JP6418506B2 - ガラスセラミック表面の付着を低減する方法、およびそのプリフォーム - Google Patents

ガラスセラミック表面の付着を低減する方法、およびそのプリフォーム Download PDF

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Description

関連出願の説明
本出願は、その内容が引用されその全体が参照することにより本書に組み込まれる、2013年4月30日に出願された米国特許出願第13/873,695号の優先権の利益を米国特許法第120条の下で主張するものである。
本明細書は、一般にガラスセラミックシートを製造する方法に関する。より具体的には、本明細書はテクスチャ加工された表面を有するガラスシートを積層させることを含む、ガラスセラミックシート製造方法に関する。
薄いガラスシートは、薄く圧延するプロセスで製造することができる。製造能力を高めるために、この薄く圧延するプロセスによって生成される薄いシートは、セラミック化するステップの際に積層されることが多い。さらに、セラミック化サイクル関連のコストおよび製造時間を削減するために、より高いセラミック化温度で、より短いセラミック化サイクルが利用され得る。セラミック化サイクルで使用される高温と積層されたガラスシートの数とによって、積層されたガラスシートの表面が融着してしまうことがある。積層体に加えられるガラスシートが多くなればなるほど、また使用されるセラミック化温度が高くなればなるほど、薄いガラスシート間の付着は強くなる。セラミック化プロセス後にこの融着したガラスシートを分離させると、破損が生じて、従って製品の損失をもたらす可能性がある。
上記の問題に対処するために、薄いガラスシートの互いに接触する表面にバリア粉末(barrier powder)が適用された。このバリア粉末により、薄いガラスシート間に生じる融着量は低減する。しかしながら、セラミック化プロセスの前にガラスシートにバリア粉末を適用するための、そしてセラミック化プロセス後にガラスセラミックシートからバリア粉末を除去するための、さらなるプロセスステップが必要になる。従ってコストおよび製造時間が増加する。さらにバリア粉末は、セラミック化用チャンバ内に汚染物質を残してしまう可能性がある。
従って、不要なプロセスステップを加えることなく、積層されたガラスセラミックシートを分離させることができ、またセラミック化サイクルを短縮することができる、ガラスセラミックシート製造方法が必要である。
一実施の形態によれば、ガラスセラミックシートを製造する方法が開示される。この方法は、第1のガラスシートの少なくとも1つの表面をテクスチャリングするステップ、および第1のガラスシートと第2のガラスシートとを積層させるステップを含む。第1のガラスシートおよび第2のガラスシートは、第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面が第2のガラスシートの表面に接触するように積層される。この第1および第2のガラスシートを加熱し、次いで冷却して、ガラスセラミックシートを形成する。冷却後、第1および第2のガラスセラミックシートを分離させる。
別の実施形態において、ガラスセラミックシートを生成するためのプリフォームが開示される。このプリフォームは、テクスチャ加工された表面を有する第1のガラスシートと、第1のガラスシートに接触している第2のガラスシートとを含む。第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面は、第2のガラスシートの表面に接触している。
さらなる特徴および利点は以下の詳細な説明の中に明記され、ある程度は、その説明から当業者には容易に明らかになるであろうし、あるいは以下の詳細な説明、請求項、並びに添付の図面など、本書で説明した実施形態を実施することにより認識されるであろう。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、種々の実施形態を説明するものであり、請求される主題の本質および特徴を理解するための概要または構成を提供するよう意図されていることを理解されたい。添付の図面は、種々の実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれかつその一部を構成する。図面は本書で説明される種々の実施形態を示し、その説明とともに、請求される主題の原理および動作の説明に役立つ。
