JP6414820B2 - 非接触給電装置、非接触給電システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

非接触給電装置、非接触給電システム、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、非接触給電装置、非接触給電システム、制御方法及びプログラムに関する。
非接触給電技術を用いて鉄道車両に電力を供給する技術がある。
特許文献1には、関連する技術として、非接触給電技術を用いて鉄道車両に電力を供給すると共に、給電コイルに流れた電流により鉄道レールの位置に生じる磁界を低減することで、鉄道レールに生じる渦電流によるエネルギ損失を低減する技術が記載されている。
特許第5425449号公報
ところで、特許文献1に記載の技術を用いて鉄道車両に電力を供給する場合、2つのレールの間の領域に給電コイルを配置する必要がある。そのため、特許文献1に記載の技術を用いた場合、給電コイルの大きさが2つのレール間の距離によって制限され、給電コイルが放出する磁界を発生させる領域が限定される。
そのため、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させることのできる非接触給電技術が求められていた。
そこで、この発明は、上記の課題を解決することのできる非接触給電装置、非接触給電システム、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、非接触給電装置は、第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する電源部と、前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする電源制御部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、上述の非接触給電装置は、前記第二導線及び前記第四導線を外周に含み、前記第一レール及び前記第二レールを交差する第1のループを形成する位置に配置される第一給電コイルと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第一給電コイルの内側の領域に、前記第一導線及び前記第三導線を外周に含む第2のループを形成する位置に配置される第二給電コイルと、を備える。
本発明の第3の態様によれば、上述の非接触給電装置は、前記第二導線及び前記第四導線を外周に含み、前記第一レール及び前記第二レールを交差する第3のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第3のループの内側の領域に、前記第一導線及び前記第三導線を外周に含む第4のループを形成する位置に配置される第三給電コイル、を備える。
本発明の第4の態様によれば、上述の非接触給電装置は、前記第一レールとともに前記第一導線を挟む位置に配置される第五導線と、前記第一導線とともに前記第五導線を挟む位置に前記第五導線に並行して配置される第六導線と、前記第二レールとともに前記第三導線を挟む位置に前記第五導線に並行して配置される第七導線と、前記第三導線とともに前記第七導線を挟む位置に前記第五導線に並行して配置される第八導線と、を備える。
本発明の第5の態様によれば、上述の非接触給電装置は、前記第二導線及び前記第六導線を外周に含み、前記第一レールを交差する第5のループを形成する位置に配置される第4給電コイルと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第4給電コイルの内側の領域に、前記第一導線及び前記第五導線を外周に含む第6のループを形成する位置に配置される第5給電コイルと、前記第四導線及び前記第八導線を外周に含み、前記第二レールを交差する第7のループを形成する位置に配置される第6給電コイルと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第6給電コイルの内側の領域に、前記第三導線及び前記第七導線を外周に含む第8のループを形成する位置に配置される第7給電コイルと、を備える。
本発明の第6の態様によれば、上述の非接触給電装置は、前記第二導線及び前記第六導線を外周に含み、前記第一レールを交差する第9のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第9のループの内側の領域に、前記第一導線及び前記第五導線を外周に含む第10のループを形成する位置に配置される第8給電コイルと、前記第四導線及び前記第八導線を外周に含み、前記第二レールを交差する第11のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第11のループの内側の領域に、前記第三導線及び前記第七導線を外周に含む第12のループを形成する位置に配置される第9給電コイルと、を備える。
本発明の第7の態様によれば、上述の非接触給電装置は、前記第二導線及び前記第六導線を外周に含み、前記第一レールを交差する第13のループと、前記第四導線及び前記第八導線を外周に含み、前記第二レールを交差する第14のループとを形成する位置に配置される第10給電コイルと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第13のループの内側の領域に、前記第一導線及び前記第五導線を外周に含む第15のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第14のループの内側の領域に、前記第三導線及び前記第七導線を外周に含む第16のループとを形成する位置に配置される第11給電コイルと、を備える。
本発明の第の態様によれば、非接触給電システムは、非接触給電装置と、非接触集電装置と、を備える非接触給電システムであって、前記非接触給電装置は、第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する電源部と、前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする電源制御部と、を備え、前記非接触集電装置は、前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに流れる電流が発生させる磁界の強い位置にループを有し、前記磁界により起電力を生じさせる集電コイル、を備える。
本発明の第の態様によれば、制御方法において、電源部は、第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、のそれぞれに電流を供給し、電源制御部は、前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする。
本発明の第1の態様によれば、制御方法は、非接触給電装置と、非接触集電装置と、を備える非接触給電システムにおける制御方法であって、前記非接触給電装置において、電源部は、第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、のそれぞれに電流を供給し、電源制御部は、前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにし、前記非接触集電装置において、集電コイルは、前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに流れる電流が発生させる磁界の強い位置にループを有し、前記磁界により起電力を生じさせる。
本発明の第1の態様によれば、プログラムは、コンピュータを、第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線のそれぞれに電源部が電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする電源制御手段、として機能させる。
本発明の実施形態による非接触給電装置によれば、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
