JP6419459B2 - ラップマシンのフィルム保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロールベールにフィルムを巻き付けるラップマシンに関するものであり、より詳しくは、フィルムロールを保持するフィルム保持装置に特徴を有するラップマシンに関するものである。
一般的に、ラップマシンは、円筒状のロールベールを回転させながら、その表面にフィルムを巻き付けるように構成されるが、このようなフィルムを保持するフィルム保持装置としては、次のようなタイプのものが使用されている。
まず、第一のタイプのものは、フィルムを巻き付けたロール(以下「フィルムロール」と称する)を挿入棒に挿入させて保持させるようにしたものである(特許文献1)。このタイプのフィルム保持装置は、図8に示すように、フィルムロールを上下方向に貫通する挿入棒101を有してなるもので、その挿入棒101を下端部分を中心に横に倒すことで、梱包箱に入ったまま重いフィルムロールを腰の高さ位置で挿入させ、その後、起立させて固定できるようにしたものである。
第二のタイプのものは、挿入棒を有しないタイプのものであって、図9に示すように、フィルムロールのフィルム筒を上端支持部102と下端支持部103で上下方向から挟み込むようにしたものである。
また、第三のタイプのものは、図10に示すように、フィルムロールの下方部分にのみ挿入棒104を設けたものであって、ブラケットごと約45度ほど傾けた状態で中案内環105を有する挿入棒104に挿入させ、その後、フィルムロールを起立させて、上端支持部106で上端を保持させるようにしたものである。
特開2012−231749号公報 特開平03−201909号公報 実開平05−068241号公報
ところで、これらの従来のタイプのフィルム保持装置では、次のような問題があった。
まず、第一のタイプのものは、梱包箱に入った状態でフィルムロールを挿入させることができるというメリットがあるが、このタイプのものでは、フィルムロールの上端側が固定されていないため、回転時にフィルムロールが挿入棒の軸方向に揺れを生じてしまうという問題があった。このため、従来では、挿入棒方向の揺れを防止するためのリング状のストッパー101Sを上端部分に取り付けるようにしていたが、このストッパー101Sを装着するのが煩わしいばかりでなく、往々にしてストッパー101Sの付け忘れや紛失などを生じてしまう場合があった。さらには、挿入棒を傾倒させる場合、挿入棒が長いため、横倒しした挿入棒の長さ分だけ後方に下がってフィルムロールを挿入しなければならず、大幅な前後の動きが必要になっていた。
また、第二のタイプのものは、フィルムロールの上端および下端を固定しているため、第一のタイプのようにフィルムの繰り出し時に上下方向の揺れを生じることがないが、挿入棒が存在しないため、重いフィルムロールを梱包箱から取り出して、無理な体勢でフィルム保持装置に装着しなければならず、きつい労働を強いることになる。また、フィルムロールを梱包箱から取り出す際には、粘着しているフィルムを手で持つ必要があるため、フィルムから手を離す際に、その粘着によってフィルムが浮き上がってしまい、そこに隙間を生じて空気やゴミなどにより粘着力を低下させてしまうといった問題があった。
さらに、第三のタイプのものは、梱包箱に入ったまま挿入棒にフィルムロールを挿入させることができるものの、ブラケットごと45度傾斜させる構造になっており、フィルムロールを斜め45度の方向から挿入しなければならない。しかるに、この角度で梱包箱に入れたままフィルムロールを挿入しようとすると、梱包箱からフィルムロールが滑り落ちてしまう可能性があり、手でフィルムロールを持たざるを得なかった。さらには、この第三のタイプのものは、挿入棒の先端部分にフィルム筒に内接する中案内環105を設けるようにしているため、フィルム筒が湿気などで膨張したり、地面に置いた際の衝撃で変形してしまったりした場合は、中案内環105がフィルム筒に当たってしまい、フィルムロールを挿入することができなくなるといった問題があった。また、このタイプのものは、ブラケットごと挿入棒を傾倒させる構造になっているため、フィルムロールを挿入して固定する際に、ブラケットごと下からフィルムロールを持ち上げなければならなかった。
