JP6414216B2 - 無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム及び無線通信方法に関し、特に、無線基地局の機能を無線制御装置と無線装置とに分離して構成された無線通信システム及び無線通信方法に関する。
携帯電話及びスマートフォン等の無線端末を用いて通信を行う無線通信システムにおいて、光張出構成による基地局装置が開発されている。この技術に関連し、非特許文献1には、光張出構成によるLTE(Long Term Evolution:ロングタームエボリューション)システム用の無線基地局装置が開示されている。非特許文献1においては、センター(コアネットワーク等)側に設置された無線基地局装置デジタル処理部(BDE:Base Station Digital Processing Equipment)と、アンテナの近傍に設置された複数の光張出し無線装置(RRE:Remote Radio Equipment)とが、CPRI(Common Public Radio Interface)方式により光ファイバで接続されて構成されている。
ここで、CPRIとは、無線基地局内の無線制御部(REC:Radio Equipment Control)と無線部(RE: Radio Equipment)との間のインタフェースのオープンな仕様であり、非特許文献2に詳細に記載されている。また、非特許文献3には、C−RAN(Radio Access Network)が開示されている。C−RANは、センター(コアネットワーク等)側に設置されたDU cloud(DU: Digital Unit)と、アンテナサイト毎に分散設置されたRadio Unit(RU)とが、広帯域・低遅延のトランスポートネットワークで接続されて構成されている。また、非特許文献4には、LTEで用いられるE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)の仕様について開示されている。
ここで、非特許文献1においては、光張出し無線装置(RRE)は、光/電気変換及びRF(Radio Frequency)機能を実行するのみであって、その他のデジタル信号処理機能(誤り訂正符号化、無線フレーム化、データ変調、周波数/時間変換、MIMO(Multiple Input Multiple Output)処理)については、BDEが実行している。また、非特許文献2においても同様に機能分担された構成が開示されている。
また、特許文献1には、無線基地局(親局)から子局を張り出すネットワーク構成を前提とし、移動体通信ネットワークと接続された親局装置と、移動体通信端末と無線により交信可能な1台もしくは複数台の子局装置と、親局装置とそれぞれの子局装置との間に接続され双方向のディジタル伝送が可能な伝送路と、を有したディジタルファイバ無線伝送システムが開示されている。ここで、特許文献1においては、親局装置の信号処理回路が、伝送制御回路に接続される子局装置との間で通信される主信号(伝送フレームに含まれる)について、ディジタル信号のまま、使用する無線方式やプロトコルに応じた信号の復調、符号化/複号化、誤り検出/訂正、回線の終端/多重分離等の信号処理を行う。
特開2004−312150号公報
NTT DOCOMO テクニカルジャーナル Vol.19 No.1,「W-CDMA システムと共用可能なLTEシステム用無線基地局の開発」,URL:https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol19_1/020.html Common Public Radio Interface (CPRI),「CPRI Specification V6.0 (2013-08-30)」 NGMN Ltd (Next Generation Mobile Networks),「SUGGESTIONS ON POTENTIAL SOLUTIONS TO C-RAN BY NGMN ALLIANCE」,URL:http://www.ngmn.org/uploads/media/NGMN_CRAN_Suggestions_on_Potential_Solutions_to_CRAN.pdf 3GPP (3rd Generation Partnership Project),「3GPP TS 36.300 V12.1.0 (2014-03)」
上述した特許文献及び非特許文献においては、アンテナ側の装置(RRE、RE、子局装置等)は、RF処理を行うのみであって、センター側の装置(BDE、REC、親局装置等)が、その他のデジタル信号処理を実行している。そのため、センター側の装置とアンテナ側の装置との間の伝送データレートが増大することとなっている。したがって、上述した特許文献及び非特許文献の技術では、センター側の装置(無線制御装置)とアンテナ側の装置(無線装置)との間の通信を効率的に行うことができなかった。
本発明の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、無線制御装置と無線装置との間の通信を効率的に行う無線通信システム及び無線通信方法を提供することにある。
本発明にかかる無線通信システムは、無線制御装置と、前記無線制御装置と伝送路を介して接続され、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置とを有し、前記無線制御装置は、前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信する無線リソース指示手段とを有し、前記無線装置は、前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う無線信号処理手段と、前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する無線送信手段とを有する。
また、本発明にかかる他の無線通信システムは、無線制御装置と、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と、前記無線制御装置と前記無線装置との間に設けられ、前記無線制御装置と第1の伝送路を介して接続され、前記無線装置と第2の伝送路を介して接続された中継装置とを有し、前記無線制御装置は、前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記中継装置に対して送信する無線リソース指示手段とを有し、前記中継装置は、前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行い、前記無線装置は、前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する。
また、本発明にかかる無線通信方法は、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と伝送路を介して接続された無線制御装置において、前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当て、前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信し、前記無線装置において、前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行い、前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する。
本発明によれば、無線制御装置と無線装置との間の通信を効率的に行う無線通信システム及び無線通信方法を提供できる。
本発明の実施の形態にかかる無線通信システムの概要を示す図である。 実施の形態1にかかる無線通信システムを示す図である。 LTEにおけるユーザプレーンのプロトコルスタックを例示する図である。 実施の形態1にかかる、センターノードとアクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。 実施の形態1にかかるセンターノードで動作するソフトウェアの構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる無線信号処理部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる無線通信システムを示す図である。 実施の形態2にかかる、センターノードと、中継ノードと、第2アクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。 実施の形態3にかかるセンターノードで動作するソフトウェアの具体的な構成を例示する図である。 無線リソースが複数のユーザに割り当てられた状態を例示する図である。 フレームフォーマットを例示する図である。 複数のサブキャリアを例示する図である。 実施の形態3にかかる無線信号処理部の具体的な構成を例示する図である。 下りHARQのタイミングについて説明するための図である。 実施の形態4にかかる無線信号処理部の具体的な構成を例示する図である。 実施の形態5にかかる、センターノードとアクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。 実施の形態6にかかる、センターノードとアクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。 実施の形態7にかかる、センターノードと、中継ノードと、第2アクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。 実施の形態8にかかる、センターノードとアクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。 実施の形態9にかかる、センターノードとアクセスポイントとでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。
(本発明にかかる実施の形態の概要)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明にかかる実施の形態の概要について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる無線通信システム1の概要を示す図である。図1に示すように、無線通信システム1は、無線制御装置20と、少なくとも1つの無線装置30とを有する。無線装置30は、無線制御装置20と伝送路10を介して接続され、少なくとも1つの無線端末2と無線通信を行う。
無線制御装置20は、無線リソース割当部22(無線リソース割当手段)と、無線リソース指示部24(無線リソース指示手段)とを有する。無線リソース割当部22は、無線装置30が無線端末2と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる。無線リソース指示部24は、割り当てられた無線リソースを使用させるための指示を、無線装置30に対して送信する。
無線装置30は、無線信号処理部32(無線信号処理手段)と、無線送信部34(無線送信手段)とを有する。無線信号処理部32は、無線制御装置20からの指示に基づいて、無線端末2に送信すべきデータに対して、割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う。無線送信部34は、無線信号処理部32によって処理された信号を無線信号に変換して、無線端末2に送信する。
本発明の実施の形態にかかる無線通信システム1及びその方法によれば、無線制御装置20と無線装置30との間の伝送路10を伝送されるデータ量(データレート)を削減することが可能となる。したがって、無線制御装置20と無線装置30との間の通信を効率的に行うことが可能となる。なお、無線制御装置20又は無線装置30によっても、無線制御装置20と無線装置30との間の通信を効率的に行うことが可能となる。さらに、無線制御装置20と無線装置30との間に中継装置を設け、中継装置が無線装置30の代わりに無線信号処理部32を有するように構成することによっても、無線制御装置20と無線装置30(中継装置)との間の通信を効率的に行うことが可能となる。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、以下に示す各実施の形態においては、無線形式としてLTEを用いた例を示しているが、これに限られない。本実施の形態は、任意の無線アクセス方式および任意の複数の無線アクセス方式の組み合わせ(例えば、CDMA(Code Division Multiple Access)/HSPA(High Speed Packet Access)/LTE/LTE−advanced等の組み合わせ)にも適用可能である。
図2は、実施の形態1にかかる無線通信システム100を示す図である。無線通信システム100は、例えば、無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)であってもよい。無線通信システム100は、センターノード200と、複数のアクセスポイント300−1(アクセスポイント#1),アクセスポイント300−2(アクセスポイント#2)とを有する。また、複数の無線端末120−1(無線端末#1),120−2(無線端末#2)が、この無線通信システム100と無線通信を行う。なお、以下、アクセスポイント300−1,300−2等、複数ある構成要素を区別せずに説明する場合には、単に、アクセスポイント300などと称する。なお、センターノード200は、無線制御装置に対応する。また、アクセスポイント300は、無線装置に対応する。
また、図2においては、アクセスポイント300の数は2つであるが、これに限られない。アクセスポイント300の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。同様に、図2においては、無線端末120の数は2つであるが、これに限られない。無線端末120の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。これらのことは、他の実施の形態においても同様である。