本発明の実施形態による非接触給電システムを説明する図である。 本発明の第一の実施形態による非接触給電システムの構成を示す図である。 本実施形態による導線の配置を示す図である。 本実施形態による導線に流れる電流が発生させる磁界を示す図である。 本実施形態による鉄道レールの周囲の磁界を示す図である。 本発明の第二の実施形態による導線の配置を示す図である。 本発明の第三の実施形態による導線の配置を示す図である。 本実施形態による導線に流れる電流が発生させる磁界を示す図である。 本実施形態による鉄道レールの周囲の磁界を示す図である。 本実施形態による集電コイルの配置を示す図である。 本発明の第四の実施形態による導線の配置を示す図である。 本発明の第五の実施形態による導線の配置を示す図である。 本発明の第六の実施形態による導線の配置を示す図である。
以下、実施形態による非接触給電システムについて図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施形態による非接触給電システム3に共通の構成について説明する。
本発明の実施形態による非接触給電システム3は、非接触給電装置1と、非接触集電装置2と、を備える。
非接触給電装置1は、地上からの高さ方向の位置が鉄道車両100の走行する鉄道レールRa1及びRa2に近接する位置に設置されている。例えば、非接触給電装置1は、図1に示すように、鉄道レールRa1及びRa2の直下に配置される。また、例えば、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及びRa2において、鉄道レールRa1及びRa2の延伸方向に対して交差する方向に空間を設けて配置されるものであってもよい。
非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及びRa2の間の距離が示す幅よりも広い幅を有する給電コイルLaを備える。給電コイルLaは、集電コイルLbとの距離が近くなるように非接触給電装置1において鉄道車両100に近い位置に配置される。例えば、給電コイルLaは、図1に示すように、非接触給電装置1内の鉄道レールRa1及びRa2に近接する位置に設置される。
なお、給電コイルLaは、後述するように、1つのコイルで構成されることもあれば、2つ以上のコイルで構成されることもある。
非接触集電装置2は、鉄道レールRa1及びRa2の間の距離が示す幅よりも広い幅を有する集電コイルLbを備える。集電コイルLbは、給電コイルLaとの距離が近くなるように非接触集電装置2において鉄道レールRa1及びRa2に近い位置に配置される。例えば、集電コイルLbは、図1に示すように、非接触集電装置2内の鉄道車両100の底面に近接する位置に設置される。
なお、給電コイルLbは、後述するように、給電コイルLaを構成するコイルに応じて、集電コイルLbを構成するコイルの数、形状、配置する位置などを決定する必要がある。
<第一の実施形態>
本発明の第一の実施形態による非接触給電装置1は、図2に示すように、4つの導線10(10a、10b、10c、10d)と、電源部20と、電源制御部30と、記憶部40と、を備える。
図3に示すように、本実施形態による導線10b(第一導体)は、鉄道レールRa1(第一鉄道レール)及び鉄道レールRa2(第二鉄道レール)の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に配置される。導線10a(第二導体)は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に配置される。また、導線10c(第三導体)は,鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に配置される。導線10d(第四導体)は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に配置される。なお、鉄道レールRa1、導線10a、導線10bのそれぞれは、略平行である。また、鉄道レールRa2、導線10c、導線10dのそれぞれは、略平行である。
給電コイルLaは、図3に示すように、給電コイルLa1及びLa2を備える。
給電コイルLa1(第1給電コイル)は、導線10a及び10dを外周に含み、鉄道レールRa1及びRa2を交差する第1のループを形成する位置に配置される。
給電コイルLa2(第2給電コイル)は、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、給電コイルLa1の内側の領域に、導線10b及び10cを外周に含む第2のループを形成する位置に配置される。
電源部20は、複数の導線10のそれぞれに電流を供給する。例えば、電源部20は、導線10aと導線10dを有する給電コイルLa1に交流電流を供給する。また、例えば、電源部20は、導線10bと導線10cを有する給電コイルLa2に交流電流を供給する。
電源制御部30は、電源部20が導線10のそれぞれに供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御する。例えば、電源制御部30は、図4に示すように、電源部20が導線10aと導線10bのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図4に示すように、導線10aと導線10bのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa1における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。また、例えば、電源制御部30は、図4に示すように、電源部20が導線10cと導線10dのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図4に示すように、導線10cと導線10dのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa2における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。
このとき、電源制御部30は、鉄道レールRa1の両側に配置された2つの導線10a及び10bに流れる電流の向きと、鉄道レールRa2の両側に配置された2つの導線10c及び10dに流れる電流の向きとが逆向きになるように制御している。
なお、鉄道レールRa1近傍で導線10cと導線10dのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視でき、鉄道レールRa2近傍で導線10aと導線10bのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視でき、更に、導線10a〜10dのそれぞれが同一の電流を流す場合、導線10aから鉄道レールRa1までの距離、導線10bから鉄道レールRa1までの距離、導線10cから鉄道レールRa2までの距離、導線10dから鉄道レールRa2までの距離のそれぞれを略同一とすることができる。
このとき、鉄道レールRa1及びRa2の周辺の磁界は、図5に示すように、導線10bと導線10cとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図3で示した給電コイルLa2よりも一回り程度大きいループを有する集電コイルLb1を備えるとよい。また、導線10a及び導線10dのそれぞれの外側にも磁界が発生する。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10aよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb2と、鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10dよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb3を備えるとよい。こうすることで、鉄道車両100が受電する際の磁束の漏れを少なくし、かつ、集電コイルLbの大きさを抑制することができる。
なお、記憶部40は、本実施形態による非接触給電装置1が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
以上のように、本実施形態による非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10bを備える。また、非接触給電装置1は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10aを備える。また、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10cを備える。また、非接触給電装置1は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10dを備える。また、非接触給電装置1は、導線10a、導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する電源部20を備える。また、非接触給電装置1は、電源部20が導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2に発生する磁界をゼロにする電源制御部を備える。