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、フィルムロールの装着時に梱包箱に入れたまま装着できるようにするとともに、フィルム筒が変形した場合であってもフィルムロールを簡単に装着できるようにしたフィルム保持装置を提供することを目的とするものである。
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、中空状のフィルム筒を有するフィルムロールを保持し、当該フィルムロールを回転させながらフィルムを繰り出してロールベールに巻き付けるようにしたフィルム保持装置において、フィルムロールよりも短く構成され、前記フィルム筒に内接しないように挿入される挿入棒と、当該挿入棒が垂直となった状態を0度とした場合、当該垂直棒を70度〜80度の範囲内で傾倒させる傾倒部と、前記挿入棒に挿入されたフィルム筒の下端縁部を支持する下端支持部と、上下方向にスライドするスライド棒の先端に設けられ、前記下端支持部で支持されたフィルム筒の上端縁部を支持する上端支持部と、を備えるように構成したものである。
このように構成すれば、挿入棒を大きく傾倒させることができるため、梱包箱に入れたままフィルムロールを挿入棒に挿入させることができる。また、この挿入棒がフィルムロールより短く構成されているため、従来のようにフィルムロールの長さ分以上後方に下がってから挿入するといった前後の動きが不要になり、挿入動作を迅速に行わせることができるようになる。
また、このような発明において、前記下端縁部および上端支持部を、フィルム筒の内側縁部に当接する円錐台状に設けるようにする。
このように構成すれば、フィルムロールを挿入する際、フィルム筒が膨張したり変形した場合であっても簡単にフィルムロールを挿入させることができるようになる。
さらに、前記下端支持部の取り付け位置を変更可能に構成し、また、前記上端支持部の取り付け位置を変更可能に構成する。
このように構成すれば、種々の長さのフィルムロールに対応させることができ、また、下端支持部や上端支持部の位置を変更することで下端や上端を固定することができるため、フィルムロールの軸方向の揺れを防止することができるようになる。
本発明によれば、梱包箱に入れたままフィルムロールを挿入棒に挿入させることができる。また、この挿入棒がフィルムロールより短く構成されているため、従来のようにフィルムロールの長さ分以上後方に下がってから挿入するといった前後の動きが不要になり、挿入動作を迅速に行わせることができるようになる。
本発明の一実施の形態を示すラップマシンの全体概略図 同形態における切断保持手段の概要を示す図 同形態における切断保持手段の概要を示す図 同形態におけるフィルム保持装置の全体図 同形態における挿入棒や下端支持部の近傍を示す図 同形態における挿入棒を傾倒させた状態を示す図 同形態における下端支持部や上端支持部を付け替えた状態を示す図 従来例におけるフィルム保持装置 従来例におけるフィルム保持装置 従来例におけるフィルム保持装置
以下、本発明の一実施の形態におけるラップマシン1について図面を参照して説明する。
この実施の形態におけるラップマシン1は、牧草を円筒状に形成したロールベール9を回転させながら薄いフィルムを巻き付けられるようにしたものであって、図1に示すように、ロールベール9を回転させる回転機構2と、その回転機構2によって回転するロールベール9の表面にフィルムを巻き付けるラッピング機構3などを備えて構成されている。そして、特徴的に、そのラッピング機構3を構成するフィルム保持装置6として、フィルムロール8の下端部分に挿入される挿入棒61を傾倒させてフィルムロール8を差し込み、そのフィルムロール8を下端支持部65に当接させた状態で起立させ、上端部分を上端支持部66で押さえ付けるように保持できるようにしたものである。以下、本実施の形態におけるラップマシン1の構成について詳細に説明する。
まず、このラップマシン1の回転機構2は、図1に示すように、前後平行に設けられたローラー21と、そのローラー21に掛け渡されたベルト22を回転させることでロールベールを自転させるようにしたものであって、フィルムロール8をロールベール9の回りを回転させることによってロールベール9の表面にフィルムを巻き付けられるようにしたものである。ここでは、ロールベール9を水平方向に沿って回転させるようにしているが、ラッピング機構3を固定しておき、ロールベール9を地面に起立する方向にも回転させてフィルムを巻き付けるようにしてもよい。
