JP6415336B2 - 画像読取装置、それを備えた画像形成装置及び画像読取方法 - Google Patents

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本発明は、画像読取装置、それを備えた画像形成装置及び画像読取方法に関する。
この種の画像読取り装置においては、ガラス上で原稿を副走査方向に搬送しつつ、ガラスの下方で、光源部により原稿を照明して、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により原稿を主走査方向に繰り返し走査して読取ったり、あるいはガラス上に原稿を位置決めして載置し、ガラスの下方で、光源部及び撮像素子等を副走査方向に移動させつつ、光源部により原稿を照明して、撮像素子により原稿を主走査方向に繰り返し走査して読取ったりしている。また、原稿を照明する光源部としては、種々のものがあり、蛍光灯やLED(Light Emitting Diode)アレイ等が用いられている。
このような画像読み取り装置では、原稿を照明する光を光源等が発光し、導光部材等を経由して原稿面に光が照射され、原稿面で反射された反射光(読取光)を所定の光路に沿ってCCD等の撮像素子まで到達させて撮像している。例えば特許文献1では、長尺状の導光棒の両端にLEDを配置して、LEDからの光を導光棒により導光して散乱反射させて被照射体に光を照射している。原稿等の被照射体に均一に光を照射するためには、光源と導光部材を設計された位置関係に正しく配置する必要がある。
特開平10−255532号公報
引用文献1のような照明用光源では、導光棒の両端に配置するLEDからの光量が均一であり、導光棒に対して正確に光を入射させる必要がある。しかし、可能な限り同一性能のLEDを用いるために、性能毎のランク分けで同一ランクに属するLEDを用いたとしても、同一ランク内として許容される程度の性能差が存在する。
図11は、ランク分けされたLEDの性能ばらつきを示す表である。同一ランクに属しているLEDでも、順方向電圧が2.6〜3.5Vの範囲内でばらついており、光束も最小と最大では20%程度もばらついていることがわかる。また、可能な限り性能が似通ったLEDを用いたとしても、導光棒の両側にLEDを取り付ける際にも、ネジ止めなどの機械的取付けをするために組立誤差が生じてしまう。
図12はCCDが読み取った主走査方向における光量分布を示すグラフであり、図12(a)はLEDアレイによる発光光量分布を示し、図12(b)は導光棒両端にLEDを設けた光源による光量分布を示している。
図12(a)に示したように主走査方向における発光光量分布が中央をピークとして対称となっている光量分布が好ましい。しかし、導光棒両端にLEDを設けた光源では、上述したようにLED特性のばらつきや組立誤差によって、両端のLEDから導光棒に入射する光量が対称とはならない。結果として、CCDが読み取った発光光量分布は図12(b)のように非対称なものとなってしまう。
発光光量分布の非対称さをなくすために、LED特性ばらつきや組立誤差を完全になくすことは非常に困難であり、製造工程の複雑化や部品数の増加などを招いてしまい好ましくない。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、LEDの特性ばらつきや組立誤差によらず、略対称で均一な発光光量分布を簡便に実現することが可能な画像読取装置、それを備えた画像形成装置及び画像読取方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、複数の発光素子と、長尺状の導光部材と、白色基準部材と、前記発光素子からの光を照射された被照射体を読み取る読取り部と、前記発光素子の発光を制御する発光制御手段とを備え、前記発光素子は前記導光部材の両端部に設けられており、前記発光素子からの光を前記導光部材の内部で導光して長手方向に沿った光出射面から前記白色基準部材に光を照射し、前記発光制御手段は、読取り部により読み取った前記白色基準部材の画像データに基づいて発光光量分布を取得し、前記発光光量分布における光量が小さい側に設けられている一端側の前記発光素子の光量を増加させ、前記複数の発光素子からの前記発光光量分布を前記長手方向に沿って対称に近づけるように調整することを特徴とする。
