JP6414777B2 - 押込量調整装置、及び押込量調整装置を備えた研磨装置 - Google Patents

押込量調整装置、及び押込量調整装置を備えた研磨装置 Download PDF

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Description

本発明は、工具本体の押込量を調整する押込量調整装置、及びこの押込量調整装置を備えた研磨装置に関する。
航空機や自動車の外装面には、耐候性の向上や装飾等を目的として塗装が施されている。外装面への塗装では、塗料の密着性を向上させるために前処理として母材上に下地材を塗布して下地層を形成し、下地層の上から塗料を塗布することで塗膜を形成している。このような塗装が施された航空機や自動車の外装面を再塗装する方法としては、再塗装したい部位の塗膜のみを研磨工具等で剥離させ、下地層を残した状態で再び塗料を塗布する方法が用いられている。このように研磨工具で塗膜のみを剥離させ下地層を残すことで、再塗装の際に下地層を再び形成する手間を低減することができる。
再塗装時に塗膜を剥離するための研磨工具として、例えば、特許文献1には、研磨ディスクを回転させながら加工対象物の表面を研磨し、研磨により生じる粉塵を同時に吸引し除去することが可能な小型の研磨工具が開示されている。このような研磨工具は、小型でありながら研磨と同時に粉塵の除去ができるため、作業性に優れている。
米国特許第6969311号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の研磨工具では、作業者が適正な力で均一に研磨工具を加工対象面に押し付けながら研磨しなければ、加工対象面を平滑な面にすることができない。即ち、研磨工具が部分的に強く当たるなど加工対象面に対して不均一な力が働いてしまうと、研磨される量にばらつきが生まれ、加工品質を落としたり、研磨工具の一部のみに磨減が生じたりしてしまう。また、作業者の技量が未熟な場合、研磨工具の塗膜への押し付け荷重が過大となり塗装面での剥離速度が大きくなることで、下地層も大幅に剥離させてしまうおそれがある。そのため、作業者の技量によって加工品質がばらついてしまい、作業者の技量が未熟であると加工対象面を安定して加工できないという問題を有している。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、加工対象面を容易に、かつ、安定して加工することが可能な押込量調整装置、及び研磨装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様に係る押込量調整装置は、加工対象面に当接可能とされる工具本体を支持する把持部と、前記把持部と前記工具本体との間に設けられて、該工具本体を加工対象面に対して近接する方向、及び離間する方向へ移動させる移動機構と、を備え、前記移動機構は、前記工具本体が前記加工対象面に当接した状態で、該加工対象面に対して一定の力を作用させることが可能であり、前記工具本体を前記加工対象面に対して近接する方向、及び離間する方向へ進退させることが可能であり、前記工具本体を前記加工対象面に沿ってトラバース移動した際の移動速度を検出する検出部と、前記検出部で検出した前記移動速度が所定よりも遅くなった場合にのみ、前記工具本体を前記加工対象面から離間する方向に動作させるように前記移動機構を制御する制御部と、をさらに備える
このような押込量調整装置によれば、加工対象面の加工を行う際には、移動機構によって工具本体を加工対象面に近接させて当接させ、加工対象面に対して作用させる力を一定に保つことで、作業者の技量によらずに加工対象面を安定して加工することが可能となる。さらに、移動機構によって加工対象面から工具本体を離間させることで、所望のタイミングで作業者の技量によらずに加工対象面の加工を停止、終了することが可能となる。
また、このような押込量調整装置によれば、工具本体がトラバース移動する際、加工の始端位置、終端位置、及び折り返し位置で工具本体の移動速度が遅くなると、この速度に基づいて制御部及び移動機構によって工具本体を加工対象面から離間する方向に退避させ、工具本体から加工対象面に作用する押し付け力を低減することが可能となる。従って、作業者の技量によらず、トラバース移動の移動速度が小さくなる位置において、必要以上に加工対象面を加工してしまうことがなくなり、加工のし過ぎや、加工対象面の加工度合の不均一性の発生を抑制することができる。
また、前記移動機構は、前記工具本体が前記加工対象面に当接した状態から、該加工対象面に対して離間するように前記工具本体に付勢力を付与する付勢部材を有していてもよい。
このように付勢部材を用いることで、加工対象面の加工を停止、終了させる際には、例えば移動機構を駆動する外部動力(電力や流体力)を作用させなくとも、付勢部材の付勢力のみによって工具本体を加工対象面から離間させることが可能である。よって、このような外部動力が何らかの原因によって供給されなくなった場合、付勢部材の付勢力によって工具本体を加工対象面から離間させ、加工を停止、終了することが可能となる。
また、前記移動機構は、流体の圧力によって駆動されるアクチュエータと、前記アクチュエータへ流体を供給する流体供給部と、を有していてもよい。
このような流体供給部によれば、工具本体を流体の力を用いて加工対象面に当接させるため、加工対象面に凹凸がある場合などで工具本体に加工対象面からの衝撃が生じた際にも、液体の管路等における減衰作用によってこのような衝撃を吸収することが可能となる。
また、前記流体供給部は、前記流体として気体を前記アクチュエータに向かって流通させる気体部と、前記流体として液体を前記アクチュエータに導入して該アクチュエータを駆動する液体部と、前記気体部と前記液体部との間に設けられ、前記気体の圧力を前記液体の圧力に変換する気液変換部と、を有していてもよい。
このように、気体の圧力を液体の圧力に変換してアクチュエータを駆動する。即ち、アクチュエータには気体よりも粘性の高い液体が導入されることになるため、工具本体からの振動を減衰することが可能となる。さらに、気体部を用いることで例えば気体として簡単に利用可能な工場エア等を用いることができる。よって、押込量調整装置の設置位置の自由度が高まることや、容易に圧力の高い気体を得ることができるため、コストを抑えることができる。
