JP6419680B2 - 製鋼スラグの冷却方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高温の製鋼スラグをスラグ排出用の専用容器内で散水により冷却する方法に関するものである。
従来より、製鋼工程では、溶鉄中の不純物(硫黄、りんなど)をスラグに除去することで、溶銑や溶鋼の精錬が行なわれる。このスラグは溶銑や溶鋼よりも比重が小さいため、精錬終了後に溶銑や溶鋼の上に浮遊したスラグは、専用容器に高温の状態で製鋼スラグとして排出(排滓)される。
製鋼スラグには、1200〜1500℃で精錬を行う予備処理工程で発生する脱珪スラグ、脱硫スラグ、脱燐スラグ、1600〜1700℃で精錬を行う一次精錬工程で発生する脱炭スラグ、または1500〜1700℃で精錬を行う二次精錬工程で発生する溶鋼処理スラグ、さらにはこれらの混合スラグが含まれる。このような製鋼スラグは排出直後は高温であるため、専用容器に排出した後に製鋼スラグを所定の温度以下となるまで冷却してから、さまざまな用途(例えば、路盤材など)に用いられる。
このように、排出された製鋼スラグを冷却する方法としては、次の特許文献1〜特許文献4に示すような方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、環境汚染、不安全等の問題点を解決できるスラグ処理方法であって、スラグ鍋底部に設けられたガス吹き込み口から500〜1500NL/min.の範囲で通常1000NL/min.程度のガスを噴射すると共に、スラグ上部からは散水管にて散水冷却を行う製鋼スラグの冷却方法が開示されている。
また、特許文献2には、CaO分を含む製鉄スラグをスラグ鍋に排滓後冷却する方法であって、製鉄スラグが入ったスラグ鍋の上端付近まで注水する第1段階と、スラグ鍋の上部の少なくとも水浸透部分の製鉄スラグを排出する第2段階と、再度スラグ鍋上方からスラグ鍋の鉄皮表面温度が100℃以下になるまで注水を行う第3段階とからなることを特徴とする製鉄スラグの冷却方法が開示されている。
さらに、特許文献3には、溶銑脱硫スラグを溶銑鍋からスラグ鍋に受滓し、該スラグを水冷により水分10〜15%の湿式化状態とする溶銑脱硫スラグの冷却方法において、溶銑脱硫スラグをスラグ鍋に鍋容量の80%以下の量を受滓する段階と、受滓したスラグ鍋を大量の散水により上面が水張り状態になるまで冷却する1次冷却段階と、1次冷却段階の後、蒸発量に見合う散水量にてスラグ鍋の鉄皮温度が100〜50℃になるまで、もしくは受滓容量の1/2相当の注水量で冷却する2次冷却の段階と、を有している溶銑脱硫スラグの冷却方法が開示されている。
さらにまた、特許文献4には、製鋼工場で発生する製鋼スラグをスラグ鍋に受滓した状態で水冷する製鋼スラグ水冷装置において、スラグ鍋を載置するため上面を傾斜して床上に埋設された鍋置台とスラグ鍋を上部から散水する上部散水管と、スラグ鍋を側部から冷却するため鍋置台の傾斜上手の側方に設けられた側部散水管及び冷却ファンと、を有している製鋼スラグ水冷装置が開示されている。
特開昭61−053135号公報 特開2005−256083号公報 特開昭61−024986号公報 特開昭61−024987号公報
ところで、特許文献1の製鋼スラグの冷却方法では、熱がこもりやすいスラグ内部の冷却は、スラグ鍋底部から吹き込まれたガスが製鋼スラグから抜けることで専ら行われる。そのため、冷却水を直接スラグに接触させて製鋼スラグを冷却すると共に、水の蒸発熱も冷却に用いることのできるスラグ上部の散水冷却に比べて、スラグ内部の冷却速度が小さくなる。つまり、特許文献1の製鋼スラグの冷却方法では、スラグ内部の小さな冷却速度が律速となるため、冷却を効率的に行うことは困難となっている。
