JP6418117B2 - ウェザーストリップの取付治具 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1のウェザーストリップの取付け方法においては、組付治具を用いて、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁におけるフランジにウェザーストリップを取り付けることが開示されている。この組付治具は、ウェザーストリップを保持する保持部と、ウェザーストリップにおける取付基部をフランジに押圧する押圧部とを有している。そして、保持部におけるローラ及び押圧部におけるローラを利用して、ウェザーストリップをフランジに取り付けている。
該取付治具は、作業者によって把持される把持本体と、互いに対向する状態で上記把持本体から突出して設けられた一対の保持爪と、上記把持本体おける、上記一対の保持爪が突出する側に突出して、回転可能に取り付けられた回転体と、を備え、
上記一対の保持爪の各先端部は、該一対の保持爪が互いに対向する内側に折れ曲がるとともに基端側に折り返されており、
上記一対の保持爪の各先端部によって、上記ウェザーストリップの上記一対の挟持部同士の間隔を広げるとともに、上記ウェザーストリップの表面に転がり接触させる上記回転体によって、該ウェザーストリップを上記T字状フランジの先端分岐部へ押し当てるようにして用いられる、ウェザーストリップの取付治具にある。
取付治具は、作業者によって把持される把持本体に、一対の保持爪と回転体とを設けたものである。また、一対の保持爪の各先端部は、一対の保持爪が互いに対向する内側に折れ曲がるとともに基端側に折り返されている。
それ故、上記ウェザーストリップの取付治具によれば、車両ボディの開口部の縁部又は蓋体の縁部に形成されたT字状フランジにウェザーストリップを容易に取り付けることができる。
ウェザーストリップ8の取付治具1は、図1、図2に示すように、車両ボディ6の開口部61に配置される蓋体7の縁部71に形成されたT字状フランジ72にウェザーストリップ8を取り付けるに当たり、T字状フランジ72の先端分岐部722にウェザーストリップ8の一対の挟持部81を挟持させるために用いられる。
ウェザーストリップ8において、一対の挟持部81が設けられた部分の内側には、T字状フランジ72が配置されるT字状溝部83が形成されている。T字状フランジ72の先端分岐部722がT字状溝部83に配置されたときに、一対の挟持部81によって、T字状フランジ72からのウェザーストリップ8の抜け防止がなされる。
ローラ4A,4Bは、把持本体2に対して一対の保持爪3が設けられた位置を中心とする両側において、互いに平行に並ぶ状態で一対に設けられている。一対のローラ4A,4Bは、互いに隣接する状態で一対の壁部21に支持されている。取付治具1は、一対のローラ4A,4Bが回転する方向に移動させるようにして用いられる。
把持本体2に一対のローラ4A,4Bが設けられていることにより、ウェザーストリップ8をT字状フランジ72に案内することが容易になるとともに、ウェザーストリップ8をT字状フランジ72の先端分岐部722に押し当てることが容易になる。
ウェザーストリップ8をT字状フランジ72に取り付けるに当たっては、作業者は、図5に示すように、取付治具1の一対の保持爪3における各折返し部33の内面331同士の間に形成された隙間Sに、ウェザーストリップ8の長尺方向Lの端部を挿入する。このとき、一対の保持爪3における各折返し部33によって、ウェザーストリップ8の一対の挟持部81同士の間隔Kが広げられる。また、一対の挟持部81は、その間隔KがT字状フランジ72の先端分岐部722の幅Wよりも大きくなるように広げることができる。そして、作業者は、取付治具1を移動操作して、ウェザーストリップ8の一対の挟持部81同士の間に位置する、変形されたT字状溝部83に、T字状フランジ72の先端分岐部722が配置されるようにする。
こうして、作業者は、取付治具1によってウェザーストリップ8の長尺方向Lの各部位をT字状フランジ72に順次押し当てていく動作によって、ウェザーストリップ8の一対の挟持部81における長尺方向Lの各部位を、T字状フランジ72の先端分岐部722における長尺方向Lの各部位に順次挟持させることができる。
それ故、ウェザーストリップ8の取付治具1によれば、車両ボディ6の開口部61に配置される蓋体7の縁部71に形成されたT字状フランジ72に、ウェザーストリップ8を簡単な動作によって容易に取り付けることができる。
本発明の取付治具1は、実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の構造を採用することができる。
2 把持本体
3 保持爪
301 先端部
31 突出部
32 曲折部
33 折返し部
4A,4B ローラ(回転体)
6 車両ボディ
61 開口部
7 蓋体
71 縁部
72 T字状フランジ
722 先端分岐部
8 ウェザーストリップ
81 挟持部
Claims (3)
- 車両ボディの開口部の縁部又は該開口部に配置される蓋体の縁部に形成されたT字状フランジにウェザーストリップを取り付けるに当たり、上記T字状フランジの先端分岐部に上記ウェザーストリップの一対の挟持部を挟持させるために用いられる取付治具であって、
該取付治具は、作業者によって把持される把持本体と、互いに対向する状態で上記把持本体から突出して設けられた一対の保持爪と、上記把持本体おける、上記一対の保持爪が突出する側に突出して、回転可能に取り付けられた回転体と、を備え、
上記一対の保持爪の各先端部は、該一対の保持爪が互いに対向する内側に折れ曲がるとともに基端側に折り返されており、
上記一対の保持爪の各先端部によって、上記ウェザーストリップの上記一対の挟持部同士の間隔を広げるとともに、上記ウェザーストリップの表面に転がり接触させる上記回転体によって、該ウェザーストリップを上記T字状フランジの先端分岐部へ押し当てるようにして用いられる、ウェザーストリップの取付治具。 - 上記保持爪は、上記把持本体から突出する突出部と、該突出部から内側に折れ曲がる曲折部と、該曲折部から基端側に折り返され、上記ウェザーストリップの上記挟持部を掛止するための折返し部とを有しており、
上記取付治具は、上記回転体を上記ウェザーストリップの表面に転がり接触させながら上記ウェザーストリップの長尺方向に移動させるときに、上記折返し部によって、上記一対の挟持部同士における、上記長尺方向の各部の間隔を順次広げるようにして用いられる、請求項1に記載のウェザーストリップの取付治具。 - 上記回転体は、上記把持本体に対して上記一対の保持爪が設けられた位置を中心とする両側において、互いに平行に並ぶ状態で一対に設けられており、
上記取付治具の移動方向の前方側に位置する上記回転体によって上記ウェザーストリップを上記一対の保持爪の間に案内するとともに、上記取付治具の移動方向の後方側に位置する上記回転体によって上記ウェザーストリップを上記T字状フランジの先端分岐部へ押し当てるようにして用いられる、請求項1又は2に記載のウェザーストリップの取付治具。
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