JP6417793B2 - スキャナ - Google Patents

スキャナ Download PDF

Info

Publication number
JP6417793B2
JP6417793B2 JP2014173722A JP2014173722A JP6417793B2 JP 6417793 B2 JP6417793 B2 JP 6417793B2 JP 2014173722 A JP2014173722 A JP 2014173722A JP 2014173722 A JP2014173722 A JP 2014173722A JP 6417793 B2 JP6417793 B2 JP 6417793B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
scan data
setting information
job
scanner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014173722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016048878A (ja
Inventor
安藤 智子
智子 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014173722A priority Critical patent/JP6417793B2/ja
Publication of JP2016048878A publication Critical patent/JP2016048878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6417793B2 publication Critical patent/JP6417793B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本明細書では、外部装置からスキャン要求を取得する場合に、原稿のスキャンを実行して、スキャンデータを外部装置に供給するスキャナを開示する。
特許文献1には、スキャナ部を備える画像形成装置が開示されている。画像形成装置は、PCからプルスキャン開始命令を受信する場合に、原稿のスキャンを実行して、当該スキャンによって得られる画像データをPCに転送する。
特開2005−277584号公報
スキャナが外部装置からスキャン要求を取得してからスキャンデータを外部装置に供給するまでの時間を短縮することが求められている。本明細書では、スキャナが、外部装置からスキャン要求を取得する場合に、スキャンデータを外部装置に迅速に供給するための技術を開示する。
本明細書によって開示されるスキャナは、原稿台と、スキャン実行部と、メモリと、第1の外部装置からネットワークを介して第1のスキャン設定情報を含む第1のスキャン要求が取得される場合に、第1のスキャン設定情報に従って、原稿台に載置される第1の原稿のスキャンをスキャン実行部に実行させて、第1のスキャンデータを生成するスキャンデータ生成部と、第1のスキャンデータを第1の外部装置に供給するスキャンデータ供給部と、第1のスキャンデータと第1のスキャン設定情報とをメモリに記憶させる第1のメモリ制御部と、第1のスキャンデータと第1のスキャン設定情報とがメモリに記憶されている状態で、第1の外部装置又は第1の外部装置とは異なる第2の外部装置からネットワークを介して第2のスキャン設定情報を含む第2のスキャン要求が取得される場合に、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断する判断部と、を備える。スキャンデータ生成部は、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが一致しないと判断される第1の場合に、第2のスキャン設定情報に従って、原稿台に載置される第2の原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、第2のスキャンデータを生成し、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが一致すると判断される第2の場合に、第2の原稿のスキャンをスキャン実行部に実行させない。スキャンデータ供給部は、第1の場合に、第2のスキャン要求の供給元である第1の外部装置又は第2の外部装置に第2のスキャンデータを供給し、第2の場合に、第2のスキャン要求の供給元である第1の外部装置又は第2の外部装置にメモリ内の第1のスキャンデータを供給する。
上記の構成によると、スキャナは、第1のスキャンデータと第1のスキャン設定情報とがメモリに記憶されている状態で、外部装置(即ち第1の外部装置又は第2の外部装置)から第2のスキャン設定情報を含む第2のスキャン要求が取得される場合に、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断する。スキャナは、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが一致しないと判断される第1の場合に、第2のスキャン設定情報に従って、第2の原稿のスキャンを実行して、第2のスキャンデータを外部装置に適切に供給することができる。一方、スキャナは、第1のスキャン設定情報と第2のスキャン設定情報とが一致すると判断される第2の場合に、第2の原稿のスキャンを実行せずに、メモリ内の第1のスキャンデータを外部装置に供給する。このように、スキャナは、第2の場合に、第2の原稿のスキャンを実行せずに済むので、第1のスキャンデータを外部装置に迅速に供給することができる。
前記スキャナは、さらに、
前記第1の原稿の前記スキャンが終了した後に、前記第1の原稿を前記スキャナから取り除くためのユーザ動作を検知する検知部を備え、
前記スキャンデータ生成部は、
前記ユーザ動作が検知される前に、前記第2のスキャン要求が取得される場合において、前記第1の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
前記ユーザ動作が検知される前に、前記第2のスキャン要求が取得される場合において、前記第2の場合に、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させず、
前記ユーザ動作が検知された後に、前記第2のスキャン要求が取得される第3の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
前記スキャンデータ供給部は、前記第3の場合に、前記第2のスキャン要求の供給元である前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給してもよい。
前記スキャナは、さらに、
前記ユーザ動作が検知される場合に、前記メモリから前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを消去する第2のメモリ制御部を備え、
前記第3の場合は、前記メモリ内に前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが記憶されていない状態で、前記第2のスキャン要求が取得されることを含んでもよい。
前記第1のスキャン要求は、前記第1のスキャン設定情報を含む第1のジョブ生成要求と、第1のスキャンデータ生成要求と、を含み、
前記第2のスキャン要求は、前記第2のスキャン設定情報を含む第2のジョブ生成要求と、第2のスキャンデータ生成要求と、を含み、
前記スキャンデータ生成部は、前記第1の外部装置から前記第1のジョブ生成要求が取得された後に、前記第1の外部装置から前記第1のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報に従って、前記第1の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第1のスキャンデータを生成し、
前記判断部は、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置から前記第2のジョブ生成要求が取得された後に、前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置から前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断してもよい。
前記スキャナは、さらに、
前記第1の外部装置から前記第1のジョブ生成要求が取得される場合に、第1のジョブIDを生成して、前記第1のジョブIDを含む第1の応答を前記第1の外部装置に供給し、
前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置から前記第2のジョブ生成要求が取得される場合に、前記第1のジョブIDとは異なる第2のジョブIDを生成して、前記第2のジョブIDを含む第2の応答を前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置に供給する応答供給部を備え、
前記スキャンデータ生成部は、前記第1の外部装置から前記第1のジョブIDを含む前記第1のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報に従って、前記第1の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第1のスキャンデータを生成し、
前記判断部は、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置から前記第2のジョブIDを含む前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断し、
前記スキャンデータ供給部は、前記第2の場合に、前記第2のジョブIDを含む前記第2のスキャンデータ生成要求が取得されたにも関わらず、前記第1のジョブIDを含む前記第2のスキャンデータ生成要求が取得された際に生成された前記メモリ内の前記第1のスキャンデータを前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置に供給してもよい。
前記第1のスキャン設定情報は、特定のスキャン設定として第1の設定値を含み、
前記第2のスキャン設定情報は、前記特定のスキャン設定として第2の設定値を含み、
前記判断部は、
前記第1の設定値を含む所定の数値範囲内に前記第2の設定値が含まれる場合に、前記第1のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、前記第2のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、が一致すると判断し、
前記所定の数値範囲内に前記第2の設定値が含まれない場合に、前記第1のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、前記第2のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、が一致しないと判断してもよい。