センターノード200は、バックホール102を介してコアネットワーク104と接続されている。また、センターノード200とアクセスポイント300とは、物理的に離れた位置に設けられており、伝送路110を介して互いに接続されている。無線端末120は、例えば携帯電話又はスマートフォン等の移動通信端末である。無線端末120は、アクセスポイント300と無線信号の送受信を行う。
伝送路110は、例えば光ファイバ、メタルケーブル又は無線等の、情報を伝送するための媒体である。この伝送路110は、例えばイーサネット(登録商標)に準拠していてもよいが、これに限られない。ここで、伝送路110においては、後述するように、ユーザデータ、及びユーザデータ以外のセンターノード200とアクセスポイント300との間で送受信される制御チャネル・制御信号等が伝送される。
センターノード200とアクセスポイント300とは、1つ又は複数の媒体で構成された伝送路110を介して接続される。具体的には、伝送路110は、光ファイバのみで構成されてもよい。一方、伝送路110は、光ファイバと、無線又はメタルケーブルとで構成されてもよい。例えば、センターノード200からアクセスポイント300の近傍まで光ファイバで配線し、残りの数十mを、配線工事を簡略化するために、無線又はメタルケーブルで配線することによって、伝送路110を形成してもよい。
なお、図1においては、センターノード200とアクセスポイント300−1とを接続する伝送路110と、センターノード200とアクセスポイント300−2とを接続する伝送路110とが別個であるように構成されているが、このような構成に限られない。アクセスポイント300−1とアクセスポイント300−2とが隣接する場合、伝送路110の一部が共有されてもよい。この場合、アクセスポイント300の近傍に分配器を設けてもよい。ここで、分配器は、例えば、波長多重された信号の多重・分離、時間多重された信号の多重・分離を行うものである。
センターノード200は、基準クロック生成部202と、汎用サーバ204と、伝送路インタフェース206(伝送路IF(Interface))とを有する。基準クロック生成部202は、無線通信システム100における同期処理を行うための基準クロックを生成する。基準クロックについては後述する。
汎用サーバ204は、1つ又は複数のコンピュータで構成されている。また、汎用サーバ204は、ソフトウェア210を実行する。具体的には、汎用サーバ204は、記録媒体(図示せず)に格納されたソフトウェア210をメモリ(図示せず)にロードし、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置(図示せず)の制御によってソフトウェア210を実行する。つまり、ソフトウェア210は、汎用サーバ204上で動作する。ソフトウェア210については後述する。伝送路インタフェース206は、伝送路110を介してアクセスポイント300とデータを送受信する際に、伝送路110の規格(例えばイーサネット)に応じた処理を行う。
アクセスポイント300は、伝送路インタフェース302(伝送路IF(Interface))と、無線信号処理部310と、無線送受信部304と、アンテナ306とを有する。アンテナ306は、複数のアンテナで構成されており、例えば、複数のアンテナ素子で構成されるアンテナアレイであってもよい。伝送路インタフェース302は、伝送路110を介してセンターノード200とデータを送受信する際に、伝送路110の規格(例えばイーサネット)に応じた処理を行う。無線信号処理部310及び無線送受信部304については後述する。
無線端末120は、1つ又は複数のアクセスポイント300を介して、無線アクセスネットワーク(無線通信システム100)と通信を行う。なお、下り信号(アクセスポイント300から無線端末120への信号)が複数のアクセスポイント300から1つの無線端末120に送信される場合、複数のアクセスポイント300それぞれは、互いに異なる周波数を用いてもよいし、同じ周波数を用いてもよい。また、この場合、複数のアクセスポイント300それぞれは、1つの無線端末120に対して、互いに異なるデータを送信してもよいし、同じデータを送信してもよい。ここで、周波数が同一か否かと、データが同一か否かとは、互いに対応しない。つまり、同一のデータが異なる周波数を用いて送信されてもよいし、同一のデータが同一の周波数を用いて送信されてもよい。
同様に、1つのアクセスポイント300が複数の無線端末120に対して同時に下り信号を送信する場合、アクセスポイント300は、互いに異なる周波数を用いて複数の無線端末120に対して下り信号を送信してもよいし、同じ周波数を用いて複数の無線端末120に対して下り信号を送信してもよい。なお、同時に同一の周波数を用いて複数の無線端末120に対して異なるデータを伝送する技術として、MU−MIMO(multi-user multiple-input multiple-output)又はビームフォーミング(beam-forming)等による空間多重技術が適用されてもよい。
以下、センターノード200及びアクセスポイント300の具体的な動作について説明する。ここで、センターノード200及びアクセスポイント300は、以下に説明するように、無線基地局の機能を互いに分担して処理している。なお、以下、動作を説明する際には、主に、下り方向(センターノード200からアクセスポイント300、アクセスポイント300から無線端末120)について述べるが、上り方向(無線端末120からアクセスポイント300、アクセスポイント300からセンターノード200)についても対応する動作が行われることは明らかである。
図3は、LTEにおけるユーザプレーンのプロトコルスタック(User-plane protocol stack)を例示する図である。この図は、非特許文献4に示されている。図3に例示するように、ユーザプレーンのプロトコルスタックは、レイヤ2プロトコル(L2)とレイヤ1(PHY:物理レイヤ)プロトコル(L1)とに分かれている。レイヤ2は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol:パケットデータ収束)、RLC(Radio Link Control:無線リンク制御)及びMAC(Media Access Control:メディアアクセス制御)の3つのサブレイヤから構成されている。レイヤ2とレイヤ1との間はトランスポートチャネル(transport channel:トランスポートチャネル)で接続されており、ユーザデータであるMAC_PDU(Protocol Data Unit:プロトコルデータユニット)が伝送される。
ここで、レイヤ2のプロトコル処理は、ソフトウェア(汎用サーバ)で効率よく実現可能な機能である。したがって、本実施の形態においては、このレイヤ2のプロトコル処理は、センターノード200の汎用サーバ204で動作するソフトウェア210で実現される。つまり、センターノード200の汎用サーバ204(ソフトウェア210)は、各無線端末120宛のユーザデータのプロトコル処理のうち、主にレイヤ2の処理を行う。
一方、レイヤ1のプロトコル処理は、ソフトウェア(汎用サーバ)で効率よく実現することが困難な機能である。したがって、本実施の形態においては、このレイヤ1のプロトコル処理は、アクセスポイント300の無線信号処理部310で実現される。つまり、アクセスポイント300の無線信号処理部310は、各無線端末120宛のユーザデータのプロトコル処理のうち、主にレイヤ1の処理を行う。
図4は、実施の形態1にかかる、センターノード200とアクセスポイント300とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。上述したように、L2処理機能は、センターノード200に配置されて、汎用サーバ204で動作するソフトウェア210で実現される。一方、L1処理機能は、アクセスポイント300に配置されて、無線信号処理部310で実現される。また、センターノード200とアクセスポイント300とを接続する伝送路110上を、ユーザデータであるMAC_PDU(Transport Block)が伝送される。
図5は、実施の形態1にかかるセンターノード200で動作するソフトウェア210の構成を示すブロック図である。ソフトウェア210は、同期処理部212、無線回線品質管理部214、アクセスポイント選択部216、無線リソース管理部218、無線リソース割当部220、及び、アクセスポイント制御部222を有する。なお、上述したソフトウェア210が有する構成要素は、一例であって、これに限られない。
同期処理部212は、基準クロック生成部202によって生成された基準クロックを用いて、同期処理を行う。無線アクセスネットワークでは、各装置において、無線周波数を正確に合わせこむ必要がある。これを、周波数同期という。また、無線方式として時分割複信(TDD:Time Division Duplex)が用いられる場合、複数のアクセスポイント300間で、送受信の切り替えタイミングを正確に一致させる必要がある。これを、タイミング同期という。このタイミング同期は、アクセスポイント300だけでなく、センターノード200における処理にも必要である。同期処理部212は、これらの周波数同期及びタイミング同期を行うための処理を行う。同期処理部212は、基準クロックを用いて、アクセスポイント300を同期させるための信号(同期信号)を、伝送路インタフェース206及び伝送路110を介して、アクセスポイント300に対して送信するための処理を行う。
同期処理部212は、同期イーサネット(Synchronous Ethernet(登録商標))、及びIEEE1588に規定されたPTP(Precision Time Protocol:高精度時間プロトコル)等のプロトコルを用いて、基準クロックを、伝送路110を介して、各アクセスポイント300に対して配信するための処理を行う。ここで、同期イーサネットは、周波数同期のために使用される。また、PTPは、周波数同期及びタイミング同期のために使用される。なお、センターノード200は、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)を使って、又は上述した手法と併用して、無線アクセスネットワーク内の各ノードの周波数及びタイミングを同期させてもよい。
なお、無線方式として周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)が用いられる場合、複数のアクセスポイント300間のタイミング同期は必須ではない。しかしながら、後述するように、複数のアクセスポイント300間での協調動作を行う場合、複数のアクセスポイント300間でタイミングが同期していることが好ましい。ここで、アクセスポイント間での協調動作は、例えば、1つの無線端末120と複数のアクセスポイント300とが同時に通信を行う場合、又は、隣接したアクセスポイント300間の干渉を低減するため同一の無線リソースの利用を避ける場合等に、実施されうる。
無線回線品質管理部214は、各無線端末120と各アクセスポイント300との間の無線回線の品質(伝搬ロス、受信信号強度、雑音・干渉の大きさ等)を管理する。具体的には、無線回線品質管理部214は、各アクセスポイント300から、当該アクセスポイント300と各無線端末120との間の無線回線品質に関する情報(無線回線品質情報)を、伝送路110及び伝送路インタフェース206を介して受信する。なお、各アクセスポイント300は、例えば、各無線端末120からCQI(Channel Quality Indicator:伝搬路品質指示子)等の情報を受信することによって、無線回線品質情報を生成してもよい。
アクセスポイント選択部216(無線装置選択手段)は、無線端末120ごとに、その無線端末120と無線通信を行わせるアクセスポイント300を選択する。具体的には、アクセスポイント選択部216は、無線回線品質管理部214によって管理されている無線回線品質を用いて、最も品質のよい無線回線に対応する1つ以上のアクセスポイント300を選択する。そして、アクセスポイント選択部216は、選択されたアクセスポイント300に対して、その無線端末120と通信を行わせるための制御信号を、伝送路インタフェース206及び伝送路110を介して送信する。このようにして、センターノード200は、最も品質のよいアクセスポイント300を介して、無線端末120と通信を行う。なお、本実施の形態の構成の場合、必ずしもその方法に限定されない。
無線リソース管理部218は、各アクセスポイント300で使用可能な無線リソースを管理する。ここで、無線リソースとは、例えば、タイムスロット、周波数、送信電力、及び空間等であるが、これらに限られない。
無線リソース割当部220は、例えばスケジューラであって、無線リソースを、無線端末120に割り当てるための処理(スケジューリング)を行う。具体的には、無線リソース管理部218によって管理されている無線リソースを、どの無線端末120との通信で使用するかを判断する。そして、無線リソース割当部220は、無線リソース指示信号を、伝送路インタフェース206及び伝送路110を介して、アクセスポイント300に対して送信する。ここで、無線リソース指示信号は、通信対象の無線端末120との送受信に用いられる無線リソースをアクセスポイント300に対して指示する指示信号であって、割り当てられた無線リソースをアクセスポイント300に使用させるための指示を示す。
無線リソース割当部220は、各無線端末120間の公平性を保ちつつ、トータルスループットが高くなるようにスケジューリングを行う。具体的には、無線リソース割当部220は、各無線端末120に送信すべきデータ(パケット)の量、サービス種別(データ通信又は音声通信等)に応じて必要とされる通信速度及び遅延時間、各無線端末120の伝送状況等を判断する。そして、無線リソース割当部220は、その判断結果に応じて、各無線端末120に対して、無線リソースを割り当てる。
アクセスポイント制御部222(無線装置制御手段)は、各アクセスポイント300を監視及び制御する機能を有する。アクセスポイント制御部222は、アクセスポイント300を監視及び制御するための監視・制御信号を、伝送路インタフェース206及び伝送路110を介して、アクセスポイント300に対して送信する。
