JP6422699B2 - ドレーン材 - Google Patents
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Description
(9)上記課題を解決するために、本発明は、第5の観点では、内外の方向に貫通する複数の透水孔をその周壁に有する熱可塑性樹脂製のパイプ、及び前記パイプの前記複数の透水孔を覆う透水性フィルタを備え、前記パイプに形成されたすべての前記透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されている。
上記構成によれば、複数の透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されているため、例えば、液状化防止工法に用いられる場合には、透水孔の向きが地盤の水脈の流れに沿うようにドレーン材を埋設することで、ドレーン材の透水効率を上げることができる。また、複数の透水孔が同一方向にかつ直線状に延びるように形成されているため、簡易な構造の金型を使用してパイプを形成することが可能になるため、ドレーン材の製造コストを低減することができる。
本発明のドレーン材は、間隙水圧消散工法等の地盤の液状化防止工法に用いることが可能であるだけでなく、雨水集水ますとして、雨水の涵養(雨水を地面に戻すこと)に用いることも可能である。更に、雨水の揚水(井戸、地下水の利用)、盛土の排水等に用いられることも可能である。本発明の一実施形態(本実施形態)として、ドレーン材を液状化防止工法に用いる場合について(液状化防止工法用のドレーン材について)説明する。具体的には、本実施形態にかかるドレーン材は、間隙水圧消散工法に分類される地盤の液状化防止工法において利用される間隙水圧消散工法用のドレーン材であり、ドレーン打設機によって複数のドレーン材が地盤に所定間隔で埋設されることによって、地盤における水平方向の排水経路を短縮させ、地震時等に発生する過剰間隙隔水圧の消散を速めて液状化を抑制させるものである。
まず、図1から図4を用いて、本実施形態にかかるドレーン材の概要を説明する。図1は、本実施形態にかかるドレーン材の斜視図である。図2は、図1におけるドレーン材をA方向から見た図である。図3は、図1におけるドレーン材のC−C矢視断面図である。図4は、図1におけるドレーン材をB方向から見た図である。また、本明細書において、図2から図4における上が、ドレーン材1の「上」に対応し、図2から図4における下がドレーン材1の「下」に対応し、図2及び図3における手前がドレーン材1の「前」に対応し、図2及び図3における奥がドレーン材1の「後ろ」に対応し、図2及び図3における右がドレーン材1の「右」に対応し、図2及び図3における「左」がドレーン材1の「左」に対応する。
以下に、図1から図4を用いて、ドレーン材の全体構成の詳細について説明する。
ドレーン材1は、例えば前後方向の長さが538mm程度の略円筒形状であり、略円筒形状のパイプ100と、このパイプ100の内周面に亘って取り付けられた透水性フィルタ200とを有する。
以下に、図3、図5から図7Eを用いて第1構成部材10A及び第2構成部材10Bの構成を説明する。図5は、第1構成部材の斜視図である。図6は、透水性フィルタを除去した状態の第1構成部材の斜視図である。図7Aは、透水性フィルタを除去した状態の第1構成部材の平面図である。図7Bは、図7Aにおける第1構成部材をD方向から見た図である。図7Cは、図7Aにおける第1構成部材をE方向から見た図である。図7Dは、図7Aにおける第1構成部材をF方向から見た図である。図7Eは、図7Aにおける第1構成部材をG方向から見た図である。なお、図5から図7Eは、第1構成部材10Aを示す図であるが、第2構成部材10Bは、第1構成部材10Aとほぼ左右対称な形状であるため、図5から図7Eを用いて、第1構成部材10Aだけでなく第2構成部材10Bの構成についても説明する。
以下に、図8を用いて、ドレーン材1の製造方法を説明する。まず、第1構成部材10Aと第2構成部材10Bとをそれぞれ射出成型によって形成する。具体的に説明すると、第1構成部材10Aを製造するための金型a、金型bを用意する。なお、金型a、金型bは棒状の部材であり、金型aは断面視において四角形状に半円状の凸部が形成された形状であり、金型bは断面視において四角形状に半円状の凹部が形成された形状である。金型bの凹部には、縦リブ101、横リブ102を形成するための凸部が形成されている。そして、金型aの凸部と、金型bの凹部とを重ねあわせてできる内側の隙間(金型a、b内)に透水性フィルタ200Aを配置する。金型a、b内における透水性フィルタ200Aの配置位置は、パイプ100Aを形成する部位である。この後、高温にして溶融させた状態で、第1構成部材10Aの材料を金型a、b内に入れる。このときに、金型a、b内にはフィルタ200Aが入れられているため、フィルタ200Aが第1構成部材10Aの材料の熱によって軟化する。この後に、第1構成部材10Aの材料が固化されることで、フィルタ200Aをパイプ100Aの内側に一体的に備えるように、第1構成部材10Aが形成される。第1構成部材10Aと同様にして第2構成部材10Bを形成し、第1構成部材10Aの接合面と第2構成部材10Bの接合面とを超音波溶着等の方法によって溶着することで、ドレーン材1が製造される。
