JP2014159060A - 心押台 - Google Patents

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JP2014159060A JP2013030937A JP2013030937A JP2014159060A JP 2014159060 A JP2014159060 A JP 2014159060A JP 2013030937 A JP2013030937 A JP 2013030937A JP 2013030937 A JP2013030937 A JP 2013030937A JP 2014159060 A JP2014159060 A JP 2014159060A
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Masayuki Takeshima
雅之 竹島
Yasuo Shinno
康生 新野
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Abstract

【課題】心押軸を静圧軸受で保持した心押台において、油圧供給が遮断された場合に、心押軸が後退せず工作物を保持できる心押台を提供する。
【解決手段】
静圧軸受61a、61bで支持され、片ロッド型の油圧シリンダで進退する心押軸62を備える心押台において、油圧シリンダが、シリンダ本体65と、心押軸62と同軸で回転可能であり自らのヘッド側の受圧面に開口するガイド穴63aを備えるピストン63と、ガイド穴63aに挿入されるプランジャ64と、プランジャ64をガイド穴63aから抜ける方向に押付けるコイルスプリング66で構成される。
油圧シリンダに圧油が供給されない状態で、ピストン63がロッド側の移動端近傍に位置するときプランジャ64をシリンダ本体65に押付ける押付力は、ヘッド側に圧油が供給されたときにプランジャ64の軸方向に作用する圧力より小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、工作機械の心押台に関するものである。
長尺の工作物を回転支持して加工を行う工作機械においては、工作物の一端を主軸台で回転駆動保持し、工作物の他端の端面に設けたセンタ穴にセンタを挿入して心押台で支持する構成が用いられる。センタ穴とセンタ間での回転摩擦抵抗を低減するため、工作物とセンタを一体で回転させることがある。この場合、センタを保持する心押軸を摩擦抵抗の少ない静圧軸受で回転可能に保持し、心押軸の前後進を摩擦抵抗の少ない構造の油圧シリンダで駆動することが行われている(例えば、特許文献1)。
特開昭61−241050号公報
特許文献1の心押台は心押軸の前後進を油圧シリンダで駆動するため、工作機械の停止時などの油圧供給が遮断された場合に、センタ穴部に作用する軸方向力により心押軸が後退し、工作物を保持できなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、心押軸を静圧軸受で保持した心押台において、油圧供給が遮断された場合に、心押軸が後退せず工作物を保持できる心押台を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、心押台本体と、
円筒軸の一端にセンタを保持し、他端部に備えた片ロッドの油圧シリンダにより進退される心押軸と、
前記心押台本体に保持され、前記心押軸を前記心押軸の軸線に対して回転と軸方向の移動が可能に支持する静圧軸受と、
前記油圧シリンダに圧油を供給する油圧装置を備える心押台において、
前記油圧シリンダが、
複数の円筒部で構成され、前記心押軸と同軸で回転可能なピストンと、
前記ピストンに内接する円筒穴を備えるシリンダ本体を備え、
前記ピストンのロッド側の前記圧油が流入する液室を前部液室とし、ヘッド側を後部液室とするとき、
前記ピストンのヘッド側の受圧面に開口するガイド穴を備え、
前記軸方向に摺動可能に前記ガイド穴に挿入されるプランジャと、
前記ピストンと前記プランジャの間に前記プランジャが前記ガイド穴から抜ける方向の力を発生し、前記後部液室に前記圧油が供給されないで前記ピストンが前記ロッド側の移動端近傍に位置するとき、前記プランジャを前記シリンダ本体の前記後部液室の端面に所定の押付力で押付ける弾性部材と、
前記ガイド穴と前記プランジャにより囲まれて構成されるプランジャ室と、
前記プランジャ室と前記前部液室を連通する流路もしくは前記プランジャ室と外気を連通する流路の一方を備え、
前記所定の押付力が、前記後部液室に前記圧油が供給されたときに前記プランジャの軸方向に作用する圧力より小さいことである。