さらに、アクセスポイント制御部222は、センターノード200の構成部分を制御して、複数のアクセスポイント300を協調動作させるための処理を行う。具体的には、以下に示すような処理を行う。
上り回線と下り回線とで、最も無線回線品質の良いアクセスポイント300が異なる場合は、アクセスポイント制御部222は、上り回線と下り回線とで異なるアクセスポイント300が用いられるように制御してもよい。例えば、下りデータがアクセスポイント300−1(アクセスポイント#1)から無線端末120に対して送信されたが、無線端末120がその下りデータを正しく受信したか否かを示すACK/NACK信号は、アクセスポイント300−2(アクセスポイント#2)で受信されることがある。この場合、アクセスポイント制御部222は、下り回線でアクセスポイント#1を選択し、上り回線でアクセスポイント#2を選択するように制御してもよい。これにより、センターノード200(アクセスポイント制御部222)は、次に新しいデータを送信するか古いデータを再送するかを判断することが可能となる。
また、ある無線端末120が複数のアクセスポイント300(アクセスポイント#1及びアクセスポイント#2)のエリア(セル)の境界近傍に位置している場合、アクセスポイント制御部222は、それらの複数のアクセスポイント300から、同時に、同じ周波数を用いて、同じデータが送信されるように制御してもよい。これにより、データの冗長化を図ることができるので、無線端末120の受信品質を向上させることが可能である。この場合、アクセスポイント制御部222は、複数のアクセスポイント300における無線リソースの利用方法を整合させるように制御してもよい。さらに、アクセスポイント制御部222は、各アクセスポイント300が同一のタイミングで同一のデータを送信できるように、センターノード200から各アクセスポイント300(アクセスポイント#1及びアクセスポイント#2)に対してデータを配信するように制御してもよい。
また、ある無線端末120が複数のアクセスポイント300(アクセスポイント#1及びアクセスポイント#2)のエリア(セル)の境界近傍に位置している場合、アクセスポイント制御部222は、最も無線回線品質の良いアクセスポイント300のみからデータが送信されるように制御してもよい。この場合、アクセスポイント制御部222は、他のアクセスポイント300に対し、干渉となる無線リソースの使用を停止するように制御してもよい。これにより、無線端末120の受信品質を向上させることが可能となる。
また、ある無線端末120が複数のアクセスポイント300(アクセスポイント#1及びアクセスポイント#2)のエリア(セル)の境界近傍に位置している場合、アクセスポイント制御部222は、それらの複数のアクセスポイント300から、同時に、異なる周波数を用いて、異なるデータが送信されるように制御してもよい。ここで、「異なるデータ」とは、ユーザデータが分割されることによって得られた部分データそれぞれのことである。これにより、アクセスポイント300間のキャリアアグリゲーションを実現することが可能となり、したがって、無線端末120のスループットを向上させることが可能となる。
また、ある無線端末120が複数のアクセスポイント300(アクセスポイント#1及びアクセスポイント#2)のエリア(セル)の境界近傍に位置している場合、アクセスポイント制御部222は、それらの複数のアクセスポイント300から、同時に、同じ周波数を用いて、異なるデータが送信されるように制御してもよい。これにより、アクセスポイント300間のMIMO通信を実現することが可能となり、したがって、無線端末120のスループットを向上させることが可能となる。
また、無線端末120の位置が明確でない場合などでは、最も品質の良い1つのアクセスポイント300を判断することができないことがある。ここで、無線端末120の位置が明確でない場合とは、例えば、無線端末120の移動速度が速い場合、又は、しばらく通信を行っていなかった無線端末120が新たに通信を開始する場合等である。このような場合、アクセスポイント制御部222は、複数のアクセスポイント300から、同時に、同じ周波数を使って、同じデータが送信されるように制御してもよい。これにより、データの冗長化を図ることができるので、確実に無線端末120に対してデータを送信することが可能となる。
さらに、ソフトウェア210は、上述した処理以外の、図3に示したレイヤ2プロトコルに関する処理(PDCP、RLC及びMACに関する処理)の少なくとも1つを行う。以上説明したアクセスポイントの選択、無線リソースの選択、及び、アクセスポイント300間の協調動作等の処理は、ハードウェアで処理するには複雑である。言い換えると、上述した処理は、汎用プロセッサを搭載した汎用サーバ204を用いたソフトウェア処理に適している。したがって、本実施の形態においては、上述した処理を効率的に行うことが可能となる。
図6は、実施の形態1にかかる無線信号処理部310の構成を示すブロック図である。無線信号処理部310は、チャネル符号化部312、変調部314、物理アンテナマッピング部316、物理アンテナ合成部322、復調部324、及び、チャネル復号化部326を有する。
無線信号処理部310は、下りユーザデータ(MAC_PDU)に対して、レイヤ1プロトコルに関する送信処理を行う。さらに、無線信号処理部310は、送信処理によってユーザデータをベースバンド信号に変換する。そして、無線信号処理部310は、そのベースバンド信号を無線送受信部304に対して送信する。具体的には、チャネル符号化部312は、伝送路110を介して伝送路インタフェース302によって受信された下りユーザデータ(MAC_PDU)に対して、チャネル符号化処理を行う。変調部314は、チャネル符号化処理が施されたデータに対して変調処理を行う。ここで、変調部314は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式で変調処理を行ってもよい。
物理アンテナマッピング部316(アンテナ重み付け手段)は、変調処理が施されたデータに対して、複数のアンテナで構成されているアンテナ306の各アンテナについて、送信アンテナ重み付け処理を行う。ここで、送信アンテナ重み付け処理とは、アンテナ306を構成する複数のアンテナ素子毎に、振幅・位相を制御する処理である。
無線送受信部304は、送信アンテナ重み付け処理が施されたベースバンド信号を無線信号に変換する。さらに、無線送受信部304は、アンテナ306を介して、各無線端末120に対して無線信号を送信する。
一方、無線送受信部304は、アンテナ306を介して、各無線端末120から、上り信号(無線信号)を受信する。そして、無線送受信部304は、上り信号をデジタル形式のベースバンド信号に変換する。
無線信号処理部310は、上り信号(ベースバンド信号)に対して、レイヤ1プロトコルに関する受信処理を行う。さらに、無線信号処理部310は、受信処理によってベースバンド信号をユーザデータ(MAC_PDU)に変換し、伝送路インタフェース302に対して送信する。
具体的には、物理アンテナ合成部322は、ベースバンド信号に対し、複数のアンテナで構成されているアンテナ306の各アンテナについて、受信アンテナ重み付け処理を行う。ここで、受信アンテナ重み付け処理とは、アンテナ306を構成する複数のアンテナ素子毎に異なる振幅・位相を掛算した後、全アンテナの受信信号を加算する処理である。復調部324は、受信アンテナ重み付け処理が施された信号に対して、復調処理を行う。ここで、復調部324は、OFDM方式で復調処理を行ってもよい。チャネル復号化部326は、復調処理が施された信号に対して、チャネル復号化処理を行う。なお、送信アンテナ重み付け処理と受信アンテナ重み付け処理とを総称して、アンテナ重み付け処理という。
なお、各無線端末120への送信及び受信に使用される無線リソースは、センターノード200の指示に従って用いられる。つまり、アクセスポイント300は、センターノード200から、無線リソース指示信号を受信する。そして、無線信号処理部310及び無線送受信部304は、受信された無線リソース指示信号に応じて、適切な処理を行う。
以上説明したように、本実施の形態においては、センターノード200とアクセスポイント300とを接続する伝送路110上を、ユーザデータであるMAC_PDU(Transport Block:トランスポートブロック)が伝送される。一方、上述した関連技術においては、センター側の装置(BDE、REC、親局装置等)がデジタル信号処理を実行している。そのため、センター側の装置とアンテナ側の装置とを接続する伝送路上を、ベースバンド信号が伝送される。ここで、ベースバンド信号は、MAC_PDUと比較して、データ量が大きくなる。
一方、上述したように、本実施の形態においては、データレート増大の原因となる、アンテナ重み付け処理等のアンテナ合成処理(ビームフォーミング、MIMOプリコーディング等)、変復調処理、チャネル符号化/復号化処理の少なくとも1つを、センターノード200ではなく、アクセスポイント300が行っている。したがって、本実施の形態にかかる無線通信システム100においては、センターノード200とアクセスポイント300との間の伝送路110のデータレートを低減することが可能となる。
これにより、無線帯域幅又はアンテナ数が大幅に増加した場合でも、センターノード200とアクセスポイント300との間の伝送路において必要なデータレートを、少数の光ファイバで経済的に実現できることが可能となる。上述した関連技術では、ひっ迫するモバイルデータ通信を収容しようとすると、センター側の無線制御部(REC等)とアンテナ側の無線部(RE等)との間の伝送路において必要なデータレートが非常に大きくなり、少数の光ファイバで経済的に収容できなくなるおそれがある。
モバイルデータ通信の無線容量を大幅に増加させる方法として、今までより広い周波数帯域幅を用いる方法、今までより多いアンテナ数を用いて空間多重の次数を増やす方法(ビームフォーミング、マルチユーザMIMO等)が考えられる。しかしながら、上述した関連技術では、センター側の無線制御部(REC等)とアンテナ側の無線部(RE等)との間の伝送路のデータレートは、帯域幅とアンテナ数との積に比例して増加する。例えば、現在の標準的な構成であるLTEのチャネル帯域幅20MHz/2アンテナ(2x2MIMO)の仕様では、約2Gbpsのデータレートが必要とされる。一方、この仕様が100MHz/128アンテナに増えると、2Gbpsの320倍である640Gbpsのデータレートが必要となってしまう。このデータレートは、光ファイバを使った場合でも経済的に実現できる範囲を大幅に超えてしまっている。
また、無線容量を大幅に増加させる別の方法として、アンテナサイト数を増やす方法等も考えられる。この場合、1つのセンター側の無線制御部(REC等)とアンテナ側の無線部(RE等)との間の伝送路のデータレートは変化しない。しかしながら、センター側の無線制御部(REC等)に接続される光ファイバの本数が、アンテナサイト数に比例して増加する。したがって、センター側の無線制御部(REC等)当たりの総データレートは、大幅に増加してしまう。
一方、本実施の形態においては、LTEのチャネル帯域幅20MHz/2アンテナ(2x2MIMO)仕様の場合、ユーザデータのピークスループットは約150Mbpsとなる。このデータレートは、伝送路の規格としてCPRIを採用した上記関連技術において必要なビットレート約2Gbpsと比べると、大幅に低減されている。特に、仕様が広帯域幅(例えば100MHz)/多アンテナ(例えば128素子)に増えた場合、上記関連技術では、上述したように、ビットレートは約640Gbpsとなり、少数の光ファイバでは経済的に信号を伝送できなくなる。一方、本実施の形態では、上述したようにビットレートを大幅に低減できるので、伝送路の仕様として、例えば10Gbpsのイーサネット(10GBASE−SR/LR)あるいは40Gbpsのイーサネット(40GBASE−LR4)を採用することが可能となる。したがって、データを経済的に伝送できるようになる。
また、本実施の形態においては、上述したように、センターノード200とアクセスポイント300との間の伝送路110におけるビットレートを低減することが可能となるので、伝送路における遅延を低減することが可能となる。無線方式としてLTEを用いる場合、ユーザデータは1ms周期のサブフレーム単位にスケジューリングされる。したがって、伝送路の遅延は1msに比べて十分短いことが求められる。なぜならば、無線回線の品質はフェージング等により時間的に変動している。したがって、センターノード200が最良なアクセスポイント及び無線リソースをスケジューリング(選択)しても、遅延が大きいと、実際に使われる時点では必ずしも最良な選択ではなくなる可能性が高くなるためである。
また、伝送路の遅延が短いことが要求される理由は、以下に挙げることもある。LTEのFDDにおいて、HARQ(Hybrid ARQ)は8プロセスのstop and wait方式を用いている。この場合、送信(下り)、ACK/NACK応答(上り)、及び再送(下り)の周期が8サブフレーム(8ms)を超えると連続してデータ送信することができなくなる。したがって、無線端末120当たりのピークスループットが低下する。例えば、光ファイバの伝送遅延が約5μs/kmであるとすると、光ファイバ長を最大20kmとすると、最大100μsの遅延となる。したがって、伝送路の遅延が短いことが要求される。なお、HARQについては、後述する他の実施の形態において説明する。
また、本実施の形態においては、センターノード200とアクセスポイント300との間の伝送路インタフェースとして汎用的な仕様のもの(例えばイーサネット)を用いることが可能となる。イーサネット等のインタフェースについては、汎用的なサーバ(汎用サーバ204)が標準的に備えている。したがって、特殊な伝送路インタフェース回路を追加することが不要となる。これにより、伝送路のコスト削減が可能となる。同様に、アクセスポイント300においても、汎用的な部品を使用可能とすることができる。
