作が必要であり作業者にとって面倒である。また可動部材(30)が正しく閉位置に戻っていないと、平型導体を挿入しても抜け止めすることができないため、正しく嵌合接続できない。
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。その目的は、平型導体の自動ロック機構を備える平型導体用コネクタについて、平型導体の抜去後の再度の平型導体の嵌合接続作業を確実に行えるようにすることにある。
上記目的を達成すべく本発明は、以下の特徴を有するものとして構成される。
本発明は、平型導体を挿抜可能な収容室を有するハウジングと、前記収容室に収容した前記平型導体に対してその厚み方向で貫通して係止する係止部を有するロック部材とを備える平型導体用コネクタについて、前記ロック部材は、前記平型導体と係止して抜け止めする係止位置と、前記平型導体との係止が外れて前記平型導体を前記収容室から抜去可能な係止解除位置との間で、前記係止部を変位可能に支持する支持部を有しており、前記係止解除位置にある前記係止部を前記係止位置に変位させるように前記支持部を付勢するばね片を有する付勢部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ロック部材が、前記平型導体と係止して抜け止めする係止位置と、前記平型導体との係止が外れて前記平型導体を前記収容室から抜去可能な係止解除位置との間で、前記係止部を変位可能に支持する支持部を有しており、さらにその支持部を付勢することで前記係止解除位置にある前記係止部を前記係止位置に変位させるばね片を有する付勢部材を備える。したがって、付勢部材が支持部を付勢する構造であるため、付勢部材のばね片による付勢力を支持部に直接作用させて、支持部を介して係止部を係止解除位置から係止位置へ確実に変位させることができ、また係止部の係止位置を確実に維持することができる。
具体的には、平型導体の挿入時には、付勢部材が支持部を付勢することで係止部を係止解除位置から係止位置に変位させて、平型導体に対して係止部を自動的に係止させて、平型導体を抜け止めできる。平型導体の挿入後の嵌合接続状態では、付勢部材が係止部を平型導体との係止位置に保持する。このため付勢部材の付勢力に抗して係止部を係止解除位置に変位させる操作をしない限り、係止部の係止位置は維持されて、平型導体との導通接続を確実に維持することができる。さらにロック部材を操作して係止部を係止解除位置に変位させて平型導体を抜去した後は、付勢部材が支持部を付勢するので、ロック部材に対して何も操作を行わなくても、係止部は自動的に初期の係止位置に戻される。なお、付勢部材は、ハウジングをなす樹脂成形体の一部分として一体に設けることができる。あるいは付勢部材は、ハウジングとは別体の金属部品又は硬質樹脂部品として設けることができる。
前記本発明の支持部は、前記係止部が前記係止位置にある前記ロック部材の閉位置と、前記係止部が前記係止解除位置にある前記ロック部材の開位置との間で、前記ロック部材を回動変位可能として前記ハウジングに支持するように構成できる。
本発明によれば、支持部がロック部材の開位置と閉位置との間で回動変位可能としてロック部材をハウジングに支持するため、支持部に付勢部材の付勢を受ける機能とロック部材を回動可能に支持する機能とを集約できるので、それぞれを別々の部位や部材として設ける場合と比べて、平型導体用コネクタを小型化することができる。また、付勢部材の付勢力を支持部に対して直接作用させることができ、支持部を介してロック部材を開位置から閉位置に確実に回動変位させることができる。
前述した請求項1に係る本発明の前記係止部については、(1)係止部が完全に平型導体と係止する係止位置にあり、ロック部材が回動しない閉位置にある場合、(2)係止部が部分的に平型導体と係止する係止位置にあるが、ロック部材が前記閉位置から回動している場合、(3)係止部が平型導体との係止を解除しているが、ロック部材がその回動を停止する開位置までには至らない回動途中にある場合、(4)係止部が平型導体との係止を解除しており、ロック部材が開方向への回動を停止する開位置にある場合の何れかの状態をとる。前記付勢部材は、上記(2)〜(4)の状態で支持部を付勢して係止部を変位させるが、上記(1)の状態ではその付勢力を作用させないことができ、この場合は例えば付勢部材が支持部に接しているが付勢力は作用していないように配置したり、付勢部材が支持部に接していないが、ロック部材が回動すると支持部が付勢部材に接触するように配置することができる。他方、上記(1)の状態で付勢力を作用させることもでき、この場合は、係止部を確実に係止位置に保持することができる。
前記本発明の前記ロック部材と前記ハウジングは、前記ロック部材の前記開位置で前記ロック部材と当接して開方向への回動変位を規制する回動規制部を有するように構成できる。
本発明によれば、前記ロック部材と前記ハウジングは、前記ロック部材の前記開位置で前記ロック部材と当接して開方向への回動変位を規制する回動規制部を有するので、ロック部材が開位置を越えて回動することを防ぐことができる。それによりハウジングの破損やロック部材のハウジングから外れるのを防ぐことができる。
前記本発明の支持部は、前記係止部が前記係止位置にあるときよりも前記係止解除位置にあるときに前記付勢部材の前記ばね片から受ける付勢力が大きくなるように前記付勢部材との接触位置が変化するカム面を有するように構成できる。