また、特許文献1の製鋼スラグの冷却方法には、スラグ鍋底部にガスを送るための専用のガス搬送設備が別途必要となるため、多額の初期投資費用が必要である。さらに、特許文献1の製鋼スラグの冷却方法では、スラグ内部の冷却状態がわからないので、製鋼スラグの冷却が完了したことを判断する基準がない。それゆえ、スラグ内部が未だ高温であるのに冷却を終了してしまった結果、水蒸気爆発が発生してしまう可能性も否定できない。
さらに、特許文献2の製鉄スラグの冷却方法は、スラグ鍋に注水した後に、重機や専用設備を用いて上部の水浸透部分の製鉄スラグを排出する必要があるため、このような重機や専用設備に特許文献1と同様に多額の初期投資費用や処理コスト・負荷が必要となる。また、スラグ鍋への注水だけでなく、重機や専用設備を用いた上部のスラグ排出を行うことも必要となるため、スラグ排出を行う分だけスラグの散水冷却時間が長くなり、結果的には生産性も良くないものとなる。さらに、特許文献2の冷却方法でも、内部に高温の液体スラグが存在する可能性があり、水蒸気爆発を誘発する危険性が高い。
一方、特許文献3の溶銑脱硫スラグの冷却方法には、スラグ内部の高温部分の冷却方法がない。つまり、水張り状態においてスラグの隙間から水が浸透して、浸透した水によるスラグの冷却能に期待するしかなく、特許文献2と同様にスラグ内部の冷却が完了するまでに長時間を要する可能性が高い。加えて、鉄皮温度が100〜50℃で、受滓容量の1/2相当の注水量であっても、スラグ内部の高温部分の冷却が不十分となる可能性はあり、水蒸気爆発が発生する危険はある。
さらに、特許文献4の製鋼スラグ水冷装置でも、鉄皮側部に散水して冷却ファンにて冷却した場合、スラグの冷却は鉄皮及びスラグを介した伝熱速度に律速されるため、冷却速度は大きいものではなく、冷却効率はあまり良いものではない。加えて、製鋼スラグの冷却が完了したと判断する基準が記載されておらず、この製鋼スラグ水冷装置でスラグを冷却したとしても水蒸気爆発が発生する可能性は否定できない。そして、特許文献4の製鋼スラグ水冷装置でも、スラグ鍋に注水する設備に加えて、鉄皮に散水する冷却水配管、及び冷却ファンが追加で必要となるため初期投資費用が増大する可能性が高い。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、スラグ排出用の専用容器内の製鋼スラグを水によって冷却する場合に、製鋼スラグを所定温度以下まで冷却するまでに要する時間を短くし、且つ水蒸気爆発を発生させることなく専用容器からの製鋼スラグの排出を行うことができる製鋼スラグの冷却方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の製鋼スラグの冷却方法は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明の製鋼スラグの冷却方法は、製鋼工程で発生する製鋼スラグを排滓して散水冷却するに際して、鉄皮面に、上端部及び下端部に開放孔を有すると共に前記開放孔が連通状態とされた鉄管を、前記鉄管の上端部が0.80〜0.93(上下方向で鉄皮面の最も低い位置が0、最も高い位置が1)に位置するように配備され、且つ前記鉄管の下端が装入される製鋼スラグの深さ方向の中途側に位置するように配備された専用容器を予め準備しておき、前記鉄管が配備された専用容器に装入された製鋼スラグの表面に散水を行い、前記専用容器の鉄皮の外面の温度が100℃以下になった時点で、前記専用容器内の製鋼スラグを排出することを特徴とする。
本発明の製鋼スラグの冷却方法によれば、スラグ排出用の専用容器内の製鋼スラグを水によって冷却する場合に、スラグを所定温度以下まで冷却するまでに要する時間を短くし、且つ水蒸気爆発を発生させることなく専用容器からのスラグの排出を行うことができる。