このような本発明の画像読取装置では、読取り部が現実に読み取った白色基準部材の画像データに基づいて発光素子の制御をして均一化するため、LEDの特性ばらつきや組立誤差の影響を含めて発光光量分布制御を一括して行うことができる。また、一端側の発光素子のみを制御するため、簡便な制御で発光光量分布を略対称として均一化することが可能となる。
このように、発光光量分布における光量が小さい側の発光素子の光量を増加させるため、導光部材から照射する全体の光量が減少せず、読取り部側でのゲイン調整時にノイズが増大することを抑制することができる。
また、本発明の画像読取装置では、前記光量分布を前記導光部材の前記長手方向に沿った複数のブロックに分類し、前記発光制御手段は、両端部から対称に位置する前記ブロック毎に光量の大小関係を比較する。
また、本発明の画像読取装置では、前記導光部材と前記複数の発光素子の組み合わせを二つ備える。
また、本発明の画像読取装置では、前記導光部材と平行な反射部材を備え、前記反射部材は前記導光部材からの光を前記被照射体に対して反射する。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の画像読取装置と、前記画像読取装置により読取られた前記被照射体の画像を記録用紙に印刷する印刷部を備えたことを特徴とする。
このような画像形成装置においても、上記本発明の画像読取装置と同様の作用効果を奏
することができる。
一方、本発明の画像読取方法は、複数の発光素子を長尺状の導光部材の両端部に設け、前記発光素子から光を照射された被照射体を読み取る画像読取方法であって、前記発光素子からの光を前記導光部材の内部で導光して長手方向に沿った光出射面から白色基準部材に光を照射し、前記白色基準部材の画像データを読取って発光光量分布を取得し前記発光光量分布における光量が小さい側に設けられている一端側の前記発光素子の光量を増加させ、前記複数の発光素子からの前記発光光量分布を前記長手方向に沿って対称に近づけるように調整することを特徴とする。
このような画像読取方法においても、上記本発明の画像読取装置と同様の作用効果を奏することができる。
本発明では、LEDの特性ばらつきや組立誤差によらず、略対称で均一な発光光量分布を簡便に実現することが可能な画像読取装置、それを備えた画像形成装置及び画像読取方法を提供することができる。
本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略斜視図である。 本発明が適用される画像形成装置の構成例を示す概略断面図である。 本発明が適用される原稿読取装置の構成例を示す概略断面図である。 第1実施形態に係る光源ユニットの概略断面図である。 本実施形態に係る光源ユニットの概略構成を示す概略斜視図である。 導光部材と発光素子、光源駆動回路の構成を示すブロック図である。 撮像素子の出力を処理して発光素子の出力を制御する信号処理系を示すブロック図である。 発光素子の出力を調整する手順を示すフローチャートである。 全体光量と白基準値の設定について示す概念図である。 主走査方向における発光光量分布を均一にする制御について示す概念図である。 ランク分けされたLEDの性能ばらつきを示す表である。 CCDが読み取った主走査方向における発光光量分布を示すグラフであり、(a)はLEDアレイによる発光光量分布を示し、(b)は導光棒両端にLEDを設けた光源による発光光量分布を示している。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。先ずは、本発明が適用される原稿読取装置及び画像形成装置の構成例について説明する。
図1は本願の画像形成装置100を示す概略斜視図である。図2は、本願の画像形成装置100を示す概略断面図である。画像形成装置100は、装置本体110および自動原稿送り装置120を備え、さらに、装置本体110は、原稿の画像を読み取る原稿読取部90と、原稿が載置される原稿載置台92とを備えている。
原稿読取部90は、装置本体110の上部に設けられている。原稿載置台92は、透明ガラスで形成され、原稿読取部90の上側に設けられている。自動原稿送り装置120は、原稿載置台92の上側に取り付けられており、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また、自動原稿送り装置120は、装置本体110と自動原稿送り装置120とを
連結する軸回りに回動自在に構成され、原稿載置台92の上を開放することにより原稿を手置きで置くことができるようになっている。
自動原稿送り装置120、原稿読取部90および原稿載置台92により、本発明にかかる原稿読取装置が構成されている。
画像形成装置100は、原稿読取装置により読み取られた原稿の画像又は外部から受信した画像データに応じて、所定の用紙(原稿)に対して多色及び単色の画像を形成する。
装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7および2次転写ユニット10を備える構成とされている。本画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
画像形成装置100は、さらに、給紙カセット81、手差し給紙カセット82、排紙トレイ91を備えている。
図3は、図1,2に示す原稿読取装置、すなわち自動原稿送り装置120、原稿読取部90および原稿載置台92の概略縦断面図である。
原稿読取部90は、導光部材130を含む光源ユニット140、ミラーユニット141、集光レンズ142及び撮像素子(ここではCCD)143を備えている。
原稿載置台92は、透明なガラス板からなり、主走査方向の両端部が原稿読取部90の枠体に載置されている。自動原稿送り装置120は、副走査方向(図2中の矢印Xに沿う方向)に沿った軸線回りに(例えばヒンジによって軸支され)原稿読取部90に対して開閉可能となっている。自動原稿送り装置120の下面は、原稿読取部90の原稿載置台92上に載置された原稿Gを上から押さえる原稿カバー50(図4参照)を兼ねている。
原稿読取装置は、原稿固定方式により原稿Gを固定して原稿画像を読み取ると共に、原稿移動方式により原稿Gを移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。
原稿固定方式によって原稿Gの原稿画像を読み取る場合、光源ユニット140は原稿載置台92に載置される原稿Gに対して光を原稿載置台92を介して照射しながら一定の速度で副走査方向Xの一方側に移動して原稿Gの画像を走査する。このとき、導光部材130は、原稿載置台92の下から原稿Gが載置される載置面に向けて光を照射する。それと同時にミラーユニット141は光源ユニット140の移動速度の1/2の移動速度で同じく副走査方向Xの一方側に移動する。
光源ユニット140にて照明された原稿Gからの反射光(読取光)は、光源ユニット140に設けられた第1ミラーで反射したのち、ミラーユニット141の第2及び第3ミラーによって光路変換され、集光レンズ142を介して撮像素子143に結像し、ここで原稿画像光が読み取られて電気的な画像データに変換される。
一方、原稿移動方式によって原稿Gの原稿画像を読み取る場合、光源ユニット140及
びミラーユニット141が図2に示される位置に静止したまま、自動原稿送り装置120によって原稿Gが図2に示される位置の上部を通過するように副走査方向Xの一方側に搬送される。
そして、原稿読取ガラス144上を通過した原稿Gの一方の面に、光源ユニット140からの光が該原稿読取ガラス144を介して照射されて該一方の面で反射される。原稿Gから反射された光は、上述の原稿固定方式と同様に第1ミラーから第2ミラーさらに第3ミラーによって光路変換され、集光レンズ142を介して撮像素子143に結像し、ここで原稿画像が読み取られて電気的な画像データに変換される。
本発明の実施形態に係る光源ユニット140として、一つ又は二つ以上の導光部材を備えたものとして構成することができる。ここでは、二つの導光部材130を備えた光源ユニット140を例にとって以下に説明する。図4は、本実施形態に係る光源ユニット140の概略断面図であり、図5は、本実施形態に係る光源ユニット140の概略構成を示す概略斜視図である。
図4は、図5中に示すA−A位置での断面図である。光源ユニット140は、フレーム145と、第1ミラー146と、光源基板147と、光源駆動回路基板148と、放熱板149と、ホルダー部材150と、導光部材130を備えている。
フレーム145は、主走査方向に長尺な板状部材の所定箇所を打ち抜き加工や折り曲げ加工により加工して、他の部材を固定支持する部材である。フレーム145に設けられた複数の孔は、他の部材をビス等によって取り付けるために用いられる。また、折り曲げて底部に対して立設された部分は、各部材の位置決めや固定に用いられる。