本発明によれば、支持部が前記係止位置よりも前記係止解除位置で前記付勢部材の前記ばね片から受ける付勢力が大きくなるように前記付勢部材との接触位置が変位するカム面を有するので、変位するカム面に対して付勢部材の接触位置を変化させる簡易な付勢構造で、係止位置よりも係止解除位置でより強い付勢力を支持部に付与することができる。
前記本発明のカム面は、前記係止部が前記係止位置にあるときに前記付勢部材が面接触する平面部を有するように構成できる。
本発明によれば、前記カム面は、前記係止部が前記係止位置にあるときに前記付勢部材が面接触する平面部を有するので、付勢部材が大きな面積で平面部と面接触する。したがって係止部が平型導体を抜け止めした状態で、ロック部材ががたついたり、不意に変位することを防止することができる。
前記本発明の付勢部材は、金属片により形成され、その金属片の板面を前記平型導体の厚み方向に沿う前記収容室の高さ方向に沿わせて配置されており、その金属片の厚み方向に沿う板縁に前記支持部と押圧接触する係止縁を有するように構成できる。
前述した特許文献1の平型導体用コネクタでは、金属製のシェル(41)の一部分に板幅のある平板ばね状の係合片(41B)を形成しているため、ばね片としての係合片(41B)の設計自由度に制約がある上に、シェル(41)を含めてコネクタ構造が複雑になる。さらに係合片(41B)は、平板ばね状であって、端子(20)が配列されていないハウジング(10)の長手方向における両側部分に配置されて、その板幅のある板面(ロール面)を可動部材(30)に接触させる構造であることから、平型導体用コネクタがハウジング(10)の長手方向で大型化してしまう。これに対して本発明によれば、付勢部材が金属片により形成され、その金属片の板面を前記平型導体の厚み方向に沿う前記収容室の高さ方向に沿わせて配置されており、その金属片の厚み方向に沿う板縁に前記支持部と押圧接触する係止縁を有するので、付勢部材の金属片の板面(ロール面)を支持部に押圧接触させる場合と比べて、平型導体コネクタを小型化することができる。そしてこのような付勢部材は、金属板をプレスによる抜き加工により形成される打抜き金具にて形成することができ、前記係止縁は当該打抜き金具の切断面により形成することができる。このように本発明によれば、支持部を付勢する付勢部材を厚みの薄い金属片にて形成できるので、付勢部材がロック部材を閉方向に付勢するロック部材の自動閉止機構を小型で簡易な構造で実現することができる。
前記本発明の前記ロック部材と前記ハウジングは、前記係止部が前記係止位置にあるときに、前記ロック部材が前記平型導体の抜去方向で前記ハウジングと当接する移動規制部を有するように構成できる。
本発明によれば、前記ロック部材と前記ハウジングが、前記係止部が前記係止位置にあるときに、前記ロック部材が前記平型導体の抜去方向で前記ハウジングと当接する移動規制部を有するので、係止部が係止位置にある平型導体のロック状態で、平型導体が抜去方向に引っ張られても、ロック部材とハウジングに設けた移動規制部が相互に当接する。このためロック部材がハウジングから外れるのを阻止することができる。
前記本発明のハウジングは、前記ロック部材の前記支持部を収容する支持凹部を有するように構成できる。
本発明によれば、前記ハウジングは、前記ロック部材の前記支持部を収容する支持凹部を有するので、付勢部材によって付勢される支持部を支持凹部に保持することができる。また、前記ロック部材の前記閉位置及び前記開位置で、前記平型導体の前記収容室の挿入方向で前記支持部が前記支持凹部に対して係止するように構成することもできる。これによれば支持凹部から支持部が外れること、即ちロック部材がハウジングから脱離することを防ぐことができる。
前記本発明の付勢部材は、前記ハウジングに対する固定片部と、前記固定片部から伸長する弾性片部と、前記弾性片部から伸長する屈曲部と、前記屈曲部に繋がり前記支持部と押圧接触する係止片とを有するように構成できる。本発明によれば、付勢部材が弾性片部と屈曲部とを有しており長いばね長を確保することで、係止片の変位により生じる応力を分散して破断しにくい付勢部材とすることができる。
前記本発明については、前記ハウジングと前記ロック部材との間に、前記付勢部材を前記収容室に対する前記平型導体の挿入方向に沿って配置する付勢部材用収容部を有するように構成できる。本発明によれば、前記ハウジングと前記ロック部材との間に前記付勢部材用収容部を有するので、ハウジングとロック部材との間の間隙から付勢部材の弾性片部をハウジングの外部に変位させることができ、ハウジングの内部に弾性片部の変位空間を設ける場合と比べて、平型導体用コネクタを小型化することができる。
本発明の平型導体用コネクタによれば、付勢部材がロック部材を閉方向に付勢するロック部材の自動閉止機構を備えるため、平型導体を抜け止めするロック部材の係止部を係止解除位置から係止位置へ確実に変位させることができ、また係止部の係止位置を確実に維持することができる。したがって、平型導体の抜去後の再度の平型導体の嵌合接続作業を確実に行うことができ、信頼性の高い導通接続を実現することができる。
一実施形態による平型導体用コネクタの正面、平面、右側面を含む斜視図。 図1の平型導体用コネクタの正面図。 図1の平型導体用コネクタの背面図。 図1の平型導体用コネクタの平面図。 図1の平型導体用コネクタの底面図。 図1の平型導体用コネクタの右側面図。 図1の平型導体用コネクタに備えるハウジングの正面、平面、右側面を含む斜視図。 図1の平型導体用コネクタに備えるロック部材の正面、平面、右側面を含む斜視図。 図8のロック部材の正面図。 図8のロック部材の底面図。 図8のロック部材の右側面図。 図2のXII−XII線に沿う断面図。 図2のXIII−XIII線に沿う断面図。 平型導体の嵌合接続状態を示す図2のXIV−XIV線に沿う断面図。 平型導体の抜去状態を示す図2のXIV−XIV線に沿う断面図。 ロック部材を開位置としたときの平型導体用コネクタの正面図。 ロック部材を開位置としたときの図16のXVII−XVII線に沿う断面図。 図2のXVIII−XVIII線に沿う断面図。
