JP6420915B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関のシリンダ内の燃焼圧(筒内圧)を検出する内燃機関の燃焼圧検出方法及び燃焼圧検出装置に係り、特にクランク角度センサを用いて燃焼圧を検出する内燃機関の燃焼圧検出方法及び燃焼圧検出装置に関するものである。
最近では燃料消費量の低減や排気有害ガス成分の低減のため、燃料噴射量や燃料噴射時期の制御精度の向上、及び点火時期の制御精度の向上等を目指して種々の制御方法が提案されている。更に、例えば、火花点火と圧縮着火を併用する方式等のような新しい燃焼方法のアプローチもなされている。そして、制御精度の更なる向上や新しい制御方法の提案のために要請されているのは、燃料と空気よりなる混合気のシリンダ内の燃焼状態の正確な把握である。そこで、燃焼状態の正確な把握には燃焼によって生じるシリンダ内の燃焼圧を検出するのが望ましい。
このため、一般的にはシリンダブロック或いはシリンダヘッドに燃焼室と連通する孔を形成し、この孔を介して圧力検知素子にシリンダ内の燃焼圧を作用させて燃焼圧を検出する方法が提案されている。この方法では、孔内で生じる気柱振動が誤差要因となる。孔内で生じる気柱振動を抑制するためには、孔を短くする必要がある。これにより、圧力検知素子を燃焼室近傍に位置することとなる。燃焼室近傍は、熱衝撃が大きいため、圧力検知素子の負担が大きく、感度の低下や断線などの故障の原因となり、技術的な課題となっている。
このような背景にあって、例えば特開2006−336498号公報(特許文献1)においては、既存のクランク角度センサを用いて燃焼状態を検出して内燃機関の制御に適用することが提案されている。一般的に内燃機関のシリンダ内の燃焼状態を把握する手段として内燃機関のクランク角速度を検出するクランク角度検出センサを用いることが知られている。このクランク角度センサは内燃機関のクランク軸のクランク角速度を検出するものであるが、間接的には燃焼室内の燃焼状態を検出しており、燃焼状態の変化によってクランク軸の角速度が変化するのを検出している。
そして、特許文献1においては、クランク角度センサの角度信号の周期ばらつきを補正して、これを適正に解析することにより燃焼状態を検出することを提案している。
特開2006−336498号公報
特許文献1に記載された、燃焼状態の検出方法では、検出器の機械的な周期ばらつきを補正している。しかしながら、内燃機関の運転条件によっては、クランク軸の固有振動数とエンジン振動の一致により、過大なねじり振動が生じる。このねじり振動による周期ばらつきは、特許文献1の記載内容では解決できないというのが現状である。したがって、クランク軸にねじり振動が生じた場合でも精度よく燃焼圧を検出できる検出方法や検出装置が強く求められている。
本発明の目的は、クランク角度センサを用いて精度良くしかも簡単な方法で燃焼圧を検出することができる内燃機関の燃焼圧検出方法及び燃焼圧検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、圧力センサが検知した気筒の筒内圧力、または、クランク角度センサが検知したクランク角度センサ出力信号に基づいて、前記気筒の筒内圧力を検出する内燃機関制御装置であって、基準となるクランク角度センサ出力信号と所定の気筒の筒内圧力との関係を記録するメモリと、検知したクランク角度センサ出力信号を前記メモリに記憶された前記関係と照合することで前記気筒の筒内圧力を推定するプロセッサを備えており、該プロセッサは、前記圧力センサが検知した筒内圧力と推定した筒内圧力の偏差が規定値以下の場合には、前記圧力センサが検知した筒内圧力を出力し、前記偏差が前記規定値より大きい場合には、推定した筒内圧力を出力する
本発明によれば、クランク角度センサを用いて精度良くしかも簡単な方法で燃焼圧を検出することができるものである。本発明のその他の構成、作用、効果は以下の実施例において詳細に説明する。