以下に、図9を用いて、ドレーン材を用いた地盤の液化防止工法を説明する。まず、埋設深さに対応した任意の長さになるように、施工者が連結部104、105を介して複数(例えば10個)のドレーン材1を連結する。施工者は、複数のドレーン材1の連結体の先端に、キャップを取り付ける。そして、施工者が、建物等を囲むように、地盤における建物等の周囲に管状の杭を打つ。この後、施工者が、キャップ側が下になるように管状の杭の内部にドレーン材を挿入してから、管状の杭を引き抜く。これによって、複数のドレーン材1の連結体を地盤に打設することができる。なお、本実施形態では、複数のドレーン材1の連結体には、キャップが取り付けられているが、キャップが取り付けられていなくてもよい。また、複数のドレーン材1を連結して使用する必要はなく、単一のドレーン材1を地盤に打設してもよい。
(1)本実施形態では、連結部105の外周面には、嵌合部位1054が形成されているが、嵌合部位1054が形成されている必要はなく、また、嵌合部位1054を覆うようにカバー2が取り付けられていなくてもよい。
100、100´ パイプ
100A パイプ
100B パイプ
103、103´ 透水孔
104、104´ 連結部
1041、1041´ 雄ネジ部
104A 連結部
104B 連結部
105、105´ 連結部
105A 連結部
105B 連結部
1051、1051´ 雌ネジ部
200、200´ 透水性フィルタ
200A 透水性フィルタ
200B 透水性フィルタ
S1 開口面積
S2 開口面積
Claims (9)
- 内外の方向に貫通する複数の透水孔をその周壁に有する熱可塑性樹脂製の円筒状パイプ、及び
前記パイプの前記複数の透水孔を覆う透水性フィルタを備え、
前記複数の透水孔のうちの前記パイプの周方向に沿って隣接する2つの透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されている、
ことを特徴とするドレーン材。 - 前記透水性フィルタは、前記パイプの内周面側に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドレーン材。 - 内外の方向に貫通する複数の透水孔をその周壁に有する熱可塑性樹脂製のパイプ、及び
前記パイプの前記複数の透水孔を覆う透水性フィルタを備え、
前記複数の透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されており、且つ貫通方向の長さが所定寸法である第1の透水孔と、貫通方向の長さが前記所定寸法より長い第2の透水孔とを含む、
ことを特徴とするドレーン材。 - 前記第1の透水孔の開口面積は、前記第2の透水孔の開口面積よりも小さい、
ことを特徴とする請求項3に記載のドレーン材。 - 前記パイプは、略円筒状に形成されている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のドレーン材。 - 内外の方向に貫通する複数の透水孔をその周壁に有する熱可塑性樹脂製のパイプ、及び
前記パイプの前記複数の透水孔を覆う透水性フィルタを備え、
前記複数の透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されており、
前記透水性フィルタは、熱可塑性樹脂製の不織布であって、前記パイプと一体成型されている、
ことを特徴とするドレーン材。 - 前記パイプの両端に、他のパイプと連結するための連結部を設けた、
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のドレーン材。 - 内外の方向に貫通する複数の透水孔をその周壁に有する熱可塑性樹脂製のパイプ、及び
前記パイプの前記複数の透水孔を覆う透水性フィルタを備え、
前記複数の透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されており、
前記パイプは、断面半円形状の2分体を溶着してなり、これらの2分体がそれぞれ射出成型により形成された、
ことを特徴とするドレーン材。 - 内外の方向に貫通する複数の透水孔をその周壁に有する熱可塑性樹脂製のパイプ、及び
前記パイプの前記複数の透水孔を覆う透水性フィルタを備え、
前記パイプに形成されたすべての前記透水孔は、同一方向にかつ直線状に延びるようにそれぞれ形成されている、
ことを特徴とするドレーン材。
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