高精度のガラスロール成形およびテクスチャリング装置の一実施の形態と、その一実施の形態によるプロセスの概略斜視図 図1の高精度のガラスロール成形およびテクスチャリング装置およびプロセスの概略側面図 るつぼまたはレードル供給を備えた、図1の高精度のガラスロール成形およびテクスチャリング装置の一実施の形態の概略斜視図 フィッシュテールスロット供給の実施形態からのガラスの供給を示した概略前面図 サンプル1〜3のガラスセラミックシートを分離させる最大荷重を示した棒グラフ サンプル2および3のガラスセラミックシートを分離させる、荷重対時間を示したグラフ
精密ロールを用いてテクスチャ加工されたガラスシートを製造する方法は、米国特許出願第13/687,078号明細書に記載されており、その全体が参照することにより本書に組み込まれる。
ここで実施形態を詳細に参照し、その例を添付の図面に示す。可能な限り、図面を通じて、同じまたは同様の部分の参照に同じ参照番号を使用する。非常に薄いテクスチャ加工されたガラスシートを製造するための、高精度のガラスロール成形装置およびプロセスの一実施の形態を図1に概略的に示し、概して全体を通じて参照番号10で指定する。
本説明および添付の請求項において、ガラスセラミックシートに関連して使用される「薄い」または「非常に薄い」という用語は、厚さが約1mm以下、または約0.8mm以下、または0.75mm以下のガラスセラミックのシートを意味する。
本説明および添付の請求項において「平均表面粗さ」という用語は、他に規定されている場合を除き、RRMS平均表面粗さを参照する。
ここで図1および2を参照すると、溶融ガラス流11が、例えばフィッシュテールまたは供給スロット12から第1の対の成形ロール14および16間のニップの中心へと送出され得る。スロットオリフィスは、広範な幅/長さと厚さとを有し得る。ガラス流は、第1の対の成形ロール14および16のニップに、約1000℃以上のガラス温度で送出され得る。第1の対の成形ロールは従来の高温成形ロールでもよく、このロールは表面温度で、成形されているガラスの組成および粘度次第で約500℃から約600℃の、またはそれより高い範囲に温度制御され得る。従来のプロセスおよび装置を使用して、ロールの温度を制御できることを理解されたい。第1の/高温成形ロールは、溶融ガラス流11を平坦に、薄く、かつ滑らかにして、例えば約1.5mmから約2mmの厚さを有するフラットガラスシート21にすることができる。
実施形態において、成形ロール14および16は鋼から形成されたものでもよい。いくつかの実施形態において、高温成形ロールの成形面は、高温のガラスを成形ロールの中心部分のニップに送出することに起因する高温成形ロールの熱膨張を補償するよう、若干起伏のあるものでもよい。ガラスリボンが真ん中よりもリボンのサイドエッジ付近でより厚く形成される「ドッグボーン」というガラスリボンの形状効果を防ぐために、高温成形ロールから出て行くガラスシート21がガラスシートの中心領域で外側すなわちエッジ部分よりも若干厚くなるよう、その起伏は、成形ロールの中心部分が成形ロールの外側すなわちエッジ部分よりも薄くなる、例えばより小さい外径を有するように、テーパまたは変化したものでもよい。ガラスリボンが、ガラスリボンの外側すなわちエッジ領域においてより厚く形成されると、後に説明するようにサイジングロールによってガラスリボンのサイズを合わせる際にガラスリボンに皺または波が形成されることがある。成形ロールの回転スピードおよび温度と、成形ロール間の間隙のサイズとを注意深く選択かつ制御して、所望の幅および厚さのガラスリボン21を生成することを理解されたい。
高温成形ロール14および16から出て行くガラスシート21は、次いで第2の対の成形ロール24および26間のニップの中心に送出される。第2の対の成形ロール24および26は、ガラスシート21をさらに成形しかつ薄くして所望の厚さのガラスシートにする、精密な寸法のサイジングロールである。実施形態において、サイジングロールの少なくとも一方26(例えば、サイジングおよびテクスチャリングローラ、または単なるテクスチャリングローラ26)の外側表面は、ガラスリボンの表面にテクスチャを付与するようテクスチャ加工されている。他方のサイジングローラ24の外側表面は、ガラスリボンの両表面にテクスチャを付与するために随意的に同様にテクスチャ加工されたものでもよいし、あるいは平滑なものでもよい。サイジングおよびテクスチャリングロール24および26を、従来の成形ロールに比べて相対的に低温の表面温度に温度制御してもよい。実施形態において、サイジングおよびテクスチャリングロール24および26の温度は、約100℃から約400℃でもよい。実施形態において、サイジングおよびテクスチャリングロールの表面の温度は、ガラス組成およびプロセス/装置構成が許す限り低くされ得る。