このラッピング機構3は、ターンテーブル20の外周を公転しながらロールベール9にフィルムを巻き付けられるようにしたものであって、フィルム保持装置6からフィルムを繰り出し、そのフィルムを第一ローラー41と第二ローラー42とでストレッチさせながらロールベール9に巻き付けられるようにしたものである。ここで、ロールベール9にフィルムを巻き付ける際、ターンテーブル20の側部に設けられた保持部55(図3など参照)にフィルムの一端を挟み込ませておき、その状態で回転フレーム23を回転させるようにする。この回転フレーム23は、ターンテーブル20の下方で円形状に構成されるものであって、内接する図示しない回転部材を回転させることによって、フィルム保持装置6を公転させるようにしている。
この切断保持手段50は、図2や図3に示すように、フィルムを上下から束ねてからカッター57(図3参照)に当接させて、そのカッター57を刃渡方向にスライドさせて切断できるようにしたものであって、切断時にフィルムを保持して次ぎのラッピング時に備えられるようにしたものである。具体的には、この切断保持手段50は、図2に示すように、ターンテーブル20と、このターンテーブル20に傾倒可能に取り付けられたグリップロッド51や下部リンク52と、この下部リンク52およびグリップロッド51に連結された中間リンク53から成る四節回転リンク機構で構成されており、このグリップロッド51を傾倒させることによってグリップロッド51と中間リンク53の間にフィルムを挟み込んでフィルムを上下から束ねられるようにしたものである。また、このグリップロッド51の先端には、グリップロッド51の傾倒に伴って回転中心側に近づく上辺当接部材54が設けられており、この上辺当接部材54とフィルム保持装置6側への引っ張りによって上下からフィルムを束ねられるようにしている。保持部55は、図3に示すように、束ねられたフィルムをV字状の板材50vとグリップロッド51との間に挟み込んで保持できるようにしたもので、バネ56による押圧力によってフィルムを保持できるようにしている。一方、カッター57は、束ねられたフィルムを当接させるとともに、その刃を刃渡方向にスライドさせるようになっている。この刃をスライドさせる場合、グリップロッド51から水平方向に突出するピン58をカッター57の湾曲部59に当接させ、バネの押圧力に抗して、カッター57を水平方向にスライドさせるようにしている。
このように構成されたラップマシン1において、フィルムロール8を保持するフィルム保持装置6は次のように構成される。
このフィルム保持装置6は、梱包箱に入ったままフィルムロール8を装着できるようにするとともに、装着時に人間の前後方向の動きを最小限にとどめ、また、装着後のフィルム繰り出し時に、上下方向(軸方向)へ揺れを生じさせないようにしたものであって、フィルムロール8を挿入する挿入棒61と、その挿入棒61を傾倒させる傾倒部64と、フィルムロール8の下端および上端を支持する下端支持部65や上端支持部66などを備えて構成されている。
この挿入棒61は、フィルムロール8の芯材であるフィルム筒81に挿入させることによって装着時のガイドとして機能するものであって、軸方向の長さがフィルムロール8の1/3〜1/5程度の長さ、外径がフィルム筒81の内径の1/3〜1/5程度の金属部材で構成されている。そして、このような長さにすることにより、フィルムロール8の挿入時に前後方向への人間の動きを最小限に抑えるとともに、外径を細くし、また、その外周に従来のような中案内環などを設けないようにすることで、フィルム筒81が水で膨張したり落下時の衝撃で変形したりした場合であっても容易に挿入できるようにしている。