本発明が適用される内燃機関の制御システムの構成を示す構成図である。 図1に示す制御装置が実行する制御機能で、燃料制御機能と点火制御機能を実行する制御ブロック図である。 本発明の実施例を説明するための内燃機関のシリンダ配置構成図である。 本発明の考え方を説明するためのクランク角度センサの検出原理を説明する説明図である。 本発明の考え方を説明するためのピッチ誤差を説明する説明図である。 本発明の考え方を説明するためのピッチ誤差を説明する説明図である。 本発明の考え方を説明するためのクランク角度センサ出力信号の周期を説明する説明図である。 本発明の考え方を説明するための燃焼圧検出センサの出力の遷移を説明する説明図である。 本発明の実施例を説明するためのフローチャート図である。 本発明の実施例を説明するためのフローチャート図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1は本発明が適用される内燃機関の制御システムを示している。多気筒(ここでは4気筒)で構成される内燃機関1において、外部からの空気はエアクリーナ2を通過し、吸気管3、コレクタ4を経てシリンダ内に流入する。流入空気量はスロットル弁5により調節され、この調節された流入空気量が流量センサ6において検出される。また、図示しない吸気温センサで吸気温が検出される。スロットル弁5は電動機で駆動される電子スロットル弁でも良いものであり、最近ではこの電子スロットル弁が主流である。
クランク角センサ7ではリングギア8によってクランク軸の所定回転角、例えば10゜毎の信号と燃焼周期毎の信号が出力される。水温センサ30は内燃機関の冷却水温度を検出し、また、図示しないアクセル踏み込み量センサはアクセルの踏み込み量を検出し、それによって運転者の要求トルクを検出する。このアクセル踏み込み量センサの出力は制御装置18によって電子スロットル弁5の開度に変換され、これに基づいて電子スロットル弁5が制御される。
本実施例ではアクセル踏み込み量センサの信号を用いて加速運転の判断を行なうように構成されている。アクセル踏み込み量センサは運転者の運転操作の意図を最も早く反映させることができるので、加速運転の判断に用いるのが望ましいものである。
燃料タンク9内の燃料は、燃料ポンプ10によって、吸引、加圧された後、プレッシャーレギュレータ11を備えた燃料配管12を通って燃料噴射弁13の燃料入口に導かれると共に、余分な燃料は燃料タンク9に戻される。
内燃機関の燃焼状態を把握するため、内燃機関の燃焼圧を計測する燃焼圧センサ14が内燃機関1の燃焼室近傍(通常はシリンダヘッドに連通穴を設ける)に備えられている。この燃焼圧センサ14は圧電式またはゲージ式の燃焼圧センサであり、広い温度帯域にわたって燃焼圧を検出することができるものである。燃焼圧センサの検出素子から出力される信号が微弱な場合には、信号を増幅するためのアンプを付帯させる場合がある。
排気系には三元触媒15が取り付けられており、排気ガスは三元触媒15で浄化された後に大気に排出される。三元触媒15の上流には上流側空燃比センサ16が設けられており、本実施例では上流側空燃比センサ16として空燃比に応じて連続的な検出信号を出力する空燃比センサ16が使用されている。また、三元触媒15の下流には下流側空燃比センサ17が設けられており、本実施例では下流側空燃比センサ17として理論空燃比近傍でスイッチ的な検出信号を出力するO2センサ17が設けられている。
スロットル弁5に取り付けられたスロットル開度センサ、流量センサ6、クランク角センサ7、アクセル踏み込み量センサ、吸気温センサ、水温センサ30、燃焼圧力センサ14等のそれぞれの信号は後述の制御装置18に送られ、これらセンサ出力から内燃機関の運転状態を検出し、空気量、燃料噴射量、点火時期等の内燃機関の主要な操作量が適切に演算されるものである。
制御装置18内で演算された目標空気量は、目標スロットル開度から電子スロットル駆動信号に変換され、スロットル弁5を駆動する電動機に送られる。また、制御装置18内で演算された燃料噴射量は、開弁パルス信号に変換され、燃料噴射弁13に送られる。更に、制御装置18で演算された点火時期は、通電開始角と通電角に変換された点火信号として点火コイル19に送られ点火プラグ20で発火される。
そして、燃料噴射弁13から噴射された燃料は吸気マニホールドからの空気と混合され内燃機関1のシリンダ内に流入して混合気を形成する。混合気は点火プラグ20によって所定の点火時期で発生される火花により燃焼、爆発し、その燃焼圧によりピストンを押し下げて内燃機関の動力となる。爆発後の排気は排気管21を経て三元触媒15に送り込まれる。
三元触媒15の上流に設けた空燃比センサ16は触媒に流入する前の排気ガスの空燃比を検出し、三元触媒15の下流に設けたO2センサ17は触媒で浄化された排気ガスの空燃比を検出するものである。これによって検出された空燃比は燃料噴射弁13から噴射される燃料の量を補正するのに使用される。