低温のサイジングおよびテクスチャリングロールの外側ガラスサイジング/テクスチャリング表面は、±0.0125mm以下の公差を有するサイズおよび逃げ(例えば、ロールの回転軸の周りの外側のサイジング表面の半径および同心度)で形成された、精密な寸法の円筒とされ得る。低温のサイジングおよびテクスチャリングロールの外側ガラス成形面を、断熱材で形成またはコーティングしてもよい。テクスチャ加工されたサイジングロールに形成された、ガラスリボンの表面に付与されるテクスチャは、わずか10μmから12μmの寸法のフィーチャを含む、極めて細かい表面テクスチャリングパターンから形成されたものでもよい。図1および2のサイジング/テクスチャリングロールおよびガラスリボン上のテクスチャのフィーチャは、原寸に比例したものではなく、説明のために大きく誇張して描かれている。
テクスチャフィーチャ198を、例えば、アニロックスローラを形成するために印刷業界で幅広く使用されている製造技術を用いて、レーザを使用してテクスチャリングローラ26の表面を彫って形成してもよい。レーザを採用して、ローラの表面にテクスチャフィーチャ198の規則的で繰返し可能な幾何学的パターンを彫ってもよいし、あるいはテクスチャリングローラの表面にランダムなパターンのテクスチャフィーチャ198を形成してもよい。種々の実施形態において、テクスチャフィーチャは全て同じサイズおよび幾何学的形状でもよいし、あるいは2以上のサイズおよび幾何学的形状でもよく、またはさらにはランダムなサイズおよび幾何学的形状も可能である。テクスチャフィーチャをテクスチャリングローラの表面上に、規則的で繰返し可能なパターンで、または変化するパターン、あるいはさらにはランダムなパターンで配列してもよい。図面には、テクスチャリングローラ26の表面に孔または凹部などの窪みとして、窪んだテクスチャフィーチャが主に示されており、これがガラスリボンの表面上にバンプまたは突起などの、対応して成形される隆起したフィーチャを形成する。代わりにテクスチャフィーチャ198を、ガラスリボンの表面に孔または凹部などの、対応して成形される窪みを形成する、バンプまたは突起などの隆起したフィーチャとしてもよい。テクスチャフィーチャ198は、直接レーザ彫刻によって、またはアークプラズマ溶射セラミック表面コーティングを塗布することによって、あるいはエッチング、サンドブラスト、並びに他の表面複製方法など、任意の他の適切な彫刻または材料除去プロセスによって形成することができる。隆起したフィーチャは、任意の適切な材料堆積プロセスでテクスチャリングローラの表面上に形成され得る。テクスチャリングローラに形成され、ガラスリボンの表面に付与されるテクスチャフィーチャは、わずか10μmから12μmの寸法のフィーチャを含む、極めて細かい表面テクスチャリングパターンから形成されたものでもよい。
テクスチャフィーチャ198は多くの幾何学的な形または形状を取り得る。例えばテクスチャフィーチャは、六角形、菱形、または他の幾何学的あるいはさらにはランダムな形状でもよい。実施形態においてフィーチャは60°の六角形のセルのパターンでもよく、その集中度を1インチ(2.54cm)当たり1200セル、セルの開口を18μm、かつセル間の壁厚を3μmとしてもよい。別の例においてフィーチャは、テクスチャリングローラ表面の全表面積の20%から100%の表面被覆率を構成する、様々なフィーチャ数またはセル数を含む間隔の空いた窪みでもよい。他の例においてテクスチャフィーチャは、3以上の密な間隔のフィーチャまたはセルの群が、テクスチャリングローラの表面上に反復するまたはランダムなパターンで配列された、群で配置されたものでもよい。ほぼ無制限の数のセルパターンを、直接レーザ彫刻技術で生成することができる。
低温のサイジング/テクスチャリングロールの外側のガラス成形面は、セラミック絶縁円筒、スリーブ、またはコーティングで形成され得る。絶縁円筒は、高温の溶融ガラスのリボンから低温のサイジング/テクスチャリングロールへと伝達される熱の量を最小にする、遮熱を実現することができる。絶縁円筒で提供される遮熱により、ガラスの過度の急速冷却に起因してガラスシートまたはリボンに亀裂またはひびを生じさせることなく、サイジングおよびテクスチャリングロールを200℃未満あるいはさらには100℃未満でも運転させることができる。サイジングおよびテクスチャリングロールを200℃未満または100℃未満で運転させると、サイジングおよびテクスチャリングロール24および26の外側のガラス成形面の輪郭に生じる、熱膨張(動作中、サイジングおよびテクスチャリングロールの温度は成形ロールの温度ほど上昇しない)に起因する変化を極わずかにすることにもなり、その結果、生成されるガラスシートで続いて仕上げ作業を伴わなくても、サイジング/テクスチャリングロールによる溶融ガラスリボンの低温ロールサイジングのみによって、成形されるリボンの制御を達成することができる。
