JP6415783B1 - レーザ加工機およびレーザ加工システム - Google Patents

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Abstract

センサ(23)を有する加工ヘッド(22)と、センサ(23)からの信号が入力される制御部(10)と、を有するレーザ加工機(1)であって、制御部(10)は、信号により加工ヘッド(22)に関する駆動軸(24)の調整が必要であるか否かを判断し、駆動軸(24)の調整が必要な状態の場合は駆動軸(24)の調整が必要な状態であることを表示部(30)に報知し、レーザ加工工程とは別の工程にて、センサ(23)からの信号のデータと予め格納されている正常時のデータとを比較して加工ヘッド(22)に関する駆動軸(24)の調整を行う。

Description

本発明は、加工ヘッドを移動させながらレーザ光を照射して被加工物を加工するレーザ加工機およびレーザ加工システムに関する。
レーザ加工機は、駆動軸に接続された加工ヘッドを移動させながら被加工物にレーザ光を照射することによって被加工物を加工する装置である。このレーザ加工機では、駆動軸が長期間使用されることによって駆動軸が劣化する。このため、レーザ加工機では、駆動軸の使用に伴って、加工ヘッドが移動する際の加工ヘッドの振動が大きくなっていき、加工ヘッドへの移動指令と、加工された被加工物の形状とが対応しなくなる。
特許文献1に記載の機械装置は、機械装置の軸に設けられた位置検出器に振動センサが内蔵されており、振動センサが検出した振動が異常振動である場合には、機械装置を停止させるといった処置が取られる。
特開平11−296213号公報
しかしながら、上記従来の技術である特許文献1では、機械装置を停止させた後、作業者が軸の動作の調整と、実際の加工とを繰り返す必要があるので、レーザ加工機を正常状態に復旧するためには不良製品が発生するとともに復旧には長時間を要するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不良製品を発生させることなく短時間でレーザ加工機を正常状態に復旧することができるレーザ加工機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、センサを有する加工ヘッドと、センサからの信号が入力される制御装置と、を有するレーザ加工機であって、センサは、加工ヘッドが移動する際の加工ヘッドの加速度を測定する加速度センサであり、制御装置は、信号により加工ヘッドに関する軸の調整が必要であるか否かを判断し、軸の調整が必要な状態の場合はレーザ加工工程とは別の工程にて加工ヘッドに関する軸の調整を行う。
本発明にかかるレーザ加工機は、レーザ加工工程とは別の工程で軸調整を行うため、不良製品を発生させることなく短時間でレーザ加工機を正常状態に復旧できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工機の構成を示すブロック図 実施の形態1にかかるレーザ加工機が備える制御部の構成を示すブロック図 実施の形態1にかかるレーザ加工機の加工処理手順を示すフローチャート 実施の形態1にかかるテスト動作の例を説明するための図 図4に示す経路で加工ヘッドを移動させた場合の、加工ヘッドのX軸方向の位置を示す図 図4に示す経路で加工ヘッドを移動させた場合の、加工ヘッドのX軸方向の移動速度を示す図 図4に示す経路で加工ヘッドを移動させた場合の、加工ヘッドのX軸方向の加速度を示す図 実施の形態1にかかる、駆動軸の調整が必要であるか否かの判定方法を説明するための図 実施の形態1にかかる、高速フーリエ変換を用いた基準データとテスト動作時における加速度との比較処理を説明するための図 複数の異常箇所が重なった場合の加工ヘッドのX軸方向の加速度の例を説明するための図 実施の形態2にかかるレーザ加工システムの構成を示す図 実施の形態2にかかる外部演算装置および制御部の構成を示すブロック図 実施の形態2にかかる制御部のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるレーザ加工機およびレーザ加工システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるレーザ加工機の構成を示すブロック図である。レーザ加工機1は、加工ヘッド22からレーザ光を出射して板金といった被加工物3を加工する装置である。レーザ加工機1は、レーザ光によって被加工物3を加工する加工部20と、加工部20を制御する制御部10と、レーザ加工の情報を表示する表示部30とを備えている。被加工物3は、レーザ光が照射されることによってレーザ加工される加工対象物である。なお、以下の説明では、被加工物3を製品といい、被加工物3の加工を製品加工という場合がある。
加工部20は、レーザ光を出射する加工ヘッド22と、加工ヘッド22に接続された駆動軸24と、駆動軸24を駆動するモータ21とを備えている。モータ21は、サーボモータといったモータであり、加工軸である駆動軸24を駆動することによって、駆動軸24の先端に取り付けられた加工ヘッド22をXY平面内またはXYZ空間内で移動させる。XY平面は、X軸およびY軸で定義される平面であり、XYZ空間は、X軸、Y軸およびZ軸で定義される空間である。XY平面は、Z軸方向に垂直な平面である。Z軸方向の例は、鉛直方向であり、この場合のXY平面は水平面である。加工部20は、レーザ加工機1が2次元加工機である場合には、加工ヘッド22をXY平面内で移動させ、レーザ加工機1が3次元加工機である場合には、加工ヘッド22をXYZ空間内で移動させる。
また、加工部20は、加速度測定部であるセンサ23を備えている。センサ23は、加工ヘッド22に取り付けられており、加工ヘッド22が移動する際の加工ヘッド22の加速度を測定する加速度センサである。なお、センサ23は、加速度以外の情報を測定してもよい。加工ヘッド22がXY平面内で移動する場合、センサ23には、X軸方向およびY軸方向の加速度を検出するセンサが適用される。また、加工ヘッド22がXYZ空間内で移動する場合、センサ23には、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の加速度を検出するセンサが適用される。このように、加工ヘッド22を、3軸以上の方向に移動させる場合、各軸の加速度をセンサ23で測定できることが望ましいが、2次元加工の場合、センサ23は、最低限2軸方向の加速度を測定できればよい。
センサ23は、測定した加速度といった情報の信号を制御部10に送信する。なお、センサ23が制御部10に送信する加速度の信号は、アナログ信号であってもよいし、デジタル信号であってもよい。
制御装置である制御部10は、加工部20および表示部30に接続されている。制御部10は、モータ21およびセンサ23に接続されている。制御部10は、モータ21に指令を出力し、センサ23から測定結果である加速度を受付ける。実施の形態1の制御部10は、センサ23からの信号により、加工ヘッド22に関する軸である駆動軸24の調整が必要であるか否かを判断し、駆動軸24の調整が必要な状態の場合は駆動軸24の調整が必要な状態であることを、表示部30といった外部に報知する。また、制御部10は、作業者によって制御部10が操作されることで、レーザ加工工程とは別の工程にて、センサ23からの信号のデータと、後述する正常時のデータとを比較して駆動軸24の調整を自動で行う。
具体的には、制御部10は、後述のテスト動作を実行させる条件が成立すると、実際のレーザ加工工程とは別の工程であるオフライン工程で、加工ヘッド22にテスト動作を実行させる。レーザ加工工程は、製品が製造されている最中の工程であり、オフライン工程は、製品が製造される工程とは異なるタイミングで実行される工程である。換言すると、製造工程は、レーザ加工工程で実行される工程であり、オフライン工程は、レーザ加工工程以外で実行される、製品の製造と同時ではない工程である。制御部10がテスト動作を実行させるのは、製造工程での加工ヘッド22の移動の動作が異常である場合であってもよいし、または作業者からテスト動作の実行指示が制御部10に入力された場合であってもよい。また、制御部10は、加工ヘッド22にテスト動作を実行させた際にセンサ23が測定した加工ヘッド22の第1の加速度と、加速度の基準となる後述の基準データとを比較する。