前記第1のスキャン要求は、前記第1の外部装置に表示されるスキャン指示画面において、スキャンデータによって表わされるスキャン画像のプレビューの実行がユーザによって選択される場合に、前記第1の外部装置から取得される要求であり、
前記第2のスキャン要求は、前記第1の外部装置に表示される前記スキャン指示画面において、前記第1の外部装置内の所定の記憶領域へのスキャンデータの保存の実行が前記ユーザによって選択される場合に、前記第1の外部装置から取得される要求であってもよい。
前記第1のスキャン要求は、前記第1の外部装置に表示されるスキャン指示画面において、前記第1の外部装置内の所定の記憶領域へのスキャンデータの保存の実行が前記ユーザによって選択される場合に、前記第1の外部装置から取得される要求であり、
前記第2のスキャン要求は、前記第2の外部装置に表示されるスキャン指示画面において、前記第2の外部装置内の所定の記憶領域へのスキャンデータの保存の実行が前記ユーザによって選択される場合に、前記第2の外部装置から取得される要求であってもよい。
前記スキャナは、さらに、
前記原稿台に対して開閉可能なカバー部材を備え、
前記第1のメモリ制御部は、
前記原稿台に対して前記カバー部材が閉じられている状態で、前記第1の外部装置から前記第1のスキャン要求が取得される場合に、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを前記メモリに記憶させ、
前記原稿台に対して前記カバー部材が開かれている状態で、前記第1の外部装置から前記第1のスキャン要求が取得される場合に、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを前記メモリに記憶させず、
前記判断部は、前記原稿台に対して前記カバー部材が閉じられており、かつ、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置から前記第2のスキャン要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断し、
前記スキャンデータ生成部は、前記原稿台に対して前記カバー部材が開かれている状態で、前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置から前記第2のスキャン要求が取得される第4の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
前記スキャンデータ供給部は、前記第4の場合に、前記第2のスキャン要求の供給元である前記第1の外部装置又は前記第2の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給してもよい。
上記のスキャナを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も新規で有用である。
通信システムの構成とスキャン指示画面とを示す。 スキャナの制御構成を示す。 カバークローズ状態のスキャン処理のフローチャートを示す。 カバーオープン状態のスキャン処理のフローチャートを示す。 監視処理のフローチャートを示す。 スキャンデータが迅速に供給されるケースAのシーケンス図を示す。 スキャン設定情報が変更されるケースBのシーケンス図を示す。 スキャンデータが迅速に供給されるケースCのシーケンス図を示す。 原稿が変更されるケースDのシーケンス図を示す。 カバーオープン状態でスキャンが実行されるケースEのシーケンス図を示す。
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、スキャナSCと、複数個の端末装置TD1,TD2と、を備える。各デバイスSC,TD1,TD2は、LAN(Local Area Networkの略)4を介して、相互に通信可能である。スキャナSCは、端末装置(例えばTD1)からLAN4を介して要求を取得する場合に、原稿のスキャンを実行して、LAN4を介してスキャンデータを端末装置に供給する。即ち、スキャナSCは、いわゆるプルスキャン機能を実行可能である。
(各端末装置TD1,TD2の構成)
各端末装置TD1,TD2は、デスクトップPC(Personal Computerの略)、ノートPC等のコンピュータであり、公知のOS(Operation Systemの略)プログラムと、スキャナドライバと、を備える。スキャナドライバは、各端末装置TD1,TD2の出荷段階から、各端末装置TD1,TD2に予め記憶されている。即ち、スキャナドライバは、スキャナSCのベンダによって提供されるものではなく、OSプログラムのベンダによって提供されるいわゆるINBOXドライバである。スキャナドライバは、Semantic方式に従って、スキャナSCに原稿のスキャンを実行させるためのプログラムである。Semantic方式は、Printer Working Groupによって策定された「Network Scan Service Sematic Model and Service Interface (Version 1.0)」に記述されている。
図1には、スキャナドライバによって実現されるスキャン指示画面ISの一例を示す。スキャン指示画面ISは、複数個の項目領域A0〜A6と、プレビュー領域PAと、プレビューボタンBO1と、スキャンボタンBO2と、キャンセルボタンBO3と、を含む。
各項目領域A0〜A6は、ユーザがスキャン設定情報を指定するための領域である。項目領域A0は、ドキュメント、写真等を含む複数個のプロファイル名の中から1個のプロファイル名を指定するための領域である。項目領域A1は、100dpi、200dpi、300dpi、600dpi等を含む複数個のスキャン解像度の中から1個のスキャン解像度を指定するための領域である。項目領域A2は、カラー、モノクロ等を含む複数個の色数の中から1個の色数を指定するための領域である。項目領域A3は、JPEG(Joint Photograph Experts Groupの略)、TIFF(Tagged Image File Formatの略)、PDF(Portable Document Formatの略)等を含む複数個のデータ形式の中から1個のデータ形式を指定するための領域である。項目領域A4は、−100%〜100%の範囲内からスキャン画像の明るさ(即ちbrightness)を指定するための領域である。項目領域A5は、−100%〜100%の範囲内からスキャン画像の明暗差(即ちcontrast)を指定するための領域である。以下では、項目領域A4において指定される設定値、項目領域A5において指定される設定値のことを、それぞれ、「明るさの設定値」、「コントラストの設定値」と呼ぶ。項目領域A6は、フラットベット、フィーダ(片面スキャン)、フィーダ(両面スキャン)等を含む複数個のスキャナ種類の中から1個のスキャナ種類を指定するための領域である。なお、本実施例では、スキャナSCに設置された原稿が取り除かれることがカバーセンサ(図2の符号36参照)によって検知されるので、スキャナ種類がフラットベットであることを前提として、以下の説明を続ける。スキャナドライバが起動される際には、スキャン指示画面IS内の各項目領域A0〜A6には、デフォルトのスキャン設定情報が最初に表示される。デフォルトのスキャン設定情報は、プロファイル名「ドキュメント」と、スキャン解像度「100dpi」と、色数「カラー」と、データ形式「JPEG」と、明るさの設定値「0%」と、コントラストの設定値「0%」と、スキャナ種類「フラットベット」と、を含む。
プレビュー領域PAは、プレビューボタンBO1の選択に応じて、プレビュー画像を表示するための領域である。プレビューボタンBO1は、スキャン画像のプレビューの実行、即ち、プレビュー領域PAでのプレビュー画像の表示、を望むユーザによって選択されるボタンである。スキャンボタンBO2は、端末装置(例えばTD1)内の所定の記憶領域へのスキャンデータの保存の実行を望むユーザによって選択されるボタンである。上記の所定の記憶領域は、例えば、端末装置のハードディスク内の所定のフォルダである。上記の所定の記憶領域は、例えば、スキャンボタンBO2が選択される前にユーザによって予め指定されていてもよいし、スキャンボタンBO2が選択された後に表示されるポップアップ画面(図示省略)上でユーザによって指定されていてもよい。キャンセルボタンBO3は、スキャン指示画面ISを閉じるためのボタンである。
(各端末装置TD1,TD2の処理)
続いて、各端末装置TD1,TD2がスキャナドライバに従って実行する処理の内容を説明する。端末装置(例えばTD1)は、各項目領域A0〜A6においてスキャン設定情報が指定された後に、ユーザによってプレビューボタンBO1又はスキャンボタンBO2が選択される場合に、ジョブ情報(即ちいわゆるスキャンチケット)の生成を要求するためのジョブ生成要求をスキャナSCに供給する。ジョブ生成要求は、Semantic方式のCreate Scan Job Requestであり、スキャン設定情報を含む。当該スキャン設定情報は、各項目領域A1〜A6において指定された各設定値、即ち、スキャン解像度、色数、データ形式、明るさの設定値、コントラストの設定値、及び、スキャナ種類を含む。即ち、当該スキャン設定情報は、項目領域A0で指定されたプロファイル名を含まない。
端末装置は、ジョブ生成要求をスキャナSCに供給した後に、スキャナSCからジョブ生成応答を取得する。ジョブ生成応答は、ジョブ生成要求に対する応答、即ち、Semantic方式のCreate Scan Job Responseであり、ジョブIDを含む。ジョブIDは、スキャンジョブを識別するためのユニークな識別情報であり、ジョブ生成要求に応じてスキャナSCによって生成される。そして、端末装置は、スキャナSCからジョブ生成応答を取得した後に、スキャンデータの生成を要求するためのスキャンデータ生成要求をスキャナSCに供給する。スキャンデータ生成要求は、プロトコル毎に決められる要求(例えばRetrieve Image等)であり、Create Scan Job Responseに従ったジョブ生成応答内のジョブIDを含む。
端末装置は、スキャンデータ生成要求をスキャナSCに供給した後に、スキャナSCからスキャンデータ生成応答を取得する。スキャンデータ生成応答は、スキャンデータ生成要求に対する応答であり、スキャンデータを含む。そして、端末装置は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答を取得した後に、ユーザによって選択されたボタンBO1又はBO2に応じた処理を実行する。即ち、端末装置は、ユーザによってプレビューボタンBO1が選択された場合には、スキャンデータによって表わされるプレビュー画像をプレビュー領域PAに表示させる。また、端末装置は、ユーザによってスキャンボタンBO2が選択された場合には、スキャンデータを端末装置内の所定の記憶領域に記憶させる。