第1ミラー146は、ガラスの一面に銀蒸着で反射膜を形成したものであり、反射膜が形成された反射面と、反射面に略直交する端面と、反射面に対向する裏面を有しており、その断面形状は略矩形状で角部が面取り加工されている。また第1ミラー146は、それぞれ図示しないミラーホルダによってフレーム145に固定されており、原稿によって反射された読取光の光路上に所定位置及び所定角度で配置されている。第1ミラー146は、後述するホルダー部材150のスリットを通過してきた読取光が最初に入射するミラーであり、スリットの略直下に位置している。
光源基板147は、プリント配線基板等の表面上に発光素子(図示せず)を搭載した部材である。図5に示すように、光源基板147は導光部材130の両端部に対向するようにホルダー部材150に取り付けられている。光源基板147には、導光部材130の端面に向けて光を出射するための光学系を設けていても良い。発光素子としては、LEDが装置の小型化や点光源としての特性を有しているため最も適しているが、LEDの代わりに、他の種類の半導体素子や電球等を適用しても構わない。
光源駆動回路基板148は、光源基板147に搭載された発光素子を駆動制御する駆動回路を搭載した基板であり、フレーム145上のホルダー部材150外部に取り付けられている。光源駆動回路基板148には図示しないハーネスの一端が接続されている。ハーネスの他端は、ホルダー部材150の周囲に沿って延伸されて光源基板に接続され、発光素子を駆動する電力は制御信号を伝達する。
放熱板149は、熱伝導率の高い金属などにより形成された板状部材であり、光源基板147の裏面に熱的に接触して配置されている。したがって、発光素子が発光することで生じた熱は、光源基板147の裏面を経由して放熱板に伝達され、外部に放散される。
ホルダー部材150は、二本の導光部材130を保持する部材であり、主走査方向に長尺な枠形状の壁部151と、壁部151と一体に形成された略半円柱側面の取付凹部152とを有している。壁部151はフレーム145の底面に対して略鉛直方向に配置されており、二つの取付凹部152が凹部を原稿面側に向けて形成されている。それぞれの取付凹部152には、導光部材130が位置決めして固定されている。また、二つの取付凹部152の間には、原稿から反射してきた読取光が通過するスリットが設けられている。壁部151の壁面には、導光部材130の突起やゲートが係合する孔部153c、153dが形成されている。
導光部材130は、透光性を有する略円柱状で主走査方向に延びる長尺な透光性本体130aを備え、透光性本体の長手方向の両端にそれぞれの光入射面が形成され、透光性本体130aの長手方向に沿う側面に光出射面が形成され、透光性本体130aの長手方向に沿う光出射面と対向する他の側面に光反射面が形成されている。この導光部材130は、アクリル樹脂を金型で成形することにより形成される。
また、導光部材130の反射面は、光射出面に沿った幅方向から視て微小な三角形状(例えばノコギリ状)に形成されている。また、長手方向の中央に行くに従って光量を向上させるという観点から、三角形状に形成された反射面の山と山との頂点間の間隔は、長手方向の中央に行くに従い次第に小さくなっている。反射面の形状としてはノコギリ状に限定されず他の形状でもよく、光が均一となるように反射するように設計しておけば、成型やブラスト加工、印刷技術によって形成してもよい。
図6に示すように、このような光源ユニット140では、各導光部材130の両端の光入射面にそれぞれフロント側の発光素子160Fとリア側の発光素子160Rとが対峙して配置されている。ここで、フロント側とは画像形成装置100の使用者の位置に近い側であり、リア側とは使用者の位置に遠い側である。また、フロント側の発光素子160Fはフロント側の光源駆動回路161Fに接続され、リア側の発光素子160Rはリア側の光源駆動回路161Rに接続されている。各発光素子から出射された光は、導光部材130の光入射面に入射して導光部材130の内部で導光され、光出射面から直接出射されるか、光反射面で反射されて光出射面から出射される。
各導光部材130の光出射面は、原稿載置台92を介して原稿の同一箇所に向けられており、各導光部材130の光出射面から出射されたそれぞれの光が原稿の同一箇所に入射して原稿のその箇所が照明され、原稿のその箇所で反射された反射光が読取光としてスリットを通じて第1ミラー146に到達してミラーユニット141に向けて反射され、集光レンズ142を介して撮像素子143に結像される。