以下、本発明による平型導体用コネクタの一実施形態について図面を参照しつつ説明する。以下の実施形態で示す平型導体用コネクタ1は、基板Pに実装されて、FPCやFFC等の平型導体2を基板Pに沿って水平に挿入して嵌合接続することで、平型導体2を基板回路に導通接続する水平接続タイプの平型導体用コネクタ1を例として説明する。
本明細書、特許請求の範囲に記載されている「第1」「第2」という用語は、発明の異なる構成要素を区別するために用いるものであり、特定の順序や優劣を示すために用いるものではない。また本明細書、特許請求の範囲では、説明の便宜上、図1等に示されるように、平型導体用コネクタ1の長手方向をX方向、短手方向をY方向、高さ方向をZ方向として説明する。そして、平型導体用コネクタ1の高さ方向(Z方向)における基板P(図14、図15参照)の側を「下側」とし、平型導体用コネクタ1側を「上側」として説明するが、それらは平型導体用コネクタ1の嵌合方向や基板Pへの実装の仕方を限定するものではない。
平型導体用コネクタ1は、ハウジング3と、嵌合接続した平型導体2を抜け止めするロック部材4と、回動可能に支持されるロック部材4を閉位置に付勢する付勢部材5と、ハウジング3に固定する信号接続用の複数の端子6と、同じくハウジング3に固定される接地接続用のグランド端子7とを備えている。
平型導体用コネクタ1は、図1、12〜14、18で示す状態がロック部材4の「閉位置」であり、図15〜図17で示す状態がロック部材4の「開位置」である。ロック部材4は閉位置から開位置に向かう開方向へ、また開位置から閉位置に向かう閉方向へ、回動により変位可能としてハウジング3に装着されている。平型導体2の嵌合接続状態で、ロック部材4が閉位置に位置しているときは、ロック部材4(後述の抜止め係止面17e)が平型導体2に対して「係止位置」にあり、平型導体2を抜け止め係止する「ロック状態」となる。また、平型導体2の嵌合接続状態で、ロック部材4(抜止め係止面17e)が開位置に位置しているときは、ロック部材4が平型導体2に対して「係止解除位置」にあり、平型導体2を抜去可能な「アンロック状態」となる。
平型導体2
ここで先ず平型導体用コネクタ1と嵌合接続する平型導体2について説明する。
平型導体2は、図1で示すように、前端部2aを先頭にして平型導体用コネクタ1に挿入される。平型導体2は、図1に示すように、絶縁基材の一方側の表面に配設された接地接続部2bと、絶縁基材の他方側の表面に配設された図示しない導通接触部とを有する。平型導体2の平型導体用コネクタ1への嵌合接続状態で、接地接続部2bはグランド端子7と導通接触し、導通接触部は複数の端子6と導通接触する。接地接続部2bと導通接触部とそれらが繋がる図外の配線は、前述の絶縁基材に保持されており、接地接続部2bと導通接触部を除く平型導体2の両面には絶縁保護層が形成されており絶縁基材に形成された配線を保護している。
平型導体2の幅方向Xの両側に位置する側縁2cには、係止片2dと係止凹部2eが形成されている。係止片2dは、平型導体2の前端部2aの両側に形成した突片として形成されている。係止凹部2eは、側縁2cを凹状に欠如する形状にて形成されている。係止凹部2eには、平型導体2の平型導体用コネクタ1への嵌合接続状態で、後述するロック部材4の突起部17cが入り込むようになっている。そして平型導体2を抜去方向Yへ引っ張ると、係止凹部2eの係止縁2fがロック部材4の突起部17cに設けた「係止部」としての抜止め係止面17eに対して抜去方向Yで係止することで、平型導体2が抜け止めされる。したがって平型導体用コネクタ1は、係止縁2fを共有する突片状の係止片2dが破断しない限り、平型導体2を抜け止めすることができる。なお、平型導体2の係止凹部2eは、平型導体2を抜け止めできれば、凹状ではなく孔形状でも、他の形状でもよい。
平型導体用コネクタ1
次に、平型導体用コネクタ1について説明する。
前述のように平型導体用コネクタ1は、ハウジング3と、ロック部材4と、付勢部材5と、複数の端子6と、グランド端子7とを備えて構成されている。
ハウジング3
ハウジング3は、電気絶縁性の樹脂成形体にて形成されており、上壁部8、底壁部9、左右の側壁部10、後壁部11とを有する。ハウジング3の内側には、上壁部8と底壁部9との間に平型導体2の収容室12が形成されている。