また、制御部10は、加工ヘッド22の第1の加速度と、正常時のデータである基準データとの比較結果に基づいて、加工ヘッド22に関する軸である駆動軸24の動作を調整する。制御部10は、駆動軸24の動作を調整する際には、例えば、加工ヘッド22を制御する際に用いるパラメータを調整する。加工ヘッド22を制御する際に用いるパラメータは、制御部10内に格納されている制御パラメータである。調整されるパラメータの例は、加工ヘッド22の移動時の加速度、加工ヘッド22の移動速度、加工ヘッド22の移動を制御する際のゲイン、または加工ヘッド22を移動させるタイミングである。これらのパラメータは、駆動軸24の動作を調整するためのパラメータである。したがって、制御部10は、パラメータを調整することによって、駆動軸24の動作を調整する。レーザ加工機1は、駆動軸24の動作を調整することによって、加工ヘッド22の動作を調整する。
なお、制御部10は、レーザ加工工程で、加工ヘッド22に製造工程内の動作を実行させる。そして、制御部10は、製造工程中にセンサ23が測定した加工ヘッド22の第2の加速度と、正常加工時の加速度である基準の加速度との差が、許容値以上である場合に、異常を報知してテスト動作を実行する。なお、制御部10は、センサ23が測定した加速度から加工ヘッド22の振動波形を算出してもよい。この振動波形は、製造工程中の加工ヘッド22の位置の推移に対応している。制御部10は、振動波形を算出する場合、算出した振動波形と、正常加工時の振動波形である基準の振動波形とを比較し、波形の差分量が許容値以上である場合に異常を報知してテスト動作を実行する。
基準データは、駆動軸24が正常な状態でテスト動作を行った場合の加工ヘッド22の第3の加速度である。換言すると、基準データは、加工ヘッド22の動作が正常な場合にオフライン工程にて実際にセンサ23から出力される信号のデータである。したがって、制御部10は、駆動軸24が正常な状態でテスト動作を行った場合の加工ヘッド22の第3の加速度と、テスト動作を行った場合の加工ヘッド22の第1の加速度とを比較する。なお、基準データは、センサ23によって実際に測定された加速度であってもよいし、センサ23によって測定されると予測される加速度であってもよい。
表示部30は、制御部10からの指示に従って、加工ヘッド22の動作に異常が発生しているかの判定結果、テスト動作を行うか否かの判定結果、テスト動作時の加速度と基準データとの比較結果、といった種々の情報を表示する。テスト動作時の加速度とは、上述した第1の加速度、すなわち、テスト動作を行って測定した加工ヘッド22の加速度である。なお、表示部30は、制御部10からの指示に従って、調整されるパラメータの種類、調整前および調整後のパラメータ、第1から第3の加速度、レーザ加工中の加工ヘッド22の移動経路、テスト動作中の加工ヘッド22の移動経路、または基準データといった情報を表示してもよい。
実施の形態1のレーザ加工機1は、製品加工時に、加工ヘッド22の先端部に取り付けられたセンサ23によって、加工ヘッド22が移動する際の加速度を検出する。そして、レーザ加工機1は、加工ヘッド22が移動する際の加速度に異常が検出された場合、製品加工の終了後に、予め決めておいたテスト動作となるよう加工ヘッド22を移動させる。このとき、レーザ加工機1は、センサ23によって加工ヘッド22の加速度を測定する。そして、レーザ加工機1は、テスト動作時の加速度と基準データとの差分に基づいて、モータ21の制御に用いられるパラメータを調整する。これにより、レーザ加工機1は、駆動軸24の動作を変更し、加工ヘッド22の実際の軌跡を、基準データに対応する軌跡である理想の軌跡に近付けることができる。加工ヘッド22の軌跡である加工ヘッド22の移動軌跡は、加工ヘッド22の移動座標の推移である。
図2は、実施の形態1にかかるレーザ加工機が備える制御部の構成を示すブロック図である。レーザ加工機1が備える制御部10は、センサ23からの測定結果である加速度を受付ける入力部11と、加工ヘッド22を動作させる際に用いられる情報を記憶する動作情報記憶部12と、基準データを記憶する基準データ記憶部13とを備えている。また、制御部10は、製品加工時に加工ヘッド22が加速度異常となっているか否かを判定する異常判定部15と、テスト動作時に測定された加工ヘッド22の加速度と基準データとを比較する比較部16とを備えている。また、制御部10は、モータ21への指令を生成する指令生成部14と、生成された指令をモータ21に出力する出力部17とを備えている。
入力部11は、動作情報記憶部12、基準データ記憶部13、異常判定部15および比較部16に接続されている。基準データ記憶部13は、比較部16に接続されている。指令生成部14は、動作情報記憶部12、異常判定部15、比較部16および出力部17に接続されている。
入力部11は、センサ23および外部装置5に接続されており、出力部17は、モータ21に接続されており、異常判定部15および比較部16は、表示部30に接続されている。
入力部11は、センサ23からの加速度を受付けて、異常判定部15または比較部16に入力する。入力部11は、製品加工時には、センサ23からの加速度を異常判定部15に入力し、テスト動作時には、センサ23からの加速度を比較部16に入力する。また、入力部11は、外部装置5からの加工プログラム121およびテスト動作プログラム122を動作情報記憶部12に入力する。また、入力部11は、外部装置5からの基準データを基準データ記憶部13に入力する。
動作情報記憶部12は、加工プログラム121およびテスト動作プログラム122を記憶する。加工プログラム121は、被加工物3を加工する際に用いられるプログラムであり、加工ヘッド22を移動させるためのプログラム指令を含んでいる。レーザ加工機1は、製品加工時には、加工プログラム121を用いて被加工物3へのレーザ加工を実行する。これにより、レーザ加工機1は、加工プログラム121に従った軌跡および移動速度で加工ヘッド22を移動させる。
また、テスト動作プログラム122は、加工ヘッド22をテスト動作させる際に用いられるプログラムであり、加工ヘッド22を移動させるためのプログラム指令を含んでいる。レーザ加工機1は、テスト動作時には、テスト動作プログラム122を用いて加工ヘッド22を移動させる。テスト動作は、被加工物3が製品である場合の加工ヘッド22の動作とは異なる動作である。テスト動作の一例は、加工ヘッド22をX軸方向に移動させる動作と、加工ヘッド22をY軸方向に移動させる動作とを含んでいる。
レーザ加工機1による製品加工は、レーザ加工機1が、製造工程内で加工プログラム121を用いて被加工物3を加工する処理である。また、レーザ加工機1によるテスト動作は、レーザ加工機1が、製造工程とは別の工程であるオフライン工程でテスト動作プログラム122を用いて加工ヘッド22を移動させる処理である。レーザ加工機1は、テスト動作では、加工ヘッド22からレーザ光を照射することなく加工ヘッド22の移動のみを実行する。
なお、レーザ加工機1は、加工プログラム121の代わりに加工プログラム121に対応する図面に基づいて製品加工を実行してもよい。また、レーザ加工機1は、テスト動作プログラム122の代わりにテスト動作プログラム122に対応する図面に基づいてテスト動作を実行してもよい。
異常判定部15は、加工ヘッド22の製品加工時における移動動作が異常であるか否かを、製品加工時における加工ヘッド22の加速度が異常であったか否かに基づいて判定する。異常判定部15は、例えば、加工ヘッド22の加速度に基づいて加工ヘッド22の振動波形を算出する。異常判定部15は、算出した振動波形と、基準の振動波形とを比較し、比較結果に基づいて、加工ヘッド22の製品加工時の振動波形が異常であるか否かを判定する。ここでいう基準の振動波形は、振動がない理想波形、すなわち加工プログラム121の加工形状と同じとしてもよい。異常判定部15は、算出した振動波形と、基準の振動波形との差分量が、許容値以上である場合に、製品加工時の加工ヘッド22の移動動作が異常であると判定する。算出した振動波形と、基準の振動波形との差分量は、振動波形の差を時間で積分したものである。なお、異常判定部15は、製品加工時における特定タイミングでの加工ヘッド22の加速度に基づいて、加工ヘッド22の製品加工時における移動動作が異常であるか否かを判定してもよい。この場合、異常判定部15は、正常加工時における特定タイミングでの基準の加速度と、製品加工時における特定タイミングでの加速度との差が、許容値以上になると製品加工時における移動動作が異常であると判定する。異常判定部15は、判定結果を指令生成部14および表示部30に送信する。
比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データ記憶部13から読み出した基準データとを比較し、比較結果を指令生成部14および表示部30に送信する。