請求項1に係る発明によれば、心押軸が前進してセンタで工作物を保持したとき(後部液室に圧油が供給され、ピストンがロッド側の移動端近傍に位置するとき)には、弾性部材の押付力がプランンジャに作用する圧力より小さいので、プランジャはシリンダ本体から離れる。このため、ピストンとシリンダ本体の間に作用する運動抵抗力は小さい。心押軸も静圧軸受で保持されているので運動抵抗が小さい。
一方、工作物を保持中に圧油供給が遮断された場合、後部液室の圧力が低下し弾性部材の押付力によりプランジャがシリンダ本体に所定の押付力で押付けられる。この力は心押軸に伝えられるので、工作物の重量によりセンタ穴部に作用する軸方向力より所定の押付力を大きく設定することで心押軸が後退しない。
以上より、工作物支持中の回転抵抗が小さく、圧油遮断時にも工作物を保持できる心押台を実現できる。
本実施形態の研削盤の平面図である。 本実施形態の心押台の圧油遮断時の状態を示す概略図である。 本実施形態の心押台の工作物支持時の状態を示す概略図である。 本実施形態の心押台の心押軸後退時の状態を示す概略図である。 本実施形態の心押台の圧油遮断時の工作物保持の状態を示す概略図である。 本実施形態の変形態様の心押台を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を、心押台を研削盤に搭載した事例で説明する。
図1において、円筒研削盤1は、ベッド2を備え、ベッド2上にX軸方向に往復可能な砥石台3と、X軸に直交するZ軸方向に往復可能なテーブル4を備えている。砥石台3は砥石車7を回転自在に支持し、砥石車7を回転させる回転モータ(図示省略する)を備えている。テーブル4上には、工作物Wの一端を把持して回転自在に支持し主軸モータ(図示省略する)により回転駆動される主軸5と、工作物Wの他端のセンタ穴をセンタ9で保持して回転自在に支持する心押台6を備えており、工作物Wは主軸5と心押台6により支持されて、研削加工時に回転駆動される。さらに、心押台6などに圧油を供給する油圧ユニット(圧油供給装置)10を備えている。
この円筒研削盤1は、所定のプログラムを実行することで自動化された研削加工やドレッシングを実行する制御装置30を備えている。制御装置30の機能的構成として、砥石台3の送りを制御するX軸制御部31、テーブル4の送りを制御するZ軸制御部32、主軸5を制御する主軸制御部33、心押台6を制御する心押台制御部34などを具備している。
図2に基づき、心押台6について説明する。
心押台本体61は2個の静圧ジャーナル軸受61a、61bを備え、この静圧ジャーナル軸受により心押軸62を回転と軸方向に移動可能に支持している。心押軸62の先端(一端)は軸心にセンタ9を保持し、後端(他端)はピストン63のロッド63cとねじ結合等で連結している。
ピストン63は、心押台本体61の後端部に固定されたシリンダ本体65と組合わされて、片ロッド型の油圧シリンダを構成しており、双方の摺動部は心押軸62と同軸の円筒形状である。このため、ピストン63と心押軸62は、心押軸62の軸線に対する回転と軸方向への摺動が自在である。
ここで、ピストン63とシリンダ本体65で囲まれて構成され圧油の供給される2つの空間を液室と称し、ロッド側を前部液室60a、その反対のヘッド側を後部液室60bと称する。
前部液室60aは管路25と電磁切換弁21を経由して油圧ユニット10と連通し、後部液室60bは管路24と電磁切換弁21を経由して油圧ユニット10と連通している。
ピストン63のヘッド側の受圧面に心押軸と平行な軸線を備えるガイド穴63aが設けられている。ガイド穴63aにはプランジャ64の一端が、心押軸62の軸線方向へ摺動自在に挿入されている。プランジャ64の他端部は径が大きくなってフランジ64aを形成している。フランジ64aとピストン63のヘッド側の受圧面との間にコイルスプリング66が圧縮された状態で挿入されている。このため、前部液室60aと後部液室60bに圧油が供給されていない状態では、図2に示すように、ピストン63は前部液室60aのシリンダ本体65の端面に押付けられ、プランジャ64は後部液室60bのシリンダ本体65の端面65aに押付けられる。
ガイド穴63aとプランジャ64で囲まれて構成されるプランジャ室60cは流路63b、貯留室60d、流路61c、管路26を経由して油圧ユニット10内の大気と連通している。
以下に、心押台6の作動について説明する。
図3に工作物Wをセンタ9で保持した状態を示す。後部液室60bにポンプ101から管路22、電磁切換弁21、管路24を経由して圧油が供給され、ピストン63はロッド側に前進し、心押軸62とセンタ9も前進する。このとき、工作物Wのセンタ穴とセンタ9が接触する位置は、ピストン63が前部液室60aのシリンダ本体65の端面65bに当る位置より手前なので、工作物Wのセンタ穴にセンタ9が押付けられて、工作物Wを保持する。