この挿入棒61は、図4や図5に示すように、ストレッチアーム31から横方向に突出するブラケット32に傾倒部64を構成するヒンジ36で回動可能に取り付けられており、そのヒンジ36を中心として鉛直方向から70度〜80度の範囲内で傾倒できるようになっている。このブラケット32は、図5に示すように、水平方向の水平プレート32aと、起立方向の側面起立プレート32bや前面起立プレート32cとを有するように構成されており、水平プレート32aに、挿入棒61を起立させた際に外周部分を当接させるような切欠部33を設けるとともに、側面起立プレート32b側にも挿入棒61を傾倒させた際に外周部分を当接させる切欠部34を設けている。そして、挿入棒61を傾倒させる際に、この側面起立プレート32bの切欠部34に当接させることによって傾倒角度を70度〜80度の範囲にできるようにしている。このとき、この挿入棒61が短く構成されているため、側面起立プレート32bの切欠部34だけで傾動時にかかる挿入棒61からの負荷を支えることができるようになる。なお、この傾倒角度については、水平状態に近くし過ぎると、中案内環などを有していないために、図6の下図に示すように、挿入棒61とフィルム筒81との隙間によってフィルムロール8が傾いてしまい、フィルムロール8が落下してしまう可能性がある。このため、傾倒角度として70度〜80度の範囲としておく。この範囲に角度を制限しておくと、挿入棒61とフィルム筒81との隙間によってフィルムロール8が傾いたとしてもフィルムロール8が落下するようなことがなくなり、また、挿入棒61が撓んだとしてもフィルムロール8が落下してしまう可能性が少なくなる。一方、このブラケット32の前方側の前面起立プレート32cには、挿入棒61を起立状態に固定するための孔部35(図5)が設けられており、起立状態でこの孔部35と挿入棒61の下端部分に設けられた孔(図示せず)とを一致させてピンP(図4参照)を差し込むことで起立状態を固定できるようにしている。
また、この挿入棒61の下方側には、フィルムロール8の下端部分を保持するための下端支持部65が設けられる。この下端支持部65は、フィルム筒81の内側縁部に当接するような円錐台状に構成されるもので、これによって挿入棒61とフィルムロール8の軸心を一致させるようにしている。この下端支持部65は、挿入棒61に部分的に設けられた孔部63d、63uにピン65pを差し込むことで位置を選択できるようになっており、例えば、750mmの幅のフィルムロール8を取り付ける場合は、下方の孔部63dにピン65pを差し込んで下端支持部65を取り付け、一方、500mm幅のフィルムロール8を取り付ける場合は、上方側の孔部63uにピン65pを差し込んで下端支持部65を取り付けるようにする。この下端支持部65は、挿入棒61に対して若干の隙間を有するように挿入されており、ピン65p上で回転できるようになっている。
一方、フィルムロール8の上端部分を保持する上端支持部66は、図4に示すように、フィルム筒81の内側縁部に当接するような下向きの円錐台状に構成されており、昇降機構7を介して上下方向に昇降させることで、フィルムロール8を上から押さえ付けられるようにしている。なお、この上端支持部66についても、スライド棒75に対して若干の隙間を有するように取り付けられており、スライド棒75の下端部分に設けられたフランジ状の部材上で回転できるようになっている。
この上端支持部66を昇降させる昇降機構7は、ストレッチアーム31に設けられたレバー71を操作することで、スライド棒75を上下方向にスライドさせ、これによって上端支持部66を昇降させられるようになっている。より具体的には、このスライド棒75は、ストレッチアーム31から横方向に伸びるブラケット37の先端部分の穴部38に挿入されており、その下側にバネ76を取り付けて上端支持部66を下方に押さえつけられるようになっている。このバネ76は、スライド棒75の下方に設けられた孔部に挿入されるピン75pとブラケット37との間に跨って設けられ、常時下方に向かって押圧力を付与できるようになっている。一方、このスライド棒75の上方には、上側リンク部材72が傾動可能に取り付けられており、この上側リンク部材72をブラケット37の支点73を中心に傾動させることでスライド棒75を上下方向にスライドさせられるようになっている。この上側リンク部材72の反対側は、レバー71から鉛直方向に伸びる側方リンク部材74に回動可能に連結されており、レバー71を下方側に操作させることで側方リンク部材74を下げ、これによって上側リンク部材72を傾動させてスライド棒75を上昇させる。このとき、スライド棒75は、バネ圧に抗して上昇し、これによって上端支持部66を上昇させる。一方、レバー71を上方に操作した場合は、側方リンク部材74が上がり、これによって上側リンク部材72が傾動してスライド棒75が下降する。そして、この下降によって上端支持部66をフィルム筒81に当接させてフィルムロール8を保持させる。
