JP6419466B2 - トルク工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ボルト等の締結部材を設定トルク値に締付できるトルクレンチ等のトルク工具により、締結部材が設定トルク値で締め付けられると、締め付け完了信号を出力する技術に関する。
トルクレンチ等のトルク工具において、締結部材が設定トルク値で締め付けられると、機械的構成のトルクリミッターが動作する。また、締結部材の締付データをトルク管理装置等に送信するトリガーとして作用する、トルクリミッタースイッチがトルク工具に設けられている。
前記トルクリミッターは、設定トルク値に達すると機械的な動作が行われて締結部材に対する締付力の伝達を断つ。前記トルクリミッタースイッチは、前記トルクリミッターの機械的動作を検出し、締め付け完了信号を出力する。
トルクリミッタースイッチとして、従来は、マイクロスイッチ、リードスイッチ、ホール素子等が用いられている(特許文献1)。
トルクリミッタースイッチ付のトルクレンチは、ハンドル部と、ハンドル部に支軸を介して取り付けられるヘッド部と、ハンドル部に内蔵されるトルクリミッターと、ハンドル部の外周部に取り付けられるデータ送信機能を有するデータ取得部と、トルクリミッタースイッチを有する。トルクリミッタースイッチは、ハンドル部を貫通するスイッチ作動部材に位置合わせしてハンドル部の外周面あるいはデータ取得部の回路基板に取り付けられる。締付トルクが設定トルク値に達すると、スイッチ作動部材とトルクリミッタースイッチが相対的に移動し、トルクリミッタースイッチが作動する。
特開平8−141927号公報
従来のトルク工具において、トルクリミッタースイッチを配置するスペースを確保する必要がある。データ取得部にトルクリミッタースイッチを配置する場合には、データ取得部の機器ケースのサイズが大きくなる。さらに、個々のトルク工具毎にトルクリミッタースイッチの取り付け位置の調整を行わなければならないという手間を要する。また、トルク工具の耐久性はトルクリミッタースイッチに依存する。
本発明の目的は、トルクリミッターの機械的動作を機械的に検出するトルクリミッタースイッチを要することなくトルクリミッター作動信号を出力できるトルク工具を提供しようとするものである。
本発明の目的を実現するトルク工具の第1の構成は、締結部材に対する締付トルク値が設定トルク値に達すると、トルクリミッターの機械的作動により、前記締結部材への締付力の伝達を断つトルク工具であって、前記締結部材に対する締付力を検出する締付力検出センサーと、前記締付力検出センサーの検出信号を締付トルク値に変換するトルク値変換部と、前記トルク値変換部で変換されたトルク値のトルク変動状態が前記トルクリミッターの作動に伴うトルク値のトルク変動と一致するか否かを判定し、一致するとトルクリミッター作動確認信号を出力するトルクリミッター作動判定部と、前記トルクリミッター作動確認信号を取得すると、前記トルクリミッター作動確認信号を取得したときの前記トルク値変換部で変換した締付トルク値を有線又は無線で送信する送信部と、を有する。
本発明の目的を実現するトルク工具の第2の構成は、締結部材に対する締付トルク値が設定トルク値に達すると、トルクリミッターの機械的作動により、前記締結部材への締付力の伝達を断つトルク工具であって、前記締結部材に対する締付力を検出する締付力検出センサーと、前記締付力検出センサーの検出信号を締付トルク値に変換するトルク値変換部と、トルク工具が受ける衝撃を検出する衝撃検出センサーと、前記衝撃検出センサーで検出した衝撃が前記トルクリミッターの作動に伴って発生する衝撃と同レベルの場合に衝撃有信号を出力する衝撃検出部と、前記衝撃有信号の取得時における前記トルク値変換部で変換されたトルク値が前記設定トルク値に対して所定の範囲内に存在するか否かを判定し、存在するとトルクリミッター作動確認信号を出力するトルクリミッター作動判定部と、前記トルクリミッター作動確認信号を取得すると、前記トルクリミッター作動確認信号を取得したときの前記トルク値変換部で変換した締付トルク値を有線又は無線で送信する送信部と、を有する。
