JP6414433B2 - 光制御具 - Google Patents

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本発明は、入射角度に応じて進行方向を調整して光を透過させる光制御具に関する。
入射角度に応じた偏向機能を示す光偏向部材の一例が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された光偏向部材には、屈折率の異なる2つのストライプ状の領域が鉛直方向に交互に配列されている。隣り合う2つのストライプ状の領域の間に屈折率差をもつ界面が形成される。この屈折率差をもつ界面にて屋内への直達光となるべき光を反射して跳ね上げることにより、直達光が屋内へ到達することを抑制しながら、取り込んだ光を照明光として利用することができる。
特開2012−224975号公報
昨今では、光偏向部材の採光特性に加えて、隠蔽機能、遮光機能さらには調光機能を付与する工夫も求められている。この点に対処すべく、光偏向部材が貼り付けられた窓に、さらにブラインドを設置する技術が考えられる。ブラインドのスラットを閉じることで、屋外から屋内が観察されること及び屋内に採り込む光を遮光することが可能となる。さらに、スラットの角度を調整することで、屋内に採り込む光の光量を調整することも可能となる。
ところで、窓に入射する太陽光は、季節や時間帯に応じて入射方向が変化し、これに応じて、光偏向部材を透過してブラインドに到達する光の進行方向も季節や時間帯に応じて変化する。このため、屋内に採り込む光の光量を安定して維持するためには、季節や時間帯に応じてスラットの角度を調整する必要が生じる。しかしながら、季節や時間帯に応じて調整すべきスラットの角度は、光偏向部材の偏向特性に依存し、容易には特定することができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、光偏向部材への入射角度が変化しても、スラットの向きを容易に調整可能な光制御具を提供することを目的とする。
本発明による光制御具は、入射角度に応じて進行方向を変更して光を透過させる光偏 向部材と、前記光偏向部材に対向して配置されたブラインドと、を備え、前記光偏向部 材は、第1領域と、当該第1領域よりも屈折率が小さい第2領域と、を備え、前記第1 領域と前記第2領域との境界には、反射機能面が形成され、前記第1領域と前記第2領 域とが延びる方向であって、前記光偏向部材のパネル面と平行な方向を第1方向とし、 前記第1領域と前記第2領域とが交互に繰り返し配列される方向であって、前記光偏向 部材のパネル面と平行であり、かつ、前記第1方向と非平行な方向を第2方向とすると き、前記反射機能面の入光側の部分は、前記反射機能面の出光側の部分よりも、前記光 偏向部材への法線方向に対してなす角度が大きくなるように傾斜しており、前記ブライ ンドは、前記光偏向部材のパネル面に沿った配列方向に配列された複数のスラットと、 前記スラットの向きを変更可能に支持して、前記光偏向部材にて進行方向を調整された 光を隣り合うスラットの間に選択的に通過させる支持手段と、利用者からの操作により 前記支持手段を駆動させる駆動手段と、を有し、前記光偏向部材への光の入射角度に応 じて、前記駆動手段を操作すべき情報を知らせる知覚手段が設けられている。
本発明による光制御具において、前記駆動手段は、自身の移動量に応じて前記スラットの向きを操作する操作要素を含み、前記知覚手段は、前記光偏向部材への光の入射角度に応じて前記操作要素を移動させるべき情報を知らせるようになっていてもよい。
本発明による光制御具において、前記操作要素は、各調整位置にて保持されるようになっていて、前記知覚手段は、前記操作要素を各調整位置まで移動させるためのマークを含んでいてもよい。
本発明による光制御具において、前記マークは、前記操作要素の移動方向に沿って間隔を空けて配置された複数のマーク要素を含んでいてもよい。
本発明による光制御具において、前記ブラインドは、前記スラットの長手方向における端部付近に、前記スラットの配列方向に沿って延びる保護バーをさらに有し、前記知覚手段は、前記保護バーに印されたマークを含み、前記マークは、前記スラットの長手方向からみたときに、当該スラットが設定されるべき配置を示してもよい。
本発明による光制御具において、前記スラットの向きを取得して表示する向き表示手段をさらに備えてもよい。
本発明による光制御具において、各スラットは、前記一軸方向と非平行であるとともに前記光偏向部材のパネル面に沿った他軸方向に延びてもよい。
本発明による光制御具において、前記支持手段は、前記他軸方向と平行な軸線を中心として回動可能に前記スラットを支持してもよい。
本発明によれば、光偏向部材への光の入射角度に応じて駆動手段を操作すべき情報を、知覚手段から得ることができるため、光偏向部材への入射角度が変化しても、スラットの向きを容易に調整することが可能となる。
