JP6381850B1 - 故障診断装置および故障診断方法 - Google Patents

故障診断装置および故障診断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6381850B1
JP6381850B1 JP2018506361A JP2018506361A JP6381850B1 JP 6381850 B1 JP6381850 B1 JP 6381850B1 JP 2018506361 A JP2018506361 A JP 2018506361A JP 2018506361 A JP2018506361 A JP 2018506361A JP 6381850 B1 JP6381850 B1 JP 6381850B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor data
drive source
failure diagnosis
data
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018506361A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018193508A1 (ja
Inventor
万平 鍛治
万平 鍛治
淳 岡嶋
淳 岡嶋
悟史 溝上
悟史 溝上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6381850B1 publication Critical patent/JP6381850B1/ja
Publication of JPWO2018193508A1 publication Critical patent/JPWO2018193508A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

故障診断装置であるマスタ局(1)において、第1の駆動源および第2の駆動源が連結されている装置を動作させた際に検出される装置の状態を示す第1の検出データから第2の駆動源に起因するデータ成分を取り除くことによって、第1の駆動源に起因した装置の状態を示す第2の検出データを推定する推定センサデータ算出部(30)と、第2の検出データと閾値とを比較することによって、装置の故障を診断する故障診断部(31)と、を備える。

Description

本発明は、装置の故障を診断する故障診断装置および故障診断方法に関する。
装置は、故障が発生すると所望の動作を実行できなくなるので、装置に故障が発生したか否かは適切に診断されることが望まれる。このため、従来から、装置の故障を診断する技術は、種々提案されている。
特許文献1に記載の異常検知システムは、複数の振動センサがモータの振動を測定し、振動センサの出力値間にある相互関係を示すモデルから求まる出力値の相関関係と、複数の振動センサから得られた測定データ間の相関関係とを比較処理している。そして、異常検知システムは、相関関係の崩れ量に基づいてモータの異常を検知している。
特開2016−003875号公報
しかしながら、装置構成または装置特性が変更されると各センサからのセンサデータが変化するので、上記従来の技術である特許文献1では、装置が異常であるか否かを判断するための閾値を、装置構成毎または装置特性毎に設定しなければならないという問題があった。このため、特許文献1では、装置構成または装置特性が変更された場合に、装置の故障の診断を容易に行うことができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置構成または装置特性が変更された場合であっても、装置の故障の診断を容易に行うことができる故障診断装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、故障診断装置において、装置の特定の部材と第1の駆動源との間に配置されて装置を駆動させた際の装置の状態を検出するセンサと、第1の駆動源と装置の特定の部材とが連結されるとともに第2の駆動源と装置の特定の部材とが連結されることによって装置の特定の部材を介して第1の駆動源および第2の駆動源が連結されている状態で、装置を動作させた際にセンサによって検出される装置の状態を示す第1の検出データから第2の駆動源に起因するデータ成分を取り除くことによって、第1の駆動源に起因した装置の状態を示す第2の検出データを推定する推定データ算出部を備えている。また、本発明の故障診断装置は、装置の特定の部材が第1の駆動源に連結されていない状態で第1の駆動源側に出力される第1の駆動源を駆動するための第1の駆動指令と、第1の駆動指令が出力された際に、センサによって検出される装置の状態を示す第3の検出データと、に基づいて、閾値を生成する閾値生成部と、第2の検出データと閾値とを比較することによって、装置の故障を診断する故障診断部と、を備えている。
本発明にかかる故障診断装置は、装置構成または装置特性が変更された場合であっても、装置の故障の診断を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかる故障診断装置を備えた故障診断システムの構成を示す図 実施の形態にかかる機械装置の構成を示す図 実施の形態にかかるマスタ局の構成を示すブロック図 実施の形態にかかる第1指令データ保存部の内部構成を示す図 実施の形態にかかるセンサデータ保存部の内部構成を示す図 実施の形態にかかる第2指令データ保存部の内部構成を示す図 実施の形態にかかる故障診断システムの動作処理手順を示すフローチャート 実施の形態にかかる故障診断閾値を生成する際の、第1指令データとセンサデータとの関係を示す図 実施の形態にかかるセンサデータ算出モデルを生成する際の、第2指令データとセンサデータとの関係を示す図 実施の形態にかかる故障診断が実行される際の、第1指令データと第2指令データとセンサデータとの関係を示す図 実施の形態にかかる第2指令データと推定センサデータとの関係を示す図 実施の形態にかかる第1指令データと推定センサデータとの関係を示す図 実施の形態にかかるマスタ局のハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる故障診断装置および故障診断方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかる故障診断装置を備えた故障診断システムの構成を示す図である。故障診断システム100は、故障診断装置であるマスタ局1と、故障診断の対象となる装置の一例である機械装置2と、機械装置2を駆動させる第1モータ4と、機械装置2を駆動させる1つまたは複数の第2モータ7とを備えている。また、故障診断システム100は、第1モータ4にトルク指令を出力する第1スレーブ局3と、第2モータ7にトルク指令を出力する第2スレーブ局6と、機械装置2に配置されて機械装置2の状態を検出するセンサ5とを備えている。