底壁部9には、各端子6の後述するフロント接触片6dとリア接触片6eを収容する接触片収容溝9aが形成されている。各接触片収容溝9aは収容室12に連通する開口9bを有するスリット状に形成されており、端子6のフロント接触片6dとリア接触片6eは、接触片収容溝9aの内外でハウジング3の高さ方向Zで変位可能となっている。このため底壁部9に接触片収容溝9aを設けず、収容室12の内側空間で端子6を変位させるような他のハウジング構造と比べて、本実施形態ではハウジング3を高さ方向Zで低背化することができる。また底壁部9には、図7で示すようにグランド端子7を圧入固定するグランド端子用固定溝9cが形成されている。さらに底壁部9には、四角柱状の突起9dが形成されている。この突起9dは、図13で示すように、後述するロック部材4の支持部19bを回転可能に収容する支持凹部13を形成する前壁13aとして形成されており、これにより開状態にあるロック部材4を所定位置に保持することができる。前壁13aとともに支持凹部13を形成する後壁13bは、後述する後壁部11における前壁13aとの対向面として形成されている。後述するロック部材4の支持部19bの内側軸部19b2は、そのような支持凹部13の内側に配置され、前後方向Yの前向きでは前壁13aに当接して係止し、前後方向Yの後ろ向きでは後壁13bに当接して係止するため、前後方向Yへの移動が規制される。したがって、支持凹部13の内側に配置された支持部19bは、前後方向Yに軸ぶれすることなく、ロック部材4を所定位置に保持することができる。またそのように支持凹部13がロック部材4を保持することで、ロック部材4は前後方向Yで外れないように保持されている。
上壁部8は、ハウジング3の内側空間を高さ方向Zで上下に区分するように底壁部9と対向して位置する。また上壁部8は、後壁部11のある後方から挿入口12aのある前方に向けて伸長する片持ち状の壁として形成されている。このような上壁部8は、ハウジング3の内側空間に配置されるため高さ方向Zで嵩張らないように板厚が薄く形成されている。その一方で、収容室12で嵌合接続する平型導体2は、収容室12への挿入時、また挿入後の嵌合接続状態で、すべての端子6からの接触力を底壁部9の側から受けるため、上壁部8に対して下から当接する。このように本実施形態の平型導体用コネクタ1はNON−ZIF構造のコネクタである。したがって、上壁部8の板厚を薄くして低背化しつつ、平型導体2を介してすべての端子6の接触力を受け止めるには、上壁部8の剛性を高める必要がある。そのため、上壁部8には端子6の補強片6cを前後方向Yに沿って挿入する挿入孔8aが形成されており、補強片6cによって上壁部8を補強するようにしている。また、上壁部8には、グランド端子7のグランド接触片7aを変位可能に収容するグランド接触片用収容溝8bが形成されており、グランド接触片7aは収容室12に連通するグランド接触片用収容溝8bの開口を通じて変位可能としてグランド接触片用収容溝8bに配置されている。上壁部8の上面には、後述する閉位置にあるロック部材4の載置面8cが形成されており、閉位置にあるロック部材4はここに載置されることでハウジング3の高さ範囲内に収容された状態で保持される。前述のように上壁部8は板厚が薄く形成されているが、具体的には補強片6cの挿入孔8aは、補強片6cの先端部分と基端側部分を除く中間部分では載置面8cに露出する形状とすることで、上壁部8が薄型化されている。つまり、この部分には補強片6cを覆う樹脂壁がなく、それにより載置面8cは凹状に形成され、当該部分における板厚は薄く形成されている。載置面8cの後方には「回動規制部」の一部をなす当接壁8dが形成されており、開位置に回動したロック部材4がここに当接することで、ロック部材4の開方向への過剰な回動が規制され、ハウジング3の破損やロック部材4のハウジング3からの外れを防止する。
左右の各側壁部10は、左右対称な形状として形成されている。各側壁部10には、ハウジング3の前方に、平型導体2を挿入する収容室12の挿入口12aを形成する前方内壁10aが形成されている。この前方内壁10aには、閉位置にあるロック部材4が平型導体2の抜去方向Yで当接する移動規制部14が形成されている。具体的には図13で示すように、前方内壁10aには挿入口12aと反対側に位置する壁面に上側当接面14aと下側当接面14bが形成されており、これらがハウジング3における移動規制部14を形成している。側壁部10には、前方内壁10aの外方で前後方向に伸長する外壁10bが形成されている。外壁10bと前方内壁10aとの間には、図17、18で示すように付勢部材5を圧入固定する付勢部材用固定部10cが形成されている。外壁10bの内面とロック部材4との間に形成されるスリット状の間隙(空間)は、付勢部材用固定部10cに固定された付勢部材5を変位可能として配置するための付勢部材用収容部15として形成されている。この付勢部材用収容部15は、後壁部11に形成されている溝11aを含むものとして形成されている。
後壁部11は、側壁部10と同じ高さでハウジング3の幅方向Xに沿って形成されている。後壁部11の両端部には、前述した付勢部材用収容部15の一部を構成する溝11aが形成されている。また後壁部11には、「回動規制部」の一部をなす当接壁11bが形成されており、開位置に回動したロック部材4がここに当接することで、ロック部材4の開方向への過剰な回動が規制される。このようにハウジング3は、上壁部8の当接壁8dと後壁部11の当接壁11bをハウジング3における「回動規制部」としてロック部材4の過剰な開方向への回動を規制してハウジング3の破損を防ぎ、またロック部材4が外れないようにしている。
側壁部10と隣接する底壁部9と後壁部11との湾曲形状の境界面部分と、その境界面部分と連続する底壁部9の平面部分は、図7、13、17、18で示すように、回動支持面部16として形成されている。回動支持面部16は、後述するロック部材4が閉位置にあるときには、支持部19bの第1回動面19eと第2回動面19fに対して接触し、またロック部材4が開位置にあるときには、支持部19bの第1回動面19eと接触してその回動を支持する部位となる。
ロック部材4
ロック部材4は、電気絶縁性の単一の樹脂成形体にて形成されている。ロック部材4は、幅方向Xに沿う本体部17と、前壁部18と、左右の側壁部19とを有する。