一方、上述した関連技術においては、伝送路の規格としてCPRIが採用されている。このCPRIは、センター側の無線制御部(REC等)とアンテナ側の無線部(RE等)との間のインタフェースでのみ用いられている専用仕様であり、他の多くの用途で用いられている標準的なインタフェース仕様(例えばイーサネット)とは互換性がない。そのため、上述した関連技術においては、専用のハードウェア・ソフトウェアを開発する必要があり、開発費が増加すること、他のシステムと共用化ができないためコストアップの要因となること、という課題がある。例えば、汎用サーバにはCPRIインタフェースを備えていないため、そのまま使うことはできず、専用のCPRIインタフェースを追加する必要がある。
一方、上述したように、本実施の形態においては、センターノード200(REC等)とアクセスポイント300(RE等)との間の伝送路インタフェースとして、汎用的な仕様のものが使用可能となる。これにより、開発コストを削減することが可能となり、共用化により部品コストを削減することが可能となる。
また、上記関連技術において、センター側の無線制御部(REC等)の処理、特に無線信号処理(レイヤ1:物理レイヤ処理)を汎用プロセッサ(汎用サーバ)で行おうとすると、非常に処理負荷が大きくなる。したがって、非常に多くのプロセッサが必要となる、または、汎用プロセッサの処理能力が大幅に向上するまで待たなければならないといった問題が生じる。
モバイル無線信号処理に特有な信号処理(例えば、Turbo誤り訂正処理、FFT/IFFT処理、MIMOのための行列演算処理等)は、処理量が非常に大きくなってしまう。また、無線帯域幅・アンテナ数が大幅に大きくなると、上述したように、1アンテナサイト当たり640Gbpsものデータ量を扱わなければならないため、プロセッサのメモリネック及びバスネックが生じる。さらに、モバイル無線信号処理には、誤り符号化処理、ビットインタリーブ、CRC(Cyclic Redundancy Check)等、ハードウェアで実現すれば非常に簡単な(効率よく処理可能な)ビット演算処理でも、汎用プロセッサには向かない(64bit幅の演算器の利用効率が非常に悪い)演算も含まれている。したがって、これらの処理を汎用プロセッサ(汎用サーバ)で行おうとすると、非常に処理負荷が大きくなる。
一方、本実施の形態においては、上述したように、センターノード200(REC等)を汎用プロセッサ(汎用サーバ204)で容易に実現することが可能となる。本実施の形態においては、汎用プロセッサで効率的に行うことのできる処理をセンターノード200(REC等)が行う。一方、汎用サーバ204の不得意な(処理効率の悪い)無線信号処理を専用ハードウェアで構成されたアクセスポイント300(又は後述する中継ノード)が行う。このように、センターノード200とアクセスポイント300とで機能分担がなされている。これにより、センターノード200(REC等)を汎用プロセッサ(汎用サーバ204)で容易に実現することが可能となる。さらに、汎用サーバ204上のソフトウェア210で機能を実現することにより、コストを削減することが可能であるだけでなく、スケーラビリティの向上、ソフトウェアのポータビリティの向上、機能のフレキシビリティの向上も図ることが可能となる。具体的には後述する。
さらに、本実施の形態においては、上述した本実施の形態における効果を享受しつつ、上述したように、アクセスポイント300間の自由かつ密な協調動作を行う(つまり、協調動作について制限を与えないようにする)ことが可能となる。例えば、サイト間キャリアアグリゲーション、CoMP(Coordinated Multi-Point Transmission/reception)、ICIC(Inter-Cell Interference Coordination)、Dual Connectivity等の、3GPP規格で現在考えられている協調方式だけでなく、将来必要と考えられる協調方式も含めて、自由に実現することが可能となる。その理由は、無線リソースの管理は全てセンターノード200でリアルタイムに行うことができるため(従来の光張出技術の利点をそのまま継続できるため)である。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
図7は、実施の形態2にかかる無線通信システム150を示す図である。無線通信システム150は、例えば、無線アクセスネットワークであってもよい。無線通信システム150は、センターノード200と、1つ以上のアクセスポイント300と、1つ以上の中継ノード400(中継装置)と、第2アクセスポイント500−1(第2アクセスポイント#1),第2アクセスポイント500−2(第2アクセスポイント#2)とを有する。また、複数の無線端末120−1(無線端末#1),120−2(無線端末#2)が、この無線通信システム150と無線通信を行う。なお、上述した実施の形態と実質的に同一の構成部分については、同一の符号が付され、説明は省略される(以下同様)。
中継ノード400は、センターノード200と第2アクセスポイント500との間に設けられている。また、中継ノード400は、センターノード200及び第2アクセスポイント500と物理的に離れた位置に設けられている。中継ノード400は、センターノード200と伝送路110を介して接続されている。また、中継ノード400は、第2アクセスポイント500と、伝送路112を介して接続されている。
また、図7においては、第2アクセスポイント500の数は2つであるが、これに限られない。第2アクセスポイント500の数は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。同様に、図7においては、中継ノード400の数は1つであるが、これに限られない。中継ノード400の数は、2つ以上であってもよい。これらのことは、他の実施の形態においても同様である。
無線端末120は、アクセスポイント300及び第2アクセスポイント500と無線信号の送受信を行う。なお、アクセスポイント300及び第2アクセスポイント500における周波数の使い方、データの送信の仕方、複数の無線端末120間での周波数の使い方等は、実施の形態1と同様である。
中継ノード400は、伝送路インタフェース402と、無線信号処理部410と、伝送路インタフェース404とを有する。また、第2アクセスポイント500は、伝送路インタフェース502と、無線送受信部504と、アンテナ506とを有する。つまり、実施の形態2においては、第2アクセスポイント500は無線信号処理部を有していない。その代わりに、中継ノード400が、無線信号処理部410を有している。
第2アクセスポイント500の機能は、上述した非特許文献に記載されている光張出し無線装置(RRE)又は無線部(RE)の機能と同じであってもよい。ただし、第2アクセスポイント500に適用される帯域幅・アンテナ数等は、光張出し無線装置(RRE)又は無線部(RE)と同じであるとは限らない。帯域幅・アンテナ数が非常に多い場合、中継ノード400に設けられた無線信号処理部410の機能の一部を、第2アクセスポイント500が実現してもよい。
中継ノード400の伝送路インタフェース402は、実施の形態1にかかる伝送路インタフェース302と同様の機能を有する。無線信号処理部410は、実施の形態1にかかる無線信号処理部310と同様の機能を有する。言い換えると、中継ノード400は、アクセスポイント300に設けられた無線信号処理部310の機能を、第2アクセスポイント500の代わりに実行する。伝送路インタフェース404は、伝送路112を介して第2アクセスポイント500と信号(データ)を送受信する際に、伝送路112の規格に応じた処理を行う。
なお、各無線端末120への送信及び受信に使用される無線リソースは、センターノード200の指示に従って用いられる。つまり、センターノード200は、中継ノード400に対して無線リソース指示信号を送信する。そして、中継ノード400は、センターノード200から、無線リソース指示信号を受信する。また、無線信号処理部410は、受信された無線リソース指示信号に応じて、第2アクセスポイント500で信号を送受信できるように、適切な処理を行う。
伝送路112は、例えば光ファイバ、メタルケーブル又は無線等の、情報を伝送するための媒体である。ここで、上述したように、第2アクセスポイント500の機能は、非特許文献に記載されている光張出し無線装置(RRE)又は無線部(RE)と同様の機能である。したがって、この第2アクセスポイント500と中継ノード400とを接続するため、伝送路112は、例えばCPRIに準拠していてもよい。ただし、伝送路112は、CPRIに準拠していなくてもよい。例えば、中継ノード400の無線信号処理部410の機能の一部を第2アクセスポイント500が実現する場合(後述する図18に示す場合等)、伝送路112は、イーサネットに準拠してもよい。
第2アクセスポイント500の伝送路インタフェース502は、伝送路112を介して中継ノード400と信号(データ)を送受信する際に、伝送路112の規格に応じた処理を行う。無線送受信部504は、実施の形態1にかかる無線送受信部304と同様の機能を有する。つまり、無線送受信部504は、デジタル信号(ベースバンド信号)を無線信号(RF)に変換し、無線信号をデジタル信号(ベースバンド信号)に変換する。アンテナ506は、実施の形態1にかかるアンテナ306と同様に、複数のアンテナで構成されており、例えば、複数のアンテナ素子で構成されるアンテナアレイであってもよい。
センターノード200の動作は、実施の形態1にかかるセンターノード200と同様である。ここで、センターノード200は、直接接続されたアクセスポイント300と、中継ノード400を介して接続された第2アクセスポイント500とで、区別することなく、上述した処理を行う。つまり、センターノード200は、無線信号処理部310を備えたアクセスポイント300及び無線信号処理部を備えていない第2アクセスポイント500のように、異なる機能を備えたアクセスポイント間の協調動作も、区別することなく実行可能となる。
また、無線端末120は、1つ又は複数のアクセスポイント(アクセスポイント300、第2アクセスポイント500−1,500−2)を介して、無線アクセスネットワーク(無線通信システム150)と通信を行う。無線端末120の動作は、実施の形態1にかかる無線端末120と同様である。ここで、無線端末120は、センターノード200と直接接続されたアクセスポイント300と、センターノード200と中継ノード400を介して接続された第2アクセスポイント500とで、区別することなく、通信を行う。つまり、無線端末120は、無線信号処理部310を備えたアクセスポイント300及び無線信号処理部を備えていない第2アクセスポイント500のように、異なる機能を備えたアクセスポイントと、区別することなく通信することが可能となる。
上述したように、実施の形態2においては、アクセスポイント300に設けられた無線信号処理部310の機能の全部又は一部が、中継ノード400に分離して設けられている。これにより、装置の設置場所、伝送路データレート、処理リソースの共用化等の自由度を増やすことが可能となる。また、中継ノード400は、使用目的等に応じて、センターノード200の近傍に設置されてもよいし、第2アクセスポイント500の近傍に設置されてもよい。
センターノード200の近傍に中継ノード400を設置することの利点としては、以下のことが挙げられる。すなわち、センターノードの機能を、上述した関連技術における無線基地局装置デジタル処理部(BDE)又は無線制御部(REC)の機能から、本実施の形態にかかるセンターノード200の機能に変更した場合であっても、上述した関連技術における光張出し無線装置(RRE)又は無線部(RE)を引き続きそのまま用いることが可能となる。なお、このとき、伝送路112におけるビットレートを低減させる効果は少なくなるが、既存の伝送路でビットレートに問題がなければ、これ以上、伝送路112におけるビットレートを低減させなくてもよいと考えられる。
また、複数の第2アクセスポイント500−1,500−2の近傍に中継ノード400を設置することの利点としては、以下のことが挙げられる。すなわち、センターノード200と第2アクセスポイント500との間の伝送路(伝送路110)を、複数の第2アクセスポイント500−1と第2アクセスポイント500−2とで共用することが可能となる。これにより、伝送路を別個に敷設する必要がなくなり、コストが削減されうる。なお、中継ノード400と第2アクセスポイント500との間の伝送路112においては、データ量の大きなベースバンド信号(IQサンプル)が伝送される。したがって、伝送路112は高いビットレートが要求される。しかしながら、第2アクセスポイント500の近傍に中継ノード400が設置される(例えば、1つのビルの同一フロア又は地下街の通路等に両方の装置が設置される)場合、伝送路112のコストについては、インパクトが少ない。
図8は、センターノード200と、中継ノード400と、第2アクセスポイント500とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。実施の形態1と同様に、L2処理機能は、センターノード200に配置されて、汎用サーバ204で動作するソフトウェア210で実現される。L1処理機能は、中継ノード400に配置されて、無線信号処理部410で実現される。また、センターノード200と中継ノード400とを接続する伝送路110上を、ユーザデータであるMAC_PDU(Transport Block)が伝送される。一方、中継ノード400と第2アクセスポイント500とを接続する伝送路112上を、アンテナごとのIQサンプル(デジタル形式のベースバンド信号)が伝送される。
上述したように、センターノード200と中継ノード400との間の伝送路110は、例えばイーサネットに準拠している。一方、中継ノード400と第2アクセスポイント500との間の伝送路112は、例えばCPRIに準拠している。この場合、第2アクセスポイント500として、非特許文献に記載された光張出し無線装置(RRE)又は無線部(RE)等を用いることが可能となる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、無線形式としてLTEを採用した場合の、上述した実施の形態かかる各装置の構成を具体的に示している。