図7は、撮像素子143からの出力を情報処理して、発光素子160F,Rの出力を制御する信号処理系を示すブロック図である。撮像素子143から出力されたアナログ信号は、アナログアンプで増幅されてからAFE(Analog Front End)162に入力される。AFE162では、アナログ信号をサンプリング回路でサンプリングして、サンプリングされたアナログ信号をゲインコントロールアンプで増幅し、アナログ信号のレベルをオフセット設定回路でオフセットし、この後にアナログ信号をA/D変換器でデジタル信号に変換し、このデジタル信号を出力する。
フロント側の光源駆動回路161Fおよびリア側の光源駆動回路161Rは、コントローラ163に接続されて発光制御手段を構成している。またコントローラ163は、AFE162の出力に基づいて光源駆動回路161F,161Rに対して光量調整信号を出力し、光源駆動回路161F,161Rがそれぞれ発光素子160F,Rに対して供給する電流値を制御する。
次に図8〜図10を用いて、発光制御手段での光量調整信号の決定方法について説明する。図8は、発光素子の出力を調整する手順を示すフローチャートである。図9は、全体光量と白基準値の設定について示す概念図である。図10は、主走査方向における発光素子160F,Rからの発光光量分布を均一にする制御について示す概念図である。
本実施例の画像読取装置では、原稿載置台92および原稿読取ガラス144とは異なる位置に、主走査方向全域にわたって白色の板状部材である白色基準部材を設けておく。主走査方向での光量分布調整がスタートすると、光源ユニット140を白色基準部材の下方に移動させて、ステップS1に移行する。
ステップS1では、コントローラ163は主走査方向に沿った発光素子160F,Rからの発光光量分布のピーク値を取得する。このとき、コントローラ163は光源駆動回路161F,Rに対して、予め記憶しておいた初期値の光量調整信号を出力し、光源駆動回路161F,Rは、光量調整信号に応じた電流を発光素子160F,Rに出力して発光させる。上述したように、発光素子160F,Rが発光した光は導光部材130に入射して白色基準部材に照射され、白色基準部材が反射した光は第1ミラー146、ミラーユニット141、集光レンズ142を介して撮像素子143に結像される。これによりコントローラ163は、撮像素子143が撮像した白色基準部材の画像データから、主走査方向に沿った発光素子160F,Rからの発光光量分布のピーク値を取得する。
次にステップS2では、コントローラ163は、予め記憶しておいた白色の基準値とステップS1で取得したピーク値とを比較する。このとき、ピーク値のほうが基準値よりも大きい場合にはステップS3に移行し、基準値のほうがピーク値よりも大きく且つその差が許容範囲外である場合にはステップS4に移行する。基準値のほうがピーク値よりも大きく且つその差が許容範囲内である場合にはステップS5に移行する。
ステップS3では、ピーク値と基準値との関係は図9(a)に示したようなものとなっている。したがってコントローラ163は、記憶されていた基準値に所定値を加えて、その加算された値を新たな基準値として記憶してステップS1に戻る。このとき、発光素子160F,Rからの発光量は変化させないため、光量調整信号は更新されない。
ステップS4では、ピーク値と基準値との関係は図9(b)に示したようなものとなっている。したがってコントローラ163は、発光素子160F,Rからの発光量が増加するように新たな光量調整信号を記憶してステップS1に戻る。このとき、基準値は更新しない。
ステップS1からS4のループを繰り返すことで、ピーク値と基準値との関係は図9(c)に示すようなものとなり、発光素子160F,Rからの全体の発光量と基準値の関係を適正にしてステップS5に移行することができる。ピーク値と基準値との関係が適正であれば、後の工程で撮像素子のゲインを調整することで、適切な画像読取りを行うことが可能となる。このフィードバック制御では、基準値とピーク値との関係が適正でない場合にも、発光量を下げる方向に調整していない。したがって、光量が増加する方向にだけフィードバック制御が機能し、光量が低下によるゲイン調整後のノイズ増加を抑制できる。
ステップS5では、コントローラ163は光源駆動回路161F,Rに対して、上述したステップS1〜S4で設定された光量調整信号を出力する。光源駆動回路161F,Rは、光量調整信号に応じた電流を発光素子160F,Rに出力して発光させ、白色基準部材で反射された光を撮像素子143で撮像し画像データを読取り、導光部材130の長手方向である主走査方向に沿った発光素子160F,Rからの発光光量分布を取得する。