本発明の一実施の形態による光制御具の一例を示す分解斜視図。 図1に示す光制御具の縦断面図。 図1に示す線V−Vに沿ったブラインドの断面を示す断面図。 図1に示す矢印Aからブラインドをみたときの側面図。 図1に示す線V−Vに沿ったブラインドの断面を示す断面図。 図4に対応する図であって、操作要素を朝夕用の調整位置に合わせたときの状態を示す側面図。 図5に対応する図であって、操作要素を朝夕用の調整位置に合わせたときの状態を示す断面図。 図2に対応する図であって、操作要素を朝夕用の調整位置に合わせたときの状態を示す縦断面図。 図4に対応する図であって、操作要素を真昼用の調整位置に合わせたときの状態を示す側面図。 図5に対応する図であって、操作要素を真昼用の調整位置に合わせたときの状態を示す断面図。 図2に対応する図であって、操作要素を真昼用の調整位置に合わせたときの状態を示す縦断面図。 図4に対応する図であって、操作要素を日中用の調整位置に合わせたときの状態を示す側面図。 図5に対応する図であって、操作要素を日中用の調整位置に合わせたときの状態を示す断面図。 図2に対応する図であって、操作要素を日中用の調整位置に合わせたときの状態を示す縦断面図。 図4に対応する図であって、操作要素を遮光用の調整位置に合わせたときの状態を示す側面図。 図5に対応する図であって、操作要素を遮光用の調整位置に合わせたときの状態を示す断面図。 図2に対応する図であって、操作要素を遮光用の調整位置に合わせたときの状態を示す縦断面図。 図5に対応する図であって、知覚手段の一変形例を示す断面図。 図1に対応する図であって、操作要素の変形例を示す斜視図。 図11に示す操作要素を拡大して示す斜視図。 図1に対応する図であって、知覚手段のさらに別の変形例を示す斜視図。 図13に示す矢印からブラインドをみたときの側面図。 図2に対応する図であって、光偏向パネルの一変形例を示す縦断面図。 図2に対応する図であって、光偏向パネルの別の変形例を示す縦断面図。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
さらに、「パネル面」とは、対象となるパネル状の部材を全体的かつ大局的に見た場合において対象となる板状部材の平面方向と一致する面のことを指す。また、パネル状の部材の法線方向とは、当該パネル状の部材のパネル面への法線方向を意味する。
図1〜図9Cは、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1及び図2は、光制御具1を示す図であり、図3乃至図5は、光制御具1の構成要素を説明するための図であり、図6A乃至図9Cは、光制御具1の作用を説明するための図である。
図1及び図2に示す光制御具1は、入射角度θ1〜θ3に応じて進行方向を変更して光L21〜L23を透過させる光偏向部材2と、光偏向パネル2に対向して配置されたブラインド4と、を含む。光制御具1には、知覚手段70(図4参照)が設けられている。知覚手段70は、光偏向部材2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を知らせる。知覚手段70が設けられていることにより、光偏向部材2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3の変化に応じて、スラット40の向きを容易に調整することが可能となる。
先ず、光偏向部材2について説明する。光偏向部材2は、パネル状の光偏向パネル2からなる。図1及び図2に示すように、屋外S1と屋内S2とを区画する建物100の壁101に、開口部102が設けられていて、この開口部102を覆うように光偏向パネル2が設置されている。とりわけ、図1及び図2に示す光偏向パネル2は、屋内S2への直達光となるべき外光L21、L22を反射して跳ね上げる。これにより、直達光が屋内S2へ到達することを抑制しながら、取り込んだ外光L21、L22を照明光として利用することができる。また、外光を照明光として利用することから、照明に必要なエネルギーを節約することができ、省エネルギー及びCOの削減を図ることが可能となる。
図1に示すように、光偏向パネル2は、窓枠3に保持されている。図1に示す例では、光偏向パネル2は、窓枠3に設けられた溝(不図示)に挿入され、それらの周縁が窓枠3に覆われている。
図2は、図1に示す光制御具1の縦断面である。図2に示すように、光偏向パネル2は、透明窓材31と、透明窓材31に積層された偏向シート20と、を有している。偏向シート20は、接合層32を介して透明窓材31に貼り付けられている。
偏向シート20は、入射角度θ1〜θ3に応じて進行方向を調整して光L21〜L23を透過させる機能をもつ。図2に示すように、偏向シート20は、光偏向パネル2のパネル面内を延びる一軸方向d1に沿って、交互に繰り返し並べられた複数の第1領域21及び複数の第2領域22を有している。各第1領域21及び各第2領域22は、光偏向窓パネル2のパネル面と平行で一軸方向d1と非平行な他軸方向d2(図1参照)に延びている。本実施の形態では、第1領域21及び第2領域22の長手方向となる他軸方向d2は、一軸方向d1に直交している。図示する例では、一軸方向d1は、鉛直方向と平行になっていて、他軸方向d2は、水平方向と平行になっている。
また、偏向シート20は、第1領域21及び第2領域22に積層されたシート状のランド部23をさらに含んでいる。このランド部23は、第2領域22と一体的に形成されており、第2領域22とともに本体部24を形成している。言い換えると、偏向シート20は、他軸方向d2に平行な長手方向をもつ複数の溝24aを一軸方向d1に並べて形成された本体部24を有し、本体部24の複数の溝24a内にそれぞれ第2領域22が配置されている。そして、本体部24のうちの隣り合う溝24aの間の部分が、第1領域21を画定している。