制御装置18には、空気流量センサ6、触媒上流側の空燃比センサ16、触媒下流側のO2センサ17、アクセル踏み込み量センサ、水温センサ30、スロットル開度センサ、吸気温センサ、燃焼圧センサ14等の各センサ出力値がアナログ入力部22に入力されている。また、クランク角センサ7の角度信号等のディスクリート信号はデジタル入力部23に入力されている。
アナログ入力部22に入力されたセンサ信号はノイズ除去等の信号処理を行った後、A/D変換器24でA/D変換されてRAM25に保管される。同様にデジタル入力部23に入力された角度信号は入出力ポート26を介してこれもRAM25に保管される。RAM25に保管された検出信号はMPU(マイクロ、プロセッサユニット)27内で演算処理される。MPU27は各種の制御信号を生成するための演算を実行するものである。
演算処理の内容を記述した制御プログラムはROM28に予め書き込まれており、制御プログラムに従ってMPU27で演算された各アクチュエータの作動量を表す制御値はRAM25に保管された後、入出力ポート26に送られる。
点火プラグ20の作動信号は出力回路29内の点火制御部に送られ、一次側コイルの通流時はONとなり、非通流時はOFFとなるON-OFF信号がセットされる。点火制御部にセットされた点火信号は点火コイル19で点火プラグ20を発火させるのに必要なエネルギに増幅され点火プラグ20に供給される。また、燃料噴射弁13の駆動信号は出力回路29内の燃料制御部に送られ、開弁時ON、閉弁時OFFとなるON-OFF信号がセットされる。燃料制御部にセットされた噴射信号は燃料噴射弁13に送られる。その他の制御機器も同様にして駆動される。
以上のような制御システムは基本的には良く知られているものであるのでこれ以上の説明は省略するが、図1で示した制御装置18が実行する制御機能の内で、燃料制御機能と点火制御機能を実行する制御ブロックを図2に示している。
図2において、制御装置18には燃料噴射制御ブロック40と点火制御ブロック41とが設けられている。これらのブロックは実際には制御装置18に設けられたMPU27で実行される機能を表している。
燃料噴射制御ブロック40には冷却水温情報生成部42、負荷情報生成部43、空気量情報生成部44、回転数情報生成部45、クランク角度情報生成部46、気筒判別情報生成部47からの各情報が入力されている。この燃料噴射制御ブロック40はこれらの入力情報から予め定めた演算式に基づいて燃料噴射弁13から噴射される燃料の噴射量と噴射時期を演算し、燃料噴射弁13から吸気マニホールドに燃料を噴射するものである。
点火時期制御ブロック41には冷却水温情報生成部42、負荷情報生成部43、回転数情報生成部45、クランク角度情報生成部46、気筒判別情報生成部47からの各情報が入力されている。この点火時期制御ブロック41はこれらの入力情報から予め定めた演算式に基づいて、点火コイル19の一次電流を流し込む時期(通電開始時期)とその通電量(通電角)及び一時電流を遮断する点火時期を演算するものである。これらの通電開始時期と通電角及び点火時期によって点火コイル19の一次電流が制御されるようになっているものである。
更に、この点火時期制御ブロック41には、本実施例の特徴とする燃焼圧推定演算ブロック48からの燃焼圧情報、及びノック情報が入力されており、これによって、例えば燃焼圧信号によるMBT(Minimum SparkAdvance for Best Torque)制御やノックが生じた時の遅角制御が実行される。本実施例においては、燃焼圧推定演算ブロック48には少なくとも振動検出センサ出力情報生成部49からの情報が入力されており、これらの入力に基づいて燃焼圧推定演算ブロック48で燃焼圧の推定やノックの発生を検出している。尚、これ以外に加速状態情報生成部50からの情報も入力されている。MBT制御による点火時期補正値やノックが生じた時の遅角補正値は点火時期制御ブロック41で演算している。
上述した通り、燃焼圧センサの検出精度と耐久性は二律背反の関係にあるため、故障時の対応を想定する必要があり、故障時の代替手段を備える必要がある。