指令生成部14は、パラメータに基づいて、加工ヘッド22を移動させる移動指令を生成する。レーザ加工機1では、モータ21が動作することによって、駆動軸24に接続された加工ヘッド22が移動する。このため、加工ヘッド22を移動させる移動指令は、モータ21を動作させる指令である。したがって、指令生成部14は、加工ヘッド22を移動させる移動指令として、モータ21を制御するための指令を生成する。レーザ加工機1では、指令生成部14が、モータ21を制御することによって、加工ヘッド22の位置と、移動速度と、加速度とが制御される。指令生成部14は、製品加工時には、加工プログラム121を用いて移動指令を生成する。また、指令生成部14は、テスト動作時には、テスト動作プログラム122を用いて移動指令を生成する。
また、指令生成部14は、テスト動作を実行した場合の加工ヘッド22の加速度と、基準データとの比較結果に基づいて、パラメータを調整する。指令生成部14は、加工ヘッド22の振動量が一定値以下となるようなパラメータを算出し、設定済みのパラメータを、算出したパラメータで置き換えることによって、設定済みのパラメータを調整する。指令生成部14は、生成した移動指令を、出力部17に送信する。出力部17は、指令生成部14が生成した移動指令をモータ21に出力する。
図3は、実施の形態1にかかるレーザ加工機の加工処理手順を示すフローチャートである。ステップS10において、レーザ加工機1の制御部10は、外部装置5から送信される基準データを受信して、基準データ記憶部13内に格納する。
この後、ステップS20において、レーザ加工機1は、製品となる被加工物3を加工する。具体的には、制御部10の指令生成部14が、動作情報記憶部12から加工プログラム121を読み出し、加工プログラム121を用いて移動指令を生成する。そして、出力部17が、生成された移動指令をモータ21に出力する。これにより、レーザ加工機1は、加工ヘッド22を移動させながら被加工物3を加工する。
製品の加工が完了すると、ステップS30において、レーザ加工機1は、製品加工中に、加工ヘッド22の加速度に異常があったか否かを判定する。具体的には、センサ23が、製品加工中に、加工ヘッド22の加速度を測定しておき、測定した加速度を制御部10に送信しておく。そして、制御部10の異常判定部15が、製品加工中における加工ヘッド22の加速度に基づいて、加工ヘッド22の振動波形を算出する。加工ヘッド22の振動波形は、時間に対する加工ヘッド22の各軸の変位として表される波形である。異常判定部15は、センサ23が測定した加速度を二重積分することによって、加工ヘッド22の振動波形を算出する。さらに、異常判定部15は、算出した振動波形と、基準の振動波形とを比較し、比較結果である振動波形の差分に基づいて、製品加工中における加工ヘッド22の加速度が異常であったか否かを判定する。異常判定部15は、例えば、振動波形の差分量が許容値以上である場合に、加工ヘッド22の移動動作が異常であると判定する。また、異常判定部15は、算出した振動波形と、基準の振動波形との差分を各時刻で算出し、各時刻の差分の合計値を振動波形の差分としてもよい。この場合、異常判定部15は、各時刻の差分の合計値が許容値以上である場合に、加工ヘッド22の移動動作が異常であると判定してもよい。
このようなステップS30の処理では、異常判定が自動で行なわれる場合に限らず、作業者によって行われてもよい。例えば、レーザ加工機1は、算出した前述の振動波形を表示部30の画面に表示させ、加工ヘッド22の移動動作が異常であるか否かを作業者に判断させてもよい。ここで、表示部30が画面表示する振動波形は画面表示する情報の例である。表示部30は、算出した振動波形と基準の振動波形との差分など、センサ23から得られる情報を用いて、作業者が加工ヘッド22の動作の異常を判定できる情報を表示してもよい。また、制御部10は、製品加工中にセンサ23が測定した加工ヘッド22の加速度、またはこの加速度に基づいて算出した振動波形を、表示部30といった外部に出力してもよい。これにより、表示部30は、パラメータ調整が必要か否かを判断するための情報として、加工ヘッド22の加速度、またはこの加速度に基づいて算出された振動波形を表示する。
なお、制御部10は、加工ヘッド22の加速度に異常があったか否かの判定処理を、製品の加工中に開始してもよい。この場合、異常判定部15は、測定された加速度から順番に異常があったか否かを判定していく。また、加工ヘッド22の加速度に異常があったか否かの判定方法は、上述した方法に限らず、他の方法が適用されてもよい。例えば、制御部10は、加工プログラム121を用いた加工中に特開2006−154998号公報に記載の判定方法を用いて、加工ヘッド22の加速度に異常があったか否かを判定してもよい。
異常判定部15は、判定結果を指令生成部14および表示部30に送信する。表示部30は、異常判定部15による判定結果を表示することによって、異常判定部15による判定結果を作業者に通知する。
異常判定部15が異常を検出しなかった場合、すなわちステップS30において、Noの場合、レーザ加工機1は、ステップS20の処理に戻り、製品となる次の被加工物3を加工する。
異常判定部15が異常を検出した場合、すなわちステップS30において、Yesの場合、テスト動作を開始させるための操作が制御部10に対して行われると、レーザ加工機1は、ステップS40において、テスト動作を実行する。具体的には、制御部10の指令生成部14が、動作情報記憶部12からテスト動作プログラム122を読み出し、テスト動作プログラム122を用いて加工ヘッド22への移動指令を生成する。そして、出力部17が、生成された移動指令をモータ21に出力する。これにより、レーザ加工機1は、加工ヘッド22にレーザ光を出射させることなく加工ヘッド22を移動させる。
テスト動作を実行している間、ステップS50において、レーザ加工機1は、センサ23によって加工ヘッド22の加速度を測定する。センサ23は、測定した加速度を制御部10に送信する。ステップS60において、比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データ記憶部13から読み出した基準データとを比較する。
ステップS70において、比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データとの差分に基づいて、加工ヘッド22を移動させる際に用いるパラメータの調整が必要であるか否かを判定する。
比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データとの差が、閾値以上である場合に、パラメータの調整が必要であると判定する。一方、比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データとの差が、閾値よりも小さい場合に、パラメータの調整は不要であると判定する。
比較部16は、比較結果を指令生成部14および表示部30に送信する。この比較結果は、加速度と基準データとの差分量と、パラメータの調整が必要であるか否かの判定結果とを含んでいる。表示部30は、比較部16による比較結果を表示することによって比較結果を作業者に通知する。
比較部16が、パラメータの調整が必要であると判定した場合、すなわちステップS70において、Yesの場合、ステップS80において、指令生成部14は、パラメータを調整する。このとき、指令生成部14は、加工ヘッド22の振動量が一定値以下となるようにパラメータを調整する。具体的には、指令生成部14は、テスト動作を実行した場合の加工ヘッド22の軌跡と、基準データに対応する加工ヘッド22の軌跡との差が縮まるようパラメータを調整する。このように、加工ヘッド22の加速度に異常がある場合、レーザ加工機1は、加工ヘッド22にテスト動作を行わせ、この時の加速度と基準データとの差分量に基づいてパラメータを調整する。
この後、指令生成部14は、調整後のパラメータを用いて、製品を加工する際の移動指令を生成する。これにより、ステップS90において、レーザ加工機1は、製品となる次の被加工物3を加工する。
一方、比較部16が、パラメータの調整が不要であると判定した場合、すなわちステップS70において、Noの場合、指令生成部14は、パラメータを調整しない。この後、指令生成部14は、調整をしなかったパラメータを用いて、製品を加工する際の移動指令を生成する。これにより、ステップS90において、レーザ加工機1は、製品となる次の被加工物3を加工する。なお、レーザ加工機1は、作業者から指示を受付けることなく自動でステップS40からS80の処理を実行するよう設定されてもよい。
このように、レーザ加工機1は、加工プログラム121に従って加工ヘッド22を移動させながら被加工物3を加工する。そして、レーザ加工機1は、センサ23によって測定した加工ヘッド22の加速度に基づいて製品加工中の加工ヘッド22の異常を判定する。そして、加工ヘッド22の加速度に異常がある場合、レーザ加工機1は、被加工物3への加工を行うことなく、加工ヘッド22にテスト動作を行わせ、この時の加速度と基準データとの差分量に基づいてパラメータを調整する。
