JP6422397B2 - Rfidタグ及びこれを用いたrfidシステム - Google Patents

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Description

本発明は、RFIDタグ及びこれを用いたRFIDシステムに関し、特に、RFIDタグが信号を送受信する第1のモードと、RFIDタグが信号の受信のみを行う第2のモードとを、周囲環境や使用条件に応じて遷移する際の技術に関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、商品等に添付されるタグに情報を記録し、このタグを用いての商品等の管理が行われている。このようなタグを用いた情報管理においては、タグに対して非接触通信によって情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なRFIDタグがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
RFIDタグとしては、小型化及び通信可能距離を確保するために、電源を内蔵して数十m程度の長距離での通信が可能なアクティブ型のRFIDタグが用いられることが多い。このようなアクティブ型のRFIDタグは、リーダから送信されるトリガ信号を契機として信号の送受信を開始する(例えば、特許文献1参照)。そのため、RFIDタグにてトリガ信号を受信可能な状態としておく必要があり、電源の消費が多くなってしまう。
そこで、RFIDタグ側からイベント信号を定期的に送信し、このイベント信号を受信したリーダからの応答信号を受信することによって信号の送受信を開始することが考えられる。イベント信号の送信は、リーダからのトリガ信号を受信可能な状態としておく時間よりも短い設定で行うことができるため、RFIDタグにおける電源の消費を少なくすることができる。
ところで、上述したようなRFIDタグを用いて管理される商品等は、航空機で空輸される等、電波の送信が禁止されているエリアを輸送される場合がある。その場合、上記のようにRFIDタグからイベント信号を定期的に送信することはできず、そのために、RFIDタグを、信号を受信可能な状態としておくこととなり、電源の消費が多くなってしまう。
本出願人は、このような問題点に鑑みて、信号を送受信する通信部が、イベント信号を送信し、該イベント信号に対するコマンド信号を受信した場合に該コマンド信号に応じた情報を送信する第1のモードと、コマンド信号の受信のみを行う第2のモードとを有し、第2のモードにて第1のモードに遷移するためのコマンド信号を受信した場合に、第1のモードに遷移するRFIDタグを考え出した。この技術においては、信号を送受信するための通信部が、信号を送受信する第1のモードと、信号の受信のみを行う第2のモードとに遷移する構成であることにより、電波の送信が禁止されているエリアをRFIDタグが通過する場合には通信部を第2のモードとし、その他の場合には通信部を第1のモードとすることで、周囲環境や使用条件に応じて電源の消費を制御することができるようになる。
特開2011−76477号公報
上述したようなRFIDタグを用いて商品等の輸送状況を管理する場合、RFIDタグを商品等に添付し、商品等の通過拠点において、RFIDタグに書き込まれたIDを読み出すことにより、商品等がどの拠点を通過したかを管理することができる。そのため、商品等の通過拠点において、通信部を、信号を送受信する第1のモードにする必要がある。一方、商品等の輸送途中においては、上述したように商品等が電波の送信が禁止されているエリアを通過する場合があるため、通信部が、信号の受信のみを行う第2のモードになっている必要がある。
そのため、上述したRFIDタグを用いたシステムでは、商品等の通過拠点において、通信部が第2のモードとなっているRFIDタグに対して、通信部を第1のモードに遷移させるための起動指示をリーダから送信し、RFIDタグがこの起動指示を受信することで、通信部を第2のモードから第1のモードに遷移させる仕組みとなっている。そして、商品等の通過拠点において、RFIDタグに書き込まれたIDが読み出された後、リーダからの指示によって通信部が第2のモードに再度遷移し、その状態で商品等が通過拠点を出ていくことで、その後、商品等を、航空機で空輸する等、電波の送信が禁止されているエリアを輸送していくことができる。
しかしながら、商品等の通過拠点において、商品等に添付されたRFIDタグに対してIDの読み出しが完了し、通信部が第1のモードから第2のモードに再度遷移した場合でも、特に通過拠点が広い場合等において商品等が通過拠点に滞留した場合、リーダから送信された起動指示をRFIDタグが再度受信する場合がある。その場合、通信部が第2のモードから再度第1のモードに遷移し、その状態のまま通過拠点を出ていく可能性がある。通信部が第1のモードとなっている状態で商品等が通過拠点を出て行った場合、その後、商品等を、電波の送信が禁止されているエリアを輸送することができなくなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、信号を送受信する第1のモードと、信号の受信のみを行う第2のモードとを具備し、第2のモードにて起動指示を受信した場合に第1のモードに遷移するRFIDタグ及びこれを用いたRFIDシステムにおいて、RFIDタグが起動指示を受信することで第2のモードから第1のモードに遷移した後に再度第2のモードに遷移した状態にて同一の起動指示を受信した場合に再度第1のモードに遷移してしまうことを回避できるRFIDタグ及びこれを用いたRFIDシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
信号を送受信する第1のモードと、信号の受信のみを行う第2のモードとを具備する通信部と、
前記通信部が前記第2のモードの状態にて起動指示を受信した場合に該通信部を前記第1のモードに遷移させ、前記通信部が前記第1のモードの状態にて所定の条件が満たされた場合に該通信部を前記第2のモードに遷移させる状態遷移部と、
前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した前記通信部が前記第2のモードに再度遷移した状態において前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に前記起動指示とともに受信した識別情報とが同一であるかどうかを判断する判断部とを有し、
前記状態遷移部は、前記判断部にて前記2つの識別情報が同一でないと判断された場合は、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させ、前記判断部にて前記2つの識別情報が同一であると判断された場合は、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない。
上記のように構成された本発明においては、通信部において信号の受信のみを行う第2のモードの状態にて起動指示が受信されることで、通信部が信号を送受信する第1のモードに遷移し、その後、所定の条件が満たされたことで通信部が第2のモードに再度遷移した状態において起動指示が受信されると、この起動指示とともに受信された識別情報と、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した際に起動指示とともに受信された識別情報とが同一であるかどうかが判断され、これら2つの識別情報が同一でないと判断された場合は、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移するものの、これら2つの識別情報が同一であると判断された場合は、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移しないので、RFIDタグが起動指示を受信することで通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した後に再度第2のモードに遷移した状態にて同一の起動指示が受信された場合に、通信部が第1のモードに再度遷移してしまうことが回避される。それにより、商品等の通過拠点において、商品等に添付されたRFIDタグに対してIDの読み出しが完了し、通信部が第1のモードから第2のモードに再度遷移した後、RFIDタグが起動指示を再度受信した場合であっても、通信部が第2のモードから第1のモードに再度遷移してしまうことがなくなり、通信部が信号を送受信する第1のモードとなった状態で通過拠点を出ていくことが回避される。