このような要請に応えるべく、本発明では、予めクランク角度センサ出力信号と燃焼圧信号の関係を記録しておくことで、燃焼圧センサが故障しても、クランク角度センサ出力信号を関係と照合することで、燃焼圧を検出することを特徴としている。以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、まず本実施例の基本的な考え方を説明する。
図3は多気筒内燃機関シリンダ鉛直方向から見た場合のシリンダ配置の一例である。各気筒は直列に配置されており、4気筒それぞれの気筒番号を#1〜#4とする。各気筒それぞれに燃焼圧センサ14が取り付けられている。
図4は図1からクランク軸周辺部を一部抜粋した図である。4サイクルエンジンの場合、クランク角度720°の間、4気筒が等間隔に燃焼する。720°を4等分した期間を燃焼期間とて、その期間は180°となる。リングギア8が1回転する間には2気筒分の燃焼期間が含まれる。リングギアには一定角度(ここでは仮に10°とする)毎に凹凸がある。しかし、リングギアの機械加工精度などにより、厳密にはピッチ誤差がある。リングギア8のピッチ誤差はエンジンの運転条件によらず、一定である。
図5は定回転時におけるクランク角度センサ出力波形の一例である。横軸は基準となるクランク角度で1回転分、縦軸は出力電圧である。定回転時は波形の凹凸の周期が等しくなることが理想であるが、厳密にはばらつきが生じる。クランク角度の前半は1気筒分の燃焼期間であり、180°分となる。前半と後半のそれぞれには、中央にクランク角度上死点(TDC)が位置する。仮にこのエンジンの燃焼気筒順番が、#1、#3、#4、#2の順であるとするなら、仮に前半の180°分が#1気筒の燃焼期間の場合、後半の180°分は#3気筒となり、仮に前半の180°分が#4気筒の燃焼期間の場合、後半の180°分は#2気筒となる。#1気筒と#4気筒の燃焼期間に測定するリングギアの範囲は同一である。#2気筒と#3気筒の燃焼期間に測定するリングギアの範囲は同一である。#1気筒と#4気筒の燃焼期間に測定するリングギアの範囲と#2気筒と#3気筒の燃焼期間に測定するリングギアの範囲は異なる。
図6aは定回転時の波形例である。縦軸は、図5における、クランク角度センサ出力信号の波形の凹凸の時間周期である。横軸はクランク角度センサ出力信号より検出した、クランク角度で半回転分(1燃焼期間)である。横軸の範囲は180°で、この間、10°毎に凹凸を繰り返すため、18点がサンプリングされる。図6bおいて、この18点の信号は変動している。定回転中における周期変動の要因は、ピッチ誤差の影響である。
図6bはエンジン運転中の波形例である。縦軸は、図5における、クランク角度センサ出力信号の波形の凹凸の時間周期である。横軸はクランク角度センサ出力信号より検出した、クランク角度で半回転分(1燃焼期間)である。図6bおいて、この18点の信号は変動している。エンジン運転中における周期変動の主要因は、ピッチ誤差に加えて、燃焼圧力やねじり振動などである。クランク軸には様々な機器と連動しており、エンジンを厳密に定回転で回すことはできないため、ピッチ誤差を含めて、周期変動要因の内訳を要因別に分解することは不可能である。ピッチ誤差やリングギアのエンジン個体差の影響を受ける。ねじり振動については、クランク軸のエンジン個体差の影響を受けるが、燃焼圧力によって発生する。よって、同一エンジンで運転条件が同じであれば、ピッチ誤差やねじり振動による周期変動はほぼ同じになる。このため、同一エンジンであれば、クランク角度センサ出力信号の周期変動に対する、燃焼圧センサの出力変動の関係は再現性がある。予め、燃焼期間における周期信号波形と燃焼圧波形の関係を記録しておき、新たに測定した周期信号波形と一致すれば、燃焼圧波形を推定できるものである。
図7はエンジン運転中の波形例である。縦軸は、燃焼圧力センサ14の出力電圧である。横軸はクランク角度センサ出力信号より検出した、クランク角度で半回転分(1燃焼期間)である。実際の波形は、燃焼室内の温度や空気量、燃料量、残留ガス量、そしてこれらの分布状態などにより変化する。
次に、本発明を適用した時の実際の内燃機関の作動状態下での燃焼圧の推定、検出方法の考え方を図8及び図9に基づき説明する。尚、本実施例では燃焼圧力センサ14を搭載するのを前提としている。そして、以下の説明ではステップという表現を使用しているが、実際の燃焼圧の推定、検出方法の考え方を説明するものである。これらの考え方を用いることで、制御装置18によって具体的な燃焼圧の検出方法を実施でき、また燃焼圧の検出装置を構築することができるものである。具体的には、燃焼圧の検出方法は制御装置18に設けられたMPU27の制御プログラムによる演算機能によって実行され、また、燃焼圧の検出装置はMPU27の制御プログラムによる演算機能ブロックとして構築されるものである。