本体部17は、平面部17aと、平面部17aの後方に形成された傾斜部17bとを有する。平面部17aは、ロック部材4の閉位置でハウジング3よりも上方に突出しないように形成されており、これにより平型導体用コネクタ1が低背化されている。傾斜部17bは、ロック部材4における「回動規制部」となる部分である。即ち、開位置に回動したロック部材4の傾斜部17bは、前述したハウジング3の側の「回動規制部」である上壁部8の当接壁8dと後壁部11の当接壁11bに対して当接し、これによりロック部材4の開方向への過剰な回動を停止させることができる。したがってハウジング3の破損やロック部材4のハウジング3からの外れを防止することができる。
前壁部18は、ロック部材4の閉位置で上壁部8の前端部の前方を覆うように配置される。これにより平型導体2の嵌合接続状態で、上壁部8の前端部に開口する挿入孔8aを外部に露出させないようにしている。挿入孔8aには嵌合接続状態で導通する端子6の補強片6cが挿入されており、挿通孔8aの開口を通じて外部から異物等がこれに接触することを防止するためである。
側壁部19には、側壁19aと、支持部19bが形成されている。
側壁19aは、本体部17からハウジング3に向けて突出する板状に形成されており、その前面には、ロック部材4の側の移動規制部20を形成する上側当接面20aと下側当接面20bが形成されている。上側当接面20aは、ハウジング3の移動規制部14の上側当接面14aと対向位置しており、下側当接面20bは、同じく移動規制部14の下側当接面14bと対向位置している。嵌合接続状態にある平型導体2が抜去方向Yに引っ張られたときに、ロック部材4の上側当接面20aと下側当接面20bが対向するハウジング3の上側当接面14aと下側当接面14bとに当接することで、ロック部材4の移動を規制し、ハウジング3からの脱離を防ぐようにしている。また、図10、13で示すように、側壁19aの底面には、ロック部材4が閉位置にあるときに、底壁部9に設けた突起9dが入り込む凹部19cが形成されている。
支持部19bは、側壁19aの側方に突出しており、前後方向Yに長い横長楕円柱状の外側軸部19b1を有するように形成されている。その外側軸部19b1の周方向に沿う外周面には、後述する付勢部材5が接触するカム面19dが形成されている。カム面19dは、「平面部」としての平面形状の第1係止面19d1と、第1係止面19d1の前端から屈曲する曲面形状の第2係止面19d2を有している。カム面19dの後方には、ロック部材4が閉位置と開位置との間で回動する際に、前述した回動支持面部16の支持を受けて回転する湾曲面形状の第1回動面19eが形成されている。この第1回動面19eから続く第1係止面19d1の反対側位置には、平面形状の第2回動面19fが形成されている。また、支持部19bには、凹部19cの後側に位置する内側軸部19b2が形成されている。この内側軸部19b2は、ハウジング3の底壁部9の説明で述べたとおり、支持凹部13の内側に配置され、前後方向Yの前向きでは前壁13aに当接して係止し、前後方向Yの後ろ向きでは後壁13bに当接して係止する。
前述した本体部17の裏面には、前述した各側壁19aの底面に形成した凹部19cと隣接する位置に、ハウジング3の収容室12に向けて突出する突起部17cが形成されている。突起部17cには、収容室12の挿入口12aを向く回動誘導面17dが形成されている。また、突起部17cの回動誘導面17dと反対側位置には「係止部」としての抜止め係止面17eが形成されている。
付勢部材5
付勢部材5は、金属板をプレスで打ち抜いた抜き加工により形成される打抜き金具にて形成されている。付勢部材5は、前述した付勢部材用収容部15に収容されており、ハウジング3の付勢部材用固定部10cに圧入固定する固定片部5aと、固定片部5aから前後方向Yに直線状に伸長する弾性片部5bと、弾性片部5bの後方で前方に折り返すように屈曲する屈曲部5cと、屈曲部5cから直線状に伸長する係止片部5dとを有している。
弾性片部5b、屈曲部5c、係止片部5dは、固定片部5aにより支持される「ばね片」として形成されており、ばね片としてのハウジング3の前後方向Yにわたる長さを確保している。これによりロック部材4の繰り返しの回動動作に耐えられるだけのばね片としての耐久性を実現している。
弾性片部5bは、ハウジング3の上面から突出しないように付勢部材用収容部15の内部を伸長して後壁部11の溝11aに到達する。屈曲部5cは溝11aの内部に配置されて変形可能となっている。溝11aを含む付勢部材用収容部15は外部に開口しているため、ロック部材4の回動により付勢部材5が弾性変形する際には、図17で示すように弾性片部5bと屈曲部5cがハウジング3の上面から外部に突出するように変形することができる。このためハウジング3の内側に弾性片部5bと屈曲部5cの変位空間を設ける場合と比べて、ハウジング3を低背化することができる。
係止片部5dにはロック部材4の支持部19bのカム面19dに対して押圧接触する係止縁5eが形成されている。係止片部5dは、支持部19bの第1回動面19eと第2回動面19fをハウジング3の回動支持面部16に対して押し付けるようにカム面19dを付勢する。係止縁5eがカム面19dと押圧接触する力は、弾性片部5b、屈曲部5c、係止片部5dの弾性変形によって発生する。