本実施の形態において、第1領域21乃至本体部24をなす樹脂材料は、第2領域22をなす樹脂材料よりも屈折率の大きい材料からなる。このため、第1領域21と第2領域22との境界に、屈折率差をもつ反射機能面25が形成されている。上述のように、複数の第1領域21と複数の第2領域22とは、一軸方向d1に交互に繰り返し配列されている。したがって、複数の反射機能面25は、一軸方向d1に沿って配列されることになる。本明細書でいう反射機能面25とは、光偏向窓パネル20に取り込まれることが意図された光に対して全反射作用を及ぼすことが期待された面をいう。典型的には、反射機能面25は、光偏向窓パネル20の法線方向ndに対して一側に傾斜した方向から入射する光L21、L22の少なくとも一部を反射させて、法線方向ndに対して一側に傾斜した方向に向かうように出射させる、あるいは、法線方向ndに対してなす角度が小さくなるようにして当該法線方向ndに対して他側に傾斜した方向に向かうように出射させるようになっている。本実施の形態において、反射機能面25の配列方向は、鉛直方向に一致し、鉛直方向における上方(紙面の上方)から降り注ぐ太陽光L21、L22を反射機能面25で反射させることが意図されている。したがって、本実施の形態では、第1領域21と、当該第1領域21と鉛直方向における下側(紙面における下側)で隣接する第2領域22との境界が反射機能面25をなす。一例として、反射機能面25のピッチ、つまり隣り合う反射機能面25の間隔は、20μm〜1000μm程度に設定される。
図2に示す反射機能面25によれば、偏向シート20への入射角度θ1、θ2が大きい光L21、L22を反射機能面25で反射して屋内S2の天井に向かわせることができる。一方、偏向シート20への入射角度θ3が小さい光L23は、反射機能面25に入射することなく進行方向を維持したまま本体部24内を透過する。すなわち、反射機能面25を含む偏向シート20によれば、入射角度θ1〜θ3に応じて進行方向を調整して光L21〜L23を透過させることができるため、直達光の到達を防止しながら室内S1に光L21〜L23を有効に取り込むことが可能となる。なお、偏向シート20への入射角度θ1〜θ3とは、偏向シート20に入射する光L21〜L23が偏向シート20への法線方向に対してなす角度をいう。
とりわけ、図2に示す反射機能面25は、鉛直方向における下方(紙面における下方)に凸となるように屈曲している。すなわち、反射機能面25の入光側の部分25aは、反射機能面25の出光側の部分25bよりも、偏向シート20への法線方向ndに対してなす角度が大きくなるように傾斜している。このような形態によれば、光偏向パネル2への入射角度θ1がある程度まで大きい光L21は、出光側の部分25bで反射させられて室内の天井に向かわせられ得る。ただし、光L24が偏向シート20に入射する入射角度θ2が相当に大きくなってしまうと、出光側の部分25bへの入射角度が出光側の部分25bの全反射臨界角よりも小さくなってしまい、当該出光側の部分25bを透過していってしまう。そこで、反射機能面25の入光側の部分25aを出光側の部分25bよりも大きく傾斜させることで、光偏向パネル2への入射角度θ2が相当に大きい光L22を入光側の部分25aで全反射させることができる。したがって、反射機能面25の入光側の部分25aを出光側の部分25bよりも大きく傾斜させることで、優れた防眩機能を発揮することに寄与する。
このような第1領域21及びランド部23は、同一の材料を用いて一体的に形成され得る。第1領域21及びランド部23をなす材料として、例えば、樹脂材料、とりわけ電離放射線の照射により硬化する電離放射線硬化性樹脂材料を用いることができる。電離放射線硬化性樹脂としては、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、可視光線硬化性樹脂、近赤外線硬化性樹脂等が挙げられる。一方、第1領域21よりも屈折率の低い材料からなる第2領域22としては、例えば、電離放射線により硬化する特徴を有したウレタンアクリレート等の硬化性材料を用いることができる。
さて、上述のように、このような偏向シート20を、接合層32を介して透明窓材31に接合することにより、光偏向パネル2が得られる。この透明窓材31として、従来から用いられてきたそれ自体既知の窓材を用いることができ、例えば、ガラス、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリカーボネート樹脂(PC)が挙げられる。一方、接合層32としては、例えば、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、ゴム系等の粘着剤からなる層を用いることができる。
次に、光偏向パネル2に対向して配置されたブラインド4について説明する。図1に示すように、ブラインド4は、配列方向d3に配列された複数のスラット40と、スラット40の向きを変更可能に支持する支持手段50と、利用者からの操作により支持手段50を駆動させる駆動手段60と、を有している。
各スラット40は、光偏向窓パネル2のパネル面と平行で配列方向d3と非平行な方向に長手方向d4をもつ。本実施の形態において、複数のスラット40の配列方向d3は、鉛直方向と平行な一軸方向d1と平行になっていて、各スラット40の長手方向d4は、水平方向と平行な他軸方向d2と平行になっている。
図2に示す例では、各スラット40は、長尺状の平板部材からなる。もっとも、各スラット40は、必ずしも平らである必要はなく、若干湾曲した長尺状の薄板からなってもよい。
さて、図1に戻って、各スラット40は、支持手段50によって向きを変更可能に支持されている。本実施の形態の支持手段50は、一対のラダーコード51を含んでいる。