以下、図8及び図9に基づき各ステップの実行内容を説明する。図8は、#1気筒の燃焼圧を測定する手順である。
≪ステップS102≫
このステップS102は燃焼圧力センサ14の出力信号を抽出するものである。一度の測定期間は1燃焼期間分(直列4気筒エンジンの場合、クランク角度で180°分)とする。内燃機関の燃焼状態を把握するため、内燃機関1の適宜位置に設けた圧電式燃焼圧力センサ14によって、内燃機関の燃焼圧力信号Aが検出される。この燃焼圧力センサ14は広い周波数帯域にわたって振動を検出することができるものであり、燃焼圧力センサ14の出力信号は制御装置18の演算に使用される。そして、このようにして得られた燃焼圧力センサ14の出力信号は制御装置18のアナログ入力回路に取り込まれ、以下に説明する処理がMPU27によって実行されるものである。
≪ステップS103≫
ステップS103では、まず、クランク角度センサ7の出力信号を制御装置18内のデジタル入力部23にて抽出する。一度の測定期間は1燃焼期間分(直列4気筒エンジンの場合、クランク角度で180°分)とする。抽出したクランク角度センサ7の出力信号が予め定めた閾値を跨って超えた時期の周期Bをレシプロカル方式の周波数カウンタにて測定する。ここで、リングギア8のピッチが10°の場合、測定数は18点となる。
≪ステップS104≫
ステップS104では、ステップS103で測定したクランク角度センサ出力信号の周期Bと、予め記録した関係に含まれる、複数のクランク角度センサ出力信号の周期Cと照合する。関係には、複数のクランク角度センサ出力信号の周期Cと、同時に測定した、燃焼圧センサ14の出力信号Dが対になって記録されている。照合より、関係の中で最も近似したクランク角度センサ出力信号の周期C’を選定し、C’と同時に測定した燃焼圧センサ14の出力信号D’を関係から抽出する。
このステップS104について具体的に説明すると、本実施例の内燃機関制御装置18は、図6に示したようなクランク角度[deg]に対するクランク角度センサ出力信号の周期[sec]に対し、同時に測定した、図7に示したような燃焼圧センサ14の出力信号Dの関係をエンジン回転数、又はトルクに応じて、複数、学習データベースとしてRAM25(メモリ)に記憶する。
そして、MPU(マイクロプロセッサユニット、又は単にプロセッサと呼んでも良い)は実際に検知したクランク角度センサの信号をRAM25(メモリ)に記憶された上記の関係とを照合し、最も近い関係となるクランク角度[deg]に対するクランク角度センサ出力信号の周期[sec]の関係を選択し、これに対応する燃焼圧センサ14の出力信号Dを筒内圧力として推定し、出力する。
この照合の際にMPU(マイクロプロセッサユニット)27は、実際に測定したクランク軸の角速度を周波数成分に分解する。そして、この分解した周波数成分に対し、学習データに記憶された周波数成分群のうち、最も近い周波数成分を抽出する。そして、MPU(マイクロプロセッサユニット)27は、抽出した最も近い周波数成分に対応付けされた筒内圧力を実際の筒内圧力として推定して求める。ここでは周波数分解を行ったうえで照合することを述べたが、本実施例はこの方法に限りものではなく、単純にそれぞれの波形同士を比較することで照合するようにしても良い。
なお、元々、気筒に燃焼圧力センサ14が設けられている場合には、この燃焼圧力センサ14の故障を検知した場合のみ、MPU27は推定した筒内圧力を用いて車両制御を行うようにしても良い。
内燃機関が複数の気筒#1〜4を備えた場合には、たとえば一つの気筒#2に基準となる燃焼圧力センサ14が設けられる。そして本実施例の内燃機関制御装置18は、基準圧力センサ一を備えた基準気筒(たとえば気筒#2)における、エンジン回転数、又はトルクに応じて、気筒の筒内圧力と対応付けされたクランク軸の角速度の周波数成分群の学習データを作成してRAM25(メモリ)に記憶する。そして、定常運転時、燃焼圧力センサ14が設けられていない気筒(たとえば#1)の筒内圧力を推定する場合に、MPU(マイクロプロセッサユニット)27は測定したクランク角度センサ7の信号を上記関係に基づいて気筒#2に対応するものとなるように補正する。