次に、このように構成されたフィルム保持装置6にフィルムロール8を取り付ける際の動作について説明する。
まず、使用に際して、フィルムロール8の長さに対応した位置に下端支持部65や上端支持部66を取り付ける。このとき、750mmのフィルムロール8を使用する場合は、挿入棒61の下方の孔部63dにピン65pを差し込んで下端支持部65を位置させる。また、上端支持部66については、スライド棒75のバネ76の下端側に設けられていた固定用のピン75pを抜くとともに、スライド棒75を上側にスライドさせ、上側リンク部材72との連結部分を下側の孔部77dに付け替える。一方、500mmのフィルムロール8を使用する場合は、図7に示すように、挿入棒61の上方の孔部63uにピン65pを差し込んで下端支持部65を上方に位置させる。また、上端支持部66については、スライド棒75を下方にスライドさせ、スライド棒75の中央近傍の孔部75uにピン75pを付け替えてバネ76を固定するとともに、上側リンク部材72との連結部分を上側の孔部77uに付け替える。
このようにフィルムロール8の長さに設定した状態で、フィルムロール8をフィルム保持装置6に取り付ける場合、前面起立プレート32cに設けられたピンPを抜き、挿入棒61を傾倒させる(図5の状態)。すると、その挿入棒61はヒンジ36を中心として傾倒し、水平プレート32aと側面起立プレート32bの切欠部34に当接して70度〜80度の範囲内で傾倒する。
また、これとともに、上端支持部66を上昇させるべく、図4などに示すように、レバー71を下方に操作する。するとそのレバー71の操作に伴って、側方リンク部材74が下がり、上側リンク部材72が傾倒してスライド棒75が上昇して上端支持部66を上昇させることができる。
そして、この状態でフィルムロール8を装着する。フィルムロール8を装着する場合は、梱包箱に入ったまま、フィルム筒81を挿入棒61に挿入させる。このとき、挿入棒61とフィルム筒81との間には隙間が存在するため、フィルムロール8が傾いた状態となるが、挿入棒61の角度を80度以下としておくと、図6の上図に示すように、フィルムロール8が挿入棒61の先端から滑り落ちるようなことがなくなる。
そして、このようにフィルムロール8を挿入棒61に挿入させた状態で、挿入棒61を起立させる。このとき、挿入棒61の起立と同時に梱包箱を抜くようにすると、フィルムロール8の表面を手で触ることがなくなる。そして、挿入棒61を起立させた状態で、前面起立プレート32cに設けられた孔部35にピンPを差し込み、起立状態に固定させる。すると、フィルムロール8は、円錐台状に構成された下端支持部65によって挿入棒61の軸芯に沿って起立し、上端支持部66を下降させた際に、フィルム筒81に上端支持部66を当接させることが可能となり、フィルム筒81の内部では何にも接触するものがなくなる。次に、上端支持部66を下降させる際は、レバー71を上方に操作し、側方リンク部材74を上昇させて上側リンク部材72を逆方向に傾倒させる。そして、この上側リンク部材72の傾倒に伴ってスライド棒75を下降させ、上端支持部66をフィルム筒81の縁部に当接させる。
そして、このように保持されたフィルムロール8からフィルムを引き出し、第一ローラー41と第二ローラー42の間にフィルムを通してストレッチ可能な状態にし、ターンテーブル20の側部に設けられた保持部55にフィルムを保持させて、フィルムを巻き付け可能な状態とする。
このように上記実施の形態によれば、中空状のフィルム筒81を有するフィルムロール8を回転させながらフィルムを繰り出してロールベールに巻き付けるようにしたフィルム保持装置6において、フィルムロール8よりも短く構成され、前記フィルム筒81に内接しないように挿入される挿入棒61と、当該挿入棒61が垂直となった状態を0度とした場合、当該挿入棒61を70度〜80度の傾動角度で傾倒させる傾倒部64と、前記挿入棒61に挿入されたフィルム筒81の下端縁部を支持する下端支持部65と、上下方向にスライドするスライド棒75の先端に設けられ、前記当該下端支持部65で支持されたフィルム筒81の上端縁部を支持する上端支持部66とを備えるように構成したので、梱包箱に入れたままフィルムロール8を挿入棒61に挿入させることができる。また、この挿入棒61がフィルムロール8より短く構成されているため、従来のようにフィルムロール8の長さ分以上後方に下がってから挿入するといった前後の動きが不要になり、挿入動作を迅速に行わせることができるようになる。