図3に、ラダーコード51が設けられた位置でのブラインド4の断面を示す。図3に示すように、各ラダーコード51は、鉛直方向と平行な配列方向d3に沿って垂下した一対のラダーテープ52を含んでいる。一対のラダーテープ52は、スラット40の配列方向d3及び長手方向d4の両方に直交する方向から各スラット40を挟むようにして配置されている。一対のラダーテープ52は、駆動手段60の駆動によって、互いに逆向きに昇降する。
また、一対のラダーテープ52に、複数のラダー掛具53が掛け渡されている。各ラダー掛具53は、対応するスラット40を下方から支える。このため、ラダーテープ52の傾きに合わせてスラット40が傾く。図3に示す例では、一対のラダーテープ52が互いに逆向きに昇降するのに連動して、ラダー掛具53の一対の端部も逆向きに昇降する。この結果、ラダー掛具53の水平方向に対する傾きが変化し、これに連動して、各スラット40も、水平方向に対する傾きも変化する。
次に、ラダーコード52を駆動させる駆動手段60について、図4及び図5も参照して説明する。図4は、図1に示す矢印Aからブラインド4をみたときの側面図である。図4に示すように、駆動手段60の構成要素を収容するケース61の側面61aに操作要素62が配置されている。すなわち、操作要素62は、スラット40の長手方向d4におけるケーシング66の端面61aに配置されている。この操作要素62は、利用者が手で操作した移動量に応じてスラット40の向きを変更するように機能する。本実施の形態の操作要素62は、自身の回転量に応じてスラット40の向きを操作可能なツマミとして構成されている。
図4に示す例では、操作要素62の表面及びケース61の側面61aに渡って、知覚手段70がさらに設けられている。知覚手段70は、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を知らせるためのものである。本実施の形態の知覚手段70は、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じた操作要素62の移動量に関する情報を知らせるようになっている。
本実施の形態において、知覚手段70は、操作要素62を複数の調整位置P1〜P4(図6A〜図9A参照)まで移動させるためのマーク71を含んでいる。マーク71は、操作要素62の表面に、操作要素62の移動方向d5に沿って間隔を空けて印された複数のマーク要素71a〜dと、ケース61の側面61aに印された基準マーク71eと、を含んでいる。上述のように、操作要素62は自転するようになっていることから、操作要素62の移動方向d5は、回転方向となる。
とりわけ、図4に示す例では、一のマーク要素71aは、朝や夕方のような、光偏向パネル2への光の入射角度が小さいときに用いられ、二のマーク要素71bは、真昼のような、光偏向パネル2への光の入射角度が極めて大きいときに用いられ、三のマーク要素71cは、真昼を除いた日中のような、光偏向パネル2への光の入射角度がある程度大きいときに用いられる。一方、四のマーク要素71dは、光偏向パネル2からの光を遮光するときに用いられる。図示する例では、季節や時間帯に合わせて操作要素62を操作して、適切なマーク要素71a〜dと基準マーク71eとを合わせることで、効率よく採光することができるようになっている。
さて、図4に示す操作要素62は、ケース61内に収容された連結シャフト63の一端部に接続されている。連結シャフト63の他端は、図3に示すシーブ64に連結されている。シーブ64には、ラダーコード51が掛け渡されている。したがって、操作要素62を手で回転させると、連結シャフト63と共にシーブ64も連動して回転し、シーブ64に掛け渡されたラダーコード52を昇降させることができる。
図5に、シーブ64と操作要素62との間となる位置での連結シャフト63の断面を示す。図5に示す断面において、連結シャフト63は、中空のリングギア65を貫通し、その外周に当該中空のリングギア65が固定されている。リングギア65は、周方向に並べられた複数の歯65aを含んでいる。隣り合う2つの歯65aの間には、凹部65bが形成されている。そして、このリングギア65は、ケース61に固定されたストッパ66に係合する。具体的には、ストッパ66は、リングギア65の隣り合う2つの歯65aの間の凹部65bに収容されるようになっていて、各凹部65b内でリングギア65の回転状態を保持するようになっている。ただし、ストッパ66は、柔軟性をもつ材料から構成される。したがって、リングギア65にある程度のトルクを加えると、ストッパ66を収容した凹部65bに隣り合う歯65aがストッパ66を越え、リングギア65を回転させることができるようになっている。
なお、図3乃至図5を参照して説明したケース61と、操作要素62と、連結シャフト63と、シーブ64と、リングギア65と、ストッパ66と、によって、駆動手段60が構成される。
次に、以上のような構成からなる光制御具1の作用について図6A〜図9Cを参照して説明する。図6A〜図9Cは、操作要素62を各調整位置P1〜P4に合わせたときの状態を示す図である。