本発明の目的を実現するトルク工具の第3の構成は、締結部材に対する締付トルク値が設定トルク値に達すると、トルクリミッターの機械的作動により、前記締結部材への締付力の伝達を断つトルク工具であって、前記締結部材に対する締付力を検出する締付力検出センサーと、前記締付力検出センサーの検出信号を締付トルク値に変換するトルク値変換部と、前記締結部材の締め付け動作に伴うトルク工具の回転を検出する回転検出センサーと、前記回転検出センサーで検出した回転の停止と再回転の状態が前記トルクリミッターの作動に伴って発生する回転状態と同じ挙動の場合に回転信号を出力する回転検出部と、前記回転信号の取得時における前記トルク値変換部で変換されたトルク値が前記設定トルク値に対して所定の範囲内に存在するか否かを判定し、存在するとトルクリミッター作動確認信号を出力するトルクリミッター作動判定部と、前記トルクリミッター作動確認信号を取得すると、前記トルクリミッター作動確認信号を取得したときの前記トルク値変換部で変換した締付トルク値を有線又は無線で送信する送信部と、を有する。
本発明の目的を実現するトルク工具の第4の構成は、上記第2の構成において、前記衝撃検出センサーは、加速度センサーである。
本発明の目的を実現するトルク工具の第5の構成は、上記第3の構成において、前記回転検出センサーは、ジャイロセンサーである。
本発明の目的を実現するトルク工具の第6の構成は、上記いずれかの構成において、前記トルクリミッターは、トグル式のトルクリミッターである。
本発明の目的を実現するトルク工具の第7の構成は、上記いずれかの構成において、前記トルク工具は、トルクレンチである。
請求項1に係る発明によれば、ストレインゲージ等の締付力検出センサーの出力がトルクリミッターの作動に伴って特長的に変動することを利用し、トルクリミッターの作動信号を出力する。このため、従来のように機械的なスイッチをトルクレンチに設けることが不要となり、データ取得部の外装ケースの小型化が図れ、またスイッチの取り付け調整等の作業が不要となる。
請求項2に係る発明によれば、加速度センサー等の衝撃検出センサーの出力レベルがトルクリミッターの作動に伴って生じる衝撃レベルと同じレベルであると、トルクリミッターの作動信号を出力する。このため、従来のように機械的なスイッチをトルクレンチに設けることが不要となり、データ取得部の外装ケースの小型化が図れ、またスイッチの取り付け調整等の作業が不要となる。
請求項3に係る発明によれば、ジャイロセンサー等の回転検出センサーの出力がトルクリミッターの作動に伴って特長的に変動することを利用し、トルクリミッターの作動信号を出力する。このため、従来のように機械的なスイッチをトルクレンチに設けることが不要となり、データ取得部の外装ケースの小型化が図れ、またスイッチの取り付け調整等の作業が不要となる。
本発明の第1実施形態を示すトルクレンチの概略正面図。 図1の発信部の動作ブロック図。 第2実施形態を示す発信部の動作ブロック図。 第3実施形態を示す発信部の動作ブロック図。 測定トルク値の波形図。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
第1実施形態
図1は第1実施形態を示すトルクレンチの概略正面図、図2は図1の発信部の動作ブロック図である。
図1において、トルクレンチ1は、筒状のハンドル部2と、ヘッド部3と、ハンドル部内に設けられたトルクリミッター4と、ヘッド部3の角軸32に装着され、ボルト等の締結部材6に嵌合されるソケット5と、ヘッド部3に貼り付けられる締付力検出センサーとしてのストレインゲージ7と、データ送信機能を有するデータ取得部8とを有する。
ヘッド部3は、ヘッド本体部31から後方に延びる扁平状のロッド部33がハンドル部2内に挿入され、支軸21を介して回転可能にハンドル部2に取り付けられる。
