JP6421622B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調用のコンプレッサを備え、エンジンの運転時における動作点を調整可能とするシステムに適用される制御装置に関する。
例えば、車両走行用の動力源としてエンジンと電動モータとを備え、これらエンジンと電動モータとの少なくとも一方の動力で走行されるハイブリッド車両では、車両走行中においてエンジンの停止期間が存在するため、空調用のコンプレッサとして電動コンプレッサが採用されている。この場合、車載バッテリに対しては、回生駆動やエンジン駆動により発電機からの充電が適宜実施される。また、空調を実施する空調要求が生じると、その空調要求に基づいてバッテリからコンプレッサに対して電力が供給され、その電力供給によりコンプレッサが駆動される(特許文献1参照)。
特開2000−232799号公報
上記のようにバッテリからの電力供給によりコンプレッサを駆動する構成では、充放電ロスの大きいバッテリ電力を用いるために、電費性能が悪くなることが懸念される。なお、電費は例えば単位発電量当たりの燃料消費量増加分として定義される。また、コンプレッサの駆動時には、一般に車室内の実温度を目標温度に一致させるようにしてフィードバック制御が実施されるが、かかる構成では、コンプレッサ駆動に関してエネルギ効率の考慮がなされていないと言える。そのため、技術的な改善の余地があると考えられる。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、電費性能の向上を図ることができる制御装置を提供することを技術課題とする。
エンジン(31)と、空調用のコンプレッサ(11)とを備え、前記エンジンの運転時における動作点を調整可能とするシステムに適用される制御装置(21)であって、空調要求に伴う前記コンプレッサの駆動に際し、最高効率点を含む所定の高効率領域に対するコンプレッサの駆動前の前記エンジンの動作点に基づいて、前記空調要求に応じたコンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加を許可するか否かを判定する許否判定手段と、前記エンジン出力の増加を許可すると判定された場合に、前記エンジンの動作点が前記高効率領域に入るように前記エンジン出力を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際し、コンプレッサの駆動前における高効率点を含む所定の高効率領域に対するエンジンの動作点に基づいて、コンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加を許可するかどうかを判定し、エンジン出力の増加を許可すると判定した場合に、エンジンの動作点が高効率領域に入るようにエンジン出力を制御するようにした。したがって、コンプレッサの駆動に起因するエンジン効率の低下を抑制できる。また、エンジン側からすれば、コンプレッサの駆動に伴い、エンジンの動作点を高効率領域以外から高効率領域に入れることが可能となり、結果として電費性能の向上を実現することができる。
空調システム及びエンジンシステムの概略図。 エンジン効率特性のマップ。 エアコンECUの処理のフローチャート。 エンジンECUの処理のフローチャート。 エアコンECU及びエンジンECUの処理の実行例を示す図。 空調システムの動作例を示す図。 第2実施形態の空調システムの動作例を示す図。 第2実施形態の駆動前処理のフローチャート。 第3実施形態の異常判定処理のフローチャート。 変容例の空調システムを示す図。 変容例の空調システムを示す図。
(第1実施形態)
本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、エンジン及び走行用の電動モータから車両走行用の駆動力を得るハイブリッド車両に、本実施形態の制御装置を適用している。ハイブリッド車両は、エンジン及び走行用の電動モータの双方から駆動力を得て走行する走行状態(HV運転モード)と、エンジンを停止させて走行用電動モータのみから駆動力を得て走行する走行状態(EV運転モード)と、エンジンのみから駆動力を得て走行する走行状態とを切り替えることができる。
図1において、車両30は、エンジン31、電動発電機からなるモータ32,33、プラネタリギヤユニット34、駆動軸35、デファレンシャルギア36、駆動輪37、インバータ39、バッテリ40を備えている。詳しくは、エンジン31は、ガソリンや軽油等を燃料とし、燃料噴射弁から噴射される燃料と空気との混合気を燃焼室内で燃焼させることで所望のエンジン出力を生じさせる周知の内燃機関である。エンジン31とモータ32,33とはプラネタリギヤユニット34により相互に駆動連結されている。例えば、プラネタリギヤユニット34のキャリアにはエンジン31の出力軸が接続され、サンギアにはモータ32が接続され、リングギアには駆動軸35が接続されている。また、駆動軸35にはモータ33が接続されている。
モータ32,33にはインバータ39が接続されている。モータ32,33の駆動時には、インバータ39を介してバッテリ40からモータ32,33にそれぞれ電力が供給される。また、モータ32,33は発電手段として機能し、モータ32,33による発電時にはインバータ39を介して発電電力がバッテリ40に供給され、その供給電力によりバッテリ40が充電される。具体的には、車両30の減速時にはモータ33による回生発電が実施され、回生発電以外において充電要求が生じた場合にはエンジン31の駆動によりモータ32での発電が実施される。
また、車両30は、エンジン31を制御対象とするエンジンECU21と、モータ32,33及びインバータ39を制御対象とするモータECU22とを備えている。これら各ECU21,22は、周知のCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。これら各ECU21,22による制御の基本構成は周知のため、詳細な説明は割愛するが、以下に略述する。エンジンECU21は、エンジン運転状態を示す情報としてエンジン回転速度やエンジン負荷、水温、空燃比等を取得し、これらの情報に基づいて、燃料噴射量の制御や点火時期の制御、空気量の制御等を適宜実施する。また、モータECU22は、モータ駆動の要求に応じてモータ32,33の駆動を制御したり、バッテリ40の充放電を制御したりする。バッテリ40の充電に関しては、バッテリ40の端子電圧や充放電の電流等に基づいて、バッテリ40の充電状態(SOC:State of Charge)を算出し、そのSOCに基づいてバッテリ充電を適宜実施する。