先ず、冬季及び朝や夕方の時間帯においては、図6Aに示すように、操作要素62を移動方向d5に沿って回転させて、朝夕用の一のマーク要素71aを基準マーク71eに合わせる。このときの操作要素62の位置を朝夕用の調整位置P1と呼ぶ。一のマーク要素71aを基準マーク71eに合わせると、図6Bに示すように、操作要素62に連動して回転するリングギア65の凹部65bにストッパ66が収容される。したがって、リングギア65と共に回転する操作要素62は、朝夕用の調整位置P1にて保持される。また、操作要素62が朝夕用の調整位置P1に移動すると、一対のラダーテープ52が昇降して、スラット40が屋外S1側から屋内S2側に向かって水平方向に対して下方に傾斜するように、向きを変化させる。
周知の通り、冬季及び朝や夕方の時間帯においては太陽の高度は比較的低い。このため、太陽光L61、L62は、光偏向パネル2への入射角度θが比較的小さい方向から光偏向パネル2に入射する。図6Cに示すように、光偏向パネル2に入射した太陽光L61、L62の多くは、反射機能面25に入射することなく進行方向を維持したままで偏向シート20を透過する。したがって、光偏向パネル2に入射した太陽光L61、L62の多くは、水平方向に対して下方に傾斜した方向に向かって光偏向パネル2を出射していく。
上述のように、スラット40も水平方向に対して下方に傾斜するように向きを変化させられているため、光偏向パネル2を透過した光L61、L62の多くは、隣り合うスラット40の間を通過して屋内S2に採り込まれる。
次に、夏季の真昼の時間帯においては、図7Aに示すように、操作要素62を移動方向d5に沿って回転させて、真昼用の二のマーク要素71bを基準マーク71eに合わせる。このときの操作要素62の位置を真昼用の調整位置P2と呼ぶ。二のマーク要素71bを基準マーク71eに合わせると、図7Bに示すように、リングギア65の別の凹部65bにストッパ66が収容され、操作要素62は、真昼用の調整位置P2にて保持される。また、操作要素62が真昼用の調整位置P2に移動すると、一対のラダーテープ52が昇降して、スラット40が概ね水平方向と沿うように、向きを変化させる。
周知の通り、夏季の真昼の時間帯においては太陽の高度は極めて高い。このため、太陽光L71、L72は、光偏向パネル2への入射角度θが極めて大きい方向から光偏向パネル2に入射する。図7Cに示すように、光偏向パネル2に入射した太陽光L71、L72の多くは、反射機能面25の入光側の部分25aにて反射する。図示する例では、反射機能面25の入光側の部分25aにて反射した光L71、L72は、概ね水平方向に向かって光偏向パネル2を出射していく。
上述のように、スラット40も水平方向と沿うように向きを変化させられているため、光偏向パネル2を透過した光L71、L72の多くは、隣り合うスラット40の間を通過して屋内S2に採り込まれる。
また、夏季の真昼を除いた日中の時間帯においては、図8Aに示すように、操作要素62を移動方向d5に沿って回転させて、日中用の三のマーク要素71cを基準マーク71eに合わせる。このときの操作要素62の位置を日中用の調整位置P3と呼ぶ。三のマーク要素71cを基準マーク71eに合わせると、図8Bに示すように、リングギア65のさらに別の凹部65bにストッパ66が収容され、操作要素62は、日中用の調整位置P3にて保持される。また、操作要素62が日中用の調整位置P3に移動すると、一対のラダーテープ52が昇降して、スラット40が屋外S1側から屋内S2側に向かって水平方向に対して上方に傾斜するように、向きを変化させる。
周知の通り、夏季の真昼の時間帯においては太陽の高度は比較的高い。このため、太陽光L81、L82は、光偏向パネル2への入射角度θがある程度大きい方向から光偏向パネル2に入射する。図8Cに示すように、光偏向パネル2に入射した太陽光L81、L82の多くは、反射機能面25の出光側の部分25bにて反射する。図示する例では、反射機能面25の出光側の部分25bにて反射した光L81、L82は、水平方向に対して上方に傾斜した方向に向かって光偏向パネル2を出射していく。
上述のように、スラット40も水平方向に対して上方に傾斜するように向きを変化させられているため、光偏向パネル2を透過した光L81、L82の多くは、隣り合うスラット40の間を通過して屋内S2に採り込まれる。
一方、光偏向パネル2からの光L91、L92を遮光したい場合には、図9Aに示すように、操作要素62を移動方向d5に沿って回転させて、遮光用の四のマーク要素71dを基準マーク71eに合わせる。このときの操作要素62の位置を遮光用の調整位置P4と呼ぶ。四のマーク要素71dを基準マーク71eに合わせると、図9Bに示すように、リングギア65のさらに別の凹部65bにストッパ66が収容され、操作要素62は、遮光用の調整位置P4にて保持される。また、操作要素62が遮光用の調整位置P4に移動すると、一対のラダーテープ52が昇降して、スラット40が屋外S1側から屋内S2側に向かって水平方向に対して大きく上方に傾斜するように、向きを変化させる。これにより、各スラット40が閉じた状態となり、隣り合う2つのスラット40の間を光偏向パネル2を透過した光L91、L92が通過することができず遮光される。