ここで、テスト動作の例について説明する。図4は、実施の形態1にかかるテスト動作の例を説明するための図である。図4では、テスト動作時における加工ヘッド22の移動経路の例を示している。以下では、加工ヘッド22をXY平面内で移動させる場合について説明する。
加工ヘッド22は、被加工物3に対して直角のコーナ部を加工する際に大きく振動して軌跡の位置ずれが大きくなる。したがって、テスト動作時の加工ヘッド22の動作には、直角のコーナ部を加工する際の動作が含まれていることが望ましい。また、テスト動作時の加工ヘッド22の移動には、種々の方向への移動が含まれていることが望ましい。
テスト動作の一例は、加工ヘッド22を四角形の辺に沿って移動させる動作である。図4では、テスト動作が、頂点A,B,C,Dからなる四角形の辺に沿って頂点A,B,C,Dの順番で加工ヘッド22を移動させる場合を示している。
この場合の加工ヘッド22の経路71は、頂点Aから頂点Bへの経路と、頂点Bから頂点Cへの経路と、頂点Cから頂点Dへの経路と、頂点Dから頂点Aへの経路とを含んでいる。この経路71のテスト動作は、加工ヘッド22を+X軸方向に移動させる動作と、加工ヘッド22を+Y軸方向に移動させる動作と、加工ヘッド22を−X軸方向に移動させる動作と、加工ヘッド22を−Y軸方向に移動させる動作とを含んでいる。
このように、テスト動作によって加工ヘッド22を移動させる経路は、駆動軸24の移動方向毎に振動の傾向が独立して分かるような経路が望ましい。なお、テスト動作によって加工ヘッド22を移動させる経路は、四角形の辺に沿った経路に限らず、任意の形状に沿った経路でよい。加工ヘッド22を移動させる経路の他の例は、三角形に沿った経路、五角形以上の多角形に沿った経路、または円といった曲線に沿った経路である。また、加工ヘッド22を移動させる経路は、曲線および直線を組合せた経路であってもよい。
ここで、パラメータの具体的な調整方法の例について説明する。なお、X軸方向に対するパラメータの調整方法と、X軸方向以外の軸方向に対するパラメータの調整方法とは同様の調整処理なので、ここではX軸方向に対するパラメータの調整方法について説明する。
図5は、図4に示す経路で加工ヘッドを移動させた場合の、加工ヘッドのX軸方向の位置を示す図である。また、図6は、図4に示す経路で加工ヘッドを移動させた場合の、加工ヘッドのX軸方向の移動速度を示す図である。また、図7は、図4に示す経路で加工ヘッドを移動させた場合の、加工ヘッドのX軸方向の加速度を示す図である。図5に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸はX軸方向の加工ヘッド22の位置を示している。図6に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸はX軸方向の加工ヘッド22の移動速度を示している。図7に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸はX軸方向の加工ヘッド22の加速度を示している。
図5の位置特性51は、正常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の位置を示している。したがって、位置特性51は、基準データに対応する、加工ヘッド22の位置である。図5に示す、異常箇所P1における位置特性61および異常箇所P2における位置特性62は、異常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の位置を示している。
図6の速度特性52は、正常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の移動速度を示している。したがって、速度特性52は、基準データに対応する、加工ヘッド22の移動速度である。図6に示す、異常箇所P1における速度特性63および異常箇所P2における速度特性64は、異常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の移動速度を示している。
図7の加速度特性53は、正常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の加速度を示している。したがって、加速度特性53は、基準データである。図7に示す、異常箇所P1における加速度特性65a,65bおよび異常箇所P2における加速度特性66は、異常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の加速度を示している。
異常箇所P1は、移動指令に対する駆動軸24の応答性が悪くなる場合である。この場合、加工ヘッド22は、移動指令に対応する動作に追従できずに遅れが発生し、加工ヘッド22が停止する際にはオーバシュートが発生する。これは、駆動軸24への減速指令に対して駆動軸24が追従できていないことを示している。このため、レーザ加工機1は、移動指令である減速指令を緩やかに変化させる、すなわち加速度を落とすことによって、駆動軸24が減速指令に追従できるように制御すれば、オーバシュートの発生を防止できる。
指令生成部14は、パラメータのうちの駆動軸24の加速度を調整することによって、異常箇所P1の発生を解消することができる。したがって、指令生成部14は、図7に示すように、加速度αであったものを、加速度βまで落とす。加速度βは、駆動軸24が実際に追従可能な加速度である。このように、指令生成部14が、駆動軸24が実際に追従可能な加速度βまで加速度を下げることにより、加工ヘッド22のオーバシュートの発生を防止できる。
また、指令生成部14は、加速度を調整する以外にも、一般的なオーバシュート対策として駆動軸24を動作させているモータ21のゲインを下げるといったパラメータ調整処理を実行してもよい。モータ21のゲインは、モータ21を制御する際の制御ゲインである。駆動軸24が加速度βまでしか追従できないことは加速度特性65aから明らかなので、指令生成部14は、正常時には追従できていた加速度αに対する比率でゲインを下げる。すなわち、指令生成部14は、適用中の従来のゲインに(β/α)を乗算したものを、調整後のゲインとすればよい。
また、指令生成部14は、加工速度である加工ヘッド22の移動速度を調整することによって、加工ヘッド22のオーバシュートの発生を防止してもよい。指令生成部14が移動速度を指定するための指令速度を遅くすれば、駆動軸24の運動エネルギーが小さくなるので、同じ加速度であっても、駆動軸24の振動が小さくなる。駆動軸24が加速度βまでしか追従できないことは加速度特性65aから明らかなので、指令生成部14は、正常時には追従できていた加速度αに対する比率でゲインを下げる。たとえば、運動エネルギーは移動速度の2乗に比例するので、指令生成部14は、従来の移動速度に(β/α)1/2を乗算したものを、調整後の移動速度に適用すればよい。
異常箇所P2は、移動指令に対する駆動軸24の応答性が悪くなり、加工ヘッド22の減速開始が遅れる場合である。この場合、減速開始が遅れているので、レーザ加工機1は、早めに加工ヘッド22の減速を開始すればよい。指令生成部14は、加速度特性53,66に基づいて、実際の減速開始時刻である時刻T2と理想の減速開始時刻である時刻T1との時間差分を算出し、時間差分だけ前倒しで減速を開始するようにパラメータを設定すればよい。時刻T2は、テスト動作時に加工ヘッド22の加速度の絶対値が上昇を開始する時刻である。時刻T1は、基準データの加速度の絶対値が上昇を開始する時刻である。このように、指令生成部14は、加速度特性53,66に基づいて、減速の開始時間を容易に求めることができる。
一般的には、駆動軸24の劣化は、駆動軸24を構成する部材の締結部の緩みまたは摩耗によって発生する。駆動軸24の劣化の例は、駆動軸24を構成する部材間の隙間が増加したことに起因する剛性低下などである。そして、駆動軸24の劣化があると、ほとんどの場合、駆動軸24の応答性が悪くなる。このため、実施の形態1では、駆動軸24の応答性が悪くなる場合について説明した。なお、駆動軸24の応答性が良くなった場合は、指令生成部14は、加速度を上げる、モータ21のゲインを上げる、移動速度を上げるといった、応答性を悪くさせるパラメータ調整処理を実行すればよい。
このように、制御部10は、予め決められた動作であるテスト動作でセンサ23が測定した加速度と、基準データとのずれを計算し、計算結果に基づいて、パラメータを適切な値に調整している。これにより、制御部10は、テスト動作を実行した場合の加工ヘッド22の軌跡と、基準データに対応する加工ヘッド22の軌跡とのずれを少なくすることが可能となる。
