JP6422331B2 - トルクコンバータのロックアップ装置 - Google Patents
トルクコンバータのロックアップ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6422331B2 JP6422331B2 JP2014259780A JP2014259780A JP6422331B2 JP 6422331 B2 JP6422331 B2 JP 6422331B2 JP 2014259780 A JP2014259780 A JP 2014259780A JP 2014259780 A JP2014259780 A JP 2014259780A JP 6422331 B2 JP6422331 B2 JP 6422331B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- state
- hydraulic
- clutch portion
- torque transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Description
トルクコンバータ1は、エンジン側のクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションの入力シャフトにトルクを伝達するための装置である。トルクコンバータ1は、フロントカバー2と、3種の羽根車(インペラ3、タービン4、ステータ5)からなるトルクコンバータ本体6と、ロックアップ装置7とから、構成されている。
ロックアップ装置7は、フロントカバー2とタービン4との間の空間に配置され、これらの間でトルクを伝達(以下、「ロックアップ状態」又は「ロックアップオン」と記す)あるいはトルク伝達を解除(以下、「ロックアップ解除」又は「ロックアップオフ」と記す)するための装置である。ロックアップ装置7は、摩擦部材28(第1クラッチ部の一例)と、ピストン30(トルク伝達部材の一例)と、ドグクラッチ(第2クラッチ部の一例)32と、ダンパ機構34と、を備えている。また、ロックアップ装置7には、油圧回路が設けられている。
摩擦部材28は、環状に形成されており、ピストン30のフロントカバー2側の外周部側面に固定されている。摩擦部材28は、作動油によって軸方向に移動するピストン30によって、フロントカバー2とダンパ機構34及びタービン4との間でトルクを伝達あるいはトルク伝達を解除するためのものである。以下、この摩擦部材28を「第1クラッチ部28」と記す。
図2に示すように、ドグクラッチ32は、作動油によって作動する連結部材40と、第1リングギア41と、第2リングギア42と、を有している。ドグクラッチ32は、連結部材40によってフロントカバー2とピストン30とを機械的に連結し、フロントカバー2とタービン4との間でトルクを伝達あるいはトルク伝達を解除するためのものである。
このロックアップ装置7は、連結部材40の軸方向の位置決めを行うための位置決め機構49を有している。位置決め機構49は、スラストワッシャ46を有している。スラストワッシャ46は、図2に示すように、タービンハブ17の第3筒状部17dとフロントカバー2との間で、連結部材40の内周側に配置されている。
ダンパ機構34はピストン30とタービン4との間に配置されている。図4に示すように、ダンパ機構34は、入力プレート54と、複数のトーションスプリング55と、フロート部材56と、出力プレート57と、を有している。
図5により油圧回路について説明する。油圧回路は、第1油圧ポートP1と、第2油圧ポートP2と、第1油室Q1と、第2油室Q2と、第3油室Q3及び調整油室Rを含むドグ油室Qdと、メインバルブ(第1バルブの一例)Vcと、開放バルブ(第2バルブの一例)Vo(図7参照)と、を有している。
図8に、ロックアップ装置に対する油圧制御フローと、そのときのロックアップ装置の状態と、を示している。図の上部には、経過時間(横軸)に対する各部の油圧(左側縦軸)と、ピストン30及び連結部材40の変位(右側縦軸)と、を示している。なお、「変位」については、絶対移動量ではなく、最大変位を100%とした場合の割合(%)で示している。また、図の下部には、油圧制御の各ステージにおけるピストン30と連結部材40の動きを示している。
第1ステージは、トルクコンバータ本体6によるトルク伝達状態を示している。この場合は、第2油圧ポートP2から供給される作動油の油圧C2が比較的高く、第1油室Q1及びドグ油室Qdの油圧C1,C3よりも第2油室Q2の油圧C2の方が高い。したがって、第1クラッチ部28及びドグクラッチ32ともにオフであり、フロントカバー2に入力されたトルクはトルクコンバータ本体6を介してタービン4に伝達される。すなわち、ロックアップオフである。
エンジンの回転数が所定の回転数に上昇すると、第2ステージに移行する。この第2ステージでは、第1油圧ポートP1から供給される作動油の油圧C1が第1ステージの油圧から上昇する。一方、第2油圧ポートP2から供給される作動油の油圧C2が低下する。したがって、第1油室Q1の油圧C1の方が第2油室Q2の油圧C2より高くなり、ピストン30がフロントカバー2側に移動して、第1クラッチ部28がオンになる。すなわち、ロックアップオンとなる。