また、流体供給部で流体として気体と液体とを併用することで、流体として液体のみを用いる場合に比べて、仮に液体に漏れが生じたとしても漏れ量を最抑えることができる。
よって、液体が漏れた際のメンテナンスが容易となり、漏れによる影響を抑制することができる。
さらに、気体として例えば工場エアを用いることが可能となるため、押込量調整装置の設置位置の自由度が高まることや、容易に圧力の高い気体を得ることができるためコストを抑えることができる。
また、前記流体供給部は、前記流体の流動抵抗を増大する絞り部を有していてもよい。
このような絞り部によって減衰作用をさらに増大させることができる。
また、前記流体供給部は、前記絞り部と並列して設けられたバイパス流路と、前記アクチュエータから前記流体が排出された際に、該バイパス流路を開放可能な弁装置と、を有していてもよい。
このようなバイパス流路、及び弁装置によって、アクチュエータから流体が排出される際に、アクチュエータから絞り弁を介さずにバイパス流路に流体を流通させることができる。従って、速やかに流体の排出を行うことで、速やかに工具本体を加工対象面から離間させることができる。
また、前記検出部は、前記移動速度を検出する速度センサを有していてもよい。
検出部に速度センサを用いることで、容易に、工具本体のトラバース移動の移動速度を検出することができる。
また、前記検出部は、前記工具本体のトラバース移動の様子を撮影することで前記移動速度を検出するカメラを有していてもよい。
検出部にカメラを用いることで、容易に、工具本体のトラバース移動の移動速度を検出することができる。
また、本発明の一態様に係る研磨装置は、上記の押込量調整装置と、前記押込量調整装置によって支持されるとともに前記加工対象面の研磨加工を行う工具本体と、を備えている。
このような研磨装置によれば、押込量調整装置を備えていることで、加工対象面の加工を行う際には加工対象面に対して作用させる力を一定に保ち、作業者の技量によらずに加工対象面を安定して加工することが可能となる。さらに、所望のタイミングで作業者の技量によらずに加工対象面の加工を停止、終了することが可能となる。
また、上記の研磨装置は、前記加工対象面上の予め定められた経路をデータとして記憶する記憶部と、前記工具本体をトラバース移動可能とする駆動部と、前記データに基づいて前記経路に沿って前記工具本体を自動でトラバース移動させる駆動制御部と、を有するトラバース機構をさらに備えていてもよい。
このように工具本体のトラバース移動を自動化することで、加工対象面をより容易に、かつ、より安定して加工することが可能である。
本発明の押込量調整装置、及び研磨装置によれば、移動機構を設けたことで、加工対象面を容易に、かつ、安定して加工することが可能である。
本発明の第一実施形態に係る研磨装置を説明する斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る研磨装置を説明する上面図である。 本発明の第一実施形態に係る研磨装置を説明する側面図である。 本発明の第一実施形態に係る研磨装置を説明する概略図であって、(a)は研磨加工の前後の状態を示し、(b)は研磨加工を行っている状態を示す。 本発明の第一実施形態の第一変形例に係る研磨装置を説明する概略図である。 本発明の第一実施形態に係る研磨装置をトラバース移動させた際の、移動範囲と、移動速度及び加工対象面へ付与される荷重との関係を示すグラフである。 本発明の第一実施形態の第二変形例に係る研磨装置を説明する概略図である。 本発明の第一実施形態の第三変形例に係る研磨装置を説明する概略図である。 本発明の第一実施形態の第四変形例に係る研磨装置を説明する概略図である。 本発明の第一実施形態の第五変形例に係る研磨装置を説明する概略図であって、(a)は研磨工具が把持部に対して真っ直ぐに保たれた状態を示し、(b)は、研磨工具が把持部に対して傾斜した状態を示している。 本発明の第二実施形態に係る研磨装置を説明する斜視図である。 本発明の第二実施形態の第一変形例に係る研磨装置を説明する側面図である。 本発明の第二実施形態の第二変形例に係る研磨装置を説明する側面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明に係る第一実施形態の研磨装置1について説明する。
本実施形態の研磨装置1は、研磨ディスク部10aを有する公知の加工工具である研磨工具10(工具本体)と、研磨工具10を支持して加工対象面20に対して研磨加工を行う際に使用される押込量調整装置3とを備えている。
本実施形態で使用する研磨工具10としては、図1から図3に示すような3M社製のダブルアクションサンダーを用いている。そして、研磨工具10は、加工対象面20に当接可能とされた円盤状の研磨ディスク部10aと、研磨ディスク部10aを回転させるエアモータ(不図示)に空気を供給するエア源10cと、エア源10cから上記エアモータへの空気の供給量を調整する電磁バルブ10dと、研磨工具10の上部に配置されるレバー10fと、レバー10fと連動し電磁バルブ10dの開閉量を調整するスイッチ部10eと、を有している。
研磨工具10では、上部からレバー10fが押しこまれることでスイッチ部10eによって電磁バルブ10dが開放され、上記エアモータにエア源10cから空気が供給されて研磨ディスク部10aが回転し、加工対象面20を研磨する。そして、研磨ディスク部10aでは、レバー10fによってスイッチ部10eが押されることで電磁バルブ10dの開閉量が調整され、上記エアモータへの空気の供給量が調整されて回転数が調整可能となっている。
加工対象面20は、塗装が施された加工対象物の塗装面である。即ち、下地層の上から下地層と色の異なる塗料が吹き付けられることで形成された塗膜の表面である。本実施形態では、再塗装するために下地層を残して塗膜のみを研磨し剥離する場合に研磨工具10を用いることを想定している。
押込量調整装置3は、図1から図4に示すように、研磨工具10を支持する把持部4と、把持部4と研磨工具10との間に設けられた移動機構60とを備えている。
把持部4は、研磨ディスク部10aを加工対象面20に押し付ける際に、作業者によって把持可能であるとともに研磨工具10に一体に固定されて研磨工具10を支持している。
この把持部4は、研磨工具10の外周に沿って配置される外周把持部材42を有している。
外周把持部材42は、薄板状をなす金属板によって形成され、一端を切り欠かれたリング状をなして研磨工具10の外周に沿って配置されている。