なお、加工ヘッド22が移動する際の挙動は、(1)+X軸方向への加速時と、(2)+X軸方向への減速時と、(3)−X軸方向への加速時と、(4)−X軸方向への減速時とで異なる場合がある。+X軸方向への加速は、図4に示した頂点Aでの加速であり、+X軸方向への減速は、図4に示した頂点Bでの減速である。また、−X軸方向への加速は、図4に示した頂点Cでの加速であり、−X軸方向への減速は、図4に示した頂点Dでの減速である。この場合、指令生成部14は、(1)から(4)についてパラメータを調整する。すなわち、指令生成部14は、加工ヘッド22の移動方向によって加工ヘッド22が移動する際の挙動が異なる場合には、加工ヘッド22の移動方向毎にパラメータを調整する。また、指令生成部14は、加工ヘッド22が加速する時と減速する時とで加工ヘッド22が移動する際の挙動が異なる場合には、加速時と減速時とで異なるパラメータ調整を実行する。
なお、指令生成部14は、指令生成部14内に格納されているパラメータを調整してもよいし、加工プログラム121内の加工条件に設定されているパラメータを調整してもよい。指令生成部14は、加工プログラム121内の加工条件に設定されているパラメータを調整する場合、加工プログラム121内にパラメータ調整用の設定値を挿入する。そして、指令生成部14は、挿入した設定値に基づいて、駆動軸24の移動を制限する。加工プログラム121内の加工条件の例は、加工速度である。なお、指令生成部14は、何れのパラメータを調整してもよいし、何れの形式でパラメータを調整してもよい。
つぎに、比較部16による、パラメータの調整が必要であるか否かの判定方法について説明する。図8は、実施の形態1にかかる、駆動軸の調整が必要であるか否かの判定方法を説明するための図である。図8に示すグラフの縦軸はX軸方向の加工ヘッド22の加速度を示し、横軸は時間を示している。比較部16は、上述したように、テスト動作時に測定された加速度である加速度特性65a,65bと、基準データである加速度特性53とを比較する。
(判定方法例1)
比較部16は、基準データでは存在しない振動を検出し、且つ振動のレベルが基準値を超えた場合に、パラメータの調整が必要であると判定する。具体的には、比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度の絶対値が、第1の閾値よりも大きい場合に、パラメータの調整が必要であると判定する。また、比較部16は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度の絶対値が、第1の閾値以下の場合に、パラメータの調整は不要であると判定する。
例えば、異常箇所P1aでは、テスト動作時の加速度特性65bで示されるように、+X軸方向の加速度が発生している。この加速度特性65bの絶対値が、第1の閾値を超えた場合に、比較部16は、パラメータの調整が必要であると判断する。比較部16は、第1の閾値を|α1|に設定している場合、異常箇所P1aに対してパラメータの調整が必要であると判断し、第1の閾値を|β1|に設定している場合、異常箇所P1aに対してパラメータの調整が不要であると判断する。
(判定方法例2)
比較部16は、基準データの加速度の絶対値と、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度の絶対値との差分量Δaの絶対値を算出する。比較部16は、差分量Δaの絶対値が第2の閾値よりも大きい場合に、パラメータの調整が必要であると判定する。また、比較部16は、差分量Δaの絶対値が第2の閾値以下の場合に、パラメータの調整は不要であると判定する。
例えば、異常箇所P1bでは、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度が基準データのレベルまで達していない。具体的には、異常箇所P1bでは、加速度特性65aの加速度の絶対値が、基準データである加速度特性53の加速度の絶対値に到達していない。この場合、加速度特性53の加速度の絶対値と、加速度特性65aの加速度の絶対値と、の差分量Δaの絶対値が第2の閾値よりも大きければ、比較部16は、パラメータの調整が必要であると判定する。
なお、判定方法例2では、差分量Δaが正の値である場合について説明したが、比較部16は、差分量Δaが負の値であっても、差分量Δaが正の値である場合と同様の判定を行う。すなわち、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度の絶対値が、基準データの加速度の絶対値以上であっても、差分量Δaの絶対値が第2の閾値よりも小さい場合、比較部16は、パラメータの調整が不要であると判定する。
(判定方法例3)
比較部16は、基準データの減速開始時刻である時刻T1と、テスト動作時における減速開始時刻である時刻T2との時間差Δtを算出する。時間差Δtは、時刻T2と時刻T1との差を示す時間である。
例えば、異常箇所P2では、テスト動作時の時刻T2が基準データの時刻T1から時間差Δtだけ遅延している。比較部16は、時間差Δtが第3の閾値よりも大きい場合に、パラメータの調整が必要であると判定する。また、比較部16は、時間差Δtが第3の閾値以下の場合に、パラメータの調整は不要であると判定する。
このように、比較部16は、判定方法例1から3の何れかによってパラメータの調整が必要であるか否かを判定する。すなわち、比較部16は、加速度の絶対値に基づいた判定、加速度の差分量Δaの絶対値に基づいた判定、または減速開始時刻の時間差Δtに基づいた判定の何れかを実行する。この比較部16は、第1の閾値を適切に設定しておくことによって、加速度の絶対値に基づいた判定を行うことができる。また、比較部16は、第2の閾値を適切に設定しておくことによって、加速度の差分量Δaに基づいた判定を行うことができる。また、比較部16は、第3の閾値を適切に設定しておくことによって、減速開始時刻の時間差Δtに基づいた判定を行うことができる。
比較部16が、判定方法例1を用いた場合にパラメータを調整すると判定すると、指令生成部14は、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度の絶対値が、第1の閾値以下となるよう、パラメータを調整する。
また、比較部16が、判定方法例2を用いた場合にパラメータを調整すると判定すると、指令生成部14は、基準データの加速度の絶対値と、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度の絶対値との差分量Δaが、第2の閾値以下となるよう、パラメータを調整する。
また、比較部16が、判定方法例3を用いた場合にパラメータを調整すると判定すると、指令生成部14は、基準データの時刻T1と、テスト動作時の時刻T2との時間差Δtが、第3の閾値以下となるよう、パラメータを調整する。
なお、レーザ加工機1は、時系列に沿って、基準データと、テスト動作時の加速度とを比較する場合に限らず、FFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform)解析を用いて、基準データとテスト動作時の加速度とを比較してもよい。この場合、比較部16は、テスト動作時の加速度に対して高速フーリエ変換といった周波数変換を実行する。実施の形態1における周波数変換は、時系列のデータを周波数領域のデータに変換する処理である。換言すると、実施の形態1における周波数変換は、加速度を周波数成分の強度分布へ変換する処理である。具体的には、比較部16は、高速フーリエ変換によって、時系列データとして与えられている加速度から、加速度の各周波数成分の強度を算出する。比較部16は、高速フーリエ変換によって得られた変換結果から、0の周波数を除いた周波数の強度極大値である第1の極大値を抽出する。さらに、比較部16は、基準データを高速フーリエ変換することによって得られる周波数の中から0の周波数を除いた周波数の強度極大値である第2の極大値と、前述の第1の極大値とを比較し、比較結果を、指令生成部14に送信する。なお、第2の極大値は、比較部16が算出してもよいし、制御部10以外の他の装置が算出してもよい。
そして、指令生成部14が、比較結果に基づいて、パラメータであるノッチフィルタのフィルタ範囲を調整する。ノッチフィルタは、加工ヘッド22の振動の周波数をフィルタリングするものであり、設定されている特定範囲の周波数をフィルタリングする。ノッチフィルタは、バンドストップフィルタまたは帯域防止フィルタとも呼ばれる。
図9は、実施の形態1にかかる、高速フーリエ変換を用いた基準データとテスト動作時における加速度との比較処理を説明するための図である。図9は、図7に示す加速度を高速フーリエ変換した場合の、周波数と周波数の成分強度との関係を示している。図9に示すグラフの縦軸は周波数の成分強度を示し、横軸は周波数を示している。周波数の成分強度は、周波数の成分が全体周波数に占める割合である。
