JP6418533B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
従来、複数の発光ユニットを有するマルチユニット構造の有機エレクトロルミネッセンス素子が知られている。
例えば、特許文献1に記載の有機EL素子は、有機EL発光を呈する複数の発光ユニットが直列に接続されてなり、前記複数の発光ユニットの発光面の一部又は全部が重ねられて発光面を形成している。そして、前記複数の発光ユニットは、少なくとも2色以上の異なる発光色を呈する発光ユニットを有し、少なくとも一つの色を呈する前記発光ユニットを多段に形成し、前記発光面から前記異なる発光色を合成した所望の混色を得ている。
また特許文献2に記載の有機電界発光素子は、積層された複数の有機発光層を備えた少なくとも1つの第1発光ユニットと、単層構造の有機発光層を備えた少なくとも1つの第2発光ユニットとを備えている。そして、前記各発光ユニットが、当該各発光ユニットに電荷を供給するための接続層を介して積層された状態で、陽極と陰極との間に狭持されている。
日本国特許出願公開番号特開2005−183213 日本国特許出願公開番号特開2006−324016
有機エレクトロルミネッセンス素子においては、経時的に発光色が変化しにくいことが重要である。発光色が変化すると、目的とする発光を得ることができなくなり、発光不良となる可能性がある。発光色は、光の色や強度によって人間が感じる個々の光の特質であり、色度として数値化することができる。そのため、有機エレクトロルミネッセンス素子を長寿命化させるためには、色度ができるだけ変化しないように設計することが求められる。
しかしながら、従来の有機エレクトロルミネッセンス素子では使用により発光色のずれが生じ、複数の発光層を用いるものにおいては、発光層ごとに発光色のずれの度合が異なることとなって、色のバランスが崩れやすくなる。そのため、発光色の変化しにくい有機エレクトロルミネッセンス素子を作製することは容易ではない。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、色度の経時変化を小さくすることができ、色ズレを抑制することができる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを目的とする。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、
光透過性電極と、光反射性電極と、前記光透過性電極と前記光反射性電極との間に設けられた三つのみからなる発光ユニットと、隣り合う前記発光ユニットの間に設けられた中間層と、を備えたマルチユニット構造の有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記三つのみからなる発光ユニットは、厚み方向に重なり、
前記中間層は、隣接する前記各発光ユニットに電荷を注入する機能を有し、
前記三つのみからなる発光ユニットのうちの二つの発光ユニットは、同系色に発光し、かつ相互に輝度寿命の異なる同系色発光ユニットであり、
前記三つのみからなる発光ユニットのうちの残りの一つの発光ユニットは、前記同系色とは異なる色に発光し、かつ輝度寿命が前記二つの同系色発光ユニットのいずれの輝度寿命よりも短い異色発光ユニットであることを特徴とする。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記異色発光ユニットは、青色発光材料を含有する発光層を含むことが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記異色発光ユニットは、蛍光発光材料を含有する発光層を含むことが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記二つの同系色発光ユニットは、積層構造又は組成の異なる発光層を含むことが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記二つの同系色発光ユニットは、リン光発光材料を含有する発光層を含むことが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記二つの同系色発光ユニットは、赤色発光材料及び緑色発光材料の両方を含有する発光層を含むことが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記二つの同系色発光ユニットの発光層に含有される発光材料のうちの少なくとも一つの発光材料が同じであることが好ましい。
前記有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記二つの同系色発光ユニットの発光層に含有される発光材料のうちの少なくとも一つの発光材料が異なっていることが好ましい。
本発明によれば、色度の経時変化を小さくすることができ、色ズレを抑制することができる。
三段マルチユニット構造の有機エレクトロルミネッセンス素子の層構成を示す概略断面図である。 積層構造の異なる発光層を含む二つの同系色発光ユニットの輝度寿命を示すグラフである。 参考例の有機エレクトロルミネッセンス素子の輝度寿命を示すグラフである。 実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の輝度寿命を示すグラフである。 色ズレの経時変化を示すグラフである。 二段マルチユニット構造の有機エレクトロルミネッセンス素子の層構成を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は有機エレクトロルミネッセンス素子(以下「有機EL素子」ともいう。)の実施形態の一例を示す。