こうすることで、非接触給電システム3における損失を低減することができる。また、非接触給電システム3において、出力を向上させたときの損失の増加を抑制することができる。また、2つのレールRaの外側においても磁界を発生させることができる。すなわち、非接触給電システム3において、鉄道レールRaにおける発熱量を低減し、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
また、給電コイルLa1と、給電コイルLa2は、それぞれ独立したコイルとして製造することができる。そのため、給電コイルLa1と、給電コイルLa2の製造が容易になる。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態による非接触給電装置1は、第一の実施形態による非接触給電装置1と同様に、4つの導線10(10a、10b、10c、10d)と、電源部20と、電源制御部30と、記憶部40と、を備える。
図6に示すように、本実施形態による導線10bは、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に配置される。導線10aは、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に配置される。また、導線10cは,鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に配置される。導線10dは、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に配置される。なお、鉄道レールRa1、導線10a、導線10bのそれぞれは、略平行である。また、鉄道レールRa2、導線10c、導線10dのそれぞれは、略平行である。
給電コイルLaは、図6に示すように、給電コイルLa3を備える。
給電コイルLa3(第3給電コイル)は、導線10a及び10dを外周に含み、鉄道レールRa1及びRa2を交差する第3のループと、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第3のループの内側の領域に、導線10b及び10cを外周に含む第4のループを形成する位置に配置される。
電源部20は、複数の導線10のそれぞれに電流を供給する。例えば、電源部20は、導線10aと、導線10bと、導線10cと、導線10dと、を有する給電コイルLa3に交流電流を供給する。なお、本実施形態による非接触給電装置1の場合、導線10aと、導線10bと、導線10cと、導線10dとには同一の大きさの電流が流れる。そのため、鉄道レールRa1近傍で導線10cと導線10dのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視できる場合、導線10aと導線10bのそれぞれは、磁界が互いに打ち消し合い0とするために鉄道レールRa1について対称な位置に配置される。また、鉄道レールRa2近傍で導線10aと導線10bのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視できる場合、導線10cと導線10dのそれぞれは、磁界が互いに打ち消し合い0とするために鉄道レールRa2について対称な位置に配置される。
電源制御部30は、電源部20が導線10のそれぞれに供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御する。
このとき、鉄道レールRa1の両側に配置された2つの導線10a及び10bに流れる電流の向きと、鉄道レールRa2の両側に配置された2つの導線10c及び10dに流れる電流の向きとが逆向きになる。
なお、鉄道レールRa1近傍で導線10cと導線10dのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響、及び、鉄道レールRa2近傍で導線10aと導線10bのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視できない場合、導線10aから鉄道レールRa1までの距離、導線10bから鉄道レールRa1までの距離、導線10cから鉄道レールRa2までの距離、導線10dから鉄道レールRa2までの距離のそれぞれを調整し、鉄道レールRa1における磁界と鉄道レールRa2における磁界のそれぞれがゼロとする。
このとき、鉄道レールRa1及びRa2の周辺の磁界は、第一の実施形態による非接触給電装置1と同様、図5で示したように、導線10bと導線10cとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図6で示した給電コイルLa3において導線10bと導線10cとを外周に含む第4のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb4を備えるとよい。また、導線10a及び導線10dのそれぞれの外側にも磁界が発生する。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10aよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb5と、鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10dよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb6を備えるとよい。こうすることで、鉄道車両100が受電する際の磁束の漏れを少なくし、かつ、集電コイルLbの大きさを抑制することができる。
なお、記憶部40は、本実施形態による非接触給電装置1が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
以上のように、本実施形態による非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10bを備える。また、非接触給電装置1は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10aを備える。また、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10cを備える。また、非接触給電装置1は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10dを備える。また、非接触給電装置1は、導線10a、導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する電源部20を備える。また、非接触給電装置1は、電源部20が導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2に発生する磁界をゼロにする電源制御部を備える。
こうすることで、非接触給電システム3における損失を低減することができる。また、非接触給電システム3において、出力を向上させたときの損失の増加を抑制することができる。また、2つのレールRaの外側においても磁界を発生させることができる。すなわち、非接触給電システム3において、鉄道レールRaにおける発熱量を低減し、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
また、給電コイルLaは、給電コイルLa3の1つである。そのため、電源制御部30が行う電源部20の制御が容易になる。
<第三の実施形態>
本発明の第三の実施形態による非接触給電装置1は、8つの導線10(10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h)と、電源部20と、電源制御部30と、記憶部40と、を備える。