本実施形態のスラグの冷却方法について、処理手順を示した図である。 スラグ排出用の専用容器を示した図である。 図2Aとは別のスラグ排出用の専用容器を示した図である。 従来の冷却方法において、散水冷却されている製鋼スラグの表面の状態を示した図である。 本実施形態の製鋼スラグの冷却方法において、鉄管を用いて冷却が行われている製鋼スラグの全体の状態を示した図である。 本実施形態の製鋼スラグの冷却方法において、鉄管を用いて冷却が行われているスラグ内部の状態と冷却機構を示した図である。 本実施形態の製鋼スラグの冷却方法において、鉄管の上端の位置が高い場合のスラグ内部の状態を示した図である。 本実施形態の製鋼スラグの冷却方法において、鉄管の上端の位置が低い場合のスラグ内部の状態を示した図である。 スラグ排出用の専用容器のサイズを示した図である。 鉄管及び鉄管の上端と下端の位置を示した図である。 鉄管の取り付け本数と取り付け位置を示した図である。 散水開始から鉄皮全面の最高温度が100℃以下になるまでの時間を、実施例と比較例で比較したグラフである。
[第1実施形態]
以下、本発明にかかる製鋼スラグの冷却方法の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1に示すように、本実施形態の製鋼スラグの冷却方法は、製鋼工程で発生する製鋼スラグSを排滓して散水冷却するに際して、この製鋼スラグSが装入される専用容器1を構成する鉄皮面2(底側2Bではなく内面側の鉄皮面2W)に、上端部及び下端部に開放孔3U、3Dを有すると共に開放孔3U、3Dが連通状態とされた鉄管4を、上下方向で鉄皮面2W(内面側の鉄皮面2W)の最も低い位置を0、最も高い位置を1とした場合に、鉄管4の上端部が0.80〜0.93に位置するように配備された専用容器1を予め準備しておき、鉄管4が配備された専用容器1に装入された製鋼スラグSの表面に散水を行い、専用容器1の鉄皮面2の外面の温度が100℃以下になった時点で、専用容器1内の製鋼スラグSを排出するものである。
具体的には、本実施形態の製鋼スラグSの冷却方法は、(1)製鋼スラグSを専用容器1へ排出(排滓)する工程(以降、排滓工程という)と、(2)排出された専用容器1の製鋼スラグSに対して散水冷却する工程(以降、散水冷却工程という)と、(3)散水冷却された製鋼スラグSを専用容器1から取り出す工程(以降、スラグ取出工程という)と、を備えている。
以降では、冷却方法を構成する各工程の説明に先立ち、冷却に用いられる専用容器1についてまず説明する。
図2A及び図2Bに示すように、専用容器1は、溶銑や溶鋼が貯溜できるように内部が空洞とされると共に、上方に向かって開口した有底の容器である。専用容器1は、上下方向に沿った断面が略逆三角形状とされていて、下から上に向かうにつれて広がるような形状に形成されている。また、これらの専用容器1は、鋼鉄製の鉄皮から形成されていて、内容積が10m〜30mとされている。
具体的には、専用容器1としては、図2Aに示すように正面から見た「縦断面図」が、側方から見た「横断面図」より広幅とされた「幅広型」の専用容器1と、図2Bに示すように正面から見た「縦断面図」と、側方から見た「横断面図」とがほぼ等しい断面形状とされた「逆円錐台型」の専用容器1とを用いることができる。
次に、本実施形態の製鋼スラグSの冷却方法を構成する排滓工程、散水冷却工程、スラグ取出工程について説明する。
排滓工程は、上述した専用容器1(スラグポット)に対して、転炉などから排滓された製鋼スラグSを所定の容積まで入れる工程である。この排滓工程は、専用容器1から見れば、スラグが装入されることになるため、スラグ装入工程と見ることもできる。
この排滓工程において専用容器1に入れられる製鋼スラグSは、溶銑処理鍋5などからスラグドラッガーを用いて取り出されてホイルローダなどの運搬車両や運搬設備を用いて専用容器1に移し替えられたスラグ、或いは精錬を行う転炉型容器或いは溶鋼鍋で溶銑或いは溶鋼を先に出湯してから炉内に残ったスラグを専用容器1に排滓したスラグである。