マスタ局1は、第1スレーブ局3、センサ5および第2スレーブ局6に、通信ネットワークを介して接続されている。また、第1スレーブ局3は、第1モータ4に接続され、第2スレーブ局6は、第2モータ7に接続されている。そして、第1モータ4および第2モータ7が、機械装置2に連結されている。
マスタ局1は、第1モータ4を駆動させるためのデータである第1指令データ11を第1スレーブ局3に出力するとともに、第2モータ7を駆動させるためのデータである第2指令データ13を第2スレーブ局6に出力する。
第1スレーブ局3は、第1指令データ11に対応するトルク指令を生成して第1モータ4に出力する。第2スレーブ局6は、第2指令データ13に対応するトルク指令を生成して第2モータ7に出力する。
第1の駆動源である第1モータ4は、第1スレーブ局3からのトルク指令に対応する動作を実行し、第2の駆動源である第2モータ7は、第2スレーブ局6からのトルク指令に対応する動作を実行する。機械装置2は、第1モータ4および第2モータ7によって動作させられる。
センサ5は、機械装置2の状態を検出すると、検出結果であるセンサデータ12をマスタ局1に出力する。これにより、マスタ局1は、センサ5から出力されたセンサデータ12を取得する。
マスタ局1は、機械装置2を制御するコンピュータである。また、マスタ局1は、第1指令データ11、第2指令データ13およびセンサデータ12に基づいて、機械装置2が備える機械部品が故障しているか否かを診断する。実施の形態のマスタ局1は、第1モータ4および第2モータ7が連結されている機械装置2を動作させた際に検出されるセンサデータ12から第2モータ7に起因するデータ成分を取り除くことによって、第1モータ4に起因したセンサデータ12を推定する。そして、マスタ局1は、第1モータ4に起因したセンサデータ12と、第1モータ4を動作させた際に検出されるセンサデータ12に基づいて設定しておいた後述の故障診断閾値と、を比較することによって、機械装置2の故障を診断する。
図2は、実施の形態にかかる機械装置の構成を示す図である。図2では、機械装置2が、ロールツーロール(Roll to Roll)方式の装置である場合について説明するが、機械装置2は何れの装置であってもよい。
機械装置2は、機械部品の例であるローラ41,42を備えており、加工対象物であるワーク40を加工する。第1モータ4は、第1スレーブ局3が出力するトルク指令を受けて駆動し、機械装置2の機械部品を動作させる。ここでの第1モータ4は、第1モータ4に接続されているローラ41を回転させる。また、第2モータ7は、第2スレーブ局6が出力するトルク指令を受けて駆動し、機械装置2の機械部品を動作させる。ここでの第2モータ7は、第2モータ7に接続されているローラ42を回転させる。
第1モータ4および第2モータ7は、機械装置2を駆動できるものであれば何れの機械部品であってもよい。第1モータ4および第2モータ7の例は、回転型サーボモータ、インバータといった機器である。第1モータ4がローラ41を回転させ、第2モータ7がローラ42を回転させると、ローラ41,42に載せられているワーク40が移動する。センサ5は、機械装置2の外部に取り付けられており、第1モータ4および第2モータ7の動作に起因する機械装置2の状態を検出する。したがって、第1モータ4が機械装置2に連結されていない状態で、第2モータ7が駆動せず第1モータ4が駆動すると、センサ5は、第1モータ4に起因する機械装置2の状態を検出する。また、第2モータ7が機械装置2に連結されていない状態で、第1モータ4が駆動せず第2モータ7が駆動すると、センサ5は、第2モータ7に起因する機械装置2の状態を検出する。センサ5の例は、振動検出センサまたは温度センサである。なお、センサ5が検出する機械装置2の状態は、機械装置2が備える機械部品の状態であってもよいし、機械装置2と第1モータ4と接続する部材の状態または機械装置2と第2モータ7と接続する部材の状態であってもよい。
図3は、実施の形態にかかるマスタ局の構成を示すブロック図である。マスタ局1は、第1指令データ11を生成する第1指令データ生成部21と、第1指令データ11を保存する第1指令データ保存部23とを備えている。また、マスタ局1は、第2指令データ13を生成する第2指令データ生成部22と、第2指令データ13を保存する第2指令データ保存部25とを備えている。
また、マスタ局1は、センサデータ12を保存するセンサデータ保存部24と、機械装置2が故障しているか否かを診断する際の基準となる閾値である故障診断閾値を生成する閾値生成部26と、故障診断閾値を保存する閾値保存部27とを備えている。また、マスタ局1は、第2指令データ13とセンサデータ12との間の対応関係を示すセンサデータ算出モデルを生成するモデル生成部28と、センサデータ算出モデルを保存するモデル保存部29とを備えている。センサデータ算出モデルは、第2指令データ13に対応するセンサデータ12を算出するためのモデルである。センサデータ算出モデルは、数式によって表される。また、マスタ局1は、後述する推定センサデータを生成する推定センサデータ算出部30と、機械装置2の故障の有無を診断する故障診断部31とを備えている。