そのうえで、MPU(マイクロプロセッサユニット)27は、補正したクランク軸の角速度を周波数成分に分解する。そして、この分解した周波数成分に対し、学習データに記憶された周波数成分群のうち、最も近い周波数成分を抽出する。そして、MPU(マイクロプロセッサユニット)27は、抽出した最も近い周波数成分に対応付けされた筒内圧力を実際の筒内圧力として推定して求める。なお、元々、気筒#2に燃焼圧力センサ14が設けられている場合には、この燃焼圧力センサ14の故障を検知した場合のみ、MPU(マイクロプロセッサユニット)27は推定した筒内圧力を用いて車両制御を行うようにしても良い。
≪ステップS105≫
ステップS105では、ステップS102で測定した燃焼圧力信号Aと、ステップS104で推定した燃焼圧力信号D’を比較するため、双方の偏差を算出する。
≪ステップS106≫
ステップS106では、ステップS105で算出した偏差と、予め定めた規定値を比較して、条件分岐処理を行う。ステップS105で算出した偏差が規定値以下である場合、燃焼圧センサが正常動作していると判断し、ステップS107へ進める。ステップS105で算出した偏差がステップS105で算出した偏差より大きい場合、燃焼圧センサが異常動作していると判断し、ステップS110へ進める。
≪ステップS107≫
ステップS107では、ステップS102で測定した燃焼圧力信号Aと、ステップS103で測定した周期Bを対の情報として、関係に追加記録する。
≪ステップS108≫
ステップS108では、ステップS102で測定した燃焼圧力信号Aを出力する。
≪ステップS110≫
ステップS110では、ステップS104で推定した燃焼圧力信号D’を出力する。
以上に述べた手順により、燃焼圧力センサが異常動作した場合に、異常を検出して、測定値の代わりに推定値を出力することで、燃焼制御の品質を維持するものである。
ステップS101〜S111の手順は、気筒別に適用されるものであり、気筒毎に関係の記録と照合を行う。しかし、多気筒エンジンにおいては、別気筒の関係を用いることで推定精度を向上させることが出来る場合があるため、以下に説明する。関係の記録数が少ないと、ステップS104の照合における乖離が大きくなり、燃焼圧力の推定精度が低下する。しかし、関係の記録数が多いと、照合回数が増えるため、制御装置18の演算能力を消費する。このため、関係の必要記録数はエンジン機種毎に設定される。よって、関係の記録数が必要記録数に到達した後は、これ以上記録数が増えないようにする必要がある。そのためには、新たな記録を止めるか、新たな記録を古い記録と置き換えるなどの方法がある。エンジンの摩耗などにより、関係に経時変化が認められる場合は、新たな記録を古い記録と置き換える方法がより有効となる。しかし、関係の記録数が必要記録数に到達するよりも前に燃焼圧力センサが故障して、自己回復されずに出力異常が続く場合、関係の追加記録は停止する。この状態では、関係の記録数(以下、関係記録数)が必要記録数(以下、規定値)に到達されないため、燃焼圧力の推定精度が低下したまま、改善されないことになる。この場合、他の気筒の関係を使用することで、推定精度の改善が可能となるので、この手順を図9へ示す。図9は、#1気筒の燃焼圧を測定する手順であり、図8に一部の手順を追加したものである。追加した手順は、ステップS204からS209である。
≪ステップS204≫ステップS204では、#1気筒の関係の記録数(以下、関係記録数)と必要記録数(以下、規定値)を比較する。関係記録数が規定値未満の場合、ステップS205へ移り、関係記録数が規定値未満でない場合は、ステップS210へ移る。
≪ステップS205≫ステップS205では、#4気筒の関係の記録数(以下、関係記録数)と必要記録数(以下、規定値)を比較する。関係記録数が規定値未満の場合、ステップS206へ移り、関係記録数が規定値未満でない場合は、ステップS211へ移る。
≪ステップS206≫ステップS206では、#4気筒の関係の記録数(以下、関係記録数)と必要記録数(以下、規定値)を比較する。関係記録数が規定値未満の場合、ステップS207へ移り、関係記録数が規定値未満でない場合は、ステップS208へ移る。
≪ステップS207≫ステップS207では、#4気筒の関係の記録数(以下、関係記録数)と必要記録数(以下、規定値)を比較する。関係記録数が規定値未満の場合、ステップS221へ移り、関係記録数が規定値未満でない場合は、ステップS209へ移る。