移動機構60は、把持部4と研磨ディスク部10aとの間に配されて、研磨ディスク部10aを加工対象面20に対して近接する方向、及び離間する方向に移動させる。そして、研磨ディスク部10aが加工対象面20に当接した状態で加工対象面20に対して一定の力Fを作用させるように、把持部4に対する研磨ディスク部10aの相対位置を調整する。
この移動機構60は、把持部4と研磨ディスク部10aとの間に配されて流体の圧力によって駆動されるアクチュエータ61、及び研磨ディスク部10aに付勢力を付与する付勢部材62と、アクチュエータ61へ流体を供給する流体供給部65と、アクチュエータ61及び付勢部材62と、把持部4との間に介在されるとともに研磨工具10を加工対象面20上に支持する支持部51とを有している。
流体供給部65は、アクチュエータ61側に配された液体部66と、アクチュエータ61から離間する側に配された気体部67と、これら液体部66と気体部67との間に設けられた気液変換部73とを有しており、これら気体部67と気液変換部73とは流体の流通可能な配管77aによって、また、気液変換部73と液体部66とは流体の流通可能な配管77bによって接続されている。
気体部67は、上記流体として空気A(気体)を、例えば工場エア等を空気源として導入する。気体部67には、配管77a上に空気Aの圧力を調整可能な減圧弁71、及び、気液変換部73と減圧弁71との間には、空気Aの流路、即ち配管77aの開閉を行なう電磁弁装置70が設けられている。
これら電磁弁装置70、及び減圧弁71は不図示の制御装置で制御され、アクチュエータ61への流体の供給圧力、及び供給の有無を切り替えることで、アクチュエータ61の動作を制御する。なお、本実施形態では、電磁弁装置70は、電源がOFFで閉状態となる。
液体部66は、流体として油O(液体)をアクチュエータ61に導入しアクチュエータ61を駆動する。
気液変換部73は、気体部67から導入された空気Aの圧力を、液体部66における油Oの圧力に変換する。
ここで、液体部66は、気液変換部73とアクチュエータ61との間に設けられた絞り部74と、この絞り部74に並列に設けられたバイパス流路75と、バイパス流路75に設けられた弁装置76とをさらに有している。
絞り部74は、油Oの流動抵抗を増大して工具振動の減衰を利かせるようにして、配管77bの内径、即ち、空気Aの流路の断面積が一部縮径するように設けられた部材であり、例えば配管77bよりも内径が小さな配管である。
バイパス流路75は、絞り部74を介さずに油Oを流通させる流路を形成する配管77cとなっている。
また、弁装置76はいわゆる逆止弁であって、液体部66から気体部67に向かう方向にのみバイパス流路75を開放し、油Oを流通させる。
アクチュエータ61は、複数が研磨ディスク部10aの周方向に互いに等間隔に設けられている。なお、本実施形態ではこのアクチュエータ61は三つが設けられている。
各々のアクチュエータ61は、筒状のシリンダ80と、シリンダ80に対して摺動しながら把持部4から研磨工具10に向かって進退可能に設けられたピストン81とを有している。
シリンダ80の側面であって、ピストン81よりも研磨工具10側の位置には給油ポート80aが形成されている、給油ポート80aには液体部66からの配管77bが接続されており、液体部66から油Oが導入されるようになっている。油Oがシリンダ80内に導入されると、ピストン81を把持部4に向かって押し上げることで、把持部4に対する研磨ディスク部10aの相対位置を調整する。
ここで上述したように、ピストン81の移動量は、気体部67に設けられた電磁弁装置70及び減圧弁71を上記制御装置によって制御することで、調整可能となっている。
付勢部材62は、例えばコイルバネ等の弾性部材であって、シリンダ80内のピストン81よりも把持部4側で、シリンダ80の底面とピストン81との間に介在されている。
この付勢部材62は、研磨ディスク部10aが加工対象面20に対して一定の力Fで加工対象面20に当接している状態で、研磨ディスク部10aが加工対象面20から離間するように付勢力を付与している。
より具体的には、付勢部材62は、液体部66からの油Oの圧力がシリンダ80内に作用しない状態で、付勢部材62の付勢力によって研磨工具10を把持部4側に持ち上げ可能な程度に、研磨工具10の自重等を考慮してバネ定数が決定されている。
なお、付勢部材には、ゴム部材や板バネ等、様々な弾性部材を適用可能である。
支持部51は、各アクチュエータ61に対応するように、把持部4の周りに離間して複数配置されている。なお本実施形態では、三つが互いに周方向に等間隔に離間して配置されている。(なお、図示都合上、図4では三つの支持部51のうち、二つのみが記載されている。)
各々の支持部51は、研磨加工の前後にわたって加工対象面20上に接触して研磨工具10を加工対象面20上に支持する。また研磨加工を行う前後の初期状態では、支持部51が加工対象面20上に接触した状態で、研磨ディスク部10aが加工対象面20から離間するように、支持部51が研磨ディスク部10aよりも加工対象面20側に突出するように設けられている(図4(a)参照)。
この支持部51は、加工対象面20に当接した状態で回転する球面ローラ部51aと、球面ローラ部51aと一体に接続される支持部ロッド51bと、支持部ロッド51bを外周把持部材42に固定する支持部接続部材51cとを有している。
球面ローラ部51aは、回転可能に配置された球状部材を有しており、加工対象面20に当接して球状部材が回転することで、加工対象面20上で研磨装置1全体を移動可能としている。
支持部ロッド51bは、球面ローラ部51aから鉛直方向上方に円柱状をなして延びる棒部材であり、球面ローラ部51aが設けられた端部とは反対側の端部に、雄ねじ部51b1が形成されている。
支持部接続部材51cは、矩形板状の金属板で、雌ねじ部51c1が形成された孔部が一方の端部に形成されている。そして、この雌ねじ部51c1に支持部ロッド51bの雄ねじ部51b1が螺合することで、支持部接続部材51cが支持部ロッド51bに固定されている。また、この支持部接続部材51cは、雌ねじ部51c1の形成されていない側の他方の端部で外周把持部材42に固定されている。
ここで、本実施形態では、押込量調整装置3は加工対象面20の状態を検出する加工状態検出部7をさらに備えている。