第1指令データ生成部21は、第1指令データ11を生成し、第1指令データ11を第1スレーブ局3および第1指令データ保存部23に出力する。第1指令データ11の例は、第1モータ4の位置または回転速度を制御するための指令である。第1指令データ保存部23は、第1指令データ生成部21が生成した第1指令データ11を保存するメモリといった記憶手段である。
第2指令データ生成部22は、第2指令データ13を生成し、第2指令データ13を第2スレーブ局6および第2指令データ保存部25に出力する。第2指令データ13の例は、第2モータ7の位置または回転速度を制御するための指令である。第2指令データ保存部25は、第2指令データ生成部22が生成した第2指令データ13を保存するメモリといった記憶手段である。
センサデータ保存部24は、センサデータ12を保存するメモリといった記憶手段である。センサデータ12の例は、振動の状態を示す振動データまたは温度の状態を示す温度データである。
閾値生成部26は、第1指令データ保存部23から第1指令データ11を読み出し、センサデータ保存部24からセンサデータ12を読み出す。閾値生成部26は、第1指令データ11およびセンサデータ12に基づいて、故障診断閾値を生成する。故障診断閾値は、故障か否かを診断する際の基準となる閾値である。閾値生成部26は、生成した故障診断閾値を閾値保存部27に送る。閾値保存部27は、閾値生成部26が生成した故障診断閾値を保存するメモリといった記憶手段である。
モデル生成部28は、第2指令データ13が出力された際のセンサデータ12をセンサデータ保存部24から読み出し、読み出したセンサデータ12に対応する第2指令データ13を第2指令データ保存部25から読み出す。モデル生成部28は、読み出した、センサデータ12および第2指令データ13に基づいて、第2指令データ13が出力された際のセンサデータ12と第2指令データ13との対応関係を示すセンサデータ算出モデルを生成する。モデル生成部28は、生成したセンサデータ算出モデルをモデル保存部29に送る。モデル保存部29は、モデル生成部28が生成したセンサデータ算出モデルを保存するメモリといった記憶手段である。
推定データ算出部である推定センサデータ算出部30は、モデル保存部29からセンサデータ算出モデルを読み出す。また、推定センサデータ算出部30は、第1指令データ11および第2指令データ13が出力された際のセンサデータ12をセンサデータ保存部24から読み出し、読み出したセンサデータ12に対応する第2指令データ13を第2指令データ保存部25から読み出す。推定センサデータ算出部30は、読み出した、センサデータ算出モデル、センサデータ12および第2指令データ13に基づいて、推定センサデータを算出する。推定センサデータは、マスタ局1が第1指令データ11を出力した場合に、センサ5から出力されるセンサデータ12の推定値である。
マスタ局1の第1指令データ生成部21は、種々の第1指令データ11を第1スレーブ局3に出力し、種々の第2指令データ13を第2スレーブ局6に出力する。この場合において、機械装置2は、第1指令データ11および第2指令データ13に対応する動作を実行する。そして、センサ5は、機械装置2の動作に対応するセンサデータ12を検出して、マスタ局1に送る。推定センサデータ算出部30は、センサデータ12のデータ成分のうち第1指令データ11の出力に起因するデータ成分を算出する。推定センサデータ算出部30は、算出した推定センサデータを故障診断部31に送る。
故障診断部31は、閾値保存部27から故障診断閾値を読み出す。故障診断部31は、推定センサデータ算出部30が算出した推定センサデータと、閾値保存部27から読み出した故障診断閾値とに基づいて、機械装置2の故障の有無を診断する。
このように、実施の形態のマスタ局1では、閾値生成部26が、第1モータ4を動作させた際に検出されるセンサデータ12に基づいて、故障診断閾値を生成する。また、モデル生成部28は、第2モータ7を動作させた際に検出されるセンサデータ12に基づいて、センサデータ算出モデルを生成する。また、推定センサデータ算出部30は、センサデータ算出モデルを用いて、第2モータ7に起因するセンサデータ12を算出する。このセンサデータ12は、第2モータ7に起因するデータ成分に対応している。推定センサデータ算出部30は、第1モータ4および第2モータ7が連結されている機械装置2を動作させた際に検出されるセンサデータ12から、第2モータ7に起因するデータ成分を取り除くことによって、第1モータ4に起因したセンサデータ12を算出する。そして、故障診断部31が、第1モータ4に起因したセンサデータ12と、故障診断閾値と、を比較することによって、機械装置2の故障を診断する。故障診断閾値は、一定値であり、故障診断部31は、センサデータ12の値が、一定値である故障診断閾値を超えた場合に、故障と診断する。
図4は、実施の形態にかかる第1指令データ保存部の内部構成を示す図である。第1指令データ保存部23は、第1指令データ保存領域230を備えている。第1指令データ保存領域230は、故障診断閾値の生成に用いられる第1指令データ11を保存する領域である。
図5は、実施の形態にかかるセンサデータ保存部の内部構成を示す図である。センサデータ保存部24は、センサデータ保存領域240A,240B,240Cを備えている。センサデータ保存領域240Aは、故障診断閾値の生成に用いられるセンサデータ12を保存する領域である。センサデータ保存領域240Bは、センサデータ算出モデルが生成される際に用いられるセンサデータ12を保存する領域である。センサデータ保存領域240Cは、推定センサデータが生成される際に用いられるセンサデータ12を保存する領域である。
センサデータ保存領域240Aに保存されるセンサデータ12は、第2指令データ13が出力されず第1指令データ11が出力された際にセンサ5によって検出されたものである。センサデータ保存領域240Bに保存されるセンサデータ12は、第1指令データ11が出力されず第2指令データ13が出力された際にセンサ5によって検出されたものである。センサデータ保存領域240Cに保存されるセンサデータ12は、第1指令データ11および第2指令データ13が出力された際にセンサ5によって検出された第1の検出データである。なお、センサデータ保存領域240A,240B,240Cは、固定領域である必要はなく、任意に変更可能な領域であってもよい。
