JP6422820B2 - エアディスパーサ、スプレードライヤの乾燥室及びスプレークーラの冷却室 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、ハウジング10は、中心に円形の開口11を有するドーナツ状の外形を有する。ハウジング10内部には、環状の風道12が形成されている。風道12は、ハウジング10中心の開口12を包囲する。風道12の断面積は、熱風の入口から出口にわたって徐々に小さくなっている。風道12に供給された熱風は、風道の形状に沿って旋回し、ロアパーツ20の外周面に向かって排出される。
図1に示すように、ロアパーツ20は、主として逆円錐状の壁部からなる。ロアパーツ20は、ハウジング10中心の開口11内に懸架されている。具体的には、開口11の周囲には、環状の段部10aが設けられており、ロアパーツ20の周縁部が、環状の段部10aに載置されている。ロアパーツ20をハウジング10に取り付けると、ロアパーツ20のテーパー状の外周面の上側が、熱風吹出部15に位置し、リングヘッダ配管14のテーパー状の内周面と対面する。ロアパーツ20のテーパー状の外周面は、熱風吹出部15を通過する熱風旋回流に曝される。
風道12からの熱風旋回流は、ガイドコーン22によって二分割される。ガイドコーン22の外側を流れる熱風旋回流は、乾燥室101内の全体を大きく旋回する。一方、ガイドコーン22の内側を流れる熱風旋回流は、ロータリーアトマイザ2の先端側に向かって流れ、水平に噴霧される霧状の原液の角度に影響を与える。乾燥室101で所望する粒子を製造する場合には、原液の性質に応じて、乾燥室101に供給される熱風旋回流の角度及び流量比を制御する必要がある。ガイドコーン22の外側を流れる熱風旋回流の角度は、上部ガイドベーン21の角度を調整することによって制御される。また、ガイドコーン22の内側を流れる熱風旋回流の角度は、下部ガイドベーン23の角度を調整することによって制御される。さらに、ガイドコーン22の内外を流れる熱風旋回流の流量比は、ロアパーツ20の外周面と、ガイドコーン22の内周面との間隔を調整することによって制御される。
図3及び図4に示すように、本実施形態のエアディスパーサ1は、上部ガイドベーン21の角度を調整するためのガイドベーン調整手段30を備えている。ガイドベーン調整手段30は、全ての上部ガイドベーン21に一つずつ設けられている。図5(a)、(b)に示すように、ガイドベーン調整手段30は、主として、貫通孔20a、シャフト31、可動部材35、固定部材38及び位置決めボルト39によって構成されている。
上述のように、本実施形態のエアディスパーサ1は、ロアパーツ20の内側からガイドベーン調整手段30を操作することにより、上部ガイドベーン21の角度を変更することができる。ここで、図3及び図4に示すように、本実施形態では、ロアパーツ20の内側に、手摺25と折畳ステップ26とが取り付けてある。折畳ステップ26は、ロアパーツ20の内側に軸支されており、垂直及び水平のいずれかの状態になる。折畳ステップ26が水平状態になると、3段の階段が形成される。手摺25は、ロアパーツ20の内側における折畳ステップ26の片側に固定されている。このような手摺25及び折畳ステップ26により、作業員が、ガイドベーン調整手段30に容易にアクセスできるようになる。なお、ロアパーツ20の直径の方向に、一対の手摺25及び折畳ステップ26を対向して取り付けた構成にすると、全てのガイドベーン調整手段30へのアクセスが極めて容易になる。また、一対の手摺25及び折畳ステップ26が、作用員の安定した足場となり、ガイドベーン調整手段30の操作が容易になる。
以上述べたとおり、本実施形態のエアディスパーサ1によれば、ロアパーツ20の内側からガイドベーン調整手段30を操作することにより、上部ガイドベーン21の角度を変更することができる。すなわち、ロアパーツ20をハウジング10から取り外さずに、上部ガイドベーン21の角度を変更することが可能となる。これにより、スプレードライヤ設備100を運転させたままで、上部ガイドベーン21の角度を変更をすることができる。この結果、乾燥室101に設けられた覗き窓から室内の状態を観察し、変更後の角度の是非をリアルタイムで判断することが可能となる。また、ロアパーツ20をチェーンブロックで吊り上げて、ハウジング10から取り外す手間が削減され、作業者の手間が大幅に軽減される。
2 ロータリアトマイザ
10 ハウジング
10a 段差部
11 開口
12 風道
13a 給気路
13b 排気路
14 リングヘッダ配管
15 熱風吹出部
20 ロアパーツ(壁部)
20a 貫通孔
21 上部ガイドベーン
22 ガイドコーン
23 下部ガイドベーン
24 スリーブ
25 手摺
26 折畳ステップ
30 ガイドベーン調整手段
31 シャフト
31a ストッパ
32 ベースプレート
33 軸受プレート
34 スプリング
35 可動部材
36 固定プレート
37 ハンドル
38 固定部材
381 位置決めプレート
382 支持プレート
35a、38a 第1位置決め孔
35b、38b 第2位置決め孔
39 位置決めボルト
40 カバー
41 折畳ハンドル
42 留め金具
100 スプレードライヤ設備
101 乾燥室
102 サイクロン
Claims (5)
- スプレードライヤの乾燥室又はスプレークーラの冷却室の室内に設けられ、前記室内に供給される旋回流を制御するためのエアディスパーサであって、
外周面が前記旋回流に曝されるロアパーツの壁部と、
前記壁部の外周面に設置される複数の板状部材であり、前記旋回流の角度を制御するためのガイドベーンと、
複数の前記ガイドベーンに対応して設けられ、各ガイドベーンの角度を個別に変更するための複数のガイドベーン調整手段と、を備え、
前記ガイドベーン調整手段が、
前記壁部における各ガイドベーンの設置位置に設けられた複数の貫通孔と、
前記貫通孔のそれぞれに挿通され、一端側に前記ガイドベーンが固定される複数のシャフトと、を含み、
前記シャフトが前記壁部の内側から回転されることにより、前記ガイドベーンの角度が変更されることを特徴とするエアディスパーサ。 - 前記ガイドベーン調整手段が、回転された前記シャフトを固定するための固定手段を含み、前記固定手段が、前記壁部の内側に設けられた請求項1に記載のエアディスパーサ。
- 前記固定手段が、
前記シャフトに設けられ、前記シャフトとともに回転される可動部材と、
前記シャフト以外の部材に設けられ、前記可動部材の回転範囲の少なくとも一部に重複し、回転された前記可動部材を固定する固定部材と、含む請求項2に記載のエアディスパーサ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載したエアディスパーサを備えたことを特徴とするスプレードライヤの乾燥室。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載したエアディスパーサを備えたことを特徴とするスプレークーラの冷却室。
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JP2015103403A JP6422820B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | エアディスパーサ、スプレードライヤの乾燥室及びスプレークーラの冷却室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015103403A JP6422820B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | エアディスパーサ、スプレードライヤの乾燥室及びスプレークーラの冷却室 |
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JP6422820B2 true JP6422820B2 (ja) | 2018-11-14 |
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ID=57580769
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015103403A Active JP6422820B2 (ja) | 2015-05-21 | 2015-05-21 | エアディスパーサ、スプレードライヤの乾燥室及びスプレークーラの冷却室 |
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- 2015-05-21 JP JP2015103403A patent/JP6422820B2/ja active Active
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