次にステップS6では、コントローラ163は主走査方向におけるフロント側とリア側との光量を比較する。このとき、主走査方向の全域を複数のブロックに分割し、導光部材130の両端部から均等な距離のブロック間で光量を比較する。リア側の光量がフロント側の光量よりも許容範囲以上大きい場合には、ステップS7に移行する。フロント側の光量がリア側の光量よりも許容範囲以上大きい場合には、ステップS8に移行する。フロント側とリア側の光量の差が許容範囲内である場合には、ステップS9に移行する。
ステップS7では、コントローラ163はフロント側の光源駆動回路161Fに対して、フロント側の発光素子160Fの光量が増加するように新たな光量調整信号を設定してステップS5に戻る。このとき、フロント側とリア側の光量差とステップS5で用いた光量調整信号とに基づいて新たな光量調整信号として算出することが好ましい。
ステップS8では、コントローラ163はリア側の光源駆動回路161Rに対して、リア側の発光素子160Rの光量が増加するように新たな光量調整信号を設定してステップS5に戻る。このとき、フロント側とリア側の光量差とステップS5で用いた光量調整信号とに基づいて新たな光量調整信号として算出することが好ましい。
ステップS9では、通常のシェーディング調整が行われて、撮像素子143の主走査方向におけるゲインの調整などが行われる。ステップS9のシェーディング調整が終了すると、光量分布調整は終了して光源ユニット140を原稿載置台92または原稿読取ガラス144の下方に移動させて、通常の画像読取り動作を行う。
ステップS5からS8のループを繰り返すことで、図10に示すようにリア側の光量が大きい場合には、フロント側の光量を増加させてリア側と同程度にする。これにより、LEDの特性ばらつきや組立誤差によらず、略対称で均一な発光光量分布を簡便に実現することが可能となる。ここで、コントローラ163は光量が小さい側の発光素子の光量を増加させるように制御するため、光量が低下によるゲイン調整後のノイズ増加を抑制できる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と共通の構成については説明を省略する。第1実施形態では、フロント側とリア側の光量比較を一カ所のブロックで行ったが、本実施形態では複数カ所のブロックで繰り返し行う。
本実施の形態では、図8のステップS6でフロント側とリア側の光量の差が許容範囲内である場合には、比較するブロックの位置を変更して再度フロント側とリア側の光量を比較するステップS6を繰り返す。このときも、導光部材130の両端部から均等な距離のブロック間で光量を比較する。このステップS5〜S8を予め定められたブロック位置について繰り返すことで、複数カ所のブロック間での光量比較とフロント側とリア側の光量調整をする。
このように複数カ所のブロックでの光量比較を行うことによって、より高精度に発光光量分布を対称で均一なものとできる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について説明する。第1実施形態と共通の構成については説明を省略する。第1実施形態では、ステップS6でフロント側とリア側の光量比較をして発光素子160F,Rのうち光量を増加させる側を毎回決定していたが、本実施形態では発光素子160F,Rのうち光量を増加させる側を一回だけ決定する。
本実施形態では、図8のステップS6を最初に実行するときには、リア側の光量がフロント側の光量よりも許容範囲以上大きい場合にはステップS7に移行し、フロント側の光量がリア側の光量よりも許容範囲以上大きい場合にはステップS8に移行する。このとき、フロント側とリア側のどちらの光量が小さいかを記憶しておく。次回以降にステップS6を実行するときは、フロント側とリア側の光量の差が許容範囲内である場合にはステップS9に移行し、フロント側とリア側の光量の差が許容範囲外である場合には、記憶されている光量の大小関係に基づいてステップS7かステップS8に移行する。
本実施の形態でのステップS7,S8では、初回のステップS5で実行した光量調整信号と比較して光量が増加し、且つフロント側とリア側の光量差が許容範囲となるように新たな光量調整信号を調整する。したがって、二回目以降のステップS7,S8では、初回のステップS6で記憶された光量が小さい側について、フロント側とリア側の光量の大小関係が逆転して許容範囲外となった場合には、光量が減少するように光量調整信号を調整することも含まれる。