図7に示すように、本実施形態による導線10bは、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に配置される。導線10aは、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に配置される。また、導線10cは,鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域において鉄道レールRa2に並行した位置に配置される。導線10dは、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に配置される。また、導線10e(第五導線)は、鉄道レールRa1とともに導線10bを挟む位置に配置される。また、導線10f(第六導線)は、導線10bとともに導線10eを挟む位置に配置される。また、導線10h(第七導線)は、鉄道レールRa2とともに導線10cを挟む位置に配置される。また、導線10g(第八導線)は、導線10cとともに導線10hを挟む位置に配置される。なお、鉄道レールRa1、導線10a、導線10bのそれぞれは、略平行である。また、鉄道レールRa2、導線10c、導線10dのそれぞれは、略平行である。また、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれは、略平行である。
給電コイルLaは、図7に示すように、給電コイルLa4、La5、La6及びLa7を備える。
給電コイルLa4(第4給電コイル)は、導線10a及び10fを外周に含み、鉄道レールRa1を交差する第5のループを形成する位置に配置される。
給電コイルLa5(第5給電コイル)は、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、給電コイルLa4の内側の領域に、導線10b及び10eを外周に含む第6のループを形成する位置に配置される。
給電コイルLa6(第6給電コイル)は、導線10d及び10gを外周に含み、鉄道レールRa2を交差する第7のループを形成する位置に配置される。
給電コイルLa7(第7給電コイル)は、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、給電コイルLa6の内側の領域に、導線10c及び10hを外周に含む第8のループを形成する位置に配置される。
電源部20は、複数の導線10のそれぞれに電流を供給する。例えば、電源部20は、導線10aと導線10fを有する給電コイルLa4に交流電流を供給する。また、例えば、電源部20は、導線10bと導線10eを有する給電コイルLa5に交流電流を供給する。また、例えば、電源部20は、導線10cと導線10hを有する給電コイルLa6に交流電流を供給する。また、例えば、電源部20は、導線10dと導線10gを有する給電コイルLa7に交流電流を供給する。
電源制御部30は、電源部20が導線10のそれぞれに供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御する。例えば、電源制御部30は、図8に示すように、電源部20が導線10aと導線10bのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図8に示すように、導線10aと導線10bのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa1における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。また、例えば、電源制御部30は、図8に示すように、電源部20が導線10cと導線10dのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図8に示すように、導線10cと導線10dのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa2における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。
このとき、電源制御部30は、鉄道レールRa1の両側に配置された2つの導線10a及び10bに流れる電流の向きと、鉄道レールRa2の両側に配置された2つの導線10c及び10dに流れる電流の向きとが同一の向きになるように制御している。
なお、鉄道レールRa1近傍で導線10c、導線10d、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視でき、鉄道レールRa2近傍で導線10a、導線10b、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視でき、更に、導線10a〜10dのそれぞれが同一の電流を流す場合、導線10aから鉄道レールRa1までの距離、導線10bから鉄道レールRa1までの距離、導線10cから鉄道レールRa2までの距離、導線10dから鉄道レールRa2までの距離のそれぞれを略同一とすることができる。
このとき、鉄道レールRa1及びRa2の周辺の磁界は、図9に示すように、導線10bと導線10eとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、図10に示すように、集電コイルLbとして図7で示した給電コイルLa5よりも一回り程度大きいループを有する集電コイルLb7を備えるとよい。また、導線10cと導線10hとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、図10に示すように、集電コイルLbとして図7で示した給電コイルLa6よりも一回り程度大きいループを有する集電コイルLb8を備えるとよい。また、導線10a及び導線10dのそれぞれの外側にも磁界が発生する。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10aよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb9と、鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10dよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb10を備えるとよい。こうすることで、鉄道車両100が受電する際の磁束の漏れを少なくし、かつ、集電コイルLbの大きさを抑制することができる。
なお、記憶部40は、本実施形態による非接触給電装置1が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
以上のように、本実施形態による非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10bを備える。また、非接触給電装置1は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10aを備える。また、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10cを備える。また、非接触給電装置1は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10dを備える。また、非接触給電装置1は、導線10a、導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する電源部20を備える。また、非接触給電装置1は、電源部20が導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2に発生する磁界をゼロにする電源制御部を備える。
こうすることで、非接触給電システム3における損失を低減することができる。また、非接触給電システム3において、出力を向上させたときの損失の増加を抑制することができる。また、2つのレールRaの外側においても磁界を発生させることができる。すなわち、非接触給電システム3において、鉄道レールRaにおける発熱量を低減し、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
また、給電コイルLa4と、給電コイルLa5と、給電コイルLa6と、給電コイルLa7は、それぞれ独立したコイルとして製造することができる。そのため、給電コイルLa4と、給電コイルLa5と、給電コイルLa6と、給電コイルLa7の製造が容易になる。
<第四の実施形態>
本発明の第四の実施形態による非接触給電装置1は、第三の実施形態による非接触給電装置1と同様に、8つの導線10(10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h)と、電源部20と、電源制御部30と、記憶部40と、を備える。