図6は、実施の形態にかかる第2指令データ保存部の内部構成を示す図である。第2指令データ保存部25は、第2指令データ保存領域250A,250Bを備えている。第2指令データ保存領域250Aは、センサデータ算出モデルが生成される際に用いられる第2指令データ13を保存する領域である。第2指令データ保存領域250Bは、推定センサデータが生成される際に用いられる第2指令データ13を保存する領域である。なお、第2指令データ保存領域250A,250Bは、固定領域である必要はなく、任意に変更可能な領域であってもよい。
図7は、実施の形態にかかる故障診断システムの動作処理手順を示すフローチャートである。故障診断システム100は、稼働前準備を実行した後に、装置稼働を実行する。稼働前準備は、機械装置2を稼働させる前の準備段階の処理であり、装置稼働は、機械装置2を稼働させる処理である。したがって、故障診断システム100は、稼働前準備の際には、機械装置2に準備段階の動作を実行させて準備段階のセンサデータ12を収集する。また、故障診断システム100は、装置稼働の際には、機械装置2に実際の動作を実行させて実際のセンサデータ12を収集する。そして、故障診断システム100は、装置稼働の際に、機械装置2の故障を診断する。
故障診断システム100は、稼働前準備を開始すると、ステップS10において、マスタ局1が、機械装置2が第1モータ4に連結されていない状態で第1モータ4を駆動させた際のセンサデータ12を収集する。
具体的には、マスタ局1の第1指令データ生成部21が、実際に機械装置2を稼働させる際と同様の第1指令データ11を生成して、第1スレーブ局3および第1指令データ保存部23に出力する。なお、この場合において、第2指令データ生成部22は、第2指令データ13を出力しない。そして、第1指令データ保存部23は、第1の駆動指令である第1指令データ11を保存する。また、第1スレーブ局3は、第1指令データ11に対応するトルク指令を生成して第1モータ4に出力し、第1モータ4を駆動する。
そして、センサ5が、第1モータ4を駆動させた際の機械装置2の状態を検出し、検出結果であるセンサデータ12をマスタ局1に出力する。これにより、センサデータ保存部24は、第1モータ4を駆動させた際のセンサデータ12をセンサデータ保存領域240Aに保存する。このように、センサデータ保存部24が、センサデータ保存領域240Aに保存するセンサデータ12は、マスタ局1が、第2モータ7を駆動させず、第1モータ4を駆動させた際のセンサデータ12である。
そして、ステップS20において、閾値生成部26が、故障診断閾値を生成する。具体的には、閾値生成部26が、第1指令データ保存部23から第1の駆動指令である第1指令データ11を読み出し、センサデータ保存部24のセンサデータ保存領域240Aから第3の検出データであるセンサデータ12を読み出す。そして、閾値生成部26は、第1指令データ11およびセンサデータ12に基づいて、故障診断閾値を生成する。閾値生成部26は、何れの方法で故障診断閾値を生成してもよい。閾値保存部27は、閾値生成部26が生成した故障診断閾値を保存する。
なお、閾値生成部26は、第1指令データ11を用いることなく、センサデータ12を用いて故障診断閾値を生成してもよい。この場合、マスタ局1は、第1指令データ保存部23を備えていなくてもよい。
ここでは、閾値生成部26が、第1指令データ11を用いることなく、センサデータ12を用いて故障診断閾値を生成する場合について説明する。閾値生成部26は、例えば、以下の(1)から(3)の方法を用いて、故障診断閾値を生成する。(1)の方法は、正常動作時のセンサデータ12を用いて故障診断閾値を生成する方法であり、(2)および(3)の方法は、正常動作時から機械装置2の機械部品が故障するまでの間のセンサデータ12を用いて故障診断閾値を生成する方法である。
(1)閾値生成部26は、正常動作時のセンサデータ12の最大値および最小値に、特定の倍率を掛けた値を故障診断閾値に設定する。
(2)閾値生成部26は、機械部品が故障したタイミングから、特定の時間分だけ前のセンサデータ12の値を故障診断閾値に設定する。
(3)閾値生成部26は、正常動作では安定していたセンサデータ12の値が、機械部品が故障するまでに上昇傾向または下降傾向を示したタイミングの値を故障診断閾値に設定する。
図8は、実施の形態にかかる故障診断閾値を生成する際の、第1指令データとセンサデータとの関係を示す図である。図8では、ステップS10で故障診断システム100が第1モータ4を駆動させた際の第1指令データ11およびセンサデータ12を示している。図8に示すグラフの横軸が時間である。図8に示す上段側のグラフの縦軸が、第1指令データ11であり、下段側のグラフの縦軸が、センサデータ12である。閾値生成部26は、図8に示したような、第1指令データ11およびセンサデータ12に基づいて、故障診断閾値を生成する。
また、故障診断システム100では、ステップS30において、マスタ局1が、機械装置2が第2モータ7に連結された状態で第2モータ7を駆動させた際のセンサデータ12を収集する。
具体的には、マスタ局1の第2指令データ生成部22が、第2指令データ13を生成して、第2スレーブ局6および第2指令データ保存部25に出力する。なお、この場合において、第1指令データ生成部21は、第1指令データ11を出力しない。そして、第2指令データ保存部25は、第2指令データ保存領域250Aに第2の駆動指令である第2指令データ13を保存する。また、第2スレーブ局6は、第2指令データ13に対応するトルク指令を生成して第2モータ7に出力し、第2モータ7を駆動する。
そして、センサ5が、第2モータ7を駆動させた際の機械装置2の状態を検出し、検出結果であるセンサデータ12をマスタ局1に出力する。これにより、センサデータ保存部24は、第2モータ7を駆動させた際のセンサデータ12をセンサデータ保存領域240Bに保存する。なお、第2モータ7を駆動させるための第2指令データ13は、実際に機械装置2を稼働させる際の指令データとは異なるものであってもよい。このように、センサデータ保存部24が、センサデータ保存領域240Bに保存するセンサデータ12は、マスタ局1が、第1モータ4を駆動させず、第2モータ7を駆動させた際のセンサデータ12である。