以上のように、本実施の形態によれば、入射角度θに応じて進行方向を変更して光L21〜L23を透過させる光偏向部材としての光偏向パネル2と、光偏向パネル2に対向して配置されたブラインド4と、を備え、ブラインド4は、光偏向パネル2のパネル面に沿った配列方向d1に配列された複数のスラット40と、スラット40の向きを変更可能に支持して、光偏向パネル2にて進行方向を調整された光L21〜L23を隣り合うスラット40の間に選択的に通過させる支持手段50と、利用者からの操作により支持手段50を駆動させる駆動手段60と、を有し、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を知らせる知覚手段70が設けられている。言い換えると、知覚手段70は、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じてスラット40の向きを合わせるために、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じた駆動手段60の操作に関する情報を知らせる。このような形態によれば、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を、知覚手段70から得ることができるため、光偏向パネル2への入射角度θ1〜θ3が変化しても、スラット40の向きを容易に調整することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、駆動手段60は、自身の移動量に応じてスラット40の向きを操作する操作要素62を含み、知覚手段70は、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて操作要素62を移動させるべき情報を知らせるようになっている。このような形態によれば、利用者が実際に操作する操作要素62を移動させるべき情報を知覚手段70から得ることができるため、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3が変化しても、スラット40の向きをさらに容易に調整することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、操作要素62は、各調整位置P1〜P4にて保持されるようになっていて、知覚手段70は、操作要素62を各調整位置P1〜P4まで移動させるためのマーク71を含んでいる。この場合、操作要素62をマーク71に合わせて各調整位置P1〜P4まで移動させると、操作要素62が、当該調整位置P1〜P4にて保持される。このため、光偏向パネル2への入射角度θ1〜θ3に合わせて調整したスラット40の向きで、位置決めを行うことも可能となる。
また、本実施の形態によれば、マーク71は、操作要素62の移動方向d5に沿って間隔を空けて配置された複数のマーク要素71a〜dを含んでいる。この場合、操作要素62を移動方向d5に沿って移動させるだけで、各マーク要素71a〜dを合わせることができるため、操作性に優れる。
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
上述した実施の形態では、図4に示すように、知覚手段70がマーク要素71a〜dと基準マーク71eとを含む例を示したが、知覚手段70の構成は、上述した構成に限定されない。図10に、知覚手段70の他の構成例を示す。図10に示す例では、知覚手段70は、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて操作要素62を移動させるべき情報を音で知らせるようになっている。具体的には、知覚手段70は、リングギア65の歯65aが測定地点を通過すると、その情報を検知して音を発するようになっている。
図10に示す形態であっても、知覚手段70が、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を知らせることができる。したがって、光偏向パネル2への入射角度θに応じて駆動手段60を操作すべき情報を、知覚手段70から得ることができるため、光偏向パネル2への入射角度θ1〜θ3が変化しても、スラット40の向きを容易に調整することが可能となる。
また、上述した実施の形態では、図4に示すように、操作要素62が、自身の回転量に応じてスラット40の向きを操作可能なツマミからなる例を示したが、操作要素62の構成は、上述した構成に限定されない。図11に、操作要素62の他の構成例を示す。図11に示す例では、操作要素62は、ラダーコード51に連結された操作グリップからなる。操作グリップからなる操作要素62は、当該操作要素62を鉛直方向に延びる回転軸Rを中心として回転させることで、一対のラダーテープ52を昇降させて各スラット40の向きを変更するようになっている。このような操作グリップを含むブラインド4の構成は、市場で入手可能なブラインドに採用されているため、ここではこれ以上の詳細な説明を省略する。
図12に、操作グリップからなる操作要素62を拡大して示す。図12に示すように、操作要素62に、操作要素62の移動方向d5に沿って間隔を空けて複数のマーク要素71a〜bが配置されている。例えば、一のマーク要素71aは、朝や夕方のような、光偏向パネル2への光の入射角度θが小さいときに用いられ、二のマーク要素71bは、日中のような、光偏向パネル2への光の入射角度θが大きいときに用いられる。
図11及び図12に示す形態であっても、複数のマーク要素71a〜dを含む知覚手段70が、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を知らせることができる。したがって、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を、知覚手段70から得ることができるため、光偏向パネル2への入射角度θ1〜θ3が変化しても、スラット40の向きを容易に調整することが可能となる。