図11に示すように、本実施形態による導線10bは、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に配置される。導線10aは、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に配置される。また、導線10cは,鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域において鉄道レールRa2に並行した位置に配置される。導線10dは、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に配置される。また、導線10eは、鉄道レールRa1とともに導線10bを挟む位置に配置される。また、導線10fは、導線10bとともに導線10eを挟む位置に配置される。また、導線10hは、鉄道レールRa2とともに導線10cを挟む位置に配置される。また、導線10gは、導線10cとともに導線10hを挟む位置に配置される。なお、鉄道レールRa1、導線10a、導線10bのそれぞれは、略平行である。また、鉄道レールRa2、導線10c、導線10dのそれぞれは、略平行である。また、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれは、略平行である。
給電コイルLaは、図11に示すように、給電コイルLa8及びLa9を備える。
給電コイルLa8(第8給電コイル)は、導線10a及び10fを外周に含み、鉄道レールRa1を交差する第9のループと、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第9のループの内側の領域に、導線10b及び10eを外周に含む第10のループを形成する位置に配置される。
給電コイルLa9(第9給電コイル)は、導線10d及び10gを外周に含み、鉄道レールRa2を交差する第11のループと、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第11のループの内側の領域に、導線10c及び10hを外周に含む第12のループを形成する位置に配置される。
電源部20は、複数の導線10のそれぞれに電流を供給する。例えば、電源部20は、導線10a、導線10b、導線10e、導線10fを有する給電コイルLa8に交流電流を供給する。また、例えば、電源部20は、導線10c、導線10d、導線10g、導線10hを有する給電コイルLa9に交流電流を供給する。
電源制御部30は、電源部20が導線10のそれぞれに供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御する。例えば、電源制御部30は、図8で示したように、電源部20が導線10aと導線10bのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図8で示したように、導線10aと導線10bのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa1における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。また、例えば、電源制御部30は、図8で示したように、電源部20が導線10cと導線10dのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図8で示したように、導線10cと導線10dのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa2における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。
このとき、電源制御部30は、2本の鉄道レールのうちの一方である鉄道レールRa1の両側に配置された2つの導線10a及び10bに流れる電流の向きと、2本の鉄道レールのうちの他方である鉄道レールRa2の両側に配置された2つの導線10c及び10dに流れる電流の向きとが同一の向きになるように制御している。
なお、鉄道レールRa1近傍で導線10c、導線10d、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視でき、鉄道レールRa2近傍で導線10a、導線10b、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視でき、更に、導線10a〜10dのそれぞれが同一の電流を流す場合、導線10aから鉄道レールRa1までの距離、導線10bから鉄道レールRa1までの距離、導線10cから鉄道レールRa2までの距離、導線10dから鉄道レールRa2までの距離のそれぞれを略同一とすることができる。
このとき、鉄道レールRa1及びRa2の周辺の磁界は、図9で示したように、導線10bと導線10eとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図11で示した給電コイルLa8において導線10bと導線10eとを外周に含む第10のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb11を備えるとよい。また、導線10cと導線10hとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図11で示した給電コイルLa9において導線10cと導線10hとを外周に含む第12のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb12を備えるとよい。また、導線10a及び導線10dのそれぞれの外側にも磁界が発生する。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10aよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb13と、鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10dよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb14を備えるとよい。こうすることで、鉄道車両100が受電する際の磁束の漏れを少なくし、かつ、集電コイルLbの大きさを抑制することができる。
なお、記憶部40は、本実施形態による非接触給電装置1が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
以上のように、本実施形態による非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10bを備える。また、非接触給電装置1は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10aを備える。また、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10cを備える。また、非接触給電装置1は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10dを備える。また、非接触給電装置1は、導線10a、導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する電源部20を備える。また、非接触給電装置1は、電源部20が導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2に発生する磁界をゼロにする電源制御部を備える。
こうすることで、非接触給電システム3における損失を低減することができる。また、非接触給電システム3において、出力を向上させたときの損失の増加を抑制することができる。また、2つのレールRaの外側においても磁界を発生させることができる。すなわち、非接触給電システム3において、鉄道レールRaにおける発熱量を低減し、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
また、給電コイルLa8と、給電コイルLa9は、それぞれ独立したコイルとして製造することができる。そのため、給電コイルLa8と、給電コイルLa9の製造が容易になる。また、給電コイルLaは、給電コイルLa8と給電コイルLa9の2つである。そのため、電源制御部30が行う電源部20の制御が容易になる。
<第五の実施形態>