また、前記下端縁部65および上端支持部66を、フィルム筒81の内側縁部に当接する円錐台状に設けたので、フィルム筒81が膨張したり変形した場合であっても容易にフィルムロール8を挿入させることができるようになる。
さらに、前記下端支持部65の取り付け位置を変更可能に構成し、また、前記上端支持部66の取り付け位置を変更可能に構成したので、種々の長さのフィルムロール8に対応させることができ、また、下端支持部65や上端支持部66の位置を変更することで下端や上端を固定することができるため、フィルムロール8の軸方向の揺れを防止することができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、挿入棒61の長さとしてフィルムロール8の1/3〜1/5の長さにしたが、装着時に人間の前後方向の動きに対する支障をきたさない範囲内であれば、これよりも短くしたり長くしてもよい。
また、上記実施の形態では、フィルム筒81の内部には挿入棒61のみが存在するようにしてフィルムロール8を挿入しやすくしたが、フィルム筒81の内径と挿入棒61との間に、フィルム筒81の変形によっても接触しないような状態にしておけば、フィルム筒81との隙間を小さくするようにしてもよい。
1・・・ラップマシン
2・・・回転機構
20・・・ターンテーブル
21・・・ローラー
22・・・ベルト
23・・・回転フレーム
3・・・ラッピング機構
31・・・ストレッチアーム
32・・・ブラケット
32a・・・水平プレート
32b・・・側面起立プレート
32c・・・前面起立プレート
33、34・・・切欠部
35・・・孔部
36・・・ヒンジ
37・・・ブラケット
38・・・穴部
41・・・第一ローラー
42・・・第二ローラー
50・・・切断保持手段
51・・・グリップロッド
52・・・下部リンク
53・・・中間リンク
54・・・上辺当接部材
55・・・保持部
56・・・バネ
57・・・カッター
58・・・ピン
59・・・湾曲部
6・・・フィルム保持装置
61・・・挿入棒
62・・・孔部
63d、63u・・・孔部
64・・・傾倒部
65・・・下端支持部
65p・・・ピン
66・・・上端支持部
7・・・昇降機構
71・・・レバー
72・・・上側リンク部材
73・・・支点
74・・・側方リンク部材
75・・・スライド棒
75p・・・ピン
76・・・バネ
77d、77u・・・孔部
8・・・フィルムロール
81・・・フィルム筒
9・・・ロールベール
P・・・ピン

Claims (4)

  1. 中空状のフィルム筒を有するフィルムロールを保持し、当該フィルムロールを回転させながらフィルムを繰り出してロールベールに巻き付けるようにしたフィルム保持装置において、
    フィルムロールよりも短く構成され、前記フィルム筒に内接しないように挿入される挿入棒と、
    当該挿入棒が垂直となった状態を0度とした場合、当該垂直棒を70度〜80度の範囲内で傾倒させる傾倒部と、
    前記挿入棒に挿入されたフィルム筒の下端縁部を支持する下端支持部と、
    上下方向にスライドするスライド棒の先端に設けられ、前記下端支持部で支持されたフィルム筒の上端縁部を支持する上端支持部と、
    を備えるようにしたことを特徴とするフィルム保持装置。
  2. 前記下端縁部および上端支持部が、フィルム筒の内側縁部に当接する円錐台状に設けられたものである請求項1に記載のフィルム保持装置。
  3. 前記下端支持部の取り付け位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のフィルム保持装置。
  4. 前記上端支持部の取り付け位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のフィルム保持装置。
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