加工状態検出部7は、支持部51の支持部ロッド51bに取り付けられる色差センサーであり、加工対象面20の色差を測定し、信号を出力することで加工対象面20の状態を検出している。
加工状態検出部7は、球面ローラ部51aよりも加工対象面20から離れるように配置されて支持部51の支持部ロッド51bに固定されており、球面ローラ部51aが加工対象面20に当接しても加工状態検出部7である色差センサーが加工対象面20から一定の距離だけ離間するよう配置されている。さらに、この加工状態検出部7は、研磨ディスク部10aの径方向外側に各支持部ロッド51bから突出するように設けられており、研磨ディスク部10aがいずれの方向に移動した場合であっても、研磨加工を行う前に、加工対象面20の色差を測定することが可能とされている。
また、加工状態検出部7は、信号を不図示の制御装置に出力し、この制御装置によって移動機構60の電磁弁装置70や減圧弁71の制御が行われ、研磨加工の実施や、停止、終了が選択されるようになっている。
即ち、加工状態検出部7である色差センサーでの検出結果が、予め定めた閾値を超えている場合に、塗膜の剥離が終了したものとして信号を出力する。本実施形態の場合、加工対象面20の塗膜の色と下地層との色との色差から、予め閾値となる色差の値を決定しておき、塗膜が剥離され下地層が露出したか否かを判定する。
ここで、本実施形態では、押込量調整装置3は、図1から図4に示すように、把持部4と研磨工具10との間に設けられた進退機構90と、研磨工具10のトラバース移動の移動速度を検出する検出部91と、検出部91の検出信号に基づいて進退機構90の動作を制御する制御部95とをさらに備えている。
なお、これら進退機構90、検出部91、及び制御部95は必ずしも設けられなくてもよい。
進退機構90は、把持部4と研磨ディスク部10aとの間に配されて、研磨ディスク部10aを加工対象面20に対して近接する方向、及び離間する方向に移動させる。そして、研磨ディスク部10aが加工対象面20に当接した状態で加工対象面20に対して荷重(力F)を作用させるように、把持部4に対する研磨ディスク部10aの相対位置を調整する。
本実施形態では、移動機構60が進退機構90の機能を兼ねており、即ち、進退機構90はアクチュエータ61、付勢部材62、流体供給部65、及び支持部51を有している。また、図示の例では、移動機構60と進退機構90とは一体となっているが、これら移動機構60と進退機構90とは別体で設けられてもよい。
検出部91は、研磨工具10が加工対象面20に沿って移動するトラバース移動を行う際の、研磨工具10の移動速度を検出する速度センサ92を有している。
この速度センサ92には、例えば支持部51の球面ローラ部51aに設けられたロータリエンコーダや、研磨工具10にレーザー光を照射し、その反射光から研磨工具10の移動速度を検出するレーザードップラー速度計等、種々の公知の速度計を適用することができる。
さらに図5に示すように、検出部91は、速度センサ92に代え、研磨工具10のトラバース移動の様子を撮影するカメラ93を有していてもよい。カメラ93は、研磨加工作業を行う作用場の外部に設置される。
この場合、検出部91では、撮影した動画から研磨工具10の移動速度を検出し、検出信号を生成するようになっている。
制御部95は、検出部91からの研磨工具10の移動速度の検出信号に基づいて、電磁弁装置70で流体の圧力を調整する。具体的には、研磨工具10の移動速度が小さくなるにつれて、進退機構90に対して、研磨工具10を加工対象面20から離間する方向に退避するように制御を行う。これにより、上記の荷重(力F)が低減される。
より詳細には図6に示す通りとなっており、トラバース移動(X方向への移動)の折り返し位置P1、P2で研磨工具10の移動速度Vが0となるとともに、位置P1から位置P2(又は位置P2から位置P1)に向かって移動速度は徐々に増大して最大となった後に徐々に減少する。
そして、このような移動速度Vの変化に対応するように、位置P1、P2で研磨工具10から加工対象面20に付与される荷重(力F)が最小となっているとともに、位置P1から位置P2(又は位置P2から位置P1)に向かって荷重(力F)は徐々に増大して最大となった後に徐々に減少するように、制御部95が進退機構90を動作させる。
このような研磨装置1によると、まず、加工対象面20の研磨加工を行う際には図4(a)に示すように、加工対象面20に支持部51の球面ローラ部51aを接触させる。その後、電磁弁装置70を開状態として、図4(b)に示すように気体部67からの空気Aの圧力を、気液変換部73で油Oの圧力に変換し、液体部66によって油Oをアクチュエータ61へ導入する。
この際、減圧弁71によって空気Aの圧力を調整することで油Oの圧力の調整を行い、アクチュエータ61を移動させ、加工対象面20に研磨ディスク部10aから作用する荷重を設定する。そして、研磨ディスク部10aから加工対象面20に対して一定の力Fを作用させ、研磨加工中はこの状態を維持する。
このように、アクチュエータ61、即ち、押込量調整装置3の移動機構60によって、加工対象面20の研磨加工を行う際には研磨工具10を把持部4に対して相対移動させることができる。そして、研磨ディスク部10aを加工対象面20に近接させて当接させ、加工対象面20に対して作用させる力Fを一定に保つことができる。従って、作業者の技量によらずに加工対象面20を安定して加工することが可能となる。
さらに、アクチュエータ61によって研磨工具10を把持部4に対して相対移動させ、加工対象面20から研磨ディスク部10aを離間させることで、所望のタイミングで作業者の技量によらずに加工対象面20の加工を停止、終了することが可能となる。
また、アクチュエータ61のシリンダ80内に付勢部材62を設けたことで、加工対象面20の研磨加工を終了させる際には、電磁弁装置70に電気信号を与えて閉状態とすると、アクチュエータ61への油Oの供給が停止し、アクチュエータ61へ油Oの圧力が作用しなくなる。この際、付勢部材62の付勢力がピストン81に作用して、シリンダ80に対してピストン81を加工対象面20側に向かって押し下げ、油Oをシリンダ80内から排出する。この結果、研磨工具10が把持部4側に持ち上げられ、研磨ディスク部10aが加工対象面20から離間する。
このように、付勢部材62の付勢力のみによって、油Oの排出を行って、研磨ディスク部10aを加工対象面20から離間させることができる。従って、油Oを排出する機構を別途設けなくともよく、簡易な構成で研磨加工を停止、終了させることができる。