このようにして製鋼スラグSは、専用容器1に対して表面の高さが0.68〜0.8となるように専用容器1に入れられ、次に散水冷却工程で散水により冷却される。
散水冷却工程は、専用容器1内に貯留された製鋼スラグSの表面に冷却水を散水して、製鋼スラグSを冷却する工程である。散水冷却工程において散水する冷却水は、循環水と補給水とを混合したものである。
これらの冷却水のうち、循環水は、散水冷却中に専用容器1上部から漏れ出た水であり、専用容器1の外側に用意された専用ピットなどに回収される。そして、回収された循環水は、ポンプで吸い上げられて再度散水に利用される。このように専用ピットを通る経路で循環する循環水が上述した冷却水の一つである。
また、補給水は、専用ピット内に取り付けたレベル計にて循環水の水量(水面の高さ)を測定し、専用ピットなどに回収された循環水が予め定められた水量未満となった場合に、循環水を補充するために補給される水である。つまり、この散水冷却工程では製鋼スラグSを最終的には水没状態として冷却を行うが、製鋼スラグSの上側に貯留される水の量が少なくなりすぎると冷却効果が十分に発揮されない。それゆえ、上述したレベル計で専用ピット内の水面レベルを計測することで、製鋼スラグSの上側に貯留される水の量が不足しないように、水面レベルが低い場合は新たに上水や工水などを追加で加えて製鋼スラグSの上側に貯留される水の量が不足しないように調整している。この調整に用いられる上水や工水などを補給水といい、この補給水を散水に用いても良い。
この散水冷却工程で用いられる冷却水(すなわち循環水及び補給水)は、散水配管6の出口よりも上流側に位置する流量計7で測定された散水流量で散水される。この散水流量は毎時平均15m/hr.で設定されており、流量調節弁8で自動的に調整される構成となっている。
なお、散水配管6の出口に設けられるノズルには、詰まりが発生しやすい噴霧型のノズルやシャワー型のノズルではなく、直管型(散水配管6と同じ仕様)のものが好ましくは用いられる。
図1に示すように、上述した散水冷却工程により冷却中の製鋼スラグSに対しては、専用容器1外から温度計測を行って冷却の進行度合いを判断する。すなわち、専用容器1の鉄皮面2は、内部に貯留された製鋼スラグSの温度低下に伴って、低い温度に変化していく。それゆえ、専用容器1の鉄皮面2よりもさらに外周側に、鉄皮面2の表面温度を計測可能なサーモビュア9を設けておく。このサーモビュア9は鉄皮面2の全周に亘ってムラなく温度計測できるように、専用容器1の周囲を旋回できるように配備されるのが好ましい。このようにしてサーモビュア9を用いて鉄皮面2の表面温度を計測し、計測された鉄皮面2の表面温度のうち、最高温度が100℃以下となった場合には、言い換えれば鉄皮面2の表面温度がいずれも100℃以下となったら、散水を停止し、冷却を終了する。そして、次に説明するスラグ取出工程で冷却された製鋼スラグSを専用容器1(スラグポット)外に取り出す。
上述したように計測された鉄皮面2の表面温度に基づいて散水冷却工程が完了した製鋼スラグSは、スラグ取出工程において専用容器1から取り出される。この専用容器1からの取り出しは、専用容器1にクレーン10の傾転用フック11を引っ掛け、専用容器1を傾転させることで行われる。取り出された製鋼スラグSは、路盤材などさまざまな用途に再利用される。