図9の周波数特性54は、正常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の振動の周波数を示している。したがって、周波数特性54は、基準データに対応する、加工ヘッド22の周波数である。
周波数特性67は、異常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の振動の周波数を示している。比較部16は、テスト動作時における加速度を高速フーリエ変換することによって周波数特性67を算出する。なお、比較部16は、テスト動作時における加速度を、高速フーリエ変換以外の周波数変換によって周波数特性67といった周波数特性を算出してもよい。
基準データに対応する周波数特性54では、共振周波数が周波数f2に存在するが、テスト動作時の加速度に対応する周波数特性67では、共振周波数が周波数f1に存在する。このように、駆動軸24が劣化した後の共振周波数である周波数f1は、駆動軸24が劣化する前の共振周波数である周波数f2からずれを生じている。
駆動軸24が劣化する前は共振周波数が周波数f2であるので、駆動軸24が劣化する前は、指令生成部14は、ノッチフィルタを周波数f2に設定している。そして、駆動軸24の劣化によって共振周波数が周波数f1にずれると、指令生成部14は、ノッチフィルタを周波数f1に調整する。これにより、レーザ加工機1は、駆動軸24が劣化した場合には共振周波数である周波数f1の成分を抑制することができるので、加工ヘッド22の振動を抑制することが可能となる。
なお、レーザ加工機1は、図3で説明したステップS80においてパラメータを調整した後、図3で説明したステップS40からS80の処理を繰り返してもよい。すなわち、レーザ加工機1は、パラメータを調整した後に、再度テスト動作を実行し、再度、パラメータの調整が必要であるか否かを判断し、必要に応じてパラメータを調整してもよい。この場合、制御部10は、パラメータを調整した後に、テスト動作を再度実行し、テスト動作を再実行した場合の加工ヘッド22の加工速度である第4の加速度と、基準データとの比較結果に基づいて、パラメータを再調整する。この場合も、制御部10は、テスト動作を再実行した場合の加工ヘッド22の軌跡と、基準データに対応する加工ヘッド22の軌跡との差が縮まるよう、パラメータを調整する。テスト動作が再実行される工程は、レーザ加工工程とは別のオフライン工程である。
このように、レーザ加工機1は、テスト動作を実行し、テスト動作時の加速度を用いてパラメータを調整するので、製品加工中にリアルタイムでパラメータを算出する必要がない。したがって、制御部10の処理負荷が小さくて済むので安価なプロセッサを用いて制御部10を構成することが可能となる。
なお、加工ヘッド22の加速度特性では、複数の異常箇所が重なる場合がある。例えば、異常箇所P1aのような加速度の絶対値が不足するような異常と、異常箇所P2のような加速度が上昇を開始する時刻が遅延するような異常と、が重なる場合がある。
図10は、複数の異常箇所が重なった場合の加工ヘッドのX軸方向の加速度の例を説明するための図である。図10に示すグラフの横軸は時間を示し、縦軸はX軸方向の加工ヘッド22の加速度を示している。図10の加速度特性55は、正常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の加速度を示している。したがって、加速度特性55は、基準データである。図10に示す、異常箇所P3における加速度特性68は、異常な状態の駆動軸24でテスト動作が実行された場合の、加工ヘッド22の加速度を示している。
異常箇所P3は、加工ヘッド22のオーバシュートが発生し、かつ加工ヘッド22の加速開始または減速開始が遅れる場合である。このような場合、指令生成部14は、加工ヘッド22の加速開始または減速開始の遅れを解消するためのパラメータを調整する。その後、レーザ加工機1は、テスト動作を再実行する。そして、指令生成部14は、テスト動作の再実行結果に基づいて、加工ヘッド22のオーバシュートを解消するためのパラメータを調整する。
このように、レーザ加工機1は、2つの異常箇所が重なった場合には、1回目のテスト動作の実行結果に基づいて、1つ目の異常箇所を解消し、2回目のテスト動作の実行結果に基づいて、2つ目の異常箇所を解消する。なお、レーザ加工機1は、複数の異常箇所が重なった場合には、何れの順番で各異常箇所を解消してもよい。
制御部10が、パラメータの調整を行ってもテスト動作を実行した際の加工ヘッド22の軌跡と、基準データに対応する加工ヘッド22の軌跡との差が許容範囲内に収まらない場合、駆動軸24の交換が行われる。
なお、制御部10は、パラメータの調整を許容する許容範囲を設定しておいてもよい。この場合、制御部10は、異常箇所を解消するためにパラメータを調整すると許容範囲を超えてしまうような場合には、許容範囲を超えることを示す情報を表示部30に表示させてもよい。換言すると、制御部10は、駆動軸24を調整すると、駆動軸24の動作が許容範囲を超える場合には、許容範囲を超えることを示す情報を表示部30に表示させてもよい。また、制御部10は、許容範囲を超えることを示す情報とともに、駆動軸24の交換を推奨することを示す情報を表示部30に表示させてもよい。駆動軸24が交換された場合には、制御部10は、パラメータを、調整前の初期値に戻す。これにより、駆動軸24が交換された場合には、制御部10は、駆動軸24の動作を、調整前の初期動作に戻すことができる。
ここで、比較例の機械装置について説明する。第1の比較例の機械装置は、加工中に加工軸の加速度の異常を検出する。ところが、加工中に加工軸の加速度の異常を検出するだけでは、加工軸を所望の位置に移動させることはできない。この場合、第1の比較例の機械装置は、加工軸が交換されなければ、加工軸を所望の位置に移動させることしかできない。一方、実施の形態1のレーザ加工機1は、テスト動作時に測定された加工ヘッド22の加速度と、基準データとの比較結果に基づいて、パラメータの調整を行っているので、駆動軸24を交換することなく加工ヘッド22を所望の位置に移動させることができる。したがって、駆動軸24およびモータ21の延命を行うことができるので、駆動軸24およびモータ21を交換する周期を長くすることが可能となり、コストの削減につながる。
また、第2の比較例の機械装置は、センサが、モータに取り付けられている。ところが、センサが、モータに取り付けられる場合、モータよりも先端側に配置される駆動軸の劣化に起因する加工ヘッドの振動を検出することはできない。このような第2の比較例の機械装置は、加工ヘッドが振動することによって加工ヘッドの移動の軌跡が所望位置からずれていても、このずれを検出することができない。一方、実施の形態1のレーザ加工機1は、センサ23が、加工ヘッド22に取り付けられているので、加工ヘッド22の移動の軌跡が所望位置からずれている場合に、このずれを検出することができる。
また、第3の比較例の機械装置は、レーザ加工工程で加工条件を調整するので、加工条件を調整する際の処理負荷が大きくなる。特に機械装置がレーザ加工機といった高速加工を行う装置の場合、レーザ加工中に加工条件を調整しても調整が間に合わない。
また、製品に実加工をした際の加工結果に基づいて、作業者がパラメータを調整する場合、作業者がパラメータの調整と、実加工とをくり返しながらパラメータを決定するので、パラメータの決定に長時間を要するとともに、実加工をするための材料が必要になる。一方、実施の形態1のレーザ加工機1は、テスト動作時の加速度と、基準データとの比較結果に基づいて、パラメータを調整するので、短時間でパラメータを調整することができる。また、実施の形態1のレーザ加工機1は、オフラインでテスト動作を実行するので、実加工をするための材料が不要となる。
このように、実施の形態1によれば、レーザ加工機1が、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データとの比較結果に基づいてパラメータを自動調整するので、駆動軸24の振動を容易に抑制することができる。また、レーザ加工機1は、オフラインでテスト動作を実行した後にパラメータを調整するので、レーザ加工工程中にパラメータを調整する必要がない。このため、パラメータを調整する際の制御部10の処理負荷を抑制することができる。したがって、小さな制御負荷で加工ヘッド22の振動を容易に抑制することが可能となる。また、レーザ加工工程とは別の工程で駆動軸24の軸調整を行うので、不良製品を発生させることなく短時間でパラメータの調整を行うことができる。したがって、不良製品を発生させることなく短時間でレーザ加工機1を正常状態に復旧できる。
実施の形態2.