また、上記のように作用するRFIDタグは、
前記起動指示を、自身を識別可能な識別情報とともに送信する起動指示手段と、
前記通信部が前記第1のモードに遷移した前記RFIDタグに対して、その後、前記通信部を前記第2のモードに遷移させるための遷移指示を送信する際に、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に前記起動指示とともに受信した識別情報を、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態にて前記起動指示とともに受信した場合に前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない旨を指示する遷移禁止指示を送信するタグ通信手段とを有するRFIDシステムにおいて用いられることが考えられ、その場合、
前記状態遷移部が、前記通信部が前記第1のモードの状態にて前記遷移指示及び前記遷移禁止指示を受信した場合、前記遷移指示の受信によって前記所定の条件が満たされたものとして前記通信部を前記第2のモードに遷移させ、その後、前記起動指示を受信した場合であっても、前記遷移禁止指示に従って、前記判断部において、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に受信した識別情報とが同一であると判断された場合は、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させないことになる。
また、上記のようなRFIDシステムは、
前記タグ通信手段が、前記起動指示手段の識別情報を前記遷移禁止指示に含めて送信し、
前記判断部が、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態において前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記遷移禁止指示に含まれる識別情報とが同一であるかどうかを判断する構成とすることが考えられる。
このような構成においては、タグ通信手段から送信される遷移禁止指示に、起動指示手段の識別情報が含まれていることにより、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した際にRFIDタグが起動指示とともに受信した識別情報を記憶しておく必要がない。
また、上記のようなRFIDシステムは、
前記判断部が、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に前記起動指示とともに受信した識別情報を記憶部に記憶し、
前記タグ通信手段が、前記RFIDタグに対して、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態にて前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報が、前記記憶部に記憶された識別情報と同一である場合に、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない旨を前記遷移禁止指示として送信し、
前記判断部が、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態において前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記記憶部に記憶された識別情報とが同一であるかどうかを判断する構成とすることが考えられる。
このような構成においては、タグ通信手段が、起動指示手段から起動指示とともに送信される識別情報を把握しておく必要がなくなり、汎用性を高めることができる。
本発明によれば、通信部が起動指示を受信することで、信号の受信のみを行う第2のモードから、信号を送受信する第1のモードに遷移した後に第2のモードに再度遷移した状態にて起動指示を受信した場合、その起動指示とともに受信した識別情報が、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した際に起動指示とともに受信した識別情報と同一である場合は、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移しない構成としたため、起動指示を受信することで通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した後に第2のモードに再度遷移した状態にて同一の起動指示を受信した場合に第1のモードに再度遷移してしまうことを回避できる。
また、起動指示を、自身を識別可能な識別情報とともに送信する起動指示手段と、通信部が第1のモードに遷移したRFIDタグに対して、その後、通信部を第2のモードに遷移させるための遷移指示を送信する際に、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した際に起動指示とともに受信した識別情報を、通信部が第1のモードから第2のモードに遷移した状態にて起動指示とともに受信した場合に通信部を第2のモードから第1のモードに遷移させない旨を指示する遷移禁止指示を送信するタグ通信手段とを有するRFIDシステムにおいて、タグ通信手段が、起動指示手段の識別情報を遷移禁止指示に含めて送信し、判断部が、通信部が第1のモードから第2のモードに遷移した状態において起動指示を受信した場合、この起動指示とともに受信した識別情報と、遷移禁止指示に含まれる識別情報とが同一であるかどうかを判断するものにおいては、タグ通信手段から送信される遷移禁止指示に、起動指示手段の識別情報が含まれていることにより、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した際に起動指示とともに受信した識別情報を記憶しておく必要がない。
また、上記RFIDシステムにおいて、判断部が、通信部が第2のモードから第1のモードに遷移した際に起動指示とともに受信した識別情報を記憶部に記憶し、タグ通信手段が、RFIDタグに対して、通信部が第1のモードから第2のモードに遷移した状態にて起動指示を受信した場合、この起動指示とともに受信した識別情報が、記憶部に記憶された識別情報と同一である場合に、通信部を第2のモードから前記第1のモードに遷移させない旨を遷移禁止指示として送信し、判断部が、通信部が第1のモードから第2のモードに遷移した状態において起動指示を受信した場合、この起動指示とともに受信した識別情報と、記憶部に記憶された識別情報とが同一であるかどうかを判断するものにおいては、タグ通信手段が、起動指示手段から起動指示とともに送信される識別情報を把握しておく必要がなくなり、汎用性を高めることができる。
本発明のRFIDシステムの第1の実施の形態を示す図である。 図1に示したアクティブ通信部が有するモードにおけるRFIDタグの動作を説明するための図である。 図1に示したRFIDタグを用いて管理される物品の一例を示す図である。 図3に示した保冷箱を管理するシステム環境の一例を示す図である。 図4に示したシステム環境において図3に示した保冷箱を管理する場合におけるRFIDタグの状態の変化を説明するための図である。 図1に示したアクティブ通信部のサイレント1モードにおけるウェイクアップコマンドの受信動作を説明するための図である。 図1に示したアクティブ通信部のノーマルモードにおける信号の送受信動作を説明するための図である。 図1に示したアクティブ通信部のノーマルモードにおける温度ログデータの送受信動作を説明するための図である。 図3に示した保冷箱が通過拠点に搬入された際の詳細な処理を説明するためのフローチャートである。 本発明のRFIDシステムの第2の実施の形態を示す図である。 図10に示したRFIDシステムが、図4に示した通過拠点に採用された場合における詳細な処理を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のRFIDシステムの第1の実施の形態を示す図である。