ステップS40において、モデル生成部28が、センサデータ算出モデルを生成する。具体的には、モデル生成部28は、センサデータ保存部24のセンサデータ保存領域240Bから第4の検出データであるセンサデータ12を読み出し、第2指令データ保存部25の第2指令データ保存領域250Aから第2の駆動指令である第2指令データ13を読み出す。そして、モデル生成部28は、センサデータ12および第2指令データ13に基づいて、センサデータ算出モデルを生成する。モデル生成部28は、何れの方法でセンサデータ算出モデルを生成してもよい。モデル保存部29は、モデル生成部28で生成されたセンサデータ算出モデルを保存する。
モデル生成部28は、例えば、システム同定方法を用いてセンサデータ算出モデルを生成する。このシステム同定方法の例は、周波数応答法、過渡応答法または最小二乗法である。モデル生成部28は、システム同定方法を用いてセンサデータ算出モデルを生成する場合、実際の入力データである第2指令データ13と、実際の出力データであるセンサデータ12とに基づいて、センサデータ算出モデルを推定する。具体的には、モデル生成部28は、第2指令データ13が入力されると、これに対応するセンサデータ12が出力されるセンサデータ算出モデルを推定する。換言すると、モデル生成部28は、入力された第2指令データ13と出力されたセンサデータ12とに基づいて、入力と出力との間の処理に対応するセンサデータ算出モデルを推定する。
図9は、実施の形態にかかるセンサデータ算出モデルを生成する際の、第2指令データとセンサデータとの関係を示す図である。図9では、ステップS30で故障診断システム100が第2モータ7を駆動させた際の第2指令データ13およびセンサデータ12を示している。図9に示すグラフの横軸が時間である。図9に示す上段側のグラフの縦軸が、第2指令データ13であり、下段側のグラフの縦軸が、センサデータ12である。モデル生成部28は、図9に示したようなセンサデータ12および第2指令データ13に基づいて、センサデータ算出モデルを生成する。
マスタ局1は、ステップS10の処理の後にステップS20の処理を実行し、ステップS30の処理の後にステップS40の処理を実行する。なお、マスタ局1は、ステップS10,S20の処理と、ステップS30,S40の処理との何れを先に実行してもよい。マスタ局1が、故障診断閾値の生成と、センサデータ算出モデルの生成とを実行すると、稼働前準備は終了する。
故障診断システム100は、機械装置2が第1モータ4および第2モータ7に連結されている状態で装置稼働を開始する。ステップS50において、マスタ局1が、第1モータ4および第2モータ7を駆動させた際のセンサデータ12を収集する。
具体的には、第1指令データ生成部21が、第1指令データ11を生成して、第1スレーブ局3に出力する。また、第2指令データ生成部22が、第2指令データ13を生成して、第2スレーブ局6および第2指令データ保存部25に出力する。
これにより、第2指令データ保存部25は、第2指令データ保存領域250Bに第3の駆動指令である第2指令データ13を保存する。また、第1スレーブ局3は、第1指令データ11に対応するトルク指令を生成して第1モータ4に出力し、第2スレーブ局6は、第2指令データ13に対応するトルク指令を生成して第2モータ7に出力する。これにより、第1モータ4および第2モータ7が駆動し、機械装置2は、第1モータ4および第2モータ7によって動作させられる。
そして、センサ5が、第1モータ4および第2モータ7を駆動させた際の機械装置2の状態を検出し、検出結果であるセンサデータ12をマスタ局1に出力する。これにより、センサデータ保存部24は、第1モータ4および第2モータ7を駆動させた際の第1の検出データであるセンサデータ12をセンサデータ保存領域240Cに保存する。
推定センサデータ算出部30は、機械装置2の故障診断を実行する際に、センサデータ保存部24のセンサデータ保存領域240Cからセンサデータ12を読み出し、モデル保存部29からセンサデータ算出モデルを読み出し、第2指令データ保存部25の第2指令データ保存領域250Bから第2指令データ13を読み出す。
図10は、実施の形態にかかる故障診断が実行される際の、第1指令データと第2指令データとセンサデータとの関係を示す図である。図10では、ステップS50で故障診断システム100が第1モータ4および第2モータ7を駆動させた際の、第1指令データ11、第2指令データ13およびセンサデータ12を示している。図10に示すグラフの横軸が時間である。図10に示す上段のグラフの縦軸が、第1指令データ11であり、中段のグラフの縦軸が第2指令データ13であり、下段のグラフの縦軸が、センサデータ12である。
故障診断システム100では、ステップS60において、推定センサデータ算出部30が、第2モータ7を駆動させる場合の推定センサデータを算出する。第2モータ7を駆動させる場合の推定センサデータは、第2指令データ13に対応する推定センサデータである。このとき、推定センサデータ算出部30は、第2指令データ保存領域250Bの第2指令データ13に対応する推定センサデータを、センサデータ算出モデルを用いて算出する。
第2指令データ13に対応する推定センサデータは、センサデータ12のうち、第2指令データ13に対応するデータ成分の推定値である。以下の説明では、第2指令データ13に対応する推定センサデータを、推定センサデータX2という場合がある。第5の検出データである推定センサデータX2は、第1モータ4および第2モータ7を駆動させた場合に検出されるセンサデータ12のうち、第2モータ7に起因するデータ成分の推定値である。
図11は、実施の形態にかかる第2指令データと推定センサデータとの関係を示す図である。図11では、ステップS50でマスタ局1が収集した第2指令データ13と、ステップS60で推定センサデータ算出部30が算出した推定センサデータX2との関係を示している。図11に示すグラフの横軸が時間である。図11に示す上段側のグラフの縦軸が、第2指令データ13であり、下段側のグラフの縦軸が、推定センサデータX2である。