本実施形態の付勢部材5は、(1)抜止め係止面17eが平型導体2の係止縁2fと係止する係止位置にあり、ロック部材4が回動しない閉位置にある場合、(2)抜止め係止面17eがその長さ方向に沿う一部において前記係止縁2fと係止する係止位置にあるが、ロック部材4が閉位置から離れて回動している場合、(3)抜止め係止面17eが前記係止縁2fとの係止を解除しているが、ロック部材4がその回動を停止する開位置までには至らない回動途中にある場合、(4)抜止め係止面17eが前記係止縁2fとの係止を解除しており、ロック部材4が開方向への回動を停止する開位置にある場合の何れの場合においても、支持部19bを常時付勢するものとして構成されている。
端子6
端子6は、付勢部材5と同様に、金属板をプレスで打ち抜いた抜き加工により形成される打抜き端子にて形成されている。複数の各端子6は、ハウジング3の幅方向Xに並べて配置されている。各端子6は、図12で示すように、基板Pに半田付けする基板接続部6aと、ハウジング3の後壁部11に設けた端子固定部11cに後壁部11の後側から圧入する固定基部6bとを有する。
固定基部6bの上部には、片持ち張り状に直線状に伸長して上壁部8の挿入孔8aに挿入される補強片6cが形成されている。
固定基部6bの下部には、片持ち張り状に挿入口12aに向けて伸長するフロント接触片6dとリア接触片6eが形成されている。フロント接触片6dとリア接触片6eには、それぞれ接続対象物となる平型導体2の導通接触部(図示略)に対して導通接触するフロント接点6d1とリア接点6e1が形成されており、それらはそれぞれフロント弾性腕6d2とリア弾性腕6e2によって変位可能に支持されている。フロント弾性腕6d2とリア弾性腕6e2は、ハウジング3の底壁部9の板厚内に設けた接触片収容溝9aに配置され、フロント接点6d1とリア接点6e1は接触片収容溝9aから収容室12に突出するように配置されている。
グランド端子7
グランド端子7は、グランド接触片7aと図示しない固定片部とを有する。グランド接触片7aは、ハウジング3の上壁部8のグランド接触片用収容溝8bに収容される。固定片部は、ハウジング3の底壁部9のグランド端子用固定溝9cに圧入固定される。したがって、グランド端子7は、後壁部11の側でグランド接触片7aと固定片部とを、ハウジング3の高さ方向Zで繋ぐ連結片部7bを有している(図3)。
平型導体用コネクタ1の使用方法
次に、以上のような構造の平型導体用コネクタ1の使用方法と動作を説明する。
平型導体2の非嵌合接続状態における平型導体用コネクタ1
図18で示すように、平型導体2を平型導体用コネクタ1に挿入する前は、ロック部材4は閉位置にある。このときロック部材4の支持部19bのカム面19dは、付勢部材5の係止片部5dが押圧接触して常時付勢されている。具体的には、係止片部5dの係止縁5eがカム面19dの平坦な第1係止面19d1に対して押圧状態で面接触している。このように係止片部5dが平面形状の第1係止面19d1に広い面積で面接触することで、支持部19bの第1回動面19eと第2回動面19fを回動支持面部16に常時押し付けておくことができ、これによってロック部材4が閉位置を確実に維持することができる。したがって、平型導体2の非嵌合接続状態で、ロック部材4がハウジング3に対してがたついたり、外力を受けて外れるようなことがない。
平型導体2の嵌合接続方法
次に、平型導体2を平型導体用コネクタ1に嵌合接続するには、平型導体2をハウジング3の挿入口12aから収容室12に挿入する。収容室12に平型導体2を挿入していくと、平型導体2の前端部2aが、先ず始めにフロント接触片6dのフロント接点6d1に当接して、これを接触片収容溝9aの溝底へ向けて下方に押し下げる。次に、前端部2aは、グランド接触片7aと接触して、これをグランド接触片用収容溝8bに押し上げる。またリア接触片6eのリア接点6e1に対して接触して、これを接触片収容溝9aに押し下げる。このように平型導体2は、フロント接点6d1、グランド接触片7a、リア接点6e1のそれぞれに対して押圧接触するが、接触するタイミングがずれているので、作業者が手元に感じする操作感として、一度にそれらの挿入力が作用することがなく分散させることができ、比較的軽い挿入力で平型導体2を挿入できる。
そのまま平型導体2の挿入を続けると、その前端部2aは、収容室12における平型導体2の挿入経路に突出しているロック部材4の2つの突起部17cに対してそれぞれ当接する。この突起部17cに対して当接するタイミングも、前述した端子6とグランド端子7との接触するタイミングとずれているので、比較的軽い挿入力で平型導体2を挿入できる。
そして前端部2aは、突起部17cの回動誘導面17dの傾斜面の誘導を受けることで、傾斜面の下側へ潜り込むように進行しながら、図15で示すように回動傾斜面17dを上方に押し上げる。回動誘導面17dは傾斜面であるため平型導体2を円滑に押し進めることができる。
平型導体2が回動傾斜面17dを押し上げる際には、前述のように付勢部材5がロック部材4の支持部19bを常時付勢している。このため、その付勢部材5による付勢力に抗するようにして平型導体2を挿入していくと、支持部19bの第1回動面19eが回動支持面部16の湾曲面に沿って徐々に回動していき、これによってロック部材4が閉位置から開位置に向けて回動し始める。すなわち、支持部19bはロック部材4の回動軸として機能する。第1回動面19eが回動支持面部16に沿って回動する際、付勢部材5が支持部19bを常時付勢しているため、第1回動面19eは回動支持面部16に対して位置ずれすることなく密着しつつ回動する。したがってロック部材4は、開方向への回動時に回動軸ががたついてぶれるようなことがなく、円滑に回動することができる。