図9は、実施の形態3にかかるセンターノード200で動作するソフトウェア210の具体的な構成を例示する図である。ここで、図9に示した構成は、非特許文献4に示されている、レイヤ2プロトコル(下りリンク)の構成である。このレイヤ2プロトコルにおいては、無線特有の信号処理(レイヤ1プロトコルの処理等)が含まれない。したがって、非特許文献4に示されたレイヤ2プロトコルの処理は、センターノード200の汎用サーバ204で動作するソフトウェア210で実現可能である。ソフトウェア210は、図9に例示する処理により、後述する図10に例示するように、無線リソースを、各ユーザ(無線端末120)に割り当てる。
図9に例示するように、ソフトウェア210は、PDCP処理部240と、RLC処理部250と、MAC処理部260とを有する。PDCP処理部240は、PDCPサブレイヤに関する処理を行う。ここで、PDCPサブレイヤは「ROHC(Robust Header Compression)」機能及び「Security」機能を含んでいる。つまり、PDCP処理部240は、「ROHC」機能及び「Security」機能を実行する。また、RLC処理部250は、RLCサブレイヤに関する処理を行う。ここで、RLCサブレイヤは、「Segmentation」機能及び「ARQ(Automatic Repeat Request)」機能等を含んでいる。つまり、RLC処理部250は、「Segmentation」機能及び「ARQ(Automatic Repeat Request)」機能等を実行する。また、MAC処理部260は、MACサブレイヤに関する処理を行う。ここで、MACサブレイヤは、スケジューリング機能(「Unicast Scheduling / Priority Handling」機能及び「MBMS Scheduling(MBMS:Multimedia Broadcast and Multicast Service)」機能)、1つの無線端末120(UE)宛に複数の論理チャネルが使われる場合に実行される多重分離機能(「Multiplexing」機能)、及び「HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)」機能等を含んでいる。つまり、MAC処理部260は、スケジューリング機能、多重分離機能及び「HARQ」機能等を実行する。
ここで、MACのスケジューリング機能は、どの無線リソースをどの無線端末に用いるかを判断する機能であり、優先度とユーザ間の公平性とを考慮しつつ、無線リソースの利用効率が高くなるように、サブフレーム(1ms)周期で判断を行う機能である。本実施の形態では、MACのスケジューリング機能は、センターノード200の汎用サーバ204(ソフトウェア210)で実現される。つまり、センターノード200が、複数のアクセスポイント(アクセスポイント300又は第2アクセスポイント500)についての無線リソースの割り当てを一括して行う。なお、複数のプロセッサで分散処理ができるように、セル毎、アクセスポイント毎、及び複数のアクセスポイント間の調整等の、複数の階層に分けて、それぞれについて分散してスケジューリングを行うように構成してもよい。
上述したように、レイヤ2プロトコルに関する処理は、汎用サーバ204で動作するソフトウェア210で実現される。また、1つ又は複数の汎用CPUを搭載した1台の汎用サーバだけで行うには処理量が多すぎる場合は、レイヤ2プロトコルに関する処理は、複数のサーバで構成される汎用サーバ群で構成される汎用サーバ204により実現されうる。特に、1つのセンターノード200に接続されるアクセスポイント300の数は、固定されているわけではなく、トラフィックの増大に伴ってアクセスポイント300は増加し得る。したがって、アクセスポイント300の増加に伴って、汎用サーバ204もスケールアップされ得ることが望ましい。したがって、本実施の形態においては、センターノード200の汎用サーバ204を構成するサーバの数及び処理能力は、容易に変更可能となっている。つまり、本実施の形態にかかるセンターノード200は、スケーラビリティを有している。また、本実施の形態においては、汎用サーバ204を構成するサーバの数を増やすだけでなく、処理能力の大きなサーバに置き換えることも、容易に実現可能である。つまり本実施の形態にかかるセンターノード200は、ポータビリティを有している。
また、汎用サーバ204を構成する個々のサーバは、イーサネット等のセンターノード200の内部のネットワークで結合されていて、サーバ全体で処理能力が発揮される。センターノード200で動作するソフトウェア210は、各物理サーバ又はCPUにあらかじめ割り当てておいてもよいし、トラフィックに応じてダイナミックに割り当てを変更してもよい。また、ソフトウェア210は、ハイパーバイザにより仮想化したバーチャルマシン上で動作させることにより、よりフレキシブルな処理リソース上で動作させることも可能である。
図10は、無線リソースが複数のユーザに割り当てられた状態を例示する図である。図10においては、各アクセスポイント300に関する無線リソース(タイムスロット、周波数、空間)が、複数のユーザ(無線端末120)に割り当てられた例が示されている。上述したソフトウェア210の処理によって、図10に例示するように、無線リソースが、各ユーザ(無線端末120)に割り当てられる。また、図10に例示するように、無線リソースは、タイムスロット(サブフレーム)、周波数(サブキャリア)及び空間(レイヤ)の、3次元で構成される。
ここで、タイムスロット(サブフレーム)について説明する。
図11は、フレームフォーマットを例示する図である。図11に例示したフレームフォーマットは、LTEで採用されている。1つの無線フレーム長は10ms(ミリ秒)である。また、1つの無線フレームは、1ms長の10個のサブフレームから構成されている。さらに、サブフレームは、0.5ms長の2個のスロット(タイムスロット)から構成されている。つまり、1つの無線フレームは、20個のスロット(#0〜#19)から構成されている。また、1つのスロットは、7個のOFDMシンボル(#0〜#6)から構成されている。1つのOFDMシンボルは、実効データにサイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)が付加されて構成されている。この「スロット」が、割り当てられる無線リソースの最小単位(後述するリソースエレメントに対応)となる。
次に、サブキャリアについて説明する。
図12は、複数のサブキャリアを例示する図である。LTEでは、図12に例示するように、複数のサブキャリアのOFDM方式が用いられている。図12の例では、帯域幅を18MHz、サブキャリアの間隔を15kHzとすると、この帯域幅に、(センターサブキャリアを用いないので)1200個のサブキャリアが含まれる。
また、アクセスポイント300が複数のアンテナ(アンテナ306を構成する複数のアンテナ素子)を備える場合、ビームフォーミング及びMIMO等の技術により、「空間」(レイヤ)も、無線リソースの1つとして利用可能である。ここで、無線リソースの1つである「空間」は、無線端末120の備える受信アンテナの数以内であれば、SU−MIMO(Single User MIMO)の技術により1つユーザ(無線端末120)に割り当てられ得るし、複数のユーザ(無線端末120)にも割り当てられ得る。
図10の例では、第1サブフレーム(1ms長)において、ユーザ1(無線端末120−1)は、2つのレイヤ(レイヤ1,レイヤ2)を割り当てられている。同様に、第1サブフレームにおいて、ユーザ2(無線端末120−2)は、2つのレイヤ(レイヤ1,レイヤ2)を割り当てられている。また、第1サブフレームにおいて、ユーザ3(無線端末120−3)は、1つのレイヤ(レイヤ3)を割り当てられている。また、第1サブフレームにおいて、ユーザ4(無線端末120−4)は、1つのレイヤ(レイヤ4)を割り当てられている。また、第1サブフレームにおいて、ユーザ5(無線端末120−5)は、2つのレイヤ(レイヤ3,レイヤ4)を割り当てられている。
ここで、レイヤ1(及びレイヤ2)は、ユーザ1及びユーザ2の両方に割り当てられているが、ユーザ1とユーザ2とで異なる周波数(異なるサブキャリア)を割り当てることによって、ユーザ1とユーザ2とで割り当てられる無線リソースが分離されている。同様に、レイヤ3は、ユーザ3及びユーザ5の両方に割り当てられているが、ユーザ3とユーザ5とで異なる周波数(異なるサブキャリア)を割り当てることによって、ユーザ3とユーザ5とで割り当てられる無線リソースが分離されている。レイヤ4についても同様である。これにより、空間の多重度が4となっている。
通常、各アクセスポイント300は、アンテナ数(アンテナ306を構成するアンテナ素子の数)と等しい数の「空間」(レイヤ)の自由度を持ち、この自由度以下の空間多重が可能である。しかしながら、各無線端末120の受信アンテナとの間のチャネルの相互相関の大きさ、各無線端末120における受信レベル、雑音・干渉レベルの大きさ等に応じて、実際に使用可能な空間多重数は変化する。
図13は、実施の形態3にかかる無線信号処理部310の具体的な構成を例示する図である。なお、無線信号処理部410(実施の形態2)についても、同様の構成を有しうる。また、図13には、レイヤ1プロトコル(物理レイヤ)に関する処理のうち、下り方向の送信処理が示されているが、無線信号処理部310は、上り方向の受信処理についても、対応する構成によって実行しうる。
図13に例示するように、無線信号処理部310は、ユーザ処理部342−1〜342−N(Nは1以上の整数)と、制御チャネル・信号処理部344と、リソースエレメントマッピング部352と、OFDMシンボル生成部354と、物理アンテナマッピング部356とを有する。ユーザ処理部342−1〜342−Nは、複数のユーザ(無線端末120)それぞれに関する処理を行う。つまり、ユーザ処理部342−1〜342−Nは、それぞれ、ユーザ1〜N(無線端末120−1〜120−N)に関する処理を行う。また、制御チャネル・信号処理部344は、セル毎に共通の、制御チャネル及び制御信号に関する処理を行う。
リソースエレメントマッピング部352及びOFDMシンボル生成部354は、複数のユーザ毎の処理結果および制御チャネル・信号の処理結果をまとめて、各論理アンテナポートを用いて送信する信号に変換する処理を行う。さらに、物理アンテナマッピング部356は、各論理アンテナポートについての信号を、実際の物理的なアンテナ(アンテナ306)を介して送信する信号に変換して、各物理アンテナにマッピングする処理を行う。以下、詳述する。
ユーザ処理部342及び制御チャネル・信号処理部344は、チャネル符号化部362と、変調マッピング部364と、レイヤマッピング部366と、プリコーディング部368とを有する。チャネル符号化部362は、レイヤ2処理機能(汎用サーバ204;ソフトウェア210)からの入力データ(MAC_PDU;Transport Block)に対してチャネル符号化を行う。チャネル符号化とは、例えば、CRC(Cyclic Redundancy Check)の付加、誤り訂正符号化、インタリーブ、及びレートマッチング等であるが、これらに限られない。
変調マッピング部364は、チャネル符号化部362によって符号化された符号化データ(codewords)を、変調方式に応じた信号点(constellation points)にマッピングする。これにより、変調マッピング部364は、変調信号を生成する。変調方式は、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)又は64QAM等であるが、これらに限られない。
レイヤマッピング部366は、変調マッピング部364によって生成された変調信号を複数のレイヤ(図10の「空間(レイヤ)」)に対してマッピング行う。ここで、「複数のレイヤ」は、例えば、MIMO(multi-input multi-output)のように空間多重を行うことで情報レートを向上させる場合、又は、送信ダイバーシティのように複数のアンテナを用いて送信することにより誤り率を低減させる場合等に用いられる。なお、どのユーザ(無線端末120)に対してどのレイヤを割り当てるかの判断は、センターノード200(ソフトウェア210)が行う。つまり、レイヤマッピング部366は、センターノード200から送信された指示(無線リソース指示信号等)にしたがって、マッピング処理を行う。プリコーディング部368は、複数のレイヤに対してマッピングされた変調信号に対してプリコーディングを行って、論理的なアンテナポート毎の信号を出力する。
リソースエレメントマッピング部352は、論理アンテナポート数と同じ数で構成されている。リソースエレメントマッピング部352は、同一の論理アンテナポートを用いる、複数のユーザに関するユーザ処理部342の論理アンテナポート出力、及び、制御チャネル・信号処理部344の論理アンテナポート出力を、リソースエレメント(Resource Element:RE)にマッピングする。ここで、リソースエレメント(RE)とは、1サブキャリア(周波数)及び1シンボル(時間)を1つの単位とするものである。
図12に例示したサブキャリアを周波数方向の1単位とし、さらに、図11に例示した、シンボルを時間方向の1単位としたものが、リソースエレメント(RE)である。このリソースエレメントが、各ユーザ(無線端末120)及び制御チャネル・信号に割り当てられる。リソースエレメントマッピング部352は、その割り当てられるリソースエレメントそれぞれに、対応する各ユーザ(無線端末120)に関するユーザ処理部342の論理アンテナポート出力、及び制御チャネル・信号処理部344の論理アンテナポート出力をマッピングする。つまり、リソースエレメントマッピング部352は、論理アンテナポートごとに、リソースエレメントのマッピング処理を行う。