有機EL素子は、光透過性電極1と、光反射性電極2と、三つの発光ユニット4とを備えている。光反射性電極2は、光透過性電極1と対をなす電極である。発光ユニット4は、光透過性電極1と光反射性電極2との間に設けられている。発光ユニット4は、一以上の発光層3を有している。発光ユニット4が三つとなることで、発光色を調整して所望の色を作り出すことが容易になる。
発光ユニット4とは、陽極と陰極とで挟んで電圧を印加すれば発光する機能を有する積層構造のことである。以下、この積層構造を「有機EL層」と呼ぶことがある。発光ユニット4を複数有する有機EL素子の構造は、マルチユニット構造と呼ばれている。マルチユニット構造とは、一つの陽極と一つの陰極との間に、厚み方向に重なる複数の発光ユニット4が電気的に直列接続して配置された構造である。図1に示す実施形態の有機EL素子は、三つの発光ユニット4を備えているので、三段マルチユニット構造を有する。以下ではこの有機EL素子を3ユニットマルチ素子ともいう。また、図6に示す参考例の有機EL素子は、二つの発光ユニット4を備えているので、二段マルチユニット構造を有する。以下ではこの有機EL素子を2ユニットマルチ素子ともいう。なお、発光ユニット4が一つの有機EL素子はシングルユニット構造である。
マルチユニット構造の有機EL素子においては、隣り合う発光ユニット4と発光ユニット4との間には、通常、中間層5が設けられる。中間層5は、隣接する各発光ユニット4に電荷を注入する機能を有する層である。中間層5を設けることにより、各発光ユニット4において良好に発光することが可能になる。中間層5は、電極的な機能を発揮し得るもので、電荷発生層とも呼ばれる。中間層5は、陽極側に電子を注入し、陰極側にホール(正孔)を注入する機能を有する。光透過性電極1側が陽極の場合、中間層5は、光透過性電極1側に隣接する発光ユニット4に電子を注入する機能を有する。光反射性電極2が陰極の場合、中間層5は、光反射性電極2側の発光ユニット4にホール(正孔)を注入する機能を有する。図1に示す実施形態においては、隣り合う二つの発光ユニット4の間に中間層5が一つずつ設けられている。
有機EL素子は基板7を備えていてもよい。その場合、光透過性電極1から光反射性電極2までの積層体によって構成される発光積層体は、基板7の表面に形成される。基板7は発光積層体を支持する基材となる。図1に示す実施形態においては、基板7の表面に光透過性電極1が形成されている。この場合、基板7は光透過性を有することが好ましい。それにより光を外部に取り出すことができる。基板7側から光を取り出す構造は、ボトムエミッション構造と呼ばれる。また、有機EL素子は、図1に示す実施形態とは別の構造として、基板7の表面に光反射性電極2が形成されている構造であってもよい。この場合、図1において、図示された基板7を消去して、光反射性電極2の上方に基板7を描画すれば、図1に示す実施形態の変形例として、上記の積層構造が描かれる。光反射性電極2側に基板7を設ける場合、基板7は透明でなくてもよい。光は基板7とは反対側から取り出される。基板7とは反対側から光を取り出す構造は、トップエミッション構造と呼ばれる。有機EL素子は、ボトムエミッション構造であっても、トップエミッション構造であってもよい。ただし、基板7の表面に光透過性電極1を設けるボトムエミッション構造の方が、照明用の発光装置として有利である。
三つの発光ユニット4のうちの二つの発光ユニット4は、同系色発光ユニット4Sであり、残りの一つの発光ユニット4は、異色発光ユニット4Dである。
二つの同系色発光ユニット4Sは、同系色に発光するように構成されている。同系色とは、例えば色相環で隣り合う色や近い位置にある色のことをいうが同色でもよい。具体的には、二つの発光ユニット4の重み平均発光波長の差が20nm未満である場合、これらの発光ユニット4は同系色発光ユニット4Sとなる。
ここで、重み平均発光波長とは、発光波長の強度のスペクトル(発光スペクトル)を測定して得たスペクトル強度の積分を用いて算出される波長であり、下記の式(1)で表される。
Figure 0006418533
上記の式(1)において、λは波長(nm)であり、P(λ)は各波長におけるスペクトル強度を表す。
さらに二つの同系色ユニット4Sは、相互に輝度寿命が異なっている。すなわち、一方の同系色ユニット4Sの輝度寿命は長く、他方の同系色ユニット4Sの輝度寿命は短い。
また異色発光ユニット4Dは、上記の同系色とは異なる色に発光するように構成されている。上記の同系色とは異なる色であればよいので、例えば上記の同系色と色相環で正反対の位置にある色(補色)や正反対の色の隣近辺の色(反対色)等を挙げることができる。具体的には、異色発光ユニット4Dの重み平均発光波長と、二つの同系色発光ユニット4Sの各重み平均発光波長との差が100nm以上であればよい。
さらに異色発光ユニット4Dの輝度寿命は、二つの同系色発光ユニット4Sのいずれの輝度寿命よりも短い。すなわち、異色発光ユニット4Dの輝度寿命は、二つの同系色発光ユニット4Sのうちの輝度寿命の短いものよりもさらに短い。
光反射性電極2に最も近い発光ユニット4及びこれに隣り合う発光ユニット4は、同系色発光ユニット4Sであることが好ましい。同系色発光ユニット4Sは、複数の発光層3を有していても、単層の発光層3を有していてもよい。単層の発光層3には、単一の発光材料が含まれていても、複数の発光材料が含まれていてもよい。図1に示す実施形態においては、同系色発光ユニット4Sは複数の発光層3を有している。光反射性電極2に最も近い同系色発光ユニット4Sは、輝度寿命が長い方でも短い方でもよい。
光透過性電極1に最も近い発光ユニット4は、異色発光ユニット4Dであることが好ましい。異色発光ユニット4Dは、複数の発光層3を有していても、単層の発光層3を有していてもよい。単層の発光層3には、単一の発光材料が含まれていても、複数の発光材料が含まれていてもよい。図1に示す実施形態においては、異色発光ユニット4Dは単層の発光層3を有している。