ガラスを成形ロールの位置で比較的厚い約1.5mmから約2mmのガラスリボンまたはシートに成形すると、成形されたガラスシート内に十分な質量の溶融ガラスが残り、このシートはその中心に、成形ロールに接触することによって冷却されたガラスシートの外側領域を再加熱するのに十分な熱エネルギーを有している。このガラスシートの外側領域の再加熱により、ガラスシートを成形ロールとサイジングロールとの間で随意的に延伸したり、また薄くしたりすることができ、さらにサイジングおよびテクスチャリングロールでサイズを合わせたり、またテクスチャ加工したりすることが可能になる。
精密な寸法のスペーサリング34および36を、サイジングおよびテクスチャリングロール24および26の夫々の端部付近に据え付けてもよい。スペーサリングは精密に機械加工されて、±0.0125mm以下の公差内の円筒状外側表面を有する。サイジングロール24のスペーサリング34がサイジングおよびテクスチャリングロール26のスペーサリング36に接触しかつ押し当てられるように、このサイジングおよびテクスチャリングロールを共に押し付けあうようにしてもよい。このようにして、サイジングおよびテクスチャリングロール24および26間の精密な間隙制御は、軸受ブロックまたは支持構造のいくらかの熱膨張にかかわらず確実に達成される。スペーサリングを、随意的に高温成形ロール14および16で同様に使用してもよい。成形されたガラスリボン21をサイジングおよびテクスチャリングロール24および26によってさらに薄くかつ精密成形して、±0.025mm以下の公差内の厚さと少なくとも1つの表面に所望のテクスチャとを備えた、非常に薄い(例えば、厚さ約1mm以下、0.8mm以下、または0.75mm以下)サイズのテクスチャ加工されたガラスリボン31とする。当技術で理解されているように、サイジングおよびテクスチャリングロールの回転スピードおよび表面温度と、サイジングおよびテクスチャリングロール間の間隙のサイズとを注意深く選択および制御して、所望の幅、テクスチャ、および厚さを有するガラスリボン31を生成する。
高精度な厚さの、非常に薄いガラスシートを成形するための他、熱制御、誘導、および平坦度を考えて、必要であれば2以上の対のサイジングロール(図示は1つの対のみ)を上下に連続させた形で採用してもよい。この構造において、第1のサイジングロール対内のサイジングロールは平滑なものでもよく、また第2のサイジングロール対のサイジングロールは、ガラスリボンの少なくとも1つの表面をテクスチャリングするための、少なくとも1つのテクスチャ加工されたサイジングロールを含んでもよい。
実施形態においては、サイジングおよびテクスチャリングロール24および26の下方に1以上の対の従来の牽引ロール44および46を、ガラスリボンを安定させるべく、ガラスリボン31を引き伸ばすべく、ガラス成形領域内のガラス流11およびガラスリボン21を下流のプロセスから隔離するべく、ガラスリボン31の平坦度を維持するべく、またはガラスリボンをさらに薄くしてガラスリボン41を形成するべく、ガラスリボン31を下向きに牽引しかつガラスリボン31に若干の張力を生じさせるために提供してもよい。これらの牽引ロールの表面材料およびテクスチャは、精密成形された/精密な寸法のガラスリボン/シート41の所望の表面仕上げに悪影響を与えないよう適切に選択されなければならない。ガラスリボン31または41を、次いで冷却して取出機構に送出し、ここでガラスリボンを所望のサイズの個々のガラスシートに切断する。取出機構は、移動しているガラスのシートの下部からガラスのシートをスコアリングおよびブレークするための移動アンビルと、切り離されたガラスシートをガラス成形装置から取り外すためのベルヌーイチャックを備えたロボットアームとでもよい。あるいはガラス取出機構は、ガラス切断、仕上げ(エッジおよび表面)、または成形ステーションなどの、下流のガラス処理ステーションにガラスリボンを移送する、水平コンベヤでもよい。
溶融ガラス流11を、任意の適切なガラス送出方法を用いて、高温成形ロール14および16のニップの中心に供給してもよい。例えば溶融ガラスは、るつぼまたは事前成形されたレードルからバッチで成形ロールに送出してもよいし、あるいは溶融ガラスを、フィッシュテールオリフィス、スロットオリフィス、フュージョン成形アイソパイプ、または押出炉から、ガラス流として連続して成形ロールに供給してもよい。