≪ステップS208≫ステップ208では、ピッチ誤差の相対補正を行う。#1気筒と#2気筒は、燃焼期間における、リングギアの使用範囲が同じであり、ピッチ誤差が相対的に等しいため、補正処理が必要となる。#1気筒の燃焼期間に使用するリングギアのピッチと、#2気筒の燃焼期間に使用するリングギアのピッチの偏差を測定するには、回転変動を極力抑えた運転状態で、クランク角度センサの出力信号の周期を測定する。回転変動が抑えられた運転状態としては、車両減速時の燃料カットにより燃焼しない場合がある。その他、車両加速度センサにて、上下動が小さく、路面からクランク軸への負荷変動が小さい場合も考えられる。回転変動を極力抑えた運転状態で測定した、#1気筒のクランク角度センサの出力信号の周期と、#2気筒のクランク角度センサの出力信号の周期の比率を求めることで、ピッチ誤差の相対補正が可能となる。
求めた周期の比率を、測定した#1気筒のクランク角度センサの出力信号の周期に乗じることで、#2気筒のクランク角度センサの出力信号の周期へ相対補正する。相対補正後の周期信号を#2気筒の関係と照合することで、#1気筒の燃焼圧力を推定する。
≪ステップS209≫ステップ209では、ピッチ誤差の相対補正を行う。#1気筒と#3気筒は、燃焼期間における、リングギアの使用範囲が同じであり、ピッチ誤差が相対的に等しいため、補正処理が必要となる。#1気筒の燃焼期間に使用するリングギアのピッチと、#3気筒の燃焼期間に使用するリングギアのピッチの偏差を測定するには、回転変動を極力抑えた運転状態で、クランク角度センサの出力信号の周期を測定する。回転変動が抑えられた運転状態としては、車両減速時の燃料カットにより燃焼しない場合がある。その他、車両加速度センサにて、上下動が小さく、路面からクランク軸への負荷変動が小さい場合も考えられる。回転変動を極力抑えた運転状態で測定した、#1気筒のクランク角度センサの出力信号の周期と、#3気筒のクランク角度センサの出力信号の周期の比率を求めることで、ピッチ誤差の相対補正が可能となる。
求めた周期の比率(関係α)を、測定した#1気筒のクランク角度センサの出力信号の周期に乗じることで、#3気筒のクランク角度センサの出力信号の周期へ相対補正する。相対補正後の周期信号を#3気筒の関係と照合することで、#1気筒の燃焼圧力を推定する。
≪ステップS210≫ステップS210は、図8のステップS104と同様の燃料圧力の推定方法であるため、説明を省略する。
≪ステップS211≫ステップS210は、図8のステップS104と同様である。#1気筒と#4気筒は、燃焼期間における、リングギアの使用範囲が同じであり、ピッチ誤差が相対的に等しいため、補正処理は不要となる。
≪ステップS212≫
ステップS212は、図8のステップS104と同様の燃料圧力の推定方法である。すなわち、内燃機関制御装置18は、#1気筒に対応して、図6に示したようなクランク角度[deg]に対するクランク角度センサ出力信号の周期[sec]に対し、同時に測定した、図7に示したような燃焼圧センサ14の出力信号Dの関係をエンジン回転数、又はトルクに応じて、複数、学習データベースとしてRAM25(メモリ)に記憶する。
そして、MPU(マイクロプロセッサユニット、又は単にプロセッサと呼んでも良い)は実際に検知したクランク角度センサの信号をRAM25(メモリ)に記憶された上記の関係とを照合し、最も近い関係となるクランク角度[deg]に対するクランク角度センサ出力信号の周期[sec]の関係を選択し、これに対応する燃焼圧センサ14の出力信号Dを筒内圧力として推定し、出力する。
MPU(マイクロプロセッサユニット)27は所定の気筒#1以外の気筒#2の気筒圧力を推定する場合に、上記したように測定したクランク角度センサ7の信号を基準の気筒#1に対応するものとなるように補正する。そして、補正したクランク角度センサの信号をRAM25(メモリ)に記憶されたクランク角度センサ出力信号と所定の気筒の筒内圧力との関係と照合することで気筒#1の筒内圧力を求め、これを気筒#2の気筒圧力として推定し、出力する。