つぎに、図11から図13を用いてこの発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2では、レーザ加工機が、基準データおよびセンサ23が測定した加速度を、ネットワーク回線を介して外部演算装置に送信し、調整するパラメータを外部演算装置が演算する。そして、レーザ加工機は、外部演算装置からパラメータを受信し、受信したパラメータを用いて製品を加工する。
図11は、実施の形態2にかかるレーザ加工システムの構成を示す図である。図11の各構成要素のうち図1に示す実施の形態1のレーザ加工機1と同一機能を達成する構成要素については同一符号を付しており、重複する説明は省略する。
レーザ加工システム100は、クラウドコンピューティングを用いたシステムであり、レーザ加工機2と、外部演算装置90とを備えている。レーザ加工システム100は、レーザ加工機2と、外部演算装置90とによって、レーザ加工機1と同様の処理を実行する。レーザ加工機2は、ネットワーク回線を介して外部演算装置90と接続されており、外部演算装置90との間で種々のデータを送受信する。
レーザ加工機2は、レーザ加工機1と同様に、レーザ光によって被加工物3をレーザ加工する装置である。レーザ加工機2は、加工部20と、加工部20を制御する制御部40と、表示部30とを備えている。
加工部20は、加工ヘッド22を備えており、加工ヘッド22にはセンサ23が取り付けられている。センサ23は、測定した加工ヘッド22の加速度を、制御部40に送信する。制御部40に送信される加速度は、実施の形態1で説明した加速度と同様に、製品加工時に測定される加工ヘッド22の加速度、およびテスト動作時に測定される加工ヘッド22の加速度である。
制御部40は、基準データを格納しており、基準データおよびセンサ23からの加速度を、外部演算装置90に送信する。制御部40が格納している基準データは、実施の形態1で説明した基準データと同様に、加工ヘッド22が正常にテスト動作を行った場合の加工ヘッド22の加速度である。
外部演算装置90は、基準データと加速度とを比較し、比較結果に基づいてパラメータを算出するコンピュータである。外部演算装置90が算出するパラメータは、実施の形態1で説明したパラメータと同様に、駆動軸24の動作を調整するためのパラメータである。したがって、外部演算装置90が算出するパラメータは、加工ヘッド22に関する駆動軸24の調整を自動で行なうための情報の一例である。
外部演算装置90は、算出したパラメータを制御部40に送信する。これにより、制御部40は、外部演算装置90からのパラメータを、駆動軸24を動作させる際のパラメータに設定する。そして、制御部40は、調整後のパラメータを用いて加工部20に指令を出力する。制御部40が出力する指令は、実施の形態1で説明した移動指令と同様に、モータ21を制御するための指令である。このように、制御部40は、外部演算装置90からのパラメータを用いて、格納済みのパラメータを調整する。
図12は、実施の形態2にかかる外部演算装置および制御部の構成を示すブロック図である。なお、図12では、加工部20の図示を省略している。外部演算装置90は、比較部16と同様の機能を有した比較部96と、パラメータを算出するパラメータ算出部97と、レーザ加工機2との間で通信を実行する通信部98とを備えている。通信部98は、比較部96およびパラメータ算出部97に接続されており、比較部96はパラメータ算出部97に接続されている。
通信部98は、レーザ加工機2の制御部40に接続されており、制御部40から基準データおよび加速度を受信する。通信部98は、制御部40から受信した基準データおよび加速度を比較部96に送信する。また、通信部98は、パラメータ算出部97が算出したパラメータを制御部40に送信する。比較部96は、基準データと加速度とを比較し、比較結果をパラメータ算出部97に送信する。
パラメータ算出部97は、実施の形態1で説明した指令生成部14と同様に、加工ヘッド22の振動量が一定値以下となるようなパラメータを算出する。具体的には、パラメータ算出部97は、基準データと加速度との比較結果に基づいて、パラメータを算出する。パラメータ算出部97は、算出したパラメータを通信部98に送信する。
レーザ加工機2が備える制御部40は、入力部11と同様の機能を有した入力部41と、動作情報記憶部12と同様の情報を記憶する動作情報記憶部42と、基準データ記憶部13と同様に基準データを記憶する基準データ記憶部43とを備えている。また、制御部40は、指令生成部14の一部の機能を有した指令生成部44と、異常判定部15と同様の機能を有した異常判定部45と、出力部17と同様の機能を有した出力部47と、外部演算装置90との間で通信を実行する通信部48とを備えている。
入力部41は、動作情報記憶部42、基準データ記憶部43、指令生成部44、および異常判定部45に接続されている。また、指令生成部44は、動作情報記憶部42、基準データ記憶部43、異常判定部45、通信部48および出力部47に接続されている。また、入力部41は、センサ23および外部装置5に接続されており、出力部47は、モータ21に接続されており、指令生成部44は、表示部30に接続されている。
入力部41は、製品加工時には、センサ23からの加速度を受付けて、異常判定部45に入力する。また、入力部41は、テスト動作時には、センサ23からの加速度を受付けて、指令生成部44に入力する。また、入力部41は、外部装置5からの加工プログラム121およびテスト動作プログラム122を動作情報記憶部42に入力する。また、入力部41は、外部装置5からの基準データを基準データ記憶部43に入力する。動作情報記憶部42は、加工プログラム121およびテスト動作プログラム122を記憶する。
異常判定部45は、製品加工時には、異常判定部15と同様の処理である異常判定を実行し、異常判定の判定結果を指令生成部44に送信する。指令生成部44は、基準データ記憶部43から読み出した基準データと、テスト動作時に入力部41から送られてくる加速度とを、通信部48に送信する。また、指令生成部44は、指令生成部14と同様に、パラメータに基づいて、加工ヘッド22を移動させる移動指令を生成する。指令生成部44は、外部演算装置90からのパラメータによって、設定中のパラメータを調整した場合には、調整後のパラメータに基づいて移動指令を生成する。
通信部48は、外部演算装置90の通信部98に接続されており、外部演算装置90に、基準データおよび加速度を送信し、外部演算装置90からパラメータを受信する。
つぎに、レーザ加工システム100による加工処理手順について説明する。レーザ加工システム100は、外部演算装置90およびレーザ加工機2が、実施の形態1の図3で説明した加工処理手順と同様の手順によって、レーザ加工を実施する。具体的には、レーザ加工機2が、図3に示したステップS10からS50の処理を実行し、その後、外部演算装置90が、ステップS60からS80の処理を実行する。そして、レーザ加工機2が、ステップS90の処理を実行する。なお、実施の形態2でも、実施の形態1の場合と同様に、異常判定部45が異常を検出した場合、すなわちステップS30において、Yesの場合、レーザ加工機2は、制御部40が操作されることで、ステップS40において、テスト動作を実行する。
ここで、外部演算装置90によるステップS60からS80の処理について説明する。レーザ加工機2は、基準データと、テスト動作中に測定した加速度とを、外部演算装置90に送信する。外部演算装置90では、ステップS60において、比較部96が、テスト動作時における加工ヘッド22の加速度と、基準データとを比較する。
そして、ステップS70において、比較部96は、比較部16と同様の処理によって、パラメータの調整が必要であるか否かを判定する。そして、比較部96は、加速度と基準データとの差分量Δaとの比較結果をパラメータ算出部97に送信する。
比較部96が、パラメータの調整が必要であると判定した場合、すなわちステップS70において、Yesの場合、パラメータ算出部97は、適切なパラメータを算出する。そして、通信部98は、パラメータ算出部97が算出したパラメータを、レーザ加工機2の通信部48に送信する。これにより、ステップS80において、指令生成部44は、パラメータを調整する。そして、ステップS90において、レーザ加工機2は、製品となる次の被加工物3を加工する。