トルクリミッター4はトグル機構を構成し、バネシート41と、トルク値設定バネ42と、軸方向移動不能で軸周りに回転可能なネジ軸で構成された調整ネジ軸43と、調整ネジ軸43に螺合するナット部材44と、ロッド部33の後端部とバネシート41の先端部との間に不図示の連結ピンを介して連結された板状のトグル45とを有する。バネシート41とナット部材44との間にトルク値設定バネ42が配置される。トグル45は、トルクリミッターの非動作状態において、ハンドル部2の長手方向に沿った軸線に対し傾斜している。
ソケット5に締結部材6を嵌合した状態で、ハンドル部2を握って所定方向に力を加えて回すと、締結部材6が締め付けられ、設定トルク値に達すると、トグル45が前記軸線に対して平行方向に傾動し、バネシート41がトルク値設定バネ42のバネ力に抗して後方に移動する。その結果、ハンドル部2からヘッド部3への締付力の伝達が断たれる。
一方、締結部材6の締付けが開始されると、ストレインゲージ7の検出信号がデータ取得部8に出力される。ハンドル部2には、ストレインゲージ7のリード線が挿通される小孔(不図示)が形成される。
データ取得部8は、外装ケース83内に回路基板81、電源電池(不図示)が配置される。外装ケース83には、トルク値などをデジタル表示する表示部(不図示)や操作キー(不図示)等が配置される。
本実施形態において、回路基板81には、発信部86、CPU80等を設ける。図2に示すように、CPU80には、ストレインゲージ7の検出信号を取得するトルク値変換部85とトルクリミッター作動判定部84を有する。
本実施形態において、トルク値変換部85で変換して得られたトルク値は発信部86とトルクリミッター作動判定部84に出力される。トルクリミッター作動判定部84は、取得したトルク値よりトルクリミッター4が作動したか否かを判定し、作動したと判定した場合には、トルクリミッター4の作動を確認する締め付け完了信号を発信部86に出力する。発信部86は、リアルタイムにトルク値変換部85から現在の締付けトルク値を取得しており、トルクリミッター作動判定部84から締付完了信号を取得すると、その時の締付けトルク値を発信する。
図5は締付力検出センサーであるストレインゲージ7の出力波形を示し、横軸を時間(秒)、縦軸をトルク(N・m)とする。また、設定トルク値は6N・mとする。
図5において、トルクレンチ1により、締結部材6を締め付けるに従ってトルク値は上昇し、a点に達するとトルク値は急激に低下し、b点に達すると再び上昇し、c点で略一定のトルク値をキープして再び低下する。すなわち、a点でトルクリミッター4が作動したので、ストレインゲージ7の出力は急激に低下する。しかし、トルクリミッター4により、ハンドル部2からヘッド部3への締付力の伝達は完全に断たれるのではなく、クリック感を持って一瞬締付反力が減少するため、締め付け作業を行う作業者はハンドル部2を引く力を緩める(b点)。作業者が一瞬手力を緩めた後、トルクリミッター4の作動に伴うヘッド部3のロッド部33とハンドル部2との相対移動が終了し、ヘッド部3とハンドル部2とが一体となって移動するため、略一定のトルク値で推移することになる(c点)。なお、トルクリミッター4の作動後、ハンドル部2に必要以上の力を加えるとオーバトルクする場合がある。この場合、締付力検出センサーであるストレインゲージ7の出力波形はb点から上昇するが、c点のように一定値をキープしない。そして、作業者は締付力を解除するため、ストレインゲージ7の出力が低下する。
なお、図5において、d点でストレインゲージ7の出力低下は一旦停止し、e点まで跳ね上がり、再び低下する現象が生じている。これは、例えば作業者が締付力を緩めると、トルクリミッター4のトルク値設定バネ42のバネ力により、ヘッド部3のロッド部33とハンドル部2とが逆方向に相対移動して元の位置に戻り、その際に生じる衝撃をストレインゲージ7がノイズとして拾うことで生じる。
トルクリミッター作動判定部84は、ストレインゲージ7の出力を連続して監視する。時刻t1におけるトルク値T1と、次の監視時刻t2におけるトルク値T2を比較し、トルク値T2がトルク値T1よりも大きい(T1<T2)と締付中と判断し、次の監視時刻t3におけるトルク値T3と、トルク値T2を比較する。ここで、トルク値T3がトルク値T2よりも小さいと(T3<T2)、トルクリミッター4の作動が開始された可能性があると判断し、トルク値T2をピークトルク値と仮想し、次の監視時刻t4におけるトルク値T4と仮想ピークトルク値T2とを比較する。トルク値T4がトルク値T3よりも小さい場合、例えば所定の監視時間tp(監視時刻t4−監視時間t2)における低下したトルク値(トルク値T2−トルク値T4)Tpが判定値Tjを超えると、トルクリミッター4が作動したと判定する。
トルクリミッター作動判定部84は、トルクリミッター4が作動したと判定すると、締め付け完了信号を発信86に出力する。発信86は、その時(a点、時刻t2)のトルク値T2を送信する。
また、時刻t2から時刻t4へ経過する間、すなわち所定の監視時間tp内における低下したトルク値Tpが判定値Tjに達していない場合、締結部材6の締付けを中止し、あるいは瞬間的に締付力を弱めたと判断でき、このような場合、トルクリミッター作動判定部84は、締め付け完了信号の出力は行わない。
本実施形態によれば、締付力検出センサーであるストレインゲージ7の出力により、トルクリミッター4が作動したことを検出することが可能となり、トルクリミッター4の動作を検出する機械的スイッチ手段が不要なる。このため、データ取得部8の外装ケース83のサイズを小さくでき従来行われていたトルクリミッタースイッチの取り付け位置の調整が不要となる。また、トルクリミッタースイッチに依存していたトルク工具の耐久性が向上する。
ところで、ヘッド部3は、ヘッド本体部31に、一方向クラッチであるラチェット機構を介して角軸32が取り付けられる。このため、ハンドル部2を締め付け方向と反対方向に回動する際に、前記ラチェット機構の作動に伴う衝撃力(ラチェット爪がラチェット歯に当たる衝撃力)がヘッド3のロッド部33に伝達され、ストレインゲージ7が検出信号を出力する。すなわち、ストレインゲージ7は、締付トルク値以外のノイズを拾って出力することがある。したがって、ロッド部33にノイズキャンセル用のストレインゲージ(不図示)を貼り付け、ノイズキャンセル用のストレインゲージで検出した信号を、締付力検出センサーとしてのストレインゲージ7が拾うノイズをキャンセルするように加える。なお、ノイズキャンセル用のストレインゲージは、締結部材6の締め付けによって歪が生じない部分に貼り付ける。
第2実施形態
図3は第2実施形態を示す発信部の動作ブロック図である。図3において、図2と同じ要素には同じ符号を付してその説明を省略する。また、トルクレンチ1は図1に示す構成と同様の構成を有する。
本実施形態において、図2に示す構成と異なるのは、衝撃検出センサーである加速度センサー82と、加速度センサー82の検出信号を取得する衝撃検出部87をさらに有する点にある。加速度センサー82は回路基板81に配置される。また、不図示の操作キーの操作により設定トルク値をCPU80のメモリ(不図示)に入力する。
本実施形態では、衝撃検出センサーとして加速度センサー82は、トルクリミッター4の作動を検知する。加速度センサー82の検出信号を衝撃検出部87に出力する。
トルクリミッター4は、前述のように、作動を開始すると、ハンドル部2の内周壁面にヘッド部3のロッド部33が衝突する。その際、カッチンというクリック音の発生を伴って衝撃力が発生する。加速度センサー82で検出したこの衝撃力を検出した衝撃信号を衝撃検出部87に出力する。衝撃検出部87は、アナログ信号の衝撃信号をデジタル信号に変換する。
トルクレンチ1が落下し、あるいは作業台に載置すると、トルクレンチ1の加速度センサー82は、その時の衝撃を検出し、トルクリミッター作動判定部84はトルクリミッター4が作動したものと判断し、誤って締め付け完了信号を出力する。
そこで、トルクリミッター作動判定部84では、設定トルク値と検出トルク値とを比較し、衝撃有信号を取得すると、その取得時刻におけるトルク値が設定トルク値であるか、あるいは設定トルク値に対して許容できる許容範囲内にあるか否かの存否を判断し、否と判断されると、締め付け完了信号は出力せず、存在すると判断されると、締め付け完了信号を出力する。
本実施形態では、締め付け完了信号を出力後、次の締結部材の締付けが開始されるまでの間に、衝撃有信号が出力されても、トルクリミッター作動判定部84は、締め付け完了信号の出力は行わない。
したがって、トルクリミッター4が作動したことを確実に判定することが可能となる。
一方、衝撃検出部87において、取得する衝撃信号のレベルに基づいて、トルクリミッター4の作動による衝撃有信号を出力することができる。
衝撃検出部87は、デジタル変換された衝撃信号を閾値と比較し、衝撃信号が閾値を超えていると、衝撃有信号をトルクリミッター作動判定部84に出力する。衝撃検出部87に設定する閾値は、前記操作キーにより変更可能とする。閾値の設定はトルクリミッター4の作動に伴うロッド部3とハンドル部2との衝撃によって生じる衝撃信号のレベルに対応して設定する。なお、トルクレンチ1が落下した時の衝撃を検出して出力される衝撃信号の信号レベルが前記閾値よりも大きいと、誤って締付完了信号が出力される。
トルクレンチ1の落下や作業台に載置する場合には締結部材6の締付けがなされず、ストレインゲージ7からは殆ど信号が出力されていない。そこで、トルクリミッター作動判定部84は、衝撃有信号を取得すると、上述のように、その取得時刻におけるトルク値が設定トルク値であるか、あるいは設定トルク値に対して許容できる許容範囲内にあるか否かの存否を判断し、否と判断されると、締め付け完了信号は出力せず、存在すると判断されると、締め付け完了信号を出力する。
なお、加速度センサー82は、ICチップに構成され、例えば4mm×4mm×1.45mmのサイズを例示でき、データ取得部8の大型化を招くことはない。
本実施形態では、トルクリミッター4の作動時に生じる衝撃を加速度センサー82で検出するため、機械的スイッチ手段を設けることなくトルクリミッター4の作動を検出することができる。そして、トルクレンチ1が落下し、あるいは作業台等に載置した場合等にトルクレンチ1に加わる衝撃を加速度センサー82が検出しても、トルクリミッター4が作動したと誤検出することを防止できる。
第3実施形態
図4は第3実施形態を示す発信部の動作ブロック図である。図4において、図3と同じ要素には同じ符号を付してその説明を省略する。また、トルクレンチ1は図1に示す構成と同様の構成を有する。
本実施形態において、図3に示す構成と異なるのは、加速度センサー82と衝撃検出部87に代えて、回転検出センサーであるジャイロセンサー88と回転検出部89を設けた点にある。ジャイロセンサー88は回路基板81に取り付けられる。なお、ジャイロセンサー88は、ICチップに構成され、例えば5mm×3.2mm×1.3mmのサイズを例示でき、データ取得部8の大型化を招くことはない。勿論、加速度センサー82と衝撃検出部87との併用としても良い。
トルクレンチ1により締結部材6を締め付ける場合、作業者がハンドル部2を握って例えば時計回り方向に力を加えると、締付初期においてハンドル部2は角軸32を中心に回転する。締付終期になると、ハンドル部2の回転が鈍くなり作業者は締付力を増す。そして、設定トルク値に達するとトルクリミッター4が作動する。その際、作業者は締付力を一瞬緩めるため、ハンドル部2の回転が停止する。そして、トルクリミッター4の作動により、ハンドル部2はトグル45の連結ピンを支点としてヘッド部3に対して回転するため、ハンドル部2がヘッド部3に対して瞬間的に回転し、ハンドル部2の内周壁面にヘッド部3のロッド部33が衝突することでハンドル部2の回転が停止する。
すなわち、トルクリミッター4の作動に対応して、ハンドル部2は特長的な回転を行う。ジャイロセンサー88はハンドル部2の特徴的な回転を検出することで、トルクリミッター4の作動を検出する。回転検出部89は、ジャイロセンサー88がハンドル部2の回転が停止した後回転を再開する状態を検出すると、トルクリミッター4が作動したものと推定してハンドル回転信号をトルクリミッター作動判定部84に出力する。
トルクリミッター作動判定部84は、回転検出部89から取得するハンドル回転信号が出力されるタイミング(時刻)について、ストレインゲージ7の出力状態と比較する。トルクリミッター作動判定部84は、ハンドル回転信号が停止信号から再回転を示す回転再開信号との出力タイミングと、トルク値変換部85から取得するトルク値が設定トルク値(あるいは設定トルク値に対して許容できる許容範囲内)から急激に低下するトルク値を出力するタイミング(図5のa点―b点)と一致するか否かを判定する。一致すれば、締め付け完了信号を発信部86に出力する。一致しなければ、さらに締付作業を続行あるいは警告を発する。
上記した各実施形態は、トルク工具としてトルクレンチを例にして説明したが、トルクドライバーに適用しても良い。また、発信部86は無線送信であっても、有線による送信であっても良い。
1 トルクレンチ
2 ハンドル部
21 支軸
3 ヘッド部
31 ヘッド本体部 33 ロッド部
4 トルクリミッター
41 バネシート 42 トルク値設定バネ
43 調整ネジ軸 44 ナット部材 45 トグル
5 ソケット
6 締結部材
7 ストレインゲージ
8 データ取得部
80 CPU 81 回路基板 82 加速度センサー
83 外装ケース 84 トルクリミッター作動判定部
85 トルク値変換部 86 発信部 87 衝撃検出部
88 ジャイロセンサー 89 回転検出部

Claims (6)

  1. 締結部材に対する締付トルク値が設定トルク値に達すると、トルクリミッターの機械的作動により、前記締結部材への締付力の伝達を断つトルク工具であって、
    前記締結部材に対する締付力を検出する締付力検出センサーと、
    前記締付力検出センサーの検出信号を締付トルク値に変換するトルク値変換部と、
    トルク工具が受ける衝撃を検出する衝撃検出センサーと、
    前記衝撃検出センサーで検出した衝撃が前記トルクリミッターの作動に伴って発生する衝撃と同レベルの場合に衝撃有信号を出力する衝撃検出部と、
    前記衝撃有信号の取得時における前記トルク値変換部で変換されたトルク値が前記設定トルク値に対して所定の範囲内に存在するか否かを判定し、存在するとトルクリミッター作動確認信号を出力するトルクリミッター作動判定部と、
    前記トルクリミッター作動確認信号を取得すると、前記トルクリミッター作動確認信号を取得したときの前記トルク値変換部で変換した締付トルク値を有線又は無線で送信する送信部と、
    を有するトルク工具。
  2. 締結部材に対する締付トルク値が設定トルク値に達すると、トルクリミッターの機械的作動により、前記締結部材への締付力の伝達を断つトルク工具であって、
    前記締結部材に対する締付力を検出する締付力検出センサーと、
    前記締付力検出センサーの検出信号を締付トルク値に変換するトルク値変換部と、
    前記締結部材の締め付け動作に伴うトルク工具の回転を検出する回転検出センサーと、
    前記回転検出センサーで検出した回転の停止と再回転の状態が前記トルクリミッターの作動に伴って発生する回転状態と同じ挙動の場合に回転信号を出力する回転検出部と、
    前記回転信号の取得時における前記トルク値変換部で変換されたトルク値が前記設定トルク値に対して所定の範囲内に存在するか否かを判定し、存在するとトルクリミッター作動確認信号を出力するトルクリミッター作動判定部と、
    前記トルクリミッター作動確認信号を取得すると、前記トルクリミッター作動確認信号を取得したときの前記トルク値変換部で変換した締付トルク値を有線又は無線で送信する送信部と、
    を有するトルク工具。
  3. 前記衝撃検出センサーは、加速度センサーであることを特徴とする請求項に記載のトルク工具。
  4. 前記回転検出センサーは、ジャイロセンサーであることを特徴とする請求項に記載のトルク工具。
  5. 前記トルクリミッターは、トグル式のトルクリミッターであることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のトルク工具。
  6. 前記トルク工具は、トルクレンチであることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のトルク工具。
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