本発明の第五の実施形態による非接触給電装置1は、第三の実施形態による非接触給電装置1と同様に、8つの導線10(10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h)と、電源部20と、電源制御部30と、記憶部40と、を備える。
図12に示すように、本実施形態による導線10bは、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に配置される。導線10aは、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に配置される。また、導線10cは,鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域において鉄道レールRa2に並行した位置に配置される。導線10dは、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に配置される。また、導線10eは、鉄道レールRa1とともに導線10bを挟む位置に配置される。また、導線10fは、導線10bとともに導線10eを挟む位置に配置される。また、導線10hは、鉄道レールRa2とともに導線10cを挟む位置に配置される。また、導線10gは、導線10cとともに導線10hを挟む位置に配置される。なお、鉄道レールRa1、導線10a、導線10bのそれぞれは、略平行である。また、鉄道レールRa2、導線10c、導線10dのそれぞれは、略平行である。また、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれは、略平行である。
給電コイルLaは、図12に示すように、給電コイルLa10及びLa11を備える。
給電コイルLa10(第10給電コイル)は、導線10a及び10fを外周に含み、鉄道レールRa1を交差する第13のループと、導線10d及び10gを外周に含み、鉄道レールRa2を交差する第14のループとを形成する位置に配置される。
給電コイルLa11(第11給電コイル)は、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第13のループの内側の領域に、導線10b及び10eを外周に含む第15のループと、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第14のループの内側の領域に、導線10c及び10hを外周に含む第16のループとを形成する位置に配置される。
電源部20は、複数の導線10のそれぞれに電流を供給する。例えば、電源部20は、導線10aと、導線10dと、導線10fと、導線10gと、を有する給電コイルLa10に交流電流を供給する。また、例えば、電源部20は、導線10bと、導線10cと、導線eと、導線hと、を有する給電コイルLa11に交流電流を供給する。
電源制御部30は、電源部20が導線10のそれぞれに供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御する。例えば、電源制御部30は、図8で示したように、電源部20が導線10aと導線10bのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図8で示したように、導線10aと導線10bのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa1における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。また、例えば、電源制御部30は、図8で示したように、電源部20が導線10cと導線10dのそれぞれに供給する電流の向きが同一となるように電源部20を制御する。また、電源制御部30は、図8で示したように、導線10cと導線10dのそれぞれに流す電流により生じる鉄道レールRa2における磁界が互いに打ち消し合いゼロとなる電流の大きさに制御する。
このとき、鉄道レールRa1及びRa2の周辺の磁界は、図9で示したように、導線10bと導線10eとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図12で示した給電コイルLa11において導線10bと導線10eとを外周に含む第15のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb15を備えるとよい。また、導線10cと導線10hとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図12で示した給電コイルLa11において導線10cと導線10hとを外周に含む第16のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb16を備えるとよい。また、導線10a及び導線10dのそれぞれの外側にも磁界が発生する。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10aよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb17と、鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10dよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb18を備えるとよい。こうすることで、鉄道車両100が受電する際の磁束の漏れを少なくし、かつ、集電コイルLbの大きさを抑制することができる。
なお、記憶部40は、本実施形態による非接触給電装置1が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
以上のように、本実施形態による非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10bを備える。また、非接触給電装置1は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10aを備える。また、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10cを備える。また、非接触給電装置1は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10dを備える。また、非接触給電装置1は、導線10a、導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する電源部20を備える。また、非接触給電装置1は、電源部20が導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2に発生する磁界をゼロにする電源制御部を備える。
こうすることで、非接触給電システム3における損失を低減することができる。また、非接触給電システム3において、出力を向上させたときの損失の増加を抑制することができる。また、2つのレールRaの外側においても磁界を発生させることができる。すなわち、非接触給電システム3において、鉄道レールRaにおける発熱量を低減し、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
また、給電コイルLa10と、給電コイルLa11は、それぞれ独立したコイルとして製造することができる。そのため、給電コイルLa10と、給電コイルLa11の製造が容易になる。また、給電コイルLaは、給電コイルLa10と給電コイルLa11の2つである。そのため、電源制御部30が行う電源部20の制御が容易になる。
<第六の実施形態>
本発明の第六の実施形態による非接触給電装置1は、第三の実施形態による非接触給電装置1と同様に、8つの導線10(10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h)と、電源部20と、電源制御部30と、記憶部40と、を備える。