図3に概略的に示されているように、レードルまたはるつぼ70を採用して、溶融ガラスのバッチを高温成形ロール14および16のニップに供給してもよい。レードル70には、既知のやり方で溶融ガラスが満たされる。溶融ガラスのレードルを次いで高温成形ロール14および16のニップの上方の位置に動かしてもよく、さらにレードルを傾けることで溶融ガラスが高温成形ロール14および16のニップに注がれる。成形ロール14および16で所望の幅のガラスリボンを成形するのに望ましい流量でガラスがレードルから注がれるように、レードルは制御されたやり方で傾けられ得る。あるいは成形ロール14および16の長さに対するレードルの容積次第であるが、レードルがその内容物の溶融ガラスを成形ロール14および16のニップ上に素早く放出して、成形ロールのニップ上に溶融ガラスの溜まりを形成してもよい。その後、この溜まりから溶融ガラスは重力と成形ロールの回転するガラス成形面とによって下に延伸され、成形されたガラスリボン21が形成される。しかしながら、ガラスがレードルから一度に全て放出されるこのようなプロセスで、ガラスリボン21の幅を制御することは困難であろう。
ガラス供給スロット12を成形ロール14および16のニップに可能な限り近付けて置くことにより、成形ロール14、16のニップ位置での約1000℃以上(例えば、約1000℃から約1500℃)の送出温度で、比較的低粘度の薄いガラスを、本書で説明されるロール成形装置でガラスシートを成形するために採用することができる。例えば、約200ポアズの粘度のガラスセラミック組成の他、送出温度で約10,000ポアズ以上もの高粘度のガラスセラミック組成を、本書で説明および図示される精密なガラスロール成形装置によって所定の厚さで成形することができる。このような低粘度のガラス組成は、従来のスロットドローおよびフュージョンドロープロセスを用いて成形することはできず、というのも溶融ガラス流11/リボン21、31は、それ自体の重量および/またはこのようなプロセスで溶融ガラスリボンに加えられる張力下で不安定になって、その形状を失ってしまうためである。また、ガラス流11が成形ロールによって成形される前の弱化を余儀なくされる時間を最小限に抑えるために、ガラス供給スロット12を成形ロール14および16のニップに可能な限り近付けて置くことによって、生成されるガラスシートの幅を最大にすることができる。
実施形態において、ガラスシートの厚さは約0.5mmから約1.5mmでもよく、あるいはさらには約0.7mmから約1.2mmでもよい。他の実施形態において、ガラスシートの厚さは約1.0mmでもよい。ガラスシートの幅は、約30mmから約90mmでもよく、あるいはさらには約40mmから約80mmでもよい。他の実施形態において、ガラスシートの幅は約50mmから約70mmでもよく、あるいはさらには約60mmでもよい。ガラスシートの長さは、約100mmから約500mmでもよく、あるいはさらには約200mmから約400mmでもよい。他の実施形態において、ガラスシートの長さは約250mmから約350mmでもよく、あるいはさらには約300mmでもよい。本書で開示される方法は、他の形状およびサイズを有するガラスシートに適用可能となり得ることを理解されたい。
実施形態によれば、ガラスシートは1以上のテクスチャ加工された表面を含み得る。実施形態において、テクスチャ加工された表面の平均表面粗さは、約1.00μm以上、あるいはさらには約1.02μm以上でもよい。いくつかの実施形態において、テクスチャ加工された表面の平均表面粗さは、約1.04μm以上、あるいはさらには約1.06μm以上でもよい。さらに他の実施形態において、テクスチャ加工された表面の平均表面粗さは、約1.08μm以上、あるいはさらには約1.10μm以上でもよい。
実施形態において、テクスチャ加工されていないガラス表面の平均表面粗さは、約0.230μm以下、あるいはさらには約0.210μm以下でもよい。他の実施形態において、テクスチャ加工されていないガラス表面の平均表面粗さは、約0.200μm以下、あるいはさらには0.190μm以下でもよい。さらに他の実施形態において、テクスチャ加工されていないガラス表面の平均表面粗さは、約0.180μm以下、あるいはさらには約0.170μm以下でもよい。
成形されたガラスシートを、セラミック化プロセスの前に積層させて、セラミック化サイクルでセラミック化できるガラスシートの数を増加させることができる。ガラスシートの積層体内で、第1のガラスシートの表面は、第2の隣接するガラスシートの表面に接触した状態になり得る。実施形態において、第1のガラスシートの接触表面はテクスチャ加工されたものでもよく、また第2の隣接するガラスシートの接触表面はテクスチャ加工されていないものでもよい。他の実施形態において、ガラスシートおよび隣接するガラスシートの両接触表面がテクスチャ加工されたものでもよい。積層体内の任意の数のガラスシートがテクスチャ加工された表面を有し、この表面がテクスチャ加工されていないまたはテクスチャ加工された隣接するガラスシートの表面に接触するように、この積層を繰り返してもよい。積層体内のガラスシートの数は、特に限定されないことを理解されたい。