また、図1には車載の空調システムを示している。空調システム10は、冷凍サイクル10aに冷媒を循環させるべく冷媒を吸入・吐出するコンプレッサ11、コンデンサ12、レシーバ14、温度式の膨張弁16、エバポレータ18(蒸発器)、ファン19等を備えて構成されている。コンプレッサ11は、バッテリ40等からの電力供給により駆動される電動コンプレッサである。また、コンプレッサ11は可変容量機能を有しており、電磁駆動式のコントロールバルブの通電操作によって冷媒の吐出容量を連続的に可変設定できるものとなっている。
エバポレータ18は、DCモータ等で回転駆動されるファン19から送風される空気と霧状の冷媒との熱交換により、冷媒の一部又は全部を気化する。これにより、ファン19から送風された空気が冷却され、その冷却された空気が車室内に設けられた吹出口(図示略)を介して車室へと送られ、車室内が冷房される。
本実施形態ではエバポレータ18に蓄冷機能を持たせている。つまり、エバポレータ18の内部には、パラフィン等の蓄冷材18aが封入されている。蓄冷材18aは、コンプレッサ11の駆動中に冷凍サイクル10aで生成された冷房のための熱の余剰分を蓄えるものであり、コンプレッサ11の停止中に蓄冷材18aに蓄えた熱を冷房に使用することが可能となっている。
詳しくは、コンプレッサ11の駆動でエバポレータ18に供給された冷媒と蓄冷材18aとの熱交換により、冷媒の熱がエバポレータ18に蓄えられる。その後、コンプレッサ11が停止されると、ファン19から送風された空気と蓄冷材18aとの熱交換により、送風された空気が冷却される。そして、冷却された空気が車室へと送られることでコンプレッサ11の停止中においても車室内が冷房される。なお、エバポレータ18から流出した冷媒は、コンプレッサ11の吸入口に吸入される。
空調システム10を制御対象とするエアコンECU23は、周知のCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されている。エアコンECU23には、車室内を冷房すべくコンプレッサ11の駆動指令となる各種指令信号が入力される。例えば、図示を略すA/Cスイッチや、エバポレータ18で熱交換された空気の温度を検出する温度センサ(エバポレータセンサ)、エバポレータ18で熱交換される前の空気の温度と等しい外気温度を検出する外気温センサ等の信号が入力される。
エアコンECU23は、これらの入力に応じてROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、車室内の冷房制御(コンプレッサ11の駆動制御)などを行う。すなわち、エアコンECU23は、A/Cスイッチがオンである状況下において、車室内の温度がその目標値を所定以上に上回る場合に、冷房を実施するための空調要求が生じているとし、必要に応じて、冷凍サイクル10aに冷媒を循環させるべくコンプレッサ11を駆動させる要求信号を出力する。
各ECU21〜23は、電気的に接続されて双方向の通信が可能に構成されている。これにより、いずれかのECUに入力された検出信号あるいは操作信号に基づいて、他のECUの出力側に接続された各種機器の駆動を制御することができる。例えば、エンジンECU21は、エアコンECU23から出力された要求信号の受信が可能となっている。
ところで本実施形態では、空調要求に基づくコンプレッサ11の駆動に際して、バッテリ40からの電力供給によりコンプレッサ11を駆動させる以外に、モータ32の発電電力の供給によりコンプレッサ11を駆動させることを可能としている。つまり、空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際し、エンジン31の駆動によってモータ32で余剰発電を行わせ、その余剰発電の電力(以下、余剰電力と称する)を利用してコンプレッサ11を駆動させるようにしている。すなわち余剰発電では、車両走行の駆動力として使用されない余剰電力が出力されることとなる。この場合、コンプレッサ11の駆動開始時点でのエンジン出力に対して余剰発電分の出力分が上乗せられて、エンジン31の運転が制御される。
また本実施形態では、エンジンECU21においてエンジン31の運転時における動作点を調整可能としている。そして、エンジンECU21は、空調要求に伴うコンプレッサ11の駆動に際し、コンプレッサ11の駆動前におけるエンジン動作点が、エンジン効率特性において最高効率点を含む所定の高効率領域に対していずれにあるかに基づいて、空調要求に応じたコンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加(エンジン駆動によるモータ32の余剰発電)を許可するか否かを判定する。すなわち、最高効率点を含む所定の高効率領域に対するコンプレッサ11の駆動前のエンジンの動作点に基づいて、空調要求に応じたコンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加を許可するか否かを判定する。また、エンジン出力の増加を許可すると判定された場合に、エンジンの動作点が高効率領域に入るようにエンジン出力を制御するようにしている。
ここで、図2にはエンジン効率特性のマップを示している。図2では、エンジン回転速度(NE)とエンジントルクとをパラメータとしてエンジン31の性能曲線(トルク曲線)が定められるとともに、各領域でのエンジン効率の大きさが定められており、エンジン効率を同じにする領域が等高線にて示されている。なお、エンジン効率特性は等燃費曲線を表した特性でもある。このうち、最高効率点を含む領域として高効率領域F0が規定されており、その高効率領域F0から遠ざかるほど、エンジン効率が低下するような関係が定められている。
例えば、エンジン動作点が高効率領域F0よりも低NE側の点Aである場合には、エンジン出力の増加(エンジン駆動によるモータ32の余剰発電)が実施されることで、エンジン動作点が高効率領域F0に近づき、高効率領域F0内でエンジン31を運転させることが可能となる。この場合、エンジン31を高効率(低燃費)で運転させつつ、コンプレッサ11に対して所望の駆動電力を供給させることができる。本実施形態では特に、空調システム10において蓄冷式のエバポレータ18を用いていることから、コンプレッサ11の駆動のためのエンジン出力の増加分を比較的大きくすることができ、エンジン動作点を高効率領域F0内に入れることが容易となっている。
なお、エンジン動作点が高効率領域F0内の点Bである場合、又は高効率領域F0よりも高NE側の点Cである場合には、エンジン出力の増加が実施されることでエンジン効率の悪化が懸念されるため、エンジン出力の増加を実施しないようにしている。
また、エンジン出力の増加(エンジン駆動によるモータ32の余剰発電)によるコンプレッサ駆動を実施している状況下では、その駆動開始当初においてはエンジン動作点が高効率領域F0内に入っているものの、車両走行状態やエンジン運転状態の変動等、種々の変動要因によりエンジン動作点が高効率領域F0よりも高NE側にずれてしまうことが懸念される。そこで本実施形態では、コンプレッサ駆動を実施している状況下において、エンジン動作点が高効率領域F0よりも高NE側にずれたことを判定し、そのずれ発生時に、エンジン出力を減少させるようにしている。