ここで、割り当てられていない(使用されていない)リソースエレメント(RE)については、「0」がマッピングされる。また、通常、同じリソースエレメント(RE)を複数のユーザ(無線端末120)及び制御チャネル・信号で使用する場合(すなわち、空間多重を行う場合)、異なる論理アンテナポートが使われる。言い換えると、1つの論理アンテナポートについて、同一のリソースエレメント(RE)が、複数のユーザ(無線端末120)及び制御チャネル・信号で共用されない。つまり、図13に示した各リソースエレメントマッピング部352は、複数のユーザ(無線端末120)及び制御チャネル・信号に対して、同一のリソースエレメントをマッピングしない。
ここで、リソースエレメントマッピング部352の出力は、サブキャリア、つまり周波数領域のデジタルベースバンド波形となっている。OFDMシンボル生成部354は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)又はこれと等価な回路構成により、周波数領域のデジタルベースバンド波形を、時間領域のデジタルベースバンド波形に変換する。さらに、OFDMシンボル生成部354は、サイクリックプレフィックス(CP)を追加して、連続した時間波形を出力する。なお、OFDMシンボル生成部354は、論理アンテナポート数と同じ数で構成されている。
物理アンテナマッピング部356は、論理的なアンテナポートを物理的なアンテナ素子(アンテナ306)に対応付ける。この対応付けは、アンテナ指向性制御および空間多重と密接な関係がある。例えば、アクセスポイント300のアンテナ306を構成するアンテナ素子数を128とし、無線端末120の受信アンテナ数を2とする。この場合、ユーザ(無線端末120)毎に最大2×2MIMOまで空間多重できるため、ユーザ毎の論理的なアンテナポートは1〜2ポートとなる。
物理アンテナマッピング部356は、各論理アンテナポートの信号に対してアンテナ重み付け係数を掛算し、さらにそれらの信号を加算して、各物理アンテナ(アンテナ306を構成する各アンテナ素子)から出力する。なお、ユーザ(無線端末120)間でアンテナポートが異なる場合、送信対象のユーザ(無線端末120)の方向に指向性が向くように、物理アンテナマッピング部356がアンテナ重み付け係数を選択する。これにより、ユーザ(無線端末120)毎のアンテナビームが形成される。また、制御チャネル・信号が送られるアンテナポートのように、セル内の全方位に信号を伝送させる必要があるアンテナポートの場合、物理アンテナマッピング部356は、セル全体をカバーできるような広い指向性を形成するアンテナ重み付け係数を選択する。なお、ビームフォーミングを行わないユーザ(無線端末120)向けのアンテナポートの場合も同様である。この場合、ユーザ(無線端末120)は、異なるリソースエレメント(RE)を用いることで、識別され得る。
無線送受信部304は、物理アンテナマッピング部356の出力を、物理アンテナ(物理アンテナポート)毎に、無線信号に変換する。また、無線送受信部304は、その信号に対して、必要に応じて増幅及びフィルタリング等を行う。そして、無線送受信部304は、アンテナ306を構成する各アンテナ素子から、無線信号を送信する。
上り方向の受信処理は、送信処理と対称な処理のため、詳述は省略する。なお、受信信号は、雑音、干渉、フェージング等の無線伝搬路変動等の影響を受けるため、誤って受信される可能性がある。したがって、上りデータの受信誤り率を低減するために、複数のアクセスポイント300が同一のデータを受信し、センターノード200(ソフトウェア210)は、複数のアクセスポイント300で受信された受信データを、選択・合成する処理を行う。各アクセスポイント300のチャネル復号化部326の出力がハードディシジョン出力の場合は、センターノード200における選択・合成処理は、CRCが正しいデータを選択する処理となる。また、各アクセスポイント300のチャネル復号化部326の出力がソフトディシジョン出力の場合は、センターノード200における選択・合成処理は、複数のアクセスポイント300における復号結果を合成して、最終判定を行う処理となる。これにより、全てのアクセスポイント300におけるCRCが誤っていた場合でも、正しい受信データが得られうる。
ここで、下りHARQのタイミングについて説明する。
図14は、下りHARQのタイミングについて説明するための図である。上述したように、LTEのFDDにおいては、8次のstop and waitのHARQ方式が採用されている。したがって、8サブフレーム間隔で再送又は新規データ送信の判断を行えば、連続して同一無線端末120向けの下り送信を行うことが可能であり、無線端末120に必要とされるピークレートを実現可能となる。ここで、図14に示すように、無線端末120は、下り受信の4サブフレーム後にACK/NACK応答を、基地局側(センターノード200及びアクセスポイント300)に返信しなければならない。一方、基地局側(センターノード200及びアクセスポイント300)は、NACK受信の4サブフレーム後に再送データを送信することが可能となる。ただし、基地局側については、ちょうど4サブフレーム後に再送するようにタイミングが決まっているわけではなく、したがって、基地局側は、4サブフレーム以降であれば自由にスケジューリングしてもよい。例えば、基地局側は、他の無線端末120との公平性維持のために他無線端末120に対して無線リソースを割り当てることもあるし、基地局側における処理時間が間に合わなかった場合は、4サブフレーム以降にスケジューリングしてもよい。
ここで、図14を参照すると、基地局側(アクセスポイント300及びセンターノード200)においては、アクセスポイント300が、ACK/NACKを含む上りデータの復調処理及びチャネル復号化処理を行う。また、センターノード200が、再送か新規データ送信かの判断を含めて最終的な無線リソースの利用方法のスケジューリング処理を行う。さらに、アクセスポイント300が、最終的に決定した送信データ(再送/新規データ)及び無線リソース利用方法に従って、符号化処理及び変調処理を行って、データを無線信号に変換して送信する。
ここで、LTEでは、図11に例示するフレームフォーマットが採用されているため、符号化処理は、サブフレーム長のデータに対して行われ、該当データの含まれるOFDMシンボルに対する変調処理が開始する前に終了されなければならない。また、変調処理は、OFDMシンボル長のデータに対して行われ、該当データが含まれるIQサンプルの物理アンテナマッピング処理が開始されるまでに完了されなければならない。また、物理アンテナマッピング処理は、IQサンプルごとの処理であり、該当IQサンプルが無線送受信部304へ出力される前に完了しなければならない。このように、LTEにおいては、遅延を短縮することが要求されるが、本実施の形態においては、上述したように、遅延を低減することが可能となるので、上述したHARQの処理を、適切なタイミングで行うことが可能となる。
(実施の形態4)
図15は、実施の形態4にかかる無線信号処理部310の具体的な構成を例示する図である。なお、無線信号処理部410(実施の形態2)についても、同様の構成を有しうる。また、図15には、図13と同様に、レイヤ1プロトコル(物理レイヤ)に関する処理のうち、下り方向の送信処理が示されているが、無線信号処理部310は、上り方向の受信処理についても、対応する構成によって実行しうる。
図15に例示するように、無線信号処理部310は、ユーザ処理部342−1〜342−Nと、制御チャネル・信号処理部344と、リソースエレメントマッピング部372と、OFDMシンボル生成部374とを有する。ユーザ処理部342及び制御チャネル・信号処理部344は、チャネル符号化部362と、変調マッピング部364と、レイヤマッピング部366と、プリコーディング部368と、物理アンテナマッピング部376と、ビームフォーミング部378とを有する。
物理アンテナマッピング部376は、プリコーディング部368によってプリコーディングされた信号を、物理アンテナマッピング部356と同様の処理によって、物理アンテナ(アンテナ306を構成するアンテナ素子)へマッピングする。ビームフォーミング部378は、物理アンテナにマッピングされた信号に対して、ビームフォーミングに関する処理を行う。ここで、プリコーディング部368、物理アンテナマッピング部376及びビームフォーミング部378は、共通の回路で構成される等、一体として構成されている。言い換えると、プリコーディング処理、物理アンテナへのマッピング処理、及びビームフォーミング処理は、一括して行われる。
実施の形態4と実施の形態3(図13)との違いは、論理的なアンテナポートを経由せずに、物理的なアンテナポート毎に、プリコーディング及びビームフォーミングを一括して行っていることである。ここで、プリコーディング及びビームフォーミングは、共に、アンテナ毎の重み付け係数を掛け算する処理である。したがって、プリコーディング及びビームフォーミングは、共通の回路で実現可能である。つまり、レイヤマッピング部366の出力信号は周波数領域の信号であるので、周波数領域でビームフォーミング係数を掛算しているともみなされ得る。
また、リソースエレメントマッピング部372は、物理アンテナポート数と同じ数で構成されている。リソースエレメントマッピング部372は、リソースエレメントマッピング部352と同様の処理を行って、同一の物理アンテナポートを用いる、複数のユーザに関するユーザ処理部342の物理アンテナポート出力、及び、制御チャネル・信号処理部344の物理アンテナポート出力を、リソースエレメント(RE)にマッピングする。
ここで、リソースエレメントマッピング部372の出力は、サブキャリア、つまり周波数領域のデジタルベースバンド波形となっている。OFDMシンボル生成部374は、IFFT(又はこれと等価な回路)により、周波数領域のデジタルベースバンド波形を、時間領域のデジタルベースバンド波形に変換する。さらに、OFDMシンボル生成部374は、サイクリックプレフィックス(CP)を追加して、連続した時間波形を出力する。なお、OFDMシンボル生成部374は、物理アンテナポート数と同じ数で構成されている。
上述したように、実施の形態3にかかるリソースエレメントマッピング部352及びOFDMシンボル生成部354の数は、論理アンテナポートの数と同じである。一方、実施の形態4にかかるリソースエレメントマッピング部372及びOFDMシンボル生成部374の数は、物理アンテナポートの数と同じである。したがって、論理アンテナポート数が物理アンテナポート数よりも多い場合、実施の形態4においては、実施の形態3と比較して、リソースエレメントマッピング部及びOFDMシンボル生成部の所要数を削減することが可能となる。なお、ビームフォーミング又はMU−MIMOで複数のユーザ(無線端末120)について空間多重を行う場合、各ユーザは互いに異なる(論理)アンテナポートにマッピングされているため、この条件を満足する場合が多い。
(他の実施の形態)
以下の実施の形態においては、センターノード200とアクセスポイント300とにおける、レイヤ2処理及びレイヤ1処理の機能分担に関して、上述した実施の形態とは異なる例を示している。なお、無線リソース管理機能(無線リソース管理部218及び無線リソース割当部220等)、及び、無線端末120と送受信を行うアクセスポイント300の選択機能(無線回線品質管理部214及びアクセスポイント選択部216等)は、常に、センターノード200に配置される。また、無線送受信部304(及び無線送受信部504)及びアンテナ306(及びアンテナ506)は、常に、アクセスポイント300(及び第2アクセスポイント500)に配置される。したがって、これらの構成部分については、以下の実施の形態においては、適宜、説明を省略している。また、センターノード200からアクセスポイント300(第2アクセスポイント500)に送信される無線リソース指示信号に関する説明も、適宜、省略している。
(実施の形態5)
図16は、実施の形態5にかかる、センターノード200とアクセスポイント300とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。図16に示すように、実施の形態5においては、HARQバッファ380が、アクセスポイント300に配置されている。HARQバッファ380は、センターノード200から伝送された送信データ(Transport Block)を格納する。このような構成により、HARQで再送が必要とされる場合に、センターノード200は、どのデータ(Transport Block)を再送するかを指示するポインタのみを伝送すればよい。アクセスポイント300は、センターノード200からポインタを受信すると、HARQバッファ380に格納された送信データのうち、そのポインタで示されたデータを再送することが可能となる。したがって、HARQで再送が必要とされる場合に、センターノード200からアクセスポイント300に対して、再送データを再度伝送することが不要となる。
(実施の形態6)
図17は、実施の形態6にかかる、センターノード200とアクセスポイント300とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。図17に示すように、実施の形態6においては、センターノード200には、L2処理機能に加え、L1処理機能のうちのチャネル符号化処理機能/チャネル復号化処理機能と、シンボル分割機能とが配置されている。また、アクセスポイント300には、L1処理機能のうちの変復調処理機能が配置されている。
センターノード200は、チャネル符号化処理機能により、1サブフレーム分の全てのチャネル(全てのユーザ)について送信データ(下りデータ)に対してチャネル符号化を行う。その後、センターノード200は、シンボル分割機能により、全ての符号化データ(Codeword)を、変調処理の単位であるシンボル毎に分割する。さらに、センターノード200は、各シンボルの変調処理の開始までに必要な全てのデータの伝送が完了するように、順次、シンボル毎に分割された符号化データを、アクセスポイント300に送信する。アクセスポイント300は、センターノード200から受信された符号化データに対して、シンボル単位で、変調処理、プリコーディング・ビームフォーミング、OFDMシンボル生成処理を行う。