上述した専用容器1を用いた従来の冷却方法では、図3に示すように専用容器1の上方に予めスプレーなど散水手段を設けておき、専用容器1に排出された製鋼スラグSに対して、散水手段から散水を行う。このとき、製鋼スラグSの温度が100℃以上と高い場合は、散水された水が蒸発し、水の蒸発熱により製鋼スラグSの温度が低下する。また、散水により直接供給された水と製鋼スラグとの間に熱交換が行われ、水の温度上昇による冷却熱により専用容器1の製鋼スラグSを冷却することが可能になる。やがて、散水冷却により製鋼スラグSの表面温度が100℃未満まで低下すると、散水された水の蒸発量が低下して専用容器1の内側に溜まり始める。さらに、散水が進んで製鋼スラグSの表面よりも上側の専用容器1内に溜まった水の深さが深くなると、専用容器1に入れられた製鋼スラグSの表層に作用する水の圧力が高くなり、製鋼スラグSの表面に発生した亀裂や隙間から製鋼スラグSの内部まで水が浸透するようになる。そして、内部に浸透した水が冷却が進んでいない製鋼スラグSの内部で蒸発し、発生した蒸気が亀裂や隙間から抜け出るときに内部の熱も外に排出され、製鋼スラグSの内部を冷却することができるようになる。
ところで、上述した冷却方法で製鋼スラグSを冷却したとしても、亀裂や隙間から製鋼スラグSの内部に浸透する水は多くはなく、製鋼スラグSを十分に冷却することはできない。それゆえ、散水冷却を行った製鋼スラグSの内部は、表面や鉄皮の近傍よりも高温となっていることが多い。つまり、水で冷却した後に専用容器1から製鋼スラグSを排出する場合に、十分に冷却が行われていない内部の高温の製鋼スラグSに水が触れると、一度に多量の水蒸気が発生し、短時間の内に水蒸気が体積膨張して水蒸気爆発が発生する危険がある。
また、図3のように製鋼スラグSを少量の水で冷却する場合は、冷却速度が小さいため、冷却時間も長いものとなり、1回の冷却で専用容器1を使用する時間も長くなるため、冷却の効率化が困難になる。また、冷却の効率化のために専用容器1の数を増加させると、専用容器1の増設費用や増設に必要な土地面積の増加を招き、初期投資費用が高騰する。
そこで、本発明の製鋼スラグSの冷却方法では、専用容器1(スラグポット)を構成する鉄皮面2の内面側に、上端部及び下端部に開放孔3U、3Dを有すると共に開放孔3U、3Dが連通状態とされた鉄管4を、鉄管4の上端部が0.80〜0.93(上下方向で鉄皮面2の最も低い位置が0、最も高い位置が1)に位置するように配備しておく。このような鉄管4を備えた専用容器1を用いれば、製鋼スラグSよりも上側の専用容器1内に溜まった水が鉄管4を通って製鋼スラグSの内部に流入するので、内部の製鋼スラグSであっても確実に冷却することが可能となる。
次に、本発明の冷却方法の特徴である鉄管4を備えた専用容器1、及び専用容器1を用いた冷却方法について説明する。
図4に示すように、本実施形態にかかる専用容器1に設けられる鉄管4は、製鋼スラグSの高温に耐えられるようにSTPG(JISで規定される「圧力配管用炭素鋼鋼管」)などで形成された長尺のパイプ状の部材である。鉄管4の直径は40mm〜50mm程度であり、本実施形態では直径が40mmのものと、50mmのものとが用いられている。この鉄管4の内部は、水や水蒸気の流通孔とされている。また、この鉄管4は、一つの専用容器1に対して、1本または複数本設けられている。
つまり、上述した鉄管4を専用容器1に設ければ、図5に示すように製鋼スラグSよりも上側の専用容器1内に溜まった水が鉄管4を通って製鋼スラグSの内部に流入し、流入した水が内部の製鋼スラグSに接触して水蒸気が発生し、発生した水蒸気が鉄管4を通して外部に排出される。それゆえ、内部の製鋼スラグSであっても確実に冷却することが可能となる。
ところで、本実施形態の鉄管4に関して最も重要な特徴は、上端が専用容器1に入れられた製鋼スラグSの表面より上方に突出した状態で配備されると共に、下端が専用容器1に入れられた製鋼スラグSの深さ方向の中途側に位置するように配備されている点である。