また、付勢部材62の付勢力のみによって研磨ディスク部10aを加工対象面20から離間させることが可能であることで、仮に、電磁弁装置70への電源に不具合が生じ、電磁弁装置70に電力が供給されず電磁弁装置70がOFFの状態となった場合にも、自動的に研磨ディスク部10aを加工対象面20から離間させることができる。即ち、研磨工具10が安全側に動作するフェールセーフ機能を研磨装置1に付加することができる。
さらに、研磨ディスク部10aを空気A及び油Oの圧力、即ち流体の力を用いて加工対象面20に当接させるため、加工対象面20に凹凸がある場合などで、研磨ディスク部10aに加工対象面20からの衝撃が生じた際には、流体の減衰作用によってこのような衝撃を吸収することが可能となる。
また、空気Aの圧力を油Oの圧力に変換してアクチュエータ61を駆動する。即ち、アクチュエータ61には粘性流体である油Oが導入されることになる。このため、研磨ディスク部10aからの振動を減衰することが可能となり、アクチュエータ61がダンピング機能を有することになる。
さらに、流体として空気Aと油Oとを併用することで、油Oのみを用いる場合に比べ、仮に油Oが漏れたとしても、漏れ量を最小限に抑えることができるため、メンテナンスが容易となる。さらに、空気Aとして工場エア等を用いることが可能となるため、押込量調整装置3の設置位置の自由度が高まることや、容易に圧力の高い気体を得ることができるためコストを抑えることができる。
また、液体部66には絞り部74が設けられているため、研磨ディスク部10aからの振動を減衰する作用を増大させることができる。
さらに、絞り部74と並列してバイパス流路75が設けられ、弁装置76によってこのバイパス流路75を油Oの排出時に開放する。よって、油Oがアクチュエータ61から絞り部74を介さずにバイパス流路75を流通し、油Oをアクチュエータ61から油Oを速やかに排出することができる。従って、速やかに研磨ディスク部10aを加工対象面20から離間させることができる。
ここで、仮に進退機構90が設けられていない場合、研磨加工の始端位置や終端位置、もしくは、折り返し位置で研磨工具10が停留する時間が長くなり、これらの位置で加工対象面20を必要以上に研磨してしまう可能性や、加工対象面20の研磨度合の不均一性が大きくなってしまう可能性がある。特に作業者の技量が未熟な場合、研磨工具10が一か所に停留する時間を短くするように研磨工具10を動作させることが難しく、研磨のし過ぎや、研磨度合の不均一性が顕著になる。このため、作業者の技量によって加工品質がばらついてしまい、作業者の技量が未熟であると加工対象面を安定して加工できないという問題が生じる。
そして本実施形態では、進退機構90が設けられている。よって、研磨工具10がトラバース移動する際、研磨加工の始端位置、終端位置、及び折り返し位置で研磨工具10の移動速度が遅くなると、この速度に基づいて制御部95及び進退機構90によって研磨工具10を加工対象面20から離間させる方向に移動させることができる。この結果、研磨工具10から加工対象面20に作用する押し付け力Fを低減することが可能となる。
従って、作業者の技量によらず、始端位置、終端位置、及び折り返し位置において、必要以上に同じ位置で加工対象面20を加工してしまうことがなくなり、研磨のし過ぎや、加工対象面20の研磨加工度合いの不均一性の発生を抑制することができる。
本実施形態の研磨装置1によると、把持部4と研磨工具10との間に移動機構60を設けたことで、加工対象面20を容易に、かつ、安定して研磨加工することが可能である。
ここで、例えば、図7に示すように、バイパス流路75には設けられた弁装置76Aとして、逆止弁の代わりに電気式の遮断弁を用いてもよい。この場合、シリンダ80内の圧力が高くなっている場合であっても、油Oの逆流を抑制し、油Oによる振動減衰効果を向上させることができる。
また、図8に示すように、上述のアクチュエータ61に代え、各アクチュエータ101は、第一シリンダ110及び第一ピストン111と、第二シリンダ120及び第二ピストン121とを並列に設けた構成となっていてもよい。
即ち、第一シリンダ110に給油ポート80aが形成され、この給油ポート80aに液体部66が接続されている。
ここで、液体部66には、気体部67とは別系統で油Oを供給可能とするオイルリザーバ105が設けられており、オイルリザーバ105と給油ポート80aとが絞り部74及びバイパス流路75を介して接続されている。
また第二シリンダ120には給油ポート80aと同様の給気ポート120aが形成され、この給気ポート120aに気体部67が接続されている。
さらに、第二シリンダ120のみに、シリンダ80同様に付勢部材62を設ける。そして、第一ピストン111と第二ピストン121とを剛結する。
このような構成によって、アクチュエータ101でも、上述したアクチュエータ61と同様にダンピング効果を有しつつ、研磨ディスク部10aを動作させることが可能となる。
さらに、図9に示すように、上述のアクチュエータ61に代え、各アクチュエータ201は、内部に空圧室S1と油圧室S2との二つの空間が形成されたシリンダ220とこれら二つの空間にわたってシリンダ220内に設けられたピストン221とを有していてもよい。
より具体的には、シリンダ220には、加工対象面20側(図9の紙面に向かって下側)と、把持部4側(図7の紙面に向かって上側)との間で内部を区画するフランジ状の区画部220bが設けられている。この区画部220bによって、シリンダ220の内部の空間のうち加工対象面20側の空間が油圧室S2とされ、把持部4側の空間が空圧室S1とされている。
ピストン221は、空圧室S1と油圧室S2との間にわたって、シリンダ220に対して相対移動可能に配されている。
このピストン221は、空圧室S1内に設けられてシリンダ220内面との間で摺動可能な円板状をなす第一摺動部221aと、油圧室S2内に設けられてシリンダ220内面との間で摺動可能な円板状をなす第二摺動部221bと、区画部220bを貫通してこれら第一摺動部221aと第二摺動部221bとを接続する接続部221cとを有している。
ここでシリンダ220には、空圧室S1に対応する位置で給気ポート120aが形成され、油圧室S2に対応する位置で給油ポート220aが形成されている。給油ポート220aとしては、区画部220bと第二摺動部221bとの間に配された第一給油ポート220a1、及び、第二摺動部221bとシリンダ220の底面との間に配された第二給油ポート220a2の合計二つが形成されている。