そして平型導体2を挿入し続けると、平型導体2の前端部2aがロック部材4の突起部17cの頂点を通過し(図15)、その後、図14で示すように突起部17cが平型導体2の側縁2cの係止凹部2eに対して入り込む。この際に、ロック部材4の支持部19bは付勢部材5により常時付勢されているため、突起部17cはその付勢力によって係止凹部2eの中に自動的に落ち込む。これによって平型導体2を平型導体用コネクタ1に対して嵌合接続することができる。
以上のようにして平型導体用コネクタ1は、平型導体2をハウジング3の収容室12に挿入する作業だけで嵌合接続して抜け止めする自動ロック機構を実現している。
平型導体2の抜け止め機能
平型導体2の嵌合接続状態では、非嵌合接続状態のときと同様に、係止片部5dの係止縁5eがカム面19dの第1係止面19d1に対して面接触して常時付勢しているので、ロック部材4が閉位置を確実に維持して、平型導体2を抜け止めする。即ち、平型導体2を抜去方向Yに引っ張ると、平型導体2の係止片2dの係止縁2fが突起部17cの抜止め係止面17eに対して係止する。このときロック部材4も抜去方向Yに引っ張られるが、ロック部材4の移動規制部20がハウジング3の移動規制部14に対して当接することで、ロック部材4の移動が規制される。したがって、平型導体2の引抜き力を、ロック部材4を介してハウジング3で受け止めることができるため、平型導体2を確実に抜け止めすることができ、また平型導体2の係止片2dの破断も抑制することができる。
平型導体2の抜去方法
嵌合接続状態にある平型導体2を抜去するには、ロック部材4の前壁部18を指に引っ掛けて、ロック部材4を上方に持ち上げる。ロック部材4は、支持部19bの第1回動面19eがハウジング3の回動支持面部16に沿って回動することで、閉位置から開位置に向けて回動する。この回動作業の際に、作業者が不意にロック部材4を強い力で回動させてしまうことがあるが、そうした場合には、図17で示すように、ロック部材4の面積の大きな傾斜部17bが、ハウジング3の上壁部8の当接壁8dと後壁部11の当接壁11bに対して当接することで、それ以上のロック部材4の回動を停止することができる。したがって、ロック部材4の過剰な回動操作による破損等からハウジング3を保護することができる。また、ロック部材4がハウジング3から外れるのを防止できる。
ロック部材4を開位置にまで回動させて開くと、平型導体2の厚みを越えて突起部17cが係止凹部2eから抜け出すので、平型導体2を抜去方向Yに引っ張れば、収容室12から容易に抜き出すことができる。このロック部材4の開位置では、付勢部材5の係止片部5dの係止縁5eは、カム面19dの第2係止面19d2に対して当接する。この第2係止面19d2に当接しているときにも、付勢部材5は第1回動面19eを回動支持面部16に向けて常時付勢するので、作業者がロック部材4から指を離せば、ロック部材4は自動的に開位置から閉位置に向けて回動する。この過程で係止片部5dは、第2係止面19d2から第1係止面19d1へと、カム面19dに対して押圧接触する位置を変化させる。これによって平型導体用コネクタ1は、当初の非嵌合接続状態に戻ることができる。
平型導体用コネクタ1の作用・効果
次に、既に説明したものを除き、平型導体用コネクタ1の作用・効果について説明する。
ロック部材4の支持部19bは、外側軸部19b1において付勢部材5の付勢を受ける機能と、内側軸部19b2においてロック部材4を回動可能に支持する回動軸としての機能とを合わせ持つので、それぞれを別々の部位や部材として設ける場合と比べて、平型導体用コネクタ1を小型化することができる。
平型導体用コネクタ1は、付勢部材5の付勢力を、回動軸として機能する支持部19bに対して直接作用させることができるので、付勢部材5の付勢力をロック部材4の他の部位に作用させる場合と比べて、ロック部材4を開位置から閉位置に確実に回動変位させることができる。
支持部19bのカム面19dは、ロック部材4の閉位置(係止位置)よりも開位置(係止解除位置)で、付勢部材5(弾性片部5b、屈曲部5c、係止片部5d)を大きく変位させるように、付勢部材5との接触位置が変位するので、変位するカム面19dに対して付勢部材5の係止片部5dの接触位置を変化させる簡易な付勢構造で、閉位置よりも開位置でより強い付勢力を支持部19bに付与することができる。これにより確実にロック部材4を閉位置に回動させることができる。
付勢部材5は、その平板面が収容室12に配列した複数の端子6の板面と平行となるようにハウジング3に配置されており、その厚み方向に沿う板縁に支持部19bと押圧接触する係止縁5eを有するので、付勢部材の金属片の板面を支持部19bに押圧接触させるような場合と比べて、平型導体コネクタ1を幅方向Xで小型化することができる。そしてそのような付勢部材5は、金属板をプレスによる抜き加工により形成される打抜き金具にて形成することができ、係止縁5eは当該打抜き金具の切断面により形成することができる。このように支持部19bを常時付勢する付勢部材5は、厚みの薄い金属片にて形成できるので、付勢部材5がロック部材4を閉方向に常時付勢するロック部材4の自動閉止機構を小型で簡易な構造で実現することができる。
実施形態の変形例
前記実施形態では、平型導体2を基板Pに沿って水平に挿入して嵌合接続することで、平型導体2を基板回路に導通接続する水平接続タイプの平型導体用コネクタ1を例として説明したが、本発明はこうした水平接続タイプに限定するものではなく、平型導体2を基板Pに対して垂直に嵌合接続する垂直接続タイプの平型導体用コネクタとして構成することも可能である。この場合には、例えば端子6の基板接続部6aの形状を変える等の変形を加えることで実現することができる。