本形態におけるRFIDシステムは図1に示すように、RFIDタグ10と、ウェイクアップリーダ71と、タグ検出リーダ72とから構成されている。
RFIDタグ10は、電源となる電池11と、2つのアンテナ12,13と、アクティブ通信部14と、パッシブ通信部15と、制御用マイコン16と、インタフェース部17と、メモリ18とを有している。
電池11は、アルカリ電池やニッケル電池等、適宜なものを使用でき、RFIDタグ10全体の電源となるものである。
アンテナ12は、2.45GHzやUHF帯(860〜960MHz)のような無線方式RFIDにおいてウェイクアップリーダ71やタグ検出リーダ72から送信された電波に共振することにより、ウェイクアップリーダ71やタグ検出リーダ72との間にて信号を送受信するためのものである。
アンテナ13は、コイル形状を有し、13.56MHzの周波数帯を用いて非接触通信を行うものであって、非接触通信における電磁誘導によって電流が流れて起電力が生じ、その起電力による電源をパッシブ通信部15に供給し、リーダ(不図示)との間にて信号を送受信するためのものである。
アクティブ通信部14は、本願発明における通信部となるものである。アクティブ通信部14は、電池11によって駆動し、信号を変復調して2.45GHzやUHF帯のような無線方式RFIDにてアンテナ12を介した非接触通信によってウェイクアップリーダ71やタグ検出リーダ72との間で信号を送受信するものであって、3つのモードを有している。
パッシブ通信部15は、アンテナ13から供給された電源によって駆動し、信号を変復調して13.56MHzの周波数帯にてアンテナ13を介した非接触通信によってリーダ(不図示)との間で信号を送受信する。すなわち、パッシブ通信部15は、非接触通信によってアンテナ13に生じた起電力で駆動する。
制御用マイコン16は、アクティブ通信部14及びパッシブ通信部15における信号の送受信に応じた制御を行うものであって、状態遷移部16aと、判断部16bとを有している。
状態遷移部16aは、ウェイクアップリーダ71やタグ検出リーダ72から送信されてきたコマンドによってアクティブ通信部14のモードを遷移させる。
判断部16bは、ウェイクアップリーダ71から起動指示となるウェイクアップコマンドとともに送信されてきた識別情報となるウェイクアップリーダ71自身のIDと、タグ検出リーダ72から送信されてきた遷移禁止指示に含まれるIDとが同一であるかどうかを判断する。
インタフェース部17は、接続された外部装置とのインタフェースを司るものである。
メモリ18は、本願発明における記憶部となるものであって、RFIDタグ10のタグIDや、インタフェース部17を介して外部装置から取得した情報を記憶し、また、タグ検出リーダ72から送信されてきた遷移禁止指示に含まれるIDを記憶する。
ウェイクアップリーダ71は、本願発明における起動指示手段となるものであって、アンテナ21と、通信部22と、制御部23と、メモリ24とを有している。
通信部22は、ウェイクアップコマンドをアンテナ21を介して定期的に送信する。その際、通信部22は、ウェイクアップリーダ71自身のIDをウェイクアップコマンドとともにアンテナ21を介して送信する。そして、通信部22が、これらウェイクアップコマンド及びIDを、2.45GHzやUHF帯のような無線方式RFIDにて送信することで、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンド及びIDは、アンテナ12を介してアクティブ通信部14にて受信されることとなる。
制御部23は、通信部22からのウェイクアップコマンドの送信間隔を制御したり、ウェイクアップリーダ71のIDをメモリ24から読み出し、ウェイクアップコマンドとともに通信部22及びアンテナ21を介して送信したりする。
タグ検出リーダ72は、本願発明におけるタグ通信手段となるものであって、アンテナ31と、通信部32と、制御部33と、メモリ34とを有している。
通信部32は、RFIDタグ10との間にてアンテナ31を介して非接触通信を行う。その際、通信部32は、2.45GHzやUHF帯のような無線方式RFIDにて非接触通信を行うことで、RFIDタグ10のアクティブ通信部14との間にて非接触通信を行うことになる。また通信部32は、アクティブ通信部14のモードを遷移させるための遷移指示となる遷移コマンドを送信したり、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドをRFIDタグ10が受信した場合でも、RFIDタグ10がウェイクアップコマンドを無視する旨を指示する遷移禁止指示となるコマンドを送信したりする。
制御部33は、通信部32からのコマンドの送信を制御したり、非接触通信を行うRFIDタグ10のタグIDを通信部32を介して読み出したりする。また、制御部33は、通信部32から遷移禁止指示となるコマンドを送信する際、ウェイクアップリーダ71のIDをメモリ34から読み出し、遷移禁止指示に含めて通信部32から送信する。
ここで、アクティブ通信部14が有する3つのモードについて説明する。
図2は、図1に示したアクティブ通信部14が有するモードにおけるRFIDタグ10の動作を説明するための図である。
図2に示すように、図1に示したアクティブ通信部14は、第1のモードとなるノーマルモードと、第2のモードとなるサイレント1モードと、サイレント2モードとを有している。
ノーマルモードにおいては、アクティブ通信部14は、アンテナ12を介しての非接触通信のきっかけとなるイベント信号を定期的に送信する。ウェイクアップリーダ71やタグ検出リーダ72からのコマンド信号の間欠受信は行わないものの、イベント信号の送信直後においてイベント信号に対する応答信号をアンテナ12を介して受信する。そして、この応答信号が、情報の送信を要求するコマンド信号である場合、受信したコマンド信号に応じた情報を送信する。
サイレント1モードにおいては、アクティブ通信部14は、イベント信号の送信は行わず、ウェイクアップリーダ71から送信されたコマンド信号となるウェイクアップコマンドをアンテナ12を介して間欠受信する。
サイレント2モードにおいては、アクティブ通信部14は、イベント信号の送信もコマンド信号の間欠受信も行わない。
また、アクティブ通信部14が上記3つのモードのいずれの場合においても、パッシブ通信部15は、非接触通信によってアンテナ13に生じた起電力によって駆動するため、アンテナ13を介して常時アクセスが可能となっており、アンテナ13を介してコマンド信号を受信することができる。
以下に、上述したRFIDタグ10を用いた物品管理について説明する。
図3は、図1に示したRFIDタグ10を用いて管理される物品の一例を示す図である。
図3に示すように、図1に示したRFIDタグ10は保冷箱5の管理に用いることができる。この場合、RFIDタグ10は、例えば、温度センサ2、開閉センサ3及び表示装置4がインタフェース部17を介して接続された状態で保冷箱5の外側面に取り付けられる。
温度センサ2は、保冷箱5の内部に設置され、保冷箱5内部の温度を検知する。なお、保冷箱5の内部が複数の領域に仕切られ、複数の領域が互いに異なる温度に設定される場合は、これら複数の領域毎に温度センサ2が設置される。
開閉センサ3は、例えば光センサ等からなり、保冷箱5の内部に設置され、光を検知することによって、保冷箱5を開梱した操作を検出する。
表示装置4は、例えばLCDや電子ペーパー等からなり、温度センサ2にて検知された温度を表示する。