次に、エアコンECU23が行う処理と、エンジンECU21が行う処理について図3及び図4を用いて説明する。なお以下の処理は、図示を略すイグニッションスイッチがオンの際、エアコンECU23、エンジンECU21が繰り返し実施する。
まず図3を用いてエアコンECU23が行う処理について説明する。まず冷房を実施するための空調要求が生じているか否かを判定する(S11)。空調要求が生じている場合、コンプレッサ11が停止状態であるか否かを判定する(S12)。
コンプレッサ11が停止状態の場合、要求信号の出力条件が成立したか否かを判定する(S13)。このとき、車室内の温度が目標値を所定以上に上回っており、かつエバポレータ18の蓄冷による冷却能力の残存量が0又は0付近になっている場合に、要求信号の出力条件が成立していると判定する。エバポレータ18における冷却能力の残存判定は、例えばエバポレータセンサにより検出されたエバポレータ温度に基づいて実施されるとよく、エバポレータ温度が所定温度以上であれば、コンプレッサ11の駆動を要するとして要求信号の出力条件が成立していると判定し、所定温度未満であれば、コンプレッサ11の駆動を要しないとして要求信号の出力条件が成立していないと判定する。又は、コンプレッサ11の駆動(冷媒の循環)が停止されてからの経過時間に基づいて、エバポレータ18における冷却能力の残存判定が実施されてもよい。
S13で肯定判定した場合には、要求信号を出力する(S14)。なお要求信号には、コンプレッサ11の駆動に要する要求駆動出力PD等の情報が含まれている。本実施形態では、コンプレッサ11の効率を考慮して、最高効率での駆動を可能とする電力が要求駆動出力PDとして定められている(例えばPD=4.0kW)。
S12でコンプレッサ11が駆動状態と判定した場合には、コンプレッサ11の停止条件が成立したか否かを判定する(S15)。例えば、コンプレッサ11の駆動が開始されてから所定時間が経過した時点で、停止条件が成立したと判定するとよい。その所定時間は、エバポレータ18の蓄冷能力に基づいて定められているとよく、例えば蓄冷能力が大きいほど所定時間を長くする。コンプレッサ11の停止条件が成立したと判定すると、要求信号の出力を停止する(S16)。S15でコンプレッサ11の停止条件が不成立の場合には処理を終了する。
次に、エンジンECU21が行う処理について図4を用いて説明する。図4において、まず、エアコンECU23からの要求信号があるか否かを判定する(S21)。要求信号が無い場合には処理を終了する。要求信号がある場合には、今現在、要求信号に応じたコンプレッサ11の駆動の開始前であるか否かを判定する(S22)。要求信号があり、かつコンプレッサ駆動前であれば、駆動前処理を実施する(S23〜S27)。また、要求信号があり、かつコンプレッサ駆動中であれば、駆動開始後処理を実施する(S28〜S33)。
駆動前処理として、まずエンジン駆動によるモータ32の余剰発電を実施することで、エンジン効率が向上するか否かを判定する(S23)。具体的には、今現在のエンジン動作点が、高効率領域F0よりも低NE側にあるか否かを判定し、低NE側にある場合に、エンジン効率が向上する旨を判定する。つまり、エンジン動作点が、モータ32の余剰発電によって高効率領域F0に近づくと判定される場合にS23が肯定され、これによりエンジン出力の増加が許可される。S23で否定判定した場合は処理を終了する。S23を否定した場合は、余剰電力によるコンプレッサ駆動が不可になるため、バッテリ40からの電力供給によりコンプレッサ11が駆動されるとよい。
S23で肯定判定した場合は、今現在のエンジン動作点に基づいて、高効率領域F0を超えることなくエンジン出力の増加を可能とする増加可能出力を算出する(S24)。増加可能出力は、今現在のエンジン動作点が高効率領域F0に対して近いほど小さい電力値として算出され、高効率領域F0に対して遠いほど大きい値として算出される。
その後、コンプレッサ11の要求駆動出力PDが増加可能出力よりも大きいか否かを判定する(S25)。コンプレッサ11の要求駆動出力PDが増加可能出力よりも大きいと判定された場合、増加可能出力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする(S26)。また、コンプレッサ11の要求駆動出力PDが増加可能出力よりも小さいと判定された場合、コンプレッサ11の要求駆動出力PDに相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする(S27)。
つまり、S25〜S27によれば、コンプレッサ11の要求駆動出力PDと増加可能出力とのうち小さい方が、現在のエンジン出力に上乗せされる。これにより、上乗せ後のエンジン出力が高効率領域F0外となることを避けつつ、モータ32の余剰発電を実施できる。
なお、S26では、要求駆動出力PDよりも小さい増加可能出力がエンジン出力に上乗せされるため、要求駆動出力PDとしては不足が生じるが、その不足分はバッテリ40からの電力供給により補われるとよい。
エンジンECU21は、上記のようにエンジン出力の上乗せが実施される場合に、図示しない出力制御処理において吸入空気量の増加や燃料噴射量の増加を実施する。これにより、エンジン31の動作点が高効率領域F0に入るようにエンジン出力が制御される。なお、エンジン31の動作点は必ずしも高効率領域F0に入らなくてもよく、高効率領域F0に近づくようにエンジン動作点がシフトしていればよい。
また、駆動開始後処理として、まずコンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加分を減らした場合にエンジン動作点が高効率領域F0に近づくか否かを判定する(S28)。つまり、種々の変動要因によりエンジン動作点が高効率領域F0よりも高NE側にずれる場合があることを想定し、その領域ずれによって効率向上の必要性が生じたか否かを判定する。S28で否定判定した場合には処理を終了する。
S28で肯定判定した場合には、エンジン出力の増加分を減らしても現時点の空調要求が満たされるか否か、すなわち車室内の空調を維持可能であるか否かを判定する(S29)。S29で否定判定した場合には処理を終了する。
S29で肯定判定した場合、今現在のエンジン動作点(コンプレッサ駆動状態での動作点)に基づいて、高効率領域F0を超えることなくエンジン出力の減少を可能とする減少可能出力を算出する(S30)。減少可能出力は、高効率領域F0に対して今現在のエンジン動作点が高NE側に大きく外れるほど大きい電力値として算出される。