給気ポート120aには気体部67が接続され、給油ポート220aには液体部66が接続されている。
給油ポート220aについては、第一給油ポート220a1がオイルリザーバ105に直接接続され、第二給油ポート220a2がオイルリザーバ105に絞り部74及びバイパス流路75を介して接続されている。
さらに、空圧室S1内のみに付勢部材62が設けられている。
このような構成によって、アクチュエータ201でも、上述したアクチュエータ61、101と同様にダンピング効果を有しつつ、研磨ディスク部10aを動作させることが可能となる。
また、図10に示すように、アクチュエータ301が上述したものとは異なっていてもよい。即ち、複数のアクチュエータ301のうちの一つのみがピストン81が揺動しないように固定された固定アクチュエータ311となっており、残りがピストン81が揺動する可動アクチュエータ321となっている。
なお、図10では図示の都合上、可動アクチュエータ321は一つのみを示している。
固定アクチュエータ311では、把持部4に対してピストン81が剛結されるとともに、研磨工具10に対してシリンダ80が球面ジョイント350を介して接続されている。
なお、図10の例では、把持部4に雌ねじ330を形成し、アクチュエータ61におけるピストン81に雄ねじ340を形成し、これらを螺合させることで把持部4に固定アクチュエータ311を剛結している。
ここで、把持部4からは、この固定アクチュエータ311におけるシリンダ80に向かって延びて、シリンダ80を加工対象面20に向かって直動させるようにガイドするリニアガイド360が設けられている。
可動アクチュエータ321では、把持部4に対してピストン81が球面ジョイント350を介して接続されていもとともに、シリンダ80も研磨工具10にはユニバーサルジョイント又は球面ジョイント350を介して接続されている。
ここで、例えば、加工対象面20が平面ではなく球面である場合や、加工対象面20が傾斜していたり、うねりが生じたりしている場合には、図10(a)のように加工対象面20の広がる方向に対して研磨工具10が傾斜しない状態から、図10(b)に示すような研磨工具10が傾斜する状態とすることで、研磨ディスク部10aの片当たりを防ぐ必要がある。
このような場合であっても、アクチュエータ301を採用することで、加工対象面20の状態に追従して研磨工具10も傾斜することが可能となり、加工対象面20の状態に合わせて研磨加工が可能となる。
さらに、アクチュエータ301を採用することで、作業者が研磨を加速させるべく、研磨ディスク部10aを、積極的に片当て状態を模擬することも可能である。
また、このように一つのアクチュエータ301(固定アクチュエータ311)のみを把持部4に剛結することで、研磨工具10が図10(b)に示す状態になった場合でも、支持部51に研磨工具10が接触してしまうことを回避できる。
さらに、固定アクチュエータ311がリニアガイド360によって支持されていることで、把持部4に対する研磨工具10のねじれを抑制することができる。
〔第二実施形態〕
次に、図11を参照して、本発明の第二実施形態の研磨装置401について説明する。
第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態の研磨装置401は、トラバース機構402をさらに備えている点で、第一実施形態の研磨装置1とは異なっている。
トラバース機構402は、加工対象面20に接触して加工対象面20から離間する方向に延びる支持脚405と、支持脚405によって加工対象面20から離間する位置で支持されたテーブル406とを有している。
テーブル406は、互いに離間して配されて平行に延びる板状をなす一対の第一支持部407と、一対の第一支持部407同士の間にわたって配されるとともに、第一支持部407の延びる方向(以下、Y方向とする)に移動するように、第一支持部407に対して相対移動可能に支持された第二支持部108とを有している。
第二支持部408は、Y方向に直交するX方向に延びる板状をなしている。第二支持部408には、研磨工具10及び押込量調整装置3が吊り下げられており、研磨工具10が加工対象面20に対向して配置されている。この第二支持部408には、例えばブラケット(不図示)が設けられ、このブラケット、及び後述する第一駆動部412aの構成部品によって第二支持部408に研磨工具10及び押込量調整装置3が吊り下げられる。
支持脚405は、一対の第一支持部407のY方向の両端部の位置で第一支持部407に取り付けられて、加工対象面20に向かって延びる棒状をなす部材である。
各々の支持脚405の先端にはローラ410(球面ローラや車輪等)が設けられ、このローラ410が加工対象面20上を転動可能になっている。
ここで、トラバース機構402はさらに、予め定められた研磨工具10の移動経路をデータとして記憶する記憶部411と、研磨工具10及び押込量調整装置3をX方向及びY方向に移動可能とする駆動部412と、記憶部411のデータに基づいて駆動部412を制御する駆動制御部413とを有している。
記憶部411は、上記の移動経路の所定のデータを記憶している。
この所定のデータには、例えば、モーションキャプチャ等を用いて熟練作業者の手動での作業時における研磨工具10の移動軌跡を取得したもの等を用いることができるが、これに限定されるものではない。
駆動部412は、例えば研磨工具10及び押込量調整装置3と第二支持部408との間の間に介在されて設けられた第一駆動部412aと、第一支持部407と第二支持部408との間に介在されて設けられた第二駆動部412bとを有している。
第一駆動部412aは、図示は省略するが、例えば第二支持部408の下面に設けられたレールと、押込量調整装置3(または研磨工具10)に設けられて上記レール上を転動する車輪と、車輪を転動させる電動モータとを有している。
第二駆動部412bは、図示は省略するが、例えば第一支持部407の上面に設けられたレールと、第二支持部408に設けられて上記レール上を転動する車輪と、車輪を転動させる電動モータとを有している。
これにより、駆動部412は、研磨工具10及び押込量調整装置3を加工対象面20上でX方向、Y方向にトラバース移動可能としている。ここで、トラバース移動とは、加工対象面に沿う方向の移動を示す。