なお、RFIDタグ10には、これら温度センサ2、開閉センサ3及び表示装置4の他にも、外気温を検知する外気温センサや衝撃センサ等、任意のものを接続することができ、これらによって検知された情報を、インタフェース部17を介してRFIDタグ10にて取得することができる。
図4は、図3に示した保冷箱5を管理するシステム環境の一例を示す図である。
以下に、図4に示すように、図3に示した保冷箱5が出庫拠点60から通過拠点70に搬送され、通過拠点70を保冷箱5が通過したことが管理された後、入庫拠点80に搬送され、入庫拠点80において保冷箱5の温度ログデータが収集され、その後、保冷箱5が再び出庫拠点60に戻される場合の管理方法について説明する。
保冷箱5が出庫される出庫拠点60には、RFIDタグ10との間にて非接触通信によって信号の送受信をすることで情報を読み出すリーダ61と、データセンタ90に接続可能な通信装置62とが配置されている。
保冷箱5が通過する通過拠点70には、図1に示したウェイクアップリーダ71及びタグ検出リーダ72と、データセンタ90に接続可能な通信装置73とが配置されている。
保冷箱5が入庫される入庫拠点80には、通過拠点70に配置されたウェイクアップリーダ71及びタグ検出リーダ72と同等の機能を有するウェイクアップリーダ81及びタグ検出リーダ82と、データセンタ90に接続可能な通信装置83とが配置されている。
データセンタ90は、保冷箱5の輸送状況を管理する拠点であって、通信装置62,73,83と接続可能な通信装置91が設けられるとともに、保冷箱5の輸送状況が記憶されるデータベース92を有している。
図5は、図4に示したシステム環境において図3に示した保冷箱5を管理する場合におけるRFIDタグ10の状態の変化を説明するための図である。
図3に示した保冷箱5は出庫拠点60から出庫される。なお、RFIDタグ10のアクティブ通信部14は初期状態としてサイレント2モードとなっている(ステップ1)。サイレント2モードにおいては、アクティブ通信部14は信号の送受信を行っていないため電源がほとんど消費されない。また、温度センサ2において保冷箱5の内部の温度が逐次検知され、この温度データがRFIDタグ10に送信されている。RFIDタグ10においては、温度センサ2から送信されてきた温度データがインタフェース部17を介して受信され、制御用マイコン16の制御によって温度ログデータとしてメモリ18に記憶されていく。また、温度センサ2にて検知された温度は表示装置4に表示される。
アクティブ通信部14がサイレント2モードとなっているRFIDタグ10に対して、出庫拠点60に設けられたリーダ61からサイレント1モードに遷移するための遷移指示となる遷移コマンドが送信されると、この遷移コマンドがアンテナ13にて受信されることで電磁誘導が生じ、この電磁誘導によってアンテナ13に電流が流れてアンテナ13に起電力が生じる。アンテナ13に生じた起電力による電源はパッシブ通信部15に供給され、パッシブ通信部15が駆動し、リーダ61から送信された遷移コマンドがパッシブ通信部15にて受信される(ステップ2)。このように、サイレント2モードにおいては、アクティブ通信部14が信号の送受信を行っていないものの、パッシブ通信部15が、遷移コマンドがアンテナ13にて受信された際の電磁誘導によってアンテナ13に生じた起電力で駆動するため、リーダ61から送信された遷移コマンドを受信することができる。
すると、制御用マイコン16の状態遷移部16aの制御によって、パッシブ通信部15にて受信された遷移コマンドに応じて、アクティブ通信部14がサイレント1モードに遷移する(ステップ3)。
その後、保冷箱5が出庫拠点60から出庫される際、保冷箱5に添付された作業票(不図示)に表示された二次元コード等のコード情報が読み取られて通信装置62から送信され、このコード情報がデータセンタ90の通信装置91にて受信されることにより、データセンタ90において、受信したコード情報によって識別される保冷箱5がそのコード情報の送信時刻に出庫拠点60から出庫されたことがデータベース92に登録されて管理される。なお、保冷箱5が出庫拠点60から出庫される際、出庫拠点60のリーダ61によって、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ10のメモリ18に記憶されたタグIDが読み出され、このタグIDがデータセンタ90の通信装置91に送信されることにより、データセンタ90において、リーダ61から送信されてきたタグIDによって識別されるRFIDタグ10が取り付けられた保冷箱5がそのタグIDの送信時刻に出庫拠点60から出庫されたことがデータベース92に登録されて管理されることも考えられる。その場合、RFIDタグ10は、後述する通過拠点70や入庫拠点80と同様に、サイレント1モードからノーマルモードに遷移し、ノーマルモードの状態においてイベント信号の送信によってタグIDが読み出されることとなる。
出庫拠点60から保冷箱5が出庫された状態においては、アクティブ通信部14がサイレント1モードとなっていることで、コマンド信号の間欠受信が行われているものの、イベント信号の送信が行われていないため、アンテナ12を介して電波が送信されていない。そのため、出庫拠点60から出庫された保冷箱5が、例えば航空機で空輸される場合等、電波の送信が禁止されているエリアを通過する場合でも問題はない。
出庫拠点60から出庫された保冷箱5は、入庫拠点80に搬送される前に、通過拠点70を通過し、その旨がデータセンタ90にて管理されることになる。
出庫拠点60から出庫された保冷箱5が通過拠点70に搬送された状態においては、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ10のアクティブ通信部14は、サイレント1モードとなっている(ステップ4)。
アクティブ通信部14がサイレント1モードとなっているRFIDタグ10に対して、通過拠点70に設けられたウェイクアップリーダ71から起動指示であるウェイクアップコマンドが送信されると、このウェイクアップコマンドがアンテナ12を介してアクティブ通信部14にて受信される(ステップ5)。
図6は、図1に示したアクティブ通信部14のサイレント1モードにおけるウェイクアップコマンドの受信動作を説明するための図である。
サイレント1モードにおいては、アクティブ通信部14は図6に示すように、コマンド信号の間欠受信を行っており、受信状態となっている区間において、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンド101が受信されることになる。
ウェイクアップコマンド101は、アクティブ通信部14をノーマルモードに遷移させるためのコマンド信号であり、ウェイクアップリーダ71を識別可能な識別情報となるIDとともにウェイクアップリーダ71から送信される。
そして、アクティブ通信部14にてウェイクアップコマンドが受信されると、このウェイクアップコマンドとともに送信されてきたIDがメモリ18に記憶されたIDと同一ではない場合(ステップ6)、制御用マイコン16の状態遷移部16aの制御によって、アクティブ通信部14がノーマルモードに遷移する(ステップ7)。
この際の詳細な処理については後述する。
アクティブ通信部14がノーマルモードに遷移すると、メモリ18に記憶されたタグIDが制御用マイコン16によって読み出され、アクティブ通信部14を介してタグ検出リーダ72に送信される。タグ検出リーダ72に送信されたタグIDは、通信装置73を介してデータセンタ90に送信され、このタグIDがデータセンタ90の通信装置91にて受信されることにより、データセンタ90において、受信したタグIDによって識別されるRFIDタグ10が取り付けられた保冷箱5がそのタグIDの送信時刻に通過拠点70を通過したことがデータベース92に登録されて管理される。
その後、アクティブ通信部14がノーマルモードとなっているRFIDタグ10に対して、タグ検出リーダ72から、サイレント1モードに遷移するための遷移コマンドが送信されると、この遷移コマンドがアンテナ12を介してアクティブ通信部14にて受信される(ステップ8)。