有機EL素子において、複数の発光層3は、赤色発光層3R、緑色発光層3G、及び、青色発光層3Bを含むことが好ましい。赤緑青(RGB)の三色の発光層3を備えることにより、種々の色を作り出すことができる。特に、これら色を混合することにより白色発光が可能である。有機EL素子では、白色発光により、面状の照明装置を形成することができる。赤色発光層3Rは赤色発光材料を含む発光層3である。緑色発光層3Gは緑色発光材料を含む発光層3である。青色発光層3Bは青色発光材料を含む発光層3である。
青色の発光材料とは、420nm以上500nm未満の波長領域に最も強度が大きいスペクトルを示す発光材料をいう。緑色の発光材料とは、500nm以上590nm未満の波長領域に最も強度が大きいスペクトルを示す発光材料をいう。赤色の発光材料とは、590nm以上700nm未満の波長領域に最も強度が大きいスペクトルを示す発光材料をいう。発光材料は、厳密には、例えば橙色など、赤緑青以外の発光色も存在し得るが、その場合であっても、本明細書では、発光色を三色で区分し、上記の波長領域の色の定義に入る限り、その色を呈するとみなす。
有機EL素子では、二つの同系色発光ユニット4Sは、赤色発光材料及び緑色発光材料の両方を含有する発光層3を含むことが好ましい。このように、同系色ユニット4Sの発光層3が赤色発光材料及び緑色発光材料の両方を含有することで、赤から緑へのエネルギー移動が起こり、より発光効率を高くすることができ、それに伴って寿命も向上させることができる。さらにこの場合、異色発光ユニット4Dが青色発光材料を含有する発光層3を含めば、有機EL素子は赤緑青(RGB)の三色の発光層3を備えることができ、種々の色を作り出すことができる。図1に示す実施形態においては、各同系色発光ユニット4Sは、赤色発光材料を含有する赤色発光層3Rと、緑色発光材料を含有する緑色発光層3Gとを積層して含んでいる。光透過性電極1側に赤色発光層3Rを配置し、光反射性電極2側に緑色発光層3Gを配置しているが、逆でもよい。図示省略しているが、単層の発光層3が赤色発光材料及び緑色発光材料の両方を含有していてもよい。
二つの同系色発光ユニット4Sは、積層構造又は組成の異なる発光層3を含むことが好ましい。例えば、図2は、同系色発光ユニット4Sが赤色発光層3R及び緑色発光層3Gを含む場合において、これらの発光層3を積層する順番を変更して積層構造を異ならせたときの各同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を示すグラフである。横軸は経過時間、縦軸は相対輝度(初期輝度をL、輝度をLとすると、L/Lに相当する)を表す。図2において、「赤色発光層/緑色発光層」は、光取り出し側に赤色発光層3Rを配置し、その反対側に緑色発光層3Gを配置した場合の輝度劣化曲線を示す。逆に、「緑色発光層/赤色発光層」は、光取り出し側に緑色発光層3Gを配置し、その反対側に赤色発光層3Rを配置した場合の輝度劣化曲線を示す。「赤色発光層/緑色発光層」及び「緑色発光層/赤色発光層」のいずれの場合も、初期輝度が同じになるように定電流駆動試験を行った。図2から明らかなように、「赤色発光層/緑色発光層」の方が輝度寿命が長く、「緑色発光層/赤色発光層」の方が輝度寿命が短いことが分かる。このように、積層構造を異ならせることによって、二つの同系色発光ユニット4Sが同一材料で形成されていても、これらの輝度寿命を容易に異ならせることができる。また、発光材料の種類及びドープ濃度など組成を異ならせることによっても、二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を異ならせることができる。
また、二つの同系色発光ユニット4Sの発光層3に含有される発光材料のうちの少なくとも一つの発光材料が同じでもよい。このように、複数の発光材料のうちの一部の発光材料が同じでも、残りの発光材料が異なっていれば、二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を容易に異ならせることができる。また複数の発光材料のうちの全部の発光材料が同じであっても、上記のように積層構造を異ならせれば、二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を容易に異ならせることができる。
また、二つの同系色発光ユニット4Sの発光層3に含有される発光材料のうちの少なくとも一つの発光材料が異なっていればよい。このように、複数の発光材料のうちの一部の発光材料が異なっていれば、二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を容易に異ならせることができる。もちろん、複数の発光材料のうちの全部の発光材料が異なっていれば、二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を容易に異ならせることができる。
また、二つの同系色発光ユニット4Sは、リン光発光材料を含有する発光層3を含むことが好ましい。図1に示す実施形態においては、各同系色発光ユニット4Sは、赤色発光材料を含有する赤色発光層3Rと、緑色発光材料を含有する緑色発光層3Gとを積層して含んでいる。この場合、例えば、赤色発光材料及び緑色発光材料の一方又は両方をリン光発光材料とすれば、有機EL素子の発光効率を向上させることができる。
また有機EL素子では、異色発光ユニット4Dは、青色発光材料を含有する発光層3を含むことが好ましい。この場合、二つの同系色発光ユニット4Sが赤色発光材料及び緑色発光材料を含有する発光層3を含めば、有機EL素子は赤緑青(RGB)の三色の発光層3を備えることができ、種々の色を作り出すことができる。