一方、比較部96が、パラメータの調整が不要であると判定した場合、すなわちステップS70において、Noの場合、パラメータ算出部97は、パラメータを調整しない。この場合、パラメータ算出部97は、パラメータに変更がないことを示す情報を生成する。そして、外部演算装置90は、パラメータ算出部97が生成した情報を、レーザ加工機2に送信する。これにより、ステップS90において、レーザ加工機2は、パラメータを変更することなく、製品となる次の被加工物3を加工する。なお、レーザ加工機2は、作業者から指示を受付けることなく自動でステップS40,S50の処理を実行するよう設定されてもよい。
ここで、制御部10,40のハードウェア構成について説明する。なお、制御部10,40は、同様のハードウェア構成を有しているので、ここでは制御部40のハードウェア構成について説明する。
図13は、実施の形態2にかかる制御部のハードウェア構成例を示す図である。制御部40は、図13に示した制御回路300、すなわちプロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)、またはROM(Read Only Memory)である。
制御部40は、プロセッサ301が、メモリ302で記憶されている、制御部40の動作を実行するためのプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、このプログラムは、制御部40の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
プロセッサ301が実行するプログラムは、プログラムが格納された記録媒体であるコンピュータプログラムプロダクトで実現されてもよい。この場合の記録媒体の例は、プログラムが格納された非一時的な(non-transitory)コンピュータ可読媒体である。
このように、実施の形態2によれば、レーザ加工機2は、外部演算装置90を用いてパラメータを算出しているので、レーザ加工機1よりも小さい処理負荷で、パラメータを自動調整することが可能となる。また、レーザ加工システム100は、外部演算装置90またはサーバといった、制御部40とは別の装置に予め基準データを格納しておけば、制御部40が外部演算装置90に送信するデータは加速度だけでよくなるので、容易かつ少ない通信量でパラメータを調整することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,2 レーザ加工機、3 被加工物、5 外部装置、10,40 制御部、11,41 入力部、12,42 動作情報記憶部、13,43 基準データ記憶部、14,44 指令生成部、15,45 異常判定部、16,96 比較部、17,47 出力部、20 加工部、21 モータ、22 加工ヘッド、23 センサ、24 駆動軸、30 表示部、48,98 通信部、51,61,62 位置特性、52,63,64 速度特性、53,55,65a,65b,66,68 加速度特性、54,67 周波数特性、71 経路、90 外部演算装置、97 パラメータ算出部、100 レーザ加工システム、121 加工プログラム、122 テスト動作プログラム。

Claims (12)

  1. センサを有する加工ヘッドと、前記センサからの信号が入力される制御装置と、を有するレーザ加工機であって、
    前記センサは、前記加工ヘッドが移動する際の前記加工ヘッドの加速度を測定する加速度センサであり、
    前記制御装置は、前記信号により前記加工ヘッドに関する軸の調整が必要であるか否かを判断し、前記軸の調整が必要な状態の場合はレーザ加工工程とは別の工程にて前記加工ヘッドに関する前記軸の調整を行う、
    ことを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記軸の調整は前記センサからの信号のデータと予め格納されている正常時のデータとを比較して行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工機。
  3. 前記軸の調整が必要な状態の場合は前記軸の調整が必要な状態であることを外部に報知する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工機。
  4. 前記外部に報知する情報には、前記レーザ加工工程内で前記センサから出力される信号のデータ、または前記センサから出力される信号のデータを用いて算出された情報が含まれる、
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工機。
  5. 前記制御装置は、
    前記別の工程における前記加工ヘッドの移動軌跡と、前記正常時のデータに対応する前記加工ヘッドの移動軌跡との差が縮まるよう、前記軸の調整を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機。
  6. 前記正常時のデータは、前記加工ヘッドの動作が正常な場合に前記別の工程にて実際に前記センサから出力された信号のデータである、
    ことを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機。
  7. 前記制御装置は、前記加工ヘッドの移動時の加速度、前記加工ヘッドの移動速度、前記加工ヘッドの移動を制御する際のゲイン、または前記加工ヘッドを移動させるタイミングを調整することによって、前記軸の調整を行う、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のレーザ加工機。
  8. 前記制御装置は、
    前記別の工程で前記センサから出力される前記信号のデータを周波数変換し、変換結果から0の周波数を除いた周波数の強度極大値である第1の極大値を抽出し、前記第1の極大値と、前記正常時のデータを周波数変換することによって得られる周波数の中から0の周波数を除いた周波数の強度極大値である第2の極大値と、を比較し、前記加工ヘッドの振動の周波数をフィルタリングするノッチフィルタのフィルタ範囲を、前記第1の極大値と前記第2の極大値との比較結果に基づいて調整することによって、前記軸の調整を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のレーザ加工機。
  9. 前記制御装置は、前記軸を調整すると、前記軸の動作が許容範囲を超える場合には、前記許容範囲を超えることを示す情報を前記外部に報知する、
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のレーザ加工機。
  10. センサを有する加工ヘッドと前記センサからの信号が入力される制御装置とを備えたレーザ加工機と、前記レーザ加工機にネットワーク回線を介して接続されるとともに前記制御装置からの前記信号を受信する外部演算装置と、を有するレーザ加工システムであって、
    前記センサは、前記加工ヘッドが移動する際の前記加工ヘッドの加速度を測定する加速度センサであり、
    前記制御装置は、前記信号により前記加工ヘッドに関する軸の調整が必要であるか否かを判断し、前記軸の調整が必要な状態の場合は前記外部演算装置が、レーザ加工工程とは別の工程にて、前記加工ヘッドに関する前記軸の調整を行うための情報を生成し、生成した情報を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置は、前記情報を受信し、前記情報を用いて前記加工ヘッドに関する前記軸の調整を行う、
    ことを特徴とするレーザ加工システム。
  11. 前記軸の調整は前記センサからの信号のデータと予め格納されている正常時のデータとを比較して行う、
    ことを特徴とする請求項10に記載のレーザ加工システム。
  12. 前記軸の調整が必要な状態の場合は前記軸の調整が必要な状態であることを外部に報知する、
    ことを特徴とする請求項10または11に記載のレーザ加工システム。
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