駆動制御部413は、記憶部411のデータに基づいて上記の各経路に沿って研磨工具10を自動でX方向、Y方向にトラバース移動させるように、駆動部412を制御する。
本実施形態では、駆動制御部413は、記憶部411及び第一駆動部412aの構成部品と一体に設けられている。
本実施形態の研磨装置401によると、トラバース機構402を設けることで、作業者の技量によらず、予め定められた経路に沿って研磨工具10を加工対象面20上で、自動でトラバース移動させることが可能となる。このため、必要以上に同じ位置で加工対象面20を加工してしまうことがなくなる。
ここで、例えば手動で研磨加工を行った場合、加工の始端位置や終端位置、もしくは、折り返し位置(図6に示す位置P1、P2参照)では、研磨工具10が停留する時間が長くなり、加工対象面20を必要以上に加工してしまう可能性や、加工の不均一性が大きくなる可能性が生じてしまう。
特に作業者の技量が未熟な場合、研磨工具10が一か所に停留する時間を短くするように研磨工具10を動作させることが難しく、加工対象面20の加工し過ぎや、加工対象面20の加工の不均一性が顕著になる。
そこで、トラバース機構402を設け、記憶部411に例えば熟練の作業者による手動での研磨加工時における研磨工具10の移動軌跡のデータを記憶し、このデータに基づく経路に沿って自動でトラバース移動させることで、上述した加工対象面20の加工し過ぎや、加工対象面20の加工の不均一性のような問題を解決することが可能となる。
ここで、本実施形態の研磨装置401には、トラバース機構402に代えて、図12に示すトラバース機構402Aを設けてもよい。
即ち、トラバース機構402Aの各々の支持脚405の先端には、ローラ410に代えて、加工対象面20に吸着可能な吸盤410Aが設けられている。
このような吸盤410Aによって、加工対象面20が鉛直方向に沿って延在している場合であっても、加工対象面20上にテーブル406を固定することができ、研磨加工を容易に行うことができる。
なお、加工対象面20が水平方向に沿って延在している場合であっても、吸盤410Aによって研磨加工を容易に行うことができる。
ここで、図12に示す研磨装置401には、テーブル406(例えば支持脚405等)を上方から吊り下げて、研磨工具10、押込量調整装置3、及びトラバース機構402Aの落下を防止するロープ、バランサ等(エアバランサ)の保持部材420が設けられていてもよい。
また、本実施形態の研磨装置401には、トラバース機構402に代えて、図13に示すトラバース機構402Bを設けてもよい。
即ち、トラバース機構402Bの駆動部412Bは、アーム430、及び、走行路RO上を走行可能な走行部431を有するマニピュレータとなっている。
アーム430は研磨工具10及び押込量調整装置3を把持しており、アーム430及び走行部431は、これら研磨工具10を加工対象面20上のX方向及びY方向の任意の方向に、記憶部411のデータに基づいて自動でトラバース移動を可能としている。
このような駆動部412Bを用いる場合でも、加工対象面20の加工し過ぎや、加工の不均一性の発生を効果的に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
例えば、アクチュエータ61(101、201、301)における給油ポート(80a、120a、220a)が、ピストン81(111、221)が初期状態(例えば研磨加工前であって、加工対象面20から研磨ディスク部10aが離間している状態)に対応する位置にある場合にピストン81によって閉塞されるようにしておいてもよい。このような位置に給油Oポートを形成しておくことで、作業者がピストン81を軽く移動させることで、給油ポート80aが開口し、液体部66からの油Oがシリンダ80内へ導入され始める。即ち、作業者の動作がトリガとなって、半自動でアクチュエータ61を駆動し、研磨工具10を動作させることが可能となる。
また、付勢部材62、流体供給部65を設けずに、電気で駆動するアクチュエータを用いて、電気的に研磨工具10の位置を制御してもよい。
また、上述の実施形態では、流体供給部65が気体部67と液体部66とを組み合わせた構成となっているが、例えば気体部67のみや、液体部66のみから構成されていてもよい。さらに、気体として空気A以外の気体を用いてもよいし、液体として油O以外の液体を用いてもよい。
さらに、把持部4及び研磨工具10を支持する部材として加工対象面20上に接触する支持部51を設け、この支持部51にアクチュエータ61(101、201、301)を設けていたが、例えば、支持部51に代えて工場の設備に直接アクチュエータ61を取り付けてもよい。このようにすることで、研磨装置1をハンディな装置ではなく、据付型の装置とすることができる。
また、把持部4は、加工に際して工具本体である研磨ディスク部10aから加工対象面20に対して作用する力では変形しない剛性を有する材料によって形成されていればよく、金属材料や樹脂材料等の種類は問わない。
また、加工状態検出部7は、本実施形態の色差センサーに限定されるものでない。例えば、小型カメラを支持部51に取り付けることによって、加工対象面20の状態を目視で確認することで検出を行ってもよい。さらに、研磨加工によって塗膜から剥離された粉塵を吸引し、この粉塵を用いて加工対象面20の状態を算出することで検出を行ってもよい。また、研磨工具10とは別に離れた場所にカメラを設置しておき、加工対象面20を広範囲にわたって確認することで加工対象面20の状態を検出してもよい。即ち、加工対象面20の状態を検出する方法としては、色の変化に限定されるものではなく、例えば、光学分析や表面温度等によって検出してもよい。
さらに、例えばLED等を用いて、研磨工具10の周辺の加工対象面20の状態の変化を検出すると同時に、作業者に研磨加工の足りない部分を知らせるようにしてもよい。
また、研磨工具10の周辺の加工対象面20の状態の変化を検出すると同時に、研磨ディスク部10aの回転を停止したり回転数を変化させたりしてもよいし、移動機構60によってアクチュエータ61(101、201、301)を動作させて、加工対象面20に対して研磨ディスク部10aを持ち上げたり、押し付けたりしてもよい。
さらに、加工対象面20の状態に関わりなく、研磨工具10の動作を停止させたり起動させたりするスイッチや、保守点検用、動作チェック用のスイッチを設けてもよい。