図7は、図1に示したアクティブ通信部14のノーマルモードにおける信号の送受信動作を説明するための図である。
ノーマルモードにおいては、アクティブ通信部14は図7に示すように、アンテナ12を介しての非接触通信のきっかけとなるイベント信号102を定期的に送信しており、リーダからのコマンド信号の間欠受信は行わないものの、イベント信号102の送信直後の一定区間においては受信状態となっており、この受信状態においてイベント信号102に対する応答信号103がアンテナ12を介して受信される。そのため、応答信号103として、非接触通信を行うためのコマンド信号や、サイレント1モードに遷移するための遷移コマンドを受信することができる。なお、制御用マイコン16によってメモリ18から読み出されたタグIDは、イベント信号102に含まれてタグ検出リーダ72に送信されることになる。
すると、制御用マイコン16の状態遷移部16aの制御によって、アクティブ通信部14にて受信された遷移コマンドに応じて、アクティブ通信部14がサイレント1モードに遷移する(ステップ9)。
アクティブ通信部14がサイレント1モードに遷移した後、保冷箱5が通過拠点70から出庫される。この際、通過拠点70から保冷箱5が出庫された状態においては、アクティブ通信部14がサイレント1モードとなっていることで、コマンド信号の間欠受信が行われているものの、イベント信号の送信が行われていないため、アンテナ12を介して電波が送信されていない。そのため、通過拠点70から出庫された保冷箱5が、例えば航空機で空輸される場合等、電波の送信が禁止されているエリアを通過する場合でも問題はない。
通過拠点70から出庫された保冷箱5は、その後、入庫拠点80に搬入される。この状態においては、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ10のアクティブ通信部14は、サイレント1モードとなっている(ステップ10)。
アクティブ通信部14がサイレント1モードとなっているRFIDタグ10に対して、入庫拠点80に設けられたウェイクアップリーダ81からウェイクアップコマンドが送信されると、このウェイクアップコマンドがアンテナ12を介してアクティブ通信部14にて受信される(ステップ11)。
アクティブ通信部14にてウェイクアップコマンドが受信されると、制御用マイコン16の状態遷移部16aの制御によって、アクティブ通信部4がノーマルモードに遷移する(ステップ12)。
そして、アクティブ通信部14がノーマルモードとなっているRFIDタグ10に対して、入庫拠点80に設けられたタグ検出リーダ82から、メモリ18に記憶された温度ログデータを要求するためのコマンド信号が送信され、このコマンド信号がアンテナ12を介してアクティブ通信部14にて受信される。
図8は、図1に示したアクティブ通信部14のノーマルモードにおける温度ログデータの送受信動作を説明するための図である。
上述したように、ノーマルモードにおいては、アクティブ通信部14はイベント信号を定期的に送信しており、リーダからのコマンド信号の間欠受信は行わないものの、イベント信号の送信直後の一定区間においては受信状態となっている。そのため、図8に示すように、この受信状態において、イベント信号に対して、メモリ18に記憶された温度ログデータを要求するためのセンサログ要求コマンド104をアンテナ12を介して受信することができる。
センサログ要求コマンド104がRFIDタグ10にて受信されると、コマンド応答信号105がアクティブ通信部14からタグ検出リーダ82に送信された後、制御用マイコン16の制御によってアクティブ通信部14にて信号の送受信に用いるチャンネルが温度ログデータを送信するためのチャンネルに切り替えられるとともに、タグ検出リーダ82においても信号の送受信に用いるチャンネルが温度ログデータを受信するためのチャンネルに切り替えられる。
そして、制御用マイコン16において、メモリ18に記憶された温度データのログが読み出され、アクティブ通信部14を介してタグ検出リーダ82に送信される(ステップ13)。
メモリ18に記憶された温度データのログの送信が完了すると、アクティブ通信部14からコマンド応答信号105がタグ検出リーダ82に送信され、制御用マイコン16の制御によってアクティブ通信部14にて信号の送受信に用いるチャンネルがイベント信号を送信するためのチャンネルに切り替えられるとともに、タグ検出リーダ82においても信号の送受信に用いるチャンネルがイベント信号を受信するためのチャンネルに切り替えられる。
また、ノーマルモードにてRFIDタグ10から送信されるイベント信号に、制御用マイコン16によってメモリ18から読み出されたタグIDが含まれているため、データセンタ90において、RFIDタグ10から送信されてきたイベント信号に含まれているタグIDによって識別されるRFIDタグ10が取り付けられた保冷箱5がそのタグIDの送信時刻に入庫拠点80に入庫されたこと、及び保冷箱5の内部の温度の履歴がデータベース92に登録されて管理される。
その後、アクティブ通信部14がノーマルモードとなっているRFIDタグ10に対して、タグ検出リーダ82から、サイレント2モードに遷移するための遷移コマンドが送信されると、この遷移コマンドがアンテナ12を介してアクティブ通信部14にて受信される(ステップ14)。
すると、制御用マイコン16の状態遷移部16aの制御によって、アクティブ通信部14にて受信されたコマンド信号に応じて、アクティブ通信部14がサイレント2モードに遷移する(ステップ15)。
このようにして開梱された保冷箱5は、アクティブ通信部14がサイレント2モードになった状態で出庫拠点60に戻されていく。保冷箱5が入庫拠点80から出庫拠点60に戻されていく行程においては、RFIDタグ10に対して非接触通信を行わないため、アクティブ通信部14をサイレント2モードに設定しておくことができ、それにより、電源がほとんど消費されない状態とすることができる。
以下に、上述した通過拠点70における処理について詳細に説明する。
図9は、図3に示した保冷箱5が通過拠点70に搬入された際の詳細な処理を説明するためのフローチャートである。
保冷箱5が搬入される通過拠点70に設けられたウェイクアップリーダ71においては、上述したように、ウェイクアップコマンドがウェイクアップリーダ71自身のIDとともに通信部22からアンテナ21を介して定期的に送信されている(ステップ21)。
保冷箱5が通過拠点70に搬入される際は、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ10のアクティブ通信部14がサイレントモード1になっているため、保冷箱5が通過拠点70に搬入されると、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ10のアクティブ通信部14にてウェイクアップコマンドとウェイクアップリーダ71のIDとが受信されることになる(ステップ22)。
するとまず、RFIDタグ10の制御用マイコン16において、IDの照合が行われる(ステップ23)。制御用マイコン16の判断部16bにおいて、ウェイクアップコマンドを無視する旨を指示する遷移禁止指示に含まれていたIDがメモリ18に記憶されているかどうかが判断され(ステップ24)、IDがメモリ18に記憶されていると判断された場合、メモリ18に記憶されたIDと、ステップ22にてウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとが同一であるかどうかが判断部16bにて判断される(ステップ25)。なお、メモリ18へのIDの記憶は、後述するようにRFIDタグ10とタグ検出リーダ72との間の非接触通信が完了した後にタグ検出リーダ72から送信された遷移禁止指示に含まれるIDがRFIDタグ10にて受信された際に行われるため、RFIDタグ10が遷移禁止指示をまだ受信していない状態においては、メモリ18にIDは記憶されていない。
そして、メモリ18に記憶されたIDと、ステップ22にてウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとが同一ではないと判断された場合は、ウェイクアップコマンドに従って状態遷移部16aの制御によって、アクティブ通信部14がノーマルモードに遷移する(ステップ26)。
アクティブ通信部14がノーマルモードに遷移すると、アクティブ通信部14からイベント信号がアンテナ12を介して定期的に送信される(ステップ27)。この際、上述したように、制御用マイコン16の制御によってメモリ18からタグIDが読み出され、イベント信号に含まれて送信される。
RFIDタグ10から送信されたイベント信号がタグ検出リーダ72にて受信されると(ステップ28)、タグ検出リーダ72の制御部33の制御によって、イベント信号に対する応答信号が通信部32及びアンテナ31を介して送信される(ステップ29)。
そして、この応答信号がRFIDタグ10のアクティブ通信部14にて受信されることにより(ステップ30)、RFIDタグ10とタグ検出リーダ72との間にて非接触通信が開始される(ステップ31,32)。
その後、RFIDタグ10とタグ検出リーダ72との間における非接触通信が完了すると、タグ検出リーダ72においては、RFIDタグ10をサイレント1モードに遷移させるための遷移指示となる遷移コマンドが通信部32から送信されるとともに、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドをRFIDタグ10が再度受信した場合でも、RFIDタグ10がウェイクアップコマンドを無視する旨を指示する遷移禁止指示となるコマンドが通信部32から送信される(ステップ33)。この際、上述したように、タグ検出リーダ72においては、ウェイクアップリーダ71のIDがメモリ34に記憶されており、このIDが遷移禁止指示に含められて通信部32から送信されることになる。
タグ検出リーダ72から送信された遷移禁止指示がRFIDタグ10にて受信されると(ステップ34)、RFIDタグ10の制御用マイコン16の制御によって、遷移禁止指示に含まれるIDがメモリ18に記憶される(ステップ35)。なお、メモリ18にIDが既に記憶されている場合は、IDが上書きされることで、RFIDタグ10が現在滞留している通過拠点70に設けられたウェイクアップリーダ71のIDがメモリ18に記憶されることになる。
また、タグ検出リーダ72から送信された遷移コマンドがRFIDタグ10にて受信されると、制御用マイコン16の状態遷移部16aの制御によって、アクティブ通信部14がサイレント1モードに遷移する(ステップ36)。
その後、保冷箱5が通過拠点70に滞留した場合等において、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ10にて再度受信されると、ウェイクアップコマンドとともにウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップリーダ71のIDがメモリ18に記憶されているため、判断部16bにおいて、メモリ18に記憶されたIDと、ウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとが同一であると判断されることになる。すなわち、ウェイクアップコマンドとともにRFIDタグ10にて受信されたIDと、RFIDタグ10がサイレント1モードからノーマルモードに遷移した際にウェイクアップコマンドとともにRFIDタグ10にて受信されたIDとが同一ということになる。
その場合、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ10にて再度受信されても、状態遷移部16aの制御によって、RFIDタグ10がノーマルモードに遷移せず、サイレント1モードのままとなる。
なお、アクティブ通信部14がノーマルモードに遷移した場合でも、通過拠点70において、メモリ18に記憶された温度データのログ等、RFIDタグ10からタグ検出リーダ72に送信すべきデータがない場合は、ステップ29〜32の処理は行われず、タグ検出リーダ72において、イベント信号が受信された場合に、遷移指示となる遷移コマンドと、遷移禁止指示となるコマンドとが送信されることになる。
このように本形態においては、RFIDタグ10のアクティブ通信部14が、コマンド信号の受信のみを行うサイレント1モードの状態において、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ10にて受信されることで、アクティブ通信部14が、イベント信号の送信及びその応答信号を受信するノーマルモードに遷移し、ノーマルモードにてRFIDタグ10とタグ検出リーダ72との間における非接触通信が完了した後、タグ検出リーダ72から送信された遷移コマンドがRFIDタグ10にて受信されたことでアクティブ通信部14がサイレント1モードに遷移した状態においてウェイクアップコマンドがRFIDタグ10にて受信されると、このウェイクアップコマンドとともに受信されたウェイクアップリーダ71のIDと、アクティブ通信部14がサイレント1モードからノーマルモードに遷移した際にウェイクアップコマンドとともに受信され、タグ検出リーダ72から送信された遷移禁止指示に含まれるIDとが同一であるかどうかが判断される。そして、これら2つのIDが同一であると判断された場合は、アクティブ通信部14がサイレント1モードからノーマルモードに遷移しないので、RFIDタグ10がウェイクアップコマンドを受信することでアクティブ通信部14がサイレント1からノーマルモードに遷移した後に再度サイレント1モードに遷移した状態にて同一のウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ10にて受信された場合に、アクティブ通信部14がノーマルモードに再度遷移してしまうことが回避される。それにより、保冷箱5の通過拠点70において、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ10に対してタグIDの読み出しが完了し、アクティブ通信部14がノーマルモードからサイレント1モードに再度遷移した後、ウェイクアップリーダ71から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ10にて再度受信された場合であっても、アクティブ通信部14がサイレント1モードからノーマルモードに再度遷移してしまうことがなくなり、アクティブ通信部14が、イベント信号の送信及び応答信号の受信をするノーマルモードとなった状態で通過拠点70を出ていくことが回避される。また、RFIDタグ10にてウェイクアップコマンドが再度受信された場合に、アクティブ通信部14をサイレント1モードからノーマルモードに遷移させないために、RFIDタグ10をノーマルモードからサイレント1モードに遷移させる遷移コマンドとともにタグ検出リーダ72から送信される遷移禁止指示にウェイクアップリーダ71のIDが含められて送信されることにより、RFIDタグ10が、ウェイクアップコマンドを受信することでサイレント1モードからノーマルモードに遷移した際に、ウェイクアップコマンドとともに受信したIDを記憶しておく必要がない。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明のRFIDシステムの第2の実施の形態を示す図である。
本形態におけるRFIDシステムは図10に示すように、第1の実施の形態にて示したものに対して、タグ検出リーダ172においてウェイクアップリーダ171のIDを記憶しておくためのメモリが設けられておらず、また、判断部116bが、ウェイクアップリーダ171からウェイクアップコマンドとともに送信されてきたウェイクアップリーダ171のIDメモリ118に記憶し、タグ検出リーダ172から送信される遷移禁止指示にウェイクアップリーダ171のIDが含まれていない点が異なるものである。