このように、初回の光量比較ステップで調整する発光素子160F,Rを決定して、その後の制御ループでは決定された側の光量調整信号を調整することで、光量分布調整の制御ループを早期に収束させることが可能になる。
(第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態について説明する。第1実施形態と共通の構成については説明を省略する。第1実施形態では、導光部材130と発光素子160F,Rの組み合わせを二組用いる例を示したが、本実施形態では導光部材130と発光素子160F,Rを一組だけ用いる。
本実施形態では、図3〜5に示された導光部材130の一方を反射部材に置き換える。ここで、反射部材は平板状でも凹面状でもよく、一本の導光部材から照射された光を反射して原稿の同一箇所に照射する。
発光素子160F,Rから照射される光量を十分に確保できる場合には、導光部材130と発光素子160F,Rを一組用いるだけでよく、部品点数を減少させることができるうえ、小型化も図ることが可能となる。また、光量分布調整のために制御する対象である発光素子160F,Rの個数も減少するために、さらに簡便に光量分布調整を行うことが可能となる。
90… 原稿読取部
92… 原稿載置台
100… 画像形成装置
110… 装置本体
130… 導光部材
140… 光源ユニット
143… 撮像素子
144… 原稿読取ガラス
147… 光源基板
148… 光源駆動回路基板
150… ホルダー部材
160F,R… 発光素子
161F,R… 光源駆動回路
162… AFE
163… コントローラ

Claims (6)

  1. 複数の発光素子と、長尺状の導光部材と、白色基準部材と、前記発光素子からの光を照射された被照射体を読み取る読取り部と、前記発光素子の発光を制御する発光制御手段とを備え、
    前記発光素子は前記導光部材の両端部に設けられており、前記発光素子からの光を前記導光部材の内部で導光して長手方向に沿った光出射面から前記白色基準部材に光を照射し、
    前記発光制御手段は、読取り部により読み取った前記白色基準部材の画像データに基づいて発光光量分布を取得し、前記発光光量分布における光量が小さい側に設けられている一端側の前記発光素子の光量を増加させ、前記複数の発光素子からの前記発光光量分布を前記長手方向に沿って対称に近づけるように調整することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項に記載の画像読取装置であって、
    前記発光光量分布を前記導光部材の前記長手方向に沿った複数のブロックに分類し、
    前記発光制御手段は、両端部から対称に位置する前記ブロック毎に光量の大小関係を比較することを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像読取装置であって、
    前記導光部材と前記複数の発光素子の組み合わせを二つ備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1または2に記載の画像読取装置であって、
    前記導光部材と平行な反射部材を備え、前記反射部材は前記導光部材からの光を前記被照射体に対して反射することを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置により読取られた前記被照射体の画像を記録用紙に印刷する印刷部を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数の発光素子を長尺状の導光部材の両端部に設け、前記発光素子から光を照射された被照射体を読み取る画像読取方法であって、
    前記発光素子からの光を前記導光部材の内部で導光して長手方向に沿った光出射面から白色基準部材に光を照射し、
    前記白色基準部材の画像データを読取って発光光量分布を取得し
    前記発光光量分布における光量が小さい側に設けられている一端側の前記発光素子の光量を増加させ、前記複数の発光素子からの前記発光光量分布を前記長手方向に沿って対称に近づけるように調整することを特徴とする画像読取方法。
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