上述したように、Semantic方式では、ユーザによってプレビューボタンBO1又はスキャンボタンBO2が選択される場合に、端末装置とスキャナSCとの間では、ジョブ生成要求とジョブ生成応答とスキャンデータ生成要求とスキャンデータ生成応答とを含む4個のコマンドの通信が順次実行される。これにより、端末装置は、スキャナSCからスキャンデータを取得することができる。なお、プレビューボタンBO1が選択される場合に端末装置からスキャナSCに供給されるコマンド(即ち、ジョブ生成要求、スキャンデータ生成要求)と、スキャンボタンBO2が選択される場合に端末装置からスキャナSCに供給されるコマンドと、を区別するための情報は、各コマンドに含まれない。従って、スキャナSCは、端末装置からコマンドを取得しても、当該コマンドが、プレビューボタンBO1の操作に起因するものであるのか、スキャンボタンBO2の操作に起因するものであるのか、を把握することができない。
(スキャナSCの構成)
スキャナSCは、スキャン機能を実行可能な周辺機器(即ち端末装置TD1等の周辺機器)である。スキャナSCは、原稿台10と原稿カバー20とを備える。原稿台10は、筐体12と透明板14とを備える。筐体12は、透明板14を支持している。透明板14には、原稿が載置される。
スキャナSCは、さらに、透明板14の下方に、CIS(Contact Image Sensorの略)方式又はCCD(Charge Coupled Deviceの略)方式に従って原稿のスキャンを実行するためのスキャン実行部34(図2参照)を備える。透明板14に原稿が載置されている状態で、原稿のスキャンがスキャン実行部34によって実行されると、原稿を表わすスキャンデータが生成される。原稿カバー20は、原稿台10に対して開閉可能に構成されている。通常、原稿台10に対して原稿カバー20が閉じられている状態(以下では「カバークローズ状態」と呼ぶ)で、原稿のスキャンが実行される。ただし、例えば、比較的に厚い原稿(例えば本等)が原稿台10に載置される場合には、原稿台10に対して原稿カバー20を閉じることができないので、原稿台10に対して原稿カバー20を開かれている状態(以下では「カバーオープン状態」と呼ぶ)で、原稿のスキャンが実行され得る。
続いて、図2を参照して、スキャナSCの制御構成を説明する。スキャナSCは、操作部30と、表示部32と、スキャン実行部34と、カバーセンサ36と、LANインターフェース38と、制御部50と、を備える。各部30〜50は、バス線(符号省略)を介して、相互に接続されている。
操作部30は、複数個のキーを備える。ユーザは、操作部30を操作することによって、様々な指示をスキャナSCに入力することができる。表示部32は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。スキャン実行部34は、制御部50から与えられる指示に従って、原稿のスキャンを実行する。カバーセンサ36は、原稿カバー20の開閉を検知するためのセンサであり、カバーオープン状態であるのかカバークローズ状態であるのかを示す状態信号を制御部50に供給する。LANインターフェース38は、LAN4(図1参照)に接続される。
制御部50は、CPU52とメモリ54とを備える。CPU52は、メモリ54に記憶されているプログラムPGに従って、様々な処理を実行するプロセッサ(即ちコンピュータ)である。メモリ54は、上記のプログラムPGの他に、さらに、ジョブ情報JIと、過去スキャン情報PIと、を記憶し得る。
ジョブ情報JIは、ジョブIDとスキャン設定情報SIとが対応付けられている情報である。ジョブIDは、端末装置(例えばTD1)から取得されるジョブ生成要求に応じて、スキャナSCによって生成される。スキャン設定情報SIは、端末装置から取得されるジョブ生成要求に含まれる。過去スキャン情報PIは、スキャナSCによって過去に実行された原稿のスキャンによって生成されたスキャンデータSDと、当該スキャンで利用されたスキャン設定情報SIと、を含む。
(カバークローズ状態のスキャン処理;図3)
続いて、図3を参照して、カバークローズ状態でスキャナSCのCPU52によって実行されるスキャン処理の内容を説明する。
S10では、CPU52は、カバーセンサ36からカバークローズ状態であることを示す状態信号を取得している状態で、端末装置(例えばTD1)からスキャン設定情報を含むジョブ生成要求を取得する。以下では、S10で取得されるジョブ生成要求の供給元の端末装置のことを「対象端末装置」と呼ぶ。
S12では、CPU52は、ジョブIDを生成して、ジョブ情報をメモリ54に記憶させる。具体的には、CPU52は、過去に生成されたいずれのジョブIDとも異なるユニークなジョブIDを生成し、当該ジョブIDと、S10で取得されたジョブ生成要求内のスキャン設定情報(図2の符号SI参照)と、が対応付けられているジョブ情報(図2の符号JI参照)をメモリ54に記憶させる。なお、以下では、S12のジョブ情報内のスキャン設定情報のことを「対象スキャン設定情報」と呼び、対象スキャン設定情報に含まれる各設定値のことを「対象」という用語を付して記載する(例えば、「対象スキャン解像度」、「明るさの対象設定値」)。
S14では、CPU52は、S12で生成されたジョブIDを含むジョブ生成応答を対象端末装置に供給する。
S16では、CPU52は、対象端末装置から、S12で生成されたジョブIDを含むスキャンデータ生成要求を取得する。
S20では、CPU52は、過去スキャン情報(図2の符号PI参照)がメモリ54内に存在するのか否かを判断する。CPU52は、過去スキャン情報がメモリ54内に存在すると判断する場合(S18でYES)にS22に進み、過去スキャン情報がメモリ54内に存在しないと判断する場合(S18でNO)にS30に進む。
S22では、CPU52は、S12のジョブ情報内の対象スキャン設定情報と、過去スキャン情報内のスキャン設定情報と、が一致するのか否かを判断する。なお、以下では、過去スキャン情報内のスキャン設定情報のことを「過去スキャン設定情報」と呼び、過去スキャン設定情報に含まれる各設定値のことを「過去」という用語を付して記載する(例えば、「過去スキャン解像度」、「明るさの過去設定値」)。
CPU52は、スキャン解像度と色数とデータ形式とスキャナ種類とを含む4個の設定値については、完全一致の判断基準に基づいて、設定値が一致するのか否かを判断する。即ち、CPU52は、例えば、対象スキャン解像度が100dpiであり、かつ、過去スキャン解像度が200dpiである場合には、対象スキャン解像度と過去スキャン解像度とが一致しないと判断する。これに対し、CPU52は、明るさの設定値とコントラストの設定値とを含む2個の設定値については、数値範囲を利用した判断基準に基づいて、設定値が一致するのか否かを判断する。この点について次に詳しく説明する。
CPU52は、明るさの過去設定値(例えば0%)のプラスマイナス5%の数値範囲(例えば−5%〜+5%)を決定し、当該数値範囲に明るさの対象設定値が含まれる場合に、明るさの対象設定値と明るさの過去設定値が一致すると判断し、当該数値範囲に明るさの対象設定値が含まれない場合に、明るさの対象設定値と明るさの過去設定値とが一致しないと判断する。同様に、CPU52は、コントラストの過去設定値(例えば80%)のプラスマイナス5%の数値範囲(例えば75〜85%)を決定し、当該数値範囲にコントラストの対象設定値が含まれる場合に、コントラストの対象設定値とコントラストの過去設定値とが一致すると判断し、当該数値範囲にコントラストの対象設定値が含まれない場合に、コントラストの対象設定値とコントラストの過去設定値とが一致しないと判断する。
数値範囲を利用した判断基準を採用する理由は、以下のとおりである。即ち、数値範囲を利用した判断基準によると、完全一致の判断基準と比べると、設定値が一致すると判断され易く、この結果、対象スキャン設定情報と過去スキャン設定情報とが一致すると判断され易い(S22でYESと判断され易い)。詳しくは後述するが、対象スキャン設定情報と過去スキャン設定情報とが一致すると判断されると、スキャンデータを対象端末装置に迅速に供給することができる。即ち、本実施例では、スキャンデータを対象端末装置に迅速に供給するために、数値範囲を利用した判断基準を採用している。なお、数値範囲を利用した判断基準を採用すると、例えば、明るさの対象設定値(例えば0%)とは異なる明るさの過去設定値(例えば+5%)に従ったスキャンデータが、対象端末装置に供給され得る。しかしながら、明るさの設定値又はコントラストの設定値が5%程度相違しても、ユーザは、通常、スキャン画像の見た目の相違を知覚し難い。従って、本実施例では、ユーザに違和感を与えることを抑制しつつ、スキャンデータを対象端末装置に迅速に供給することができる。なお、変形例では、CPU52は、明るさの設定値とコントラストの設定値とを含む2個の設定値についても、数値範囲を利用した判断基準ではなく、完全一致の判断基準に基づいて、設定値が一致するのか否かを判断してもよい。
CPU52は、対象スキャン設定情報内の6個の設定値の全てが過去スキャン設定情報に一致する場合に、対象スキャン設定情報と過去スキャン設定情報とが一致すると判断して(S22でYES)、S24に進む。一方、CPU52は、対象スキャン設定情報内の6個の設定値のうちの少なくとも1つが過去スキャン設定情報に一致しない場合に、対象スキャン設定情報と過去スキャン設定情報とが一致しないと判断して(S22でNO)、S30に進む。
S24では、CPU52は、メモリ54から過去スキャン設定情報内のスキャンデータを取得する。S24が終了すると、S36に進む。即ち、この場合、CPU52は、原稿のスキャンをスキャン実行部34に実行させず(即ちS30を実行せず)、スキャンデータを生成しない(即ちS34を実行しない)。
S30では、CPU52は、スキャン実行部34にスキャン実行指示を供給して、原稿台10(図1参照)に載置されている原稿のスキャンをスキャン実行部34に実行させる。これにより、スキャン実行部34は、原稿のスキャン(即ち読取り)を実行して、アナログデータである読取データを生成し、読取データを制御部50に供給する。ここで、上記のスキャン実行指示では、S16で取得されたスキャンデータ生成要求内のジョブIDに対応付けられているスキャン設定情報、即ち、S12のジョブ情報内の対象スキャン設定情報に含まれる対象スキャン解像度及び対象色数が指定される。例えば、CPU52は、対象スキャン解像度が「600dpi」であり、かつ、対象色数が「カラー」である場合には、600dpiのカラースキャンをスキャン実行部34に実行させる。また、例えば、CPU52は、対象スキャン解像度が「100dpi」であり、かつ、対象色数が「モノクロ」である場合には、100dpiのモノクロスキャンをスキャン実行部34に実行させる。
S32では、CPU52は、原稿のスキャンが成功したのか否かを判断する。具体的には、CPU52は、スキャン実行部34から読取データを取得する場合に、原稿のスキャンが成功したと判断して(S32でYES)、S34に進む。一方、例えば、スキャン実行部34のハードウェアが故障している状態では、スキャン実行部34が原稿のスキャンを実行することができない可能性がある。この場合、CPU52は、スキャン実行部34から読取データを取得しないので、原稿のスキャンが失敗したと判断して(S32でNO)、S40に進む。
S34では、CPU52は、スキャン実行部34から取得された読取データを利用してスキャンデータを生成し、当該スキャンデータとS12のジョブ情報内の対象スキャン設定情報とを含む過去スキャン情報をメモリ54に記憶させる。CPU52は、まず、読取データを利用して、対象スキャン設定情報に含まれる対象データ形式、明るさの対象設定値、及び、コントラストの対象設定値に従ったスキャンデータを生成する。具体的には、CPU52は、アナログデータである読取データをデジタルデータ(例えば多階調のRGB値)に変換して、画像データを生成する。次いで、CPU52は、明るさの対象設定値に従った明るさ調整と、コントラストの対象設定値に従ったコントラスト調整と、を上記の画像データに対して実行して、調整済み画像データを生成する。そして、CPU52は、対象データ形式に従ったヘッダ情報(例えばJPEGヘッダ)を生成し、当該ヘッダ情報と、上記の調整済み画像データと、を含むスキャンデータを生成する。次いで、CPU52は、生成済みのスキャンデータと対象スキャン設定情報とを含む過去スキャン情報をメモリ54に記憶させる。なお、メモリ54内に古い過去スキャン情報が記憶されている状態で、S34で新しい過去スキャン情報が生成される場合には、CPU52は、メモリ54から古い過去スキャン情報を消去して、新しい過去スキャン情報をメモリ54に記憶させる。即ち、メモリ54は、最大で1個の過去スキャン情報を記憶可能である。
S36では、CPU52は、スキャンデータを含むスキャンデータ生成応答を対象端末装置に供給する。S34を経て実行されるS36では、CPU52は、S34で生成されたスキャンデータを対象端末装置に供給する。また、S24を経て実行されるS36では、CPU52は、S24で取得されたスキャンデータを対象端末装置に供給する。S36が実行されると、対象端末装置では、スキャンデータによって表わされるプレビュー画像がプレビュー領域PA(図1参照)に表示されたり、スキャンデータが対象端末装置内の所定の記憶領域に記憶されたりする。S36が終了すると、S50に進む。
S40(即ち原稿のスキャンが失敗した場合)では、CPU52は、原稿のスキャンが失敗したことを示すエラー情報を含むスキャンデータ生成応答を対象端末装置に供給する。これにより、対象端末装置でエラー情報が表示されるので、ユーザは、原稿のスキャンが失敗したことを知ることができる。S40が終了すると、S50に進む。
S50では、CPU52は、メモリ54からS12のジョブ情報を消去する。これにより、カバークローズ状態のスキャン処理が終了する。
(カバーオープン状態のスキャン処理;図4)
続いて、図4を参照して、カバーオープン状態でスキャナSCのCPU52によって実行されるスキャン処理の内容を説明する。
S110〜S116は、図3の10〜S16と同様である。ただし、S110では、CPU52は、カバーセンサ36からカバーオープン状態であることを示す状態信号を取得している状態で、対象端末装置からジョブ生成要求を取得する。
CPU52は、対象端末装置からスキャンデータ生成要求を取得する場合(S116)に、過去スキャン情報がメモリ54内に存在するのか否かに関する判断(図3のS20参照)を実行せずに、S130以降の処理を実行する。S130〜S150は、図3のS30〜S50と同様である。ただし、CPU52は、図3のS34の処理(即ち、スキャンデータの生成、及び、過去スキャン情報の記憶)を実行せず、S136でスキャンデータを生成する。S150が終了すると、カバーオープン状態のスキャン処理が終了する。
(監視処理;図5)
続いて、図5を参照して、スキャナSCのCPU52によって実行される監視処理の内容を説明する。
S200では、CPU52は、カバーセンサ36から取得される状態信号に基づいて、カバークローズ状態からカバーオープン状態に変化することを監視する。具体的には、CPU52は、カバークローズ状態を示す状態信号を取得している状態から、カバーオープン状態を示す状態信号を取得している状態に変化する場合に、S200でYESと判断して、S202に進む。
S202では、CPU52は、過去スキャン情報がメモリ54に記憶されている場合には、メモリ54から過去スキャン情報を消去する。これにより、メモリ54に過去スキャン情報が記憶されていない状態になり、この結果、図3のS20でNOと判断され得る。S202が終了すると、S200に戻る。また、CPU52は、過去スキャン情報がメモリ54に記憶されていない場合には、S202を実行せずに、S200に戻る。
(ケースA;図6)
続いて、図3〜図5の各処理によって実現される具体的なケースA〜ケースEを説明する。図6のケースAでは、端末装置TD1のユーザが、あるスキャン設定情報に従ったプレビュー画像に満足して、当該スキャン設定情報と同じスキャン設定情報に従ったスキャンデータを端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる状況を想定している。
ユーザは、まず、準備段階として、スキャナSCの原稿カバー20(図1参照)を開いて、原稿DC1を原稿台10に載置する。これにより、仮に、メモリ54内に過去スキャン情報が記憶されていても、メモリ54から過去スキャン情報が消去される(図5のS200でYES、S202)。そして、ユーザは、原稿カバー20を閉じる。従って、ケースAの初期状態では、スキャナSCは、カバークローズ状態であると共に、過去スキャン情報を記憶していない。
T110では、ユーザは、端末装置TD1に表示されるスキャン指示画面IS(図1参照)内のプレビューボタンBO1を選択する。この場合、端末装置TD1は、スキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求100をスキャナSCに供給する。
スキャナSCは、端末装置TD1からジョブ生成要求100を取得すると(図3のS10)、T112において、ジョブID[001]を生成して、ジョブID[001]とスキャン設定情報SI1とを含むジョブ情報JI1を記憶する(S12)。次いで、スキャナSCは、ジョブID[001]を含むジョブ生成応答102を端末装置TD1に供給する(S14)。
端末装置TD1は、スキャナSCからジョブ生成応答102を取得すると、ジョブID[001]を含むスキャンデータ生成要求110をスキャナSCに供給する。
スキャナSCは、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求110を取得すると(S16)、過去スキャン情報がメモリ54内に存在しないと判断する(S20でNO)。この場合、T114において、スキャナSCは、スキャン設定情報SI1に従った原稿DC1のスキャンを実行する(S30)。そして、スキャナSCは、スキャンデータSD1を生成して、スキャンデータSD1とスキャン設定情報SI1とを含む過去スキャン情報PI1を記憶する(S32でYES、S34)。次いで、スキャナSCは、T114で生成されたスキャンデータSD1を含むスキャンデータ生成応答112を端末装置TD1に供給する(S36)。そして、T116において、スキャナSCは、メモリ54からジョブ情報JI1を消去する(S50)。
端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答112を取得すると、T118において、スキャンデータSD1によって表わされるプレビュー画像をスキャン指示画面IS内のプレビュー領域PA(図1参照)に表示する。ユーザは、プレビュー画像に満足するので、スキャン指示画面IS内の項目領域A0〜A6の内容を変更せずに(即ちスキャン設定情報SI1を変更せずに)、T120において、スキャン指示画面IS内のスキャンボタンBO2を選択する。この場合、端末装置TD1は、スキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求120をスキャナSCに供給する。
スキャナSCは、端末装置TD1からジョブ生成要求120を取得すると(図3のS10)、T122において、ジョブID[002]を生成して、ジョブID[002]とスキャン設定情報SI1とを含むジョブ情報JI2を記憶する(S12)。次いで、スキャナSCは、ジョブID[002]を含むジョブ生成応答122を端末装置TD1に供給する(S14)。
端末装置TD1は、スキャナSCからジョブ生成応答122を取得すると、ジョブID[002]を含むスキャンデータ生成要求130をスキャナSCに供給する。
ユーザによって原稿DC1がスキャナSCから取り除かれていないので(即ち原稿カバー20を開かれていないので)、スキャナSCのメモリ54には、過去スキャン情報PI1が維持されている(図5のS200でNO、S202が実行されない)。従って、スキャナSCは、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求130を取得すると(S16)、過去スキャン情報PI1がメモリ54内に存在すると判断する(S20でYES)。スキャナSCは、さらに、ジョブ情報JI2内のスキャン設定情報SI1と過去スキャン情報PI1内のスキャン設定情報SI1とが一致すると判断する(S22でYES)。この場合、T124において、スキャナSCは、原稿DC1のスキャンを実行せずに、過去スキャン情報PI1内のスキャンデータSD1を取得する(S24)。次いで、スキャナSCは、T124で取得されたスキャンデータSD1を含むスキャンデータ生成応答132を端末装置TD1に供給する(S36)。即ち、スキャナSCは、ジョブID[002]を含むスキャンデータ生成要求130が取得されたにも関わらず、ジョブID[001]を含むスキャンデータ生成要求110が取得された際に生成されたスキャンデータSD1を端末装置TD1に供給する。そして、T116において、スキャナSCは、メモリ54からジョブ情報JI2を消去する(S50)。
端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答132を取得すると、T128において、スキャンデータSD1を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
(ケースAの効果)
スキャナSCは、端末装置TD1からジョブ生成要求120及びスキャンデータ生成要求130を取得する場合に、原稿DC1のスキャンを実行せずに、メモリ54内のスキャンデータSD1を端末装置TD1に供給する。スキャナSCは、原稿DC1のスキャンを実行せずに済むので、端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶されるべきスキャンデータSD1を端末装置TD1に迅速に供給することができる。
ケースAのように、ユーザが、プレビュー画像に満足して、スキャン設定情報を変更することなく、スキャンボタンBO2を選択する状況が起こり得る。例えば、スキャナSCのベンダによって提供されるスキャナドライバが端末装置TD1にインストールされるのであれば、端末装置TD1は、スキャンボタンBO2が選択される場合に、プレビュー画像の表示のために取得済みのスキャンデータSD1を所定の記憶領域に記憶させる構成を採用し得る。ただし、端末装置TD1がINBOXのスキャナドライバのみを備える状況では、上記の構成を実現するのが困難である。また、例えば、仮に、スキャナSCが、プレビューを示すスキャン要求であるのか、いわゆる本スキャンを示すスキャン要求であるのか、を区別することができるのであれば、以下の構成を採用し得る。即ち、スキャナSCは、プレビューを示すスキャン要求を取得する場合に、その後に本スキャンを示すスキャン要求を取得することが予測されるので、最高解像度を有するスキャンデータを生成して、当該スキャンデータを保存しておく。そして、スキャナSCは、プレビューを示すスキャン要求に応じて、最高解像度を有するスキャンデータよりも低い解像度を有するプレビュー画像データを供給する。次いで、スキャナSCは、本スキャンを示すスキャン要求を取得する場合に、保存済みのスキャンデータを利用いて、当該スキャン要求で指定されている解像度を有する本スキャン画像データを生成して、本スキャン画像データを供給する。この構成でも、スキャナSCは、本スキャンを示すスキャン要求を取得する場合に、原稿のスキャンを実行せずに済むので、本スキャン画像データを迅速に供給し得る。ただし、本実施例では、スキャナSCは、Semantic方式のジョブ生成要求及びスキャンデータ生成要求を取得しても、それらの要求が、プレビューボタンBO1の選択に起因するものであるのか、スキャンボタンBO2の選択に起因するものであるのか、を区別することができない。従って、Semantic方式の各コマンドが利用される場合には、上記の構成を実現するのが困難である。
上記の実情に鑑みて、本実施例では、端末装置TD1が、INBOXのスキャナドライバに従って、Semantic方式の各コマンドをスキャナSCに供給する状況でも、スキャンデータSD1を端末装置TD1に迅速に供給するための技術を提供する。即ち、スキャナSCは、スキャンデータSD1とスキャン設定情報SI1とを含む過去スキャン情報PI1をメモリ54に記憶しておく(T114)。そして、スキャナSCは、過去スキャン情報PI1がメモリ54に記憶されている状態で、端末装置TD1からスキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求120を取得し、その後、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求130を取得する。この場合、スキャナSCは、過去スキャン情報PI1内のスキャン設定情報SI1とジョブ生成要求120内のスキャン設定情報SI1とが一致すると判断し、原稿DC1のスキャンを実行せずに、メモリ54内のスキャンデータSD1を端末装置TD1に供給する。このように、スキャナSCは、端末装置TD1がINBOXのスキャナドライバのみを備える状況でも、スキャンデータSD1を端末装置TD1に迅速に供給することができる。
(ケースB;図7)
図7のケースBでは、端末装置TD1のユーザが、あるスキャン設定情報に従ったプレビュー画像を見た後に、当該スキャン設定情報とは異なるスキャン設定情報に従ったスキャンデータを端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる状況を想定している。ケースBの初期状態は、図6のケースAの初期状態と同じである。
T210〜T218及び各コマンド200,202,210,212は、図6のT110〜T118及び各コマンド100,102,110,112と同様である。ユーザは、T218で表示されるプレビュー画像を見た後に、T219において、スキャン指示画面IS内の項目領域A1〜A6(図1参照)のいずれかの内容を変更し、T220において、スキャンボタンBO2を選択する。この場合、端末装置TD1は、スキャン設定情報SI1とは異なるスキャン設定情報SI2を含むジョブ生成要求220をスキャナSCに供給する。
スキャナSCは、端末装置TD1からジョブ生成要求220を取得すると(図3のS10)、T222において、ジョブID[002]を生成して、ジョブID[002]とスキャン設定情報SI2とを含むジョブ情報JI2を記憶する(S12)。その後に通信される各コマンド222,230は、図6の各コマンド122,130と同様である。
スキャナSCは、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求230を取得すると(S16)、過去スキャン情報PI1がメモリ54内に存在すると判断し(S20でYES)、さらに、ジョブ情報JI2内のスキャン設定情報SI2と過去スキャン情報PI1内のスキャン設定情報SI1とが一致しないと判断する(S22でNO)。この場合、T224において、スキャナSCは、スキャン設定情報SI2に従った原稿DC1のスキャンを実行する(S30)。そして、スキャナSCは、スキャンデータSD2を生成して、過去スキャン情報PI1に代えて、スキャンデータSD2とスキャン設定情報SI2とを含む過去スキャン情報PI2を記憶する(S32でYES、S34)。次いで、スキャナSCは、T224で生成されたスキャンデータSD2を含むスキャンデータ生成応答232を端末装置TD1に供給する(S36)。そして、T226において、スキャナSCは、メモリ54からジョブ情報JI2を消去する(S50)。
端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答232を取得すると、T228において、スキャンデータSD2を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
(ケースBの効果)
ユーザが、プレビュー画像を見た後に、スキャン設定情報SI1をスキャン設定情報SI2に変更する場合に、スキャナSCは、変更後のスキャン設定情報SI2に従ったスキャンデータSD2を端末装置TD1に適切に供給することができる。なお、ケースBの変形例として、スキャナSCは、端末装置TD1とは異なる端末装置TD2から各コマンド220,230を取得してもよい。この場合、スキャナSCは、スキャン設定情報SI2に従ったスキャンデータSD2を端末装置TD2に適切に供給することができる。
(ケースC;図8)
図8のケースCでは、端末装置TD1のユーザと端末装置TD2のユーザとが、同じスキャンデータを端末装置TD1内の所定の記憶領域と端末装置TD2内の所定の記憶領域とに記憶させる状況を想定している。ケースCの初期状態は、図6のケースAの初期状態と同じである。
T310では、端末装置TD1のユーザは、端末装置TD1に表示されるスキャン指示画面IS(図1参照)において、プレビューボタンBO1ではなく、スキャンボタンBO2を選択する。ここで、端末装置TD1のユーザは、例えば、項目領域A0〜A6に記述されているデフォルトのスキャン設定情報を変更することなく、スキャンボタンBO2を選択する。各コマンド300,302,310,312及びT312〜T316は、図6の各コマンド100,102,110,112及びT112〜T116と同様である。端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答312を取得すると、T318において、スキャンデータSD1を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
次いで、T320では、端末装置TD2のユーザは、端末装置TD2に表示されるスキャン指示画面IS内のスキャンボタンBO2を選択する。なお、端末装置TD1のユーザは、例えば、デフォルトのスキャン設定情報を利用したことを端末装置TD2のユーザに事前に伝えておく。この場合、端末装置TD2のユーザは、項目領域A0〜A6に記述されているデフォルトのスキャン設定情報を変更することなく、スキャンボタンBO2を選択する。この結果、端末装置TD2は、端末装置TD1からスキャナSCに供給されたスキャン設定情報SI1に一致するスキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求320をスキャナSCに供給することができる。T322〜T328及び各コマンド322,330,332は、端末装置TD1とは異なる端末装置TD2が対象であることを除くと、図6のT122〜T128及び各コマンド122,130,132と同様である。
(ケースCの効果)
スキャナSCは、過去スキャン情報PI1内のスキャン設定情報SI1とジョブ生成要求320内のスキャン設定情報SI1とが一致すると判断し、原稿DC1のスキャンを実行せずに、メモリ54内のスキャンデータSD1を端末装置TD2に供給する。スキャナSCは、原稿DC1のスキャンを実行せずに済むので、端末装置TD2内の所定の記憶領域に記憶されるべきスキャンデータSD1を端末装置TD2に迅速に供給することができる。
(ケースD;図9)
図9のケースDでは、端末装置TD1のユーザが、ある原稿を表わすスキャンデータを端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させ、その後、さらに、当該原稿とは異なる原稿を表わすスキャンデータを端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる状況を想定している。ケースDの初期状態は、図6のケースAの初期状態と同じである。
T410では、端末装置TD1のユーザは、端末装置TD1に表示されるスキャン指示画面IS(図1参照)内のスキャンボタンBO2を選択する。各コマンド400,402,410,412及びT412〜T416は、図6の各コマンド100,102,110,112及びT112〜T116と同様である。端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答412を取得すると、T418において、スキャンデータSD1を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
T419Aでは、ユーザは、スキャナSCの原稿カバー20を開いて、原稿DC1を取り除き、原稿DC2を原稿台10に載置する。これにより、T419Bにおいて、スキャナSCは、メモリ54から過去スキャン情報PI1を消去する(図5のS200でYES、S202)。そして、ユーザは、スキャン指示画面IS内の項目領域A0〜A6の内容を変更せずに(即ちスキャン設定情報SI1を変更せずに)、スキャン指示画面IS内のスキャンボタンBO2を選択する。この場合、端末装置TD1は、スキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求420をスキャナSCに供給する。
T422及び各コマンド420,422,430は、図6のT122及び各コマンド120,122,130と同様である。スキャナSCは、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求430を取得すると(S16)、過去スキャン情報PI1がメモリ54内に存在しないと判断する(S20でNO)この場合、T424において、スキャナSCは、スキャン設定情報SI1に従った原稿DC2のスキャンを実行する(S30)。そして、スキャナSCは、スキャンデータSD2を生成して、スキャンデータSD2とスキャン設定情報SI1とを含む過去スキャン情報PI2を記憶する(S32でYES、S34)。次いで、スキャナSCは、T424で生成されたスキャンデータSD2を含むスキャンデータ生成応答432を端末装置TD1に供給する(S36)。そして、T426において、スキャナSCは、メモリ54からジョブ情報JI2を消去する。