また、上述した実施の形態では、図4に示すように、知覚手段70が、操作要素62の表面に印されたマーク71からなる例を示したが、知覚手段70の構成は、上述した構成に限定されない。図13及び図14に、知覚手段70の他の構成例を示す。図13及び図14に示す例では、ブラインド4は、スラット40の長手方向d4における端部付近に、スラット40の配列方向d2に沿って延びる一対の保護バー67をさらに有している。一対の保護バー67は、スラット40の配列方向d2及び長手方向d4の両方に直交する方向から、各スラット40を挟むようにして配置されている。保護バー67には、知覚手段70としてのマーク72が印されている。
図14に示すように、マーク72は、スラット40の長手方向d4からみたときに、当該スラット40が設定されるべき配置を示す。図14に示すマーク72は、保護バー67に印された複数のケガキ線72a〜cからなる。各ケガキ線72a〜cは、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて、スラット40が示すべき傾斜角度αに合わせて、けがかれている。具体的には、一のケガキ線72aは、朝や夕方のような、光偏向パネル2への光の入射角度θ1〜θ3が小さいときに用いられ、二のケガキ線72bは、真昼のような、光偏向パネル2への光の入射角度θが極めて大きいときに用いられ、三のケガキ線72cは、真昼を除いた日中のような、光偏向パネル2への光の入射角度θがある程度大きいときに用いられる。
また、図14に示す光制御具1は、スラット40の向きを取得して表示する向き表示手段80をさらに備える。図14に示す例では、向き表示手段80は、スラット40の屋内S2側の部分の位置を取得するセンサ81と、センサ81にて取得された情報からスラット40の水平方向に対する傾斜角度αを演算して表示するディスプレイ82と、を含んでいる。図14に示す例では、センサ81は、スラット40の屋内S2側の部分の位置との距離を計測するそれ自体既知の距離センサからなる。センサ81は、ケース61に固定されている。一方、ディスプレイ82は、ケガキ線72a〜cが設けられた位置付近の保護バー67に取り付けられている。なお、スラット40の水平方向に対する傾斜角度αとは、スラット40の屋外S1側を向く表面40aが水平方向に対してなす2つの角度のうちの劣角をいう。
図13及び図14に示す形態であっても、知覚手段70が、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を知らせることができる。したがって、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θ1〜θ3に応じて駆動手段60を操作すべき情報を、知覚手段70から得ることができるため、光偏向パネル2への入射角度θ1〜θ3が変化しても、スラット40の向きを容易に調整することが可能となる。
また、図13及び図14に示す形態によれば、スラット40の向きを取得して表示する向き表示手段80をさらに備える。この場合、スラット40の向きを実際に知ることができるため、光偏向パネル2への光L21〜L23の入射角度θに応じてスラット40の向きをより精度良く合わせることが可能となる。
上述した実施の形態では、図2に示すように、光偏向パネル2が単一の透明窓材31を
含む例を示したが、光偏向パネル2の構成は、上述した例に限定されない。図15に、光偏向パネル2の他の構成例を示す。図15に示す例では、光偏向パネル2は、いわゆる合わせガラスにて構成されている。図15に示す光偏向パネル2は、一対の透明窓材31と、当該一対の透明窓材31の間に配置された偏向シート20と、を含んでいる。偏向シート20は、各透明窓材31と接合層32を介して接合されている。
また、上述した実施の形態では、図2に示すように、偏向シート20において、第1領域21と第2領域22との境界に、屈折率差をもつ反射機能面25が形成された例を示したが、光偏向パネル2の構成は、上述した例に限定されない。図16に、光偏向パネル2の他の構成例を示す。図16に示す例では、偏向シート20は、シート状の本体部26と、本体部26上に配列された多数の単位プリズム27と、を有しており、本体部26及び単位プリズム27は、光が透過可能となるよう透明に形成されている。また図16に示された例において、単位プリズム27は、鉛直方向に平行な配列方向d3に配列され、配列方向d3に直交する長手方向d4に沿って延びる。
単位プリズム27は、配列方向d3に対向して配置された第1面27a及び第2面27bと、を有している。この偏向シート20では、第1面27a及び第2面27bの一方から単位プリズム27に入射した光L161、L162を、当該単位プリズム27の第1面27a及び第2面27bの他方で反射、とりわけ全反射することにより、太陽光の進行方向を変化させ且つ当該太陽光が光偏向パネル2を透過することを可能にする。
なお、本明細書における「単位プリズム」とは、屈折や反射等の光学的作用を光に及ぼして、当該光の進行方向を変化させる機能を有する要素のことを指し、「単位形状要素」、「単位光学要素」および「単位レンズ」といった要素と呼称の違いのみに基づいて区別されるものではない。同様に、「プリズム」、「レンズ」及び「光学要素」は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。そして、偏向シート20に用いられる単位プリズム27の形状は、図16に示されたものに限られず、種々の構成の単位プリズムを用いることができる。