また異色発光ユニット4Dは、蛍光発光材料を含有する発光層3を含むことが好ましい。この場合、二つの同系色発光ユニット4Sがリン発光材料を含有する発光層3を含めば、異色発光ユニット4Dの輝度寿命を二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命よりも短くしやすい。また蛍光発光材料は、一般的に所望の発光スペクトルと寿命を兼ね備えた実用性の高いものが多いため、有機EL素子において、良好な発光色を有する白色発光が実現可能となる。
図1に示す有機EL素子においては、赤色発光層3Rを二つの同系色発光ユニット4Sに分けて配置させている。そのため、各同系色発光ユニット4S内においては赤色発光層3Rの厚みを薄くすることが可能である。ここで、複数の発光層3を有する有機EL素子においては、二つ以上の発光層3が直接積層する構造が形成され得る。その場合、短波長の発光材料の発光層3と長波長の発光材料の発光層3とが隣接すると、短波長の層のエネルギーが長波長の層に吸収されてしまい、短波長の発光が相対的に弱くなると共に長波長の発光が強くなりすぎる現象(過剰発光)が生じ得る。発光材料の波長の高低は相対的である。三色の発光のうち、より長波長の発光となるのは、赤色の発光材料である。三色の発光のうち、より短波長の発光となるのは、青色の発光材料である。そのため、三色の発光層3を単に積層しただけでは、赤色が強くなりすぎると共に、青色や緑色が弱くなるおそれがある。そこで、赤色発光層3Rを二つの同系色発光ユニット4Sに分けて配置している。すると、全体として得たい赤色を複数の赤色発光層3Rで合わせて形成することができ、各赤色発光層3Rの厚みを薄くすることができる。そして、赤色発光層3Rの厚みを緑色発光層3Gよりも薄くすることによって、緑色の層のエネルギーが赤色の層に吸収されるといった現象を抑制することができる。そのため、色調整を容易に行うことができると共に、発光効率を向上させることができる。また、短波長発光の発光層3のエネルギー吸収が抑制されるため、より低電圧での駆動が可能になる。
また、赤色発光層3Rを二つの同系色発光ユニット4Sに分散させると、発光ユニット4ごとの経時的な色の変化、いわゆる色ズレを抑制することができる。上記のように赤色発光層3Rは他の発光層3のエネルギーを吸収し得る。すると、赤色発光層3Rの厚みが厚いと、発光のバランスがくずれやすくなり、発光ユニット4間の色ズレの程度の差が大きくなって、全体としての色ズレが大きくなる可能性がある。しかしながら、赤色発光層3Rを二つの同系色発光ユニット4Sに分散させることによって、発光ユニット4間の経時的な色ズレの差を抑制することができるため、全体としての発光の色ズレを抑えることができ、長寿命な有機EL素子を得ることができる。
図1に示す実施形態では、三つの発光ユニット4のうちの二つの発光ユニット4が赤色発光層3Rを含んでいるが、三つ全ての発光ユニット4が赤色発光層3Rを含んでいてもよい。
三つの発光ユニット4のうちの一つの発光ユニット4のみが、青色発光層3Bを含むことが好ましい一態様である。図1に示す実施形態では、異色発光ユニット4Dは青色発光層3Bを有しており、二つの同系色発光ユニット4Sは青色発光層3Bを有していない。青色発光材料の発光には他の発光色に比べて高いエネルギーを要する場合がある。この場合、青色発光層3Bは抵抗値が他の色の発光層3より高いといってもよい。青色発光層3Bが複数の発光ユニット4に配置されていると、発光ユニット4ごとに青色発光材料を発光させることになるため、抵抗が上がって駆動電圧が高くなるおそれがある。そこで、青色発光層3Bを一つの発光ユニット4のみに形成することによって、青色発光層3Bの数が少なくなって駆動電圧が高くなることを抑制することができる。
発光層3は、発光ドーパント(発光材料)と、発光ドーパントを受け入れる媒質となるホストとによって構成され得る。発光ドーパントは、リン光の発光材料、及び、ケイ光(蛍光)の発光材料などによって構成される。青色発光材料はリン光発光材料であることが好ましい。それにより、低電圧駆動が可能になる。また、赤色発光材料はリン光発光材料であることが好ましい。また、緑色発光材料はリン光発光材料であることが好ましい。通常、リン光発光材料よりも、ケイ光発光材料の方が発光に多くのエネルギーを要する。そのため、リン光発光材料を用いることが好ましい。リン光発光材料を用いることにより、光取り出し効率を高めることができるとともに、低電圧化が容易になる。複数の発光層3に含まれる発光材料の全てがリン光発光材料であることがさらに好ましい。いわゆるオールリン光の有機EL素子である。それにより、低電圧駆動の有機EL素子を構成することができる。なお、発光材料(ドーパント)としては、いわゆるリン光及びケイ光にカテゴリー分けされるもの以外のドーパントを用いてもよい。例えば、近年、リン光のエネルギーレベルからケイ光のエネルギーレベルに遷移して発光する発光材料が開発されているが、そのような発光材料を用いてもよい。
青色発光材料として、460nm以上500nm未満の波長領域に最も強度が大きいスペクトルを示す発光材料を用いることが好ましい。それにより、高い効率の白色の発光が得やすくなる。赤緑青の三つの色の混合により作り出される色は、例えば色度座標によってチャート化することができる。例えば、色のチャートは、色座標u’v’によって表される色度図となる。複数の色を用いる場合、各色の波長と強度とにより導出されたポイントとして色が規定され得る。このポイントが色度図の白色領域に入ると白色発光を行うことが可能である。色度図においては、赤緑の波長の位置よりも青の波長の位置が白色領域に入るためには重要である。そこで、460nm以上の青色発光材料を用いた場合には、同じ発光エネルギーに対しより高い輝度が得られるため、より高い効率の白色の発光を得やすくすることができる。もちろん、400nm以上460nm未満の波長領域に最も強度が大きいスペクトルを示す青色発光材料を用いても、赤緑の調整や、青色の発光スペクトルの調整により白色を作り出すことは可能であるので、このような青色発光材料を用いてもよい。また、460nm未満の青色発光材料を用いた場合、作り出す白色の色温度領域が広がる効果を得やすくなるため、白色の発光の自由度を大きくすることが可能になる。