具体的には、上下方向で鉄皮面2の最も低い位置を0、最も高い位置を1とした場合に、専用容器1に対して、製鋼スラグSはその表面が0.68〜0.8の高さになるように専用容器1に入れられる。そして、上述した鉄管4は、上端部が0.80〜0.93の高さに位置すると共に、下端部が0.41〜0.48の高さに位置するように、上述した専用容器1に取り付けられる。
専用容器1に対する鉄管4の取り付け位置を上述した範囲に設定するのは、次のような理由に基づく。
すなわち、図6の上側に示すように、鉄管4の上端部が0.93よりも上方に位置する場合は、専用容器1の上端縁から鉄管4の上端部までの距離が短くなり、鉄管4の上端よりも上側の専用容器1内に溜まった水の量も少なくなる。その結果、鉄管4内に流れ込む水の圧力も小さくなるため、鉄管4内への水の流入量が低下するため、スラグ内部の冷却速度が低下する。
また、鉄管4の上端の位置が高くなると、鉄管4の上端まで溜まり水が溜まるまでの時間がながくなり、また、鉄管が長くなった分、水が鉄管内を通って鉄管4の下端に到達するまでの時間も長くなる。そのため、鉄管4内を流れて水が内部の製鋼スラグに達する時間も長いものとなる。
ところが、図6の下側に示すように、鉄管4の上端部が0.93以下に位置する場合は、専用容器1の上端縁から鉄管4の上端部までの距離が十分に長いものとなり、溜まった水の量が多くなって、鉄管4内に流れ込む水の圧力を十分に大きくすることができ、鉄管4内への水の流入量も十分多くなる。そのため、スラグ内部の冷却速度を十分に大きくすることが可能となる。以上が、「鉄管4をその上端部が〜0.93の高さに位置するように配備する」、言い換えれば「鉄管4の上側に位置する開放孔3Uを0.93の高さ以下とする」理由である。
一方、図7の上側に示すように、鉄管4の上端部が0.8よりも下方に位置する場合は、鉄管4の上端部が専用容器1に入れられた製鋼スラグSの表面より下方に位置するようになるため、製鋼スラグSが鉄管4の上側に位置する開放孔3Uに流れ落ちて開放孔3Uを塞ぎ、溜まった水が専用容器1内に流れ込みにくくなったり、流れ込まなくなったりする可能性がある。つまり、製鋼スラグの表面は、専用容器1の移送時の揺れ、製鋼スラグSの熱対流、製鋼スラグS内に含まれる気泡などにより、波打っていることが多い。鉄管4の上端部の位置が製鋼スラグSの表面の高さと等しい場合は、この波打ちの具合によっては製鋼スラグの表面が鉄管4の上端部より上方に位置する可能性があり、製鋼スラグSで上側の開放孔3Uが塞がれて、水の流れ込みが発生しにくくなる可能性がある。
しかし、図7の下側に示すように、鉄管4の上端部が0.8以上の高さに位置する場合は、鉄管4の上端部が製鋼スラグSの表面より上方に位置するようになり、製鋼スラグSが流れ落ちて鉄管4の開放孔3Uを塞いでしまう可能性を低くすることができる。それゆえ、鉄管4を通じて専用容器1内に水を安定して送ることが可能になる。以上が、「鉄管4をその上端部が0.80〜の高さに位置するように配備する」、言い換えれば「鉄管4の上側に位置する開放孔3Uは0.8の高さ以上とする」理由である。
次に、実施例及び比較例を用いて、本発明の製鋼スラグの冷却方法が備える作用効果をさらに詳しく説明する。
実施例及び比較例は、鉄管4の有無及び鉄管4の取り付け位置をさまざまに変更した専用容器1に対して、散水冷却工程を行ったものである。
具体的には、実施例及び比較例に用いた専用容器1は、図8の「a」〜「e」に示すような形状とされている。すなわち、専用容器1の各部の寸法は、上部内径長幅:a=4000mm、上部内径短幅:b=3000mm、底部内径長幅:c=1700mm、底部内径短幅:d=1700mm、内側鉄皮深さ:e=3085mmとされている。また、鉄皮の厚みは90mmであり、JIS規格で鋳鋼に分類されるSC360を用いて内容積20mに形成されている。