なお、以上において上述した一実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。例えば、図14に示す向き表示手段80を、図1、図10、図11或いは図12に示す形態に適用してもよい。
1 光制御具
2 光偏向部材(光偏向パネル)
4 ブラインド
20 偏向シート
25 反射機能面
40 スラット
50 支持手段
51 ラダーコード
52 ラダーテープ
53 ラダー掛具
60 駆動手段
61 ケース
62 操作要素
65 リングギア
66 ストッパ
67 保護バー
70 知覚手段
71、72 マーク
71 マーク要素71a〜d
71 基準マーク71e
80 向き表示手段80
100 建物
101 壁
102 開口部

Claims (7)

  1. 入射角度に応じて進行方向を変更して光を透過させる光偏向部材と、
    前記光偏向部材に対向して配置されたブラインドと、
    を備え、
    前記光偏向部材は、第1領域と、当該第1領域よりも屈折率が小さい第2領域と、を備え、
    前記第1領域と前記第2領域との境界には、反射機能面が形成され、
    前記第1領域と前記第2領域とが延びる方向であって、前記光偏向部材のパネル面と平行な方向を第1方向とし、前記第1領域と前記第2領域とが交互に繰り返し配列される方向であって、前記光偏向部材のパネル面と平行であり、かつ、前記第1方向と非平行な方向を第2方向とするとき、前記反射機能面の入光側の部分は、前記反射機能面の出光側の部分よりも、前記光偏向部材への法線方向に対してなす角度が大きくなるように傾斜しており、
    前記ブラインドは、
    前記光偏向部材のパネル面に沿った配列方向に配列された複数のスラットと、
    前記スラットの向きを変更可能に支持して、前記光偏向部材にて進行方向を調整された光を隣り合うスラットの間に選択的に通過させる支持手段と、
    利用者からの操作により前記支持手段を駆動させる駆動手段と、
    を有し、
    前記光偏向部材への光の入射角度に応じて、前記駆動手段を操作すべき情報を知らせる知覚手段が設けられている、光制御具。
  2. 前記駆動手段は、自身の移動量に応じて前記スラットの向きを操作する操作要素を含み、
    前記知覚手段は、前記光偏向部材への光の入射角度に応じて前記操作要素を移動させるべき情報を知らせるようになっている、請求項1に記載の光制御具。
  3. 前記操作要素は、各調整位置にて保持されるようになっていて、
    前記知覚手段は、前記操作要素を各調整位置まで移動させるためのマークを含んでいる、請求項2に記載の光制御具。
  4. 入射角度に応じて進行方向を変更して光を透過させる光偏向部材と、
    前記光偏向部材に対向して配置されたブラインドと、
    を備え、
    前記ブラインドは、
    前記光偏向部材のパネル面に沿った配列方向に配列された複数のスラットと、
    前記スラットの向きを変更可能に支持して、前記光偏向部材にて進行方向を調整された光を隣り合うスラットの間に選択的に通過させる支持手段と、
    利用者からの操作により前記支持手段を駆動させる駆動手段と、
    を有し、
    前記光偏向部材への光の入射角度に応じて、前記駆動手段を操作すべき情報を知らせる知覚手段が設けられており、
    前記駆動手段は、自身の移動量に応じて前記スラットの向きを操作する操作要素を含み、
    前記知覚手段は、前記光偏向部材への光の入射角度に応じて前記操作要素を移動させるべき情報を知らせるようになっており、かつ、前記操作要素を各調整位置まで移動させるためのマークを含んでおり、
    前記操作要素は、前記各調整位置にて保持されるようになっており、
    前記マークは、前記操作要素の移動方向に沿って間隔を空けて配置された複数のマーク要素を含んでいる、光制御具。
  5. 入射角度に応じて進行方向を変更して光を透過させる光偏向部材と、
    前記光偏向部材に対向して配置されたブラインドと、
    を備え、
    前記ブラインドは、
    前記光偏向部材のパネル面に沿った配列方向に配列された複数のスラットと、
    前記スラットの向きを変更可能に支持して、前記光偏向部材にて進行方向を調整された光を隣り合うスラットの間に選択的に通過させる支持手段と、
    利用者からの操作により前記支持手段を駆動させる駆動手段と、
    前記スラットの長手方向における端部付近に、前記スラットの配列方向に沿って延びる保護バーと、を有し、
    前記光偏向部材への光の入射角度に応じて、前記駆動手段を操作すべき情報を知らせる知覚手段が設けられており、
    前記知覚手段は、前記保護バーに印されたマークを含み、
    前記マークは、前記スラットの長手方向からみたときに、当該スラットが設定されるべき配置を示す、光制御具。
  6. 前記駆動手段は、自身の移動量に応じて前記スラットの向きを操作する操作要素を含み、
    前記知覚手段は、前記光偏向部材への光の入射角度に応じて前記操作要素を移動させるべき情報を知らせるようになっている、請求項5に記載の光制御具。
  7. 前記スラットの向きを取得して表示する向き表示手段をさらに備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の光制御具。
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