端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答432を取得すると、T428において、スキャンデータSD2を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
(ケースDの効果)
スキャナSCは、原稿DC1に代えて原稿DC2が載置される場合に、メモリ54から過去スキャン情報PI1を消去する。従って、スキャナSCは、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求430を取得する場合に、メモリ54内に過去スキャン情報PI1が存在しないと判断する。この場合、スキャナSCは、原稿DC2のスキャンを実行して、スキャンデータSD2を生成し(T424)、スキャンデータSD2を含むスキャンデータ生成応答432を端末装置TD1に供給する。このように、ユーザが原稿DC1に代えて原稿DC2をスキャナSCに載置する場合に、スキャナSCは、原稿DC2を表わすスキャンデータSD2を端末装置TD1に適切に供給することができる。なお、ケースDの変形例として、スキャナSCは、端末装置TD1とは異なる端末装置TD2から各コマンド420,430を取得してもよい。この場合、スキャナSCは、原稿DC2を表わすスキャンデータSD2を端末装置TD2に適切に供給することができる。
また、本実施例では、スキャナSCは、一般的なスキャナに通常設けられるカバーセンサ36を利用して、原稿DC1に代えて原稿DC2が載置されたことを判断する。従って、原稿が変更されたことを検知するための特別な構成を設けずに済む。また、原稿DC1に代えて原稿DC2が載置される場合に、メモリ54から過去スキャン情報PI1が消去される。このために、端末装置TD1から要求されたスキャンデータSD2とは異なるスキャンデータSD1が端末装置TD1に誤って供給されることを防止することができる。なお、本実施例では、スキャナSCは、原稿カバー20が開かれた後に、同じ原稿DC1が載置される場合でも、メモリ54から過去スキャン情報PI1を消去する。換言すると、スキャナSCは、原稿が変更された可能性があることを検知する場合に、メモリ54から過去スキャン情報PI1を消去する。そして、スキャナSCは、原稿DC2(同じ原稿DC1が載置された場合には原稿DC1)のスキャンを実行して、スキャンデータSD2を生成し、スキャンデータSD2を含むスキャンデータ生成応答432を端末装置TD1に供給する。
(ケースE;図10)
図10のケースEでは、原稿カバー20(図1参照)が開かれている状態で、例えば本等の比較的に厚い原稿のスキャンが実行される状況を想定している。従って、ケースEの初期状態では、スキャナSCは、カバーオープン状態であると共に、過去スキャン情報を記憶していない。
T510では、ユーザは、端末装置TD1に表示されるスキャン指示画面IS(図1参照)内のスキャンボタンBO2を選択する。この場合、端末装置TD1は、スキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求500をスキャナSCに供給する。
スキャナSCは、端末装置TD1からジョブ生成要求500を取得すると(図4のS110)、T512において、ジョブ情報JI1を記憶する(S112)。次いで、スキャナSCは、ジョブ生成応答502を端末装置TD1に供給し(S114)、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求510を取得し(S116)、T514において、スキャン設定情報SI1に従った原稿DC1のスキャンを実行して(S130)、スキャンデータSD1を生成する(S136)。ただし、スキャナSCは、過去スキャン情報を記憶しない。次いで、スキャナSCは、スキャンデータSD1を含むスキャンデータ生成応答512を端末装置TD1に供給する(S136)。そして、T516において、スキャナSCは、メモリ54からジョブ情報JI1を消去する(S150)。
端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答512を取得すると、T518において、スキャンデータSD1を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
T519において、ユーザは、スキャナSCの原稿カバー20が開かれている状態を維持しながら、例えば本の第1のページである原稿DC1に代えて、同じ本の第2のページである原稿DC2を原稿台10に載置する。その後、ユーザは、スキャン設定情報SI1を変更せずに、T520において、スキャン指示画面IS内のスキャンボタンBO2を選択する。この場合、端末装置TD1は、スキャン設定情報SI1を含むジョブ生成要求520をスキャナSCに供給する。
スキャナSCは、端末装置TD1からジョブ生成要求520を取得すると(図4のS110)、T522において、ジョブ情報JI2を記憶する(S112)。次いで、スキャナSCは、ジョブ生成応答522を端末装置TD1に供給し(S114)、端末装置TD1からスキャンデータ生成要求530を取得し(S116)、T524において、スキャン設定情報SI1に従った原稿DC2のスキャンを実行して(S130)、スキャンデータSD2を生成する(S136)。ここでも、スキャナSCは、過去スキャン情報を記憶しない。次いで、スキャナSCは、スキャンデータSD2を含むスキャンデータ生成応答532を端末装置TD1に供給する(S136)。そして、T526において、スキャナSCは、メモリ54からジョブ情報JI2を消去する(S150)。
端末装置TD1は、スキャナSCからスキャンデータ生成応答532を取得すると、T528において、スキャンデータSD2を端末装置TD1内の所定の記憶領域に記憶させる。
(ケースEの効果)
スキャナSCがカバーオープン状態である状況では、ユーザが原稿DC1に代えて原稿DC2をスキャナSCに載置したことを判断するのが困難である。従って、本実施例では、スキャナSCは、カバーオープン状態で原稿DC1のスキャンを実行する場合に、過去スキャン情報を記憶しない。これにより、端末装置TD1から要求されたスキャンデータSD2とは異なるスキャンデータSD1が端末装置TD1に誤って供給されることを防止することができる。そして、スキャナSCは、カバーオープン状態で原稿DC2のスキャンを実行する場合に、原稿DC2のスキャンを実行して、スキャンデータSD2を含むスキャンデータ生成応答532を端末装置TD1に供給する。ユーザが原稿DC1に代えて原稿DC2をスキャナSCに載置する場合に、スキャナSCは、原稿DC2を表わすスキャンデータSD2を端末装置TD1に適切に供給することができる。なお、ケースEの変形例として、スキャナSCは、端末装置TD1とは異なる端末装置TD2から各コマンド520,530を取得してもよい。この場合、スキャナSCは、原稿DC2を表わすスキャンデータSD2を端末装置TD2に適切に供給することができる。
(対応関係)
端末装置TD1、端末装置TD2が、それぞれ、「第1の外部装置」、「第2の外部装置」の一例である。原稿台10に対して原稿カバー20を開くための動作が、「第1の原稿をスキャナから取り除くためのユーザ動作」の一例である。図3のS22において、明るさの過去設定値(又はコントラストの過去設定値)、明るさの対象設定値(又はコントラストの対象設定値)が、それぞれ、「第1の設定値」、「第2の設定値」の一例である。また、明るさの過去設定値のプラスマイナス5%の数値範囲が、「所定の数値範囲」の一例である。図3のS22でNOの場合、YESの場合が、それぞれ、「第1の場合」、「第2の場合」の一例である。図3のS20でNOの場合が、「第3の場合」の一例である。また、図4のS110及び116で各コマンドが取得される場合が、「第4の場合」の一例である。
図6〜図10のケースA〜Eでは、スキャンデータSD1、スキャンデータSD2が、それぞれ、「第1のスキャンデータ」、「第2のスキャンデータ」の一例である。図6〜図8のケースA〜Cでは、原稿DC1が、「第1の原稿」及び「第2の原稿」の一例である。また、図9及び図10のケースD及びEでは、原稿DC1、原稿DC2が、それぞれ、「第1の原稿」、「第2の原稿」の一例である。
例えば、図6のケースAでは、ジョブ生成要求100及びスキャンデータ生成要求110が、「第1のスキャン要求」の一例であり、ジョブ生成要求120及びスキャンデータ生成要求130が、「第2のスキャン要求」の一例である。ジョブ生成要求100、スキャンデータ生成要求110、ジョブ生成要求120、スキャンデータ生成要求310が、それぞれ、「第1のジョブ生成要求」、「第1のスキャンデータ生成要求」、「第2のジョブ生成要求」、「第2のスキャンデータ生成要求」の一例である。ジョブ生成応答102、ジョブ生成応答122が、それぞれ、「第1の応答」、「第2の応答」の一例である。ジョブID[001]、ジョブID[002]が、それぞれ、「第1のジョブID」、「第2のジョブID」の一例である。
例えば、図6及び図8のケースA及びCでは、ジョブ生成要求100(又は300)内のスキャン設定情報SI1、ジョブ生成要求120(又は320)内のスキャン設定情報SI1が、それぞれ、「第1のスキャン設定情報」、「第2のスキャン設定情報」の一例である。例えば、図7のケースBでは、ジョブ生成要求200内のスキャン設定情報SI1、ジョブ生成要求220内のスキャン設定情報SI2が、それぞれ、「第1のスキャン設定情報」、「第2のスキャン設定情報」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)上記の実施例では、端末装置とスキャナSCとの間では、Semantic方式に従ったスキャン要求(即ちジョブ生成要求及びスキャンデータ生成要求)が通信される。これに代えて、端末装置とスキャナSCとの間では、Semantic方式とは異なる方式に従ったスキャン要求が通信されてもよい。例えば、端末装置は、スキャナSCのベンダによって提供されるスキャナドライバを備えていてもよい。この場合、スキャナSCは、端末装置から、当該スキャナドライバに従ったスキャン要求を取得してもよい。即ち、「スキャン要求」は、スキャンの実行をスキャナに要求するためのコマンドであればよい。
(変形例2)上記の実施例では、スキャナSCは、カバーセンサ36を利用して、原稿をスキャナから取り除くためのユーザ動作を検知する(図5のS200)。これに代えて、スキャナSCは、例えば、原稿サイズを検知するためのサイズセンサを備えていてもよい。そして、スキャナSCは、サイズセンサの出力値が、原稿サイズが変化したことを示す場合に、原稿をスキャナから取り除くためのユーザ動作を検知してもよい(図5のS200でYES)。また、別の変形例では、スキャナSCは、例えば、原稿が載置されているのか否かを検知するための載置センサを備えていてもよい。そして、スキャナSCは、載置センサの出力値が、原稿が載置されている状態から載置されていない状態に変化したことを示す場合に、原稿をスキャナから取り除くためのユーザ動作を検知してもよい(図5のS200でYES)。