前記実施形態では、付勢部材5を金属片で形成する例を示したが、ばね片として機能するものであれば、硬質樹脂片により形成してもよい。また、付勢部材5を硬質樹脂片にて形成する場合には、それをハウジング3と一部として形成してもよい。即ち、付勢部材をハウジング3に一体の樹脂成形体として設ける構成としてもよい。
前記実施形態では、ロック部材4を単一の樹脂成形体にて形成する例を示したが、複数部材を組み合わせてロック部材として構成してもよい。
前記実施形態では、付勢部材5がロック部材4の支持部19bを常時付勢する例を示したが、前述した(1)係止部が完全に平型導体と係止する係止位置にあり、ロック部材が回動しない閉位置にある場合では付勢しないように構成してもよい。この場合には、例えば、付勢部材5が支持部19bには接しているが弾性変形による付勢力は作用していないように配置したり、付勢部材5が支持部19bに接していないが、ロック部材4が回動すると支持部19bが付勢部材5に直ちに接触するように配置することができる。
1 平型導体用コネクタ
2 平型導体
2a 前端部
2b 接地接続部
2c 側縁
2d 係止片
2e 係止凹部
2f 係止縁
3 ハウジング
4 ロック部材
5 付勢部材
5a 固定片部
5b 弾性片部(ばね片)
5c 屈曲部(ばね片)
5d 係止片部(ばね片)
5e 係止縁
6 端子
6a 基板接続部
6b 固定基部
6c 補強片
6d フロント接触片
6d1 フロント接点
6d2 フロント弾性腕
6e リア接触片
6e1 リア接点
6e2 リア弾性腕
7 グランド端子
7a グランド接触片
7b 連結片部
8 上壁部
8a 挿入孔
8b グランド接触片用収容溝
8c 載置面
8d 当接壁(回動規制部)
9 底壁部
9a 接触片収容溝
9b 開口
9c グランド端子用固定溝
9d 突起
10 側壁部
10a 前方内壁
10b 外壁
10c 付勢部材用固定部
11 後壁部
11a 溝
11b 当接壁(回動規制部)
11c 端子固定部
12 収容室
12a 挿入口
13 支持凹部
13a 前壁
13b 後壁
14 移動規制部
14a 上側当接面
14b 下側当接面
15 付勢部材用収容部
16 回動支持面部
17 本体部
17a 平面部
17b 傾斜部(回動規制部)
17c 突起部
17d 回動誘導面
17e 抜止め係止面(係止部)
18 前壁部
19 側壁部
19a 側壁
19b 支持部
19b1 外側軸部
19b2 内側軸部
19c 凹部
19d カム面
19d1 第1係止面(平面部)
19d2 第2係止面
19e 第1回動面
19f 第2回動面
20 移動規制部
20a 上側当接面
20b 下側当接面
P 基板
X 幅方向、左右方向
Y 奥行き方向、前後方向
Z 高さ方向、上下方向

Claims (8)

  1. 平型導体を挿抜可能な収容室を有するハウジングと、
    前記収容室に収容した前記平型導体に対してその厚み方向で貫通して係止する係止部を有するロック部材とを備える平型導体用コネクタにおいて、
    前記ロック部材は、前記平型導体と係止して抜け止めする係止位置と、前記平型導体との係止が外れて前記平型導体を前記収容室から抜去可能な係止解除位置との間で、前記係止部を変位可能に支持する支持部を有しており、
    前記係止解除位置にある前記係止部を前記係止位置に変位させるように前記支持部を付勢するばね片を有する付勢部材を備えることを特徴とする平型導体用コネクタ。
  2. 前記支持部は、前記係止部が前記係止位置にある前記ロック部材の閉位置と、前記係止部が前記係止解除位置にある前記ロック部材の開位置との間で、前記ロック部材を回動変位可能として前記ハウジングに支持する
    請求項1記載の平型導体用コネクタ。
  3. 前記ロック部材と前記ハウジングは、前記ロック部材の前記開位置で前記ロック部材と当接して前記開方向への回動変位を規制する回動規制部を有する
    請求項2記載の平型導体用コネクタ。
  4. 前記支持部は、前記係止部が前記係止位置にあるときよりも前記係止解除位置にあるときに前記付勢部材の前記ばね片から受ける付勢力が大きくなるように前記付勢部材との接触位置が変化するカム面を有する
    請求項1〜請求項3何れか1項記載の平型導体用コネクタ。
  5. 前記カム面は、前記係止部が前記係止位置にあるときに前記付勢部材が面接触する平面部を有する
    請求項4記載の平型導体用コネクタ。
  6. 前記付勢部材は、金属片により形成され、その金属片の板面を前記平型導体の厚み方向に沿う前記収容室の高さ方向に沿わせて配置されており、その金属片の厚み方向に沿う板縁に前記支持部と押圧接触する係止縁を有する
    請求項1〜請求項5何れか1項記載の平型導体用コネクタ。
  7. 前記ロック部材と前記ハウジングは、前記係止部が前記係止位置にあるときに、前記ロック部材が前記平型導体の抜去方向で前記ハウジングと当接する移動規制部を有する
    請求項1〜請求項6何れか1項記載の平型導体用コネクタ。
  8. 前記ハウジングは、前記ロック部材の前記支持部を収容する支持凹部を有する
    請求項1〜請求項7何れか1項記載の平型導体用コネクタ。
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