サブフレーム単位のMAC_PDUを伝送する場合と比較して、シンボル単位に分割された符号化データは、小さな単位で伝送可能である。したがって、実施の形態6においては、1つの単位のデータ伝送にかかる時間を短縮することが可能となる。また、これにより、アクセスポイント300における伝送完了までの待ち時間を短縮することができ、したがって、L1処理機能を実行する回路の稼働率を高めることが可能となる。
なお、上り受信データの処理についても同様に機能分割がなされてもよいが、その効果は、上述した下り送信の場合と異なる。上り受信の場合、復調処理の出力は、データ判別の信頼度を含む尤度情報であり、1ビットの送信データに対し複数ビット(例えば6ビット)で表される。したがって、上り方向の伝送レートは増加する。一方、センターノード200は、複数のアクセスポイント300で受信された信号を重み付け加算によって合成してチャネル復号化処理(特に誤り訂正処理)を行うことができる。したがって、受信特性を向上させることが可能である。
上述したように、実施の形態6の構成を上り受信データの処理に適用した場合、デメリットもあるが、メリットもある。したがって、上り受信処理の機能配置を下り送信処理の機能配置と同一にしなくてもよい。例えば、下り送信処理については、実施の形態6のように、チャネル符号化処理をセンターノード200に配置し、上り受信処理については、実施の形態1等のように、チャネル復号化処理をアクセスポイント300に配置するというように、機能を分担してもよい。
(実施の形態7)
図18は、実施の形態7にかかる、センターノード200と、中継ノード400と、第2アクセスポイント500とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。図18に示すように、実施の形態7においては、センターノード200には、実施の形態2等と同様に、L2処理機能が配置されている。また、中継ノード400には、L1処理機能のうちのチャネル符号化処理機能/チャネル復号化処理機能と、シンボル分割機能とが配置されている。また、第2アクセスポイント500には、L1処理機能のうちの変復調処理機能が配置されている。
センターノード200と中継ノード400との間においては、実施の形態2等と同様に、MAC_PDUが伝送される。また、中継ノード400と第2アクセスポイント500との間においては、実施の形態6におけるセンターノード200とアクセスポイント300との間と同様に、シンボル単位に分割されたチャネル符号化データ(下り送信データ)が伝送される。また、実施の形態6のアクセスポイント300と同様に、第2アクセスポイント500は、中継ノード400から受信された符号化データに対して、シンボル単位で、変調処理、プリコーディング・ビームフォーミング、OFDMシンボル生成処理を行う。
また、実施の形態6と同様に、実施の形態7においても、下り送信処理と上り受信処理とで同一の機能分担がなされる必要はない。実施の形態7においては、実施の形態1等と同様に、センターノード200に無線信号処理機能が含まれないため、汎用サーバ204における処理が煩雑とならず、したがって、汎用的なプロセッサ等で容易に実現可能である。さらに、中継ノード400と第2アクセスポイント500との間のデータ伝送の単位が(シンボル単位となるので)小さくなり、データ伝送の待ち時間を短縮することが可能となる。
(実施の形態8)
図19は、実施の形態8にかかる、センターノード200とアクセスポイント300とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。図19に示すように、実施の形態8においては、センターノード200には、L2処理機能のうちのPDCP処理機能と、MACのスケジューリング機能とが配置されている。また、アクセスポイント300には、L2処理機能のうちのRLC処理機能及びMACのパケット分解組立機能と、L1処理機能とが配置されている。さらに、実施の形態8においては、データバッファ382が、アクセスポイント300に配置されている。
センターノード200は、PDCP処理機能によってPDCP処理を行うと、スケジューリングを行う前(少なくともスケジューリングが終了する前)に、PDCP_PDU(送信データ本体)を、アクセスポイント300に送信する。アクセスポイント300は、センターノード200から送信されたPDCP_PDUを、データバッファ382に格納しておく。
センターノード200は、PDCP_PDUを送信するのと並行して、スケジューリング処理を行う。そして、センターノード200は、スケジューリング結果指示信号を、アクセスポイント300に対して送信する。ここで、スケジューリング結果指示信号は、どのユーザ(無線端末120)にどのデータを送信するか(特定のサブフレームをどのユーザに送信するか、再送か新規データか、その際のデータサイズはいくつか等)といったスケジューリング結果を示す。例えば、スケジューリング結果信号は、ポインタ及びデータサイズ等を含む。
ここで、ポインタは、データバッファ382に格納された送信データ本体(PDCP_PDU)において、送信対象のユーザ(無線端末120)に送信すべきサブフレームに対応するデータの開始位置を示す。つまり、スケジューリング結果指示信号は、サブフレームにおいて送信対象となるユーザ(無線端末120)を識別するデータと、送信対象のデータの開始位置(ポインタ)及びそのデータのサイズとを示す。また、センターノード200は、実施の形態1等と同様に、無線リソース指示信号を、アクセスポイント300に対して送信する。
アクセスポイント300は、予め受信されデータバッファ382に格納されているデータ(送信データ本体;PDCP_PDU)を用いて、対応するサブフレームについてのスケジューリング結果指示信号に従って、RLC_PDU及びMAC_PDUを組み立てる。さらに、アクセスポイント300は、無線リソース指示信号にしたがって、チャネル符号化処理、変調処理及びプリコーディング・ビームフォーミング処理を行う。さらに、アクセスポイント300は、生成されたベースバンド信号を無線信号に変換して、アンテナ306を介して、送信対象の無線端末120に対して無線信号を送信する。
各サブフレームにおいて実際に伝送されるデータ(MAC_PDU)が決定されてから、センターノード200が、そのデータを、アクセスポイント300に対して伝送し始めるとする。この場合、大きな単位のデータが伝送されるときに、データ伝送を開始してからデータ伝送を完了するまでの時間が長くなる。このデータ伝送が完了するまでの待ち時間の間、アクセスポイント300は、次の処理を開始できない。通常、特定のサブフレームにおいて、どのユーザ(無線端末120)を送信対象とするか、送信すべきデータは再送か新規データか、その際のデータサイズはいくつか等は、スケジューリングが完了しなければ最終的に決定しない。
一方、実施の形態8においては、送信データ自体は、予め、アクセスポイント300のデータバッファ382に格納されている。したがって、スケジューリング完了時点では、センターノード200は、アクセスポイント300に対して、送信データ本体を送信する必要はない。つまり、センターノード200は、アクセスポイント300に対して、そのサブフレームにおいて送信対象であるユーザを識別するデータとデータ開始位置・サイズとを指示するだけでよい。このように、送信データ本体を予めアクセスポイント300に伝送しておくことにより、データ伝送の待ち時間を大幅に短縮することが可能になる。なぜならば、送信対象のユーザを示すデータとデータ開始位置・サイズとを指示するために必要なデータ(スケジューリング結果指示信号)のサイズは、送信データ本体に比べ小さいからである。なお、送信指示(スケジューリング結果指示信号)の伝送のプライオリティを送信データ本体の伝送のプライオリティより高くすることにより、予め送信される送信データ本体に、送信指示(スケジューリング結果指示信号)が割り込まれることが抑制される。
なお、上述した実施の形態8では、送信データを指示する方法として、送信対象のユーザ識別子及び送信データの開始位置・サイズを示すスケジューリング結果指示信号を用いるとしたが、これに限られない。例えば、予めアクセスポイント300のデータバッファ382に格納されたデータから実際に送信されるデータを指示できる方法ならば、上記方法に限定されるものではない。
また、図19においては、下り送信処理の機能分担と上り受信処理の機能分担とを同一として記載しているが、下り送信処理の機能分担と上り受信処理の機能分担とは、互いに異なっていてもよい。すなわち、上り方向の信号で待ち時間を短縮する必要があるのは、下りデータに対するACK/NACK応答、及び、上りデータが正しく受信されたか否か(CRCチェック結果)を示す信号である。ここで、ACK/NACK応答及びCRCチェック結果を示す信号のデータサイズは比較的小さい。したがって、これらのデータについての伝送のプライオリティを高くしておくことにより、伝送完了待ち時間を十分小さくすることが可能である。したがって、上り受信処理に関しては、実施の形態1等と同様に、センターノード200にはL2受信処理機能を配置し、アクセスポイント300にはL1受信処理機能を配置するというように、下り送信処理と上り受信処理とで機能分担が異なるように構成してもよい。
(実施の形態9)
図20は、実施の形態9にかかる、センターノード200とアクセスポイント300とでプロトコル処理の機能分担がなされた状態を示す図である。図20に示すように、実施の形態9においては、センターノード200には、L2処理機能と、L1処理機能のうちのチャネル符号化機能/チャネル復号化機能及び変復調機能とが配置されている。また、アクセスポイント300には、L1処理機能のうちの物理アンテナマッピング機能が配置されている。この物理アンテナマッピング機能は、論理アンテナポートを物理アンテナポートにマッピングする機能である。また、物理アンテナマッピング機能は、実施の形態3において図13を用いて説明した、物理アンテナマッピング部356の機能と同様の機能であり、アンテナ毎の重み付け加算処理を行う。論理アンテナポートに対応する有効な情報量は、物理アンテナに対応する情報量に比べて小さい。したがって、上述した関連技術にかかるCPRI形式の伝送に比べて、センターノード200とアクセスポイント300との間の伝送路の情報量を削減することが可能となる。
なお、図20においては、センターノード200とアクセスポイント300とに機能分担がなされているが、これに限られない。実施の形態2又は実施の形態7のように、中継ノード400に機能分担を行ってもよい。この場合、センターノード200にL2処理機能のみが配置され、中継ノード400にはL1処理機能のうちチャネル符号化機能と変復調機能が配置されるようにしてもよい。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。各実施の形態の構成は、他の実施の形態に互いに適用可能である。例えば、実施の形態2の構成は、実施の形態3においても適用可能である。
また、上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、無線通信システムを構成する各装置の各回路の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
さらに、上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
無線制御装置と、
前記無線制御装置と伝送路を介して接続され、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と
を有し、
前記無線制御装置は、
前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、
前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信する無線リソース指示手段と
を有し、
前記無線装置は、
前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う無線信号処理手段と、
前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する無線送信手段と
を有する
無線通信システム。
(付記2)
前記無線装置は複数設けられており、
前記無線制御装置は、
前記無線端末と無線通信を行わせる前記無線装置を選択する無線装置選択手段
をさらに有し、
前記選択された無線装置は、前記無線端末と無線通信を行う
付記1に記載の無線通信システム。
(付記3)
前記無線制御装置は、
前記複数の無線装置を協調動作させるように制御する無線装置制御手段
をさらに有し、
前記複数の無線装置は、前記無線装置制御手段の制御により、協調動作を行う
付記2に記載の無線通信システム。
(付記4)
前記無線装置は、複数のアンテナを有し、
前記無線信号処理手段は、前記複数のアンテナそれぞれについてアンテナ重み付け処理を行う
付記1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記5)
前記無線信号処理手段は、チャネル符号化処理及びチャネル復号化処理と、変調処理及び復調処理とを行う
付記1から4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記6)
前記無線制御装置は、送信データに対してチャネル符号化処理を行って、チャネル符号化処理が施された送信データを、変調処理の単位であるシンボル毎に分割して、前記無線装置に送信し、
前記無線装置は、前記無線制御装置から送信された送信データに対し、シンボル単位で変調処理を行う
付記1から4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記7)
前記無線制御装置は、
スケジューリング処理が終了する前に送信データを前記無線装置に送信し、
前記スケジューリング処理が終了した後、スケジューリング結果を示すスケジューリング結果指示信号を前記無線装置に送信し、
前記無線装置は、
前記無線制御装置から送信された送信データを格納し、
前記スケジューリング結果指示信号に基づいて、前記格納された送信データのうち、前記無線端末に対して、当該無線端末に送信すべきデータを示す無線信号を送信する
付記1から4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
