JP6418545B2 - クランクシャフトミラーのワークレスト装置 - Google Patents
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一対のレストアーム104,105の対向面の略中央部に形成された半円形状の切欠部には複数のレストパッド107が装着され、これらレストパッド107により、クランクシャフト108のジャーナル部108aを求心してクランプすることができるようになっている。
ここで、一対のレストアーム104,105の先端側にはそれらレストアーム104,105を閉合状態にロックするレストロック機構109が配されており、クランクシャフト108の加工時にそれらレストアーム104,105が開かないようにしている。
このため、所望の加工精度を確保することができないという問題点がある。特に、クランクシャフト108のような長尺物が加工対象物である場合、かかる問題点が顕著に現れることになる。
クランクシャフトの加工時にそのクランクシャフトのジャーナル部を一対のレストアームでクランプして支持するようにしたクランクシャフトミラーのワークレスト装置において、
前記一対のレストアームは、それぞれの上部がレストアーム支軸によって支持され、
各支軸を支点にクランクシャフトを挟んで左右方向に回動されて相互に開閉自在で自重により閉方向に付勢され、かつ、前記レストアームの外側部に、該レストアームに重みを付加するための調整錘が着脱可能に取り付けられることを特徴とするものである(第1発明)。
図1に示されるクランクシャフトミラー1は、ワーク固定式インターナルタイプのクランクシャフトミラーであり、ベッド2上に互いに対向するように設置される2基のワークヘッド3間に設置される2基のカッタユニット4を備えている。
各カッタユニット4は、ベッド2の長手方向(Z軸方向)に移動自在なサドル5を備えるとともに、このサドル5上にZ軸と直交するY軸方向(奥行方向)へ移動自在なスライド6を備えている。
スライド6には、一端部が支軸7に支承されるとともに、他端部がスライド6上に設置された揺動機構8により上下方向(X軸方向)に揺動されるスイングヘッド9が装着されている。このスイングヘッド9内には、カッタドラムモータ10により回転されるカッタドラム11が設けられ、カッタドラム11には、カッタアダプタ12を介してカッタ13が取り付けられている。
次に、ワークレスト装置20の詳細構造について、図3〜図6を参照しつつ説明する。ここで、図3にはワークレスト装置の正面図が、図4には同ワークレスト装置の要部拡大図がそれぞれ示されている。また、図5には同ワークレスト装置におけるパッド装置の内部構造を示す正面図が、図6には同パッド装置の側面図がそれぞれ示されている。
図5に示されるように、パッド装置31は、クランクシャフト15のジャーナル部15aに当接されるレストパッド32と、このレストパッド32を支持するパッド支持部材33とを備えている。
レストパッド32は、ワーク中心Owに向かって延びる縦棒部32aに対してTの字形状を呈するように横棒部32bが一体的に設けられてなり、縦棒部32aの先端面をジャーナル部15aの周面に当接可能に構成されている。
パッド支持部材33は、ワーク中心Owに向かって開口された切欠凹部34aを有する比較的厚肉の板状部材からなるケーシング本体34を備えている。
ケーシング本体34におけるワーク中心Ow側に向けた開口側端面には、一対の押え蓋35がボルト36の締結によって固定されている。押え蓋35は、ケーシング本体34への取付側部分に内向きに臨ませた第1内側面35aを有するとともに、この第1内側面35aからワーク中心Ow側に向かって段差部35bを経て内向き突出した部分に内向きに臨ませた第2内側面35cを有している。
パッド支持部材33とレストパッド32との間には、粘弾性体37(37a〜37d)が組み込まれており、レストパッド32が粘弾性体37を介してパッド支持部材33に支持されるようになっている。より具体的に説明すると、ケーシング本体34とレストパッド32とにおいて、切欠凹部34aの奥面と横棒部32bとの間に粘弾性体37aが配設されるとともに、切欠凹部34aの内側面と横棒部32bとの間に粘弾性体37bが配設されている。また、一対の押え蓋35とレストパッド32とにおいて、第1内側面35aと縦棒部32aとの間に粘弾性体37cが配設されている。さらに、図6に示されるように、ケーシング本体34と一対の押え蓋35とには、それらを両側から覆うようにカバー部材38が装着されており、これらカバー部材38とレストパッド32との間にも粘弾性体37dが配設されている。
上記のレストアーム26,27によるクランプ動作においては、ジャーナル部15aがそれらレストアーム26,27の自重による閉方向の付勢力によってクランプされるので、偏心しているジャーナル部15aの中心をワーク中心線Sw上に強制的に一致させるような芯出しは行われず、レストアーム26,27からクランクシャフト15に対してクランクシャフト15を変形させるような強い力が作用することはなく、適度なクランプ力でジャーナル部15aを支持ことができる。
本実施形態のワークレスト装置によれば、一対のレストアーム26,27が相互に開閉自在で自重により閉方向に付勢されるとともに、一対のレストアーム26,27でクランクシャフト15のジャーナル部15aをクランプして支持する際にそのジャーナル部15aとの間に粘弾性体37が介在されるので、クランクシャフト15を変形させることなく適度なクランプ力で支持することができるとともに、切削加工時のびびり振動を抑制することができ、従来は必要とされたレストロック機構109(図8参照)を省略できて構造の簡易化を図ることができる。
このパッド装置31Aは、クランクシャフト15のジャーナル部15aの周面に沿う円弧状当接面81aを有するレストパッド81と、このレストパッド81を支持するパッド支持部材82とを備え、レストパッド81の円弧状当接面81aに粘弾性体83をジャーナル部15aとの間に介在するように貼り付けて構成されている。このパッド装置31Aによれば、極めて簡易な構成でびびり振動の減衰効果を得ることができる。
20 ワークレスト装置
24,25 レストアーム支軸
26,27 レストアーム
29 調整錘
31 パッド装置
32 レストパッド
33 パッド支持部材
37 粘弾性体
Claims (3)
- クランクシャフトの加工時にそのクランクシャフトのジャーナル部を一対のレストアームでクランプして支持するようにしたクランクシャフトミラーのワークレスト装置において、
前記一対のレストアームは、それぞれの上部がレストアーム支軸によって支持され、
各支軸を支点にクランクシャフトを挟んで左右方向に回動されて相互に開閉自在で自重により閉方向に付勢され、かつ、前記レストアームの外側部に、該レストアームに重みを付加するための調整錘が着脱可能に取り付けられることを特徴とするクランクシャフトミラーのワークレスト装置。 - 前記一対のレストアームでクランクシャフトのジャーナル部をクランプして支持する際にそのジャーナル部との間に粘弾性体が介在されるようにした請求項1に記載のクランクシャフトミラーのワークレスト装置。
- 前記レストアームには、該レストアームによるクランプ動作の際にクランクシャフトのジャーナル部を求心方向に押圧する複数のパッド装置が装着され、該パッド装置は、クランクシャフトのジャーナル部に当接されるレストパッドを、前記粘弾性体を介してパッド支持部材に支持させてなるものである請求項2に記載のクランクシャフトミラーのワークレスト装置。
Priority Applications (1)
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JP2014121107A JP6418545B2 (ja) | 2014-06-12 | 2014-06-12 | クランクシャフトミラーのワークレスト装置 |
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JP2014121107A JP6418545B2 (ja) | 2014-06-12 | 2014-06-12 | クランクシャフトミラーのワークレスト装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2016000440A JP2016000440A (ja) | 2016-01-07 |
JP6418545B2 true JP6418545B2 (ja) | 2018-11-07 |
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Family Applications (1)
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