ここで、プランジャ64に作用する圧油の圧力は、コイルスプリング66の伸びる力より大きいので、プランジャ64はコイルスプリング66を押し縮めながらシリンダ本体65の端面65aから離れる方向へ移動する。この時、プランジャ室60cの体積は減少するので、内部の流体は流路63b、貯留室60d、流路61c、管路26を経由して油圧ユニット10内へ流出する。
心押軸62は静圧軸受で支持され、ピストン63とシリンダ本体65の間にも隙間があるため、センタ9に作用する回転抵抗は小さい。このため、工作物Wの回転に伴いセンタ9、心押軸62、ピストン63、プランジャ64も容易に回転し、工作物Wの回転を妨げることはない。
工作物の着脱時には、図4に示すように、前部液室60aにポンプ101から管路22、電磁切換弁21、管路25を経由して圧油が供給され、ピストン63はコイルスプリング66を圧縮しながら後退し、心押軸62とセンタ9も後退する。
次に、工作物保持中に停電等により油圧ユニット10が停止し、圧油が遮断された場合について、図3、図5に基づき説明する。
工作物を保持した図3の状態で、ポンプ101が停止すると、後部液室60bの圧力は徐々に低下し、それに伴い、プランジャ64に作用する圧油による圧力も低下する。そうすると、コイルスプリング66の反発力が圧油による圧力より大きくなり、プランジャ64はガイド穴63aから徐々に抜けて後方に移動する。そして、図5に示すように、プランジャ64が後部液室60b側のシリンダ本体65の端面65aに接触する。この時のコイルスプリング66の反発力を、工作物Wの重量によりセンタ9の軸方向に作用する力より大きく設定しておくと、センタ9は後退しない。
これにより、停電等により油圧ユニット10が停止し、圧油が遮断された場合にも、工作物Wを保持し続けることができる心押台を実現できる
なお、本実施例では心押軸62とピストン63を別体として連結する構造としたが、図6に示すように心押軸72の後部にピストン部を一体に成形してもよい。
また、大気に連通する流路に代えて、プランジャ室70cと前部液室70aを連通する流路72aを設けてもよい。この場合、前部液室70a側のピストンの受圧面積はプランジャ室70cの受圧面積より大きくし、前部液室70aに圧油を供給したときに心押軸72がコイルスプリング76の反発力に打ち勝ち後退できるようにしておく。
弾性部材としてコイルスプリング66、76を用いたが、皿ばね、ゴムチューブなどを用いてもよい。
5:主軸 6:心押台 9:センタ 10:油圧ユニット 60a:前部液室 60b:後部液室 60c:プランジャ室 61:心押台本体 61a、61b:静圧軸受 62:心押軸 63:ピストン 63a:流路 64:プランジャ 65:シリンダ本体 66:コイルスプリング W:工作物

Claims (1)

  1. 心押台本体と、
    円筒軸の一端にセンタを保持し、他端部に備えた片ロッドの油圧シリンダにより進退される心押軸と、
    前記心押台本体に保持され、前記心押軸を前記心押軸の軸線に対して回転と軸方向の移動が可能に支持する静圧軸受と、
    前記油圧シリンダに圧油を供給する油圧装置を備える心押台において、
    前記油圧シリンダが、
    複数の円筒部で構成され、前記心押軸と同軸で回転可能なピストンと、
    前記ピストンに内接する円筒穴を備えるシリンダ本体を備え、
    前記ピストンのロッド側の前記圧油が流入する液室を前部液室とし、ヘッド側を後部液室とするとき、
    前記ピストンのヘッド側の受圧面に開口するガイド穴を備え、
    前記軸方向に摺動可能に前記ガイド穴に挿入されるプランジャと、
    前記ピストンと前記プランジャの間に前記プランジャが前記ガイド穴から抜ける方向の力を発生し、前記後部液室に前記圧油が供給されないで前記ピストンが前記ロッド側の移動端近傍に位置するとき、前記プランジャを前記シリンダ本体の前記後部液室の端面に所定の押付力で押付ける弾性部材と、
    前記ガイド穴と前記プランジャにより囲まれて構成されるプランジャ室と、
    前記プランジャ室と前記前部液室を連通する流路もしくは前記プランジャ室と外気を連通する流路の一方を備え、
    前記所定の押付力が、前記後部液室に前記圧油が供給されたときに前記プランジャの軸方向に作用する圧力より小さい
    心押台。
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