第2ステージの状態を所定時間維持した後は、第3ステージに移行する。この第3ステージでは、第1油室Q1の油圧C1を維持したまま第2油圧ポートP2から供給される作動油の油圧C2をさらに下げる。このとき、ドグ油室Qdの作動油(油圧)は第2ステージのまま維持されているので、第2油室Q2の油圧C2を下げることによって、ドグ油室Qdの油圧C3が第2油室Q2の油圧C2よりも高くなる。このため、連結部材40がフロントカバー2側に移動するとともに、第1油室Q1とドグ油室Qdとの差圧がより大きくなり、メインバルブVcが開く。
第5ステージは、フロントカバー2からのトルクがドグクラッチ32を介して機械的にタービン4に伝達されるロックアップ状態である。なお、第5ステージにおいて、ピストン30の変位は第4ステージと同じ変位を示しているが、ここでは、ピストン30に作動油による押圧力は作用していない。したがって、この第5ステージでは、第1クラッチ部28はオフである。この状態では、前述のように、第1油圧ポートP1及び第2油圧ポートP2はドレンに接続されており、各室の油圧C1,C2,C3は「0」である。すなわち、ロックアップ装置に作動油を供給することなく、ロックアップ状態を維持することができる。
第6ステージ及び第7ステージは、ロックアップ状態からロックアップ状態を解除する場合の油圧制御を示している。ここで、ロックアップ状態では、ドグクラッチ32のみによって機械的にトルクが伝達されている状態である。このような状態からドグクラッチ32をオフすると、遷移状態としてのクラッチのすべりが生じないので、ドグクラッチ32のオフ時にショックが生じるおそれがある。
本発明は以上のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形又は修正が可能である。
2 フロントカバー
4 タービン
7 ロックアップ装置
28 摩擦部材(第1クラッチ部)
30 ピストン(トルク伝達部材)
32 ドグクラッチ(第2クラッチ部)
40 連結部材
41 第1リングギア
42 第2リングギア
Vc メインバルブ(第1バルブ)
Vo 開放バルブ(第2バルブ)
Q1 第1油圧室
Q2 第2油圧室
Q3 第3油圧室
R 調整油室
Qd ドグ油室
P1 第1油圧ポート
P2 第2油圧ポート
Claims (6)
- 作動油によって作動してフロントカバーとタービンとの間でトルク伝達あるいはトルク伝達解除を行うとともにトルク伝達とトルク伝達解除との間の遷移状態でクラッチのすべりを生じる第1クラッチ部と、前記第1クラッチ部からのトルクを前記タービンに伝達するトルク伝達部材と、作動油により作動する連結部材によって前記フロントカバーと前記トルク伝達部材とを機械的に連結あるいは連結解除する第2クラッチ部と、を有するロックアップ装置において、前記第2クラッチ部が連結状態で前記第1クラッチ部がトルク伝達解除状態であるロックアップ状態から、ロックアップ状態を解除する制御方法であって、
前記第2クラッチ部を連結状態に維持した状態で前記第1クラッチ部をトルク伝達状態にする第1ステップと、
前記第1クラッチ部のトルク伝達状態を維持した状態で、前記第2クラッチ部の連結を除する第2ステップと、
前記第2クラッチ部の連結が解除された後に、前記第1クラッチ部をトルク伝達解除状態にする第3ステップと、
を含むロックアップ装置の制御方法。 - 前記第1ステップでは、前記第1クラッチ部に第1油圧を作用させてトルク伝達状態にし、
前記第2ステップでは、前記第1クラッチ部に前記第1油圧を作用させた状態で、前記第2クラッチ部に前記第1油圧より低い第2油圧を作用させて前記第2クラッチ部の連結を解除する、
請求項1に記載のロックアップ装置の制御方法。 - 前記第1クラッチ部をトルク伝達状態にするために供給される作動油と、前記第2クラッチ部を連結状態にするために前記連結部材に供給される作動油は、第1油圧ポートを介して供給される、請求項1又は2に記載のロックアップ装置の制御方法。
- 前記第1クラッチ部をトルク伝達解除状態にするために前記第1クラッチ部に供給される作動油と、前記第2クラッチ部を連結解除状態にするために前記連結部材に供給される作動油は、第2油圧ポートを介して供給される、請求項1から3のいずれかに記載のロックアップ装置の制御方法。
- 前記トルク伝達部材は、作動油によって軸方向に移動可能なピストンであり、
前記第1クラッチ部は前記ピストンに固定された摩擦部材を有し、前記摩擦部材は前記フロントカバーに押圧されて前記フロントカバーと前記ピストンとの間でトルクを伝達し、
前記第2クラッチ部の連結部材は前記フロントカバーと前記ピストンとを機械的に連結する、
請求項1から4のいずれかに記載のロックアップ装置の制御方法。
- 前記第2クラッチ部は、
前記フロントカバーに設けられ、内周面に複数の歯を有する第1リングギアと、
前記ピストンに設けられ、内周面に複数の歯を有する第2リングギアと、
を有し、
前記連結部材は、前記第1リングギア及び前記第2リングギアの歯に噛み合い可能な複数の歯を外周面に有する、
請求項5に記載のロックアップ装置の制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014259780A JP6422331B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | トルクコンバータのロックアップ装置 |