≪ステップS213≫ステップS213は、図8のステップS104と同様である。その他の手順については、図8と同様である。他気筒の関係を使用する場合の、他気筒の順番は、ピッチ誤差の相対補正が必要の無い、他気筒を優先する。その次に、距離が近い他気筒を優先する。例えば、図3の直列4気筒エンジンにおいて、#1気筒の燃焼圧力を推定する場合、#1の関係記録数が規定値未満の場合は、#3気筒の関係を使用する。#3気筒の関係記録数が規定値未満の場合は、#1気筒に距離が近い、#2気筒の関係を相対補正した上で使用する。#2気筒の関係記録数が規定値未満の場合は、#4気筒の関係を相対補正した上で使用する。
上記の手順は、燃焼圧力センサを気筒毎に装着し、燃焼圧力センサが早期に故障した場合でも、他気筒の燃焼状態の履歴を利用して、燃焼圧力を推定可能とすることで、冗長性を持たせることができるものである。関係記録数が規定値に達していれば、燃焼圧力センサが全て故障しても燃焼圧力の推定値の出力を継続可能となる。また、将来的に、燃焼圧力センサの耐久性が改善すれば、燃焼圧力センサの装着数を減らし、未装着気筒の燃焼圧力を推定する構成にすれば、コスト削減が可能となる。
2…エアクリーナ、5…スロットル弁、6…流量検出装置、7…クランク角度センサ、8…プレートまたはリングギア、9…燃料タンク、10…燃料ポンプ、11…プレッシャーレギュレータ、12…燃料管、13…燃料噴射装置、14…燃焼圧力センサ、15…三元触媒、16…空燃比センサ、17…O2センサ、18…内燃機関の制御装置、19…点火装置、40…燃料噴射制御ブロック、41…点火制御ブロック、48…燃焼圧推定ブロック。

Claims (5)

  1. 圧力センサが検知した気筒の筒内圧力、または、クランク角度センサが検知したクランク角度センサ出力信号に基づいて、前記気筒の筒内圧力を検出する内燃機関制御装置であって、
    基準となるクランク角度センサ出力信号と所定の気筒の筒内圧力との関係を記録するメモリと、
    検知したクランク角度センサ出力信号を前記メモリに記憶された前記関係と照合することで前記気筒の筒内圧力を推定するプロセッサを備えており、
    該プロセッサは、
    前記圧力センサが検知した筒内圧力と推定した筒内圧力の偏差が規定値以下の場合には、前記圧力センサが検知した筒内圧力を出力し、
    前記偏差が前記規定値より大きい場合には、推定した筒内圧力を出力することを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関制御装置において、
    前記メモリは、エンジン回転数、又はトルクに応じて、気筒の筒内圧力と対応付けされたクランク軸の角速度の周波数成分群の学習データとして記憶し、
    前記プロセッサは、測定したクランク軸の角速度を周波数成分に分解し、分解した周波数成分に対し、前記学習データに記憶された周波数成分群のうち、最も近い周波数成分に対応付けされた筒内圧力を実際の筒内圧力と推定することを特徴とする内燃機関制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関制御装置において、
    前記プロセッサは、前記所定の気筒以外の筒内圧力を推定する場合に、前記プロセッサは測定したクランク角度センサ出力信号を前記基準の気筒に対応するものとなるように補正し、補正したクランク角度センサ出力信号を前記メモリに記憶された前記関係と照合することで前記所定の気筒以外の筒内圧力を推定することを特徴とする内燃機関制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関制御装置において、
    前記プロセッサは、前記圧力センサが検知した筒内圧力と推定した筒内圧力の偏差が規定値以下の場合には、前記クランク角度センサが検知したクランク角度センサ出力信号と、前記圧力センサが検知した筒内圧力の関係を前記メモリに追加記録することを特徴とする内燃機関制御装置。
  5. 請求項1に記載の内燃機関制御装置において、
    前記プロセッサは、前記所定の気筒の筒内圧力を推定する場合に、前記メモリに記録された当該気筒に係る前記関係の記録数が必要記録数以上の場合は、当該気筒に係る前記関係と照合することで、当該気筒の筒内圧力を推定し、
    前記メモリに記録された当該気筒に係る前記関係の記録数が必要記録数未満の場合は、他の気筒に係るクランク角度センサ出力信号と筒内圧力の関係と照合することで、当該気筒の筒内圧力を推定することを特徴とする内燃機関制御装置。
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