赤緑青の三色の混合により作り出される発光色は、各発光材料の発光スペクトルの積分値に依存する。発光スペクトルの積分値が所望の比率になることにより、発光色の白色化が容易に行われる。発光強度の比率としては、赤色発光スペクトルの積分値:緑色発光スペクトルの積分値:青色発光スペクトルの積分値の比が2:1:1程度となることが好ましい。それにより、より容易に白色の発光を実現することができる。460nm以上500nm未満の波長領域に最も強度が大きいスペクトルを示す青色発光材料を用いる場合、前記の積分値の比率をより容易に達成することができる。また、460nm未満の青色発光材料を用いた場合には、白色の発光を得るために、青発光強度が全体(100%)に対して25%未満になってもよい。ここで、赤色発光スペクトルの積分値の比率が高いということは、赤色発光層3Rの合計厚みを他の発光層3よりも比較的厚くすることが求められるということである。しかしながら、前記したように、赤色発光層3Rの厚みが厚いと、エネルギー吸収が起きやすくなる。そこで、発光色を白色にするためには、赤色発光層3Rを分割して複数の発光ユニット4に配置することが好ましい。なお、各色の発光スペクトルの積分値は、各色の発光強度とほぼ等しいと考えてよい。
一つの発光ユニット4が複数の発光層3を有する場合、厚みの薄い発光層3と厚みの厚い発光層3が形成され得る。このとき、例えば、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの4/5以下にすることができる。好ましくは、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの3/4以下にすることができる。より好ましくは、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの2/3以下にすることができる。さらに好ましくは、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの1/2以下にすることができる。例えば、赤色発光層3Rと緑色発光層3Gとの積層構造の場合、赤色発光層3Rの厚みを10nm以下にし、緑色発光層3Gの厚みを20nm以上にすることができる。ただし、特定の色の発光層3の厚みが薄くなりすぎると、所望の発光を得られなくなるおそれがある。そのため、好ましくは、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの1/4以上にすることができる。より好ましくは、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの1/3以上にすることができる。また、発光を得やすくするため、薄い層の厚みは、厚い層の厚みの1/2以上にしたり、2/3以上にしたりしてももちろんよい。
各発光層3の厚みは、所望の発光を得るためには、1nm以上であることが好ましく、5nm以上であることが好ましく、7nm以上であることがより好ましい。また、各発光層3の厚みは、発光効率などの観点から、100nm以下であることが好ましく、50nm以下であることが好ましく、40nm以下であることがより好ましい。一の青色発光層3Bの厚みは20nm以上であることが好ましい。それにより、光取り出し性がよく、低電圧駆動可能で、色ズレを抑制した素子を得やすくすることができる。また、一の赤色発光層3Rの厚みは20nm以下であることが好ましく、10nm以下であることがより好ましい。それにより、光取り出し性がよく、低電圧駆動可能で、色ズレを抑制した素子を得やすくすることができる。図1に示す有機EL素子では複数の赤色発光層3Rが設けられるが、これらの赤色発光層3Rは分離して異なる発光ユニット4に配置されるため、赤色の強度は合算になる。そのため、赤色発光層3Rの厚みを薄くしても、所望の発光色(特に白色)を得ることが可能である。
なお、このような発光層3の厚みの関係は、一つの発光ユニット4内においての関係であってよい。例えば、一の発光ユニット4内の赤色発光層3Rの厚みが、他の発光ユニット4内の青色発光層3B又は緑色発光層3Gの厚みよりも厚くなってもよい。エネルギー吸収は隣接する発光層3同士において強く生じるからである。また、一般的に、発光層3の位置や厚みにより光学干渉の影響が異なるため、発光層3の厚みは発光ユニット4ごとに設計されればよいからである。