この専用容器1に取り付けられる鉄管4は、内径がφ40mmのものと、内径がφ50mmのものとの2種類である。これらの鉄管4は、いずれも上下方向を向くように、専用容器11個につき1本または2本設けられている。それぞれの鉄管4の片方の開放孔3U、言い換えれば上部に形成された上部開放孔3Uの個数は鉄管1本につき1本であり、鉄管4のもう片方の開放孔3、言い換えれば下部に形成された下部開放孔3Dの個数も鉄管1本につき1本であって、鉄管4は上下に開口したストレートの管状とされている。
また、図10に示すように、鉄管4を専用容器1個につき2本設ける場合は、それぞれの鉄管4が専用容器1の中心を挟んで対面するように、言い換えれば周方向に180°の位相差をあけて設けた。
さらに、鉄管4の最小断面積(上下方向の中途側の断面積)は、内径がφ40mmのもので半径20mm×半径20mm×π≒1267mmであり、内径がφ50mmのもので半径25mm×半径25mm×π≒1963mmである。上述した鉄管4は、いずれもJIS規格で「圧力配管用炭素鋼鋼管」に分類されるSTPGを用いて形成されている。
上述した鉄管4を、設置位置を変えつつ専用容器1に取り付けて、冷却にかかる時間を評価した。具体的には、設置位置をさまざまに変化させ、その中で上述した専用容器1に対する鉄管4の取り付け位置が、上下方向で鉄皮面2の最も低い位置を0、最も高い位置を1とした場合に、図9の下側に示すように「鉄管4の上端が0.80以上であって0.93以下の高さに位置するもの」を実施例とした。また、同じく設置位置をさまざまに変化させたものの中で、「鉄管4の上端が0.80より小さいもの」、「鉄管4の上端が0.93より大きいもの」、「鉄管4を備えていないもの」を比較例とした。さらに、鉄管4の下端については、「鉄管4の下端の位置が0.41以上であって0.48以下のもの」を実施例とし、「鉄管4の下端が0.41より小さいもの」、「鉄管4の下端が0.48より大きいもの」を比較例とした。
なお、冷却にかかる時間は、以下のようにして計測することができる。
まず、上述した寸法を備えた専用容器1に、製鋼スラグSを表面(上面)の高さが0.65〜0.8となるように入れ、入れられた製鋼スラグSの深さを計測する。具体的には、専用容器1の鉄皮面2の内面にあらかじめ長さが既知の鉄棒を略上下方向に沿って取り付ける。また、この上下に沿った鉄棒には別の鉄棒を水平方向に沿って取り付ける。水平方向を向く鉄棒の間隔は上下方向に100mm間隔とされているため、散水冷却を行う前に専用容器1に入れられた製鋼スラグSの表面(上面)を写真撮影してコンピュータに取り込み、取り込まれた写真の画像を解析して上下方向が既知の鉄棒に対する製鋼スラグSの表面の位置を計算により導出し、製鋼スラグSの深さに換算した。
このようにして製鋼スラグSが0.65〜0.8の深さで入れられた専用容器1に対しては、散水配管6から散水を行う。なお、散水配管6の先端は、直径が150mmφの直管型であり、先端に行くにつれてテーパ状とされた絞り構造や、シャワー状またはスプレー状に水を噴出する構造を備えていないものとしている。
また、散水配管6から散水流量は、散水が行われる先端よりも上流側の配管に設置された流量計で測定した場合に、15m/hr.となるように調整した。この散水流量は、一度専用容器1に散水され、オーバーフローした水を回収した循環水と、回収した循環水を貯留するピットの水位が低下した場合に補充される補給水を合わした流量とされている。
専用容器1への製鋼スラグSの排滓の時刻、散水開始の時刻をオペレータが記録し、次に散水冷却を完了した時刻を記録して、上述した冷却にかかる時間を計算した。なお、散水冷却を完了する際には、非接触温度計(NEC製、「NEC Abio」)を用いて鉄皮の全面の温度を測定し、測定した温度の中で最大の温度が100℃以下となった時点で、散水冷却を完了するものとした。具体的には、散水冷却開始から6時間後に1回目の温度測定を行い、それ以降は1回/1hr.毎に温度計測を行った。