(変形例3)スキャナSCは、原稿をスキャナから取り除くためのユーザ動作を検知せず、図5の処理を実行しなくてもよい。本変形例でも、図6のケースA及び図7のケースCのように、スキャナSCは、スキャンデータを端末装置に迅速に供給し得る。一般的に言うと、「検知部」は省略可能である。
(変形例4)「スキャナ」は、スキャン機能に加えて、印刷機能、FAX機能、電話機能等を備える多機能機であってもよい。即ち、「スキャナ」は、少なくともスキャン機能を備えていればよい。
(変形例5)上記の実施例では、スキャナSCのCPU52がプログラムPG(即ちソフトウェア)を実行することによって、図3〜図5の各処理が実現される。これに代えて、これらの各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:通信システム、SC:スキャナ、TD1,TD2:端末装置、IS:スキャン指示画面、A0〜A6:項目領域、PA:プレビュー領域、BO1:プレビューボタン、BO2:スキャンボタン、10:原稿台、12:筐体、14:透明板、20:原稿カバー、30:操作部、32:表示部、34:スキャン実行部、36:カバーセンサ、38:LANインターフェース、50:制御部、52:CPU、54:メモリ、プログラムPG、JI,JI1,JI2:ジョブ情報、PI,PI1,PI2:過去スキャン情報、SD,SD1,SD2:スキャンデータ、SI,SI1,SI2:スキャン設定情報、DC1,DC2:原稿、100,120,200,220,300,320,400,420,500,520:ジョブ生成要求、102,122,202,222,302,322,402,422,502,522:ジョブ生成応答、110,130,210,230,310,330,410,430,510,530:スキャンデータ生成要求、112,132,212,232,312,332,412,432,512,532:スキャンデータ生成応答

Claims (8)

  1. スキャナであって、
    原稿台と、
    スキャン実行部と、
    メモリと、
    第1の外部装置からネットワークを介して第1のスキャン設定情報を含む第1のジョブ生成要求が取得される場合に、第1のジョブIDを生成して、前記第1のジョブIDを含む第1の応答を前記第1の外部装置に供給する第1の応答供給部と、
    前記第1の外部装置から前記ネットワークを介して前記第1のジョブ生成要求が取得された後に、前記第1の外部装置から前記第1のジョブIDを含む第1のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報に従って、前記原稿台に載置される第1の原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、第1のスキャンデータを生成するスキャンデータ生成部と、
    前記第1のスキャンデータを前記第1の外部装置に供給するスキャンデータ供給部と、
    前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを前記メモリに記憶させる第1のメモリ制御部と、
    前記第1の外部装置から第2のスキャン設定情報を含む第2のジョブ生成要求が取得される場合に、前記第1のジョブIDとは異なる第2のジョブIDを生成して、前記第2のジョブIDを含む第2の応答を前記第1の外部装置に供給する第2の応答供給部と、
    前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置から前記ネットワークを介して前記第2のジョブ生成要求が取得された後に、前記第1の外部装置から前記第2のジョブIDを含む第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断する判断部と、を備え、
    前記スキャンデータ生成部は、
    前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致しないと判断される第1の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記原稿台に載置される第2の原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、第2のスキャンデータを生成し、
    前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致すると判断される第2の場合に、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させず、
    前記スキャンデータ供給部は、
    前記第1の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給し、
    前記第2の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に、前記第2のジョブIDを含む前記第2のスキャンデータ生成要求が取得されたにも関わらず、前記第1のジョブIDを含む前記第1のスキャンデータ生成要求が取得された際に生成された前記メモリ内の前記第1のスキャンデータを供給する、
    スキャナ。
  2. 前記スキャナは、さらに、
    前記第1の原稿の前記スキャンが終了した後に、前記第1の原稿を前記スキャナから取り除くためのユーザ動作を検知する検知部を備え、
    前記スキャンデータ生成部は、
    前記ユーザ動作が検知される前に、前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合において、前記第1の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
    前記ユーザ動作が検知される前に、前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合において、前記第2の場合に、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させず、
    前記ユーザ動作が検知された後に、前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される第3の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
    前記スキャンデータ供給部は、前記第3の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給する、請求項1に記載のスキャナ。
  3. 前記スキャナは、さらに、
    前記ユーザ動作が検知される場合に、前記メモリから前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを消去する第2のメモリ制御部を備え、
    前記第3の場合は、前記メモリ内に前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが記憶されていない状態で、前記第2のスキャンデータ生成要求が取得されることを含む、請求項2に記載のスキャナ。
  4. 前記第1のスキャン設定情報は、特定のスキャン設定として第1の設定値を含み、
    前記第2のスキャン設定情報は、前記特定のスキャン設定として第2の設定値を含み、
    前記判断部は、
    前記第1の設定値を含む所定の数値範囲内に前記第2の設定値が含まれる場合に、前記第1のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、前記第2のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、が一致すると判断し、
    前記所定の数値範囲内に前記第2の設定値が含まれない場合に、前記第1のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、前記第2のスキャン設定情報に含まれる前記特定のスキャン設定と、が一致しないと判断する、請求項1からのいずれか一項に記載のスキャナ。
  5. 前記第1のジョブ生成要求及び前記第1のスキャンデータ生成要求は、前記第1の外部装置に表示されるスキャン指示画面において、スキャンデータによって表わされるスキャン画像のプレビューの実行がユーザによって選択される場合に、前記第1の外部装置から取得される要求であり、
    前記第2のジョブ生成要求及び前記第2のスキャンデータ生成要求は、前記第1の外部装置に表示される前記スキャン指示画面において、前記第1の外部装置内の所定の記憶領域へのスキャンデータの保存の実行が前記ユーザによって選択される場合に、前記第1の外部装置から取得される要求である、請求項1からのいずれか一項に記載のスキャナ。
  6. 前記スキャナは、さらに、
    前記原稿台に対して開閉可能なカバー部材を備え、
    前記判断部は、前記原稿台に対して前記カバー部材が閉じられており、かつ、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置から前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断し、
    前記スキャンデータ生成部は、前記原稿台に対して前記カバー部材が開かれている状態で、前記第1の外部装置から前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される第4の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
    前記スキャンデータ供給部は、前記第4の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給する、請求項1から5のいずれか一項に記載のスキャナ。
  7. 前記スキャナは、さらに、
    前記原稿台に対して開閉可能なカバー部材を備え、
    前記第1のメモリ制御部は、
    前記原稿台に対して前記カバー部材が閉じられている状態で、前記第1の外部装置から前記第1のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを前記メモリに記憶させ、
    前記原稿台に対して前記カバー部材が開かれている状態で、前記第1の外部装置から前記第1のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを前記メモリに記憶させず、