推定センサデータ算出部30は、推定センサデータX2を算出した後、ステップS70において、第1モータ4を駆動させる場合の推定センサデータを算出する。第1モータ4を駆動させる場合の推定センサデータは、第1指令データ11に対応する推定センサデータである。このとき、推定センサデータ算出部30は、センサデータ保存領域240Cから読み出したセンサデータ12から推定センサデータX2を減算することによって、第1指令データ11に対応する推定センサデータを算出する。
第1指令データ11に対応する推定センサデータは、センサデータ12のうち、第1指令データ11に対応するデータ成分の推定値である。以下の説明では、第1指令データ11に対応する推定センサデータを、推定センサデータX1という場合がある。第2の検出データである推定センサデータX1は、第1モータ4および第2モータ7を駆動させた場合に検出されるセンサデータ12のうち、第1モータ4に起因するデータ成分の推定値である。
図12は、実施の形態にかかる第1指令データと推定センサデータとの関係を示す図である。図12では、ステップS50でマスタ局1が収集した第1指令データ11と、ステップS70で推定センサデータ算出部30が算出した推定センサデータX1との関係を示している。図12に示すグラフの横軸が時間である。図12に示す上段側のグラフの縦軸が、第1指令データ11であり、下段側のグラフの縦軸が、推定センサデータX1である。
推定センサデータ算出部30は、算出した推定センサデータX1を故障診断部31に出力する。そして、ステップS80において、故障診断部31は、機械装置2に故障が発生しているか否かの判定である故障診断を実行する。故障診断部31は、推定センサデータX1が、閾値保存部27内の故障診断閾値を超過した場合に故障と判定する。
故障診断部31は、例えば、以下の(4)から(6)の方法を用いて、故障の判定を行う。(4)から(6)の方法は、推定センサデータX1が故障診断閾値を超過するか否かを周期的にチェックし、推定センサデータX1が故障診断閾値を超過する回数で故障を判定する方法である。故障診断部31は、(5)または(6)の方法を用いることによって、誤検出を防止することができる。
(4)故障診断部31は、推定センサデータX1が故障診断閾値を超過すると、即時故障と判定する。換言すると、故障診断部31は、推定センサデータX1が1回でも故障診断閾値を超過すると、故障と判定する。
(5)故障診断部31は、推定センサデータX1が特定の回数だけ連続して故障診断閾値を超過すると、故障と判定する。故障診断部31は、例えば、推定センサデータX1が3回連続して故障診断閾値を超過すると、故障と判定する。
(6)故障診断部31は、推定センサデータX1が特定の回数または特定の時間のうち、故障診断閾値を複数回超過すると、故障と判定する。故障診断部31は、例えば、10回のうち推定センサデータX1が3回故障診断閾値を超過すると、故障と判定する。
従来の故障診断システムは、装置稼働を開始した後、複数の駆動源を動作させた時のセンサデータを用いて、機械装置の故障を判定するための閾値を作成する。この場合において、複数の駆動源を動作させた時のセンサデータは、複数の駆動源に起因するデータ成分が重畳している。このため、従来の故障診断システムは、機械装置の構成が変更されると、変更された箇所に起因するセンサデータのデータ成分が変化する。この結果、センサデータが、機械装置の構成を変更する前と変更した後とで異なってしまう。このため、機械装置の構成または特性によってセンサデータが異なることとなるので、従来は、機械装置の故障を判定するための閾値を、機械装置の構成毎および特性毎に設定する必要があった。
一方、実施の形態の故障診断システム100は、機械装置2の構成または特性が変更された場合であっても、ステップS30からS70の処理を再度実行するだけで、機械装置2の故障を診断することができる。すなわち、実施の形態の故障診断システム100は、機械装置2の構成または特性が変更された場合に、ステップS10,S20の処理を実行することなく、設定済みの故障診断閾値を用いて機械装置2の故障を診断することができる。
なお、実施の形態では、機械装置2が、第1モータ4および第2モータ7によって動作させられる場合について説明したが、機械装置2を動作させる駆動源は、3つ以上であってもよい。この場合も、故障診断システム100は、上述した処理手順と同様の処理手順によって、機械装置2の故障を診断することができる。
ここで、マスタ局1のハードウェア構成について説明する。図13は、実施の形態にかかるマスタ局のハードウェア構成例を示す図である。マスタ局1は、図13に示した制御回路300、すなわちプロセッサ301およびメモリ302により実現することができる。プロセッサ301の例は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ302の例は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはフラッシュメモリである。
マスタ局1は、プロセッサ301が、メモリ302で記憶されている、マスタ局1の動作を実行するためのプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、このプログラムは、マスタ局1の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。メモリ302は、プロセッサ301が各種処理を実行する際の一時メモリにも使用される。
このように、プロセッサ301が実行するプログラムは、コンピュータで実行可能な、データ処理を行うための複数の命令を含むコンピュータ読取り可能かつ非遷移的な(non-transitory)記録媒体を有するコンピュータプログラムプロダクトである。プロセッサ301が実行するプログラムは、複数の命令がデータ処理を行うことをコンピュータに実行させる。