図13に示すように、本実施形態による導線10bは、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に配置される。導線10aは、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に配置される。また、導線10cは,鉄道レールRa1及びRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域において鉄道レールRa2に並行した位置に配置される。導線10dは、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に配置される。また、導線10eは、鉄道レールRa1とともに導線10bを挟む位置に配置される。また、導線10fは、導線10bとともに導線10eを挟む位置に配置される。また、導線10hは、鉄道レールRa2とともに導線10cを挟む位置に配置される。また、導線10gは、導線10cとともに導線10hを挟む位置に配置される。なお、鉄道レールRa1、導線10a、導線10bのそれぞれは、略平行である。また、鉄道レールRa2、導線10c、導線10dのそれぞれは、略平行である。また、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれは、略平行である。
給電コイルLaは、図13に示すように、給電コイルLa12を備える。
給電コイルLa12(第12給電コイル)は、導線10a及び10fを外周に含み、鉄道レールRa1を交差する第17のループと、導線10d及び10gを外周に含み、鉄道レールRa2を交差する第18のループと、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第17のループの内側の領域に、導線10b及び10eを外周に含む第19のループと、鉄道レールRa1及びRa2の間の領域で、かつ、第18のループの内側の領域に、導線10c及び10hを外周に含む第20のループとを形成する位置に配置される。
電源部20は、複数の導線10のそれぞれに電流を供給する。例えば、電源部20は、導線10aと、導線10bと、導線10cと、導線10dと、導線10eと、導線10fと、導線10gと、導線10hと、を有する給電コイルLa12に交流電流を供給する。なお、本実施形態による非接触給電装置1の場合、導線10aと、導線10bと、導線10cと、導線10dとには同一の大きさの電流が流れる。そのため、鉄道レールRa1近傍で導線10c、導線10d、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視できる場合、導線10aと導線10bのそれぞれは、磁界が互いに打ち消し合いゼロとするために鉄道レールRa1について対称な位置に配置される。また、鉄道レールRa2近傍で導線10a、導線10b、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視できる場合、導線10cと導線10dのそれぞれは、磁界が互いに打ち消し合いゼロとするために鉄道レールRa2について対称な位置に配置される。
電源制御部30は、電源部20が導線10のそれぞれに供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御する。
このとき、鉄道レールRa1の両側に配置された2つの導線10a及び10bに流れる電流の向きと、鉄道レールRa2の両側に配置された2つの導線10c及び10dに流れる電流の向きとが同一の向きになる。
なお、鉄道レールRa1近傍で導線10c、導線10d、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響、及び、鉄道レールRa2近傍で導線10a、導線10b、導線10e、導線10f、導線10g、導線10hのそれぞれに流れる電流により生じる磁界の影響が無視できない場合、導線10aから鉄道レールRa1までの距離、導線10bから鉄道レールRa1までの距離、導線10cから鉄道レールRa2までの距離、導線10dから鉄道レールRa2までの距離のそれぞれを調整し、鉄道レールRa1における磁界と鉄道レールRa2における磁界のそれぞれがゼロとする。
このとき、鉄道レールRa1及びRa2の周辺の磁界は、図9で示したように、導線10bと導線10eとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図13で示した給電コイルLa12において導線10bと導線10eとを外周に含む第19のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb19を備えるとよい。また、導線10cと導線10hとの間の領域で強め合う。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして図13で示した給電コイルLa12において導線10cと導線10hとを外周に含む第20のループよりも一回り程度大きい集電コイルLb20を備えるとよい。また、導線10a及び導線10dのそれぞれの外側にも磁界が発生する。そのため、鉄道車両100は、集電コイルLbとして鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10aよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb21と、鉄道レールRa1及びRa2に対して導線10dよりも外側の領域にループを有する集電コイルLb22を備えるとよい。こうすることで、鉄道車両100が受電する際の磁束の漏れを少なくし、かつ、集電コイルLbの大きさを抑制することができる。
なお、記憶部40は、本実施形態による非接触給電装置1が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。
以上のように、本実施形態による非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa1に近い領域に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10bを備える。また、非接触給電装置1は、導線10bとともに鉄道レールRa1を挟む位置に鉄道レールRa1に並行して配置される導電性の導線10aを備える。また、非接触給電装置1は、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2の間の領域のうち鉄道レールRa2に近い領域に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10cを備える。また、非接触給電装置1は、導線10cとともに鉄道レールRa2を挟む位置に鉄道レールRa2に並行して配置される導電性の導線10dを備える。また、非接触給電装置1は、導線10a、導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する電源部20を備える。また、非接触給電装置1は、電源部20が導線10b、導線10c、及び、導線10dのそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、鉄道レールRa1及び鉄道レールRa2に発生する磁界をゼロにする電源制御部を備える。
こうすることで、非接触給電システム3における損失を低減することができる。また、非接触給電システム3において、出力を向上させたときの損失の増加を抑制することができる。また、2つのレールRaの外側においても磁界を発生させることができる。すなわち、非接触給電システム3において、鉄道レールRaにおける発熱量を低減し、エネルギの損失の少なく、かつ、給電効率をより向上させる非接触給電を行うことができる。
また、給電コイルLaは、給電コイルLa12の1つである。そのため、電源制御部30が行う電源部20の制御が容易になる。
なお、本発明における記憶部40は、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部40は、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
なお実施形態について説明したが、上述の電源制御部30は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。また、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
1・・・非接触給電装置
2・・・非接触集電装置
3・・・非接触給電システム
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h・・・導線
20・・・電源部
30・・・電源制御部
40・・・記憶部
100・・・鉄道車両
La、La1、La2、La3、La4、La5、La6、La7、La8、La9、La10、La11、La12・・・給電コイル
Lb、Lb1、Lb2・・・集電コイル
Ra1、Ra2・・・鉄道レール

Claims (11)

  1. 第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、