上記のように、図1に示す有機EL素子では、三つの発光ユニット4のうちの二つの発光ユニット4は、同系色発光ユニット4Sである。この場合、二つの同系色発光ユニット4Sの発光層3を形成する際に同じ発光材料を用いてもよい。それにより、材料の数を減らすことができ、また、積層プロセスもより簡単にすることができるため、より安価で容易に製造をすることができる。上記の有機EL素子では、複数の赤色発光層3Rが複数の発光ユニット4に分けて配置されるので、赤色発光材料が同じ材料となってもよい。また上記の有機EL素子では、複数の緑色発光層3Gが複数の発光ユニット4に分けて配置されるので、緑色発光材料が同じ材料となってもよい。二色以上の同色の発光層3が複数の発光ユニット4に分けて配置される場合は、その一部の色が同じ材料となってもよい。同色となった全ての発光層3において、同色の発光層3が同じ発光材料でもよい。また、発光材料(ドーパント)だけでなくホストも同じになってもよい。例えば、図1に示す実施形態では、二つの同系色発光ユニット4Sに赤緑の二色の発光層3が設けられており、両方の発光ユニット4における、赤色発光層3R、緑色発光層3Gのそれぞれが同じ材料で形成されていてもよい。ただし、この場合には発光層3の積層構造を異ならせるなどして、二つの同系色発光ユニット4Sの輝度寿命を異ならせる。なお、同色の発光層3が異なる発光ユニット4に存在する場合、同色の発光層3の厚みは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。一般的に、発光層3の位置や厚みにより光学干渉の影響が異なるため、発光層3の厚みは発光ユニット4ごとに設計されればよいからである。
発光ユニット4内の発光層3以外の部分には、有機EL素子を駆動可能にさせる適宜の層が形成され得る。例えば、電荷輸送層6である。図1に示す実施形態では、電荷輸送層6が図示されている。電荷輸送層6は、ホール又は電子を注入したり輸送したりする層であってよい。電荷輸送層6は、電子輸送層6Aと正孔輸送層6Bとによって主に構成される。発光ユニット4内においては、発光層3の陽極側(本例では光透過性電極1側)には正孔輸送層6Bが配置され、発光層3の陰極側(本例では光反射性電極2側)には電子輸送層6Aが配置されることが好ましい。なお、発光層3と電極とが直接接したり、発光層3と中間層5とが直接接したりしても、所望の発光を得られるのであれば、電荷輸送層6は、適宜の箇所でなくてもよい。また、電荷輸送層6は、正孔注入層又は電子注入層などの適宜の層を備えてもよい。正孔注入層は正孔輸送層6Bの陽極側に形成することができる。電子注入層は電子輸送層6Aの陰極側に形成することができる。
光透過性電極1及び光反射性電極2は一対をなす電極である。これらの電極のうち、一方が陽極で、他方が陰極を構成する。それにより、有機EL素子が駆動可能になる。図1に示す実施形態では、光透過性電極1で陽極を構成し、光反射性電極2で陰極を構成することができる。その場合、光取り出し性の高い素子を形成しやすくすることができる。もちろん、光透過性電極1で陰極を構成し、光反射性電極2で陽極を構成するようにしてもよい。
基板7と光透過性電極1との間には、光取り出し層が設けられてもよい。光取り出し層は、基板7での全反射を抑え、外部に光をより多く取り出す機能を有する層である。光取り出し層は、基板7と有機EL層との間の屈折率差を低減する構造であってよい。屈折率差の低減により全反射を抑制して光を取り出すことができる。また、光取り出し層は、光散乱構造であってもよい。光を散乱させることにより光の方向を変更させて全反射を抑制して光を取り出すことができる。光取り出し層は、例えば、低屈折率層と高屈折率層との積層構造により形成することができる。あるいは、光取り出し層は、例えば、二つの層の界面の凹凸構造により形成することができる。あるいは、光取り出し層は、例えば、光散乱粒子を分散した層により形成することができる。
基板7の光透過性電極1とは反対側(素子外部側)の表面には、光取り出し構造が設けられてもよい。光取り出し構造は、光散乱構造で構成することができる。例えば、光散乱粒子の層を設けたり、基板7の表面に微細な凹凸構造を設けたりすることにより、光取り出し構造を形成することができる。
ところで、図6に示す有機EL素子は、光反射性電極2に近い発光ユニット4としてリン光ユニットを配置し、光透過性電極1に近い発光ユニット4として蛍光ユニットを配置した2ユニットマルチ素子(参考例)である。上記のリン光ユニットは、光反射性電極2側に緑色発光層3Gを配置し、光透過性電極1側に赤色発光層3Rを配置して有しており、いずれの発光層3もリン光発光材料を含有している。また上記の蛍光ユニットは、蛍光発光材料を含有する青色発光層3Bを有している。
図3は、上記の2ユニットマルチ素子全体の輝度寿命、リン光ユニット単体の輝度寿命、蛍光ユニット単体の輝度寿命を示すグラフである。
これに対して、図1に示す有機EL素子は、光反射性電極2に近い発光ユニット4としてリン光ユニットを配置し、これに隣り合う発光ユニット4として別のリン光ユニットを配置し、光透過性電極1に近い発光ユニット4として蛍光ユニットを配置した3ユニットマルチ素子(実施例)である。上記の二つのリン光ユニットは、同系色発光ユニット4Sであり、光反射性電極2側に緑色発光層3Gを配置し、光透過性電極1側に赤色発光層3Rを配置して有しており、いずれの発光層3もリン光発光材料を含有している。ただし、光反射性電極2に近いリン光ユニットの輝度寿命は長く、これに隣り合うリン光ユニットの輝度寿命は短い。以下では便宜上、前者を長寿命リン光ユニットといい、後者を短寿命をリン光ユニットという。上記の2ユニットマルチ素子におけるリン光ユニットと、3ユニットマルチ素子における長寿命リン光ユニットとは同じものであり、両者の輝度寿命は同じである。また上記の蛍光ユニットは、2ユニットマルチ素子における蛍光ユニットと同じものである。このように、実施例の3ユニットマルチ素子は、参考例の2ユニットマルチ素子に、同系色に発光し、かつ輝度寿命が短い別のリン光ユニット(短寿命リン光ユニット)を追加した構造をとっている。
図4は、上記の3ユニットマルチ素子全体の輝度寿命、長寿命リン光ユニット単体の輝度寿命、短寿命リン光ユニット単体の輝度寿命、蛍光ユニット単体の輝度寿命を示すグラフである。
図5は、上記の2ユニットマルチ素子(参考例)及び3ユニットマルチ素子(実施例)の色ズレの経時変化を示すグラフである。横軸は経過時間、縦軸は色ズレ(△u’v’)を表す。なお、色ズレは素子の発光面の法線に対して60°の方向から発光面を観察した場合の表示色の基準白色からの色ズレである。△u’v’は、色度座標u’の変位△u’の二乗と色度座標v’の変位△v’の二乗との和の1/2乗である。