また、マスタ局1を専用のハードウェアで実現してもよい。また、マスタ局1の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
以上のように、故障診断システム100では、マスタ局1の推定センサデータ算出部30が、第1モータ4および第2モータ7が連結されている機械装置2を動作させた際に検出されるセンサデータ12から第2モータ7に起因するデータ成分を取り取り除くことによって、第1モータ4に起因したセンサデータ12を推定している。そして、故障診断部31が、第1モータ4に起因したセンサデータ12と故障診断閾値とを比較することによって、機械装置2の故障を診断している。
このように、実施の形態によれば、第1モータ4に起因したセンサデータ12を推定しているので、機械装置2が故障か否かを診断するための単一の故障診断閾値を適用することができる。このため、機械装置2の装置構成または装置特性が変更された場合に、機械装置2毎に故障診断閾値を生成する手間を省くことができるので、故障診断を行う際の準備工程数を削減することができる。したがって、機械装置2の装置構成または装置特性が変更された場合であっても、機械装置2の故障の診断を容易に行うことが可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 マスタ局、2 機械装置、3 第1スレーブ局、4 第1モータ、5 センサ、6 第2スレーブ局、7 第2モータ、11 第1指令データ、12 センサデータ、13 第2指令データ、21 第1指令データ生成部、22 第2指令データ生成部、23 第1指令データ保存部、24 センサデータ保存部、25 第2指令データ保存部、26 閾値生成部、27 閾値保存部、28 モデル生成部、29 モデル保存部、30 推定センサデータ算出部、31 故障診断部、100 故障診断システム。

Claims (3)

  1. 装置の特定の部材と第1の駆動源との間に配置されて前記装置を駆動させた際の前記装置の状態を検出するセンサと、
    前記第1の駆動源と前記装置の前記特定の部材とが連結されるとともに第2の駆動源と前記装置の前記特定の部材とが連結されることによって前記装置の前記特定の部材を介して前記第1の駆動源および前記第2の駆動源が連結されている状態で、前記装置を動作させた際に、前記センサによって検出される前記装置の状態を示す第1の検出データから前記第2の駆動源に起因するデータ成分を取り除くことによって、前記第1の駆動源に起因した前記装置の状態を示す第2の検出データを推定する推定データ算出部と、
    前記装置の前記特定の部材が前記第1の駆動源に連結されていない状態で前記第1の駆動源側に出力される前記第1の駆動源を駆動するための第1の駆動指令と、前記第1の駆動指令が出力された際に、前記センサによって検出される前記装置の状態を示す第3の検出データと、に基づいて、閾値を生成する閾値生成部と、
    前記第2の検出データと前記閾値とを比較することによって、前記装置の故障を診断する故障診断部と、
    を備えることを特徴とする故障診断装置。
  2. 前記装置の前記特定の部材が前記第2の駆動源に連結されている状態で前記第2の駆動源側に出力される前記第2の駆動源を駆動するための第2の駆動指令と、前記第2の駆動指令が出力された際に検出される前記装置の状態を示す第4の検出データと、に基づいて、前記装置の状態を示し前記第2の駆動源に起因するデータ成分である第5の検出データを推定するためのモデルを生成するモデル生成部をさらに備え、
    前記推定データ算出部は、前記第1の検出データが検出された際に前記第2の駆動源に出力された前記第2の駆動源を駆動するための第3の駆動指令と前記モデルとに基づいて、前記第5の検出データを推定し、前記第1の検出データから前記第5の検出データを取り除くことによって前記第2の検出データを推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 装置の特定の部材と第1の駆動源との間に配置されたセンサが、前記第1の駆動源と前記装置の前記特定の部材とが連結されるとともに第2の駆動源と前記装置の前記特定の部材とが連結されることによって前記装置の前記特定の部材を介して前記第1の駆動源および前記第2の駆動源が連結されている状態で、前記装置を動作させた際の前記装置の状態を示す第1の検出データを検出する検出ステップと、
    前記第1の検出データから前記第2の駆動源に起因するデータ成分を取り除くことによって、前記第1の駆動源に起因した前記装置の状態を示す第2の検出データを推定する推定ステップと、
    前記装置の前記特定の部材が前記第1の駆動源に連結されていない状態で前記第1の駆動源側に出力される前記第1の駆動源を駆動するための第1の駆動指令と、前記第1の駆動指令が出力された際に前記センサによって検出される前記装置の状態を示す第3の検出データと、に基づいて、閾値を生成する閾値生成ステップと、
    前記第2の検出データと前記閾値とを比較することによって、前記装置の故障を診断する故障診断ステップと、
    を含むことを特徴とする故障診断方法。
JP2018506361A 2017-04-17 2017-04-17 故障診断装置および故障診断方法 Active JP6381850B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/015497 WO2018193508A1 (ja) 2017-04-17 2017-04-17 故障診断装置および故障診断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6381850B1 true JP6381850B1 (ja) 2018-08-29
JPWO2018193508A1 JPWO2018193508A1 (ja) 2019-04-25

Family

ID=63354858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018506361A Active JP6381850B1 (ja) 2017-04-17 2017-04-17 故障診断装置および故障診断方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6381850B1 (ja)