PCT/JP2015/080072 WO2016103891A1 (ja) | 2014-12-24 | 2015-10-26 | トルクコンバータのロックアップ装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014259780A JP6422331B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | トルクコンバータのロックアップ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016118289A JP2016118289A (ja) | 2016-06-30 |
JP6422331B2 true JP6422331B2 (ja) | 2018-11-14 |
Family
ID=56244019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014259780A Active JP6422331B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | トルクコンバータのロックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6422331B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3543703B2 (ja) * | 1999-11-25 | 2004-07-21 | 日産自動車株式会社 | トルクコンバータのスリップ制御装置 |
JP4201111B2 (ja) * | 2001-10-31 | 2008-12-24 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 自動変速機のロックアップ制御装置 |
JP2010025214A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Isuzu Motors Ltd | 流体伝動装置及び摩擦式クラッチを備えた車両用動力伝達装置 |
-
2014
- 2014-12-24 JP JP2014259780A patent/JP6422331B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016118289A (ja) | 2016-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101900816B1 (ko) | 토크 컨버터의 록업 장치 | |
US8225917B2 (en) | Fluid coupling and coupling method thereof | |
US9719579B2 (en) | Speed change device | |
JP2009133444A (ja) | トルクコンバータ | |
WO2012153608A1 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP5609897B2 (ja) | トルクコンバータ | |
KR100882593B1 (ko) | 유압클러치 | |
CN113767235A (zh) | 变矩器离合器组件 | |
JP5841497B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP6422331B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
WO2016136510A1 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP6452437B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置の制御方法 | |
JP6348414B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP6389430B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP6173814B2 (ja) | クラッチ | |
WO2016103888A1 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
WO2016103891A1 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置及びその制御方法 | |
JP6654108B2 (ja) | トルクコンバータのロックアップ装置 | |
JP2016044778A (ja) | 流体伝動装置 | |
JP5983146B2 (ja) | 発進装置 | |
JP5986868B2 (ja) | クラッチ | |
JP5369292B2 (ja) | クラッチプレートにおいてセンタリングされたピストンを備えたトルクコンバータ | |
KR100907322B1 (ko) | 유압클러치 | |
JP6708102B2 (ja) | 車両用シンクロメッシュ機構の油圧装置 | |
JP4816310B2 (ja) | 自動変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180605 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6422331 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |