JP6421126B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびその撮像パラメータ変更支援方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置およびその撮像パラメータ変更支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(以下、「MRI」という)装置およびその撮像パラメータ変更支援方法に関する。
MRI装置は、被検体、特に人体の組織を構成する原子核スピンが発生する核磁気共鳴(NMR)信号を計測し、その頭部、腹部、四肢等の形態や機能を二次元的に或いは三次元的に画像化する装置である。撮像において、NMR信号は、傾斜磁場によって異なる位相エンコードが付与されるとともに周波数エンコードされて、時系列データとして計測される。計測されたNMR信号は、二次元又は三次元フーリエ変換されることにより画像に再構成される。
通常、撮像に用いるパルスシーケンスは、一連の撮像作業において被検体に対して複数用いられ、連続して高周波磁場パルス(以下、「RFパルス」という)を照射する。このため、MRI装置は、一連の照射で用いるパルスシーケンスの組み合わせおよび照射する順序を記憶しておくことができる。このようなパルスシーケンスの組をプロトコルと呼ぶ。
磁気共鳴撮像における再構成画像の画質、撮像の時間および比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)は、撮像に用いるパルスシーケンスにより大きく異なるが、同種のパルスシーケンスであっても、その撮像パラメータの設定値(視野(FOV:field of view)・パルスの繰返し時間(TR:repetition time)・エコー時間(TE:echo time)・反転回復時間(TI:inversion time)・スライス厚・スライス数・撮像のマトリクス数・信号の加算回数等)の違いにより大きな差を生じる。
従って、MRI装置の操作者は被検体の負担を考え、医師が正確な診断を行える画像を得るために、例えば、被検体毎に体調・撮像の時間・疾患種類・診断部位・撮像の領域を考慮し、細かに撮像パラメータの値を設定する必要がある。
非特許文献1には、傾斜磁場を印加している間の時間平均のSARの値に応じて、装置の状態を三段階に分割し、SARが低いものから通常操作モード、第一次水準管理操作モード、第二次水準管理操作モードと規定している。被検体への負担を抑えるため、一般的な被検体は通常操作モードまたは第一次水準管理操作モードにおいて撮像しなければならず、妊娠している被検体や体温調整が困難な被検体は通常操作モードだけで撮像しなければならない。
各撮像パラメータとSARの間には種々の相関関係がある。例えば、パルスの繰返し時間(TR)を短くすると、時間平均のSARが増大する。操作者は、このような相関関係に基づく制約の下で、許容されている操作モードにおける最適な撮像パラメータ値を探し、設定しなければならない。
非特許文献1にあるように、被検体への負担を抑えるため装置の状態が通常操作モードまたは第一次水準管理操作モードで撮像することが求められる。そのため、各パルスシーケンスにおけるSAR又は磁束密度Bの単位時間t当たりの磁場変動率(dB/dt)が撮像可能な操作モードの許容値を超えてしまった場合は、これらを低減するために撮像パラメータを調整する必要がある。
パルスシーケンスの撮像パラメータをSARまたはdB/dtが撮像可能な操作モード内の値となるように撮像パラメータを調整したプロトコルが記憶されていればよいが、特にSARは被検体の身体的特徴(身長、体重など)によって異なるため、記憶したプロトコルのSARが撮像可能な操作モードの範囲外の値となることがある。
また、造影剤を使用する検査などでは、パルスシーケンスの順番を変更できない、パルスシーケンス間に待ち時間を追加できない、といった制約があり、各パルスシーケンスのSAR低減が必須となる。さらに、下肢造影検査のような複数部位をまたがる検査においては、各パルスシーケンスで取得される画像のコントラストを変えないように撮像パラメータを調整して撮像可能な条件とする必要がある。そのため、パルスシーケンスの撮像パラメータはSARおよびdB/dtの許容値を超えないように、さらに検査に必要な画質を保つように調整する必要がある。
特許文献1には、相互に相関関係のある撮像パラメータの設定値と共にその設定可能範囲(変更可能範囲)を表示し、且つ、一個の撮像パラメータの値の変更に伴って、関連する他の撮像パラメータの値の設定可能範囲(変更可能範囲)を変更して再表示する表示手段を備えたMRI装置が開示されている。
特開平6-90926号公報
International Electrotechnical Commission著「IEC 60601-2-33 Ed.3: Medical electrical equipment - Part 2-33: Particular requirements for the basic safety and essential performance of magnetic resonance equipment for medical diagnosis」
特許文献1に記載の技術では、一個のパルスシーケンスに対して撮像パラメータが撮像可能な条件となる撮像パラメータの具体値を提案することを目的としているが、SARおよびdB/dtを低減させるためには、操作者が具体的なパラメータを設定し、撮像パラメータが撮像可能な条件となるかを繰り返し確認する必要があった。
そこで本発明の目的は、より効率的に撮像パラメータを調整することが出来るMRI装置を提供することである。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、被検体を収容する空間に静磁場を発生させる静磁場発生源と、前記静磁場に重畳する傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発生部と、前記被検体へ高周波磁場パルスを照射するための高周波磁場発生部と、前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する信号検出部と、前記静磁場発生源や前記傾斜磁場発生部や前記高周波磁場発生部や前記信号検出部をパルスシーケンスに従って制御するシーケンサと、記憶装置や入力装置や出力装置やCPUを有する制御部とを備え、前記制御部は、規定対象が入力操作に基づき入力されると、前記規定対象に関係する撮像パラメータを示唆する表示および前記撮像パラメータの変更方向を示唆する表示を行い、さらに前記制御部は、前記表示した撮像パラメータが変更されると、変更された前記撮像パラメータの値に基づき選択された前記規定対象の値を演算して求めることを特徴とする。
本発明によれば、より効率的に撮像パラメータを調整することが出来るMRI装置を得ることができる。
本発明の一実施例であるMRI装置の全体構成を説明するための図 図1に記載の実施例の撮像を開始するまでの手順を説明する図 図2に記載の実施例のパラメータ調整の手順を説明する図 パラメータ表示画面の一例を説明する図 データベースの一例である演算式データを説明する図 パラメータ変更の手順を説明する図 SARに関するパラメータ変更画面の一例を説明する図 dB/dtに関するパラメータ変更画面の一例を説明する図 パラメータ再調整の手順を説明する図 パラメータ変更画面の一例を説明する図 パラメータ変更後のパラメータ変更画面の一例を説明する図 目標値変更後のパラメータ変更画面の一例を説明する図 図10に記載のパラメータ変更画面の他の実施例を説明する図 図10に記載のパラメータ変更画面のさらに他の実施例を説明する図 パラメータを任意選択する方式のパラメータ表示画面の一例を説明する図 図15に記載の方式の動作を説明する図 変更方針を指定する場合のパラメータ表示画面の一例を説明する図 パルスシーケンスを複数選択した場合のパラメータ調整手順を説明する図 パルスシーケンスを複数選択した場合のパラメータ変更画面の一例を説明する図 パルスシーケンスを複数選択した場合のパラメータ変更後のパラメータ変更画面の一例を説明する図
以下、本発明に係るMRI装置の一実施形態(以下実施例と記す)について、添付図面を用いて詳説する。なお、発明の実施例を説明するにあたり、図面中の同一機能を有する構成あるいは手順には同一符号を付し、その繰り返しの説明を省略する場合がある。本明細書で「演算」は、代数式の四則演算だけでなく、予め実験した結果やシミュレーション結果や計算結果などを基に作成したデータを検索して望ましい値を得るなどの処理を含むものとして用いる。
最初に、一実施例であるMRI装置の全体概要を図1に基づいて説明する。MRI装置100は、NMR現象を利用して被検体11の断層画像を得る装置である。図1に示すように、MRI装置100は、静磁場発生源20と、傾斜磁場発生部30と、シーケンサ12と、高周波照射部40と、信号検出部50と、制御部60とを備える。
静磁場発生源20は、被検体11を収容する静磁場空間に、垂直磁場方式であれば、被検体11の体軸と直交する方向に、水平磁場方式であれば、被検体11の体軸方向に、均一な静磁場を発生させる。被検体11の周りに、永久磁石方式、常電導方式あるいは超電導方式の静磁場発生源20が配置される。
傾斜磁場発生部30は、静磁場空間に重畳して、MRI装置100の座標系(静止座標系)であるX,Y,Zの三軸方向に傾斜磁場を発生させる傾斜磁場コイル32と、それぞれの傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源34とを有する。後述のシ−ケンサ12からの命令すなわち制御に従ってそれぞれのコイルの傾斜磁場電源34を駆動することにより、X,Y,Zの三軸方向に傾斜磁場Gx,Gy,Gzが発生する。
撮像時には、スライス面(撮像断面)に直交する方向にスライス方向傾斜磁場パルス(Gs)を印加して被検体11に対するスライス面を設定し、そのスライス面に直交して且つ互いに直交する残りの二つの方向に位相エンコード方向傾斜磁場パルス(Gp)と周波数エンコード方向傾斜磁場パルス(Gf)を印加して、エコー信号にそれぞれの方向の位置情報をエンコードする。
シーケンサ12は、高周波磁場パルス(RFパルス)と傾斜磁場パルスをある所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する。シーケンサ12は、中央処理装置(以下CPUと記す)14の制御に基づいて動作し、被検体11の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令すなわち制御を傾斜磁場発生部30、高周波照射部40および信号検出部50に送る。
高周波照射部40は、被検体11の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるために、被検体11に対しRFパルスを照射する。高周波照射部40には、高周波発振器42と変調器44と高周波増幅器46と送信側の高周波コイルである照射コイル48とが含まれる。高周波発振器42から出力されたRFパルスを、シーケンサ12からの指令によるタイミングで変調器44により振幅変調し、この振幅変調されたRFパルスを高周波増幅器46で増幅した後、被検体11に近接して配置された照射コイル48に供給することにより、電磁波が被検体11に照射される。
信号検出部50は、被検体11の生体組織を構成する原子核スピンの核磁気共鳴により放出されるNMR信号であるエコー信号を検出する。信号検出部50には、受信側の高周波コイルである受信コイル52と信号増幅器54と直交位相検波器56と、アナログデジタル変換器(以下A/D変換器と記す)58とが含まれる。照射コイル48から照射された電磁波によって被検体11において誘起された応答のNMR信号が、被検体11に近接して配置された受信コイル52で検出され、信号増幅器54で増幅された後、シーケンサ12からの指令によるタイミングで直交位相検波器56により直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器58でディジタル量に変換されて、制御部60に送られる。
制御部60は、各種データ処理と処理結果の表示及び保存等を行うものである。制御部60には、CPU14等のプロセッサと、内部メモリ66等の記憶装置と、光ディスク62や磁気ディスク64等の外部記憶装置61と、入出力部90とが含まれる。CPU14は、信号検出部50が信号やデータを受け付けると、内部メモリ66を作業領域として用いて信号処理、画像再構成等の処理を実行し、その結果である被検体11の断層画像を出力装置96に表示すると共に、外部記憶装置61(例えば、磁気ディスク64等)に記録する。
入出力部90は、MRI装置100の各種制御情報や制御部60で行う処理の制御情報の入出力、具体的にはパルスシーケンスの撮像パラメータ等の入力受付と表示を行う。入出力部90には、例えば、トラックボール、マウス、パッド、タッチパネル等のポインティングデバイス92、キーボード94を含む入力装置91と、例えば、ブラウン管(以下CRTと記す)あるいは液晶(以下LCDと記す)等のディスプレイ98、プリンタ99を含む出力装置96とからなる。
入力装置91を出力装置96に近接して配置し、例えば、操作者がディスプレイ98を見ながらポインティングデバイス92を通してMRI装置100に各種処理の実行を指示する等、インタラクティブに制御してもよい。またディスプレイ98の表示面に入力装置91として動作するタッチパネルを配置し、ディスプレイ98の表示内容を選択あるいは操作することにより、入力操作が行われるようにしても良い。
なお、図1において、被検体11は、寝台82の天板上に載置され、寝台移動装置80によって撮像空間内である静磁場空間内に収容される。送信側の照射コイル48と傾斜磁場コイル32は、被検体11が収容される静磁場空間内に、垂直磁場方式であれば被検体11に対向して、水平磁場方式であれば被検体11を取り囲むようにして設置される。また、受信側の受信コイル52は、被検体11に対向して、或いは取り囲むように設置される。
現在、MRI装置100の撮像対象核種は、臨床で普及しているものとしては、被検体11の主たる構成物質である水素原子核(プロトン)である。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和時間の空間分布に関する情報を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または機能を二次元もしくは三次元的に撮像する。
以下、本発明のMRI装置及びその撮像パラメータ変更支援方法を説明する。本発明は、比吸収率と磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率の少なくとも一方を規定対象として、規定対象が入力操作に基づき入力されると、規定対象に関係する撮像パラメータを示唆する表示および撮像パラメータの変更方向を示唆する表示を行い、表示した撮像パラメータが変更されると、変更された撮像パラメータの値に基づき選択された規定対象の値を演算して求める。
例えば、入力操作に基づき入力された規定対象が比吸収率である場合に、比吸収率に関係する撮像パラメータを示唆する表示を行い、撮像パラメータの変更方向を示唆する情報を表示する。或いは、入力操作に基づき入力された規定対象が磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率である場合に、単位時間当たりの磁場変動率に関係するパラメータを示唆する表示を行い、さらに磁場変動率が低減するための撮像パラメータの変更方向を示唆する情報を表示する。
以下、本発明の各実施例を説明する。
本発明の実施例1を説明する。初めに、上記の構成のMRI装置100を使用して撮像を開始するまでの流れについて図2を用いて説明する。検査対象となる被検体11において、MRI装置100の内部メモリ66等に記憶されているパルスシーケンスにしたがって電磁波であるRFパルスを照射したときの撮像指標(SARとdB/dt)の値が、撮像可能な操作モードの許容値の範囲内であれば、撮像条件を満たし撮像を開始することが可能である。
まず、MRI装置100にパルスシーケンスの組であるプロトコルをロードする(ステップS201)。具体的には、CPU14が、所定の条件(例えば、被検体11の身長や体重などの生体情報)に合致するプロトコルを内部メモリ66に読み込む。プロトコルは、予め外部記憶装置61等に記憶しておいてもよいし、操作者が入力装置91から入力して作成してもよい。
続いて、プロトコル内のパルスシーケンスについて、撮像パラメータの調整を行う(ステップS202)。操作者が入力装置91を使用して任意のパルスシーケンスを選択し、その撮像パラメータの値を変更するので、CPU14は、変更対象のパルスシーケンスを特定し、撮像パラメータの変更値を取得する。
続いて、撮像パラメータの変更値を使用してSARおよびdB/dtを算出する(ステップS203)。CPU14は、使用する演算式および撮像パラメータを特定して演算を行い、算出結果を出力する。そして、CPU14は、算出した撮像指標の値が、撮像可能な操作モードの許容値よりも大きいか否か判定する(ステップS204)。
SARまたはdB/dtの値が許容値よりも大きい場合(ステップS204;Yes)、CPU14は、操作者に対し、例えば、撮像指標が許容値を超えることを通知する画面をディスプレイ98に表示するなど修正の指示を出した上で、ステップS202に戻って撮像パラメータの変更をやり直す。SARおよびdB/dtの値が許容値よりも小さい場合(ステップS204;No)、CPU14は、撮像パラメータが変更されたパルスシーケンスでの実行を可能とし、撮像を開始するように制御する(ステップS205)。
ここで、ステップS202の処理を効率化するための制御部60の処理を説明する。図3は制御部60の処理内容を示す機能ブロック図であり、具体的には、入力装置91および出力装置96を有する入出力部90を介して実行される処理の流れと、CPU14が実行する処理の種類と、例えば、磁気ディスク64に作成したデータベースなど外部記憶装置61に記憶されるデータ(内部メモリ66に一時記憶する場合を含む)との関係を示す図である。
なお、CPU14は、処理の目的に応じて、出力装置96に各種データ等を表示させる表示処理部15、入力装置91から操作を受け付ける操作受付部16、撮像パラメータの変更値を取得し撮像指標の許容値を満足するか確認するパラメータ照合部17、撮像指標を演算して算出結果を出力する演算制御部18として機能する。
図2に記載のステップS201により、制御部60は、ロードしたプロトコルに含まれるパルスシーケンスを入出力部90に表示する(ステップS301)。外部記憶装置61に作成されているデータベースから抽出等されたプロトコルデータ67が内部メモリ66にロードされているので、CPU14の表示処理部15は、プロトコルデータ67に含まれる複数のパルスシーケンスを、操作者が選択できるように、出力装置96に一覧などの形式にして表示する。なお、プロトコルデータ67は、パルスシーケンスまたはその組を作成するごとに、識別情報を付すなどして識別可能に外部記憶装置61等に記憶されたデータであり、前記識別情報を基に検索することにより抽出することが可能である。
続いて、撮像パラメータを変更するパルスシーケンスを特定する(ステップS302)。出力装置96に表示された複数のパルスシーケンスの中から、操作者が撮像パラメータを変更したいパルスシーケンスを入力装置91で選択するので、CPU14の操作受付部16は、入力装置91からパルスシーケンスの識別情報を受け取り、変更対象のパルスシーケンスを特定する。識別情報は、パルスシーケンスのパラメータデータ68を、外部記憶装置61から抽出するための条件にもする。なお、複数のパルスシーケンスを変更対象として特定してもよい。
続いて、変更対象のパルスシーケンスの撮像パラメータを表示する(ステップS303)。CPU14の表示処理部15は、外部記憶装置61から抽出したパラメータデータ68を、図4に示すようなパラメータ表示画面の該当項目にセットして、出力装置96に表示させる。なお、パラメータデータ68は、図4に示すように、パルスシーケンスの撮像条件など複数の属性情報からなる撮像パラメータであり、パルスシーケンスの識別情報に関連付けたデータとしてもよいし、パルスシーケンスに従属するデータとしてもよい。
ディスプレイ98に表示されるパラメータ表示画面102の例としては、図4に示すように、各パラメータの項目欄112や、各項目のパラメータの現在の設定値を表示する設定値欄114や、パラメータの値を増減または変更する操作を行う操作欄116や、SARとdB/dtのどちらを又は両方を低減対象にするか指定する規定対象指定欄132や、複数のパルスシーケンスから変更対象のパルスシーケンスを指定する場合にその指定を行うシーケンス指定欄122、などが一覧表示されるように配置される。
続いて、低減対象を特定し、撮像パラメータの変更値を取得する(ステップS304)。操作者が入力装置91でSARとdB/dtのどちらを低減対象とするかを選択するので、CPU14のパラメータ照合部17は、低減対象を特定して、内部メモリ66に一時記憶する。さらに、操作者が入力装置91でパラメータ表示画面102に表示された撮像パラメータの設定値欄114を操作欄116の操作により変更すると、CPU14のパラメータ照合部17は、変更された設定値を取得し、内部メモリ66に一時記憶する。なお、低減対象を特定することにより、演算式データ69により使用される撮像パラメータと演算式である関数等が特定される。
演算式データ69は、図5に示すように、SARとdB/dtの演算において、それぞれどの撮像パラメータ(変数)を撮像パラメータとし、どのような演算式であるか(図示せず)を示すデータである。各変数の現在値、SARとdB/dtを目標値に近づけるための変更値と増減示唆の情報などのデータも有する。データベースにテーブルとして作成する場合、一件ごとのレコードに各データを格納する領域(フィールド)を設ける。
続いて、変更後の撮像パラメータで許容値を満足するか否かを判定し、満足しない場合には各パラメータについて増減示唆を表示する(ステップS305)。制御部60に含まれるCPU14の演算制御部18は、内部メモリ66に一時記憶された変更値を使用してSARおよびdB/dtの値を算出し、それぞれ許容値を満足しているかどうか判定する。そして、許容値を満足していない場合は、操作者に許容値を満足していないことを通知した上で、各パラメータについて増加させるべきか減少させるべきかを、各パラメータをハイライト表示する等して示唆する。許容値を満足している場合は、ステップS203に進み、実際にSARおよびdB/dtの算出を行う。
図5は、外部記憶装置61に保持されているデータベースを基に、内部メモリ66保持されるデータの例を示したものである。図5に記載のデータベース150は、各パラメータが記憶されるパラメータ欄152や、各パラメータに対する設定値を記憶する設定値欄154を有する。さらにデータベース150は、規定対象であるSARの設定された目標値を記憶するSAR目標値欄160や、SARの目標値の演算に関係するパラメータの変更値を記憶するSAR変更値欄162や、パラメータがSARの目標の演算に関係するかどうかを記憶する撮像パラメータ欄164や、SARの目標を達成するために設定値を増加したらよいかあるいは減少したらよいかを表す増減示唆欄166を有する。
さらに規定対象であるdB/dtに関して、dB/dtの目標値を記憶するdB/dt目標値欄170や、dB/dtの目標の演算に関係するパラメータの変更値を記憶するdB/dt変更値欄172や、パラメータがdB/dtの目標の演算に関係するかどうかを記憶するための撮像パラメータ欄174や、dB/dtの目標を達成するために設定値を増加したらよいかあるいは減少したらよいかを表す増減示唆欄176を有する。
SARにおける増減示唆欄166やdB/dtにおける増減示唆欄176は、規定対象であるSARまたはdB/dtを演算するための演算式に基づいて定まる。増減示唆欄166や増減示唆欄176の内容は、目標値を緩める場合には、増減方向は逆になる。目標値を厳しくする場合あるいは緩める場合の内の一方を記憶しておけば、他方の場合は上述したように増減方向を逆にすれば対応できる。
ここでさらに、ステップS304の具体例について図6を用いて説明する。制御部60が有するCPU14が低減対象を特定すると、図6に示すように、SARとdB/dtを、あるいは必要に応じてどちらか一方を、低減する撮像パラメータを探索する(ステップS601)。パラメータ照合部17は、図5に示す演算式データで例示するデータベース150の撮像パラメータから、SARとdB/dtの演算において使用する撮像パラメータを特定する。
続いて、探索した撮像パラメータについて増加させるべきか減少させるべきかを図5で例示するデータベースのデータに基づき示唆表示する(ステップS602)。パラメータ照合部17は、撮像パラメータに対し現在値を取得し、現在値を使用してSARおよびdB/dtの値を、必要に応じてこれらの内の一方を、算出し、現在値に対して増減示唆を決定する。
そして、図5に示す演算式データに増減示唆を登録するとともに、図7、8に示すように、パラメータ表示画面の撮像パラメータに対して太枠や色で強調するなどハイライト表示する。このハイライト表示は規定対象指定欄132による選択操作により入力された規定対象の値を求めるのに関係する撮像パラメータを示唆する表示であり、この示唆により、他に表示されている撮像パラメータとは区別されて認識できる。このハイライト表示により、操作者は的確に確認すべき観点を把握でき、作業性の向上だけで無く、誤認識などの誤りを低減できる。結果的に信頼性の向上に繋がる。
なお、図7は、SARを低減対象として選択した場合のハイライト表示の例である。変数「TR」、変数「Multi Slice」、変数「FA」が撮像パラメータとして設定され、「TR」は増加ボタン、「Multi Slice」と「FA」は減少ボタンにより増減示唆される。
また、図8は、dB/dtを低減対象として選択した場合のハイライト表示の例である。変数「TE」、変数「Freq#」、変数「Thickness」が撮像パラメータとして設定され、「TE」と「Freq#」は減少ボタン、「Thickness」は増加ボタンにより増減示唆される。
続いて、探索した撮像パラメータについて値の変更を受け付ける(ステップS603)。パラメータ照合部17は、操作者が増減または入力した変更値を取得し、内部メモリ66に一時記憶する。なお、ハイライトしたパラメータ以外の撮像パラメータの変更を禁止したり、増減示唆に反する変更を禁止してもよい。このようにすることで、操作者の誤操作あるいは誤認識などによる影響を低減できる。
撮像パラメータの入力を終了しない場合は(ステップS604;No)、ステップS602に戻って変更後の撮像パラメータの値を現在値として増減示唆を更新した上で、次の入力を受け付ける。
以上のように、本発明の実施例1によれば、SARとdB/dtのいずれか又は双方を低減するための撮像パラメータを抽出して表示し、その値を増加又は減少させる変更方針を提示する。このことにより、低減のための撮像パラメータの変更を適切に行うことができる。操作者が、低減項目としてSARあるいはdB/dtの少なくとも一方を、規定対象指定欄132から入力すると、制御部60は入力された規定対象の値を低減するための撮像パラメータを抽出して表示する。操作者は、この表示された撮像パラメータを変更対象として、入力操作することができる。
このため、的確な操作が可能となる。さらにSARやdB/dtの内の選択された少なくとも一方の値を低減するためには、どの撮像パラメータを調整したらよいかが明確になる。従って撮像パラメータの変更方法が分り易くなる。さらに誤りが低減される。特に図7や図8に記載の実施例では、選択された撮像パラメータや増減方向がハイライト表示されるので、認識し易く、誤りをより低減できる。
実施例1において、予め撮像指標の許容値などを目標値として設定しておき、撮像パラメータを変更する際に、SARまたはdB/dtの予測値が許容値を超える場合には、それぞれ目標値に近づけるように示唆し、許容値を超えることを回避するようにしてもよい。それを実現するステップS304の他の具体例について図9を用いて説明する。
ステップS901で、撮像パラメータの変更を受け付けるための画像として、本実施例ではパラメータ変更画面を起動する。操作者が図4に示すパラメータ表示画面において低減対象とする規定対象を選択し、制御部60のCPU14が低減対象を特定すると、パラメータ照合部17は、図10に示すパラメータ変更画面を出力装置96に別途表示する。
なお、図10(a)は、SARを低減対象として選択した場合のパラメータ変更画面202の例であり、図10(b)は、dB/dtを低減対象として選択した場合のパラメータ変更画面212の例である。図10(a)に記載のSAR用変更画面202は、図4の表示や、図7や図8の表示とは別に表示しても良いし、図4の表示や、図7や図8の表示と同じ画面に表示しても良い、また図4の表示や、図7や図8の表示と重ねて表示し、選択された表示を前面に表示する方法を用いて表示しても良い。
ステップS902で、SARまたはdB/dtの目標値を取得する。パラメータ照合部17は、低減対象として特定したいずれか一方の目標値を取得する。目標値は、撮像可能な操作モードにおける許容値を超えない範囲で指定され、図5に示す演算式データなどに予め設定しておいてこの設定値が使用されるようにしてもよいし、操作者が入力装置91から入力してもよい。例えば、通常操作モードであれば、その許容値を目標値として設定する等である。
取得した目標値は、図10に示すパラメータ変更画面に例えば相対位置などを示すグラフィカルユーザインタフェース(以下GUIと記す)の一つであるプログレスバー204等を配置し、基準値(0〜100%など)を目安として、SARまたはdB/dtの現在値とともに表示される。
例えば、図10(a)では、第一次水準管理操作モードの許容値を100%、通常操作モードの許容値を50%で基準値を設定したときに、6分平均SAR(全身)が3.74(W/kg)の場合では、SARの現在値が93%(黒い三角形が指す位置)、目標値が50%(白い三角形が指す位置)のように表示される。すなわちこの実施例では、基準値の最大値に対する割合で表示しており、さらにその割合の表示を直線グラフで表している。
基準値の最大値に対して、現在値が93%であり、一例として黒い三角形で記載のように一方のマークで表示されている。また目標値が白い三角形で記載のように他方のマークで表示されている。一方のマークと他方のマークのように異なるマークで現在値や目標値を記載することにより、現状を的確に判断することができ、判断ミスが低減できる。また図10(b)に記載のdB/dt用のパラメータ変更画面212も同様である。
現在値および目標値をGUIで、例えばプログレスバー214記載する。基準値の最大値に対する割合で現在値や目標値を表示しており、現在値が一例として黒い三角形で記載のように一方のマークで表示され、また目標値が白い三角形で記載のように他方のマークで表示されている。一方のマークと他方のマークのように異なるマークで現在値や目標値を記載することにより、現状を的確に判断することができ、判断ミスが低減できる。
規定対象であるSARまたはdB/dtの変更に関係する撮像パラメータを探索する(ステップS903)、この探索には図5に記載のデータベース150が使用される。パラメータ照合部17は、ステップS601と同様に撮像パラメータを特定し、図10に示すように、パラメータ変更画面202やパラメータ変更画面212に、撮像パラメータと現在設定されているパラメータ値を表示する。
続いて、SARまたはdB/dtの現在値が目標値により近くなるような撮像パラメータの値を探索する(ステップS904)。パラメータ照合部17は、各撮像パラメータの値を増加または減少させてSARまたはdB/dtの目標値を得るために変更すべき撮像パラメータの示唆値を算出する。示唆値(白い三角形が指す位置)は、目標値と同様に、図10に示すパラメータ変更画面202やパラメータ変更画面212にプログレスバー等を配置して、撮像パラメータの現在値(黒い三角形が指す位置)とともに表示される。この実施例では一例として、割合で表示すると共に、目標値も提示している。
例えば、図10(a)に示す例では、SARを現在値93%から目標値50%まで低減させるためには、撮像パラメータ「TR」を現在値300から示唆値562まで増加させ、撮像パラメータ「Multi Slice」を現在値24から示唆値12まで減少させ、撮像パラメータ「FA」を現在値90から示唆値3まで減少させればよいことが分かる。
また、図10(b)に示す例では、dB/dtを現在値0.92から目標値0.75まで低減させるためには、撮像パラメータ「TE」を現在値6.3から示唆値6.1まで減少させ、撮像パラメータ「Freq#」を現在値264から示唆値248まで減少させ、撮像パラメータ「Thickness」を現在値6.0から示唆値7.4まで増加させればよいことが分かる。
続いて、探索した撮像パラメータについてパラメータ値の入力を受け付ける(ステップS905)。パラメータ照合部17は、操作者がプログレスバー等で指定した位置を基に変更値を取得し、内部メモリ66に一時記憶する。操作者が撮像パラメータの値を入力する場合に、撮像パラメータの項目欄112に対応して設けられた設定値欄114に新たな値を入力しても良いし、プログレスバー118に対して入力したい値に対応した位置を指定しても良い。
プログレスバー118に対して入力したい値に対応する位置をタッチパネルあるいはポインティングデバイスによって特定し、制御部60はその特定された位置に対応した値を演算して演算結果を設定値欄114に表示する。操作者がプログレスバー118に対して位置を特定すると、特定された位置に対応した数値が設定値欄114に表示され、操作者が設定値欄114に表示される数値を見ながら望みの値が表示されるように上記特定位置をプログレスバー118に沿って動かし、望みの位置で停止する。このようにして望みの値を撮像パラメータの値として入力することができる。
白い三角形で示された位置を特定位置としたい場合には、白い三角形で示された位置を選択すれば良い。この方法は、現在値との関係や目標値との関係を見ながら、撮像パラメータの値を特定できるので、現状を把握するのに優れている。今撮像パラメータを変更しようとしている規定対象SARあるいはdB/dtに関係する全ての撮像パラメータに対して操作者が変更値を入力しても良い。しかし、例えば規定対象SARについて例示すると、撮像パラメータ「TR」や撮像パラメータ「Multi slice」の値が設定されたことに基づき、制御部60が撮像パラメータ「FA」の値を演算して求めるようにしても良い。
目標値を変更した場合(ステップS906;Yes)、または撮像パラメータの入力を終了しない場合は(ステップS907;No)、ステップS904に戻って目標値により近くなる変更値を探索した上で、次の入力を受け付ける。
すなわち、パラメータ照合部17が撮像パラメータの変更値を取得したとき(ステップS907;No)、制御部60のCPU14の演算制御部18は、内部メモリ66に一時記憶された変更値を使用してSARおよびdB/dtの値を算出し、さらに、ステップS904に戻って各撮像パラメータについてSARまたはdB/dtが目標値に最も近くなるような撮像パラメータの値を再度探索して、図11に示すように、パラメータ変更画面を更新する。
例えば、「Multi Slice」が数24から数18に変更された場合、SARは93%から70%に低減され、それに伴い、SARを目標値である50%に近づけるための「TR」の示唆値が420に更新される。なお、値が変化しないパラメータも相対位置の変化が生じ得る。
また、目標値を変更した場合も(ステップS906;Yes)、CPU14の演算制御部18は、SARおよびdB/dtの値を算出し、ステップS904に戻って各撮像パラメータについてSARまたはdB/dtが目標値により近くなるような撮像パラメータの値を再度探索して、図12に示すように、パラメータ変更画面を更新する。
例えば、SARの目標値を25%に下げた場合、SARを目標値に近づけるための「TR」の示唆値は840に更新され、「Multi Slice」の示唆値は6に更新される。
以上のように、本発明の実施例2によれば、SARまたはdB/dtの目標値を達成するための推奨パラメータ値を参照しながら変更することができる。SAR、dB/dtを低減するためのパラメータ調整方法がわかりやすくなることに加え、パルスシーケンスのSARおよびdB/dtが撮像可能な操作モード範囲内の状態となるように効率的に撮像パラメータを調整することが出来る。
図10(a)や図10(b)、図11、図12に記載の実施例は、規定対象の第一次水準管理操作モードの許容値との対比で、規定対象の現在値あるいは目標値を表示している。特に規定対象の第一次水準管理操作モードの許容値を100%として、棒グラフで表示している。一般的な被検体は第一次水準管理操作モードにおいて撮像するが、特別に配慮しなければならない被検体の場合は、第一次水準管理操作モードを基準としてより負担の少ない状態で、撮像を行う。
この場合に、規定対象の第一次水準管理操作モードの許容値に対する割合で、目標値を設定することにより、より的確に撮像パラメータの設定が可能となり、また撮像においてより高い信頼性を得ることができる。本実施例では、第一次水準管理操作モードにおける許容値の割合で目標値を設定すると、目標値から関係する撮像パラメータの設定値を制御部60が設定して、表示する。
このような方法により、的確に撮像パラメータの値を設定することができる。撮像パラメータには、設定値を増加することにより規定対象が改善されるものと、撮像パラメータの設定値を減少することにより規定対象が改善されるものとが含まれている。本実施例では、規定対象の現在値や目標値を表示するプログレスバー204の軸の改善方向と、関係する撮像パラメータの現在値や目標値を表示するプログレスバー118の軸の配置方向に一定の基準を設けている。
一例として図10(a)や図10(b)、図11、図12に記載のプログレスバー204やプログレスバー118は、何れも左側に向かう場合が、規定対象の改善方向となっている。このように軸の数値の大小でプログレスバー118を設定するのではなく、規定対象の改善方向によってプログレスバー204やプログレスバー118の軸の方向を定めているので、たいへん操作し易い効果がある。
実施例2において、撮像パラメータを変更する際に使用するパラメータ変更画面202やパラメータ変更画面212において、プログレスバー118等の基準値をパーセント表示(例えば、第一次水準管理操作モードの許容値を100%、通常操作モードの許容値を50%などの相対表示)により示していたが、それ以外の方法で示すようにしてもよい。
例えば、図13に示すように、通常操作モードの許容値に相当する位置には「通常レベル」、第一次水準管理操作モードの許容値に相当する位置には「第一次水準レベル」、第二次水準管理操作モードの許容値に相当する位置には「第二次水準レベル」のようにレベル表示により示してもよい。
以上のように、本発明の実施例3によれば、パルスシーケンスに基づく撮像において、規定対象であるSARあるいはdB/dtが撮像可能な範囲内の状態となるか否かがより把握しやすくなり、効率的に撮像パラメータを調整することが出来る。例えば被検体11の状態において、撮像する場合の規定対象であるSARあるいはdB/dtのレベルを設定して、被検体11の負担に対応することが、判断し易く管理上も優れている点がある。
例を挙げると、被検体11の状態を細かい数字で表すことは、困難な面があるだけでなく、仮にきめ細かくパーセントで表したとしても、その効果は少ない。例えば3段階等の分類を行って管理することで、良い結果が得られる面がある。
実施例2および実施例3では、パラメータ表示画面102とは別画面にパラメータ変更画面202、212、252を表示させ、操作者が撮像パラメータを変更する方法で説明した。パラメータ表示画面とパラメータ変更画面とをそれぞれ別画面として表示しても良いが、パラメータ表示画面102とSARおよびdB/dtのパラメータ変更画面202、212,252とを、同じ表示面に同時に表示させて、操作者に撮像パラメータを変更させるようにしてもよい。
例えば、図14に示すように、パラメータ表示画面の撮像パラメータの表示領域以外の空き領域に、パラメータ変更画面に表示したようなプログレスバー等を配置し、現在値および目標値を基準値(0〜100%など)に相対させて表示する。図14では上記空き領域を破線枠240および破線枠242で示している。
なお、破線枠240と破線枠242をそれぞれ設けて、SAR用のプログレスバー204とdB/dt用のプログレスバー214とを表示する領域をそれぞれ設けても良いが、一つの領域を共用して、SAR用のプログレスバー204とdB/dt用のプログレスバー214とを表示するようにしても良い。この場合は、規定対象指定欄132で選択された方の規定対象、すなわち規定対象指定欄132で選択された方のプログレスバー204あるいはプログレスバー214が表示されることとなる。
低減対象を選択した場合のハイライト表示時に現在値および目標値を表示させてもよい。すなわち、規定対象指定欄132の基づく選択により、SARを低減対象として選択した場合には、SARの現在値および目標値を表示させ、dB/dtを低減対象として選択した場合には、dB/dtの現在値および目標値を表示させるようにしてもよい。
以上のように、本発明の実施例4によれば、パラメータ表示画面のみで、パルスシーケンスのSARおよびdB/dtが撮像可能な操作モード範囲内の状態となるか否かが把握しやすくなり、効率的に撮像パラメータを調整することが出来る。
また撮像パラメータを表示するパラメータ表示領域と、破線枠240や破線枠242で示した規定対象の目標値表示領域と、規定対象指定欄132を表示するための規定対象指定領域とが設けられている。パラメータ表示領域には少なくとも規定対象であるSARに関係する撮像パラメータや、その現在値や、その変更方向を示唆し必要に応じ入力操作が可能な操作欄116が、並べて表示されている。
規定対象の目標値表示領域には、規定対象の目標値が許容値に対して例えばパーセント表示で、プログレスバー204やプログレスバー214で示すように表示される。上述したようにSARに関するプログレスバー204とdB/dtに関するプログレスバー214とを対比して表示しても良いが、規定対象指定欄132より選択された方のプログレスバーを選択的に表示するようにしても良い。SARに関するプログレスバー204とdB/dtに関するプログレスバー214とを対比して表示した場合には、全体の状況を把握し易い効果がある。一方SARに関するプログレスバー204とdB/dtに関するプログレスバー214とを選択的に表示する場合には、表示のために必要とする領域が少ないメリットがある。
実施例1〜4においては、図5に示す演算式データなどに撮像パラメータを設定し、SARおよびdB/dtの演算時に使用する撮像パラメータとして抽出していたが、変更対象の撮像パラメータを操作者が任意に選択できるようにしてもよい。
図15に示すように、パラメータ表示画面の各撮像パラメータにチェックボックス(複数項目を選択するのに使用するGUIの一つ)を設け、それぞれについて変更対象とするか否か入力装置91を使用して操作者が指定する。なお、パラメータ表示画面で変更を行う場合は、チェックを入れた撮像パラメータだけ上下ボタンを有効にし、値を増減できるようにすればよい。また、図中の右下に示すようなSARまたはdB/dtの調整ボタンを押下した場合は、パラメータ変更画面にチェックを入れた撮像パラメータだけを表示させて変更を行うようにすればよい。すなわち上述のチェックを入れるなどの撮像パラメータの選択操作により選択された撮像パラメータが、その設定値を変更できる対象となる。
また選択された撮像パラメータは、操作欄116操作に於いて増減方向を示唆する表示が行われる。例えば、選択された撮像パラメータ「TR」は上向き三角形により、増加を示唆している。選択された撮像パラメータ「FA」や「Multi slice」は下向き三角形により削減方向を示唆している。
図16は、図15で説明した動作を実行するためのフローチャートであり、制御部60によって実行される。図16に示すフローチャートは、図3に記載のステップS304や図9に記載のステップS905の処理に対応した処理を行う。このフローチャートは、操作者が図15に示す撮像パラメータを選択する操作を行うと、この操作者の操作を起動条件として実行され、さらに操作者が図15に示す撮像パラメータの値を入力する操作を行うと、この操作を起動条件として実行される。
あるいは他の起動方法として、一定時間間隔で繰り返しこのフローチャートを起動し、前回の実行終了と今回の実行開始との間に、操作者が図15に示す撮像パラメータの選択を行ったかどうか、あるいは撮像パラメータの値に関する入力操作が行われたかどうかに基づいて、処理するようにしても良い。
上述の方法で図16に示すフローチャートの実行が開始されるとステップS352において、図15に記載の撮像パラメータの選択かどうかを判断する。例えば撮像パラメータの選択ではなく、撮像パラメータの値の入力である場合は、ステップS354からステップS358は関係しないので、制御部60の実行がステップS362に移る。一方撮像パラメータの選択の場合には、実行がステップS354に移り、選択されたことを表す表示を行う。例えば撮像パラメータ「TR」が選択された場合には、選択されたことを表すチェックを表示する。
また、選択された撮像パラメータの数値の変更方向を示唆するためにステップS356を実行する。例えば撮像パラメータ「TR」の場合には、操作欄116の表示の増加方向を示す上向き三角を、中抜き三角に変える。さらに選択された撮像パラメータの数値の入力操作を許可するために、ステップS358を実行し、設定値の受付許可フラグをセットする。この受付許可フラグは、撮像パラメータ「TR」の数値の入力が許可されたか否かを示す。
次にステップS362に実行が移る。なお、このフローチャートはステップS358に続いてステップS352を実行する説明を行うが、設定値を変更するための撮像パラメータの選択と、選択された撮像パラメータの数値の入力とは、処理対象が異なるので、異なる実行条件でそれぞれ別々に動作させても良い。
この場合には、ステップS358で一旦実行を終了し、ステップS362は新たな起動条件で実行を開始するように動作させればよい。制御部60によってステップS362が実行されると、撮像パラメータの設定値となる数値の入力かどうかが判断される。撮像パラメータの数値の入力の場合には、ステップS364において数値の受付許可が出ているかどうかが判断される。先に説明したステップS358でフラグがセットされている場合には、数値の受付が許可されていると判断され、ステップS366で入力された数値が取り込まれ、所定の記憶アドレスに記憶される。
記憶されたこの数値は例えば図3に記載の演算制御部18における、SARまたはdB/dtの演算に使用される。一方ステップS362で撮像パラメータの数値の入力とは異なる場合は、このフローチャートの実行を終了する。またステップS364において、撮像パラメータにおける数値の入力であるが、数値の変更許可が出ていない場合には、ステップS368でエラーの表示を行い、このフローチャートの実行を終了する。このフローチャートの実行が終了しても、上述した起動条件になれば再びこのフローチャートが実行され、実行が繰り返される。
以上のように、本発明の実施例5によれば、変更が可能な撮像パラメータが固定されないので、変更対象の撮像パラメータを絞りたいケースなどでは、操作者が任意に設定することができ、SARおよびdB/dtを低減するためのパラメータ調整方法がわかりやすくなる。
実施例5においては、パラメータ表示画面で変更対象の撮像パラメータを操作者が任意に選択して変更する。この場合に予めいくつか方針に沿った変更パターンを用意しておき、方針に沿って変更パターンを選択することにより、互いに関連し合う撮像パラメータを、選択したパターンに基づき自動選択して、上記方針に沿って撮像パラメータを自動的に決定するようにしてもよい。
変更方針としては、例えば、取得する画像のコントラストができるだけ一定となるようにコントラストを変化させないとか、スキャン時間を変化させない、特に延長させないとか、取得枚数を変化させないすなわち撮像枚数を維持するとか等がある。このような方針に沿って、それぞれの方針に基づく撮像パラメータの組が変更方針として設定される。
図17に示すように、パラメータ表示画面102に変更方針を表示する変更方針表示領域272を設け、変更方針表示領域272に変更方針を一覧にした変更方針リスト274を配置する。操作者が変更方針リスト274から適する変更方針を選択する。なお、変更方針リストは、予め外部記憶装置61などにリストの内容を記載したデータベースを作成しておき、例えば変更方針表示領域272のプルダウン表示276を操作することにより、上記リストを構成する変更方針が順に表示される。このようにして変更方針を選択することにより、変更方針に沿った撮像パラメータが自動的に選択される。例えば撮像パラメータ「TR」に選択されたことを示す表示であるチェックが表示される。もちろんチェックの表示の代わりに色が変わるようにしても良い。
なお、プルダウン表示276等の操作のように、変更方針選択操作により変更方針リスト274から適した変更方針を選択した上で、さらに変更する撮像パラメータを操作者が任意に増やしたり減らしたりできるようにしてもよい。例えば、変更方針を指定したときの撮像パラメータの組が「TR」と「FA」であって、「TR」のみ変更すればよい場合は、操作によって「FA」を組から除外してもよい。
以上のように、本発明の実施例6によれば、得られる画像のコントラスト、撮像時間、分解能を考慮しながらパラメータを調整してSARおよびdB/dtを低減することが可能となる。すなわち、操作者は所望の条件でSARまたはdB/dtを低減するためのパラメータ調整を容易に行うことができる。
実施例1〜6においては、プロトコル内の複数のパルスシーケンスの中から操作者が変更したいものを一つ選択したが、変更対象としてパルスシーケンスを複数選択した場合のステップS304の具体例について図18を用いて説明する。例えば、撮像部位が「Pelvis」と「Knee」の二つのスキャンを変更対象とする場合などである。
撮像パラメータの変更を受け付けるためのパラメータ変更画面を起動する(ステップS1701)。操作者がパラメータ表示画面で選択した低減対象を、CPU14が特定すると、パラメータ照合部17は、図18に示すパラメータ変更画面を出力装置96のディスプレイ98に表示させる。
SARまたはdB/dtの目標値を取得する(ステップS1702)。取得した目標値は、図19に示すパラメータ変更画面302にプログレスバー282等により表示する。
基準値40%は目安として白い三角形が示す位置に表示される。SARまたはdB/dtの現在値については、スキャン(パルスシーケンス)ごとに分けて、同様にプログレスバー204やプログレスバー214等により、例えば黒い三角形が示す位置に表示される。
制限が最も厳しいスキャンを探索する(ステップS1703)。演算制御部18は、変更対象として選択されたすべてのパルスシーケンスについて、SARおよびdB/dtの値を算出し、さらに許容値に対する割合を算出して、内部メモリ66に一時記憶する。そして、CPU14は、その中から算出した割合が最も大きいものを、制限が最も厳しいスキャンとして特定する。
制限が最も厳しいスキャンに対して、SARまたはdB/dtを低減する撮像パラメータ探索し(ステップS1704)、SARまたはdB/dtが目標値に最も近くなるような撮像パラメータの値を探索する(ステップS1705)。
パラメータ照合部17は、図19に示すように、パラメータ変更画面に、撮像パラメータとそのパラメータ値(現在値)を表示するとともに、プログレスバー118等にSARまたはdB/dtの目標値を得るために変更すべき撮像パラメータの示唆値(白い三角形が示す位置)と現在値(黒い三角形が示す位置)を表示させる。
続いて、パラメータ値の入力を受け付ける(ステップS1706)。目標値を変更した場合(ステップS1707;Yes)、または撮像パラメータの入力を終了しない場合は(ステップS1708;No)、ステップS1705に戻って目標値に最も近くなる変更値を探索し、図20に示すように、パラメータ変更画面を更新した上で、次の入力を受け付ける。図20は撮像パラメータを変更した後の状態を示す画面であり、撮像パラメータ「TR」の値が350から600に変更されている。
以上のように、本発明の実施例7によれば、全身の場合だけでなく、身体部分ごとのSAR、dB/dtを考慮して、パルスシーケンスのSARおよびdB/dtが撮像可能な操作モード範囲内の状態となるように効率的に撮像パラメータを調整することが出来る。
また、各スキャン間のコントラストが変わることなく、SARまたはdB/dtを低減するパラメータ調整ができるようになる。
以上、本発明の実施例を述べたが、本発明はこれらに限定されるものではない。
11 被検体、12 シーケンサ、14 CPU、15 表示処理部、16 操作受付部、17 パラメータ照合部、18 演算制御部、20 静磁場発生源、30 傾斜磁場発生部、32 傾斜磁場コイル、34 傾斜磁場電源、40 高周波照射部、42 高周波発振器、44 変調器、46 高周波増幅器、48 照射コイル、50 信号検出部、52 受信コイル、54 信号増幅器、56 直交位相検波器、58 A/D変換器、60 制御部、61 外部記憶装置、62 光ディスク、64 磁気ディスク、66 内部メモリ、67 プロトコルデータ、68 パラメータデータ、69 演算式データ、80 寝台移動装置、82 寝台、90 入出力部、91 入力装置、92 ポインティングデバイス、94 キーボード、96 出力装置、98 ディスプレイ、99 プリンタ、100 MRI装置

Claims (15)

  1. 被検体を収容する空間に静磁場を発生させる静磁場発生源と、
    前記静磁場に重畳する傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発生部と、
    前記被検体へ高周波磁場パルスを照射するための高周波磁場発生部と、
    前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出する信号検出部と、
    前記静磁場発生源や前記傾斜磁場発生部や前記高周波磁場発生部や前記信号検出部をパルスシーケンスに従って制御するシーケンサと、
    記憶装置と入力装置と出力装置とCPUを有する制御部とを備え、
    前記制御部は、規定対象が入力操作に基づき入力されると、前記規定対象に関係する撮像パラメータを示唆する表示および前記撮像パラメータの変更方向を示唆する表示を前記出力装置に行い、
    さらに前記制御部は、前記表示した撮像パラメータが変更されると、変更された前記撮像パラメータの値に基づき選択された前記規定対象の値を演算して求めることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記入力操作に基づき入力された前記規定対象が比吸収率である場合に、前記制御部は、前記比吸収率に関係する撮像パラメータを示唆する表示を前記出力装置に行い、さらに前記撮像パラメータの変更方向を示唆する情報を前記出力装置に表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記入力操作に基づき入力された前記規定対象が磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率である場合に、前記制御部は、前記単位時間当たりの前記磁場変動率に関係する撮像パラメータを示唆する表示を前記出力装置に行い、さらに前記磁場変動率が低減するための前記撮像パラメータの変更方向を示唆する情報を前記出力装置に表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記出力装置に比吸収率に関係する撮像パラメータおよび磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率に関係する撮像パラメータを含む撮像パラメータが表示され、
    前記入力操作に基づき入力された前記規定対象が比吸収率である場合に、前記制御部は、前記出力装置に表示された撮像パラメータの内、前記比吸収率に関係する撮像パラメータを、他の撮像パラメータと区別してハイライト表示し、
    前記入力操作に基づき入力された前記規定対象が磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率である場合に、前記制御部は、前記出力装置に表示された撮像パラメータの内、前記単位時間当たりの前記磁場変動率に関係する撮像パラメータを、他の撮像パラメータと区別してハイライト表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    比吸収率あるいは単位時間当たりの磁場変動率の少なくとも一つが規定対象として前記出力装置に表示され、更に前記出力装置の表示面に前記規定対象に関係する複数の撮像パラメータが表示され、
    前記規定対象の現在値および前記複数の撮像パラメータの各現在値がそれぞれ前記規定対象の表示や前記複数の撮像パラメータのそれぞれに対応して表示され、
    前記規定対象の目標値が設定されると、前記設定された目標値に対応する前記複数の撮像パラメータのそれぞれの値が表示されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記比吸収率あるいは前記単位時間当たりの磁場変動率の少なくとも一つからなる前記規定対象は、その現在値と目標値が許容値に対する相対表示で表されていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記規定対象に関係する前記複数の撮像パラメータは、その値の増加が前記規定対象の改善に繋がる第1撮像パラメータと、その値の減少が前記規定対象の改善に繋がる第2撮像パラメータとを有し、
    前記規定対象の現在値や前記第1撮像パラメータの現在値や前記第2撮像パラメータの現在値が、それぞれプログレスバーで、さらにそれぞれ並べて表示され、
    前記規定対象の前記現在値のプログレスバーの軸の改善方向に合わせて、前記第1撮像パラメータの現在値を表すプログレスバーの軸の増加方向が配置され、さらに前記第2撮像パラメータの現在値を表すプログレスバーの軸の減少方向が配置されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項6に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記規定対象の現在値と目標値を、許容値に対して設定した複数のレベルにより表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記出力装置の表示画面に、複数の撮像パラメータを表示する撮像パラメータ表示領域と、比吸収率あるいは磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率の内の少なくとも一つの目標値を表示する目標値表示領域とが設けられ、
    前記撮像パラメータ表示領域には、比吸収率に関係する撮像パラメータと、磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率に関係する撮像パラメータを含む撮像パラメータとが、それぞれ並べて表示され、
    前記目標値表示領域には、比吸収率あるいは磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率の内の少なくとも一つの目標値が、許容値との相対関係で表示されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項9に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記出力装置の表示画面に、比吸収率あるいは磁束密度の単位時間当たりの磁場変動率を選択する規定対象指定欄を表示する規定対象指定領域がさらに設けられ、規定対象指定領域に表示された規定対象指定欄に基づいて選択された規定対象の目標値が前記目標値表示領域に、許容値との相対関係で表示されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  11. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記出力装置に表示された前記規定対象に関係する複数の前記撮像パラメータに対する選択操作に基づき、前記制御部によって選択状態を表す表示がされ、設定値の入力が許可されることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  12. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    撮像パラメータの変更方針を表示する変更方針表示領域に変更方針のリストが表示され、前記リストからの前記変更方針の選択に基づき、選択された変更方針に関係する撮像パラメータに関連を表す表示がなされることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  13. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記パルスシーケンスが複数指定された場合に、制御部はそれぞれの前記パルスシーケンスにおける規定対象の値を演算し、規定対象の値が最も厳しい状態にあるパルスシーケンスを変更対象とすることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  14. 請求項13に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    表示画面に前記複数パルスシーケンスにおける規定対象の値を表示し、合わせて規定対象に関係する撮像パラメータの値を表示することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  15. パルスシーケンスに従って動作するシーケンサの制御に従って被検体を収容する空間に静磁場と傾斜磁場を発生し、前記被検体へ高周波磁場パルスを照射し、前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を検出し、
    記憶装置や入力装置や出力装置やCPUを有する制御部は、入力された規定対象に基づき、前記規定対象に関係する撮像パラメータを示唆する表示および前記撮像パラメータの変更方向を示唆する表示を前記出力装置に行い、
    さらに前記表示した撮像パラメータの値が変更されると、変更された前記撮像パラメータの値に基づく前記選択された前記規定対象の値を演算して求めることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の撮像パラメータ変更支援方法。
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