(付記8)
無線制御装置と、
無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と、
前記無線制御装置と前記無線装置との間に設けられ、前記無線制御装置と第1の伝送路を介して接続され、前記無線装置と第2の伝送路を介して接続された中継装置と
を有し、
前記無線制御装置は、
前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、
前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記中継装置に対して送信する無線リソース指示手段と
を有し、
前記中継装置は、前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行い、
前記無線装置は、前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する
無線通信システム。
(付記9)
前記中継装置は、チャネル符号化処理及びチャネル復号化処理と、変調処理及び復調処理とを行う
付記8に記載の無線通信システム。
(付記10)
前記中継装置は、送信データに対してチャネル符号化処理を行って、チャネル符号化処理が施された送信データを、変調処理の単位であるシンボル毎に分割して、前記無線装置に送信し、
前記無線装置は、前記無線制御装置から送信された送信データに対し、シンボル単位で変調処理を行う
付記8に記載の無線通信システム。
(付記11)
無線制御装置と、前記無線制御装置と伝送路を介して接続され、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置とを有する無線通信システムにおける無線通信方法であって、
前記無線制御装置において、
前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当て、
前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信し、
前記無線装置において、
前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行い、
前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する
無線通信方法。
(付記12)
無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と伝送路を介して接続された無線制御装置であって、
前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、
前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信する無線リソース指示手段と
を有する無線制御装置。
(付記13)
複数の前記無線装置のうち、前記無線端末と無線通信を行わせる前記無線装置を選択する無線装置選択手段
をさらに有する付記12に記載の無線制御装置。
(付記14)
前記複数の無線装置を協調動作させるように制御する無線装置制御手段
をさらに有する付記13に記載の無線制御装置。
(付記15)
無線端末と無線通信を行い、無線制御装置と伝送路を介して接続された無線装置であって、
前記無線制御装置によって送信された、当該無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを使用させるための指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う無線信号処理手段と、
前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する無線送信手段と
を有する無線装置。
(付記16)
複数のアンテナを有し、
前記無線信号処理手段は、前記複数のアンテナそれぞれについてアンテナ重み付け処理を行う
付記15に記載の無線装置。
(付記17)
無線制御装置と、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置との間に設けられ、
前記無線制御装置と第1の伝送路を介して接続され、前記無線装置と第2の伝送路を介して接続され、
前記無線制御装置によって送信された、前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを使用させるための指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う
中継装置。
(付記18)
無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と伝送路を介して接続された無線制御装置における無線通信方法であって、
前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当て、
前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信する
無線通信方法。
(付記19)
無線端末と無線通信を行い、無線制御装置と伝送路を介して接続された無線装置における無線通信方法であって、
前記無線制御装置によって送信された、当該無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを使用させるための指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行い、
前記処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する
無線通信方法。
(付記20)
無線制御装置と、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置との間に設けられた中継装置における無線通信方法であって、
前記無線制御装置によって送信された、前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを使用させるための指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う
無線通信方法。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2014年6月30日に出願された日本出願特願2014−134111を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 無線通信システム
10 伝送路
20 無線制御装置
22 無線リソース割当部
24 無線リソース指示部
30 無線装置
32 無線信号処理部
34 無線送信部
100 無線通信システム
102 バックホール
104 コアネットワーク
110 伝送路
112 伝送路
120 無線端末
150 無線通信システム
200 センターノード
202 基準クロック生成部
204 汎用サーバ
206 伝送路インタフェース
210 ソフトウェア
212 同期処理部
214 無線回線品質管理部
216 アクセスポイント選択部
218 無線リソース管理部
220 無線リソース割当部
222 アクセスポイント制御部
240 PDCP処理部
250 RLC処理部
260 MAC処理部
300 アクセスポイント
302 伝送路インタフェース
304 無線送受信部
306 アンテナ
310 無線信号処理部
312 チャネル符号化部
314 変調部
316 物理アンテナマッピング部
322 物理アンテナ合成部
324 復調部
326 チャネル復号化部
342 ユーザ処理部
344 制御チャネル・信号処理部
352 リソースエレメントマッピング部
354 OFDMシンボル生成部
356 物理アンテナマッピング部
362 チャネル符号化部
364 変調マッピング部
366 レイヤマッピング部
368 プリコーディング部
372 リソースエレメントマッピング部
374 OFDMシンボル生成部
376 物理アンテナマッピング部
378 ビームフォーミング部
380 HARQバッファ
382 データバッファ
400 中継ノード
402 伝送路インタフェース
404 伝送路インタフェース
410 無線信号処理部
500 第2アクセスポイント
502 伝送路インタフェース
504 無線送受信部
506 アンテナ

Claims (8)

  1. 無線制御装置と、
    前記無線制御装置と伝送路を介して接続され、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置とを有し、
    前記無線制御装置は、
    前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、
    前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信する無線リソース指示手段とを有し、
    前記無線装置は、
    前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う無線信号処理手段と、
    前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する無線送信手段とを有し、
    前記無線信号処理手段は、チャネル符号化処理及びチャネル復号化処理と、変調処理及び復調処理とを行う
    無線通信システム。
  2. 前記無線装置は複数設けられており、
    前記無線制御装置は、
    前記無線端末と無線通信を行わせる前記無線装置を選択する無線装置選択手段をさらに有し、
    前記選択された無線装置は、前記無線端末と無線通信を行う
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線制御装置は、
    前記複数の無線装置を協調動作させるように制御する無線装置制御手段をさらに有し、
    前記複数の無線装置は、前記無線装置制御手段の制御により、協調動作を行う
    請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線装置は、前記無線制御装置から伝送された送信データを格納するHARQ格納手段を有する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線制御装置は、
    スケジューリング処理が終了する前に送信データを前記無線装置に送信し、
    前記スケジューリング処理が終了した後、スケジューリング結果を示すスケジューリング結果指示信号を前記無線装置に送信し、
    前記無線装置は、
    前記無線制御装置から送信された送信データを格納し、
    前記スケジューリング結果指示信号に基づいて、前記格納された送信データのうち、前記無線端末に対して、当該無線端末に送信すべきデータを示す無線信号を送信する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 無線制御装置と、
    前記無線制御装置と伝送路を介して接続され、無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置とを有し、
    前記無線制御装置は、
    前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、
    前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記無線装置に対して送信する無線リソース指示手段とを有し、
    前記無線装置は、
    前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行う無線信号処理手段と、
    前記無線信号処理手段によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信する無線送信手段とを有し、
    前記無線制御装置は、送信データに対してチャネル符号化処理を行って、チャネル符号化処理が施された送信データを、変調処理の単位であるシンボル毎に分割して、前記無線装置に送信し、
    前記無線装置は、前記無線制御装置から送信された送信データに対し、シンボル単位で変調処理を行う
    線通信システム。
  7. 無線制御装置と、
    無線端末と無線通信を行う少なくとも1つの無線装置と、
    前記無線制御装置と前記無線装置との間に設けられ、前記無線制御装置と第1の伝送路を介して接続され、前記無線装置と第2の伝送路を介して接続された中継装置とを有し、
    前記無線制御装置は、
    前記無線装置が前記無線端末と無線通信を行う際に使用される無線リソースを割り当てる無線リソース割当手段と、
    前記割り当てられた前記無線リソースを使用させるための指示を前記中継装置に対して送信する無線リソース指示手段とを有し、
    前記中継装置は、前記無線制御装置からの指示に基づいて、前記無線端末に送信すべきデータに対して、前記割り当てられた無線リソースを用いて無線通信を行うための処理を行い、
    前記無線装置は、前記中継装置によって処理された信号を無線信号に変換して、前記無線端末に送信し、
    前記無線通信を行うための処理は、送信データに対してチャネル符号化処理を行って、チャネル符号化処理が施された送信データを、変調処理の単位であるシンボル毎に分割して、前記無線装置に送信することであり、
    前記無線装置は、前記中継装置から送信された送信データに対し、シンボル単位で変調処理を行う無線信号処理手段を含む
    無線通信システム。

  8. 前記無線装置は、複数のアンテナを有し、
    前記無線信号処理手段は、前記複数のアンテナそれぞれについてアンテナ重み付け処理を行う
    請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
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