    前記判断部は、前記原稿台に対して前記カバー部材が閉じられており、かつ、前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置から前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断し、
    前記スキャンデータ生成部は、前記原稿台に対して前記カバー部材が開かれている状態で、前記第1の外部装置から前記第2のスキャンデータ生成要求が取得される第4の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させて、前記第2のスキャンデータを生成し、
    前記スキャンデータ供給部は、前記第4の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給する、請求項1からのいずれか一項に記載のスキャナ。
  8. 原稿台とスキャン実行部とメモリとを備えるスキャナのためのコンピュータプログラムであって、
    第1の外部装置からネットワークを介して第1のスキャン設定情報を含む第1のジョブ生成要求が取得される場合に、第1のジョブIDを生成して、前記第1のジョブIDを含む第1の応答を前記第1の外部装置に供給する第1の応答供給処理と、
    前記第1の外部装置から前記ネットワークを介して前記第1のジョブ生成要求が取得された後に、前記第1の外部装置から前記第1のジョブIDを含む第1のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報に従って、前記原稿台に載置される第1の原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、第1のスキャンデータを生成するスキャンデータ生成処理と、
    前記第1のスキャンデータを前記第1の外部装置に供給するスキャンデータ供給処理と、
    前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とを前記メモリに記憶させる第1のメモリ制御処理と、
    前記第1の外部装置から第2のスキャン設定情報を含む第2のジョブ生成要求が取得される場合に、前記第1のジョブIDとは異なる第2のジョブIDを生成して、前記第2のジョブIDを含む第2の応答を前記第1の外部装置に供給する第2の応答供給処理と、
    前記第1のスキャンデータと前記第1のスキャン設定情報とが前記メモリに記憶されている状態で、前記第1の外部装置から前記ネットワークを介して前記第2のジョブ生成要求が取得された後に、前記第1の外部装置から前記第2のジョブIDを含む第2のスキャンデータ生成要求が取得される場合に、前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致するのか否かを判断する判断処理と、をコンピュータに実行させ、
    前記スキャンデータ生成処理では、
    前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致しないと判断される第1の場合に、前記第2のスキャン設定情報に従って、前記原稿台に載置される第2の原稿のスキャンを前記スキャン実行部に実行させて、第2のスキャンデータを生成し、
    前記第1のスキャン設定情報と前記第2のスキャン設定情報とが一致すると判断される第2の場合に、前記第2の原稿の前記スキャンを前記スキャン実行部に実行させず、
    前記スキャンデータ供給処理では、
    前記第1の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に前記第2のスキャンデータを供給し、
    前記第2の場合に、前記第2のスキャンデータ生成要求の供給元である前記第1の外部装置に、前記第2のジョブIDを含む前記第2のスキャンデータ生成要求が取得されたにも関わらず、前記第1のジョブIDを含む前記第1のスキャンデータ生成要求が取得された際に生成された前記メモリ内の前記第1のスキャンデータを供給する、
    コンピュータプログラム。
JP2014173722A 2014-08-28 2014-08-28 スキャナ Active JP6417793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014173722A JP6417793B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 スキャナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014173722A JP6417793B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 スキャナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016048878A JP2016048878A (ja) 2016-04-07
JP6417793B2 true JP6417793B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=55649565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014173722A Active JP6417793B2 (ja) 2014-08-28 2014-08-28 スキャナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6417793B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4090011B2 (ja) * 2001-11-28 2008-05-28 株式会社リコー 画像読取装置
JP2005086736A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Fuji Xerox Co Ltd スキャナシステムおよびその方法
JP2006229372A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
JP4791861B2 (ja) * 2006-03-10 2011-10-12 株式会社リコー 画像送信装置、その制御方法及びプログラム
JP5987602B2 (ja) * 2012-09-26 2016-09-07 ブラザー工業株式会社 読取装置およびコンピュータプログラム
JP6011247B2 (ja) * 2012-10-29 2016-10-19 ブラザー工業株式会社 画像処理システム,画像処理装置,および情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016048878A (ja) 2016-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8619293B2 (en) Image forming apparatus, image formation supporting system, and image formation supporting method which communicates with a handheld device
US8301898B2 (en) Image processing system
US8472052B2 (en) Image reader converting image data into a data format corresponding to an application program, image reading system with the reader and image reading method for the system
US10750051B2 (en) Image forming apparatus and controlling method of printing based on selection of an object associated with user name and network domain name obtained from print data
JP4550034B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
US20080259384A1 (en) Image forming system and information processing apparatus
JP2008210383A (ja) ジョブテンプレート自動生成装置、及びジョブテンプレート自動生成方法
JP2007034847A (ja) 検索装置及び検索方法
US9288346B2 (en) Image processing apparatus for reading and processing a document image and control method thereof
US20190058804A1 (en) System and method for multiple document scanning
JP5110140B2 (ja) 画像形成装置、表示方法、および表示プログラム
US9674388B2 (en) Information processing apparatus, information processing system, and information processing method that accept a configuration of a cooperative operation
US8854655B2 (en) Image forming apparatus and method of generating additional information-added documents
JP6737016B2 (ja) 処理装置及びプログラム
JP3823995B2 (ja) 画像処理装置およびその制御方法、ならびにコンピュータプログラム
JP2008283441A (ja) 画像処理システム、画像読取装置、および制御プログラム
JP6303187B2 (ja) 画像処理装置
JP6417793B2 (ja) スキャナ
JP4949435B2 (ja) 画像形成装置
JP2007279988A (ja) 情報処理装置およびドライバプログラム
JP6540122B2 (ja) 情報処理装置、記録システム、及びプログラム
US20110096363A1 (en) Image processing apparatus
JP7404716B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2009141771A (ja) 印刷装置
JP2011176606A (ja) ヘルプ表示装置、画像形成装置およびヘルプ表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6417793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150