また、上述の実施形態では、研磨ディスク部10aが回転することで加工対象面20の研磨加工を行うようになっている回転式の研磨装置について説明したが、研磨ディスク部10aが振動や揺動することで研磨加工を行う振動式や揺動式の研磨装置に上述の実施形態の構成を適用してもよい。
ここで、検出部91では、速度センサ92に代え、加速度センサを有していてもよい。
この場合、検出部91では、例えば、加速度センサからの検出信号が急激に変化して減速度が大きくなった際に研磨工具10の速度が遅くなったと判断し、一方、加速度センサからの検出信号の変化が小さい場合には、研磨工具10の速度は一定と判断する。このようにして、検出部91が研磨工具10の移動速度の検出信号を生成するようになっている。
加速度センサは、例えば、機械式のセンサ、光学式のセンサ、静電容量型等の半導体式のセンサなど、種々の公知の加速度計を適用することができる。
また、制御部95は、例えば、検出部91の移動速度の検出信号が、所定の値より小さくなった場合、即ち、研磨工具10の移動速度が所定よりも遅くなった場合にのみ、進退機構90を動作させて、研磨工具10を加工対象面20から離間させる方向に退避させてもよい。
上記の押込量調整装置、及び研磨装置よると、移動機構を設けたことで、加工対象面を容易に、かつ、安定して加工することが可能である。
1…研磨装置
3…押込量調整装置
4…把持部
7…加工状態検出部
10…研磨工具
10a…研磨ディスク部
10c…エア源
10d…電磁バルブ
10f…レバー
10e…スイッチ部
20…加工対象面
42…外周把持部材
51…支持部
51a…球面ローラ部
51b…支持部ロッド
51b1…雄ねじ部
51c…支持部接続部材
51c1…雌ねじ部
60…移動機構
61…アクチュエータ
62…付勢部材
65…流体供給部
66…液体部
67…気体部
70…電磁弁装置
71…減圧弁
73…気液変換部
74…絞り部
75…バイパス流路
76…弁装置
76A…弁装置
77a、77b、77c…配管
80…シリンダ
80a…給油ポート
81…ピストン
90…進退機構
91…検出部
92…速度センサ
93…カメラ
95…制御部
101…アクチュエータ
105…オイルリザーバ
110…第一シリンダ
111…第一ピストン
120…第二シリンダ
120a…給気ポート
121…第二ピストン
201…アクチュエータ
220…シリンダ
220a…給油ポート
220a1…第一給油ポート
220a2…第二給油ポート
220b…区画部
221…ピストン
221a…第一摺動部
221b…第二摺動部
221c…接続部
S1…空圧室
S2…油圧室
301…アクチュエータ
311…固定アクチュエータ
321…可動アクチュエータ
330…雌ねじ部
340…雄ねじ部
350…ユニバーサルジョイント又は球面ジョイント
401…研磨装置
402、402A、402B…トラバース機構
405…支持脚
406…テーブル
407…第一支持部
408…第二支持部
410…ローラ
411…記憶部
412、412B…駆動部
412a…第一駆動部
412b…第二駆動部
413…駆動制御部
410A…吸盤
420…保持部材
430…アーム
431…走行部
RO…走行路
F…力
A…空気
O…油

Claims (10)

  1. 加工対象面に当接可能とされる工具本体を支持する把持部と、
    前記把持部と前記工具本体との間に設けられて、該工具本体を加工対象面に対して近接する方向、及び離間する方向へ移動させる移動機構と、
    を備え、
    前記移動機構は、前記工具本体が前記加工対象面に当接した状態で、該加工対象面に対して一定の力を作用させることが可能であり、前記工具本体を前記加工対象面に対して近接する方向、及び離間する方向へ進退させることが可能であり、
    前記工具本体を前記加工対象面に沿ってトラバース移動した際の移動速度を検出する検出部と、
    前記検出部で検出した前記移動速度が所定よりも遅くなった場合にのみ、前記工具本体を前記加工対象面から離間する方向に動作させるように前記移動機構を制御する制御部と、
    をさらに備える押込量調整装置。
  2. 前記移動機構は、前記工具本体が前記加工対象面に当接した状態から、該加工対象面に対して離間するように前記工具本体に付勢力を付与する付勢部材を有する請求項1に記載の押込量調整装置。
  3. 前記移動機構は、流体の圧力によって駆動されるアクチュエータと、
    前記アクチュエータへ流体を供給する流体供給部と、
    を有する請求項1又は2に記載の押込量調整装置。
  4. 前記流体供給部は、前記流体として気体を前記アクチュエータに向かって流通させる気体部と、
    前記流体として液体を前記アクチュエータに導入して該アクチュエータを駆動する液体部と、
    前記気体部と前記液体部との間に設けられ、前記気体の圧力を前記液体の圧力に変換する気液変換部と、
    を有する請求項3に記載の押込量調整装置。
  5. 前記流体供給部は、前記流体の流動抵抗を増大する絞り部を有する請求項3又は4に記載の押込量調整装置。
  6. 前記流体供給部は、前記絞り部と並列して設けられたバイパス流路と、
    前記アクチュエータから前記流体が排出された際に、該バイパス流路を開放可能な弁装置と、
    を有する請求項5に記載の押込量調整装置。
  7. 前記検出部は、前記移動速度を検出する速度センサを有する請求項1から6のいずれか一項に記載の押込量調整装置。
  8. 前記検出部は、前記工具本体のトラバース移動の様子を撮影することで前記移動速度を検出するカメラを有する請求項1から6のいずれか一項に記載の押込量調整装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の押込量調整装置と、
    前記押込量調整装置によって支持されるとともに前記加工対象面の研磨加工を行う工具本体と、
    を備える研磨装置。
  10. 前記加工対象面上の予め定められた経路をデータとして記憶する記憶部と、
    前記工具本体をトラバース移動可能とする駆動部と、
    前記データに基づいて前記経路に沿って前記工具本体を自動でトラバース移動させる駆動制御部と、
    を有するトラバース機構をさらに備える請求項に記載の研磨装置。
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