    前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、
    前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、
    前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する電源部と、
    前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする電源制御部と、
    を備える非接触給電装置。
  2. 前記第二導線及び前記第四導線を外周に含み、前記第一レール及び前記第二レールを交差する第1のループを形成する位置に配置される第一給電コイルと、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第一給電コイルの内側の領域に、前記第一導線及び前記第三導線を外周に含む第2のループを形成する位置に配置される第二給電コイルと、
    を備える請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記第二導線及び前記第四導線を外周に含み、前記第一レール及び前記第二レールを交差する第3のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第3のループの内側の領域に、前記第一導線及び前記第三導線を外周に含む第4のループを形成する位置に配置される第三給電コイル、
    を備える請求項1に記載の非接触給電装置。
  4. 前記第一レールとともに前記第一導線を挟む位置に配置される第五導線と、
    前記第一導線とともに前記第五導線を挟む位置に前記第五導線に並行して配置される第六導線と、
    前記第二レールとともに前記第三導線を挟む位置に前記第五導線に並行して配置される第七導線と、
    前記第三導線とともに前記第七導線を挟む位置に前記第五導線に並行して配置される第八導線と、
    を備える請求項1に記載の非接触給電装置。
  5. 前記第二導線及び前記第六導線を外周に含み、前記第一レールを交差する第5のループを形成する位置に配置される第4給電コイルと、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第4給電コイルの内側の領域に、前記第一導線及び前記第五導線を外周に含む第6のループを形成する位置に配置される第5給電コイルと、
    前記第四導線及び前記第八導線を外周に含み、前記第二レールを交差する第7のループを形成する位置に配置される第6給電コイルと、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第6給電コイルの内側の領域に、前記第三導線及び前記第七導線を外周に含む第8のループを形成する位置に配置される第7給電コイルと、
    を備える請求項4に記載の非接触給電装置。
  6. 前記第二導線及び前記第六導線を外周に含み、前記第一レールを交差する第9のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第9のループの内側の領域に、前記第一導線及び前記第五導線を外周に含む第10のループを形成する位置に配置される第8給電コイルと、
    前記第四導線及び前記第八導線を外周に含み、前記第二レールを交差する第11のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第11のループの内側の領域に、前記第三導線及び前記第七導線を外周に含む第12のループを形成する位置に配置される第9給電コイルと、
    を備える請求項4に記載の非接触給電装置。
  7. 前記第二導線及び前記第六導線を外周に含み、前記第一レールを交差する第13のループと、前記第四導線及び前記第八導線を外周に含み、前記第二レールを交差する第14のループとを形成する位置に配置される第10給電コイルと、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第13のループの内側の領域に、前記第一導線及び前記第五導線を外周に含む第15のループと、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域で、かつ、前記第14のループの内側の領域に、前記第三導線及び前記第七導線を外周に含む第16のループとを形成する位置に配置される第11給電コイルと、
    を備える請求項4に記載の非接触給電装置。
  8. 非接触給電装置と、非接触集電装置と、を備える非接触給電システムであって、
    前記非接触給電装置は、
    第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、
    前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、
    前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、
    前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する電源部と、
    前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする電源制御部と、
    を備え、
    前記非接触集電装置は、
    前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに流れる電流が発生させる磁界の強い位置にループを有し、前記磁界により起電力を生じさせる集電コイル、
    を備える、非接触給電システム。
  9. 電源部は、
    第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、
    前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、
    前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、
    のそれぞれに電流を供給し、
    電源制御部は、
    前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする、制御方法。
  10. 非接触給電装置と、非接触集電装置と、を備える非接触給電システムにおける制御方法であって、
    前記非接触給電装置において、
    電源部は、
    第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、
    前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、
    前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、
    前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線と、
    のそれぞれに電流を供給し、
    電源制御部は、
    前記電源部が前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにし、
    前記非接触集電装置において、
    集電コイルは、前記第一導線、前記第二導線、前記第三導線、及び、前記第四導線のそれぞれに流れる電流が発生させる磁界の強い位置にループを有し、前記磁界により起電力を生じさせる、制御方法。
  11. コンピュータを、
    第一レール及び第二レールの間の領域のうち前記第一レールに近い領域に前記第一レールに並行して配置される第一導線と、前記第一導線とともに前記第一レールを挟む位置に前記第一レールに並行して配置される第二導線と、前記第一レール及び前記第二レールの間の領域のうち前記第二レールに近い領域に前記第二レールに並行して配置される第三導線と、前記第三導線とともに前記第二レールを挟む位置に前記第二レールに並行して配置される第四導線のそれぞれに電源部が電流を供給する各タイミングにおける電流の向きと大きさとを制御し、前記第一レール及び前記第二レールに発生する磁界をゼロにする電源制御手段、
    として機能させる、プログラム。
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