上述したように鉄管4が1本または2本設けられたものであって、鉄管4の取り付け高さが上端において0.8以上且つ0.93以下、下端において0.41以上且つ0.48以下とされた実施例について、温度計測を行った結果を表1〜表3に示す。また、表4〜表6は比較例であって、「鉄管4が設けられていないものであって、鉄皮温度が100℃を超えるもの」を比較例1、「鉄管4が設けられていないものであって、鉄皮温度が100℃以下のもの」を比較例2、「鉄管4が設けられているが、鉄管4の取り付け高さが上端において0.8未満となるもの」を比較例3、「鉄管4が設けられているが、鉄管4の取り付け高さが上端において0.93より高いもの」を比較例4とし、散水冷却に必要とされる時間を実施例、比較例2〜比較例4で比較したものを図11に示した。
表1〜表6及び図11を見ると、実施例では、散水開始から散水終了(鉄皮表面の最高温度が100℃以下となる)までの時間が平均で8hr.であるのに対し、比較例2では平均23hr.、比較例3では平均22hr.、比較例4では平均20hr.となっていて、実施例の方が冷却に必要な時間を大幅に短縮できていることがわかる。
また、表1〜表3に示すように、実施例のものについては、鉄管4の上端が製鋼スラグSの表面から上方に向かって突出しているかどうかについても目視で確認した。その結果、表1の「散水冷却前の鉄管4の片方の開放孔3(上端側の開放孔3U)のスラグ表面からの露出有無」に示すように、実施例についてはいずれも上端側の開放孔3Uがスラグ表面から上方に突出しており、鉄鋼スラグSの表面が多少波打っていても、製鋼スラグSによって上端側の開放孔3Uが塞がれる心配がないことがわかる。
さらに、表1〜表3に示すように、実施例のものについては、水蒸気爆発の有無についても確認した。すなわち、スラグ取出工程において専用容器1から取り出される製鋼スラグSに、水蒸気爆発が発生しているかどうかは、取り出された製鋼スラグSから20m以内に近づいて、爆発音を確認することで水蒸気爆発の有無を判別することができる。この点、実施例の製鋼スラグSについては、いずれも水蒸気爆発は発生しなかった。
以上のことから、上述した実施例の手順に従って冷却を行えば、スラグ排出用の専用容器1内の製鋼スラグSを水によって冷却する場合に、製鋼スラグSを所定温度以下まで冷却するまでに要する時間を短くし、且つ水蒸気爆発を発生させることなく専用容器1からの製鋼スラグの排出を行うことができると判断される。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 専用容器
2 鉄皮面
2B 鉄皮面の底側
2W 鉄皮面の内面側
3U 上端部の開放孔
3D 下端部の開放孔
4 鉄管
5 溶銑処理鍋
6 散水配管
7 流量計
8 流量調節弁
9 サーモビュア
10 クレーン
11 傾転用フック
S 製鋼スラグ

Claims (1)

  1. 製鋼工程で発生する製鋼スラグを排滓して散水冷却するに際して、
    鉄皮面に、上端部及び下端部に開放孔を有すると共に前記開放孔が連通状態とされた鉄管を、前記鉄管の上端部が0.80〜0.93(上下方向で鉄皮面の最も低い位置が0、最も高い位置が1)に位置するように配備され、且つ前記鉄管の下端が装入される製鋼スラグの深さ方向の中途側に位置するように配備された専用容器を予め準備しておき、
    前記鉄管が配備された専用容器に装入された製鋼スラグの表面に散水を行い、
    前記専用容器の鉄皮の外面の温度が100℃以下になった時点で、前記専用容器内の製鋼スラグを排出することを特徴とする製鋼スラグの冷却方法。
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