上記のように構成されたRFIDシステムにおいても、第1の実施の形態にて示したものと同様に、図4に示したシステム環境において図3に示した保冷箱5の管理に適用することができる。その場合のRFIDタグ110の状態の変化は、第1の実施の形態にて図5を用いて示したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
以下に、図10に示したRFIDシステムが、図4に示した通過拠点70に採用された場合における処理について説明する。すなわち、図4に示したウェイクアップリーダ71及びタグ検出リーダ72として、図10に示したウェイクアップリーダ171及びタグ検出リーダ172が採用された場合における処理について説明する。
図11は、図10に示したRFIDシステムが、図4に示した通過拠点70に採用された場合における詳細な処理を説明するためのフローチャートである。
保冷箱5が搬入される通過拠点70に図10に示したウェイクアップリーダ171が設けられた構成においても、ウェイクアップリーダ171においては、ウェイクアップコマンドがウェイクアップリーダ171自身のIDとともに通信部122からアンテナ121を介して定期的に送信されている(ステップ121)。
保冷箱5が通過拠点70に搬入される際は、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ110のアクティブ通信部114がサイレントモード1になっているため、保冷箱5が通過拠点70に搬入されると、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ110のアクティブ通信部114にてウェイクアップコマンドとウェイクアップリーダ171のIDとが受信されることになる(ステップ122)。
するとまず、RFIDタグ110の制御用マイコン116において、IDの照合が行われる(ステップ123)。制御用マイコン116の判断部116bにおいて、ウェイクアップリーダのIDがメモリ118に記憶されているかどうかが判断され(ステップ124)、ウェイクアップリーダのIDがメモリ118に記憶されていると判断された場合は、メモリ118に記憶されたIDと、ステップ122にてウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとが同一であるかどうかが判断部116bにて判断される(ステップ125)。
そして、ウェイクアップリーダのIDがメモリ118に記憶されていないと判断された場合や、メモリ118に記憶されたIDと、ステップ122にてウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとが同一ではないと判断された場合、判断部116bの制御によって、ステップ122にてウェイクアップコマンドとともに受信されたIDがメモリ118に記憶され(ステップ126)、その後、ウェイクアップコマンドに従って状態遷移部116aの制御によって、アクティブ通信部114がノーマルモードに遷移する(ステップ127)。
アクティブ通信部114がノーマルモードに遷移すると、アクティブ通信部114からイベント信号がアンテナ112を介して定期的に送信される(ステップ128)。この際、上述したように、制御用マイコン116の制御によってメモリ118からタグIDが読み出され、イベント信号に含まれて送信される。
RFIDタグ110から送信されたイベント信号がタグ検出リーダ172にて受信されると(ステップ129)、タグ検出リーダ172の制御部133の制御によって、イベント信号に対する応答信号が通信部132及びアンテナ131を介して送信される(ステップ130)。
そして、この応答信号がRFIDタグ110のアクティブ通信部114にて受信されることにより(ステップ131)、RFIDタグ110とタグ検出リーダ172との間にて非接触通信が開始される(ステップ132,133)。
その後、RFIDタグ110とタグ検出リーダ172との間における非接触通信が完了すると、タグ検出リーダ172においては、RFIDタグ110をサイレント1モードに遷移させるための遷移指示となる遷移コマンドが通信部132から送信されるとともに、ウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップコマンドをRFIDタグ110が再度受信した場合でも、そのウェイクアップコマンドとともに受信したIDが、メモリ118に記憶されたIDと同一である場合にRFIDタグ110がウェイクアップコマンドを無視する旨を指示する遷移禁止指示となるコマンドが通信部132から送信される(ステップ134)。
タグ検出リーダ172から送信された遷移禁止指示及び遷移コマンドがRFIDタグ110にて受信されると(ステップ135)、制御用マイコン116の状態遷移部116aの制御によって、アクティブ通信部114がサイレント1モードに遷移する(ステップ136)。
その後、保冷箱5が通過拠点70に滞留した場合等において、ウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ110にて再度受信されると、ウェイクアップコマンドとともにウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップリーダ171のIDがメモリ118に記憶されているため、判断部116bにおいて、メモリ118に記憶されたIDと、ウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとが同一であると判断されることになる。すなわち、ウェイクアップコマンドとともにRFIDタグ110にて受信されたIDと、RFIDタグ110がサイレント1モードからノーマルモードに遷移した際にウェイクアップコマンドとともにRFIDタグ110にて受信されたIDとが同一ということになる。
その場合、ウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ110にて再度受信されても、状態遷移部116aの制御によって、RFIDタグ110がノーマルモードに遷移せず、サイレント1モードのままとなる。
なお、アクティブ通信部114がノーマルモードに遷移した場合でも、通過拠点70において、メモリ118に記憶された温度データのログ等、RFIDタグ110からタグ検出リーダ172に送信すべきデータがない場合は、ステップ130〜133の処理は行われず、タグ検出リーダ72において、イベント信号が受信された場合に、遷移指示となる遷移コマンドと、遷移禁止指示となるコマンドとが送信されることになる。
このように本形態においては、RFIDタグ110のアクティブ通信部114が、コマンド信号の受信のみを行うサイレント1モードの状態において、ウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ110にて受信された場合に、アクティブ通信部114が、イベント信号の送信及びその応答信号を受信するノーマルモードに遷移するとともに、ウェイクアップコマンドとともにウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップリーダ171のIDがRFIDタグ110のメモリ118に記憶される。そして、ノーマルモードにてRFIDタグ110とタグ検出リーダ172との間における非接触通信が完了した後、タグ検出リーダ172から送信された遷移コマンドがRFIDタグ110にて受信されたことでアクティブ通信部114がサイレント1モードに遷移した状態においてウェイクアップコマンドがRFIDタグ110にて受信されると、このウェイクアップコマンドとともに受信されたウェイクアップリーダ171のIDと、アクティブ通信部114がサイレント1モードからノーマルモードに遷移した際にウェイクアップコマンドとともに受信され、メモリ118に記憶されたIDとが同一であるかどうかが判断される。