その後、コンプレッサ11の要求駆動出力PDが減少可能出力よりも大きいか否かを判定する(S31)。コンプレッサ11の要求駆動出力PDが減少可能出力よりも大きいと判定された場合、現在のエンジン出力から減少可能出力を差し引く(S32)。また、コンプレッサ11の要求駆動出力PDが減少可能出力よりも小さいと判定された場合、現在のエンジン出力からコンプレッサ11の要求駆動出力PDを差し引く(S33)。
つまり、S31〜S33によれば、コンプレッサ11の要求駆動出力PDと減少可能出力とのうち小さい方が、現在のエンジン出力から差し引かれる。これにより、差し引き後のエンジン出力が高効率領域F0外となることを避けつつ、モータ32の余剰発電を実施できる。
なお、S32,S33の処理により、コンプレッサ11の駆動開始時に上乗せられた余剰電力分が減らされた場合には、要求駆動出力PDとして不足が生じるため、その不足分がバッテリ40からの電力供給により補われるとよい。
次に、図5を用いて上記処理の実行例を説明する。なお、本例では、空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際して、エンジン動作点が高効率領域F0よりも低NE側(例えば図2の点A)にある場合を想定している。
図5では、時刻t1で空調要求が生じ、それ以降、コンプレッサ11が必要に応じて駆動される。まず時刻t1では、コンプレッサ駆動のための要求信号がエアコンECU23からエンジンECU21に出力される。このとき、上述のとおりエンジン動作点が高効率領域F0よりも低NE側にあるため、余剰発電によりエンジン効率が向上するとみなされ、エンジン出力の増加が許可される。図5においては、「要求駆動出力PD≦増加可能出力」である場合が想定されている。したがって、コンプレッサ11に対してモータ32から要求駆動出力PDと同じ電力が供給され、その電力によりコンプレッサ11が駆動されている。
モータ32の余剰発電が実施される場合には、エンジン動作点が高効率領域F0内に入るようにエンジン出力の増加が実施される。このとき、仮に「要求駆動出力PD>増加可能出力」であれば、エンジン出力の増加分が増加可能出力により制限される。
この場合、車室温と目標温度との偏差に基づき算出される駆動電力(フィードバック量)よりも大きい駆動電力により、コンプレッサ11が駆動されることになる。例えば、フィードバック量としては1kW程度の駆動電力が必要になるのに対し、それによりも大きい4kW程度の駆動電力が供給されている。
コンプレッサ11への電力供給は、要求信号が生じている時刻t1〜t2の期間で実施される。時刻t1〜t2の期間は、エバポレータ18において蓄冷が行われる蓄冷期間であり、コンプレッサ11の駆動により生じた余剰の熱量が蓄冷材18aに蓄冷される。
その後、時刻t2になると、要求信号の出力が停止され、それに伴いコンプレッサ11の駆動が停止される。時刻t2では、モータ32の余剰発電(エンジン出力の上乗せ)が停止される。そして時刻t2以降の放冷期間において、コンプレッサ11の停止状態で、蓄冷材18aの蓄冷を利用して空調が継続される。
そして、時刻t3で、エバポレータ18の蓄冷による冷却能力の残存量が0又は0付近まで低下すると、再び要求信号がエアコンECU23から出力される。これにより、時刻t1と同様に、エンジン出力の増加が許可されるとともに、余剰発電によるコンプレッサ11の駆動が開始される。以降、空調要求が生じている状況下で、モータ32の余剰発電によるコンプレッサ駆動が間欠的(断続的)に実施される。
ここで、余剰発電によるコンプレッサ11の駆動中において、車両走行状態の変動等によりエンジン出力が増加されてエンジン動作点のずれが生じた場合には、エンジン出力の増加分(余剰発電分)を減少させる処理が実施される。つまり、図5の時刻t11では、要求駆動出力PDが現時点のエンジン出力から差し引かれる。この場合、余剰発電によるコンプレッサ駆動は継続できなくなるが、エンジン動作点が高効率領域F0内に入っている状態は維持される。
なお、時刻t11以降においては、余剰発電を実施しない状態で、エンジン動作点が高効率領域F0内に入っており、それ以上の効率向上が見込めないため、モータ32の余剰発電によるコンプレッサ駆動が実施されないようになっている。
上記によれば以下の優れた効果を奏する。
・モータの発電電力により空調用のコンプレッサを直接駆動する場合には、バッテリからの供給電力によりコンプレッサを駆動する場合に比べて、電費性能の向上を見込むことができる。これは、バッテリでは電力利用に際して充放電ロスが嵩むためである。ただし、エンジン効率を考慮せずにエンジン駆動によるモータの発電(すなわちコンプレッサへの給電)を行うと、電費性能の向上をさほど期待できなくなることが懸念される。この点、上記構成では、空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際し、コンプレッサ11の駆動前における高効率点を含む所定の高効率領域に対するエンジン31の動作点に基づいて、コンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加を許可するかどうかを判定し、エンジン出力の増加を許可すると判定した場合に、エンジン31の動作点が高効率領域に入るようにエンジン出力を制御するようにした。したがって、コンプレッサ11の駆動に起因するエンジン効率の低下を抑制できる。また、エンジン側からすれば、コンプレッサ11の駆動に伴い、エンジン31の動作点を高効率領域以外から高効率領域に入れることが可能となり、結果として電費性能の向上を実現することができる。
・空調要求に応じてコンプレッサ11を駆動する際に、モータ32の余剰発電によって、エンジン動作点が高効率領域F0に近づく場合に、エンジン出力の増加を許可すると判定する構成とした。かかる場合、モータ32の余剰発電を実施することの適否の判定を好適に実施でき、ひいては電費性能の向上に貢献できる。
・上記構成によれば、コンプレッサ11の要求駆動出力が増加可能出力よりも大きい場合に、コンプレッサ11の要求駆動出力に相当する増加分でなく、増加可能出力に相当する増加分が現在のエンジン出力に上乗せされるため、エンジン出力を増加させた後のエンジン動作点が高効率領域F0を超えてしまうことを抑制できる。
・上記構成によれば、コンプレッサ11の要求駆動出力が増加可能出力よりも小さい場合に、コンプレッサ11の要求駆動出力に相当する増加分が現在のエンジン出力に上乗せされるため、コンプレッサ駆動の要求信号に見合うエンジン出力の増加を適正に実施できる。これにより、エンジン出力を増加させた後のエンジン動作点を高効率領域F0内に保持しつつ、要求信号に見合うエンジン出力の制御を適正に実施できる。
・モータ32の余剰発電を実施する場合において、コンプレッサ11の要求駆動出力を、コンプレッサ11において所定の高効率状態での駆動を可能とする電力とした。この場合、コンプレッサ11側での効率も加味してコンプレッサ11の駆動を実施できる。
・エンジン出力の増加を継続的に実施するのではなく、休止を挟んで断続的に実施するため、コンプレッサ11に対する電力の過剰供給を抑制しつつ、エンジン効率の適正化を図ることができる。
・コンプレッサ11の駆動により循環する冷媒の熱を蓄える蓄冷材18aを備える場合、空調要求に応じたコンプレッサ駆動に際して、モータ32の余剰発電によるコンプレッサ駆動が間欠的(断続的)に実施される際に、その放冷期間を長くすることができる。この場合、空調のための余剰電力を過剰に投入することなく、より適正なエンジン制御を実現できる。
・モータ32の余剰電力によりコンプレッサ11が駆動されている状況下において、コンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加分を減らすことでエンジン動作点が高効率領域F0に近づくか否かを判定し、エンジン動作点が高効率領域F0に近づくと判定された場合に、エンジン出力を減少させる構成とした。この場合、モータ32の余剰電力によりエンジン出力が制御されている状況下でエンジン動作点のズレが生じても、エンジン動作点を高効率領域F0内に維持することが可能となる。
・上記構成によれば、コンプレッサ11の要求駆動出力が減少可能出力よりも大きい場合に、コンプレッサ11の要求駆動出力に相当する減少分でなく、減少可能出力に相当する減少分が現在のエンジン出力から差し引かれるため、エンジン出力を減少させた後のエンジン動作点が高効率領域F0を超えてしまうことを抑制できる。
・上記構成によれば、コンプレッサ11の要求駆動出力が減少可能出力よりも小さい場合に、コンプレッサ11の要求駆動出力に相当する減少分が現在のエンジン出力から差し引かれるため、要求信号に見合うエンジン出力の減少を適正に実施できる。これにより、エンジン出力を減少させた後のエンジン動作点を高効率領域F0内に保持しつつ、要求信号に見合うエンジン出力の制御を適正に実施できる。
・モータ32の余剰電力によりコンプレッサ11が駆動されている状況下において、エンジン出力の増加分を減らすことでエンジン動作点が高効率領域F0に近づき、かつ空調要求が満たされると判定された場合に、エンジン出力を減少させる構成とした。これにより、エンジン動作点を高効率領域F0内に維持しつつ、空調状態も維持することが可能となる。
(第2実施形態)
上記では、図4のステップS23〜S27の駆動前処理において、コンプレッサ11の要求駆動出力PD及び増加可能出力のうちの小さい方を現在のエンジン出力に上乗せすることで、上乗せ後のエンジン出力が高効率領域F0外とならないように、モータ32による余剰発電を制御している。しかし、増加可能出力が要求駆動出力PDよりも大きい場合には、エンジン出力の上乗せ分が要求駆動出力PDによって制限されてしまうため、エンジンの動作点をより最高効率点に近づけることが可能な状況で、エンジン効率の向上が制限される場合がある。
例えば、図6(b)に示すように、エンジン動作点が高効率領域F0よりも低NE側の点Aである場合に、図6(a)に示すように、高効率領域F0を超えることなくエンジン出力の増加を可能とする増加可能出力をN1(kW)、コンプレッサ11の要求駆動出力PDを、増加可能出力N1よりも小さいN2(kW)とする。この場合、増加可能出力N1に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せすれば、エンジン動作点を高効率領域F0まで向上できる。しかし、要求駆動出力PDに相当する増加分が現在のエンジン出力に上乗せされる場合には、エンジン動作点は、高効率領域F0よりも低い効率点D1までの上昇に制限されることとなる。
ところで、エンジン駆動によるモータ32の余剰発電で出力される余剰電力を他の機器(負荷)へ供給可能である場合には、当該他の機器への余剰電力の供給を利用して、エンジンの動作点を更に向上できる。本実施形態では、バッテリ40に充電電力として余剰電力を供給できることを利用して、バッテリ40における充電可能な電力である充電許可電力PD1に相当する増加分を、エンジン出力に更に上乗せすることで、エンジン効率をより向上させる。なお、充電許可電力PD1は、バッテリ40の充電状態(SOC)や電池温度等のバッテリ特性に基づきモータECU22が算出する。
例えば、図7(b)に示すように、エンジン動作点が高効率領域F0よりも低NE側の点Aである場合に、図7(a)に示すように、コンプレッサ11の駆動に要する要求駆動出力PDに、バッテリ40の充電許可電力PD1を上乗せする。この場合、図6(b)の場合と比べて、図7(b)では、エンジンの動作点を高効率領域F0内の効率点D2(例えば最高効率点)に上昇させることができる。
なお、充電許可電力PD1と要求駆動出力PDとの合計値(以下、総要求駆動出力と称する)が、増加可能出力N1よりも大きくなることが想定される。この場合には、増加可能出力N1に相当する増加分を、エンジン出力に上乗せする。この場合、エンジンの動作点が高効率領域F0を超えることを抑制しつつ、エンジン効率を向上できる。
また、コンプレッサ11を含む複数の機器に余剰電力の供給が可能である場合には、余剰電力の供給の優先度に応じて余剰電力の供給先が決定されることが好ましい。例えば、本実施形態で、コンプレッサ11とバッテリ40の両方に余剰電力の供給が可能である場合には、電力変換効率の高いコンプレッサ11に余剰電力を優先的に供給する。そして、要求駆動出力PDよりも余剰電力が大きい場合であって、コンプレッサ11への余剰電力の供給量が過剰となる場合には、残りの余剰電力をバッテリ40に充電電力として供給する。このように、電力供給の優先度に応じて余剰電力の供給先を決定する場合、空調システム10における空調性能及びバッテリ40の保護を図りつつ、エンジン効率を向上できる。
次にエンジンECU21が行う第2実施形態の駆動前処理について図8を用いて説明する。なお本処理は、上記の図4の処理において、S21,S22が肯定判定された際に実施する。また以下の説明において、図4の処理と同じ処理についての詳述は省略する。
駆動前処理として、まず、エンジン駆動によるモータ32の余剰発電を実施することで、エンジン効率が向上可能であるか否かを判定する(S41)。エンジン効率が向上可能でない場合には処理を終了する。エンジン効率が向上可能である場合には、増加可能出力を算出する(S42)。次に、総要求駆動出力が増加可能出力よりも大きいか否かを判定する(S43)。
総要求駆動出力が増加可能出力よりも大きい場合には、増加可能出力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする(S44)。そして、S44の余剰発電で発生した余剰電力を、コンプレッサ11に供給する(S45)。次に、余剰電力が要求駆動電力PIよりも大きいか否かを判定する(S46)。S46で肯定判定した場合には、コンプレッサ11に対する電力供給の余剰分(余剰電力−要求駆動電力PI)をバッテリ40に供給する(S47)。S46で否定判定した場合には処理を終了する。
S43で、総要求駆動出力が増加可能出力よりも小さいと判定した場合には、総要求駆動出力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする(S48)。そして、S45〜S47の処理を実施する。
上記によれば、以下の優れた効果を奏する。
・コンプレッサ11の要求駆動力とバッテリ40の充電要求電力との合計である総要求駆動力が、増加可能出力よりも大きい場合に、増加可能出力に相当する増加分が現在のエンジン出力に上乗せされるため、エンジン出力を増加させた後のエンジン動作点が高効率領域F0を超えてしまうことを抑制しつつ、増加可能出力に基づくエンジン出力の増加により、エンジン動作点をより高効率領域F0側へ上昇させることができる。
・コンプレッサ11の要求駆動力とバッテリ40の充電要求電力との合計である総要求駆動力が、増加可能出力よりも小さい場合には、総要求駆動力に相当する増加分が現在のエンジン出力に上乗せされるため、エンジン出力を増加させた後のエンジン動作点が高効率領域F0を超えてしまうことを抑制しつつ、コンプレッサの要求駆動力のみでエンジン出力を増加させる場合と比べて、エンジン動作点をより高効率領域F0側へ上昇させることができる。
・コンプレッサ11及びバッテリ40の両方に余剰発電で発生した余剰電力の供給が可能である場合に、電力供給の優先度の高いコンプレッサ11又はバッテリ40に余剰電力が供給されるようにしたため、空調システム10における空調性能及びバッテリ40の保護を図りつつ、エンジン効率を向上できる。
・電力供給の優先度の高い負荷(コンプレッサ11又はバッテリ40)における余剰電力の供給量が許容量を超える場合に、余剰電力の残量を他の負荷に供給するようにしたため、余剰電力の利用を図りつつ、エンジン効率を向上できる。
・コンプレッサ11とバッテリ40の両方で余剰電力の供給が可能である場合に、電力変換効率の高いコンプレッサ11に余剰電力が優先的に供給されるようにしたため、システム効率の向上を図りつつ、エンジン効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
コンプレッサ11に断線などの不具合が生じるなど、余剰電力でコンプレッサ11が駆動できなくなる場合には、コンプレッサ11の要求駆動出力PDとバッテリ40の充電許可電力PD1とで設定される総要求駆動出力が、余剰発電によるエンジン出力の増加量の上限値として設定されていると、余剰発電が過剰に行われることによる不都合が生じうる。そこで、コンプレッサ11が余剰電力で駆動できない異常状態が発生した場合には、エンジン出力の増加量の上限を、バッテリ40の充電許可電力PD1に設定してもよい。
例えば図9の変容例のフローチャートにおいて、コンプレッサ11に異常がないか否かを判定する(S51)。本処理は、コンプレッサ11の電圧及び電流の検出値等に基づき判定できる。S51で異常がないと判定した場合には、コンプレッサ11の要求駆動出力PDとバッテリ40の充電許可電力PD1の合計値としての総要求駆動出力を設定する(S52)。S51で否定判定した場合には、バッテリ40の充電許可電力PD1を設定する(S53)。このようにすると、コンプレッサ11への余剰電力の供給ができなくなる場合においても、バッテリ40の充電許可電力を利用して、エンジン効率を向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記の記載内容に限定されず、次のように実施してもよい。なお以下の説明において上記と同じ構成には同じ図番号を付し詳述は省略する。また上記の記載内容及び以下に示す他の実施形態は相互に組み合わることが可能である。
・上記の第1実施形態では、モータ32の余剰発電を実施する場合において、コンプレッサ11の要求駆動出力PDを、コンプレッサ11において最高効率での駆動を可能とする電力としたが、これを変更してもよい。例えば、コンプレッサ11の駆動開始前におけるエンジン動作点と高効率領域F0との差に基づいて、コンプレッサ11の要求駆動出力PDが可変設定される構成でもよい。この場合、エンジン動作点と高効率領域F0との差が大きいほど、コンプレッサ11の要求駆動出力PDを大きくする。
・上記の第1実施形態において、図4のS21でコンプレッサ駆動のための要求信号が出力されている場合に、エンジン31が運転状態にあるか否かを判定し、エンジン31が停止していれば、余剰発電によるコンプレッサ駆動を実施しない構成としてもよい。
・上記の第1実施形態において、図3の処理で、エアコンECU23からの要求信号が生じた際、要求信号に基づくコンプレッサ11の駆動量に関わらず、エンジン31の動作点が高効率領域F0となるように、図4の処理において、余剰発電を実施してもよい。この場合、余った電力はバッテリ40に充電されればよい。
・上記の第1実施形態では、コンプレッサ11の効率を考慮して、最高効率での駆動を可能とする電力が要求駆動出力PDとして定められている。これ以外にも、要求駆動出力PDは、コンプレッサ11において所定の高効率状態での駆動を可能とする値に定められていればよい。また、要求駆動出力PDは、蓄冷材18aの蓄熱状態に応じて可変設定されてもよい。
・上記の第2実施形態では、コンプレッサ11とバッテリ40との両方で余剰電力の供給が可能である場合に、コンプレッサ11に優先的に電力供給がされる例を示した。これ以外にも、図8の処理において、コンプレッサ11とバッテリ40との電力供給の優先度に基づいて、いずれの機器(負荷)に余剰電力を優先的に供給するかが判定されるようにしてもよい。例えば、コンプレッサ11とバッテリ40の電力供給の優先度は、車室の温度やバッテリ特性に基づいて判定できる。具体的には、車室の温度が高い場合には、冷房機能を優先するために、コンプレッサ11に対して優先的に余剰電力を供給する。一方、バッテリ40のSOCが低い場合には、バッテリ40の保護のために、バッテリ40に対して優先的に余剰電力を供給する。なお、車室の温度が高く、かつバッテリ40のSOCが低い場合には、バッテリ40の保護が優先されるように、バッテリ40に優先的に余剰電力を供給する。また、バッテリ40の温度が高い場合には、バッテリ40の保護のために、コンプレッサ11に優先的に余剰電力を供給する。
・上記の第2実施形態において、図8の処理では、電力供給の優先度の高い機器に余剰電力を供給し、その余りの余剰電力を他の機器に供給する例を説明した。これ以外にも、優先度に応じて各機器への余剰電力の分配比率が設定されるようにしてもよい。例えば、コンプレッサ11とバッテリ40とに供給する余剰電力の比率を優先度に応じて設定する。具体的には、車室の温度が高くなるほど、コンプレッサ11の優先度を高くすることで余剰電力を供給する比率を高める。バッテリ40のSOCが低下するほど、バッテリ40の優先度を高くすることで余剰電力を供給する比率を高める。
・上記の第2実施形態において、コンプレッサ11とバッテリ40との両方に余剰電力が供給可能である場合には、優先度を考慮せずに、電力変換効率の高いコンプレッサ11に余剰電力が供給されてもよい。
・上記の第2実施形態において、総要求駆動出力は、コンプレッサ11の要求駆動出力PDと、バッテリ40の充電許可電力PD1と、バッテリ40の充電損失との合計値として設定してもよく、この場合には、余剰発電を利用して出力される余剰電力をより増加させることができ、エンジン効率をより向上しやすくできる。
・上記の第2実施形態において、総要求駆動出力は、エバポレータ18による蓄冷量を加味して設定してもよい。この場合、余剰発電のためのエンジン出力を更に増加させることができる。
・上記の第2実施形態では、コンプレッサ11とバッテリ40とに余剰電力を供給する例を示したが、車両30において、他に余剰電力を供給可能な機器(負荷)が搭載されている場合には、当該機器に対する余剰電力の供給量を加味して、エンジン出力の増加量の上限値を設定してもよい。
・上記において、バッテリ40のSOCが所定未満に低下することで、バッテリ40の充電を要求する充電要求が出力された場合、コンプレッサ11の駆動量を上乗せすることで、エンジン31の動作点が高効率領域F0となる場合には、コンプレッサ11の駆動量を上乗せしてモータ32による発電を実施してもよい。バッテリ40の充電機会を利用して、コンプレッサ11の蓄冷を行う場合、空調システム10からの要求に基づくエンジン駆動の頻度を減らすことができる。
・上記において、蓄冷材18aの構成を省略してもよい。この場合にも、エアコンECU23からの要求信号に応じて、エンジン動作点が高効率領域F0に入るようにするエンジン31の出力制御と、その後の放冷期間において当該出力の制御を停止させる処理とを交互に実施することで、空調のための余剰電力を過剰に投入することなく、適正なエンジン制御を実現できる。
・上記において、図10の空調システムの変容例に示すように、蓄冷材18aとエバポレータ18とは別体となるように構成してもよい。例えば図10(a)に示すように、エバポレータ18と蓄冷材18aとを並列に設けてもよい。または、図10(b)に示すように、エバポレータ18と蓄冷材18aとを直列に設けてもよい。
・上記では、電動コンプレッサを用いる空調システム10を例に挙げているが、図11の空調システムの変容例に示すように、空調システム10のコンプレッサ11は機械式であってもよい。この場合、コンプレッサ11とエンジン31とは図番号を略すベルト等の連結部材を介して連結され、エンジン駆動がベルトを介してコンプレッサ11に伝達される。なお図11において、エンジン31とデファレンシャルギア36との間には、変速機41が接続されている。
・上記の図4,図8の各処理は、エンジン動作点が高効率領域F0内の最高効率点に近づくように、エンジン出力を制御するものであってもよい。すなわち、図4のS23及び図8のS41の処理は、エンジン動作点が最高効率点に近づく場合に肯定判定してもよい。
11…コンプレッサ、21…エンジンECU、31…エンジン、32…モータ。

Claims (17)

  1. エンジン(31)と、空調用のコンプレッサ(11)とを備え、前記エンジンの運転時における動作点を調整可能とするシステムに適用される制御装置(21)であって、
    空調要求に伴う前記コンプレッサの駆動に際し、最高効率点を含む所定の高効率領域に対するコンプレッサの駆動前の前記エンジンの動作点に基づいて、前記空調要求に応じたコンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加を許可するか否かを判定する許否判定手段と、
    前記エンジン出力の増加を許可すると判定された場合に、前記エンジンの動作点が前記高効率領域に入るように前記エンジン出力を制御する制御手段と、
    前記コンプレッサの駆動前における前記エンジンの動作点に基づいて、エンジン効率特性において前記高効率領域を超えることなく前記エンジン出力の増加を可能とする増加可能出力を算出する増加可能出力算出手段と、
    コンプレッサ駆動時における前記コンプレッサの要求駆動力が、前記増加可能出力算出手段により算出した増加可能出力よりも大きいか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記許否判定手段は、前記空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際し、該コンプレッサの駆動前における前記エンジンの動作点が、前記エンジンの余剰出力によって前記高効率領域に近づくと判定されることで、前記エンジン出力の増加を許可すると判定するものであり、
    前記制御手段は、前記余剰出力のためのエンジン出力の増加を許可すると判定された場合に、前記エンジンの動作点が前記高効率領域に入るように前記エンジン出力を増加させるとともに、前記余剰出力のためのエンジン出力の増加を許可すると判定され、かつ、前記コンプレッサの要求駆動力が前記増加可能出力よりも大きいと判定された場合に、前記増加可能出力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記余剰出力のためのエンジン出力の増加を許可すると判定され、かつ、前記コンプレッサの要求駆動力が前記増加可能出力よりも小さいと判定された場合に、前記コンプレッサの要求駆動力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記コンプレッサの要求駆動力は、前記コンプレッサにおいて所定の高効率状態での駆動を可能とする駆動力である請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. エンジン(31)と、空調用のコンプレッサ(11)とを備え、前記エンジンの運転時における動作点を調整可能とするシステムに適用される制御装置(21)であって、
    前記エンジンにより充電が可能となっているバッテリ(40)を備えるシステムに適用され、
    空調要求に伴う前記コンプレッサの駆動に際し、最高効率点を含む所定の高効率領域に対するコンプレッサの駆動前の前記エンジンの動作点に基づいて、前記空調要求に応じたコンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加を許可するか否かを判定する許否判定手段と、
    前記エンジン出力の増加を許可すると判定された場合に、前記エンジンの動作点が前記高効率領域に入るように前記エンジン出力を制御する制御手段と、
    前記コンプレッサの駆動前における前記エンジンの動作点に基づいて、エンジン効率特性において前記高効率領域を超えることなく前記エンジン出力の増加を可能とする増加可能出力を算出する増加可能出力算出手段と、
    前記コンプレッサ駆動時における前記コンプレッサの要求駆動力と前記バッテリの充電時における前記バッテリの充電要求電力との合計である総要求駆動力が、前記増加可能出力算出手段により算出した増加可能出力よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記許否判定手段は、前記空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際し、該コンプレッサの駆動前における前記エンジンの動作点が、前記エンジンの余剰出力によって前記高効率領域に近づくと判定されることで、前記エンジン出力の増加を許可すると判定するものであり、
    前記制御手段は、前記余剰出力のためのエンジン出力の増加を許可すると判定された場合に、前記エンジンの動作点が前記高効率領域に入るように前記エンジン出力を増加させるとともに、前記余剰出力のためのエンジン出力の増加を許可すると判定され、かつ、前記総要求駆動力が前記増加可能出力よりも大きいと判定された場合に、前記増加可能出力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記余剰出力のためのエンジン出力の増加を許可すると判定され、かつ、前記総要求駆動力が前記増加可能出力よりも小さいと判定された場合に、前記総要求駆動力に相当する増加分を現在のエンジン出力に上乗せする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記余剰出力で発生した余剰電力の供給の制御を実施する出力制御手段を備え、
    前記出力制御手段は、前記コンプレッサ及び前記バッテリの両方を余剰電力供給負荷として前記余剰電力の供給が可能である場合には、前記余剰電力の供給の優先度の高い前記余剰電力供給負荷に前記余剰電力を供給する請求項4又は5に記載の制御装置。
  7. 前記出力制御手段は、前記余剰電力の供給の優先度の高い前記余剰電力供給負荷への余剰電力の供給が許容量を超える場合には、他の前記余剰電力供給負荷に残りの前記余剰電力を供給する請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記余剰出力で発生した余剰電力の供給の制御を実施する出力制御手段を備え、
    前記出力制御手段は、前記コンプレッサ及び前記バッテリの両方に前記余剰電力の供給が可能である場合には、前記コンプレッサに前記余剰電力を供給する請求項4乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記出力制御手段は、車室内の温度及び前記バッテリの電池特性に基づいて前記余剰出力で発生した余剰電力の供給の優先度を決定する請求項6乃至8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記判定手段は、前記コンプレッサに異常がある場合には、前記バッテリの充電要求電力が前記増加可能出力よりも大きいか否かを判定する請求項6乃至9のいずれか1項に記載の制御装置。
  11. 前記制御手段によるエンジン出力の制御が実施され、かつ前記コンプレッサが駆動されている状況下において、コンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加分を減らすことで前記エンジンの動作点が前記高効率領域に近づくか否かを判定するコンプレッサ駆動時判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記エンジン出力の増加分を減らすことで前記エンジンの動作点が前記高効率領域に近づくと判定された場合に、前記エンジン出力を減少させる請求項1乃至10のいずれか1項に記載の制御装置。
  12. 前記コンプレッサの駆動状態での前記エンジンの動作点に基づいて、エンジン効率特性において前記高効率領域を超えることなく前記エンジン出力の減少を可能とする減少可能出力を算出する減少可能出力算出手段と、
    コンプレッサ駆動時における前記コンプレッサの要求駆動力が、前記減少可能出力算出手段により算出した減少可能出力よりも大きいか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記コンプレッサの駆動状態において、前記コンプレッサの要求駆動力が前記減少可能出力よりも大きいと判定された場合に、前記減少可能出力に相当する減少分を現在のエンジン出力から差し引く請求項11に記載の制御装置。
  13. 前記制御手段は、前記コンプレッサの駆動状態において、前記コンプレッサの要求駆動力が前記減少可能出力よりも小さいと判定された場合に、前記コンプレッサの要求駆動力に相当する減少分を現在のエンジン出力から差し引く請求項12に記載の制御装置。
  14. 前記制御手段によるエンジン出力の制御が実施され、かつ前記コンプレッサが駆動されている状況下において、コンプレッサ駆動のためのエンジン出力の増加分を減らしても現時点の空調要求が満たされるか否かを判定する要求判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記エンジン出力の増加分を減らしても現時点の空調要求が満たされると判定された場合に、前記エンジン出力を減少させる請求項11乃至13のいずれか1項に記載の制御装置。
  15. 前記制御手段は、空調要求が生じている期間において、前記エンジン出力の増加と該増加の休止とを交互に実施する請求項1乃至14のいずれか1項に記載の制御装置。
  16. 前記コンプレッサを含む空調システムは、前記コンプレッサの駆動により循環する冷媒の熱を蓄える蓄冷手段(18a)を有しており、
    前記制御手段は、前記蓄冷手段の蓄冷を行わせる蓄冷期間において前記エンジンの動作点が前記高効率領域に入るように前記エンジン出力を制御し、その後の放冷期間において当該出力の制御を停止させる請求項1乃至15のいずれか1項に記載の制御装置。
  17. 前記エンジンの駆動により発電する発電手段(32)を備えるシステムに適用され、
    前記許否判定手段は、前記空調要求に伴うコンプレッサ駆動に際し、該コンプレッサの駆動前における前記エンジンの動作点が、前記発電手段の余剰の発電のための前記エンジンの余剰出力によって前記高効率領域に近づくと判定される場合に、前記エンジン出力の増加を許可すると判定するものである請求項1乃至16のいずれか1項に記載の制御装置。
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