実施形態において、ガラスシートのテクスチャ加工された表面の平均表面粗さと隣接するガラスシートの接触表面の平均表面粗さとの間の差は、約0.75μm以上でもよいし、あるいはさらには約0.85μm以上でもよい。他の実施形態において、ガラスシートのテクスチャ加工された表面の平均表面粗さと隣接するガラスシートの接触表面の平均表面粗さとの間の差は、約0.95μm以上でもよいし、約1.00μm以上でもよいし、あるいはさらには約1.25μm以上でもよい。いくつかの実施形態において、ガラスシートのテクスチャ加工された表面の平均表面粗さと隣接するガラスシートの接触表面の平均表面粗さとの間の差は、約1.50μm以上でもよいし、または約1.75μm以上でもよいし、あるいはさらには2.00μm以上でもよい。さらに他の実施形態において、ガラスシートのテクスチャ加工された表面の平均表面粗さと隣接するガラスシートの接触表面の平均表面粗さとの間の差は、約2.10μm以上でもよいし、あるいはさらには約2.20μm以上でもよい。
ガラスシートの接触表面と隣接するガラスシートの接触表面とが両方ともテクスチャ加工されている実施形態では、第1のガラスシートの接触表面の平均表面粗さと隣接するガラスシートの接触表面の平均表面粗さは同じでもよい。
上記実施形態により積層されたガラスシートを、セラミック化、すなわち所望のガラスセラミック製品を生み出すように加熱処理してもよい。実施形態においてセラミック化サイクルは、以下の5つのステップ、すなわち、1)ガラスシートを室温から第1の温度まで第1の加熱速度で加熱するステップ、2)ガラスシートを第1の温度で既定の時間の間保持するステップ、3)ガラスシートを第1の温度から第2の温度まで第2の加熱速度で加熱するステップ、4)ガラスシートを第2の温度で既定の時間の間保持するステップ、および5)ガラスシートを第2の温度から室温まで第1の冷却速度で冷却するステップを含み得る。
実施形態において、第1の温度は約700℃から約800℃でもよく、あるいはさらには約720℃から約780℃でもよい。他の実施形態において、第1の温度は約740℃から約760℃でもよく、あるいはさらには約750℃でもよい。いくつかの実施形態において、第1の温度は約780℃でもよい。実施形態において、最初の保持時間は約90分以上でもよく、あるいはさらには約105分以上でもよい。他の実施形態において、最初の保持時間は約115分以上でもよく、あるいはさらには120分でもよい。第2の温度は約950℃から約1000℃でもよく、あるいはさらには約960℃から約990℃でもよい。いくつかの実施形態において、第2の温度は約975℃でもよい。実施形態において、2番目の保持時間は約150分以上でもよく、あるいはさらには約180分以上でもよい。他の実施形態において、最初の保持時間は約220分以上でもよく、あるいはさらには240分でもよい。本書において室温は、任意の周囲温度とすることができ、約22℃から約27℃を含んでもよい。第1および第2の加熱速度、および第1の冷却速度は、ガラス組成とセラミック化プロセスの温度とにより変化し得るものであり、以下の加熱および冷却速度に必ずしも限定されないことを理解されたい。実施形態において、第1および第2の加熱速度は、約300℃/hrなど約250℃/hrから約350℃/hrでもよい。実施形態において、第1の冷却速度は、約−300℃/hrなど約−250℃/hrから約−350℃/hrでもよい。
積層されたガラスセラミックシートは、任意の従来のプロセスまたは装置で分離させることができる。実施形態では、1以上のガラスセラミックシートに力を加えることによって、ガラスセラミックシートを分離させることができる。種々の実施形態においては、2つの接触しているガラスセラミックシート間の接触面で、ブレードまたはウェッジなどによって力を加えてもよい。実施形態において、ガラスセラミックシートの接触表面がテクスチャ加工されておりかつ隣接するガラスセラミックシートの接触表面がテクスチャ加工されていない、2つの接触しているガラスセラミックシートを分離させる最大の力は、約0.5lb/インチ(8.93kg/m)未満となり得、あるいはさらには0.3lb/インチ(5.36kg/m)未満となり得る。他の実施形態において、ガラスセラミックシートの接触表面がテクスチャ加工されておりかつ隣接するシートの接触表面がテクスチャ加工されていない、2つの接触しているガラスセラミックシートを分離させる最大の力は、約0.2lb/インチ(3.57kg/m)未満となり得、約0.1lb/インチ(1.79kg/m)未満となり得、あるいはさらには約0.0lb/インチ(0.0kg/m)未満となり得る。