図3と図4とを対比すると、短寿命リン光ユニットが追加されたことにより、3ユニットマルチ素子全体の輝度寿命は、2ユニットマルチ素子全体の輝度寿命よりも短くなっている。
しかし、図5から明らかなように、一定時間経過後において、△u’v’の値は、参考例の2ユニットマルチ素子に比べて、実施例の3ユニットマルチ素子の方が小さいことから、参考例よりも実施例の方が色ズレを抑制できることが分かる。すなわち、実施例では、短寿命リン光ユニットを電極間に追加挿入することで、同系色発光ユニット4Sの赤緑色ユニットとしての寿命を、異色発光ユニット4Dの青色ユニットとしての寿命に近づけることができ、相対的な色変化を抑制することが可能となる。このように、本実施形態の有機EL素子よれば、色度の経時変化を小さくすることができ、色ズレを抑制することができる。よって、照明パネルなどに好適に用いることができる。
以下、上記で説明した有機EL素子に用いる材料、及び、有機EL素子の製造について説明する。
基板7としては、有機EL素子を形成するのに適した適宜の基板材料を用いることができる。例えば、ガラス基板、樹脂基板などを用いることができる。ガラス基板を用いれば、光取り出し性が高く強度のある透明基板を簡単に得ることができる。
電極(陽極及び陰極)は適宜の導電性材料を用いることにより、光透過性電極1又は光反射性電極2として形成することができる。
陽極としては、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、あるいはこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましい。陽極から光を取り出す場合、透明導電膜により陽極を構成することができる。陽極の構成としては、例えば、金属薄膜、透明金属酸化物膜、有機導電膜などを例示できる。陽極の材料としては、例えば、金などの金属、CuI、ITO(インジウム−スズ酸化物)、SnO、ZnO、IZO(インジウム−亜鉛酸化物)等、PEDOT、ポリアニリン等の導電性高分子及び任意のアクセプタ等でドープした導電性高分子、カーボンナノチューブなどの導電性光透過性材料などを用いることができる。ITOなどを用いれば導電性の高い透明電極を形成することができる。
また、陰極としては、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましい。陰極の材料としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属等、およびこれらと他の金属との合金、などを挙げることができる。陰極の材料の具体例としては、例えば、アルミニウム、銀、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金を例として挙げることができる。さらに金属等の導電材料を1層以上積層して用いてもよい。例えば、アルカリ金属/Alの積層、アルカリ土類金属/Alの積層、アルカリ土類金属/Agの積層、マグネシウム−銀合金/Agの積層などが例として挙げられる。アルミニウム、銀などを用いれば反射性の高い電極を構成することができる。
発光層3は、ドーパント化合物(発光ドーパント)であるゲスト材料と、ドーパント化合物を含有させるホスト材料とを含んで形成される。
リン光の発光層3のホストとしては、CBP、CzTT、TCTA、mCP、CDBPなどを用いることができる。リン光緑色の発光ドーパントとしては、Ir(ppy)、Ir(ppy)(acac)、Ir(mppy)などを用いることができる。リン光赤色の発光ドーパントとしては、BtpIr(acac)、BtIr(acac)、PtOEPなどを用いることができる。リン光青色の発光ドーパントとしては、FIr(pic)などを用いることができる。リン光発光ドーパントのドープ濃度は1〜40質量%にすることができる。
蛍光の発光層3のホストとしては、Alq、ADN、BDAF、TBADNなどを用いることができる。蛍光緑色の発光ドーパントとしては、C545T、DMQA、coumarin6、rubreneなどを用いることができる。蛍光青色の発光ドーパントとしては、TBP、BCzVBi、peryleneなどを用いることができる。蛍光赤色の発光ドーパントとしては、DCJTBなどを用いることができる。また、蛍光の発光層3には、電荷移動補助ドーパントを用いることも好ましく、例えば、NPD、TPD、Spiro−TADなどを用いることができる。発光ドーパントと電荷移動補助ドーパントとを合わせた合計のドープ濃度は1〜30質量%にすることができる。
中間層5としては、BCP:Li、ITO、NPD:MoO、Liq:Alなどを用いることができる。例えば、中間層5を、BCP:Liからなる第1層を陽極側に、ITOからなる第2層を陰極側に配置した二層構成のものにすることができる。また、中間層5は金属薄膜により構成してもよい。金属薄膜は光を透過し得る。例えば、Ag、Alなどにより、中間層5を形成することができる。
正孔注入層としては、CuPc、MTDATA、TiOPC、HAT−CN6などを用いることができる。また、正孔注入層に、アクセプターをドープした正孔輸送有機材料を用いてもよい。アクセプターとしては、MoO、V、F4TCNQなどが例示される。
正孔輸送層6Bとしては、TPD、NPD、TPAC、DTASi、トリアリールアミン系化合物などを用いることができる。
電子輸送層6Aとしては、BCP、TAZ、BAlq、Alq、OXD7、PBDなどを用いることができる。