CN (1) CN109643113B (ja)
WO (1) WO2018193508A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020189211A1 (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 日本電気株式会社 監視方法、監視装置、プログラム
US10783902B1 (en) * 2019-04-18 2020-09-22 Hitachi, Ltd. Adaptive acoustic sensing method and system
CN112526964B (zh) * 2020-11-05 2022-05-03 东风商用车有限公司 一种车载控制器底层驱动故障诊断方法及系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011215605A (ja) * 2010-03-18 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 電子機器、異常判定方法およびプログラム
JP2016224938A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 異常診断システム、及び異常診断方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6369895B2 (ja) * 2014-06-13 2018-08-08 日本電気株式会社 モータ異常検知システム、モータ異常検知方法、及びモータ異常検知プログラム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011215605A (ja) * 2010-03-18 2011-10-27 Ricoh Co Ltd 電子機器、異常判定方法およびプログラム
JP2016224938A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 異常診断システム、及び異常診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109643113B (zh) 2020-03-31
JPWO2018193508A1 (ja) 2019-04-25
CN109643113A (zh) 2019-04-16
WO2018193508A1 (ja) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6381850B1 (ja) 故障診断装置および故障診断方法
US10571890B2 (en) Diagnostic data acquisition system, diagnostic system, and computer readable medium
JP2021015573A (ja) 異常判定装置及び異常判定システム
JP6312517B2 (ja) モータ制御装置
US10254743B2 (en) Numerical control apparatus and logging method
US10286507B2 (en) Machine tool having function of diagnosing abnormality of speed reducer of tool changer
JP6793898B1 (ja) 振動分析装置および振動分析方法
CN111448752B (zh) 电力转换装置及空气调节机
JP2018147443A (ja) 故障予知方法、故障予知装置および故障予知プログラム
JP2013171348A (ja) 制御装置、及びその自己診断方法
JP2019067240A (ja) 異常の生じた部位の推定方法及び異常の生じた部位の推定を行わせるプログラム
WO2019239832A1 (ja) 異常検知システム、設定ツール装置、コントローラ、異常定義情報のデータ構造、および異常対応ファンクションブロック
JP2022168706A (ja) 異常検知装置、プログラム、異常検知方法、及び製造方法
JP6415335B2 (ja) 不具合診断方法及び不具合診断システム
US11550305B2 (en) Diagnostic apparatus for generating verification data including at least one piece of abnormal data based on normal data
JP2019185391A (ja) 状態判定装置
JP2019130627A (ja) 熱変位補正装置及び機械学習装置
JP2006221308A (ja) 異常検出方法および制御装置と、これらを用いた制御システム
JP2018040456A (ja) 回転軸装置及び回転軸装置における軸受の異常診断方法
JP4328969B2 (ja) 制御装置の診断方法
JP2020040137A (ja) 異常判定装置及び異常判定方法
TWI843845B (zh) 異常診斷系統及異常診斷方法
JP2019139649A (ja) センサユニット、制御方法、プログラム、および記録媒体
JP6556413B1 (ja) 数値制御装置、学習装置および学習方法
CN113531774A (zh) 空调外环温度计算方法、装置、空调器、计算机存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180206

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180206

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6381850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250