実施形態において、第1のガラスセラミックシートの接触表面と第2のシートの接触表面とがテクスチャ加工されている、2つの接触しているガラスセラミックシートを分離させる最大の力は、約9.5lb/インチ(169.65kg/m)以下となり得、あるいはさらには約9.0lb/インチ(160.72kg/m)以下となり得る。いくつかの実施形態において、第1のガラスセラミックシートの接触表面と第2のシートの接触表面とがテクスチャ加工されている、2つの接触しているガラスセラミックシートを分離させる最大の力は、約8.5lb/インチ(151.79kg/m)以下となり得、あるいはさらには約8.0lb/インチ(142.86kg/m)以下となり得る。いくつかの実施形態において、第1のガラスセラミックシートの接触表面と第2のシートの接触表面とがテクスチャ加工されている、2つの接触しているガラスセラミックシートを分離させる最大の力は、約9.3lb/インチ(166.078kg/m)となり得る。
本開示の種々の実施形態によれば、ガラスセラミックシートを生成するための、積層されたガラスシートのプリフォームが提供される。プリフォームは、少なくとも、上で詳細に説明したようなテクスチャ加工された表面を有する第1のガラスシートと、第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面に接触している表面を備えた第2のガラスシートとを含み得る。実施形態において、第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面に接触している、第2のガラスシートの表面は、テクスチャ加工されたものでもよい。他の実施形態において、第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面に接触している、第2のガラスシートの表面は、テクスチャ加工されていないものでもよい。
以下の実施例により、実施形態をさらに明らかにする。
実施例1
3つのガラスシートを、精密ロールを用いてテクスチャリングなしで準備した。これら3つのガラスシートの表面の平均表面粗さは0.102μmであった。3つの追加のガラスシートを、本書で説明したようなテクスチャ加工された精密ロールを用いて準備した。これら3つのガラスシートの表面の平均表面粗さは1.080μmであった。これらのガラスシートは、厚さ1mm、幅60mm、長さ300mmであった。
サンプル1を、平均表面粗さが0.102μmのガラスシートのテクスチャ加工されていない表面と、平均表面粗さが1.080μmのガラスシートのテクスチャ加工された表面とを接触させることによって作製した。サンプル2を、平均表面粗さが1.080μmの2つのテクスチャ加工されたガラスシート表面を接触させることによって準備した。サンプル3を、平均表面粗さが0.102μmの2つのテクスチャ加工されていないガラスシート表面を接触させることによって準備した。
サンプル1〜3の夫々を、以下のサイクル、すなわち、1)25℃から780℃まで、加熱速度300℃/hrで加熱するステップ、2)780℃で2時間の間保持するステップ、3)780℃から975℃まで、加熱速度300℃/hrで加熱するステップ、4)975℃で4時間の間保持するステップ、および5)975℃から25℃まで、冷却速度300℃/hrで冷却するステップ、を含むセラミック化プロセスに供した。
セラミック化サイクルの後、ガラスセラミックシート間の接触面でウェッジを用いて、インストロン社製のInstron442荷重フレームにより適用される力を各サンプルにかけた。ガラスセラミックシートが分離されるまで力を増加させた。分離試験による結果を図5および6に示す。図5に示されているように、サンプル1はガラスセラミックシートの分離に何らかの力を加えることを必要としなかった。サンプル2では9.24lb/インチ(165.00kg/m)の力によりガラスセラミックシートは分離され、さらにサンプル3のガラスセラミックシートは10.31lb/インチ(184.11kg/m)で分離された。図6に示されているように、サンプル2のガラスセラミックシートの分離に必要な時間は、サンプル3のガラスセラミックシートの分離に必要な時間よりも大幅に短かった。サンプル1のガラスセラミックシートの分離に必要とされた時間は最も短く、図6には示されていない。