電子注入層としては、LiF、LiO、MgO、LiCOなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属のフッ化物や酸化物、炭酸化物の他に、有機物層にリチウム、ナトリウム、セシウム、カルシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属をドープした層を用いることができる。
なお、上記の材料中、CBPは、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニルを表している。また、Alqは、トリス(8−オキソキノリン)アルミニウム(III)を表している。また、TBADNは、2−t−ブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセンを表している。また、Ir(ppy)は、ファクトリス(2−フェニルピリジン)イリジウムを表している。また、BtpIr(acac)は、ビス−(3−(2−(2−ピリジル)ベンゾチエニル)モノ−アセチルアセトネート)イリジウム(III))を表している。また、C545Tは、クマリンC545Tのことであり、10−2−(ベンゾチアゾリル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1,1,7,7−テトラメチル−1H,5H,11H−(1)ベンゾピロピラノ(6,7,−8−ij)キノリジン−11−オンを表している。また、TBPは、1−tert−ブチル−ペリレンを表している。また、NPDは、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニルを表している。また、BCPは、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナンスロリンを表している。また、CuPcは、銅フタロシアニンを表している。また、TPDは、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミンを表している。
そして、上記のような材料を適宜の順序で適宜の方法により順に成膜して積層することにより、図1に示す層構成の有機EL素子を製造することができる。積層は、通常、基板7側から行うことができる。
各電極の膜厚は、例えば、10〜300nm程度にすることができる。光透過性電極1と光反射性電極2との間の厚みは、例えば、10〜1000nm程度にすることができ、好ましくは、50〜500nm程度にすることができる。
成膜方法としては、特に限定されないが、例えば、真空蒸着法やスパッタリング法、塗布法などを挙げることができる。
ここで、安定な面発光を得るために、各層の面内での厚みが均一に近づくように成膜することが好ましい。例えば、真空蒸着法においては、蒸発源角度、基板−蒸発源間の距離(高さ)や、基板回転中心−蒸発源間の距離(オフセット)などを適宜調整することにより、厚みのバラツキを小さくすることができ、所望の膜厚条件となった層を得ることができる。
3 発光層
4 発光ユニット
4S 同系色発光ユニット
4D 異色発光ユニット

Claims (8)

  1. 光透過性電極と、光反射性電極と、前記光透過性電極と前記光反射性電極との間に設けられた三つのみからなる発光ユニットと、隣り合う前記発光ユニットの間に設けられた中間層と、を備えたマルチユニット構造の有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
    前記三つのみからなる発光ユニットは、厚み方向に重なり、
    前記中間層は、隣接する前記各発光ユニットに電荷を注入する機能を有し、
    前記三つのみからなる発光ユニットのうちの二つの発光ユニットは、同系色に発光し、かつ相互に輝度寿命の異なる同系色発光ユニットであり、
    前記三つのみからなる発光ユニットのうちの残りの一つの発光ユニットは、前記同系色とは異なる色に発光し、かつ輝度寿命が前記二つの同系色発光ユニットのいずれの輝度寿命よりも短い異色発光ユニットであることを特徴とする
    有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記異色発光ユニットは、青色発光材料を含有する発光層を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記異色発光ユニットは、蛍光発光材料を含有する発光層を含むことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記二つの同系色発光ユニットは、積層構造又は組成の異なる発光層を含むことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記二つの同系色発光ユニットは、リン光発光材料を含有する発光層を含むことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記二つの同系色発光ユニットは、赤色発光材料及び緑色発光材料の両方を含有する発光層を含むことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 前記二つの同系色発光ユニットの発光層に含有される発光材料のうちの少なくとも一つの発光材料が同じであることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 前記二つの同系色発光ユニットの発光層に含有される発光材料のうちの少なくとも一つの発光材料が異なっていることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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