そして、これら2つのIDが同一であると判断された場合は、アクティブ通信部114がサイレント1モードからノーマルモードに遷移しないので、RFIDタグ110がウェイクアップコマンドを受信することでアクティブ通信部114がサイレント1からノーマルモードに遷移した後に再度サイレント1モードに遷移した状態にて同一のウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ110にて受信された場合に、アクティブ通信部114がノーマルモードに再度遷移してしまうことが回避される。それにより、保冷箱5の通過拠点70において、保冷箱5に取り付けられたRFIDタグ110に対してタグIDの読み出しが完了し、アクティブ通信部114がノーマルモードからサイレント1モードに再度遷移した後、ウェイクアップリーダ171から送信されたウェイクアップコマンドがRFIDタグ110にて再度受信された場合であっても、アクティブ通信部114がサイレント1モードからノーマルモードに再度遷移してしまうことがなくなり、アクティブ通信部114が、イベント信号の送信及び応答信号の受信をするノーマルモードとなった状態で通過拠点70を出ていくことが回避される。また、RFIDタグ110がウェイクアップコマンドによってサイレント1モードからノーマルモードに遷移した際に、そのウェイクアップコマンドとともにRFIDタグ110にて受信されたウェイクアップリーダのIDがメモリ118に記憶され、その後、RFIDタグ110にてウェイクアップコマンドが受信された場合に、このウェイクアップコマンドとともに受信されたIDとメモリ118に記憶されたIDとが同一である場合に、RFIDタグ110にてウェイクアップコマンドが受信された場合であっても、アクティブ通信部114をサイレント1モードからノーマルモードに遷移させない構成とすることにより、タグ検出リーダ172がウェイクアップリーダ171のIDを認識しておく必要がなく、汎用性を高めることができる。
なお、上述した2つの実施の形態においては、本発明におけるウェイクアップリーダ及びタグ検出リーダを、通過拠点70に設けられたウェイクアップリーダ71,171及びタグ検出リーダ72,172に採用した場合を例に挙げて説明したが、入庫拠点80において、センサログが収集された後、RFIDタグ10,110がノーマルモードからサイレント1モードに遷移するものである場合、入庫拠点80に設けられたウェイクアップリーダ81及びタグ検出リーダ82に採用してもよい。
また、上述した2つの実施の形態においては、アクティブ通信部14,114がノーマルモードの状態にて、ノーマルモードからサイレント1モードに遷移する遷移コマンドを受信した場合、所定の条件が満たされたものとしてアクティブ通信部14,114が、サイレント1モードに遷移しているが、アクティブ通信部14,114がノーマルモードに遷移してから所定の時間が経過したり、保冷箱5に対する所定の操作が行われたりすることで所定の条件が満たされたものとすることも考えられる。
2 温度センサ
3 開閉センサ
4 表示装置
5 保冷箱
10,110 RFIDタグ
11,111 電池
12,13,21,31,112,113,121,131 アンテナ
14,114 アクティブ通信部
15,115 パッシブ通信部
16,116 制御用マイコン
16a,116a 状態遷移部
16b,116b 判断部
17,117 インタフェース部
18,24,34,118,124 メモリ
22,32 通信部
23,33 制御部
60 出庫拠点
61 リーダ
62,73,83,91 通信装置
70 通過拠点
71,81 ウェイクアップリーダ
72,82 タグ検出リーダ
80 入庫拠点
90 データセンタ
92 データベース
101 ウェイクアップコマンド
102 イベント信号
103 応答信号
104 センサログ要求コマンド
105 コマンド応答信号

Claims (4)

  1. 信号を送受信する第1のモードと、信号の受信のみを行う第2のモードとを具備する通信部と、
    前記通信部が前記第2のモードの状態にて起動指示を受信した場合に該通信部を前記第1のモードに遷移させ、前記通信部が前記第1のモードの状態にて所定の条件が満たされた場合に該通信部を前記第2のモードに遷移させる状態遷移部と、
    前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した前記通信部が前記第2のモードに再度遷移した状態において前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に前記起動指示とともに受信した識別情報とが同一であるかどうかを判断する判断部とを有し、
    前記状態遷移部は、前記判断部にて前記2つの識別情報が同一でないと判断された場合は、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させ、前記判断部にて前記2つの識別情報が同一であると判断された場合は、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない、RFIDタグ。
  2. 請求項1に記載のRFIDタグを用いたRFIDシステムであって、
    前記起動指示を、自身を識別可能な識別情報とともに送信する起動指示手段と、
    前記通信部が前記第1のモードに遷移した前記RFIDタグに対して、その後、前記通信部を前記第2のモードに遷移させるための遷移指示を送信する際に、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に前記起動指示とともに受信した識別情報を、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態にて前記起動指示とともに受信した場合に、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない旨を指示する遷移禁止指示を送信するタグ通信手段とを有し、
    前記状態遷移部は、前記通信部が前記第1のモードの状態にて前記遷移指示及び前記遷移禁止指示を受信した場合、前記遷移指示の受信によって前記所定の条件が満たされたものとして前記通信部を前記第2のモードに遷移させ、その後前記起動指示を受信した場合であっても、前記遷移禁止指示に従って、前記判断部において、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に受信した識別情報とが同一であると判断された場合は、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない、RFIDシステム。
  3. 請求項2に記載のRFIDシステムにおいて、
    前記タグ通信手段は、前記起動指示手段の識別情報を前記遷移禁止指示に含めて送信し、
    前記判断部は、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態において前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記遷移禁止指示に含まれる識別情報とが同一であるかどうかを判断する、RFIDシステム。
  4. 請求項2に記載のRFIDシステムにおいて、
    前記判断部は、前記通信部が前記第2のモードから前記第1のモードに遷移した際に前記起動指示とともに受信した識別情報を記憶部に記憶し、
    前記タグ通信手段は、前記RFIDタグに対して、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態にて前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報が、前記記憶部に記憶された識別情報と同一である場合に、前記通信部を前記第2のモードから前記第1のモードに遷移させない旨を前記遷移禁止指示として送信し、
    前記判断部は、前記通信部が前記第1のモードから前記第2のモードに遷移した状態において前記起動指示を受信した場合、当該起動指示とともに受信した識別情報と、前記記憶部に記憶された識別情報とが同一であるかどうかを判断する、RFIDシステム。
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