この例から、セラミック化プロセス後のガラスセラミックシート間の表面の付着力は、第1のガラスシートの表面がテクスチャ加工され、かつ第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面に接触している隣接するガラスシートの表面がテクスチャ加工されていない場合に、最小にできることが分かる。さらに、セラミック化プロセス後のガラスシート間の表面の付着力は、第1のガラスシートの表面がテクスチャ加工されかつ第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面に接触している隣接するガラスシートの表面もテクスチャ加工されていると、低下させることができる。
請求される主題の精神および範囲から逸脱することなく、本書において説明された実施形態の種々の改変および変形が作製可能であることは当業者には明らかであろう。従って、本書において説明された種々の実施形態の改変および変形が、添付の請求項およびその同等物の範囲内であるならば、本明細書はこのような改変および変形を含むと意図されている。
10 ガラスロール成形装置
12 溶融ガラス流
21、31、41 ガラスシート
26 テクスチャリングローラ

Claims (10)

  1. ガラスセラミックシートを製造する方法であって、
    第1のガラスシートの少なくとも1つの表面をテクスチャリングするステップ、
    前記第1のガラスシートと第2のガラスシートとを、前記第1のガラスシートのテクスチャ加工された表面が前記第2のガラスシートの表面に接触するように、積層させるステップ、
    前記第1のガラスシートと前記第2のガラスシートとをセラミック化するステップ、および、
    セラミック化された前記第1のガラスシートとセラミック化された前記第2のガラスシートとを分離させるステップ、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第1のガラスシートの前記テクスチャ加工された表面の平均表面粗さと前記第2のガラスシートの前記表面の平均表面粗さとの間の差が、0.85μm以上であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記第1のガラスシートの前記テクスチャ加工された表面の平均表面粗さが1.00μm以上であり、かつ前記第2のガラスシートの前記表面の平均表面粗さが0.230μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 前記第1のガラスシートの前記テクスチャ加工された表面の平均表面粗さ、および前記第2のガラスシートの前記表面の平均表面粗さが、1.00μm以上であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  5. セラミック化された前記第1のガラスシートを、セラミック化された前記第2のガラスシートから分離させる力の量が、9.50lb/インチ(169.65kg/m)以下であることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. 前記セラミック化するステップが、
    前記ガラスシートを、室温から第1の温度まで第1の加熱速度で加熱するステップ、
    前記ガラスシートを、前記第1の温度で既定の時間の間保持するステップ、
    前記ガラスシートを、前記第1の温度から第2の温度まで第2の加熱速度で加熱するステップ、
    前記ガラスシートを、前記第2の温度で既定の時間の間保持するステップ、および、
    前記ガラスシートを、前記第2の温度から前記室温まで第1の冷却速度で冷却するステップ、
    を含むことを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. 前記セラミック化するステップの最高温度が、900℃から1,000℃であることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の方法。
  8. 前記ガラスシートが、0.5mmから1.5mmの厚さと、30mmから90mmの幅と、100mmから500mmの長さとを有していることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の方法。
  9. 前記第1のガラスシートおよび前記第2のガラスシートが、ロール成形プロセスによって成形されたものであることを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の方法。
  10. 前記テクスチャリングするステップが、前記第1のガラスシートの前記少なくとも1つの表面を、テクスチャ加工されたローラ(26)に該少なくとも1つの表面を触れさせることによってテクスチャリングするステップを含むことを特徴とする請求項9記載の方法。
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